JPH06132803A - 多光軸光電スイッチ - Google Patents

多光軸光電スイッチ

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JPH06132803A
JPH06132803A JP28273592A JP28273592A JPH06132803A JP H06132803 A JPH06132803 A JP H06132803A JP 28273592 A JP28273592 A JP 28273592A JP 28273592 A JP28273592 A JP 28273592A JP H06132803 A JPH06132803 A JP H06132803A
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Katsuhiko Yamazaki
勝彦 山崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 同期用基準信号を検出可能な投光器と受光器
との間の距離を広い範囲に設定できるようにする。 【構成】 投光器1の投光制御回路3は、LED7aお
よび7bに同期用基準信号を与えると共にLED7aな
いし7eに所定の投光タイミングで順次投光信号を与え
る。その同期用基準信号は、1サイクル目を高レベルに
設定し、2サイクル目を低レベルに設定する。受光器2
は、受光ユニット8aおよび8bから受光レベルに応じ
た出力時間の受光信号に基づいて、受光制御回路13に
より同期用基準信号を検出し、2サイクル分の受光タイ
ミング信号を生成して検出用投光信号に応じた受光信号
を入力する。1つのレベルの同期用基準信号では、受光
ユニット8aあるいは8bにおいて、受光量が過大ある
いは不足するため受光信号が得られない場合でも、2つ
のレベルのいずれかの同期用基準信号を検出できれば良
いので、投光器1と受光器2との間の配設距離の範囲を
広くできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数対の投光素子およ
び受光素子により複数の光軸を構成しその光軸を遮光す
る物体を検出する多光軸光電スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の多光軸光電スイッチは、広い検
出エリアを設定して物体の有無を検出できるので、プレ
ス装置の安全装置等に適用されており、これは、例えば
次のように構成されている。すなわち、複数の投光素子
が所定間隔で配置された投光器と、それら複数の投光素
子のそれぞれと対をなす複数の受光素子が配置された受
光器とを対向するように配置して複数の光軸を構成し、
投光制御回路により投光信号を出力して投光器の複数の
投光素子を1個ずつ順次点灯させるようにする。受光器
側においては、受光制御回路により、投光素子の投光タ
イミングに同期した受光タイミング信号に基づいて対応
する光軸の受光素子から出力される受光信号のみを順次
入力し、その入力した受光信号を所定の検出レベルと比
較する。そして、受光信号のレベルが検出レベルよりも
大きい場合には受光状態と判断し、小さい場合には遮光
状態と判断して検出信号を出力し、検出エリア内に物体
が侵入したことを検出するように構成されている。
【0003】したがって、プレス装置の安全装置として
利用している場合には、その検出信号に基づいて、例え
ばプレス装置の動作を停止させるようにしておけば、装
置の稼働中に作業者が誤って手を挟んだりすることがな
くなり、作業の安全性を向上させることができるもので
ある。
【0004】上述のものの場合、受光制御回路で投光器
側の投光タイミングに同期させて受光タイミング信号を
生成するために、例えば、投光器側から特定の光軸を利
用して同期用基準信号を光信号として出力させ、受光器
側でその同期用基準信号を検出しこの同期用基準信号に
基づいて受光タイミング信号を生成するように構成した
ものがあり、これにより、投光器および受光器の間に同
期信号線を設けて直接同期信号を受ける構成のものに比
べて同期信号線が不要となり、投光器および受光器の設
置条件の制約が少なくなる利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
多光軸光電スイッチにおいて、投受光器間が近接して対
向配置されている場合などで、受光器の受光素子が過入
光状態になるときには、受光素子からの電気信号を増幅
する増幅回路が飽和状態となって受光信号を出力しなく
なるものがあり、受光状態であるにも拘らず遮光状態と
同じ検出状態となる誤動作がおこる。
【0006】この場合、特に、前述のように同期信号線
を用いない構成のものでは、同期用基準信号を出力する
光軸の受光素子が過大入光状態であるときには受光器側
で受光タイミング信号が生成できなくなり、各光軸を同
期をとった状態で受光動作が行えなくなってしまう不具
合がある。
【0007】一方、上述のような近接距離配置にも対応
できるように、投光器からの投光量を小さく設定した場
合には、受光素子への入光量が少なくなることにより、
逆に投受光器間の距離を長距離に設定した場合に、受光
素子への入光量が不足して同期用基準信号を検出できな
くなり、したがって、投受光器間の配設距離が長距離側
で制限を受けることになる。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、受光素子により同期用基準信号を確実
に検出して受光タイミング信号を生成することができる
投光素子と受光素子との配置間隔距離を、近接距離から
長距離までの広い範囲内に設定できるようにした多光軸
光電スイッチを提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の投光素
子と、これら複数の投光素子のそれぞれと対をなし複数
の光軸を構成する複数の受光素子と、前記複数の投光素
子のうちの所定の投光素子に同期用基準信号を与えた後
に各投光素子に順次所定の投光タイミングで投光信号を
与えて1サイクルの投光動作を行なわせる投光制御手段
と、前記同期用基準信号が与えられた投光素子と対をな
す前記受光素子からの受光信号を増幅,積分してそのレ
ベルが所定レベルに達したときに同期検出信号を出力す
る同期信号検出手段と、前記同期信号検出手段から同期
検出信号が与えられるとこれに基づいて前記投光素子の
投光タイミングに同期した受光タイミング信号を生成し
この受光タイミング信号に基づいて前記各受光素子から
の受光信号を受付けて前記各光軸の遮光状態を検出する
検出手段とを設け、前記投光制御手段に、複数サイクル
の投光動作に渡って異なるレベルの同期用基準信号を出
力させ、前記検出手段を、前記同期検出信号に基づいて
前記受光タイミング信号を複数サイクル分生成させる構
成としたところに特徴を有する。
【0010】
【作用】本発明の多光軸光電スイッチによれば、投光制
御手段は、複数の投光素子に対して所定の投光素子に同
期用基準信号を与えた後に各投光素子に順次所定の投光
タイミングで投光信号を与えて1サイクルの投光動作を
行わせ、且つ、複数サイクルの投光動作に渡って前記同
期用基準信号を異なるレベルで与える。一方、同期信号
検出手段においては、前記同期用基準信号が与えられた
投光素子と対をなす受光素子からの受光信号を増幅およ
び積分してそのレベルが所定レベルに達すると同期検出
信号を出力する。検出手段は、同期信号検出手段から同
期検出信号が与えられると、これに基づいて複数のサイ
クル分の受光タイミング信号を生成し、その受光タイミ
ング信号に応じて各受光素子からの受光信号を受け付け
て各光軸の遮光状態を検出するようになる。
【0011】これにより、複数サイクルに渡って異なる
レベルに設定された同期用基準信号のうち、少なくとも
ひとつのレベルの同期用基準信号が同期信号検出手段に
より検出することができれば、次にそのレベルの同期用
基準信号を検出するまでの複数サイクルの投光動作の間
は、前回の同期検出信号に基づいて検出手段により受光
タイミング信号が生成されているので、投光動作に同期
をとった状態で受光動作を行うことができる。
【0012】つまり、受光素子への入射光の強度のレベ
ルが低いレベルから高いレベルまで複数段階に設定され
ているので、同期信号検出手段が、増幅動作が飽和した
場合や受光レベルが不足するなどして同期検出信号を出
力できないレベルの同期用基準信号を受けるサイクルが
ある場合でも、他のサイクルの同期用基準信号を検出で
きれば良いのである。
【0013】したがって、同期信号検出手段により同期
用基準信号が検出可能となる投光素子と受光素子との間
の配置距離の範囲が広くなる。すなわち、複数のレベル
に設定された同期用基準信号を出力することで、そのそ
れぞれのレベルに対応した投受光素子間距離の範囲を重
ね合わせた広い範囲で同期用基準信号を検出することが
できるようになる。
【0014】
【実施例】以下、本発明をプレス装置の安全装置等に用
いられるエリアセンサに適用した場合の一実施例につい
て図面を参照しながら説明する。なお、本実施例におけ
るエリアセンサは、任意の2光軸以上が遮光されたとき
に物体検出信号を出力する構成のもので、これは、例え
ばプレス装置に長尺状の被加工物を設置するなどで1光
軸のみが遮光された状態では遮光状態の検出を行わず、
その状態で作業者等により他の光軸が遮光されたときに
初めて物体検出信号を出力するようにして、このような
状況でも確実に検出エリア内への物体の侵入を検出でき
るようにしたものである。
【0015】図1は電気的なブロック構成を示すもの
で、このエリアセンサを構成する投光器1および受光器
2は互いに電気的に分離されており、以下においてそれ
ぞれの構成について説明する。まず、投光器1におい
て、投光制御手段としての投光制御回路3は、マイクロ
コンピュータ,ROM,RAMなどから構成されるもの
で、ROMには投光制御プログラムがあらかじめ記憶さ
れている。この投光制御回路3において、出力端子Aな
いしEはスイッチ回路4aないし4eの制御入力端子に
接続されており、出力端子FおよびGは電圧発生回路5
の各入力端子に接続されている。
【0016】電圧発生回路5は、投光制御回路3から与
えられる信号に基づいて同期用基準信号および検出用投
光信号を電圧信号として出力するもので、その出力端子
は上述の5個のスイッチ回路4aないし4eの各入力端
子に接続されている。そのスイッチ回路4aないし4e
の各出力端子は、それぞれ、駆動回路6aないし6eを
介して複数の投光素子としてのLED(発光ダイオー
ド)7aないし7eに接続されている。
【0017】次に、受光器2の構成について述べる。複
数の受光素子としての5つの受光ユニット8aないし8
eは、LED7aないし7eに対応して5つの光軸を構
成するように設けられたもので、図2に示すように、受
光素子部9,増幅回路部10,積分回路部11および比
較回路部12を一体に組込んでなる1チップの素子とし
て形成されたものである。
【0018】そして、この受光ユニット8aないし8e
において、受光素子部9は、フォトダイオード等からな
るもので、パルス光を受けるとこれを電気信号に変換
し、増幅回路部10を介して積分回路部11に与える。
積分回路部11は増幅回路部12から与えられる電気信
号を積分してその積分値となるアナログ信号を比較回路
部13に与える。比較回路部12は、積分回路部11か
らアナログ信号として与えられる積分値のレベルとあら
かじめ設定されている基準値とを比較し、積分値が基準
値よりも大きい状態で「H」レベルの受光信号を出力す
るようになっている。
【0019】したがって、受光ユニット8aないし8e
は、受光したパルス光の光量が一定レベルに達すると、
受光した光量に比例した時間だけ「H」レベルの受光信
号を出力する。なお、受光ユニット8aないし8eにお
いて、受光素子部9に入射するパルス光の光量が強すぎ
る場合には、増幅回路部10に入力される電気信号が過
大となって増幅しきれずに飽和することがあり、この場
合には積分回路部11に信号が与えられなくなり、結果
として受光信号は「L」レベルになってしまうことがあ
る。
【0020】検出手段としての受光制御回路13は、マ
イクロコンピュータ,ROM,RAMなどから構成され
るもので、ROMには受光制御プログラムがあらかじめ
記憶されている。この受光制御回路13において、入力
端子HないしLは受光ユニット8aないし8eの各出力
端子に接続されている。また、受光制御回路13の出力
端子MないしOはそれぞれ動作表示灯14,安定動作表
示灯15および出力回路16の入力端子に接続されてい
る。
【0021】動作表示灯14は、物体の検出状態を呈す
る表示信号を受けると点灯し、安定動作表示灯15は安
定動作状態を示す表示信号を受けると点灯する。また、
出力回路16は、物体検出信号を受けると出力端子Zに
出力を与えるようになっている。なお、受光ユニット8
aおよび8bの増幅回路部10,積分回路部11,比較
回路部12および受光制御回路13により同期信号検出
手段17が構成されている。
【0022】次に、本実施例の作用について、(1)投
光動作,(2)受光動作および判別動作の2つに分け、
図3ないし図5を参照して説明する。なお、図3および
図4は投光器1の各部における信号の出力状態を、投光
動作の1サイクル目および2サイクル目のそれぞれに対
応して示したタイムチャートである。
【0023】(1)投光動作 まず、投光器1において、投光制御回路3は出力端子F
およびGから「H」,「L」レベルの二値化されたデジ
タル信号を所定タイミングで出力する。これにより、電
圧発生回路5においては、そのデジタル信号の組合わせ
に応じて、3段階に変化する電圧信号SV(図3および
図4の(f)参照)をスイッチ回路4aないし4eの各
入力端子に与えるようになる。
【0024】この場合、電圧信号SVは、常には低レベ
ルの電圧値をとり、1サイクル目の同期用基準信号に相
当するタイミングでは高レベルの電圧値となり(図3
(f)参照)、2サイクル目の同期用基準信号に相当す
るタイミングでは低レベルのままの電圧値となり(図4
(f)参照)、また、各光軸に対応した検出用投光信号
の出力タイミングでは低レベルから中レベルそして高レ
ベルへと3段階に順次段階的に上昇する電圧値となる信
号に設定されている。
【0025】一方、投光制御回路3は、出力端子Aない
しEから各光軸に対応した投光タイミングで、図3およ
び図4の(a)ないし(e)に示すような短い繰返し周
期のパルス列からなるパルス信号SAないしSEを出力
してスイッチ回路4aないし4eをオンオフさせる。こ
れにより、各駆動回路6aないし6eには、図3および
図4の(g)ないし(k)に示したような投光信号PA
ないしPEが与えられるようになる。
【0026】すなわち、各スイッチ回路4aないし4e
においては、パルス信号SAないしSEによりオンされ
たときの電圧信号SVの電圧が投光信号として各駆動回
路6aないし6eに出力されるようになっている。この
場合、パルス信号SAおよびSBには、同期用基準信号
の出力タイミングに合わせたパルス列(バースト波)信
号が含まれており、したがって、投光信号PAおよびP
Bのそれぞれには、検出用投光信号に加えて同期用基準
信号S1,S2が含まれた状態となっている。そして、
1サイクル目の同期用基準信号S1の出力は高レベルと
なり、2サイクル目の同期用基準信号S2の出力は低レ
ベルとなる。また、各光軸に対応して順次出力される検
出用投光信号は、3段階に順次上昇するパルス列(バー
スト波)信号とされている。なお、同期用基準信号S1
およびS2は検出用投光信号の出力時間よりも長い時間
に設定されている。
【0027】そして、LED7aないし7eは、駆動回
路6aないし6eのそれぞれから駆動電流が与えられる
ようになり、1回の投光動作において、投光信号PAな
いしPEのレベルに応じた投光量で、パルス光を出力す
るようになる。この場合、LED7aおよび7bは、同
期用基準信号S1に対応したパルス光の投光を同時に行
った後所定時間をおいて1回の投光動作を行うことにな
る。また、LED7aないし7eは、1サイクル目の投
光動作が終了すると、続いて2サイクル目の投光動作を
行い、以下、3サイクル目以降の投光動作においては上
述の2サイクルの投光動作を繰り返すようになる。
【0028】(2)受光動作および判別動作 さて、上述のように投光動作が行われるのに対応して受
光器2においては、次のようにして各光軸に対応して受
光動作が行われる。すなわち、まず、受光ユニット8a
および8bは、それぞれLED7aおよび7bからの同
期用基準信号S1あるいはS2に対応したパルス光を受
光すると、そのパルス光の受光量に応じた時間だけ
「H」レベルの受光信号を出力するようになる。
【0029】受光制御回路13においては、受光ユニッ
ト8aおよび8bから与えられる受光信号を受付け、そ
の継続時間が所定の判定時間の範囲内にあるときにこれ
を検出して同期検出信号を出力し、これに基づいて投光
信号PAないしPEに同期した受光タイミング信号を2
サイクル分生成する。
【0030】なお、受光ユニット8aおよび8bからの
同期用基準信号S1あるいはS2に対応する受光信号
は、受光制御回路13に同時に入力されるが、このと
き、両者の間で立上りおよび立下りのタイミングが若干
ずれる場合には、受光制御回路13は、早く立上った方
のタイミングから遅く立下がる方のタイミングまでの時
間で判定するようになっている。つまり、受光制御回路
13は、両者の受光信号のいずれかが「H」レベルとな
っている間を「H」レベルの受光信号の出力時間として
受付けるのである。したがって、受光ユニット8aある
いは8bの光軸の何れかが遮光されて受光制御回路13
にその一方からのみ「H」レベルの受光信号が入力され
る場合には、その立上りから立下りまでの時間が受光信
号の出力時間として受付けられるようになっている。
【0031】また、受光制御回路13は、同期用基準信
号を検出したときには、直前のサイクルで検出した同期
用基準信号に基づいて2サイクル分の受光タイミング信
号を生成している場合でも、これをキャンセルして新た
に2サイクル分の受光タイミング信号を生成するように
なっている。
【0032】そして、受光制御回路13は、このように
同期用基準信号の検出により投光タイミングに同期した
受光タイミング信号を生成すると、この受光タイミング
信号に基づいて、受光ユニット8aないし8eから出力
される受光信号を順次受付けるようになる。つまり、受
光制御回路13は、LED7aないし7eから出力され
たパルス光に対して対応する光軸の受光ユニット8aな
いし8eにより出力される受光信号を同期をとった状態
で入力することができるのである。
【0033】さて、各受光ユニット8aないし8eにお
いては、対応するLED7aないし7eから各投光動作
に対応して図5(a)に示すような短い周期で断続しそ
の投光量が順次3段階に上昇するパルス光が与えられる
ので、その受光量に応じて同図(b)に示すような積分
値のアナログ信号が得られる。これにより、受光ユニッ
ト8aないし8eからは、その受光量に対応して同図
(c)ないし(f)のいずれかに示すような出力時間の
受光信号が出力されるようになる。
【0034】この場合、受光ユニット8aないし8eに
おいては、積分回路部11にて、例えば、図5(b)の
実線で示すようなアナログ信号が得られるとすると、比
較回路部12内部の比較基準値THに対して3段階の最
初の値が既に超えているので、受光制御回路13には同
図(c)に示すような出力時間の受光信号が入力される
ようになる。また、積分回路部11にて同図(b)の破
線で示すようなアナログ信号が得られた場合には、その
アナログ信号の3段階の最後の一番高いレベルの値で比
較基準値THに達することから、受光制御回路13には
同図(e)に示すような出力時間の受光信号が入力され
るようになる。
【0035】また、光軸を遮る物体が存在する場合に
は、その光軸に対応する受光ユニット8aないし8eか
ら受光信号が出力されなくなることにより、同図(f)
に示すように、受光制御回路13には、同期タイミング
に応じた「H」レベルの受光信号が入力されないように
なり、物体の遮光を検出することができる。
【0036】このような様々な受光信号の入力状態に応
じて、受光制御回路13は、受光制御プログラムにした
がってその出力時間を判別する。すなわち、1サイクル
の投光動作で、5つの受光ユニット8aないし8eから
の受光信号の入力が3あるいはそれ以下しか得られない
ときには、受光制御回路13は、検出エリア内の2光軸
以上が物体等による遮光状態であるとして、動作表示灯
14に表示出力を与えて点灯させると共に、物体検出信
号を出力回路16に与えて出力端子Zに出力信号を与え
るようになる。
【0037】なお、受光ユニット8aおよび8bに対応
する2光軸が遮光されたときには、受光制御回路13
は、その後の同期用基準信号が検出できなくなるが、こ
れにより、検出エリア内の2光軸の遮光状態を検出する
ことができる。さらに、受光制御回路13は、受光ユニ
ット8aないし8eからの受光信号の入力が4以上であ
る場合には、2光軸の遮光状態ではないとして、動作表
示灯14を消灯状態とし、出力回路16に対しては物体
検出信号を出力しない。
【0038】また、受光制御回路13は、受光ユニット
8aないし8eの全てから受光信号が入力され、且つそ
れら全ての受光信号の入力タイミングが受光タイミング
信号の立上りから所定時間以内にあるとき、つまり、受
光量が十分で受光信号の立上り時間が短いときには、安
定動作表示灯15に表示信号を与えて点灯させるように
なる。
【0039】さて、投光器1と受光器2との配置状態
が、互いに近すぎたりあるいは遠すぎたりするような場
合には、投光器1から出力されるパルス光の受光器2に
おける受光量が過大となったり不足となったりする場合
がある。そして、このような場合には、受光ユニット8
aあるいは8bにおいて同期用基準信号に相当するパル
ス光を受けたときに出力する電気信号のレベルが高すぎ
たり低すぎたりするために、同期用基準信号に対応する
受光信号が出力されなくなるときがある。
【0040】これは、例えば、受光ユニット8aあるい
は8bにおいて、増幅回路部10に受光素子部9から高
レベルの電気信号が入力されると、増幅回路部10が飽
和状態となって出力が零になる場合等で、この結果、十
分な受光量でありながら逆に高レベル過ぎるために、比
較回路部12からは「H」レベルの受光信号が出力され
なくなる状態である。一方、受光ユニット8aあるいは
8bにおける受光量が不足する場合には、その受光信号
の出力時間が同期用基準信号の判定に必要な時間に達し
なくなる場合である。
【0041】このような状況に対応して、本実施例にお
ける同期用基準信号は1サイクル目と2サイクル目とで
異なるレベルに設定されているので、受光器2の受光ユ
ニット8aあるいは8bにおいて、少なくともいずれか
一方のサイクルのレベルのパルス光を同期用基準信号の
受光信号として検出することができる状態であれば、次
にそのレベルの同期用基準信号を検出するまでの2サイ
クル分の受光タイミング信号を得ることができる。
【0042】つまり、1サイクル目の同期用基準信号S
1あるいは2サイクル目の同期用基準信号S2のいずれ
かを受光制御回路13にて検出することができるよう
に、投光器1と受光器2との間の距離を設定することが
できるのであり、これにより、投光器1と受光器2との
間の配設距離の範囲が広くなる。
【0043】このように、本実施例においては、投光制
御回路3により、同期用基準信号の投光量を1サイクル
目を大きく、2サイクル目を小さくして互いに異なるレ
ベルに設定すると共に、受光制御回路13により、同期
用基準信号を検出すると2サイクル分の受光タイミング
信号を生成するようにした。これにより、投光器1と受
光器2との間の距離が、ひとつのレベルの同期用基準信
号では受光ユニット8aおよび8bにおいて過大入光に
なったり不足したりして受光信号が得られない場合で
も、二つの同期用基準信号S1あるいはS2のうちの何
れか一方が検出できれば、2サイクル分の投光動作に同
期した受光タイミング信号を得ることができるので、確
実に同期用基準信号を検出できる投受光器間の距離が広
い範囲に設定できるようになる。
【0044】また、本実施例においては、投光制御回路
3により、2つのLED7aおよび7bに同期用基準信
号を与え、受光制御回路13により、対応する光軸の受
光ユニット8aあるいは8bからの受光信号により同期
用基準信号を判定する構成とした。これにより、2光軸
の遮光状態を検出する場合に、同期用基準信号を検出す
るための受光ユニット8aあるいは8bの光軸のいずれ
か一方が遮光された場合でも、他方の受光信号から同期
用基準信号を検出して受光タイミング信号を生成するこ
とができるようになり、したがって、任意の2光軸の遮
光状態の検出を確実に行うことができる。
【0045】さらに、本実施例においては、検出用の投
光信号を1回の投光動作において投光量が3段階に変化
するパルス光を用いたので、同期用基準信号の検出の場
合と同様にして、遮光状態を検出可能な投受光器間の距
離を近接距離から長距離までの広い範囲に設定すること
ができる。
【0046】なお、上記実施例においては、同期用基準
信号を2つの異なるレベルで2サイクルに渡って出力す
るようにしたが、これに限らず、例えば、3つ以上の異
なるレベルに設定して3サイクル以上に渡って出力する
ようにしても良い。なお、この場合に、受光制御回路1
3においては、同期用基準信号を検出したときには、3
サイクル以上の受光タイミング信号を生成するように構
成すれば良い。
【0047】また、上記実施例においては、同期用基準
信号を隣接した2光軸に対応するLED7a,7bから
出力する構成としたが、これに限らず、離間した2光軸
に対応する例えばLED7aおよび7eから出力するよ
うに設定しても良い。この場合には、同期用基準信号を
出力する光軸が同時に遮光されることが殆どなくなるの
で、ひとつの同期用光軸を含んだ2光軸が遮光された状
態であっても、同期用基準信号を生成することができ、
投光器1と確実に同期をとった状態で遮光状態を検出す
ることができ、これにより、複数回の遮光状態を検出し
て物体検出信号を出力することもできる。
【0048】さらに、上記実施例においては、同期用基
準信号をLED7aおよび7bから同時に出力し、受光
ユニット8aおよび8bからの受光信号のうち、早く立
上るタイミングから遅く立下がるタイミングまでの時間
に基いて同期検出信号を出力するようにしたが、これに
限らず、例えば、各受光信号の出力時間をそれぞれ個別
に判定していずれか一方の検出タイミングで受光タイミ
ング信号を生成するようにしても良いし、あるいは、同
期用基準信号を異なるタイミングで出力し、受光ユニッ
ト8aあるいは8bから出力される受光信号から判定し
た同期検出信号の一方を基準として受光タイミング信号
を生成しても良い。
【0049】そして、上記実施例においては、同期用基
準信号S1およびS2を2つのLED7aおよび7bか
ら出力する構成としたが、これに限らず、3つ以上の同
期用基準信号を異なるLED7aないし7eから出力す
る構成としても差し支えないものである。
【0050】また、上記実施例においては、1チップ化
された受光ユニット8aないし8eを用いる場合につい
て述べたが、これに限らず、受光素子,増幅回路,積分
回路,比較回路を別々に設ける構成としても良い。
【0051】
【発明の効果】本発明の多光軸光電スイッチによれば、
投光制御手段により、複数サイクルの投光動作に渡って
異なるレベルの同期用基準信号を出力させ、前記検出手
段により、同期検出信号に基づいて投光制御手段から出
力される異なるレベルの同期用基準信号のサイクル以上
の複数のサイクルに渡って前記受光タイミング信号を生
成させる構成としたので、同期信号検出手段による同期
検出信号が各サイクルの同期用基準信号で得られない場
合でも、複数の異なるレベルに設定されている同期用基
準信号のうちのいずれかが検出できれば、次にその同期
用基準信号を検出するまでの間の受光タイミング信号を
生成することができる。したがって、同期信号検出手段
により同期用基準信号を検出可能な投光器と受光器との
配置距離の範囲が、ひとつのレベルの同期用基準信号で
制限されている従来に比べて、複数のレベルに設定され
た同期用基準信号を出力することで、そのそれぞれに対
応した配置距離の範囲を重ね合わせた広い範囲に拡大さ
れ、結果として、同期用基準信号を確実に検出できる投
光器と受光器との間の距離を、近接距離から長距離の広
い設定範囲に配置することができるという優れた効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電気的なブロック構成
【図2】受光ユニットの電気的なブロック構成図
【図3】投光器の各部における1サイクル目の信号のタ
イムチャート
【図4】同2サイクル目の信号のタイムチャート
【図5】受光ユニットにおける受光状態に応じた信号出
力状態を示す作用説明図
【符号の説明】
1は投光器、2は受光器、3は投光制御回路(投光制御
手段)、4aないし4eはスイッチ回路、5は電圧発生
回路、7aないし7eはLED(投光素子)、8aない
し8eは受光ユニット(受光素子)、13は受光制御回
路(検出手段)、14は動作表示灯、15は安定動作表
示灯、16は出力回路、17は同期信号検出手段であ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の投光素子と、 これら複数の投光素子のそれぞれと対をなし複数の光軸
    を構成する複数の受光素子と、 前記複数の投光素子のうちの所定の投光素子に同期用基
    準信号を与えた後に各投光素子に順次所定の投光タイミ
    ングで投光信号を与えて1サイクルの投光動作を行なわ
    せる投光制御手段と、 前記同期用基準信号が与えられた投光素子と対をなす前
    記受光素子からの受光信号を増幅,積分してそのレベル
    が所定レベルに達したときに同期検出信号を出力する同
    期信号検出手段と、 前記同期信号検出手段から同期検出信号が与えられると
    これに基づいて前記投光素子の投光タイミングに同期し
    た受光タイミング信号を生成しこの受光タイミング信号
    に基づいて前記各受光素子からの受光信号を受付けて前
    記各光軸の遮光状態を検出する検出手段とを具備し、 前記投光制御手段は、複数サイクルの投光動作に渡って
    異なるレベルの同期用基準信号を出力し、前記検出手段
    は、前記同期検出信号に基づいて前記受光タイミング信
    号を複数サイクル分生成することを特徴とする多光軸光
    電スイッチ。
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