JPH06133482A - 誘導電動機の固定子 - Google Patents
誘導電動機の固定子Info
- Publication number
- JPH06133482A JPH06133482A JP27838692A JP27838692A JPH06133482A JP H06133482 A JPH06133482 A JP H06133482A JP 27838692 A JP27838692 A JP 27838692A JP 27838692 A JP27838692 A JP 27838692A JP H06133482 A JPH06133482 A JP H06133482A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- winding
- coil
- wound
- tooth
- small coil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Induction Machinery (AREA)
- Windings For Motors And Generators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 スロットスペースを有効に活用し、ウエッジ
挿入が容易で、作業時間も短く、品質不良が防止され、
コイルエンド高さが大きくならない小型の誘導電動機の
固定子を提供することを目的とする。 【構成】 歯部鉄芯１に直巻巻装された第１巻線小コイ
ル６および第１巻線大コイル９と、この第１巻線と電気
角９０°隔てた位置に直巻巻装された第２巻線小コイル
１０および第２巻線大コイル１１を設け、第１巻線小コ
イル６巻装用スロット４のすぐ内側の歯部上に第１巻線
小コイル６が歯部外周方向に巻装されるのを妨げる絶縁
材料５よりなるスペーサ８を設けた構成とする。
挿入が容易で、作業時間も短く、品質不良が防止され、
コイルエンド高さが大きくならない小型の誘導電動機の
固定子を提供することを目的とする。 【構成】 歯部鉄芯１に直巻巻装された第１巻線小コイ
ル６および第１巻線大コイル９と、この第１巻線と電気
角９０°隔てた位置に直巻巻装された第２巻線小コイル
１０および第２巻線大コイル１１を設け、第１巻線小コ
イル６巻装用スロット４のすぐ内側の歯部上に第１巻線
小コイル６が歯部外周方向に巻装されるのを妨げる絶縁
材料５よりなるスペーサ８を設けた構成とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、扇風機や換気扇などに
用いられる小型の誘導電動機の固定子に関する。
用いられる小型の誘導電動機の固定子に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、機器の小型化に伴い機器に組み込
まれる誘導電動機も小型の要求が高まってきている。
まれる誘導電動機も小型の要求が高まってきている。
【０００３】以下に従来の誘導電動機の固定子について
図７および図８を参照しながら説明する。図に示すよう
に、巻線導体を歯部鉄芯１０１に直巻巻装する場合、ま
ず第１巻線小コイル１０２を巻装後に第１巻線大コイル
１０３を巻装する。その後に電気角９０゜隔てた位置に
第２巻線小コイル１０４を巻装していた。そして、第１
巻線小コイル１０２を巻装した同じスロット１０５に巻
装するのでスロット１０５の両側面にコイルが偏って納
まるものであった。
図７および図８を参照しながら説明する。図に示すよう
に、巻線導体を歯部鉄芯１０１に直巻巻装する場合、ま
ず第１巻線小コイル１０２を巻装後に第１巻線大コイル
１０３を巻装する。その後に電気角９０゜隔てた位置に
第２巻線小コイル１０４を巻装していた。そして、第１
巻線小コイル１０２を巻装した同じスロット１０５に巻
装するのでスロット１０５の両側面にコイルが偏って納
まるものであった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の構成
ではウエッジ１０６をスロット１０５に挿入しようとす
ると、第１巻線小コイル１０２と第２巻線小コイル１０
４とがウエッジ１０６の挿入を妨げることになる。つま
りスロット１０５にはウエッジ１０６を挿入するスペー
スが残っているものの、それは無効スペースとなり、ス
ロット１０５の面積の有効利用ができないということに
なり、作業時間の増大と品質不良の発生という問題があ
った。
ではウエッジ１０６をスロット１０５に挿入しようとす
ると、第１巻線小コイル１０２と第２巻線小コイル１０
４とがウエッジ１０６の挿入を妨げることになる。つま
りスロット１０５にはウエッジ１０６を挿入するスペー
スが残っているものの、それは無効スペースとなり、ス
ロット１０５の面積の有効利用ができないということに
なり、作業時間の増大と品質不良の発生という問題があ
った。
【０００５】本発明は上記課題を解決するもので、スロ
ットスペースを有効に活用し、ウエッジ挿入が容易で、
作業時間も短く、品質不良が防止され、コイルエンド高
さが大きくならない小型の誘導電動機の固定子を提供す
ることを目的とする。
ットスペースを有効に活用し、ウエッジ挿入が容易で、
作業時間も短く、品質不良が防止され、コイルエンド高
さが大きくならない小型の誘導電動機の固定子を提供す
ることを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の誘導電動機の固
定子は上記目的を達成するために、回転子を挿入する回
転子孔の外周に設けられる巻線導体が巻装される複数個
の歯を放射状に有した歯部鉄芯と、この歯部鉄芯の外周
に圧入嵌合する継鉄部鉄芯と、前記歯部鉄芯に直巻巻装
された小コイルと大コイルとを有する第１巻線と、この
第１巻線と電気角９０゜隔てた位置に直巻巻装された小
コイルと大コイルとを有する第２巻線とを備え、第１巻
線小コイル巻装用スロットのすぐ内側の歯部上に第１巻
線小コイルが歯部外周方向に巻装されるのを妨げる絶縁
材料よりなるスペーサを設けた構成とする。
定子は上記目的を達成するために、回転子を挿入する回
転子孔の外周に設けられる巻線導体が巻装される複数個
の歯を放射状に有した歯部鉄芯と、この歯部鉄芯の外周
に圧入嵌合する継鉄部鉄芯と、前記歯部鉄芯に直巻巻装
された小コイルと大コイルとを有する第１巻線と、この
第１巻線と電気角９０゜隔てた位置に直巻巻装された小
コイルと大コイルとを有する第２巻線とを備え、第１巻
線小コイル巻装用スロットのすぐ内側の歯部上に第１巻
線小コイルが歯部外周方向に巻装されるのを妨げる絶縁
材料よりなるスペーサを設けた構成とする。
【０００７】
【作用】本発明は上記した構成により、第１巻線小コイ
ルを巻装するとき、絶縁材料よりなるスペーサにより歯
部外周方向にコイルが巻装されるのを妨げられ、ウエッ
ジを挿入するスペースを確保出来る。つまりスペーサ上
には第１巻線小コイルは巻装されない。その後に第１巻
線大コイル、第２巻線小コイル、第２巻線大コイルと順
に巻装されるが、第２巻線大コイルがスペーサの上に巻
装されることにより、コイルエンドの軸方向への高さ
は、従来の高さと同等になる。つまり、固定子外径およ
び高さは従来と同等で、ウエッジ挿入を容易にして、作
業時間も短く品質不良も発生しないこととなる。
ルを巻装するとき、絶縁材料よりなるスペーサにより歯
部外周方向にコイルが巻装されるのを妨げられ、ウエッ
ジを挿入するスペースを確保出来る。つまりスペーサ上
には第１巻線小コイルは巻装されない。その後に第１巻
線大コイル、第２巻線小コイル、第２巻線大コイルと順
に巻装されるが、第２巻線大コイルがスペーサの上に巻
装されることにより、コイルエンドの軸方向への高さ
は、従来の高さと同等になる。つまり、固定子外径およ
び高さは従来と同等で、ウエッジ挿入を容易にして、作
業時間も短く品質不良も発生しないこととなる。
【０００８】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図１〜図６
を参照しながら説明する。
を参照しながら説明する。
【０００９】図に示すように、歯部鉄芯１の内周部には
回転子（図示せず）を挿入する回転子孔２を有し、巻線
導体巻装用の開口部３をへだてて相隣接し、その内側空
間にスロット４を形成している。そして、歯部鉄芯１に
は両端面に絶縁材料５を被覆し、この絶縁材料５は歯部
鉄芯１と同一平面形状で、回転子孔２の内周縁部にリン
グ状の立ち上がり部５Ａと、第１巻線小コイル６が９０
゜間隔で巻装され、中心から、各１５゜の歯部１Ａ上に
ウエッジ７を挿入するスペースを確保する為のスペーサ
８を設けている。また第１巻線小コイル６の巻装された
すぐ横に隣接されたスロット４に第１巻線大コイル９を
巻装する。そして、第２巻線小コイル１０および第２巻
線大コイル１１は、それぞれ第１巻線小コイル６および
第１巻線大コイル９に対し４５゜位置をずらしたスロッ
ト４に巻装される。つまり、第１巻線小コイル６と第２
巻線小コイル１０は同じスロット４に４５゜巻装中心位
置をずらして巻装されている。そして、図５に示すよう
に、巻線巻装完了後の歯部鉄芯１の外周には継鉄部鉄芯
１２を圧入して固定子を完了する。
回転子（図示せず）を挿入する回転子孔２を有し、巻線
導体巻装用の開口部３をへだてて相隣接し、その内側空
間にスロット４を形成している。そして、歯部鉄芯１に
は両端面に絶縁材料５を被覆し、この絶縁材料５は歯部
鉄芯１と同一平面形状で、回転子孔２の内周縁部にリン
グ状の立ち上がり部５Ａと、第１巻線小コイル６が９０
゜間隔で巻装され、中心から、各１５゜の歯部１Ａ上に
ウエッジ７を挿入するスペースを確保する為のスペーサ
８を設けている。また第１巻線小コイル６の巻装された
すぐ横に隣接されたスロット４に第１巻線大コイル９を
巻装する。そして、第２巻線小コイル１０および第２巻
線大コイル１１は、それぞれ第１巻線小コイル６および
第１巻線大コイル９に対し４５゜位置をずらしたスロッ
ト４に巻装される。つまり、第１巻線小コイル６と第２
巻線小コイル１０は同じスロット４に４５゜巻装中心位
置をずらして巻装されている。そして、図５に示すよう
に、巻線巻装完了後の歯部鉄芯１の外周には継鉄部鉄芯
１２を圧入して固定子を完了する。
【００１０】上記構成において、歯部鉄芯１の開口部３
より第１巻線小コイル６を巻装すると、歯部鉄芯１の上
にはスペーサ８があるために固定子外周側近傍のスロッ
ト４内に巻装されるのを防いでいる。また同じスロット
４へ第２巻線小コイル１０が巻装されるので、第１巻線
小コイル６の巻線量は多くなくスペーサ８の軸方向の高
さは、あまり高くする必要がない。そして、第１巻線小
コイル６を巻装した後、順次第１巻線大コイル９、第２
巻線小コイル１０、第２巻線大コイル１１を巻装してい
くのであるが、コイルエンド高さは図６で示すように第
２巻線大コイルの中央部が最も高くなり、スペーサ８上
を第２巻線大コイル１１が乗り上げることによるコイル
エンドの増加はない。
より第１巻線小コイル６を巻装すると、歯部鉄芯１の上
にはスペーサ８があるために固定子外周側近傍のスロッ
ト４内に巻装されるのを防いでいる。また同じスロット
４へ第２巻線小コイル１０が巻装されるので、第１巻線
小コイル６の巻線量は多くなくスペーサ８の軸方向の高
さは、あまり高くする必要がない。そして、第１巻線小
コイル６を巻装した後、順次第１巻線大コイル９、第２
巻線小コイル１０、第２巻線大コイル１１を巻装してい
くのであるが、コイルエンド高さは図６で示すように第
２巻線大コイルの中央部が最も高くなり、スペーサ８上
を第２巻線大コイル１１が乗り上げることによるコイル
エンドの増加はない。
【００１１】このように実施例の誘導電動機の固定子に
よれば、スペーサ８を設けることにより、第１巻線小コ
イル６および第２巻線小コイル１０巻装用スロットのウ
エッジ７の挿入を容易にし、作業時間の短縮と品質不良
の発生をなくし、コイルエンド高さは従来どおりにする
ことができることとなる。
よれば、スペーサ８を設けることにより、第１巻線小コ
イル６および第２巻線小コイル１０巻装用スロットのウ
エッジ７の挿入を容易にし、作業時間の短縮と品質不良
の発生をなくし、コイルエンド高さは従来どおりにする
ことができることとなる。
【００１２】なお、実施例では４極の大コイルおよび小
コイルを有する誘導電動機の固定子についてのみ説明し
たが、同一スロット内に２種類以上のコイルが巻装され
るには全て有効であることはいうまでもない。
コイルを有する誘導電動機の固定子についてのみ説明し
たが、同一スロット内に２種類以上のコイルが巻装され
るには全て有効であることはいうまでもない。
【００１３】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば歯部鉄芯に直巻巻装された小コイルと大コイ
ルとを有する第１巻線と、この第１巻線と電気角９０°
隔てた位置に直巻巻装された小コイルと大コイルとを有
する第２巻線とを設け、第１巻線小コイル巻装用スロッ
トのすぐ内側の歯部上に第１巻線小コイルが歯部外周方
向に巻装されるのを妨げるスペーサを設けているので、
第１巻線小コイルおよび第２巻線小コイル巻装用スロッ
トのウエッジ挿入を容易にし、作業時間の短縮と品質不
良の発生をなくしコイルエンド高さは従来どうりの小型
の誘導電動機の固定子を提供できる。
明によれば歯部鉄芯に直巻巻装された小コイルと大コイ
ルとを有する第１巻線と、この第１巻線と電気角９０°
隔てた位置に直巻巻装された小コイルと大コイルとを有
する第２巻線とを設け、第１巻線小コイル巻装用スロッ
トのすぐ内側の歯部上に第１巻線小コイルが歯部外周方
向に巻装されるのを妨げるスペーサを設けているので、
第１巻線小コイルおよび第２巻線小コイル巻装用スロッ
トのウエッジ挿入を容易にし、作業時間の短縮と品質不
良の発生をなくしコイルエンド高さは従来どうりの小型
の誘導電動機の固定子を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例の誘導電動機固定子の歯部鉄
芯構造を示す平面図
芯構造を示す平面図
【図２】同図１のＡ−Ｏ断面図
【図３】同誘導電動機固定子の第１巻線位置を示す平面
図
図
【図４】同誘導電動機固定子の第２巻線位置を示す平面
図
図
【図５】同誘導電動機固定子の全体構造を示す平面図
【図６】同図５のＸ−Ｙ断面図
【図７】従来の誘導電動機固定子の歯部鉄芯構造を示す
平面図
平面図
【図８】同図７のＢ−Ｏ断面図
１ 歯部鉄芯 ２ 回転子孔 ４ スロット ５ 絶縁材料 ６ 第１巻線小コイル ８ スペーサ ９ 第１巻線大コイル １０ 第２巻線小コイル １１ 第２巻線大コイル １２ 継鉄部鉄芯
Claims (1)
- 【請求項１】回転子を挿入する回転子孔の外周に設けら
れる巻線導体が巻装される複数個の歯を放射状に有した
歯部鉄芯と、この歯部鉄芯の外周に圧入嵌合する継鉄部
鉄芯と、前記歯部鉄芯に直巻巻装された小コイルと大コ
イルとを有する第１巻線と、この第１巻線と電気角９０
゜隔てた位置に直巻巻装された小コイルと大コイルとを
有する第２巻線とを備え、第１巻線小コイル巻装用スロ
ットのすぐ内側の歯部上に第１巻線小コイルが歯部外周
方向に巻装されるのを妨げる絶縁材料よりなるスペーサ
を設けた誘導電動機の固定子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27838692A JPH06133482A (ja) | 1992-10-16 | 1992-10-16 | 誘導電動機の固定子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27838692A JPH06133482A (ja) | 1992-10-16 | 1992-10-16 | 誘導電動機の固定子 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06133482A true JPH06133482A (ja) | 1994-05-13 |
Family
ID=17596622
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27838692A Pending JPH06133482A (ja) | 1992-10-16 | 1992-10-16 | 誘導電動機の固定子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06133482A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100332983B1 (ko) * | 2000-05-02 | 2002-04-15 | 이충전 | 모터 고정자의 초과 내전압 방지 절연구조 |
-
1992
- 1992-10-16 JP JP27838692A patent/JPH06133482A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100332983B1 (ko) * | 2000-05-02 | 2002-04-15 | 이충전 | 모터 고정자의 초과 내전압 방지 절연구조 |
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