JPH06131805A - 光学的情報記録再生装置 - Google Patents

光学的情報記録再生装置

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Publication number
JPH06131805A
JPH06131805A JP30590892A JP30590892A JPH06131805A JP H06131805 A JPH06131805 A JP H06131805A JP 30590892 A JP30590892 A JP 30590892A JP 30590892 A JP30590892 A JP 30590892A JP H06131805 A JPH06131805 A JP H06131805A
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JP
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carriage
scanning
circuit
information recording
speed
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JP30590892A
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Inventor
Hiroto Kitai
博人 北井
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 光カード載置用のキャリッジの走査時間を更
に短縮する。 【構成】 カード状情報記録媒体載置用キャリッジを2
方向に往復移動させると共に、前記キャリッジの移動中
に前記記録媒体に光ビームを照射して媒体上に情報を記
録あるいは記録情報を再生する光学的情報記録再生装置
において、前記キャリッジの位置を検出するためのセン
サと、このセンサの出力信号をもとに得られた位置誤差
信号を用いて前記キャリッジの位置制御を行うための位
置制御手段とを設け、前記キャリッジを停止させる場合
は、前記位置制御手段の制御によりキャリッジを目標位
置に停止させ、前記キャリッジを反転させる連続走査の
場合には、前記モータに走査方向と反対方向の駆動力を
印加して減速後直ちに反対方向に加速駆動を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報記録媒体と光ヘッ
ドが相対的に往復運動することにより、光ビームを情報
トラック上に走査して、光学的に情報の記録あるいは再
生を行う光学的情報記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、情報を記録媒体に記録あるいは再
生する情報記録再生装置として、光ビームを用いて光学
的に記録したり、あるいは再生する光学的情報記録再生
装置が着目されている。この光学的に情報を記録、再生
する記録媒体には、ディスク状やテープ状、あるいはカ
ード状のものなどがあるが、中でもカード状の記録媒体
(以下、光カードという)は生産性、携帯性、アクセス
性に優れ、用途も広範囲に渡っている。光カードに光ビ
ームを走査させる方式としては種々考えられるが光カー
ドを往復駆動することにより、光ビームと光カードを相
対的に往復運動させて光ビームを情報トラック上に直線
的に走査する方式が一般的である。また、この方式では
光ビームの照射位置を往復運動方向と直交方向へ移動さ
せることにより、他のトラックへのアクセスが行われ
る。こうした方式は、機構が簡単であると共に、精度が
得易いなどの利点がある。
【0003】ところで、光カードの往復駆動手段とし
て、最近ではボイスコイルタイプのリニアモータを用い
た方式が提案されている。その駆動方式は、光カードを
載置するためのキャリッジにスライド軸受を設け、装置
本体に固定されたスライドシャフト上をキャリッジに設
けられたリニアモータコイルに電流を供給することによ
り、コイルと本体に設けられたマグネットで構成される
磁気回路の作用でキャリッジをシャフト方向に駆動する
ものである。そして、このコイルに供給する電流の向き
を反転することにより逆方向の駆動力が得られ、キャリ
ッジを往復駆動することができる。従って、キャリッジ
の上方に設けられた光ヘッドが光カードに対して相対的
に往復移動するため、光ヘッドの光ビームを光カードの
情報トラック上に走査させることができる。
【0004】以上のボイスコイルタイプのリニアモータ
を用いた光カードの往復駆動装置としては、一般に記録
装置本体側にキャリッジの端部を検出するための2つセ
ンサを所定間隔を置いて設け、キャリッジが移動すると
きにセンサによりキャリッジの端部を検出して移動方向
を切換える方式が知られている。しかし、こうした方式
では単にセンサの検出信号によりキャリッジの移動方向
を切換えるだけであるため、外力の影響を直接受け、特
に装置が傾いたときの重力の分力による影響やキャリッ
ジに接続されているケーブルの弾性による力のために、
キャリッジを確実に目標位置に静止させることが困難で
あった。
【0005】そこで、本願発明者は先に上記問題点を解
決した光学的情報記録再生装置を特願平3−12828
1号として出願した。図6はその先願例における情報記
録再生装置の光カードの往復移動速度制御系を示したブ
ロック図で、1は光カードを載置するためのキャリッ
ジ、2はリニアモータの速度検出用のエンコーダ、3は
そのエンコーダ信号を矩形波に整形するための波形整形
回路、4は基準周波数発生回路5から出力された一定周
波数の基準信号と波形整形回路3の出力信号から周波数
誤差信号を生成するためのFV変換器、6はFV変換器
4の出力によりリニアモータの速度が所定速度に達した
ことを検知するためのロック検知回路である。また、7
は装置の各部を制御するための主制御回路、8は位相補
償器、9はキャリッジ1が所定速度まで減速した後、目
標の反転センサまでキャリッジ1を低速度で移動させる
ための駆動電圧を出力する低速駆動電圧発生回路、10
はリニアモータの加速用及び減速用電圧を発生するため
の加減速駆動電圧発生回路である。
【0006】11は主制御回路7の指示によって位相補
償器8、加減速駆動電圧発生回路10、低速駆動電圧発
生回路9及び後述する位相補償器22を選択的に切換え
るためのスイッチである。12は主制御回路7の指示に
よりキャリッジ1の移動方向に対応してコイル駆動電圧
の極性を切換えるための極性切換回路である。13はリ
ニアモータコイル14の駆動電圧を電力増幅するための
ドライバ、15及び17は各々キャリッジ1の端部を検
出するための反転センサ、16はその反転センサの間に
設けられた遮光板である。
【0007】18は主制御回路7の指示により反転セン
サ15及び17のいずれかの信号を選択するためのスイ
ッチ、19はスイッチ18で選択された反転センサ15
または17の出力信号を一定レベルでコンパレートし、
そのコンパレート信号を主制御回路7へ送るためのコン
パレート回路である。このコンパレート信号は、後述す
るようにキャリッジ1を位置制御を行うときのスタート
信号となる。20はスイッチ18で選択された反転セン
サの出力信号と定電圧発生回路21から出力された目標
位置に対応した一定電圧を比較し、位置誤差信号を生成
するための差動増幅器、22はその位置誤差信号を位相
補償するための位相補償器である。これらの反転セン
サ、定電圧発生回路、差動増幅器、位相補償器は、クロ
ーズされた位置制御系を構成し、キャリッジ1が停止す
る場合には、この位置制御系の働きによってキャリッジ
1が所定位置に静止させられる。
【0008】次に、上記往復移動速度制御系の動作を図
7に示すタイムチャートを参照しながら説明する。主制
御回路7は、まず初期状態のA点において、スイッチ1
1へスイッチ切換信号(同図(c))を送り、スイッチ
11を(ロ)側へ接続する。このとき、極性切換回路1
2は主制御回路7の指示により、キャリッジ1をL方向
へ送るべく予めドライバ13の駆動電圧の極性を切換え
ている。この状態で主制御回路7から加減速駆動電圧発
生回路10へ加減速信号(同図(d))が送られ、これ
によってドライバ13で電力増幅された加速用駆動電圧
(同図(b))がリニアモータコイル14に印加され
る。キャリッジ1はこの駆動により、同図(a)に示す
如く加速され、L方向へ送られる。リニアモータコイル
14は前述のようにキャリッジ1に固定され、供給され
た電流に比例した推力を発生することで、キャリッジ移
動のための駆動源となる。
【0009】一方、FV変換器4では波形整形回路3で
矩形波に変換されたエンコーダ信号と基準周波数発生回
路5の基準周波数信号から周波数誤差信号を生成し、ロ
ック検知回路6へ出力する。ロック検知回路6は周波数
誤差信号によりキャリッジ1の移動速度が所定速度に達
したことを検知し、ロック検知信号(同図(e))を主
制御回路7へ出力する。主制御回路7は、ロック検知信
号が出力されたB点において、加減速信号(同図
(d))をローレベルとし、スイッチ11を(イ)側へ
切換える。これにより、制御モードが加速モードから速
度制御モードに切換わり、位相補償器8で位相補償され
た周波数誤差信号に基づいてリニアモータコイル14が
駆動され、キャリッジ1は一定速度kでL方向へ送られ
る。また、主制御回路7はB点においてスイッチ18に
ハイレベルの切換信号(同図(i))を出力し、スイッ
チ18を(ホ)側へ接続する。即ち、今キャリッジ1は
L方向へ移動しているため、これに対応した反転センサ
15を選択しておく。なお、速度制御時においては、キ
ャリッジ1上に載置された光カードに光ヘッドからの光
ビームが照射され、情報トラック上を光ビームが走査さ
れている。これにより、情報トラック上に情報の記録、
または再生が行われる。
【0010】主制御回路7は波形整形回路3から入力さ
れたエンコーダパルスの数をカウントすることにより、
初期の位置A点からの移動距離を測定し、所定の移動距
離を移動したC点でスイッチ11を再び(ロ)側に接続
する。また、主制御回路7は極性切換信号(同図
(f))をローレベルとし、かつ減速用電圧を出力する
ことで、リニアモータコイル14に減速用駆動電圧(同
図(b))を印加する。これにより、同図(a)に示す
如くキャリッジ1にブレーキがかかり、キャリッジ1は
減速を開始する。主制御回路7は、この減速時にエンコ
ーダパルスのパルス間隔からキャリッジ1の速度が所定
速度1に減速されたことを検知し、その検知時点Dで加
減速度信号(同図(d))をローレベルとして減速動作
を解除する。キャリッジ1は減速解除後も摩擦力などで
更に減速していく。この場合、遮光板16の端部が反転
センサ15を遮光する位置まで到達していないときは、
主制御回路7はキャリッジ1の速度が所定速度mまで減
速した時点Eでスイッチ11を(ハ)側に接続し、極性
切換信号(同図(f))をハイレベルとして更にL方向
へ移動させるよう設定する。また、同時に低速駆動電圧
発生回路9に低速駆動信号(同図(k))を出力し、リ
ニアモータコイル14にキャリッジ1を低速駆動するた
めの駆動電圧(同図(b))を印加する。これにより、
キャリッジ1はL方向へ低速で移動しつづける。この移
動中に反転センサ15の出力電圧はコンパレート回路1
9へ送られており、コンパレート回路19では反転セン
サ15の出力電圧が所定電圧に達したときに、ハイレベ
ルのコンパレート信号(同図(j))を主制御回路7に
出力する。主制御回路7はコンパレート信号が出力され
たF点でスイッチ11を(ニ)側へ切換え、極性切換信
号(同図(f))をローレベルに反転する。なお、キャ
リッジ1がD点からE点に達する間に、遮光板16が反
転センサ15を遮光した場合には、コンパレート出力信
号がハイレベルに立上がった時点でスイッチ11を
(ニ)側に切換える。
【0011】一方、差動増幅器20では反転センサ15
の出力信号と定電圧発生回路21の一定電圧が比較さ
れ、位置誤差信号が生成される。定電圧発生回路21の
出力電圧は、反転センサ15の目標位置に対応した電圧
に設定されており、差動増幅器20はこの電圧と反転セ
ンサ15の出力信号の差をとることで位置誤差信号を生
成する。従って、位置誤差信号は反転センサ15と遮光
板16の相対位置に応じて変化し、例えば両方の電圧が
一致した場合は、キャリッジ1がL方向の目標位置に到
達し、位置誤差信号は0となる。この位置誤差信号は位
相補償器22で位相補償された後、スイッチ11を介し
てドライバ13へ出力され、リニアモータコイル14に
与えられる。これにより、位置制御ループが閉じられ、
制御モードは位置制御モードへ移行する。位置制御にあ
っては、反転センサ15の出力電圧が目標値であるとこ
ろの定電圧発生回路21の出力電圧に一致するようにフ
ィードバック制御が働くために、キャリッジ1は自動的
にL方向の目標位置に停止する。以上でキャリッジ1の
L方向への移動が終了する。
【0012】主制御回路7は必要な時間位置制御ループ
を閉じてキャリッジ1を停止状態に保持した後、キャリ
ッジ1をR方向へ送るべく制御を開始する。R方向への
制御動作は上述したL方向への制御動作と基本的に同じ
であるので、以下簡単に説明する。まず、G点におい
て、スイッチ11を(ロ)側に切換え、加減速信号をハ
イレベルとして加速用駆動電圧をリニアモータコイル1
4に印加する。これにより、キャリッジ1はR方向へ加
速され、H点でロック検知信号が出力されると、速度制
御に切換わって更にR方向へ送られる。その後、主制御
回路7はI点で減速用駆動電圧をリニアモータコイル1
4に印加し、キャリッジ1にブレーキをかけて減速させ
る。また、所定速度まで減速したJ点で減速ブレーキを
解除し、更に減速したK点で低速駆動に切換え、L点で
は再び位置制御ループを閉じて差動増幅器20の位置誤
差信号を用いたフィードバック制御に切換える。この場
合、スイッチ18はH点で(ヘ)側に切換えられてお
り、差動増幅器20はR方向における反転センサ17の
出力信号を用いて位置誤差信号を生成する。以上により
キャリッジ1はR方向の目標位置に停止し、一往復の移
動が終了する。キャリッジ1を複数回往復移動させる場
合は、前記と同様の動作を繰返し行う。そして、上記先
願の光学的情報記録再生装置によれば、外力に関係なく
キャリッジを確実に目標位置に静止させることができ、
従来の摩擦力によってキャリッジを停止させる方式に比
べて停止までの時間を短縮できるという効果がある。
【0013】また、本願発明者はキャリッジの端部を1
つのセンサで検出することにより、キャリッジの停止位
置精度やその走査時間を更に改良した光学的情報記録再
生装置を特願平4−41953号として出願した。図8
はその先願例における光カードの往復移動速度制御系を
示したブロックである。なお、図8では前述した図6の
速度制御系と同一部分は同一符号を付し、その詳細な説
明は省略する。図8において、23はキャリッジ1の位
置検出用の反転センサであり、装置の筐体の所定位置に
固定されている。また、16はキャリッジ1に固定され
た遮光板で、キャリッジ1と共にL,R方向に移動す
る。遮光板16の厚みは非常に薄く、またそのキャリッ
ジ走査方向の長さは、キャリッジ1の走査距離に設定さ
れている。反転センサ23はキャリッジ1のほぼ中間位
置に配設され、キャリッジ1の往復移動中に遮光板16
により遮光されることで、遮光板16の両端部を検出す
る。この先願例においても反転センサ23、定電圧発生
回路21、差動増幅器20、位相補償器22は、クロー
ズされた位置制御回路を構成し、キャリッジ1が停止す
る場合には、この位置制御回路の働きにより、キャリッ
ジ1が所定位置に静止させられる。その他の構成は図6
と同じである。
【0014】図9は反転センサ23の具体的構成及び遮
光板16の通過時のそのセンサ出力信号の変化を示した
図である。反転センサ23は図9(a)に示すように、
発光ダイオードDとフォトトランジスタQを組合わせた
フォトインタラプタから構成されている。そして、遮光
板16は反転センサ23の発光ダイオードDとフォトト
ランジスタQの間をL方向とR方向に移動するように構
成されている。遮光板16が反転センサ23の間を通過
するときの反転センサ23の出力信号を図9(b)に示
しており、反転センサ23が遮光板16で完全に遮光さ
れているときはフォトトランジスタQがオフするため、
その出力電圧v0 はほぼ電源電圧VCCとなる。この状態
から遮光板16がL方向に移動し、遮光板16の端部B
が反転センサ23の遮光板移動方向における中間位置に
達した場合、フォトトランジスタQの光電流は反転セン
サ23の完全透光時の半分になり、その出力電圧v0
電源電圧VCCのほぼ1/2となる。この場合、遮光板1
6の端部Bが検知され、キャリッジ1がL方向の目標位
置に到達したときであり、このときの反転センサ23の
出力電圧がキャリッジ1のL方向の目標位置に対応した
電圧となる。図8に示した定電圧発生回路21の電圧は
この電圧に設定されており、差動増幅器20はこの電圧
を基準として位置誤差信号を生成する。更に、遮光板1
6が反転センサ23から離れると、その出力電圧はほぼ
0Vとなる。一方、遮光板16がR方向に移動した場
合、遮光板16の端部Aが反転センサ23の遮光位置移
動方向における中間位置に達したときに、反転センサ2
3の出力電圧v0 は電源電圧VCCの1/2となる。この
場合、遮光板16の端部Aが検知され、キャリッジ1が
R方向の目標位置に到達したときであり、このときの反
転センサ23の出力電圧がキャリッジ1のR方向の目標
位置に対応した電圧となる。
【0015】次に、上記速度制御系の動作を図10のタ
イムチャートに基づいて説明する。主制御回路7は、ま
ず初期状態のA点において、前記と同様にスイッチ11
へスイッチ切換信号(同図(c))を送り、スイッチ1
1を(ロ)側へ接続する。極性切換回路12は主制御回
路7の指示により、キャリッジ1をL方向へ送るべくド
ライバ13の駆動電圧の極性を切換える。この状態で主
制御回路7から加減速駆動電圧発生回路10へ加減速信
号(同図(d))が送られ、ドライバ13で電力増幅さ
れた加速用駆動電圧(同図(b))がリニアモータコイ
ル14に印加される。キャリッジ1はこの駆動により、
同図(a)に示す如く加速され、L方向へ送られる。な
お、初期状態のA点ではキャリッジ1が位置制御されて
いるので反転センサ23の出力電圧はほぼ1/2VCC
なっているが、キャリッジがL方向へ移動し始めると、
反転センサ23の出力電圧も増加し始める。そして、こ
の出力電圧が所定電圧に達したときに、コンパレート回
路19からハイレベルのコンパレート信号(同図
(h))が主制御回路7へ出力される。
【0016】FV変換器4ではエンコーダ信号と基準周
波数発生回路5の基準周波数信号から周波数誤差信号を
生成し、ロック検知回路6へ出力する。ロック検知回路
6では周波数誤差信号によりキャリッジ1の移動速度が
所定速度に達したことを検知し、ロック検知信号(同図
(e))を主制御回路7へ出力する。主制御回路7はロ
ック検知信号が出力されたB点において、加減速信号
(同図(d))をローレベルとし、スイッチ11を
(イ)側へ切換える。これにより、制御モードが加速モ
ードから速度制御モードに切換わり、位相補償器8で位
相補償された周波数誤差信号に基づいてリニアモータコ
イル14が駆動され、キャリッジ1は一定速度kでL方
向へ送られる。
【0017】主制御回路7はエンコーダパルスの数をカ
ウントすることにより、初期の位置A点からの移動距離
を測定し、所定の移動距離を移動したC点においてスイ
ッチ11を再び(ロ)側に接続し、極性切換信号(同図
(f))をローレベルとし、また減速用電圧を出力する
ことで、リニアモータコイル14に減速用駆動電圧(同
図(b))を印加する。これにより、同図(a)に示す
如くキャリッジ1にブレーキがかかり、減速を開始す
る。主制御回路7は、この減速時にエンコーダパルスの
パルス間隔からキャリッジ1の速度が所定速度1に減速
されたことを検知し、その検知時点Dで加減速度信号
(同図(d))をローレベルとして減速動作を解除す
る。キャリッジ1は減速解除後も摩擦力などで更に減速
していく。この場合、遮光板16の端部が反転センサ2
3を透光する位置まで到達していないときは、主制御回
路7はキャリッジ1の速度が所定速度mまで減速した時
点Eでスイッチ11を(ハ)側に接続し、極性切換信号
(同図(f))をハイレベルとして更にL方向へ移動さ
せる。また、同時に低速駆動電圧発生回路9に低速駆動
信号(同図(i))を出力し、リニアモータコイル14
にキャリッジ1を低速駆動するための駆動電圧(同図
(b))を印加する。これにより、キャリッジ1はL方
向へ低速で移動しつづけ、この移動中にコンパレート回
路19は反転センサ23の出力電圧を監視し、この出力
電圧が所定電圧に達したときにローレベルのコンパレー
ト信号(同図(h))を主制御回路7に出力する。主制
御回路7はコンパレート信号が出力されたF点でスイッ
チ11を(ニ)側へ切換える。なお、キャリッジ1がD
点からE点に達する間に、遮光板16が反転センサ23
を透光した場合には、コンパレート信号がローレベルに
立下がった時点でスイッチ11を(ニ)側に切換える。
【0018】一方、差動増幅器20では反転センサ23
の出力信号と定電圧発生回路21の一定電圧が比較さ
れ、位置誤差信号が生成される。定電圧発生回路21の
出力電圧は、図9で説明したように反転センサ23の目
標位置に対応した電圧に設定されており、差動増幅器2
0はこの電圧と反転センサ23の出力信号の差をとるこ
とで位置誤差信号を生成する。従って、位置誤差信号は
反転センサ23と遮光板16の相対位置に応じて変化
し、例えば両方の電圧が一致した場合は、キャリッジ1
がL方向の目標位置に到達し、位置誤差信号は0とな
る。この位置誤差信号は位相補償器22で位相補償され
た後、スイッチ11を介してドライバ13へ出力され、
リニアモータコイル14に与えられる。これにより、位
置制御ループが閉じられ、制御モードは位置制御モード
へ移行し、反転センサ23の出力電圧が目標値である定
電圧発生回路21の出力電圧に一致するようにフィード
バック制御が働いて、キャリッジ1は自動的にL方向の
目標位置に停止する。以上でキャリッジ1のL方向への
移動が終了し、以下同様にR方向への速度制御が行わ
れ、一往復の移動動作が終了する。そして、上記光学的
情報記録再生装置によれば、キャリッジの停止位置精度
を容易に得られるばかりでなく、キャリッジの走査時間
を一定にでき、更にその走査時間も短縮できるという効
果がある。
【0019】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、図
6に示した先願例においては、キャリッジの反転停止位
置でキャリッジの位置制御を行い、キャリッジの停止を
単走査の度に行っていたために、キャリッジの連続走査
を行う場合には、走査時間にキャリッジの停止時間が含
まれ、走査の所用時間が長くなるという問題点があっ
た。また、図8に示した先願例にあっては、減速開始点
C(またはI)から位置制御開始点F(またはL)まで
の距離を一定とすることができ、キャリッジの走査時間
の短縮が可能である。しかし、実際にはキャリッジの走
査機構における摩擦抵抗の機差、加減速駆動を行うため
の電圧または電流の機差、装置の傾きによる重力の分力
の機差があり、またこれらの機差は温度変動によっても
変化するために、図10のE〜F点(またはK〜L点)
の距離をその分余計に見込む必要ががあった。即ち、キ
ャリッジの停止目標位置の行き過ぎ量を所定量以下にす
るためには、位置制御開始位置への突入速度を所定速度
以下に抑える必要があり、低速駆動領域で上記機差の分
を余計に見込むことで機差の分を吸収していた。従っ
て、キャリッジの走査時間を必要以上に要し、更に改善
が望まれていた。
【0020】本発明は、以上の先願例を更に改良し、キ
ャリッジの走査時間を更に短縮化するようにした光学的
情報記録再生装置を提供することを目的としたものであ
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、カード
状情報記録媒体載置用キャリッジを2方向に往復移動さ
せると共に、前記キャリッジの移動中に前記記録媒体に
光ビームを照射して媒体上に情報を記録あるいは記録情
報を再生する光学的情報記録再生装置において前記キャ
リッジの位置を検出するためのセンサと、このセンサの
出力信号をもとに得られた位置誤差信号を用いて前記キ
ャリッジの位置制御を行うための位置制御手段とを設
け、前記キャリッジを停止させる場合は、前記位置制御
手段の制御によりキャリッジを目標位置に停止させ、前
記キャリッジを反転させる連続走査の場合には、前記モ
ータに走査方向と反対方向の駆動力を印加して減速後直
ちに反対方向に加速駆動を行うことを特徴とする光学的
情報記録再生装置によって達成される。
【0022】また、本発明の目的は、カード状情報記録
媒体載置用キャリッジを2方向に往復移動させると共
に、前記キャリッジの移動中に前記記録媒体に光ビーム
を照射して媒体上に情報を記録あるいは記録情報を再生
する光学的情報記録再生装置において、前記キャリッジ
の位置を検出するためのセンサを設け、前記キャリッジ
が走査方向の目標位置付近に到達した場合は、前記セン
サの出力信号に基づいてキャリッジを目標位置に停止さ
せる位置制御を行うと共に、前記キャリッジが減速され
た場合に、所定速度に減速された位置から前記位置制御
が開始される位置までの距離を測定し、得られた値をも
とに前記キャリッジの減速開始の位置を補正することを
特徴とする光学的情報記録再生装置によって達成され
る。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。図1は本発明の光学的情報記録再生
装置における光カードの往復移動速度制御装置の一実施
例を示したブロック図である。なお、図1では図6に示
した先願例と同一部分は同一符号を付し、ここではその
詳細な説明は省略する。図中24は主制御回路7に接続
された上位制御装置である。上位制御装置24は光学的
情報記録再生装置に対して記録や再生を指示するほか
に、主制御回路7にキャリッジ1の走査を指示するため
の走査指令信号やキャリッジ1の連続走査を指示するた
めの連続走査指令信号を送出する。従って、主制御回路
7はこれらの指令信号に基づいてキャリッジ1の往復移
動動作を制御する。その他の構成は図6と同じである。
【0024】次に、本実施例の動作を図2に基づいて説
明する。まず、上位制御装置24から主制御回路7に対
して走査指令信号が出力されると、主制御回路7はスイ
ッチ11に切換信号を出力してスイッチ11を(ロ)側
に接続すると共に、極性切換回路12の駆動電圧の極性
をL方向に対応した極性に切り換える。同時に、主制御
回路7は加減速駆動電圧発生回路10に加減速信号を出
力してリニアモータコイル14に駆動電圧を印加し、図
2(a)に示すようにキャリッジ1はL方向へ向けて移
動し始める。こうして主制御回路7はキャリッジ1の制
御動作を開始するのであるが、図2のA点からF点まで
の一連の制御動作は図6,図7で説明した先願の動作と
同じであるので、詳しい説明は省略する。なお、ここで
は最初にキャリッジ1をL方向へ送ることは単走査であ
るため、上位制御装置24から主制御回路7に送られる
連続走査指令信号は図2(l)に示すようにローレベル
である。主制御回路7はこれを受けてスイッチ11に対
して単走査信号を出力し、キャリッジ1の走査終了時に
スイッチ11を(ニ)側に接続する。これにより、図6
の先願例と同様に制御モードはF点において前述したよ
うな反転センサの出力に基づいた位置制御に切り換えら
れ、キャリッジ1はL方向の目標位置で停止する。
【0025】単走査である場合は以上でキャリッジ1の
制御動作は終了するのであるが、連続走査であるときは
上位制御装置24からG点において主制御回路7に図2
(l)に示す如く連続走査を指示するハイレベルの連続
走査指令信号が出力される。主制御回路7はこの連続走
査指令信号を受けると、スイッチ11を(ロ)側に接続
すると共に、極性切換回路12における駆動電圧の極性
をR方向に対応した極性に切り換える。主制御回路7は
この状態で加減速駆動電圧発生回路10に加減速信号を
出力し、キャリッジ1をR方向へ送るべく制御を開始す
る。G点からL点までの制御動作は図6,図7に示した
先願例と同じであるので、詳しい説明は省略するが、ロ
ック検知信号が出力されたH点で加速動作から速度制御
動作に切り換えられる。また、I点〜J点までリニアモ
ータコイル14に減速用駆動電圧を印加してキャリッジ
1にブレーキがかけられ、K点からL点までは低速駆動
電圧発生回路9による低速駆動が行われる。そして、コ
ンパレート回路19の出力信号がハイレベルになったL
点において、リニアモータコイル14へ反転駆動のため
の駆動電圧が印加され、キャリッジ1は一時停止するこ
となく直ちにL方向へ向けて移動が開始される。
【0026】即ち、主制御回路7は連続走査指令信号を
受けた場合は、L点においてスイッチ11に図2(c)
に示すように切換信号を出力してスイッチ11を(ロ)
側に接続する。また、同時に主制御回路7は極性切換回
路12における駆動電圧の極性を図2(f)に示すよう
にハイレベルの極性切換信号によってL方向に対応した
極性に切り換えると共に、加減速駆動電圧発生回路10
に図2(d)に示す如くハイレベルの加速用信号を出力
する。これにより、L点において図2(b)に示すよう
にリニアモータコイル14に減速用のコイル駆動電圧が
印加され、キャリッジ1にブレーキがかけられる。こう
してキャリッジ1は減速し始めるが、主制御回路7はこ
のまま減速用駆動電圧をリニアモーターコイル14に印
加しつづけるよう制御する。そのため、キャリッジ1は
減速しつづけ、やがて速度が0のM点で一瞬停止するも
のの、リニアモータコイル14には減速用駆動電圧が依
然印加されるために、キャリッジ1は反対のL方向に反
転し、再びL方向へ向けて加速される。このように本実
施例では、連続走査指令信号が出力された場合は、キャ
リッジ1の速度制御モードを位置制御に切り換えること
なく、キャリッジ1を減速から加速へと連続的に制御す
ることにより、キャリッジの走査時間を大幅に短縮する
ことができる。
【0027】なお、以上の実施例では、K点からL点ま
で低速駆動電圧発生回路9によりリニアモータ14を駆
動し、この際コンパレート回路19の出力信号がハイレ
ベルとなったL点でリニアモータコイル14にキャリッ
ジ1の反転駆動のための駆動電圧を印加したが、キャリ
ッジ1の走査速度が所定速度に達したときに印加しても
よい。また、キャリッジ1の移動距離を検出するエンコ
ーダ2のパルス数をカウントし、このカウント値が所定
数に達したときに、リニアモータ14にキャリッジ1の
反転駆動のための駆動電圧を印加してもよい。
【0028】図3は本発明の他の実施例を示したブロッ
ク図である。なお、図3では図8に示した先願例と同一
部分は同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。図
3において、25は波形整形回路3から出力されるエン
コーダパルスをもとにキャリッジ1の走査速度を検知す
るための速度検出回路である。26はキャリッジ1が減
速された場合に、キャリッジ1の速度が所定速度に達し
た位置から位置制御の開始位置までの距離を記憶するた
めの記憶回路である。主制御回路7は波形整形回路3の
エンコーダパルスをカウントして前記距離に相当するカ
ウント値を記憶回路26に一時記憶させる。その他の構
成は図8と同じである。
【0029】次に、本実施例の動作を説明する。まず、
装置の電源投入後にキャリッジ1が最初にL方向へ走査
するときの動作を図4に基づいて説明する。図4のA点
からC点までの動作は図8の先願例と同じであるので、
説明は省略する。主制御回路7は波形整形回路3のエン
コーダパルスをカウントして初期の位置A点からのキャ
リッジ1の移動距離を測定し、所定距離を移動したC点
でリニアモータコイル14に減速用駆動電圧を印加して
キャリッジ1を減速させる。速度検出回路25はこの減
速時にエンコーダパルスをもとにキャリッジ1の速度を
検出し、主制御回路7はこの検出速度が所定速度mに達
したE点で減速動作を解除する。同時に主制御回路7は
低速駆動電圧発生回路9に指示してリニアモータコイル
14に低速駆動電圧(図4(i))を印加し、キャリッ
ジ1を低速で更にL方向へ移動させる。この移動中に反
転センサ23の出力信号はコンパレート回路19に送ら
れており、コンパレート回路19では反転センサ23の
出力電圧が所定電圧に達したときにローレベルのコンパ
レート信号(図4(h))を主制御回路7に出力する。
【0030】主制御回路7はコンパレート信号が出力さ
れたF点でスイッチ11を(ニ)側へ切り換え、制御モ
ードを位置制御モードに切り換える。また、主制御回路
7はキャリッジ1の速度が所定速度mに減速されたE点
からコンパレート信号が出力されたF点までの距離L1
をエンコーダパルスをカウントすることによって測定
し、得られた距離L1 を記憶回路26に記憶させる。一
方、差動増幅器20では反転センサ23の出力信号と定
電圧発生回路21の一定電圧が比較され、位置誤差信号
が生成される。従って、以降はこの位置誤差信号に基づ
いてキャリッジ1の位置制御が行われ、キャリッジ1は
自動的にL方向の目標位置に停止する。主制御回路7は
必要な時間位置制御ループを閉じてキャリッジ1を停止
状態に保持した後、キャリッジ1をR方向へ送るべく制
御を開始する。
【0031】次に、このR方向へのキャリッジ1の走査
の動作を図5に基づいて説明する。まず、主制御回路7
はG点で極性切換信号(図5(f))をローレベルと
し、またスイッチ11を(ロ)側に切換え、加減速信号
をハイレベルとして加速用駆動電圧をリニアモータコイ
ル14に印加する。これにより、キャリッジ1はR方向
へ加速され、H点でロック検知信号が出力されると、速
度制御モードに切換わってキャリッジ1は一定速度kで
更にR方向へ送られる。主制御回路7はエンコーダパル
スをカウントすることにより、G点からの移動距離を測
定しており、所定の移動距離を移動したI点から更にL
3 の距離を進んだIC 点でキャリッジ1を減速させる。
即ち、キャリッジ1がIC 点に到達すると、スイッチ1
1を再び(ロ)側に接続すると共に、極性切換信号(図
5(f))をハイレベルとし、またハイレベルの加減速
信号(図5(d))を出力することにより、リニアモー
タコイル14に減速用駆動電圧(図5(b))を印加し
てキャリッジ1にブレーキをかける。ここで、L3 の値
は1回目のL方向への走査時に測定して記憶回路26に
記憶させていた値L1 からマージンL2 を引いた値(L
3 =L1 −L2 )である。
【0032】マージンL2 は走査繰返し時のL1 の変動
分で、走査機構によって異なる一定の値である。従っ
て、この値は実験などによって予め求められ、記憶回路
26に格納されている。主制御回路7はL1 ,L2 を記
憶回路26から読み出して前記の演算処理を行うことで
3 値を算出する。なお、走査が安定している場合は、
マージンL2 は0としてもかまわない。こうしてIC
でキャリッジ1の減速が開始されると、キャリッジ1は
徐々に減速しつつ更にR方向へ進んでいく。主制御回路
7は速度検出回路25の検出速度を取り込み、キャリッ
ジ1の速度が所定速度mにまで減速されると、その減速
時点KC で前記と同様の制御で減速動作を解除し、同時
に低速駆動電圧発生回路9の低速駆動電圧をリニアモー
タコイル14に印加する。これにより、キャリッジ1は
低速で更にR方向に移動していく。主制御回路7は前記
と同様にコンパレート回路19からコンパレート信号
(図5(h))が出力されたLC 点でスイッチ11を
(ニ)側に切換え、再び位置制御ループを閉じて差動増
幅器20の位置誤差信号を用いたフィードバック制御に
切換える。こうしてキャリッジ1はR方向の目標位置に
停止し、一往復の走査が終了する。更に、L方向へ走査
を続ける場合は、1回目の走査時に得られた値L3の分
だけ減速開始位置を進んだ位置にして走査を行い、以後
はL方向、R方向とも同様に減速開始位置を進んだ位置
にして走査を行う。
【0033】このように本実施例にあっては、キャリッ
ジの速度が所定速度mに達してから位置速度制御が開始
されるまでの距離を測定し、得られた値をもとにキャリ
ッジの減速開始位置を補正することにより、キャリッジ
の低速駆動による走査距離が短くなり、キャリッジの走
査に要する時間を短縮することができる。ここで、この
キャリッジの一走査における短縮時間ΔTは次式で求め
ることができる。
【0034】
【数1】 ΔT=(L1 −L2 )/m−(L3 /k) …(1) 但し、L1 は前述のようにキャリッジの速度が所定速度
に達してから位置制御が開始されるまでの距離、L2
マージン、L3 はL1 からL2 を引いた値、mは低速駆
動域におけるキャリッジの速度、kは速度制御時の速度
(記録、再生時の速度)である。今、マージンL2 を0
とすると、(1)式は次式に変形することができる。
【0035】
【数2】 ΔT=L1 (1/m−1/k) …(2) 例えば、L1 =0.5mm、m=40mm/s、K=4
80mm/sとすると走査短縮時間ΔTは13.5ms
となる。キャリッジの一走査時間を178.6ms(≒
5.6走査/s)とすると、補正後の走査時間はこの一
走査時間から走査短縮時間ΔTを引いた165.1ms
(6.06走査/s)となる。また、走査時間の変動要
因としては種々の要因があり、特に環境温度が低い場合
には、低速駆動領域の距離L1 が大きくなって走査時間
が長くなる傾向があるが、本実施例ではこの距離L1
測定してそれを除去するために、温度変動による走査時
間の増大を抑えることができ、環境温度の影響を受けに
くい安定した走査を行うことができる。更に、記憶容量
の大きい光記録媒体は記録再生容量の大きい画像記録用
メモリとして期待されているが、前述のように一走査当
りの走査時間を短縮することは画像記録のように走査す
る回数が多い場合には画像情報の記録再生時間を短縮す
る上で大きな効果となる。
【0036】なお、以上の実施例では電源投入時に1回
だけL1 を測定し、以後はこの値を用いて走査時間を補
正する例を示したが、キャリッジの走査毎にL1 を測定
し、一走査毎に前回の走査時のL1 を用いて補正値を変
えるようにすれば、温度変動などに応じて補正値を変え
ることができ、更に正確に走査時間の補正を行うことが
できる。また、キャリッジの走査の周期TによってL1
の値が変化する場合には、予め走査周期TとしてL1
関係を求めておいて、前回の走査と今回の走査の周期T
からL1 を推定することで更にL1 の値を正確に得て補
正値を決めるような学習機能を持たせることも可能であ
る。
【0037】更に、実施例ではキャリッジの往路及び復
路とも同じ補正値で補正したが、往路及び復路でそれぞ
れL1 を測定し、往路と復路で個別に補正値を決定して
もよい。即ち、装置が傾いた状態で設置された場合、往
路と復路でL1 の値が異なるために、正確な補正が行え
ないが、前述の如く往路と復路で補正値を決めるようす
れば、装置の傾きにかかわらず正確な補正を行うことが
できる。また、実施例では減速開始後の所定速度mに達
したE点から位置制御開始点のF点までの距離L1 を直
接測定したが、減速開始点Cから所定速度mへの到達点
E間の距離を測定すれば、予めわかっている全体の走査
距離やその他の定速領域の距離などを用いてE−F間の
距離を知ることができる。なお、キャリッジの速度の検
知を速度検出回路で行ったが、主制御回路によりエンコ
ーダパルスの周期を測定し、得られた測定結果をもとに
速度を検出するようにしてもよい。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、キャリッ
ジの連続走査時にはキャリッジの反転位置での位置制御
は行わないで減速後連続的に反対方向に加速することに
より、連続走査におけるキャリッジの走査時間を大幅に
短縮することができる。また、キャリッジが所定速度に
減速された位置から位置制御の開始位置までの距離を測
定し、得られた値をもとにキャリッジの減速開始の位置
を補正することにより、キャリッジの走査時間を短縮で
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学的情報記録再生装置における光カ
ードの往復移動速度制御系の一実施例を示したブロック
図である。
【図2】図1の実施例の動作を示したタイムチャートで
ある。
【図3】本発明の他の実施例を示したブロック図であ
る。
【図4】図3の実施例の1回目の走査時の動作を示した
タイムチャートである。
【図5】図3の実施例の2回目の走査時の動作を示した
タイムチャートである。
【図6】先願例の光学的情報記録再生装置の光カード往
復移動速度制御系を示したブロック図である。
【図7】図6の先願例の動作を示したタイムチャートで
ある。
【図8】他の先願例を示したブロック図である。
【図9】図8の先願例に使用される反転センサと遮光板
及び反転センサと遮光板との相対位置の変化に対する反
転センサの出力の変化を示した図である。
【図10】図8の先願例の動作を示したタイムチャート
である。
【符号の説明】
1 キャリッジ 7 主制御回路 8,22 位相補償器 9 低速駆動電圧発生回路 11,18 スイッチ 12 極性切換回路 13 ドライバ 14 リニアモータコイル 15,17,23 反転センサ 16 遮光板 19 コンパレート回路 20 差動増幅器 21 定電圧発生回路 24 上位制御装置 25 速度検出回路 26 記憶回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 21/20 E 9197−5D 25/04 D

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カード状情報記録媒体載置用キャリッジ
    を2方向に往復移動させると共に、前記キャリッジの移
    動中に前記記録媒体に光ビームを照射して媒体上に情報
    を記録あるいは記録情報を再生する光学的情報記録再生
    装置において前記キャリッジの位置を検出するためのセ
    ンサと、このセンサの出力信号をもとに得られた位置誤
    差信号を用いて前記キャリッジの位置制御を行うための
    位置制御手段とを設け、前記キャリッジを停止させる場
    合は、前記位置制御手段の制御によりキャリッジを目標
    位置に停止させ、前記キャリッジを反転させる連続走査
    の場合には、前記モータに走査方向と反対方向の駆動力
    を印加して減速後直ちに反対方向に加速駆動を行うこと
    を特徴とする光学的情報記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記反対方向への加速駆動は、キャリッ
    ジの速度が所定速度に減速したときに開始されることを
    特徴とする請求項1の光学的情報記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記反対方向への加速駆動は、前記セン
    サの出力電圧が所定レベルに達したときに開始されるこ
    とを特徴とする請求項1の光学的情報記録再生装置。
  4. 【請求項4】 前記反対方向への加速駆動は、前記キャ
    リッジの移動距離を検出するための検出手段が予め決め
    られた所定距離を検出したときに開始されることを特徴
    とする請求項1の光学的情報記録再生装置。
  5. 【請求項5】 カード状情報記録媒体載置用キャリッジ
    を2方向に往復移動させると共に、前記キャリッジの移
    動中に前記記録媒体に光ビームを照射して媒体上に情報
    を記録あるいは記録情報を再生する光学的情報記録再生
    装置において前記キャリッジの位置を検出するためのセ
    ンサを設け、前記キャリッジが走査方向の目標位置付近
    に到達した場合は、前記センサの出力信号に基づいてキ
    ャリッジを目標位置に停止させる位置制御を行うと共
    に、前記キャリッジが減速された場合に、所定速度に減
    速された位置から前記位置制御が開始される位置までの
    距離を測定し、得られた値をもとに前記キャリッジの減
    速開始の位置を補正することを特徴とする光学的情報記
    録再生装置。
  6. 【請求項6】 前記距離は装置の電源投入時に測定さ
    れ、得られた値は記憶手段に格納されていることを特徴
    とする請求項5の光学的情報記録再生装置。
  7. 【請求項7】 前記距離はキャリッジの一走査毎に測定
    され、キャリッジの走査毎に前回の走査で得られた値に
    補正値が更新されることを特徴とする請求項5の光学的
    情報記録再生装置。
  8. 【請求項8】 前記距離はキャリッジの往路と復路でそ
    れぞれ測定され、往路及び復路で得られた値をもとに補
    正が行われることを特徴とする請求項5の光学的情報記
    録再生装置。
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