JPH06133254A

JPH06133254A - 携帯用映像表示装置

Info

Publication number: JPH06133254A
Application number: JP30503792A
Authority: JP
Inventors: Masanobu Sato; 昌信佐藤
Original assignee: Casio Computer Co Ltd
Current assignee: Casio Computer Co Ltd
Priority date: 1992-10-15
Filing date: 1992-10-15
Publication date: 1994-05-13

Abstract

(57)【要約】【目的】音声信号を送信するアンテナを本体ケースに
内蔵して備える車載対応の液晶テレビ等の携帯用映像表
示装置において、その音声信号送信用アンテナによる出
力電波の指向性をなくして、カーステレオのＦＭアンテ
ナ等による受信が良好に得られるようにする。【構成】音声信号を送信するアンテナ３１を本体ケー
ス３に内蔵して備える携帯用映像表示装置１において、
その音声信号送信用アンテナ３１を、映像表示部１１の
外側のほぼ全周に沿うようにして設ける。【効果】映像表示部１１の外側のほぼ全周に沿うよう
にして設けたアンテナ３１によって、音声信号の出力電
波を前後、左右、上下の全方向に向けることができるた
め、車載対応の液晶テレビ１を自動車に搭載した場合、
その車種や車内での位置を問わず、カーステレオのＦＭ
アンテナにより音声信号を良好に受信することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、音声信号を送信するア
ンテナを本体ケースに内蔵して備える車載対応の液晶テ
レビ等の携帯用映像表示装置に関し、特に、その本体ケ
ースに内蔵する音声信号送信用アンテナの構成に関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、表示装置として液晶を用いた液晶
テレビが実用化されている。液晶は小型、軽量で低消費
電力のため、携帯用に適している。そして、携帯用の液
晶テレビにおいて、スピーカーは小型・小出力のため、
車載対応のものとして、音声信号をカーステレオのＦＭ
アンテナに送信する音声トランスミッター回路を設け、
その音声信号送信用アンテナを本体ケースに内蔵したも
のがある。従来の液晶テレビ内蔵音声トランスミッター
のアンテナは、回路基板上にパターン配線するか、アン
テナ端子にリード線を付けて、本体ケースの下部に実装
するかであった。図５は液晶テレビにおける回路基板へ
のパターン配線による音声信号送信用アンテナの従来例
を示したもので、５１は回路基板、５３は音声トランス
ミッター回路、５５はその他のテレビ回路であり、図示
例のものでは、回路基板５１の上辺部に沿ってパターン
配線による音声信号送信用アンテナ５７を設けている。
このようなアンテナ５７を設けた回路基板５１に対して
は、図６に示すように、その前側にシールドケース６３
により覆われた液晶表示部６１が配設されて、後側に図
示では５本の電池６５，６５，６５，６５，６５が配設
されている。このようにして、図７に示すように、液晶
テレビ７１の本体ケース７３内に実装される。７５はテ
レビ画面である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来のように、液晶テ
レビ内蔵音声トランスミッターのアンテナを、回路基板
上にパターン配線したり、アンテナ端子にリード線を付
けて、本体ケースの下部に実装した場合、本体ケース前
面の液晶表示部や後側の電池に音声トランスミッター出
力の電波が遮断されて、出力に指向性が生じる。従っ
て、このような液晶テレビを自動車の車内に取り付ける
と、カーステレオのＦＭラジオ（受信機）のアンテナ位
置が統一されていないので、音声信号を、ある車種では
よく受信できるが、ある車種によってはうまく受信でき
ないという問題が生じていた。例えば、図５および図６
に示した回路基板５１の上辺部に沿ったパターン配線に
よる音声信号送信用アンテナ５７の場合では、その電波
に図７に示したような指向性が表れる。即ち、図７
（ａ）に斜線範囲７７で示すように、液晶テレビ７１の
本体ケース７３の上方に電波は向かうが、本体ケース７
３の下部にはアンテナパターンが配線されていないの
で、電波が弱く、また、図７（ｂ）に斜線範囲７９で示
すように、本体ケース７３の後方に電波は向かうが、本
体ケース７３の前方に対しては液晶表示部６１（図６参
照）により電波が遮断されてしまう。

【０００４】そこで、本発明の目的は、音声信号を送信
するアンテナを本体ケースに内蔵して備える車載対応の
液晶テレビ等において、その音声信号送信用アンテナに
よる出力電波の指向性をなくして、カーステレオのＦＭ
アンテナ等による受信が良好に得られるようにした携帯
用映像表示装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
本発明は、音声信号を送信するアンテナを本体ケースに
内蔵して備える携帯用映像表示装置において、前記アン
テナを、映像表示部の外側のほぼ全周に沿うようにして
設けたことを特徴とする。例えば、前記アンテナは、前
記本体ケースの内面に沿って取り付けられる。また、前
記携帯用映像表示装置は、具体的には、前記映像表示部
を液晶表示部としてなる車載対応の液晶テレビである。

【０００６】

【作用】本体ケースに内蔵する音声信号送信用アンテナ
を、映像表示部の外側のほぼ全周に沿うようにして設け
た携帯用映像表示装置なので、音声信号の出力電波が前
後、左右、上下の全方向に得られる。従って、車載対応
の液晶テレビを自動車に搭載した場合、その車種や車内
での位置を問わず、カーステレオのＦＭアンテナによる
受信が良好に行えるようになる。

【０００７】

【実施例】以下に、本発明に係る携帯用映像表示装置の
実施例を図１乃至図４に基づいて説明する。先ず、本発
明に係る携帯用映像表示装置の一例として液晶テレビ１
の音声信号送信用アンテナの構成例を示す図１および図
２において、３は本体ケース、１１は映像表示部（液晶
表示部）、２１は電池ケース、３１は音声信号送信用ア
ンテナであり、図示では、回路基板を省略している。

【０００８】液晶テレビ１は、合成樹脂製の本体ケース
３内において、図略の回路基板に対し、前側に映像表示
部である液晶表示部１１を配設して後側に電池ケース２
１を配設した小型・軽量な携帯用のものである。なお、
図示しないが、映像信号および音声信号の受信アンテナ
を備えている。液晶表示部１１は、既知のように、液晶
表示ユニットおよびそのバックライトをシールドケース
１３により覆ったもので、例えば、そのシールドケース
１３の四隅部において、ビス１５，１５，１５，１５に
より本体ケース３内に取り付けられる。

【０００９】この液晶表示部１１の後側には、図略の回
路基板を介して電池ケース２１が配設され、この電池ケ
ース２１内に図示例では５本の電池２３，２３，２３，
２３，２３が収納されている。この電池ケース２１は適
宜の手段により本体ケース３に固定されている。以上の
液晶表示部１１および電池ケース２１を、図示のよう
に、その周囲に所定間隔を開けて本体ケース３内に設置
すると共に、その液晶表示部１１および電池ケース２１
の外側に沿ってリード線による音声信号送信用アンテナ
３１をほぼ一周這わせるようにして設ける。

【００１０】この音声信号送信用アンテナ３１は、図略
の回路基板の音声トランスミッター回路のアンテナ端子
に接続したリード線により形成されており、図１および
図２に示すように、液晶表示部１１および電池ケース２
１の外周部分において、上辺部に沿った部分３３、一側
辺部に沿った部分３５、下辺部に沿った部分３７、他側
辺部に沿った部分３９を連続してなる。このような音声
信号送信用アンテナ３１は、例えば、図３に示すよう
に、本体ケース３の内面周囲に樹脂一体形成した多数の
リブ５，５，５，５，…，５によって、そのアンテナリ
ード線を挟むようにして取り付ける。これによりアンテ
ナ３１の取付簡素化が図れる。

【００１１】次に、以上の液晶テレビ１の音声トランス
ミッター回路について、図４に示したブロック構成図を
基に説明する。先ず、音声トランスミッター回路は、ア
ンプ４１、バッファー４３、オシレーター４５、周波数
調整部４７、ＲＦアンプ４９および前記アンテナ３１か
ら構成される。液晶テレビ１が受信した音声信号は、ア
ンプ４１により増幅されて、バッファー４３に一時的に
貯えられ、バッファー４３に貯えられた音声信号は、オ
シレーター４５の処理速度に合わせて順次オシレーター
４５に転送され、オシレーター４５によりその音声信号
の周波数が変調される。即ち、周波数調整部４７により
音声信号は特定のＦＭ周波数のＦＭ信号に調整された
後、そのＦＭ信号は、ＲＦアンプ４９により増幅され
て、アンテナ３１から出力される。このような音声トラ
ンスミッター出力は、アンテナの長さと面積に比例す
る。また、導体等でアンテナを塞ぐと、電波は遮断され
てしまう。

【００１２】以上の通り、車載対応の液晶テレビ１にお
いて、その液晶表示部１１および電池ケース２１の外側
のほぼ全周を囲むようにして音声信号送信用アンテナ３
１を本体ケース３に内蔵したたため、そのアンテナ３１
から音声信号の電波を前後、左右、上下の全方向に向け
て出力することができる。従って、このような液晶テレ
ビ１を自動車に搭載すれば、その音声信号送信用アンテ
ナ３１によって、出力電波の指向性がなくなり、即ち、
車種や車内での位置を問わず、カーステレオのＦＭアン
テナにより音声信号を良好に受信できるようになる。

【００１３】なお、以上の実施例においては、液晶テレ
ビとしたが、本発明の携帯用映像表示装置はこれに限定
されるものではなく、車載対応の液晶ビデオ等であって
もよい。また、アンテナの取り付け方や本体ケース内の
詳細構造も任意であり、その他、具体的な細部構造等に
ついても適宜に変更可能であることは勿論である。

【００１４】

【発明の効果】以上のように、本発明に係る携帯用映像
表示装置によれば、本体ケースに内蔵する音声信号送信
用アンテナを、映像表示部の外側のほぼ全周に沿うよう
にして設けたため、音声信号の出力電波を前後、左右、
上下の全方向に向けることができる。従って、車載対応
の液晶テレビを自動車に搭載した場合、その車種や車内
での位置を問わず、カーステレオのＦＭアンテナにより
音声信号を良好に受信することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る携帯用映像表示装置の一例として
液晶テレビの音声信号送信用アンテナの構成例を示す液
晶表示部側から見た概略正面図である。

【図２】同じく音声信号送信用アンテナの構成例を示す
液晶表示部裏面の電池ケース側から見た概略背面図であ
る。

【図３】本体ケース内へのアンテナの取り付け方の一例
構造を示す概略斜視図である。

【図４】音声トランスミッター回路の一例を示すブロッ
ク構成図である。

【図５】液晶テレビにおける回路基板へのパターン配線
による音声信号送信用アンテナの従来例を示す概略背面
図である。

【図６】同じく回路基板と液晶表示部および電池部によ
る本体ケース内への実装例を示す概略斜視図である。

【図７】従来のパターン配線による音声信号送信用アン
テナによる指向性を示すもので、（ａ）が概略正面図、
（ｂ）が概略側面図である。

【符号の説明】

１携帯用映像表示装置（液晶テレビ）３本体ケース５リブ１１映像表示部（液晶表示部）２１電池ケース３１音声信号送信用アンテナ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】音声信号を送信するアンテナを本体ケー
スに内蔵して備える携帯用映像表示装置において、前記アンテナを、映像表示部の外側のほぼ全周に沿うよ
うにして設けたことを特徴とする携帯用映像表示装置。
【請求項２】前記アンテナを、前記本体ケースの内面
に沿って取り付けたことを特徴とする請求項１記載の携
帯用映像表示装置。
【請求項３】前記映像表示部を液晶表示部としてなる
車載対応の液晶テレビであることを特徴とする請求項１
または２記載の携帯用映像表示装置。