JP2001102826A - アンテナ装置およびアンテナシステム - Google Patents

アンテナ装置およびアンテナシステム

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JP2001102826A
JP2001102826A JP27830599A JP27830599A JP2001102826A JP 2001102826 A JP2001102826 A JP 2001102826A JP 27830599 A JP27830599 A JP 27830599A JP 27830599 A JP27830599 A JP 27830599A JP 2001102826 A JP2001102826 A JP 2001102826A
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antenna
film
antenna device
feeder
unit
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JP27830599A
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English (en)
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Yoshiyuki Asakawa
芳幸 浅川
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Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れたアンテナ特性を備え、実質的に構成の
簡素化等を実現するアンテナ装置およびアンテナシステ
ムを提供する。 【解決手段】 中空構造体であるエアスポイラ102内
に、受信対象メディアに対応する複数のフィルム状アン
テナ素子11〜16により構成されるアンテナ10が内
蔵される。フィルム状アンテナ素子11〜16は、ベー
スフィルム17上に形成された導電パターンでなり、受
信対象メディアの周波数との関係でその寸法形状および
配置位置が設定される。高周波数帯用のアンテナ素子1
1,15を分割して離間配置し、ダイバシティ受信し得
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗用車等の車両に
おけるアンテナ装置およびこのアンテナ装置を用いたア
ンテナシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】エレクトロニクス技術の進歩に伴い、乗
用車等の車両において多くの情報通信機器が搭載される
ようになってきている。従来からあるラジオのAM/F
Mに加えて、TV放送やVICS(Vehicle Informatio
n & Communication System)−FM多重放送あるいはG
PS(Global Positioning System )等では、それぞれ
異なる周波数帯が使用される。そして、AM放送(52
2〜1629KHz)、FM放送(76〜90MH
z)、TV放送(VHF;90〜222MHz、UH
F;470〜770MHz)、VICS−FM多重放送
(76〜90MHz)およびGPS(1.57GHz)
の異なる周波数帯域に対して、それぞれ別個のアンテナ
が必要である。
【0003】このため、たとえば図9に示したように車
体100からは、周波数帯域ごとの複数のアンテナ11
1〜117が別個に突出配置される。同図においてアン
テナ111はAM/FM用、アンテナ112はFM多重
用、アンテナ113〜116はTV(VHF,UHF)
用、アンテナ117はGPS用のアンテナである。この
場合、特にTV放送受信用のアンテナにあっては所謂マ
ルチパス等の電波干渉を避けるために、複数のアンテナ
素子を切り替えるようにしたダイバシティ方式が必須と
なる。
【0004】あるいはまた、図11に示したように、所
謂ウィンドウアンテナが実用化されている。この例では
リヤウィンドウ101に導電膜118を配設し、これを
アンテナ素子にするというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、周波数
帯域ごとの複数のアンテナ111〜117を別個に突出
配置する場合、多数のアンテナ111〜117が車体1
00から突き出すように装備されるため良好な外観を得
るのが難しくなる。また、複数のアンテナを取り付ける
ために、かなりの手間と時間と費用がかからざるを得な
い。なお、単一のアンテナを装備する場合でも、アンテ
ナが車体から長く突出した状態では、アンテナが損傷を
受け易くなるばかりか、走行中の不快な風切り音の発生
原因になる。
【0006】さらに、たとえば図9のアンテナシステム
では、図10に示されるように各アンテナ111〜11
7にフィーダ119〜124を接続し、アンテナごとに
受信機まで引き回さなくてはならない。つまりアンテナ
の数だけフィーダが必要になるため、その取付けに多く
の手間と時間が必要になる。
【0007】また、ウィンドウアンテナ(図11)にあ
っては、アンテナ素子を構成する導電膜118は不透明
であるため、リヤウィンドウ101からの視界を妨げな
いように配慮する必要がある。したがって、導電膜11
8の配置位置は制限されるためアンテナ面積をあまり大
きくすることができない。実用上、AM/FM放送受信
程度までは問題はないが、TVやGPS用等のアンテナ
素子を増やしていくことは実質的に困難である。
【0008】ここで従来、エアスポイラを利用してこれ
にアンテナを構成した例が知られている(実開昭61−
60509号公報、特開平3−104302号公報、特
開平11−154810号公報等)。しかしながら、こ
れらのアンテナでは広い周波数帯域に有効に対応するこ
とできず、あるいは有効なダイバシティ効果を期待する
ことができない。
【0009】本発明はかかる実情に鑑み、優れたアンテ
ナ特性を備え、実質的に構成の簡素化等を実現するアン
テナ装置およびアンテナシステムを提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のアンテナ装置
は、中空構造体内に、受信対象メディアに対応する複数
のフィルム状アンテナ素子により構成されるアンテナを
内蔵したことを特徴とする。
【0011】また、本発明のアンテナ装置において前記
中空構造体が、車体の所定部位に設置されるエアスポイ
ラであることを特徴とする。
【0012】また、本発明のアンテナ装置において前記
フィルム状アンテナ素子は、ベースフィルム上に形成さ
れた導電パターンからなり、前記受信対象メディアの周
波数との関係でその寸法形状および配置位置が設定され
ることを特徴とする。
【0013】また、本発明のアンテナ装置において高周
波数帯用の前記フィルム状アンテナ素子を分割して離間
配置し、ダイバシティ受信し得るように構成したことを
特徴とする。
【0014】また、本発明のアンテナ装置において、前
記アンテナの長手方向両端部にテレビジョン放送のUH
F帯受信用の前記フィルム状アンテナ素子を配置し、中
間部にテレビジョン放送のVHF帯受信用の前記フィル
ム状アンテナ素子とラジオ放送のAM/FM帯受信用の
前記フィルム状アンテナ素子を配置したことを特徴とす
る。
【0015】また、本発明のアンテナシステムは、上記
いずれかのアンテナ装置と、前記アンテナ装置に設けら
れた複数のフィルム状アンテナ素子の出力を混合する混
波回路を有するアンプユニットと、前記アンプユニット
の出力を分波する分波ユニットと、前記アンプユニット
と前記分波ユニットとを接続するフィーダと、を備える
ことを特徴とする。
【0016】また、本発明のアンテナシステムにおいて
前記フィーダは、前記フィルム状アンテナ素子の数より
も少ない本数で構成されることを特徴とする。
【0017】また、本発明のアンテナシステムは、上記
いずれかのアンテナ装置と、前記アンテナ装置に設けら
れた複数のフィルム状アンテナ素子の出力を供給する複
数のフィーダと、前記複数のフィーダとの接続を切り替
えてダイバシティ受信可能にする切替ユニットと、を備
えることを特徴とする。
【0018】本発明によれば、エアスポイラの内部にフ
ィルム状アンテナ素子により構成されるアンテナが配置
される。フィルム状であるため、種々の形状の設置部材
もしくは場所に取り付けることができる。また、受信対
象メディアのうちで最も受信が難しい高周波数帯用のア
ンテナ素子を小型化し、このアンテナ素子をアンテナの
両端部に配置構成することで、ダイバシティ受信を可能
にすることができる。さらに、アンテナ装置と受信機と
を結ぶ主要フィーダの本数を少なくし、構成の簡素化と
ケーブル引回し作業の容易化を実現することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき、従来例の場
合と実質的に同一または対応する部材には同一符号を用
いて本発明によるアンテナ装置およびアンテナシステム
の好適な実施の形態を説明する。
【0020】図1は、本発明に係るアンテナ装置もしく
はシステムが車両に装備された例を示している。この車
両は、リヤウィンドウ101の上部で車体100から後
方に突出するエアスポイラ102を有している。このシ
ステムは、アンテナ10を含むアンテナ装置と、第1の
フィーダ20を介してアンテナ10に接続されるアンプ
ユニット30と、第2のフィーダ40(本発明のフィー
ダ)を介してアンプユニット30に接続されるとともに
第3のフィーダ60を介して、車両の室内に配置される
ラジオ、テレビ、GPS表示装置等からなる受信機1に
接続される分波ユニット50と、を備える。
【0021】図2および図3は、本発明のアンテナ装置
まわりの構成例を示している。このアンテナ装置は、上
ハーフ102aと下ハーフ102bからなる中空構造体
のエアスポイラ102の内部に、受信対象メディアに対
応する複数のフィルム状アンテナ素子により構成される
アンテナ10を内蔵したものである。アンテナ10のア
ンテナ素子は、図3に示されるように接着剤等によりエ
アスポイラ102の上ハーフ102aの上部内面に貼着
される。電波は通常、車両の上方から到達するためエア
スポイラ102の上部に配置するのが好適である。な
お、アンテナ10に給電部21を介して接続する第1の
フィーダ20は、貫通孔102c,100a,100b
を通して車室内に導かれ、その一部から車体に接地する
ためのアース線20aが出ている。
【0022】アンテナ10の各アンテナ素子は、ベース
フィルム上に形成された導電パターンからなり、受信対
象メディアの周波数との関係でその寸法形状および配置
位置が設定される。この例では図4に示すように、アン
テナ素子11(UHF用)、アンテナ素子12(FM,
VHF用)、アンテナ素子13(AM用)、アンテナ素
子14(FM,VHF用)、アンテナ素子15(UHF
用)およびアンテナ素子16(GPS用)を含んでい
る。なお、ここではGPSのアンテナ素子16は、他の
アンテナ素子と周波数帯域が著しく異なるため独立の構
成としている。
【0023】これらのアンテナ素子11〜16はベース
フィルム17上に、図示例のような形状と配置関係で形
成される。一般に、1つのアンテナ素子で広い周波数帯
(複数の周波数帯)の電波を良好に受信することは困難
であり、一方でアンテナ素子形状は、受信する周波数帯
が高くなると小さく構成できる。そこでアンテナ素子1
1,15はUHF帯用とし、小型にしている。また、ア
ンテナ素子12,14はVHF帯用とし、中型にしてい
る。そしてアンテナ素子13はAM帯用とし、大型にし
ている。アンテナ素子16はGPS帯用であり、小型に
している。なお、アンテナ素子11〜16の寸法形状は
その一例を示すものであり、図示例のものにのみ限定さ
れるものではない。
【0024】この例ではエアスポイラ102の内部にア
ンテナ素子11〜16をすべて配置しているが、特に高
周波帯(TV放送のUHF帯)のアンテナ素子を分割
し、その分割されたアンテナ素子11,15を両端部に
離間配置することで、有効なダイバシティ効果が得られ
る。ここで、その根拠を説明する。電波は一般に周波数
が高くなる(波長が短くなる)と、直接波と反射波によ
って生じる干渉が短かい距離で変化する。これが、自動
車等の移動体で受信する際に問題となる。この対策とし
て従来からダイバシティ受信があり、これは複数のアン
テナでアンテナの位置の違いによって受信状態が変わる
ことを利用して、最も良好なアンテナを選択して切り替
えるというものである。
【0025】また、アンテナ単体で360°すべて同じ
受信感度が得られれば(無指向性)理想的であるが、実
際には受信感度の落ちる方向がある。すなわち指向性が
ある。この指向性の原因は、アンテナ自体の問題であっ
たり、あるいは車両に取り付けたことによる車体との干
渉によるものである。指向性に対する対策として上述の
ダイバシティ受信は有効であるが、十分な効果を得るた
めには複数のアンテナの配置関係が十分に離れている必
要がある。
【0026】マルチパス、指向性の乱れは、周波数が高
くなるほど顕著に現れる。すなわちFM放送では僅かに
発生し、TV放送VHF帯では多少発生する。またTV
放送UHF帯では多発する。つまりこれらの周波数帯域
のうちでTV放送UHF帯の場合にダイバシティ受信が
最も必要なり、そのために複数のアンテナの間隔を十分
に離して配置しなければならない。
【0027】一方、本発明において各アンテナ素子11
〜16は、エアスポイラ102の狭いスペース内に配置
される。この場合、前述したようにダイバシティ受信が
最も必要になるTV放送UHF帯のアンテナ素子11,
15をエアスポイラ102の両端部に離間配置すること
で適切にダイバシティ効果を得ることができる。しか
も、その場合高周波帯側ほどアンテナ素子形状を小型化
できるため、狭いスペースであっても最も効果的なアン
テナ素子の配置関係をとることができる。なお、TV放
送VHF帯ではダイバシティ受信を行わなくても実用上
差し支えない。このように複数のアンテナ素子11〜1
6の形状、配置関係を工夫することにより、エアスポイ
ラ102に内蔵しながら高いダイバシティ効果を得てい
る。
【0028】つぎに、図5は、アンテナ装置を用いたア
ンテナシステムの構成例を示している(図1参照)。こ
のシステムは前述したように、アンテナ10、第1のフ
ィーダ20、アンプユニット30、第2のフィーダ4
0、分波ユニット50および第3のフィーダ60が順次
接続される構成となっている。
【0029】第1、第2、第3のフィーダ20,40,
60はたとえば、芯線としてのフィーダ線とアース線と
の有する同軸ケーブルにより構成され、第1のフィーダ
20は、アンテナ素子11〜15にそれぞれ接続された
フィーダ線21〜25を有している。アンプユニット3
0は車両後方、すなわちアンテナ装置10寄りに設置さ
れ、フィーダ線21〜25にそれぞれ接続されるアンプ
31〜35を含んでいる。なお、各アンプ31〜35の
手前には(帯域通過フィルタ)39a〜39eがフィル
タが挿入されている。アンプユニット30はまた、ダイ
バシティ受信を可能にするようにアンテナ素子11〜1
5を組合せ、その出力を混合する混波回路37,38を
含んでいる。混波回路37は、アンテナ素子11および
12の受信信号を混波する。混波回路38は、アンテナ
素子13、14および15の受信信号を混波する。
【0030】第2のフィーダ40は、アンテナ素子11
〜15の数よりも少ない本数で構成される。この例で
は、混波回路37に接続されるフィーダ線41と混波回
路38に接続されるフィーダ線42を含む2本のケーブ
ルからなっている。つまり混波回路37,38によって
アンテナ素子11〜15を上述のように所定の組合せで
接続構成することにより、2本のフィーダ線41,42
で第2のフィーダ40を構成する。この場合第2のフィ
ーダ40は、他の第1のフィーダ20および第3のフィ
ーダ60よりも長い最長部分を構成している。
【0031】分波ユニット50は車両前方すなわち受信
機1寄りに設置され、フィーダ線41,42にそれぞれ
接続される分波回路51,52を含んでいる。分波回路
51は、フィーダ線41からの伝送信号をVHF,UH
F帯とFM帯とに分波する。また分波回路52は、フィ
ーダ線42からの伝送信号をAM,FM帯とVHF,U
HF帯とに分波する。
【0032】第3のフィーダ60は、分波ユニット50
によって分波されたアンプユニット30の出力を、受信
機1に供給する4本のフィーダ線61〜64を含んでい
る。各フィーダ線61〜64はそれぞれコネクタ61a
〜64aを介して受信機1に接続される。
【0033】なお、GPSについてはアンテナ素子16
は、帯域通過フィルタ39fとアンプ36を含むローノ
イズアンプ(LNA)ユニットに接続され、さらにフィ
ーダ線43を介して受信機1に接続される。LNAは、
図4に示したようにアンテナ素子16の領域部分に設け
られている。
【0034】アンテナ装置10を用いたアンテナシステ
ムにおいて、各アンテナ素子11〜15で受信された信
号は、第1のフィーダ20によってアンプユニット30
へ導かれる。このアンプユニット30では、各アンテナ
素子11〜15の受信帯域用のフィルタ39a〜39e
によって受信信号の不要成分が除去され、それぞれのア
ンプ31〜35によって増幅される。そして、混波回路
37,38によって所定の組合せで受信信号を混波し
て、第2のフィーダ40を介して分波ユニット50へ伝
送される。伝送された受信信号は、分波ユニット50に
おいて図5のようにTV1 、FM多重、AM,FMおよ
びTV2 に分波され、第3のフィーダ60を介して受信
機1へ導かれる。
【0035】受信機1ではTV1 とTV2 の切替えによ
ってTV放送UHF帯でダイバシティ受信を利用するこ
とができる。この場合、前述したようにVHF帯ではダ
イバシティ受信を行わなくても実用上問題ない。AMお
よびFMについて適正な受信が行われるのは勿論であ
る。
【0036】さて、本発明のアンテナ装置において複数
の周波数帯域のすべてのアンテナ素子11〜16はエア
スポイラ102に内蔵され、また受信対象メディアの周
波数との関係でその寸法形状および配置位置が設定され
る。したがって、車体100からアンテナが突出しない
構成とすることで、優れた外観構成を保証することがで
きるとともにアンテナ素子自体の損傷を防ぐことがで
き、また走行中の不快な風切り音の発生が全くない。
【0037】アンテナ素子11〜16をフィルム状に形
成することで、エアスポイラ102に簡単かつ的確に貼
着することができ、取付が極めて容易である。また、エ
アスポイラ102の形状が多少変化しても、フィルタ状
であるため同一のアンテナ素子で対応可能であり、適用
範囲が極めて広い。アンテナ素子11〜16は周波数帯
域ごとに別個に構成されているため、各周波数に必要な
サイズのものを設計することができる。このため特にT
V放送UHF帯を受信するアンテナ素子11,15を小
型化してエアスポイラ102の両端に配置することによ
り、有効なダイバシティ受信を実現することが可能とな
る。そして、アンテナ素子を分割構成としたことで、エ
アスポイラ102の形状変化に対応することができる。
ちなみに、単一の大型の素子では、それに整合する特定
の形状寸法のエアスポイラに対してしか対応することが
できない。
【0038】また、本アンテナシステムにおいては、ア
ンプユニット30をアンテナ装置寄りに設置するととも
に、分波ユニット50を受信機1寄りに設置している。
そして第2のフィーダ40を2本のフィーダ線41,4
2で構成するとともに、伝送路の最長部分を構成するよ
うにし、この最長部分の第2のフィーダ40の本数を減
少させたので、車体100におけるフィーダの引回しが
極めて容易になり、取付作業を大幅に効率化することが
できる。
【0039】つぎに、本発明の第2の実施形態を説明す
る。図6は、アンテナ10を用いたアンテナシステムの
構成例を示している。このシステムはアンテナ10を含
むアンテナ装置と、第1のフィーダ20を介してアンテ
ナ10に接続されるアンプユニット30′と、第2のフ
ィーダ40′を介してアンプユニット30′に接続され
るとともに第3のフィーダ60を介して受信機1に接続
される切替ユニット70と、を備えている。
【0040】この実施形態においてアンテナ装置および
第1のフィーダ20の構成は、第1の実施形態の場合と
同様のものを用いるが、アンプユニット30′は、前述
した混波回路37,38を含んでいない。また、第2の
フィーダ40′は、5本のフィーダ線41a,41b,
42a,42b,42cで構成される。切替ユニット7
0については後述するものとするが、その他の構成は実
質的に第1の実施形態の場合と同様である。
【0041】この第2の実施形態の切替ユニット70
は、ダイバシティ受信を可能にするように第2のフィー
ダ40′のフィーダ線41a,41b,42a〜42c
と受信機1との接続を切り替える切替スイッチ(SW)
71〜74を含んでいる。各切替スイッチ71〜74は
それぞれ、2つの切替接点a,bを有している。
【0042】第2の実施形態に係るアンテナシステムに
おいて、各アンテナ素子11〜15で受信された信号
は、第1のフィーダ20によってアンプユニット30′
へ導かれる。このアンプユニット30′では、各アンテ
ナ素子11〜15の受信帯域用のフィルタ39a〜39
eによって受信信号の不要成分が除去され、それぞれの
アンプ31〜35によって増幅される。そして、増幅さ
れた受信信号はアンテナ素子11〜15ごとに第2のフ
ィーダ40′を介して切替ユニット70へ伝送される。
【0043】切替ユニット70において、受信機1側の
受信状態に対して受信機1から送られてくる切替信号に
よって、切替スイッチ71〜74の切替が行われるが、
その具体的な切替方法の例をつぎの表に示す。
【0044】
【表1】
【0045】表中のアルファベット「a」,「b」は、
各切替スイッチ71〜74をいずれの切替接点a,b側
に入れるべきかを示し、「−」(ハイフン)はどちらの
切替接点a,bでもよいことを意味する。なお、※印の
場合は、TV1 側の受信感度が不十分となるが、これは
FM,VHFのアンテナ素子をFM多重に接続するため
である。この場合でもTV受信はTV2 側で可能であ
る。
【0046】すなわち、この切替方式は、受信機1の状
態によって使うアンテナ素子11〜15を切り替え(G
PSを除く)、使用する受信機1にのみアンテナ素子1
1〜15を接続する方式である。つまり放送受信は、A
M,FM,TVの選択であって(ラジオ放送とTV放送
を同時に聴くことはない)、FM多重のみ同時受信があ
り得ることを利用したものである。
【0047】この第2の実施形態では、第1の実施形態
のような混波回路37,38および分波回路51,52
を含んでおらず、各アンテナ素子11〜15はそれぞれ
別個独立して受信機1に接続される。したがって受信信
号は混波あるいは分波による減衰が生じない。上述した
ように第2のフィーダ40′は、5本のフィーダ線によ
って構成されるが、実験によれば、信号減衰率で6dB
以上の改善が得られた。
【0048】図7、図8は、本発明のアンテナシステム
を車載ユニット制御システムに適用した例を示す図であ
り、図7はこの車載ユニット制御システムの自動車内で
の配置状態を示す図であり、図8はそのハード構成例を
示すブロック図である。
【0049】図7および図8に示すように、本実施形態
に係る車載ユニット制御システムにおいては、TV放
送、VICS−FM多重放送、GPS情報等の受信機と
しての機能を有するセンタコントロールユニット200
に、CDプレーヤ300、AM/FMラジオ400等の
オプションユニットが通信バス207を介して接続され
ている。
【0050】図8に示したように、センタコントロール
ユニット200は、CPU201、ROM202、RA
M203、ユニット各部、各機能の制御を行うコントロ
ーラ204、モニタ205および通信回路206を含ん
でいる。
【0051】モニタ205には、各機能制御を指示する
ための複数の操作ボタンとユニットの選択を指示するた
めの複数のユニット選択ボタンが設けられている。そし
てモニタ205の表示画面には、このセンタコントロー
ルユニット200に接続されている各ユニットの選択メ
ニュー、各ユニットの機能の操作メニュー、動作状態等
を示す各種情報が表示され、このモニタ205に表示さ
れた操作メニューに基づいてユーザが操作ボタンの操作
を行うことにより、このユニット200に接続されたユ
ニット300,400の各機能を制御することができる
ように構成されている。なお、このセンタコントロール
ユニット200は、音声認識、音声合成機能も具備して
いる。
【0052】ユニット300,400は図8に示すよう
に、CPU208、ROM209、RAM210、ユニ
ット各部、各機能の制御を行う機能コントローラ211
および通信回路212を含んでいる。
【0053】使用者はモニタ205の表示画面にて、操
作ボタンの操作で選択メニューの中からTV放送、VI
CS−FM多重放送、AM/FMラジオ放送を選択し、
所望の放送を聴いたり、モニタ205の表示画面へのG
PSに基づく位置表示を行うことができる。
【0054】以上、本発明を説明してきたが、本発明は
実施形態にのみ限定されるものではなく、その本質から
逸脱しない範囲で、他の色々な変形例が可能である。た
とえば、各アンテナ素子11〜16の形状あるいは寸法
等は、周波数等に応じて適宜変更可能であり、上記実施
形態の場合と同様な作用効果を得ることができる。さら
に、図面(図6あるいは図7)中に示した具体的数値等
は、本発明の好適な数値例を示したものであり、これら
の数値に限定されるものではない。
【0055】また、以上の説明において所謂ハッチバッ
ク形式のルーフ後部に設けられるエアスポイラの例で説
明したが、トランクリッドの後縁部上面に設置されるエ
アスポイラに対しても本発明は同様に適用可能である。
さらに、本発明のアンテナ装置はエアスポイラの場合の
みならず、この種の車両における中空構造体もしくはそ
の類似の構造体に対しても有効に適用可能である。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、こ
の種のアンテナ装置もしくはアンテナシステムにおい
て、車両等の優れた外観構成を保証することができると
ともに取付作業を容易化することができる。また、エア
スポイラの限られたスペースを有効利用して、優れたダ
イバシティ受信を実現することができる。そして、装置
構成が比較的簡素であるため、実質的にコスト低減につ
ながる等の利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるアンテナ装置
もしくはシステムが車両に装備された例を示す斜視図で
ある。
【図2】本発明の第1の実施形態におけるアンテナ装置
まわりの構成例を示す斜視図である。
【図3】図2のA−A線に沿う断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態におけるアンテナ装置
のアンテナ素子の具体的構成例を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係るアンテナシステ
ムの構成例を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係るアンテナシステ
ムの構成例を示す図である。
【図7】本発明に係る車載ユニット制御システムの自動
車内での配置状態を示す図である。
【図8】車載ユニット制御システムのハード構成例を示
すブロック図である。
【図9】従来のアンテナ装置に係る車両の斜視図であ
る。
【図10】従来のアンテナシステムの構成例を示す図で
ある。
【図11】従来の別のアンテナ装置に係る車両の斜視図
である。
【符号の説明】
1 受信機 10 アンテナ 11〜16 アンテナ素子 17 ベースフィルム 20 第1のフィーダ 21〜25 フィーダ線 30 アンプユニット 31〜36 アンプ 37,38 混波回路 40 第2のフィーダ 41,42 フィーダ線 50 分波ユニット 51,52 分波回路 60 第3のフィーダ 61波64 フィーダ線 100 車体 101 リヤウィンドウ 102 エアスポイラ 200 センタコントロールユニット 201 CPU 202 ROM 203 RAM 204 コントローラ 205 モニタ 206 通信回路 300,400 オプションユニット
フロントページの続き Fターム(参考) 5J021 AA05 AA09 AA13 AB02 CA03 CA06 FA13 FA17 FA20 FA24 FA25 FA26 FA29 FA30 FA32 GA07 GA08 HA05 JA03 JA04 JA07 5J046 AA04 AA07 AA09 AA19 AB10 AB13 BA01 BA04 MA03 MA11 PA07 PA09 5J047 AA04 AA07 AA09 AA19 AB10 AB13 EA01 EA06 EF04 FD01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空構造体内に、受信対象メディアに対
    応する複数のフィルム状アンテナ素子により構成される
    アンテナを内蔵したことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 【請求項2】 前記中空構造体が、車体の所定部位に設
    置されるエアスポイラであることを特徴とする請求項1
    に記載のアンテナ装置。
  3. 【請求項3】 前記フィルム状アンテナ素子は、ベース
    フィルム上に形成された導電パターンからなり、前記受
    信対象メディアの周波数との関係でその寸法形状および
    配置位置が設定されることを特徴とする請求項2に記載
    のアンテナ装置。
  4. 【請求項4】 高周波数帯用の前記フィルム状アンテナ
    素子を分割して離間配置し、ダイバシティ受信し得るよ
    うに構成したことを特徴とする請求項3に記載のアンテ
    ナ装置。
  5. 【請求項5】 前記アンテナの長手方向両端部にテレビ
    ジョン放送のUHF帯受信用の前記フィルム状アンテナ
    素子を配置し、中間部にテレビジョン放送のVHF帯受
    信用の前記フィルム状アンテナ素子とラジオ放送のAM
    /FM帯受信用の前記フィルム状アンテナ素子を配置し
    たことを特徴とする請求項4に記載のアンテナ装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載のアンテ
    ナ装置と、前記アンテナ装置に設けられた複数のフィル
    ム状アンテナ素子の出力を混合する混波回路を有するア
    ンプユニットと、前記アンプユニットの出力を分波する
    分波ユニットと、前記アンプユニットと前記分波ユニッ
    トとを接続するフィーダと、を備えることを特徴とする
    アンテナシステム。
  7. 【請求項7】 前記フィーダは、前記フィルム状アンテ
    ナ素子の数よりも少ない本数で構成されることを特徴と
    する請求項6に記載のアンテナシステム。
  8. 【請求項8】 請求項1〜5のいずれかに記載のアンテ
    ナ装置と、前記アンテナ装置に設けられた複数のフィル
    ム状アンテナ素子の出力を供給する複数のフィーダと、
    前記複数のフィーダとの接続を切り替えてダイバシティ
    受信可能にする切替ユニットと、を備えることを特徴と
    するアンテナシステム。
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