JPH06132357A - ボンディング装置における傾斜調整装置 - Google Patents
ボンディング装置における傾斜調整装置Info
- Publication number
- JPH06132357A JPH06132357A JP30174892A JP30174892A JPH06132357A JP H06132357 A JPH06132357 A JP H06132357A JP 30174892 A JP30174892 A JP 30174892A JP 30174892 A JP30174892 A JP 30174892A JP H06132357 A JPH06132357 A JP H06132357A
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- Japan
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- bonding
- movable member
- tool
- adjusting device
- bonding tool
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ボンディングツール及びボンディングプレー
トの相対傾斜角度の調整が迅速になされ、しかも、調整
に伴う人為的な誤りの発生を防止した傾斜調整装置を提
供すること。 【構成】 圧電アクチュエータ等から成る変位手段の作
動によってボンディングツール8とボンディングプレー
ト2の相対傾斜角度の調整が自動的に行われるので、従
来行われていた作業者による傾斜調整作業が不要とな
り、被ボンディング部品の品種変更に伴うボンディング
ツールの交換時間の大幅な短縮及びその簡略化が達成さ
れる他、作業者による誤調整に基づく問題も回避され、
生産性が向上する。
トの相対傾斜角度の調整が迅速になされ、しかも、調整
に伴う人為的な誤りの発生を防止した傾斜調整装置を提
供すること。 【構成】 圧電アクチュエータ等から成る変位手段の作
動によってボンディングツール8とボンディングプレー
ト2の相対傾斜角度の調整が自動的に行われるので、従
来行われていた作業者による傾斜調整作業が不要とな
り、被ボンディング部品の品種変更に伴うボンディング
ツールの交換時間の大幅な短縮及びその簡略化が達成さ
れる他、作業者による誤調整に基づく問題も回避され、
生産性が向上する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路(I
C)や大規模集積回路(LSI)などの半導体部品を被
ボンディング部品としてインナーリードボンディングす
る場合やインナーリードボンディングされた半導体デバ
イスを被ボンディング部品としてアウターリードボンデ
ィングする場合等に用いられるボンディング装置に装備
される傾斜調整装置に関する。
C)や大規模集積回路(LSI)などの半導体部品を被
ボンディング部品としてインナーリードボンディングす
る場合やインナーリードボンディングされた半導体デバ
イスを被ボンディング部品としてアウターリードボンデ
ィングする場合等に用いられるボンディング装置に装備
される傾斜調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のボンディング装置として
図8に示すようなテープボンディング装置がある。図示
のように、当該テープボンディング装置は、被ボンディ
ング部品としての半導体集積回路(以下、ICと称す
る)1が載置される平坦なボンディングプレート2と、
該ボンディングプレート2を担持するベース3とを有
し、該ベース3はXYθテーブル4上に搭載されてい
る。IC1は、該ICの上方に図示せぬ搬送機構によっ
て持ち来されるテープキャリア6に設けられたリード
(図示せず)に対して相対的に位置決めされた後、後述
するように該IC1のバンプ(電極)が該リードとボン
ディング接続される。XYθテーブル4は、ベース3に
対して水平面内における二次元的座標並びに回転角度の
位置補正を行い、テープキャリア6に設けられたリード
とIC1のバンプとの相対的位置を整合させるものであ
る。
図8に示すようなテープボンディング装置がある。図示
のように、当該テープボンディング装置は、被ボンディ
ング部品としての半導体集積回路(以下、ICと称す
る)1が載置される平坦なボンディングプレート2と、
該ボンディングプレート2を担持するベース3とを有
し、該ベース3はXYθテーブル4上に搭載されてい
る。IC1は、該ICの上方に図示せぬ搬送機構によっ
て持ち来されるテープキャリア6に設けられたリード
(図示せず)に対して相対的に位置決めされた後、後述
するように該IC1のバンプ(電極)が該リードとボン
ディング接続される。XYθテーブル4は、ベース3に
対して水平面内における二次元的座標並びに回転角度の
位置補正を行い、テープキャリア6に設けられたリード
とIC1のバンプとの相対的位置を整合させるものであ
る。
【0003】一方、ボンディングプレート2の上方に
は、IC1を押圧するためのボンディングツール8が配
設されている。このボンディングツール8は、ツール上
下機構9に取り付けられており、該ツール上下機構9の
作動によってボンディングプレート2に対して近接及び
離間するように移動される。このツール上下機構9は、
ボンディングツール8が着脱自在に取り付けられるツー
ルホルダ11と、該ツールホルダ11を保持してスライ
ダとして作用するホルダ取付ブロック12と、スライド
ガイド13と、中間スライダ14と、スライドガイド1
5とを備えている。
は、IC1を押圧するためのボンディングツール8が配
設されている。このボンディングツール8は、ツール上
下機構9に取り付けられており、該ツール上下機構9の
作動によってボンディングプレート2に対して近接及び
離間するように移動される。このツール上下機構9は、
ボンディングツール8が着脱自在に取り付けられるツー
ルホルダ11と、該ツールホルダ11を保持してスライ
ダとして作用するホルダ取付ブロック12と、スライド
ガイド13と、中間スライダ14と、スライドガイド1
5とを備えている。
【0004】ボンディングツール5の更に上方には、該
ボンディングツール8に対して押圧力を付与する加圧機
構17が配置され、上記ツール上下機構9と共にXYテ
ーブル19に取り付けられている。
ボンディングツール8に対して押圧力を付与する加圧機
構17が配置され、上記ツール上下機構9と共にXYテ
ーブル19に取り付けられている。
【0005】次に、上記構成よりなる従来の装置の動作
について説明する。
について説明する。
【0006】まず、ボンディングプレート2上に載置さ
れたIC1の上方にテープキャリア6が所定のピッチで
間欠的に送られてくると、図示せぬ制御手段からの指令
によりXYθテーブル4が作動し、テープキャリア6上
のリードとIC1との位置の整合が行なわれる。その
後、XYテーブル19が作動し、該リード及びIC1の
バンプに対するボンディングツール8の位置決めがなさ
れる。この位置決めが完了すると、ツール上下機構9が
作動し、ボンディングツール8が下降してIC1に当接
する。同時に、加圧機構17の出力軸17aが突出して
ボンディングツール8に押圧力を付与し、IC1のバン
プとリードとの熱圧着によるボンディング接続が行なわ
れる。なお、ボンディング接続部の加熱は、ボンディン
グツール8に内蔵されたカートリッジヒータ(図示せ
ず)等によりなされる。また、ボンディングツール8の
下降及び上昇は、ツール上下機構9に設けられた変位検
出器20によって検出される。
れたIC1の上方にテープキャリア6が所定のピッチで
間欠的に送られてくると、図示せぬ制御手段からの指令
によりXYθテーブル4が作動し、テープキャリア6上
のリードとIC1との位置の整合が行なわれる。その
後、XYテーブル19が作動し、該リード及びIC1の
バンプに対するボンディングツール8の位置決めがなさ
れる。この位置決めが完了すると、ツール上下機構9が
作動し、ボンディングツール8が下降してIC1に当接
する。同時に、加圧機構17の出力軸17aが突出して
ボンディングツール8に押圧力を付与し、IC1のバン
プとリードとの熱圧着によるボンディング接続が行なわ
れる。なお、ボンディング接続部の加熱は、ボンディン
グツール8に内蔵されたカートリッジヒータ(図示せ
ず)等によりなされる。また、ボンディングツール8の
下降及び上昇は、ツール上下機構9に設けられた変位検
出器20によって検出される。
【0007】このボンディング接続が完了すると、上記
とは逆の過程を経て図8に示す状態に復帰する。以後、
続けてボンディング接続が行われるべき多数のICに対
して、上述の一連の動作が繰り返される。
とは逆の過程を経て図8に示す状態に復帰する。以後、
続けてボンディング接続が行われるべき多数のICに対
して、上述の一連の動作が繰り返される。
【0008】ところで、上述したようなボンディング接
続作業を行なう場合、ボンディングプレート2の載置面
2aに対するボンディングツール8の押圧面8aの平行
度が重要であり、この平行度が高精度に設定されていな
いとリードの潰れ量が不均一となって接触面積が不足し
て信頼性が低下したり、IC1に集中荷重が加わってこ
れを損傷する等の不都合が生ずる。
続作業を行なう場合、ボンディングプレート2の載置面
2aに対するボンディングツール8の押圧面8aの平行
度が重要であり、この平行度が高精度に設定されていな
いとリードの潰れ量が不均一となって接触面積が不足し
て信頼性が低下したり、IC1に集中荷重が加わってこ
れを損傷する等の不都合が生ずる。
【0009】そこで、この平行度を得るため、ボンディ
ングプレート2に対するボンディングツール8の傾斜角
度を調整するための傾斜調整装置22が設けられてい
る。
ングプレート2に対するボンディングツール8の傾斜角
度を調整するための傾斜調整装置22が設けられてい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
装置においては、被ボンディング部品であるIC1の種
類変更に伴なうボンディングツール8の交換の度に、上
記傾斜調整装置22を作業者が手作業にて操作して調整
を行う必要がある。このような調整作業には多大な時間
と労力を費やさなければならず、作業者に煩わしさを感
じさせると共にボンディング作業の高速化並びに能率向
上を図る上で解決されるべき問題となっている。また、
この調整作業において誤調整がなされた場合には、その
後の装置の作動によりIC1の破壊並びに装置自体の故
障等を招来する恐れがあるという欠点がある。
装置においては、被ボンディング部品であるIC1の種
類変更に伴なうボンディングツール8の交換の度に、上
記傾斜調整装置22を作業者が手作業にて操作して調整
を行う必要がある。このような調整作業には多大な時間
と労力を費やさなければならず、作業者に煩わしさを感
じさせると共にボンディング作業の高速化並びに能率向
上を図る上で解決されるべき問題となっている。また、
この調整作業において誤調整がなされた場合には、その
後の装置の作動によりIC1の破壊並びに装置自体の故
障等を招来する恐れがあるという欠点がある。
【0011】そこで、本発明は上記従来技術の欠点に鑑
みてなされたもので、ボンディングツール及びボンディ
ングプレートの相対傾斜角度の調整が迅速になされ、し
かも、調整に伴う人為的な誤りの発生を防止した傾斜調
整装置を提供することを目的とする。
みてなされたもので、ボンディングツール及びボンディ
ングプレートの相対傾斜角度の調整が迅速になされ、し
かも、調整に伴う人為的な誤りの発生を防止した傾斜調
整装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、ツールホルダ
に傾斜可能に取り付けられて被ボンディング部品を押圧
するためのボンディングツールの傾斜角度を調整するボ
ンディング装置における傾斜調整装置において、前記ツ
ールホルダ及びボンディングツール間に複数の変位手段
を介装するように構成したものである。また、本発明
は、ベース上に傾斜可能に設けられて被ボンディング部
品が載置されるボンディングプレートの傾斜角度を調整
するボンディング装置における傾斜調整装置において、
前記ベース及びボンディングプレート間に複数の変位手
段を介装するように構成したものである。
に傾斜可能に取り付けられて被ボンディング部品を押圧
するためのボンディングツールの傾斜角度を調整するボ
ンディング装置における傾斜調整装置において、前記ツ
ールホルダ及びボンディングツール間に複数の変位手段
を介装するように構成したものである。また、本発明
は、ベース上に傾斜可能に設けられて被ボンディング部
品が載置されるボンディングプレートの傾斜角度を調整
するボンディング装置における傾斜調整装置において、
前記ベース及びボンディングプレート間に複数の変位手
段を介装するように構成したものである。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例としての各種傾斜調整
装置を含むテープボンディング装置の要部について図面
を参照しつつ説明する。なお、これらの傾斜調整装置が
装備されるテープボンディング装置は図8に示した従来
のボンディング装置と同様に構成されている故、ボンデ
ィング装置全体の説明は省略して要部である傾斜調整装
置のみの説明に留める。また、以下の説明において、該
従来の装置の構成部材と同一又は対応する構成部材につ
いては同じ参照符号を用いている。また、2例の実施例
を記載するが、これらのことは該各実施例に関して同様
である。
装置を含むテープボンディング装置の要部について図面
を参照しつつ説明する。なお、これらの傾斜調整装置が
装備されるテープボンディング装置は図8に示した従来
のボンディング装置と同様に構成されている故、ボンデ
ィング装置全体の説明は省略して要部である傾斜調整装
置のみの説明に留める。また、以下の説明において、該
従来の装置の構成部材と同一又は対応する構成部材につ
いては同じ参照符号を用いている。また、2例の実施例
を記載するが、これらのことは該各実施例に関して同様
である。
【0014】図1及び図2に、本発明の第1実施例とし
ての傾斜調整装置を示す。
ての傾斜調整装置を示す。
【0015】当該傾斜調整装置は、被ボンディング部品
としてのIC1(図8参照)をボンディングプレート2
に向けて押圧するためのボンディングツール8の傾斜角
度を調整するものであり、下記のように構成されてい
る。
としてのIC1(図8参照)をボンディングプレート2
に向けて押圧するためのボンディングツール8の傾斜角
度を調整するものであり、下記のように構成されてい
る。
【0016】図示のように、該傾斜調整装置において
は、ボンディングツール8をツールホルダ11に対して
傾斜可能に支持する支持手段31を備えている。、この
支持手段31は、夫々例えば金属あるいは樹脂等を素材
として円盤状に形成されて下方に向って順に、しかも同
心的に配置された固定部材33、第1可動部材34及び
第2可動部材35を有している。そして、固定部材33
がツールホルダ11に固定されており、第2可動部材3
5の下面側にボンディングツール8が装着されている。
は、ボンディングツール8をツールホルダ11に対して
傾斜可能に支持する支持手段31を備えている。、この
支持手段31は、夫々例えば金属あるいは樹脂等を素材
として円盤状に形成されて下方に向って順に、しかも同
心的に配置された固定部材33、第1可動部材34及び
第2可動部材35を有している。そして、固定部材33
がツールホルダ11に固定されており、第2可動部材3
5の下面側にボンディングツール8が装着されている。
【0017】第1可動部材34と固定部材33との間に
は柱状部34aが該各部材と同心的に介在せられてお
り、第1可動部材34は該第1可動部材34及び柱状部
34aの相互結合部が弾性変形することによって該柱状
部34aを中心として揺動する。また、該第1可動部材
34とその下段に配設された第2可動部材35に関して
も、これら両者間に柱状部35aが介装されており、上
記と同様に、第2可動部材35が第1可動部材34に対
して揺動可能となっている。
は柱状部34aが該各部材と同心的に介在せられてお
り、第1可動部材34は該第1可動部材34及び柱状部
34aの相互結合部が弾性変形することによって該柱状
部34aを中心として揺動する。また、該第1可動部材
34とその下段に配設された第2可動部材35に関して
も、これら両者間に柱状部35aが介装されており、上
記と同様に、第2可動部材35が第1可動部材34に対
して揺動可能となっている。
【0018】なお、本実施例においては、固定部材3
3、第1可動部材34及び第2可動部材35並びに両柱
状部34a、35aが互いに一体に形成されているが、
これらを別体に形成してもよい。
3、第1可動部材34及び第2可動部材35並びに両柱
状部34a、35aが互いに一体に形成されているが、
これらを別体に形成してもよい。
【0019】固定部材33と第1可動部材34との間並
びに該第1可動部材34と第2可動部材35との間に
は、変位手段として、夫々4つずつの圧電アクチュエー
タ41a〜41d及び42a〜42dがそれらの作動方
向が各柱状部34a、35aの軸中心と平行となるよう
に介装されており、かつ、第1可動部材34及び第2可
動部材35に対して各々の端部が固着されている。図2
から明らかなように、これらの圧電アクチュエータは、
ボンディングツール8を中心とする仮想円上に等ピッチ
にて配設されており、その2つずつがボンディングツー
ル8に関して対称に位置している。
びに該第1可動部材34と第2可動部材35との間に
は、変位手段として、夫々4つずつの圧電アクチュエー
タ41a〜41d及び42a〜42dがそれらの作動方
向が各柱状部34a、35aの軸中心と平行となるよう
に介装されており、かつ、第1可動部材34及び第2可
動部材35に対して各々の端部が固着されている。図2
から明らかなように、これらの圧電アクチュエータは、
ボンディングツール8を中心とする仮想円上に等ピッチ
にて配設されており、その2つずつがボンディングツー
ル8に関して対称に位置している。
【0020】なお、この圧電アクチュエータは、これに
電圧を印加するとその電圧の大きさに応じて素子が伸縮
し、又逆に、伸縮することにより電圧の変化を生じさせ
るものである。
電圧を印加するとその電圧の大きさに応じて素子が伸縮
し、又逆に、伸縮することにより電圧の変化を生じさせ
るものである。
【0021】上記した8つの圧電アクチュエータのう
ち、第1可動部材34と第2可動部材35の間に設けら
れた4つの圧電アクチュエータ42a〜42dについて
はボンディングツール8とボンディングプレート2の相
対傾斜角度を検出する検出手段として作用するもので、
上述の両性質のうち、伸縮量に応じた電圧を生じる性質
を利用する。また、他の4つ、すなわち固定部材33と
第1可動部材34との間に介装された圧電アクチュエー
タ41a〜41dに関しては、ボンディングプレート2
の載置面2aに対してボンディングツール8の押圧面8
aを平行とすべく傾斜を補正する補正手段として作用す
るもので、印加した電圧に応じて伸縮する性質を利用す
る。
ち、第1可動部材34と第2可動部材35の間に設けら
れた4つの圧電アクチュエータ42a〜42dについて
はボンディングツール8とボンディングプレート2の相
対傾斜角度を検出する検出手段として作用するもので、
上述の両性質のうち、伸縮量に応じた電圧を生じる性質
を利用する。また、他の4つ、すなわち固定部材33と
第1可動部材34との間に介装された圧電アクチュエー
タ41a〜41dに関しては、ボンディングプレート2
の載置面2aに対してボンディングツール8の押圧面8
aを平行とすべく傾斜を補正する補正手段として作用す
るもので、印加した電圧に応じて伸縮する性質を利用す
る。
【0022】図3は、本発明に係る傾斜調整装置の作動
制御系を示すものであるが、該図から明らかなように、
上記した検知手段として作用する各圧電アクチュエータ
42a〜42dの伸縮に起因する電圧は制御回路44に
より監視される。そして、制御回路44は、この各電圧
に基づき、演算回路45をして所定の演算処理を行わ
せ、その演算処理結果に応じた電圧を駆動回路46によ
り傾斜補正用の各圧電アクチュエータ41a〜42dの
夫々に供給する。
制御系を示すものであるが、該図から明らかなように、
上記した検知手段として作用する各圧電アクチュエータ
42a〜42dの伸縮に起因する電圧は制御回路44に
より監視される。そして、制御回路44は、この各電圧
に基づき、演算回路45をして所定の演算処理を行わ
せ、その演算処理結果に応じた電圧を駆動回路46によ
り傾斜補正用の各圧電アクチュエータ41a〜42dの
夫々に供給する。
【0023】次に、上記構成よりなる傾斜調整装置の動
作を説明する。
作を説明する。
【0024】まず、ツール上下機構9(図8参照)の作
動によってボンディングツール8がこれを支えるツール
ホルダ11と共に下降せられ、該ボンディングツール8
の先端がボンディングプレート2の載置面2aに対して
所定の押圧力を以て当接する。
動によってボンディングツール8がこれを支えるツール
ホルダ11と共に下降せられ、該ボンディングツール8
の先端がボンディングプレート2の載置面2aに対して
所定の押圧力を以て当接する。
【0025】このとき、図1に示すように、該載置面2
aとボンディングツール8の押圧面8aとの平行度が得
られていない場合、下記のように作動する。なお、以下
の説明は、ボンディングツール8が2次元的すなわち平
面内にて傾斜補正される内容であり、該ボンディングツ
ール8を挾んで互いに対称位置に配置された2つずつ、
合計4つの圧電アクチュエータ42a、42c、41a
及び41cの動作に関する。説明は省略するが、これら
4つの圧電アクチュエータ42a、42c、41a、4
1cの動作と並行して他の4つの圧電アクチュエータ4
2b、42d、41b、41dの動作も同様になされ、
上記平面に対して直交する平面内における傾斜補正が行
われ、これにより、上記載置面2a及び押圧面8aは3
次元的に傾斜補正される。
aとボンディングツール8の押圧面8aとの平行度が得
られていない場合、下記のように作動する。なお、以下
の説明は、ボンディングツール8が2次元的すなわち平
面内にて傾斜補正される内容であり、該ボンディングツ
ール8を挾んで互いに対称位置に配置された2つずつ、
合計4つの圧電アクチュエータ42a、42c、41a
及び41cの動作に関する。説明は省略するが、これら
4つの圧電アクチュエータ42a、42c、41a、4
1cの動作と並行して他の4つの圧電アクチュエータ4
2b、42d、41b、41dの動作も同様になされ、
上記平面に対して直交する平面内における傾斜補正が行
われ、これにより、上記載置面2a及び押圧面8aは3
次元的に傾斜補正される。
【0026】上述したように、載置面2aに対して押圧
面8aが傾斜した状態であるから、図1において実線に
て示すように、最初に該押圧面8aの角部が載置面2a
に当接する。すると、加えられている押圧力によって、
第2可動部材35とこれを支えて反力を受ける柱状部3
5aとの相互結合部が弾性変形を生じ、第2可動部材3
5と共にボンディングツール8が載置面2aに倣うよう
にして極く僅か(その大きさは図示してはいない)傾
く。但しこのとき、第1可動部材34はほとんど傾くこ
となく、図において実線にて示す状態を維持する。これ
は、該第1可動部材34とこれを支える柱状部34aと
の相互結合部の剛性が、上記第2可動部材35及び柱状
部35aの相互結合部の剛性に比べて大きく設定されて
いることによる。
面8aが傾斜した状態であるから、図1において実線に
て示すように、最初に該押圧面8aの角部が載置面2a
に当接する。すると、加えられている押圧力によって、
第2可動部材35とこれを支えて反力を受ける柱状部3
5aとの相互結合部が弾性変形を生じ、第2可動部材3
5と共にボンディングツール8が載置面2aに倣うよう
にして極く僅か(その大きさは図示してはいない)傾
く。但しこのとき、第1可動部材34はほとんど傾くこ
となく、図において実線にて示す状態を維持する。これ
は、該第1可動部材34とこれを支える柱状部34aと
の相互結合部の剛性が、上記第2可動部材35及び柱状
部35aの相互結合部の剛性に比べて大きく設定されて
いることによる。
【0027】上記のように第2可動部材35が僅かに傾
くと、該第2可動部材35と第1可動部材34の間に対
称に介装されている2つの圧電アクチュエータ42a及
び42cに関しては、一方の圧電アクチュエータ42a
については圧縮力が加わり、他方の圧電アクチュエータ
42cについては引張力が加わる。よって、引張力を受
けた圧電アクチュエータ42cは伸び、その伸び量に応
じた電圧を発生することとなる。一方、圧縮力を受けた
圧電アクチュエータ42aに関してはこれ以上縮み得な
い状態をホームポジションとして設定されているので縮
みを生ずることはないが、その受けた圧縮力に比例した
電圧は発生する。
くと、該第2可動部材35と第1可動部材34の間に対
称に介装されている2つの圧電アクチュエータ42a及
び42cに関しては、一方の圧電アクチュエータ42a
については圧縮力が加わり、他方の圧電アクチュエータ
42cについては引張力が加わる。よって、引張力を受
けた圧電アクチュエータ42cは伸び、その伸び量に応
じた電圧を発生することとなる。一方、圧縮力を受けた
圧電アクチュエータ42aに関してはこれ以上縮み得な
い状態をホームポジションとして設定されているので縮
みを生ずることはないが、その受けた圧縮力に比例した
電圧は発生する。
【0028】上記2つの圧電アクチュエータ42a及び
42cにより発生する電圧は図3に示す制御回路44に
より監視されており、該制御回路44は、これらの電圧
に基づいて演算回路45による演算処理を行いつつ、こ
の演算処理結果に基づいて駆動回路46より傾斜補正用
の圧電アクチュエータ41cに対して所要の電圧を供給
し、これを伸長させる。但し、該圧電アクチュエータ4
1cと対称に位置する他の傾斜補正用の圧電アクチュエ
ータ41aに対しては電圧を供給せず伸縮動作を行わせ
ない。
42cにより発生する電圧は図3に示す制御回路44に
より監視されており、該制御回路44は、これらの電圧
に基づいて演算回路45による演算処理を行いつつ、こ
の演算処理結果に基づいて駆動回路46より傾斜補正用
の圧電アクチュエータ41cに対して所要の電圧を供給
し、これを伸長させる。但し、該圧電アクチュエータ4
1cと対称に位置する他の傾斜補正用の圧電アクチュエ
ータ41aに対しては電圧を供給せず伸縮動作を行わせ
ない。
【0029】以後、傾斜検出用の圧電アクチュエータ4
2a及び42cより発生する電圧が互いに等しくなるま
で、上記した一連のフィードバック制御が続けられる。
かくして、図1において二点鎖線で示すように、第2可
動部材35及び第1可動部材34がボンディングプレー
ト2の載置面2aに対して平行となり、ボンディングツ
ール8の押圧面8aが該載置面2aに密接し、該両面は
平行となる。
2a及び42cより発生する電圧が互いに等しくなるま
で、上記した一連のフィードバック制御が続けられる。
かくして、図1において二点鎖線で示すように、第2可
動部材35及び第1可動部材34がボンディングプレー
ト2の載置面2aに対して平行となり、ボンディングツ
ール8の押圧面8aが該載置面2aに密接し、該両面は
平行となる。
【0030】図3に示す演算回路45は、上記のように
圧電アクチュエータ41cを伸ばすべくこれに加えるべ
き電圧を、圧電アクチュエータ42cが発生する電圧に
補正値を垂じて得るためのものである。また、該補正値
とは、第2可動部材35及び柱状部35a並びに圧電ア
クチュエータ42a、42cから成る傾斜検出系の剛性
と、第1可動部材34、柱状部34a、圧電アクチュエ
ータ41a、41cから成る傾斜補正系の剛性との違い
や、同心的に設けられた両柱状部34a、35aの中心
からの各圧電アクチュエータの中心までの距離の比を補
正するためのもので、実験等によってこれを求めて設定
する。
圧電アクチュエータ41cを伸ばすべくこれに加えるべ
き電圧を、圧電アクチュエータ42cが発生する電圧に
補正値を垂じて得るためのものである。また、該補正値
とは、第2可動部材35及び柱状部35a並びに圧電ア
クチュエータ42a、42cから成る傾斜検出系の剛性
と、第1可動部材34、柱状部34a、圧電アクチュエ
ータ41a、41cから成る傾斜補正系の剛性との違い
や、同心的に設けられた両柱状部34a、35aの中心
からの各圧電アクチュエータの中心までの距離の比を補
正するためのもので、実験等によってこれを求めて設定
する。
【0031】なお、本実施例においては、ボンディング
プレート2の載置面2aとボンディングツール8の押圧
面8aとの3次元的な傾斜補正を行うために傾斜検出側
及び傾斜補正側共に4つの圧電アクチュエータを設けて
いるが、これらを3つずつとしても上記両面の傾斜補正
を行うことができる。
プレート2の載置面2aとボンディングツール8の押圧
面8aとの3次元的な傾斜補正を行うために傾斜検出側
及び傾斜補正側共に4つの圧電アクチュエータを設けて
いるが、これらを3つずつとしても上記両面の傾斜補正
を行うことができる。
【0032】図4及び図5に、本発明の第2実施例とし
ての傾斜調整装置を示す。
ての傾斜調整装置を示す。
【0033】図示のように、当該傾斜調整装置において
は、ボンディングツール8をツールホルダ11に対して
傾斜可能に支持する支持手段51が、下記のように構成
されている。
は、ボンディングツール8をツールホルダ11に対して
傾斜可能に支持する支持手段51が、下記のように構成
されている。
【0034】該支持手段51は、例えば円柱状に形成さ
れてツールホルダ11に固着された固定部材53と、該
固定部材53の下部にスライダ54を介して揺動自在に
取り付けられた第1可動部材55と、該第1可動部材5
5の下部にスライダ56を介して揺動自在に設けられて
その下面側にてボンディングツール8を担持した第2可
動部材57とを有している。なお、これら各部材は金属
あるいは樹脂を素材として形成されている。
れてツールホルダ11に固着された固定部材53と、該
固定部材53の下部にスライダ54を介して揺動自在に
取り付けられた第1可動部材55と、該第1可動部材5
5の下部にスライダ56を介して揺動自在に設けられて
その下面側にてボンディングツール8を担持した第2可
動部材57とを有している。なお、これら各部材は金属
あるいは樹脂を素材として形成されている。
【0035】両スライダ54及び56は半円板状に形成
されており、夫々、固定部材53及び第1可動部材55
に対して矢印T及びU方向、すなわち円周方向において
摺動自在である。また、これら両方向T及びUは互いに
直交する。
されており、夫々、固定部材53及び第1可動部材55
に対して矢印T及びU方向、すなわち円周方向において
摺動自在である。また、これら両方向T及びUは互いに
直交する。
【0036】固定部材53とスライダ54との間並びに
第1可動部材55とスライダ56との間には、変位手段
として、夫々4つずつの圧電アクチュエータ61a〜6
1d及び62a〜62dが介装されている。詳しくは、
これらの圧電アクチュエータはその2つずつが、ゴムあ
るいは合成樹脂等からなる弾性部材63a〜63dを挟
んで直列に結合されている。そして、固定部材53、ス
ライダ54、第1可動部材55及びスライダ56に各々
形成された切欠部53a、54a、55a、56a内に
収容され、かつ、該各切欠部の縁部により挟持される状
態にて配置され、該縁部に夫々の端面が固着されてい
る。すなわち、両スライダ54及び56が各々固定部材
53及び第1可動部材55に対して摺動することによっ
て、上記各圧電アクチュエータと弾性部材63a〜63
dが引張力若しくは圧縮力を受けるように構成されてい
る。
第1可動部材55とスライダ56との間には、変位手段
として、夫々4つずつの圧電アクチュエータ61a〜6
1d及び62a〜62dが介装されている。詳しくは、
これらの圧電アクチュエータはその2つずつが、ゴムあ
るいは合成樹脂等からなる弾性部材63a〜63dを挟
んで直列に結合されている。そして、固定部材53、ス
ライダ54、第1可動部材55及びスライダ56に各々
形成された切欠部53a、54a、55a、56a内に
収容され、かつ、該各切欠部の縁部により挟持される状
態にて配置され、該縁部に夫々の端面が固着されてい
る。すなわち、両スライダ54及び56が各々固定部材
53及び第1可動部材55に対して摺動することによっ
て、上記各圧電アクチュエータと弾性部材63a〜63
dが引張力若しくは圧縮力を受けるように構成されてい
る。
【0037】上記した各圧電アクチュエータのうち、4
つの圧電アクチュエータ61b、61c、62b及び6
2cについては、ボンディングツール8とボンディング
プレート2の相対傾斜角度を検出する検出手段として作
用するもので、その伸縮量に応じた電圧を生じる性質を
利用する。また、他の4つの圧電アクチュエータ61
a、61d、62a及び62dに関しては、ボンディン
グプレート2の載置面2aに対してボンディングツール
8の押圧面8aを平行とすべく傾斜を補正する補正手段
として作用するもので、印加した電圧に応じて伸縮する
性質を利用する。
つの圧電アクチュエータ61b、61c、62b及び6
2cについては、ボンディングツール8とボンディング
プレート2の相対傾斜角度を検出する検出手段として作
用するもので、その伸縮量に応じた電圧を生じる性質を
利用する。また、他の4つの圧電アクチュエータ61
a、61d、62a及び62dに関しては、ボンディン
グプレート2の載置面2aに対してボンディングツール
8の押圧面8aを平行とすべく傾斜を補正する補正手段
として作用するもので、印加した電圧に応じて伸縮する
性質を利用する。
【0038】図6は、上記した構成の傾斜調整装置の作
動制御系を示すものであるが、該図から明らかなよう
に、上記した検知手段として作用する各圧電アクチュエ
ータ61b、61c、62b、62cの伸縮に起因する
電圧は制御回路64により監視される。そして、制御回
路64は、この各電圧に基づき、演算回路65をして所
定の演算処理を行わせ、その演算処理結果に応じた電圧
を駆動回路66により傾斜補正用の各圧電アクチュエー
タ61a、61d、62a及び62dの夫々に供給す
る。
動制御系を示すものであるが、該図から明らかなよう
に、上記した検知手段として作用する各圧電アクチュエ
ータ61b、61c、62b、62cの伸縮に起因する
電圧は制御回路64により監視される。そして、制御回
路64は、この各電圧に基づき、演算回路65をして所
定の演算処理を行わせ、その演算処理結果に応じた電圧
を駆動回路66により傾斜補正用の各圧電アクチュエー
タ61a、61d、62a及び62dの夫々に供給す
る。
【0039】次に、上記構成よりなる傾斜調整装置の動
作を図7をも参照しつつ説明する。
作を図7をも参照しつつ説明する。
【0040】まず、ツール上下機構9(図8参照)の作
動によってボンディングツール8がこれを支えるツール
ホルダ11と共に下降せられ、該ボンディングツール8
の先端がボンディングプレート2の載置面2aに対して
所定の押圧力を以て当接する。
動によってボンディングツール8がこれを支えるツール
ホルダ11と共に下降せられ、該ボンディングツール8
の先端がボンディングプレート2の載置面2aに対して
所定の押圧力を以て当接する。
【0041】このとき、図4に示すように、該載置面2
aとボンディングツール8の押圧面8aとの平行度が得
られていない場合、下記のように作動する。なお、以下
の説明はボンディングツール8が2次元的すなわち矢印
U方向(図4参照)を含む平面内にて傾斜補正される内
容であり、2つずつを1組として該ボンディングツール
8を挟んで設けられた2組の圧電アクチュエータ62a
〜62dの動作に関する。説明は省略するが、これら4
つの圧電アクチュエータ62a〜62dの動作と並行し
て他の4つの圧電アクチュエータ61a〜61dの動作
も同様に行われ、上記の平面に対して直行する矢印T
(図5参照)を含む平面内における傾斜補正が行われ
る。これらにより、上記載置面2a及び押圧面8aは3
次元的に傾斜補正される。
aとボンディングツール8の押圧面8aとの平行度が得
られていない場合、下記のように作動する。なお、以下
の説明はボンディングツール8が2次元的すなわち矢印
U方向(図4参照)を含む平面内にて傾斜補正される内
容であり、2つずつを1組として該ボンディングツール
8を挟んで設けられた2組の圧電アクチュエータ62a
〜62dの動作に関する。説明は省略するが、これら4
つの圧電アクチュエータ62a〜62dの動作と並行し
て他の4つの圧電アクチュエータ61a〜61dの動作
も同様に行われ、上記の平面に対して直行する矢印T
(図5参照)を含む平面内における傾斜補正が行われ
る。これらにより、上記載置面2a及び押圧面8aは3
次元的に傾斜補正される。
【0042】上述したように、載置面2aに対して押圧
面8aが傾斜した状態であるから、図4において実線に
て示すように、最初に該押圧面8aの角部が載置面2a
に当接する。すると、加えられている押圧力によって、
第2可動部材57とこれを支えているスライダ56が載
置面2aに倣うようにして極く僅か(その大きさは図示
してはいない)傾く。
面8aが傾斜した状態であるから、図4において実線に
て示すように、最初に該押圧面8aの角部が載置面2a
に当接する。すると、加えられている押圧力によって、
第2可動部材57とこれを支えているスライダ56が載
置面2aに倣うようにして極く僅か(その大きさは図示
してはいない)傾く。
【0043】上記のように第2可動部材57と共にスラ
イダ56が僅かに傾くと、該スライダ56と第1可動部
材55の間に介装されている4つの圧電アクチュエータ
62a〜62dに関し、図7の(a)に示す状態から同
(b)に示す状態となる。すなわち、スライダ56の片
側に配置されている2つの圧電アクチュエータ62a及
び62bについては引張力が加わり、他側に配設されて
いる他の2つの圧電アクチュエータ62c、62dに関
しては圧縮力が加わる。よって、引張力を受けた圧電ア
クチュエータ62a、62bは伸び、その伸び量に応じ
た電圧を発生することとなる。また、これら2つの圧電
アクチュエータ62a、62b、により挟まれている弾
性部材63cは伸びを生ずる。
イダ56が僅かに傾くと、該スライダ56と第1可動部
材55の間に介装されている4つの圧電アクチュエータ
62a〜62dに関し、図7の(a)に示す状態から同
(b)に示す状態となる。すなわち、スライダ56の片
側に配置されている2つの圧電アクチュエータ62a及
び62bについては引張力が加わり、他側に配設されて
いる他の2つの圧電アクチュエータ62c、62dに関
しては圧縮力が加わる。よって、引張力を受けた圧電ア
クチュエータ62a、62bは伸び、その伸び量に応じ
た電圧を発生することとなる。また、これら2つの圧電
アクチュエータ62a、62b、により挟まれている弾
性部材63cは伸びを生ずる。
【0044】一方、圧縮力を受けた圧電アクチュエータ
62c及び62dに関しては、これ以上縮みを生じ得な
い状態をホームポジションとして設定されているので縮
みを生ずることはないが、その受けた圧縮力に比例した
電圧を発生する。また、これらの圧電アクチュエータ6
2c及び62dにより挟まれている弾性部材63cは縮
む。なお、該弾性部材63cが介装されてこれが縮むこ
とにより、スライダ56(若しくは54)の摺動動作が
可能となっている。すなわち、仮にこの弾性部材63c
が設けられていないとすると、第1可動部材55及びス
ライダ56に形成された切欠部55a、56aの縁部に
より挟まれた状態にある各圧電アクチュエータ62c、
62dはこれ以上縮み得ないことから、第1可動部材5
5及びスライダ56は拮抗状態となり、スライダ56の
摺動は不可能である。
62c及び62dに関しては、これ以上縮みを生じ得な
い状態をホームポジションとして設定されているので縮
みを生ずることはないが、その受けた圧縮力に比例した
電圧を発生する。また、これらの圧電アクチュエータ6
2c及び62dにより挟まれている弾性部材63cは縮
む。なお、該弾性部材63cが介装されてこれが縮むこ
とにより、スライダ56(若しくは54)の摺動動作が
可能となっている。すなわち、仮にこの弾性部材63c
が設けられていないとすると、第1可動部材55及びス
ライダ56に形成された切欠部55a、56aの縁部に
より挟まれた状態にある各圧電アクチュエータ62c、
62dはこれ以上縮み得ないことから、第1可動部材5
5及びスライダ56は拮抗状態となり、スライダ56の
摺動は不可能である。
【0045】上記した傾斜検出用の2つの圧電アクチュ
エータ62b及び62cにより発生する電圧は図6に示
す制御回路64により監視されており、該制御回路64
は、これらの電圧に基づいて演算回路65による演算処
理を行いつつ、この演算処理結果に基づいて駆動回路6
6より傾斜補正用の圧電アクチュエータ62aに対して
所要の電圧を供給し、図7の(c)に示すようにこれを
伸長させる。但し、該圧電アクチュエータ62aと対称
に位置する他の傾斜補正用の圧電アクチュエータ62d
に対しては電圧を供給せず、伸縮動作を行わせない。
エータ62b及び62cにより発生する電圧は図6に示
す制御回路64により監視されており、該制御回路64
は、これらの電圧に基づいて演算回路65による演算処
理を行いつつ、この演算処理結果に基づいて駆動回路6
6より傾斜補正用の圧電アクチュエータ62aに対して
所要の電圧を供給し、図7の(c)に示すようにこれを
伸長させる。但し、該圧電アクチュエータ62aと対称
に位置する他の傾斜補正用の圧電アクチュエータ62d
に対しては電圧を供給せず、伸縮動作を行わせない。
【0046】以後、傾斜検出用の圧電アクチュエータ6
2b及び62cより発生する電圧が互いに等しくなるま
で、上記した一連のフィードバック制御が続けられる。
かくして、図4において二点鎖線で示すように、第2可
動部材57がボンディングプレート2の載置面2aに対
して平行となり、ボンディングツール8の押圧面8aが
該載置面2aに密接し、該両面は平行となる。
2b及び62cより発生する電圧が互いに等しくなるま
で、上記した一連のフィードバック制御が続けられる。
かくして、図4において二点鎖線で示すように、第2可
動部材57がボンディングプレート2の載置面2aに対
して平行となり、ボンディングツール8の押圧面8aが
該載置面2aに密接し、該両面は平行となる。
【0047】図6に示す演算回路65は、上記のように
圧電アクチュエータ62aを伸ばすべくこれに加えるべ
き電圧を、圧電アクチュエータ62b、62cが発生す
る電圧に補正値を垂じて得るためのものである。また該
補正値とは、第1可動部材55とスライダ56との間の
摺動抵抗等を補正するためのもので、実験等によってこ
れを求めて設定する。
圧電アクチュエータ62aを伸ばすべくこれに加えるべ
き電圧を、圧電アクチュエータ62b、62cが発生す
る電圧に補正値を垂じて得るためのものである。また該
補正値とは、第1可動部材55とスライダ56との間の
摺動抵抗等を補正するためのもので、実験等によってこ
れを求めて設定する。
【0048】なお、上述した各実施例においては、ボン
ディングプレート2を固定側としてボンディングツール
8をこれに倣わせるようにして両者の相対傾斜角度の調
整を行う場合を示しているが、上述と同様の構成を用い
て、ボンディングプレート2をベース3上において傾斜
可能とし、該ボンディングプレート2をボンディングツ
ール8に倣うようにして傾斜調整を行う構成とすること
も可能である。
ディングプレート2を固定側としてボンディングツール
8をこれに倣わせるようにして両者の相対傾斜角度の調
整を行う場合を示しているが、上述と同様の構成を用い
て、ボンディングプレート2をベース3上において傾斜
可能とし、該ボンディングプレート2をボンディングツ
ール8に倣うようにして傾斜調整を行う構成とすること
も可能である。
【0049】また、上記各実施例においては、圧電アク
チュエータを変位手段として採用しているが、他の種々
の変位手段を用いてもよいことは勿論である。
チュエータを変位手段として採用しているが、他の種々
の変位手段を用いてもよいことは勿論である。
【0050】
【発明の効果】以上の説明したように、本発明による傾
斜調整装置においては、変位手段の作動によってボンデ
ィングツールとボンディングプレートの相対傾斜角度の
調整が自動的に行われるので、従来行われていた作業者
による傾斜調整作業は不要となり、被ボンディング部品
の品種変更に伴うボンディングツールの交換時間の大幅
な短縮及びその簡略化が達成される他、作業者による誤
調整に基づく問題も回避され、生産性が向上する効果が
ある。
斜調整装置においては、変位手段の作動によってボンデ
ィングツールとボンディングプレートの相対傾斜角度の
調整が自動的に行われるので、従来行われていた作業者
による傾斜調整作業は不要となり、被ボンディング部品
の品種変更に伴うボンディングツールの交換時間の大幅
な短縮及びその簡略化が達成される他、作業者による誤
調整に基づく問題も回避され、生産性が向上する効果が
ある。
【図1】図1は、本発明の第1実施例としての傾斜調整
装置の一部断面を含む正面図である。
装置の一部断面を含む正面図である。
【図2】図2は、図1に関するA−A矢視図である。
【図3】図3は、図1及び図2に示した傾斜調整装置の
作動制御系を示すブロック図である。
作動制御系を示すブロック図である。
【図4】図4は、本発明の第2実施例としての傾斜調整
装置の一部断面を含む正面図である。
装置の一部断面を含む正面図である。
【図5】図5は、図4に関するB−B矢視図である。
【図6】図6は、図4及び図5に示した傾斜調整装置の
作動制御系を示すブロック図である。
作動制御系を示すブロック図である。
【図7】図7は、図4及び図5に示した傾斜調整装置の
動作説明図である。
動作説明図である。
【図8】図8は、従来の傾斜調整装置を具備するテープ
ボンディング装置の正面図である。
ボンディング装置の正面図である。
1 IC 2 ボンディングプレ
ート 2a 載置面 3 ベース 8 ボンディングツー
ル 8a 押圧面 11 ツールホルダ 31,51 支持手段 33,53 固定部材 34,55 第1可動部材 35,57 第2可動部材 41a〜41d,42a〜42d 61a〜61d,62a〜62d 圧電アクチュエータ 44,64 制御回路 54,56 スライダ
ート 2a 載置面 3 ベース 8 ボンディングツー
ル 8a 押圧面 11 ツールホルダ 31,51 支持手段 33,53 固定部材 34,55 第1可動部材 35,57 第2可動部材 41a〜41d,42a〜42d 61a〜61d,62a〜62d 圧電アクチュエータ 44,64 制御回路 54,56 スライダ
Claims (4)
- 【請求項1】 ツールホルダに傾斜可能に取り付けられ
て被ボンディング部品を押圧するためのボンディングツ
ールの傾斜角度を調整するボンディング装置における傾
斜調整装置であって、前記ツールホルダ及びボンディン
グツール間に介装された複数の変位手段を有することを
特徴とする傾斜調整装置。 - 【請求項2】 前記変位手段各々は前記ボンディングツ
ールに関して対称に配置されていることを特徴とする請
求項1記載の傾斜調整装置。 - 【請求項3】 前記ボンディングツールを前記ツールホ
ルダに対して傾斜可能に支持する支持手段を有し、前記
支持手段は、前記ツールホルダに対して揺動可能な第1
可動部材と、前記第1可動部材に対して揺動可能にして
前記ボンディングツールを保持した第2可動部材とを有
し、前記変位手段は、前記ツールホルダと前記第1可動
部材との間並びに前記第1可動部材と前記第2可動部材
の間に介装されていることを特徴とする請求項1又は請
求項2記載の傾斜調整装置。 - 【請求項4】 ベース上に傾斜可能に設けられて被ボン
ディング部品が載置されるボンディングプレートの傾斜
角度を調整するボンディング装置における傾斜調整装置
であって、前記ベース及びボンディングプレート間に介
装された複数の変位手段を有することを特徴とする傾斜
調整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30174892A JPH06132357A (ja) | 1992-10-14 | 1992-10-14 | ボンディング装置における傾斜調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30174892A JPH06132357A (ja) | 1992-10-14 | 1992-10-14 | ボンディング装置における傾斜調整装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06132357A true JPH06132357A (ja) | 1994-05-13 |
Family
ID=17900693
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30174892A Pending JPH06132357A (ja) | 1992-10-14 | 1992-10-14 | ボンディング装置における傾斜調整装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06132357A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001223244A (ja) * | 1999-11-29 | 2001-08-17 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 加圧装置とこれを用いたバンプボンディング装置、貼り付け装置、及び圧着装置と、加圧方法 |
JP2002217535A (ja) * | 2001-01-17 | 2002-08-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ボンディングヘッド及び部品装着装置 |
JP2006116602A (ja) * | 2004-09-24 | 2006-05-11 | Bondotekku:Kk | 加圧装置の平行調整方法及び装置 |
JP2012069627A (ja) * | 2010-09-22 | 2012-04-05 | Hitachi High-Tech Instruments Co Ltd | ダイボンディング装置とボンディング方法 |
-
1992
- 1992-10-14 JP JP30174892A patent/JPH06132357A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP4666546B2 (ja) * | 1999-11-29 | 2011-04-06 | パナソニック株式会社 | 加圧装置とこれを用いたバンプボンディング装置、貼り付け装置、及び圧着装置 |
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