JPH06132002A - 走査電子顕微鏡 - Google Patents

走査電子顕微鏡

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JPH06132002A
JPH06132002A JP4301541A JP30154192A JPH06132002A JP H06132002 A JPH06132002 A JP H06132002A JP 4301541 A JP4301541 A JP 4301541A JP 30154192 A JP30154192 A JP 30154192A JP H06132002 A JPH06132002 A JP H06132002A
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electron
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佐藤  貢
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秀男 戸所
Tadashi Otaka
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    • H01J2237/00Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 対物レンズ上部で二次電子を検出する構造の
走査電子顕微鏡において、非点収差や軸ずれの発生がな
く、効率良く二次電子を検出できるようにする。 【構成】 電子線光軸と二次電子検出器50との間に設
けられたシールド電極12は、二次電子に対しては透過
性を有し、二次電子検出器50が発生する吸引電界54
に対してはシールド効果を有する。電子線通路を挟んで
シールド電極12と対向する位置には対向電極11が配
置され、シールド電極12と対向電極11の間に印加さ
れた電圧Vによって電子線通路には偏向電界Eが発生す
る。この偏向電界Eによって二次電子はシールド電極1
2側に偏向され、これを通過して二次電子検出器50に
捕捉される。光軸補正コイル19、20は、偏向電界E
によって曲げられた一次電子線の軌道を補正するための
磁界Bを発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子線を試料に照射し
て得られる二次電子に基づいて走査像を得る走査電子顕
微鏡に係り、特に、二次電子を効率良く捕捉して高分解
能像が得られるようにした走査電子顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】走査電子顕微鏡の分解能を高める最も一
般的な方法として、試料を対物レンズ磁界中においてレ
ンズの焦点距離を短くすることが知られている。試料を
対物レンズ磁界中に配置する方法としては、例えば特開
昭63−110543号公報に開示されたように、試料
をレンズ磁極間に配置する、いわゆるインレンズ方式
と、文献(Mulvey, SCANNING ELECTRON MICROSCOPY,1
974,P44 )に開示されたように、対物レンズの形状を、
そのレンズ磁界が試料側に漏れ出すような磁極形状(sn
orkel lens)にして、試料が対物レンズ下部に配置され
た状態でも試料が実質的に対物レンズ磁界中に配置され
たようにする方式とがある。
【0003】いずれにしても、試料を対物レンズ磁界中
に配置すると、試料から発生した二次電子は対物レンズ
の磁界に捕捉されて対物レンズ上部に進行していく。こ
のため、試料から発生した二次電子は対物レンズ上部で
検出しなければならない。
【0004】また、通常の対物レンズ(試料が対物レン
ズ磁界の外に配置される方式での対物レンズ)を使用し
た場合でも、焦点距離を短くしてレンズ収差を小さくし
ようとすれば、試料を対物レンズ下面ぎりぎりに配置す
ることが望ましく、このような方式においても二次電子
は対物レンズ上部で検出する必要がある。
【0005】ところで、二次電子検出器で二次電子を捕
捉する場合、二次電子検出部には10kV程度の高電圧
が印加されて吸引電界を発生するが、この吸引電界で一
次電子線の軌道も曲げられてしまう。この結果、対物レ
ンズに対する一次電子線入射位置が変化して軸ずれが発
生する。
【0006】さらに、二次電子検出器の発生する吸引電
界は一般に不均一であるため、それ自体で非点収差など
を発生させる原因にもなり、高分解能を実現する上で大
きな障害となっていた。
【0007】このような二次電子検出器が発する吸引電
界の影響を防止するために、従来から多くの試みがなさ
れている。
【0008】例えば特開昭52−91361号公報で
は、二次電子検出器前方の電子線通路を覆うようにシー
ルド筒体を設けているが、二次電子検出器の電界が光軸
上にしみ出さないと二次電子が検出できないため、電界
の影響を完全になくすことはできなかった。
【0009】また、特開昭63−110543号公報で
は、二次電子検出器の発生する吸引電界が軸対称になる
ように配慮しているが、二次電子の吸引電界が軸対称で
あるが故に中心軸付近の二次電子の検出効率が低下する
という問題があった。
【0010】さらに、実開昭61−99960号公報で
は、二次電子検出器の吸引電界で曲がった一次電子線の
軌道を二次電子検出器上部に設けた二段の偏向器で補正
する方法が示されている。この方法においても、二次電
子検出器が発生する吸引電界の電子線通路への漏れ出し
を除去できないため、やはり非点収差等の悪影響が現れ
るという問題があった。
【0011】さらに、特開昭60−212953号公報
では、電界と磁界とを直交させるべく電極とコイルを設
けて一次電子線の軌道の曲がりを補正するとともに、二
次電子を電極およびコイルの上部に位置する二次電子検
出器へ導く方式が開示されているが、二次電子検出器が
発生する不均一な吸引電界の光軸上への漏れ出しに関し
ては何等考慮されていなかった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記した
従来技術にはいずれも一長一短があり、さらに効率良く
二次電子を検出することの可能な走査電子顕微鏡が望ま
れていた。
【0013】本発明の目的は、上述した従来技術の問題
点を解決し、対物レンズ上部で二次電子を検出しても非
点収差や軸ずれ等の発生がなく、効率良く二次電子を検
出できるようにした走査電子顕微鏡を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明では、電子源から放出された一次電子線
を試料上で走査し、試料から発生した二次電子を対物レ
ンズより電子源側で検出して走査像を得る走査電子顕微
鏡において、電子線通路外から吸引電界を発生して二次
電子を捕捉する二次電子検出手段と、電子線通路と二次
電子検出手段との間に設けられ、二次電子に対しては透
過性を有し、吸引電界に対してはシールド効果を有する
シールド電極と、電子線通路を挟んでシールド電極と対
向配置され、シールド電極との間に電圧を印加されて偏
向電界を発生させる対向電極と、前記偏向電界および一
次電子線と直交する方向に磁界を発生するコイル手段と
を具備した点に特徴がある。
【0015】
【作用】上記した構成によれば、二次電子を捕捉するた
めに二次電子検出手段が発生する吸引電界がシールド電
極によってシールドされて電子線通路への吸引電界の漏
れ出しが防止される。しかも、コイル手段が発生する磁
界により、シールド電極が発する偏向電界の作用で曲げ
られた一次電子線の軌道が補正されるので一次電子線の
軸ずれが防止される。
【0016】また、二次電子に関しては、磁界による偏
向方向と偏向電界による偏向方向とが同一方向になるの
で、二次電子の偏向量が大きくなって二次電子の検出が
容易になる。
【0017】
【実施例】初めに、本発明の基本概念を図1を参照して
詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明が適用される走査電子顕微
鏡の二次電子検出器50近傍での横断面図であり、電子
源から放出された一次電子線は紙面の表面から裏面へ向
かって垂直に照射される。
【0019】二次電子検出器50は、吸引電極51、シ
ンチレ−タ52、およびライトガイド53によって構成
され、吸引電極51が発生する吸引電界54によって吸
引された二次電子は、正電位が印加されたシンチレ−タ
52によってさらに吸引加速されてシンチレ−タを光ら
せる。発光した光はライトガイド53で光増倍管(図示
せず)に導かれ、電気信号に変換されてブラウン管の輝
度変調入力になる。
【0020】二次電子検出器50と電子線通路との間に
は、電子線通路の一部を覆うように形成されたシールド
電極12が設けられており、電子線通路を挟んでシール
ド電極12と対向する位置には対向電極11が設けられ
ている。シールド電極12は、二次電子に対しては透過
性を有し、吸引電界54に対してはシールド効果を有す
るような、多孔性の板状体あるいはメッシュ状体である
ことができる。
【0021】また、電子線通路の周囲には、一組の光軸
補正コイル19、20が設置されており、各光軸補正コ
イル19、20には適宜の励磁電流Iが供給されて電子
線通路内に予定の磁界Bを生じる。
【0022】このような構成において、シールド電極1
2と対向電極11との間に電位差Vを与えて偏向電界E
を発生させると、図3に示すように、加速電圧Vacc に
よって加速された一次電子線4は、V/Vacc に比例し
た角度θe=Ke・V/Vacc だけ偏向電界Eに沿って
シールド電極12側へ偏向される。ここで、Keはシー
ルド電極12および対向電極11の形状や配置位置で決
まる定数である。
【0023】一方、光軸補正コイル19、20に励磁電
流I(A)を流すと、図4に示すように偏向電界Eおよ
び電子線光軸と直交する磁界Bが発生し、一次電子線4
はローレンツ力を受けてI/(Vacc )1/2 に比例した
角度θb=Kb・I/(Vacc )1/2 だけ、前記偏向電
界Eによる偏向方向とは逆向きに偏向される。ここで、
Kbは光軸補正コイル19、20の形状や配置位置で決
まる定数である。
【0024】ところで、互いに直交する偏向電界Eと磁
界Bとが同時に存在する場合には、偏向電界Eと磁界B
による力の合成で一次電子線4の軌道が決まるため、θ
e=θbとなるように電位差Vおよび励磁電流Iを選べ
ば、図5に示した通り、一次電子線4は何の作用も受け
ずに直進することができる。
【0025】すなわち、K=Ke/Kbとしたとき、光
軸補正コイル19、20の励磁電流IがI=K・V/
(Vacc )1/2 を満足するように制御すると、任意の加
速電圧Vacc に対して一次電子線4は常に直進すること
ができる。また、光軸近傍では偏向電界Eと磁界Bがほ
ぼ均一なため、不均一な電磁界分布に起因する非点収差
等は生じない。
【0026】一方、試料7から発生した二次電子9に対
して偏向電界Eは、図3に示したように一次電子線4と
同一方向に偏向するように作用し、磁界Bは、二次電子
9の進行方向が一次電子線4と逆向きであるために、図
4に示したように二次電子9を一次電子4とは逆向きに
偏向するように作用する。
【0027】すなわち、偏向電界Eと磁界Bがともに二
次電子9を二次電子検出器50側に導くように作用する
ため、エネルギの小さい二次電子9は急激にその軌道を
曲げられ、シールド電極12を透過して二次電子検出器
50に捕捉される。また、二次電子検出器50から発生
する不均一な吸引電界54は、シールド電極12でシー
ルドされるため一次電子線4は吸引電界54の影響を受
けず、非点等の原因にならない。
【0028】偏向電界Eと磁界Bとを直交させて用いる
方法は、従来からウインフィルタと呼ばれるエネルギフ
ィルタの一種として知られているが、エネルギフィルタ
として用いる場合に必要な電磁界強度では電子線のエネ
ルギ分散が起こり、大きな色収差が生じる。しかし、数
ないし十数電子ボルトのエネルギを有する二次電子の軌
道を曲げる程度の電磁界強度では、エネルギがその数十
倍以上高い一次電子線に対するエネルギ分散がきわめて
小さく、色収差等への影響はほとんど無視できる。
【0029】続いて、本発明の一実施例を詳細に説明す
る。
【0030】図2は、本発明の一実施例である走査電子
顕微鏡の概略構成図であり、前記と同一の符号を付した
構成は前記と同一または同等部分を表している。
【0031】陰極1と第一陽極2との間に印加される引
出し電圧V1によって陰極1から放射された一次電子線
4は、陰極1と第二陽極3との間に印加される加速電圧
Vacc で加速されて後段のレンズ系に進行する。
【0032】加速された一次電子線4は、レンズ制御電
源17で制御される集束レンズ5および対物レンズ6の
レンズ作用によって試料7上で微小スポットとして集束
され、走査コイル8によって試料7上を二次元的に走査
される。本実施例では、走査コイルを2段構成とするこ
とで、走査された一次電子線4が常に対物レンズ6の中
央を通るようにしている。
【0033】走査コイル8へ供給される走査信号は、観
察倍率に応じて偏向制御回路15により制御される。対
物レンズ6での一次電子線4の開き角は、集束レンズ5
の下方に配置された絞り18で決められる。
【0034】走査コイル8と対物レンズ6との間の電子
線通路外には二次電子検出器50が設置され、二次電子
検出器50近傍の電子線通路の周囲には、前記シール電
極12および対向電極11、ならびに当該電極11、1
2が発生する偏向電界Eと直交する磁界Bを発生する光
軸補正コイル19、20(図1)が設置されている。な
お、図2では図面を見やすくするために前記光軸補正コ
イル19、20の図示を省略し、これらが発生する磁界
Bのみを示している。
【0035】電極11、12と対物レンズ6との間には
二次電子加速電極13が設けられ、当該二次電子加速電
極13には正電圧Va が印加されている。二次電子加速
電極13の直下には制御電極14が配置され、正電圧V
b(0≦Vb<Va)が印加される。この結果、二次電
子加速電極13と制御電極14により、図6の如く等電
位面60が生成される。この等電位面60は、二次電子
9に対して一種の集束作用をおよぼすため、広範囲な領
域で発生する二次電子を効率よく二次電子検出器50へ
導くことが可能になる。
【0036】一方、試料7から発生した二次電子9は対
物レンズ6内に吸引され、さらに、対物レンズ6の磁場
の影響を受けて螺旋運動しながら上昇し、対物レンズ6
上部(電子源側)に舞い上がる。二次電子9はレンズ磁
界が消滅する時点から急速に拡がりはじめるが、本実施
例では、二次電子9が拡がる手前に二次電子加速電極1
3を設け、二次電子9を該二次電子加速電極13で数十
から数百電子ボルト加速するので、対物レンズ6の磁界
が消滅してもあまり発散せず、試料7から発生したほと
んどの二次電子9が対物レンズ6の磁界消滅後もあまり
拡がらずに偏向電界E、磁界Bの発生している領域に進
入する。
【0037】二次電子9は、二次電子加速電極13を通
過すると再び元の小さいエネルギに戻り、偏向電界Eと
磁界Bとによって同一方向(二次電子検出器50側)へ
の力を受ける。このため、ほとんどの二次電子9がシー
ルド電極12を透過して二次電子検出器50に捕捉さ
れ、像表示装置16により試料7の拡大像として表示さ
れる。
【0038】一次電子線4は、シールド電極12と対向
電極11とで発生する偏向電界Eにより力を受けるが、
この力は前記したように光軸補正コイル19、20で発
生する磁界Bによりキャンセルされるため、最終的には
何の影響も受けずに対物レンズ6に入射する。
【0039】また、二次電子検出器50が発生する不均
一な吸引電界54はシールド電極12によってシールド
されるため一次電子線4への影響は全くない。
【0040】なお、シールド電極12と対向電極11に
印加する電圧Vは、その電位差のみが偏向電界Eに寄与
するため、その一方、例えば対向電極11をアース電位
にしてシールド電極12のみに正の電圧Vを印加する
か、あるいは、対向電極11とシールド電極12にそれ
ぞれある電圧Vcを中心とした電位V=Vc±V/2を
印加するようにしても良い。
【0041】また、制御電極14は、図7に示したよう
に例えば液体窒素24で冷却して用いることも可能であ
る。制御電極14を冷却することによって試料7近傍の
真空度が向上し、電子線照射で生じる試料汚染も同時に
防止することができる。
【0042】光軸補正コイル19、20は、図1に示し
たように二組配置され、各コイルへ供給される励磁電流
I(I1 、I2 )は各々独立的に制御することができ
る。また、一次電子線4への偏向電界Eの作用をキャン
セルするための磁界発生の他に、他の要因で生じた軸ず
れを補正ための磁界も重畳して発生することができる。
【0043】このために図1に示したように、光軸補正
コイル19、20の制御信号には、偏向電界Eの作用を
補正するために光軸補正回路23から出力される制御信
号I=K・V/(Vacc )1/2 にアライメント信号発生
器21、22の信号Ia1,Ia2が加算されている。これ
により、二次電子9を偏向するための偏向電界Eの作用
が補正されると同時に、他の要因で生じた軸ずれも同時
に補正できるようになる。
【0044】
【発明の効果】上記したように、本発明によれば、以下
のような効果が達成される。 (1) 二次電子を捕捉するために二次電子検出器が発生す
る吸引電界がシールド電極によってシールドされて電子
線通路への吸引電界の漏れ出しが防止されるので、非点
収差が解消して高分解能観察が可能になる。 (2) コイル手段が発生する磁界により、シールド電極が
発生する偏向電界Eの作用で曲げられる一次電子線の軌
道が補正されるので、一次電子線の軸ずれが防止され
る。 (3) 対物レンズ上に二次電子加速電極を設け、試料から
発生した二次電子の拡がりが防止できる程度に二次電子
を加速して前記偏向電界Eの領域に入射させるようにし
たので、二次電子を効率良く検出できるようになる。 (4) 二次電子加速電極の下方の光軸上に電子線通過用の
開孔を有する制御電極を設けたので、試料の広い領域か
ら発生した二次電子を効率良く検出できるようになる。 (5) 制御電極を冷却すれば、電子線の照射で発生する試
料汚染も同時に低減できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の基本概念を説明するための図であ
る。
【図2】 本発明の一実施例の概略構成図である。
【図3】 偏向電界Eによって一次電子線および二次電
子が偏向される様子を示した図である。
【図4】 磁界Bによって一次電子線および二次電子が
偏向される様子を示した図である。
【図5】 偏向電界Eおよび磁界Bの相互作用によって
一次電子線および二次電子が偏向される様子を示した図
である。
【図6】 本発明の第2実施例の構成を示した図であ
る。
【図7】 本発明の第3実施例の構成を示した図であ
る。
【符号の説明】
1…陰極、2…第一陽極、3…第二陽極、4…一次電子
線、5…集束レンズ、6…対物レンズ、7…試料、8…
走査コイル、9…二次電子、11…対向電極、12…シ
ールド電極、13…二次電子加速電極、14…制御電
極、15…倍率制御回路、16…像表示装置、17…レ
ンズ制御回路、18…絞り、19、20…光軸補正コイ
ル、21、22…アライメント信号発生器、23…光軸
補正回路、24…液体窒素、50…二次電子検出器、

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子源から放出された一次電子線を試料
    上で走査し、当該試料から発生した二次電子を対物レン
    ズより電子源側で検出して走査像を得る走査電子顕微鏡
    において、 電子線通路外から吸引電界を発生して二次電子を捕捉す
    る二次電子検出手段と、 電子線通路と二次電子検出手
    段との間に設けられ、二次電子に対しては透過性を有
    し、吸引電界に対してはシールド効果を有するシールド
    電極と、 電子線通路を挟んでシールド電極と対向する位置に配置
    され、シールド電極との間に電圧を印加されて電子線通
    路に偏向電界を発生させる対向電極と、 前記偏向電界および一次電子線と直交する方向に磁界を
    発生するコイル手段とを具備したことを特徴とする走査
    電子顕微鏡。
  2. 【請求項2】 前記シールド電極は多孔性板状体である
    ことを特徴とする請求項1記載の走査電子顕微鏡。
  3. 【請求項3】 前記シールド電極はメッシュ状体である
    ことを特徴とする請求項1記載の走査電子顕微鏡。
  4. 【請求項4】 前記シールド電極と対向電極との間に印
    加される電圧V、コイル手段に供給される励磁電流I、
    および一次電子線の加速電圧Vacc は、次式を満足する
    ように設定されるようにしたことを特徴とする請求項1
    ないし3のいずれかに記載の走査電子顕微鏡。 I=K・V/(Vacc )1/2 但し、Kは定数
  5. 【請求項5】 前記コイル手段は、一次電子線を二次元
    的に偏向できるように予定の角度だけずれて配置された
    2組のコイル対で構成され、各コイル対へ供給される励
    磁電流I(I1 、I2 )は各々独立的に制御されるよう
    にしたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに
    記載の走査電子顕微鏡。
  6. 【請求項6】 前記励磁電流Iに光軸調整用のアライメ
    ント信号(Ia1、Ia2)を重畳する手段をさらに具備し
    たことを特徴とする請求項4または5記載の走査電子顕
    微鏡。
  7. 【請求項7】 試料から発生した二次電子が加速される
    ように前記偏向電界領域と試料との間に配置され、第1
    の正電位が印加された二次電子加速電極をさらに具備し
    たことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載
    の走査電子顕微鏡。
  8. 【請求項8】電子線通過用の開孔を有し、前記二次電子
    加速電極と試料との間に配置されて前記第1の正電位よ
    り低い第2の正電圧が印加された制御電極をさらに具備
    したことを特徴とすることを特徴とする請求項7記載の
    走査電子顕微鏡。
  9. 【請求項9】 前記制御電極を冷却する手段をさらに具
    備したことを特徴とすることを特徴とする請求項8記載
    の走査電子顕微鏡。
JP04301541A 1992-10-15 1992-10-15 走査電子顕微鏡 Expired - Lifetime JP3081393B2 (ja)

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