JPH06131631A - 薄膜磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents

薄膜磁気ヘッドの製造方法

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JPH06131631A
JPH06131631A JP27697192A JP27697192A JPH06131631A JP H06131631 A JPH06131631 A JP H06131631A JP 27697192 A JP27697192 A JP 27697192A JP 27697192 A JP27697192 A JP 27697192A JP H06131631 A JPH06131631 A JP H06131631A
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pattern
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carbon
magnetic
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JP27697192A
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English (en)
Inventor
Kazunari Takemoto
一成 竹元
Atsushi Amatatsu
篤志 天辰
Tomoko Hiraiwa
知子 平岩
Hiroshi Ikeda
宏 池田
Harunobu Saito
治信 斉藤
Masayuki Hayashi
雅之 林
Naoko Hashimoto
尚子 橋本
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】上部コアのパターン化をカーボンマスクを用い
て高精度に行う薄膜磁気ヘッドの製造において、パター
ン化後磁性膜に悪影響を与える不要のカーボンを除去す
る。 【構成】カーボンの下地にSi膜を設け、上部コア用の
フォトレジストパターンでカーボンのパターンを形成
し、このカーボンをマスクとして磁性膜をエッチングし
た後、マスクカーボンを繰り抜きパターンのフォトレジ
ストを用いて、Si膜をサイドエッチングで除去しカー
ボンをリフトオフする。 【効果】カーボンの大きな内部応力による悪影響を受け
ない高精度トラック幅加工が達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薄膜磁気ヘッドの製造方
法に係り、特にスパッタ法により磁性膜を形成し、これ
に乾式エッチング(以下、ドライエッチングと称する)
方法で所定のパターンを形成する工程を有する薄膜磁気
ヘッドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の代表的な薄膜磁気ヘッドの製造方
法の例を図5及び図6に示した断面図及び平面図により
説明する。先ず、基板1上に第1の磁性膜(下部コア層
2)、ギャップ規制の絶縁層3、第1の有機絶縁膜4、
導体コイル5、第2の有機絶縁膜6、第2の磁性膜(上
部コア7)、炭素膜9、フォトレジスト膜10を順次形
成しておき、このフォトレジスト膜10を所定のフォト
マスクを介して露光、現像してパターン化し、レジスト
マスクを形成する。次いで、このレジストマスクを介し
て炭素膜9を所定形状にドライエッチングして炭素膜パ
ターンを形成する。
【0003】次いで、この炭素膜マスクパターンを用い
てドライエッチングにより第2の磁性膜をパターン化し
上部コア7とする。この方法は上部コア7のトラック幅
を高精度にパターン化できるという点では優れた方法で
あるが、磁性膜のドライエッチング用マスクとして用い
た炭素膜の除去に対する配慮がなされていなかった。
【0004】即ち、炭素膜が除去されずに残存すると、
その大きな内部応力のため磁性膜の磁気特性に悪影響を
及ぼすという問題があった。
【0005】なお、この種の炭素マスクを磁性膜のドラ
イエッチングに用いた例としては、例えば特開昭63−
168810号公報を挙げることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の方法で
は、炭素膜の除去を行おうとすると、通常、O2プラズ
マを用いたアッシングや反応性イオンエッチングあるい
は反応性イオンビームエッチング等のドライエッチング
を用いる。ところが、これらの方法では炭素膜マスクパ
ターン9と、このマスクから露出している部分の有機絶
縁膜6との間でエッチングの選択性が小さいため、炭素
膜9と有機絶縁膜6とが同時にエッチングされてしま
い、その結果、導体コイル5が露出し、コイルがエッチ
ングイオンやエッチングガスによって酸化あるいは削ら
れてしまうという問題点があった。
【0007】したがって、本発明の目的は上記従来の問
題点を解消することにあり、炭素膜の除去が容易な薄膜
磁気ヘッドの製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題は、次の手段に
より達成される。即ち、所定の非磁性基板上に第1の磁
性膜を形成し、所定の形状にパターン化して下部コアを
形成する工程と、その上にギャップ形成用の非磁性絶縁
膜を形成する工程と、前記基板のコイル形成領域に第一
の絶縁膜を被覆して導体膜を形成して、コイルパターン
を形成する工程と、このコイルパターンを第2の絶縁膜
で被覆した後、その上部を含み少なくとも前記下部コア
上部に第2の磁性膜を形成する工程と、この磁性膜上の
少なくとも前部ギャップ形成領域上に炭素マスクパター
ンを形成し、この炭素マスクパターンを用いて前記第2
の磁性膜を選択的にエッチングして、少なくともトラッ
ク幅が規制された上部コアを形成する工程とを有して成
る薄膜磁気ヘッドの製造方法において、前記上部コアを
形成する工程を、少なくとも以下の(a)〜(k)工程
を有する工程で構成して成る薄膜磁気ヘッドの製造方
法。
【0009】(a)第2の磁性膜が形成された基板上
に、Si膜を形成する工程、(b)前記Si膜上に炭素
膜を形成する工程、(c)前記炭素膜上に第一のフォト
レジストを形成し、上部コアパターンの形成されたフォ
トマスクを通して露光、現像することにより第1のフォ
トレジストパターンを形成する工程、(d)前記フォト
レジストパターンをマスクにして前記炭素膜を選択的に
エッチングして炭素膜パターンを形成する工程、(e)
前記第1のフォトレジストパターンを除去する工程、
(f)前記炭素膜パターンをマスクにしてSi膜を選択
的にエッチングする工程、(g)前記炭素膜パターンを
マスクにして前記第2の磁性膜を選択的にエッチングす
ることにより、少なくともトラック幅が所定寸法に規定
された上部コアパターンを形成する工程、(h)前記上
部コアパターンが形成された前記炭素膜パターン上に第
2のフォトレジストを形成し、上部コアパターンと相似
形で上部コアパターンより小さく、かつ、上部コアパタ
ーンのネガパターン(画像が反転したパターン)に形成
されたフォトマスクを通して露光、現像することにより
第2のフォトレジストパターンを形成する工程、(i)
前記第2のフォトレジストをマスクにして前記炭素膜を
選択的にエッチングして除去する工程と、(j)前記第
2のフォトレジストパターンを除去する工程、及び
(k)前記炭素膜パターンの下層にある前記Si膜をサ
イドエッチングにより除去し前記炭素膜パターンをリフ
トオフする工程。
【0010】なお、(g)工程における磁性膜のエッチ
ング工程がイオンミリングやイオンビームエッチング等
のドライエッチングによるときは、(f)工程を省略す
ることができる。
【0011】
【作用】本発明によれば、予め炭素膜の下にSi膜を形
成しておき、第1のフォトレジストパターンをマスクと
して炭素膜をパターン化し、この炭素膜パターンをマス
クにして下地のSi膜をエッチングした後、露出した磁
性膜を選択的にエッチングして上部コアパターンを形成
するものである。そして、マスクとして用いた炭素膜
は、上部コアパターンと相似形で上部コアパターンより
小さく、かつ、上部コアパターンのネガパターン(画像
が反転したパターン)の形成されたフォトマスクを用い
て形成された第2のフォトレジストにて、上部コアパタ
ーンを形成したと同様にして、エッチングにより除去さ
れる。
【0012】選択エッチングのマスクとして用いた炭素
膜の除去に際しては、従来のようにコイルを絶縁する有
機絶縁膜をもエッチングしてしまうという恐れは全くな
く、下地のSi膜を利用したリフトオフにより容易に除
去できる。Si膜のエッチングはサイドエッチングを利
用するものであるため、当方性エッチングに近い条件を
用いるのが好適である。
【0013】上部コアパターンを形成するに際しては、
フォトレジストが気相反応で形成されるときには、炭素
膜パターンを第1のフォトレジストのみを用いて形成す
ることもできるが、フォトレジストが溶剤に溶解して成
る塗布型フォトレジストである場合は、段差部での塗布
膜厚の厚膜化を防ぐため段差のテーパ部で重なり合う2
つのフォトレジストパターンを用いて第1のフォトレジ
ストパターンと同じパターンを形成するのが、加工精度
を向上するためには、実用的で望ましい。
【0014】なお、炭素膜のリフトオフ用として形成す
るSi膜は厚さは、剥離のし易さの点から実用的には
0.5μm以下、好ましくは0.05〜0.5μm、特
に好ましくは0.3μm近傍である。
【0015】
【実施例】以下、本発明の代表的な実施例を図面にした
がって説明する。
【0016】図1は本発明による薄膜磁気ヘッドの製造
方法の一実施例を部分断面図で示した工程図であり、図
2は第1のフォトレジストパターンであり、図3は第2
のフォトレジストパターンであり、図4は本発明によっ
て形成された上部コア12を中心とした薄膜磁気ヘッド
素子14の平面図を示す。
【0017】まず、ここでは各実施例に共通な事項につ
いて説明し、各々の実施例については、この後に項分け
して説明する。
【0018】図1(a)に示すように本実施例の薄膜磁
気ヘッドの製造方法においても、上部コア12を形成す
るための第2の磁性膜を基板全面にわたって形成する工
程までは、従来の薄膜磁気ヘッドの製造工程と同様であ
る。
【0019】即ち、非磁性基板1上に第1の磁性膜をス
パッタし、フォトエッチング技術によって下部コア層2
とする。次に、非磁性絶縁膜をスパッタ法により形成
し、フォトエッチング技術を用いてギャップ形成層3と
する。続いて、有機絶縁樹脂を回転塗布し、ついで、加
熱硬化し、フォトエッチング技術によりパターン化して
第1の有機絶縁層4とする。さらに、導体膜をスパッタ
し、フォトエッチング技術を用いて螺旋状にパターン化
し、コイル5とする。このコイル5上に再度有機樹脂を
前記と同様に形成、パターン化し、第2の有機絶縁層6
とする。
【0020】次いで、第2の磁性膜を基板全面にスパッ
タして、一様な厚さの上部コア形成層7とする。このよ
うにして形成した上部コア形成層7を上部コアとしてパ
ターン化するために、以下に示す(a)〜(k)のパタ
ーン形成工程にしたがって順次行った。
【0021】(a)工程:上部コア形成層7が形成され
た基板上にSi膜8をスパッタ法により形成する。この
Si膜8は、スパッタ法などの物理的気相堆積法の他に
モノシランなどを原料とするプラズマCVDなどの化学
的気相堆積法によっても形成することができる。
【0022】(b)工程:上記Si膜8の上に炭素膜9
をスパッタ法で形成する。なお、炭素膜9はスパッタ法
以外の手法でも形成することができる。例えば、 CとHもしくはCとHとOまたはCとHとNから構成
される有機化合物の蒸気を原料として用いるプラズマC
VDなどの化学的気相堆積法、 前記と同じ原料ガスをイオン化し、生じたイオンを
電界により加速して基板に衝突させ、堆積させるイオン
ビーム堆積法、 グラファイトの蒸着法、 などがある。
【0023】(c)工程:蒸気炭素膜9の上にケイ素を
含有するフォトレジスト(例えば、日立化成工業製の商
品名RU−1600P)を塗布、べークして形成し、上
部コアのパターンを有するフォトマスクを用いて第1の
フォトレジストパターン10(図3に平面図を示す)を
形成する。第1のフォトレジストパターン10は有機化
合物の気相反応によって形成することもできる。この状
態を図1(a)に示す。図1(a)は上部コアのトラッ
ク部を縦断する断面図である。
【0024】(d)工程:上記第1のフォトレジストパ
ターン10をマスクとして炭素膜9をO2を用いた反応
性イオンエッチングでパターン化する。
【0025】(e)工程:上記第1のフォトレジストパ
ターン10を剥離する。
【0026】(f)工程:上記炭素膜9をマスクとして
Si膜8をエッチングする。Si膜8は反応性イオンエ
ッチングでパターン化するのが望ましい。この状態を図
1(b)に示す。なお、後の(j)工程における磁性膜
のエッチングでイオンミリングやイオンビームエッチン
グを用いるときにはこの(f)工程を省略することもで
きる。
【0027】(g)工程:上記炭素膜パターン9をマス
クにして上記第2の磁性膜を選択的にエッチングして上
部コアのパターン12(図4に図示)を形成する。
【0028】(h)工程:上記炭素膜パターン9上に第
2のフォトレジストパターン11(図3に図示)を形成
する。この状態を図1(c)示す。
【0029】(i)工程:上記第2のフォトレジストパ
ターン11をマスクにして炭素膜を酸素を用いた反応性
イオンエッチングで選択的にエッチングする。
【0030】(j)工程:上記第2のフォトレジストパ
ターン11を剥離する。
【0031】(k)工程:上部コアパターンの縁に沿っ
て残存する上記炭素膜9をリフトオフする。リフトオフ
はSi膜8をサイドエッチングにより除去することによ
り行う。Si膜8のエッチングはCF4などのガスを用
いた乾式エッチング法やフッ化水素酸と硝酸の混合液を
用いた温式エッチング法等により行われる。乾式エッチ
ング法を用いる場合はエッチング時のガス圧力を高く保
ち、サイドエッチングが有効に働くようなより等方エッ
チングになる条件にすることが望ましい。これまでの状
態を図1(d)に示す。
【0032】このようにして、図4に示す上部コア12
が形成され、薄膜磁気ヘッド素子14が完成する。上部
コア12の先端部がトラック幅13となる。
【0033】本発明によって形成したトラック幅13の
ばらつきは±10%以内に収めることができる。また、
炭素膜の除去が簡便に確実に行なえる。
【0034】次に、具体的な実施例を挙げて説明する。 (実施例1)直径3インチの非磁性基板1上に以下に述
べる手順で基板面内で300素子の薄膜磁気ヘッドを作
成した。
【0035】パーマロイを第1の磁性膜として1.5μ
mの厚さで基板1の全面にスパッタし、フォトエッチン
グ技術によってパターン化し下部コア2とする。次に、
ギャップ形成膜としてアルミナをスパッタ法により0.
5μmの厚さに形成し、フォトエッチング技術を用いて
ギャップ層3とする。続いて、ポリイミド系樹脂を回転
塗布、ついで、加熱硬化し、フォトエッチング技術によ
りパターン化して厚さ2μmの絶縁層4とする。さら
に、Cuを1.5μmの厚さにスパッタし、フォトエッ
チング技術を用いて螺旋状にパターン化し、コイル5と
する。このコイル5上に再度ポリイミド系樹脂を前記と
同様に2.5μmの厚さに形成、パターン化し、絶縁層
6とする。そして、再度パーマロイを第2の磁性膜とし
てスパッタして、一様な上部磁性体膜7を形成する。
【0036】このようにして得られたパターンを持つ基
板上に、Si膜8および炭素膜9をそれぞれ0.4μm
および2μmの厚さに順次スパッタした。
【0037】まず、前部ギャップ部を形成するために、
有機ケイ素系フォトレジストとして日立化成工業製の商
品名RU−1600Pを4μmの厚さに塗布、乾燥し、
上部コアパターン用のフォトマスクを用いて露光、現像
し、図2に表示したものと同型上の第1のフォトレジス
トパターン10を形成した。
【0038】次に、このレジストパターン10から露出
した部分の炭素膜を酸素ガスを用いた反応性イオンエッ
チングで選択的に除去し、炭素膜9を上部コア形状にパ
ターン化した。そして、マスクとして残存しているフォ
トレジストパターン10を剥離液(東京応化工業製の商
品名S502A)で剥離した。
【0039】次に、上記炭素膜9をマスクとしてSi膜
8を5%の酸素を含むCF4を用いた反応性イオンエッ
チングでパターン化した。
【0040】次いで、上記炭素膜9をマスクとしてパー
マロイ膜7の露出部分をArのイオンミリングによって
選択的に除去し、上部コアとなるパーマロイ膜をパター
ン化した。この状態を図1(c)、(d)に示してい
る。
【0041】最後に、上部コアの縁に沿って残った炭素
膜を下層にあるSi膜をサイドエッチングすることによ
ってリフトオフする。Si膜のエッチングはSF6プラ
ズマ処理すなわち高い圧力での等方エッチングによって
行った。次いでフォトレジスト剥離液を用いた超音波洗
浄で炭素膜を除去した。
【0042】このようにして得られた素子のトラック幅
の基板面内のばらつきは7.5±0.70μmであり、
優れた加工精度を示した。また、この素子を用いて製造
した薄膜磁気ヘッドの書き込み、読み出し性能は実用上
満足すべきものであった。
【0043】(実施例2)第1及び第2のフォトレジス
ト材料を除いて実施例1と全く同様にして薄膜磁気ヘッ
ド素子を作成した。第1のフォトレジスト10及び第2
のフォトレジスト10の形成は、以下に示すようなプラ
ズマ重合を用いて行った。
【0044】即ち、平行平板型高周波プラズマ装置を用
い、基板を80℃に加温した接地側電極に設置し、真空
槽内を排気する。1×104Paまで排気した後、メチ
ルイソプロペニルケトンとビニルトリメチルシランの
1:1(流量比)の混合ガスを毎分5ml供給し、内圧
を10Paに保った。次に、接地されていない側の電極
に、周波数13.56MHzの高周波電力80Wを印加
してプラズマを発生させ、20分間プラズマ重合した。
次いで、この膜に遠紫外線を用いて露光、現像し第1の
フォトレジスト10及び第2のフォトレジスト10を得
た。
【0045】これ以外の工程は、実施例1と全く同様に
行って図4に示したと同様の上部コア12を有する薄膜
磁気ヘッド素子14を得た。
【0046】なお、得られた薄膜磁気ヘッド素子14の
トラック幅13の基板面内のばらつきは7.7±0.5
3μmであり、優れた加工精度であった。また、この素
子を用いて製造した薄膜磁気ヘッドの書き込み、読み出
し性能は実用上満足すべきものであった。
【0047】(実施例3)炭素膜の形成を除き、その他
の工程は実施例1と全く同様にして図4に示したと同様
の上部コア12を有する薄膜磁気ヘッド素子14を作成
した。
【0048】なお、炭素膜9の形成は、以下に示す多結
晶ダイヤモンド薄膜の形成方法により行った。即ち、多
結晶ダイヤモンド薄膜の形成は、周知のメタンと水素を
原料とするマイクロ波ECRプラズマCVDによって行
った。
【0049】このようにして得られた薄膜磁気ヘッド素
子14のトラック幅13の基板面内のばらつきは7.7
±0.72μmであり、優れた加工精度を示した。
【0050】また、この素子を用いて製造した薄膜磁気
ヘッドの書き込み、読み出し性能は実用上満足すべきも
のであった。
【0051】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
炭素膜をエッチングマスクとして磁性膜をパターン化し
た後にC膜を簡便に除去することができるため、炭素膜
の大きな内部応力による磁性膜への悪影響が残らず、か
つ、高精度な加工が可能となり、優れた薄膜磁気ヘッド
を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による薄膜磁気ヘッドの製造方法を示す
部分断面図工程図。
【図2】本発明に用いる第一のフォトレジストパターン
図。
【図3】本発明に用いる第二のフォトレジストパターン
図。
【図4】本発明により形成された薄膜磁気ヘッド素子の
部分平面図。
【図5】従来の製造方法による薄膜磁気ヘッドの断面
部。
【図6】従来の製造方法による薄膜磁気ヘッドの平面
図。
【符号の説明】
1…非磁性基板、 2…下部コア層、 3…ギャップ層、 4…絶縁層、 5…コイル、 6…絶縁層、 7…上部磁性体層、 8…Si膜、 9…C膜、 10…第一のフォトレジスト、 11…第二のフォトレジスト、 12…上部コア、 13…トラック幅。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 宏 神奈川県小田原市国府津2880番地株式会社 日立製作所小田原工場内 (72)発明者 斉藤 治信 神奈川県小田原市国府津2880番地株式会社 日立製作所小田原工場内 (72)発明者 林 雅之 神奈川県小田原市国府津2880番地株式会社 日立製作所小田原工場内 (72)発明者 橋本 尚子 神奈川県小田原市国府津2880番地株式会社 日立製作所小田原工場内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の非磁性基板上に第1の磁性膜を形成
    し、所定の形状にパターン化して下部コアを形成する工
    程と、その上にギャップ形成用の非磁性絶縁膜を形成す
    る工程と、前記基板のコイル形成領域に第一の絶縁膜を
    被覆して導体膜を形成して、コイルパターンを形成する
    工程と、このコイルパターンを第2の絶縁膜で被覆した
    後、その上部を含み少なくとも前記下部コア上部に第2
    の磁性膜を形成する工程と、この磁性膜上の少なくとも
    前部ギャップ形成領域上に炭素マスクパターンを形成
    し、この炭素マスクパターンを用いて前記第2の磁性膜
    を選択的にエッチングして、少なくともトラック幅が規
    制された上部コアを形成する工程とを有して成る薄膜磁
    気ヘッドの製造方法において、前記上部コアを形成する
    工程を、少なくとも以下の(a)〜(k)工程を有する
    工程で構成して成る薄膜磁気ヘッドの製造方法。 (a)第2の磁性膜が形成された基板上に、Si膜を形
    成する工程、(b)前記Si膜上に炭素膜を形成する工
    程、(c)前記炭素膜上に第一のフォトレジストを形成
    し、上部コアパターンの形成されたフォトマスクを通し
    て露光、現像することにより第1のフォトレジストパタ
    ーンを形成する工程、(d)前記フォトレジストパター
    ンをマスクにして前記炭素膜を選択的にエッチングして
    炭素膜パターンを形成する工程、(e)前記第1のフォ
    トレジストパターンを除去する工程、(f)前記炭素膜
    パターンをマスクにしてSi膜を選択的にエッチングす
    る工程、(g)前記炭素膜パターンをマスクにして前記
    第2の磁性膜を選択的にエッチングすることにより、少
    なくともトラック幅が所定寸法に規定された上部コアパ
    ターンを形成する工程、(h)前記上部コアパターンが
    形成された前記炭素膜パターン上に第2のフォトレジス
    トを形成し、上部コアパターンと相似形で上部コアパタ
    ーンより小さく、かつ、上部コアパターンのネガパター
    ンに形成されたフォトマスクを通して露光、現像するこ
    とにより第2のフォトレジストパターンを形成する工
    程、(i)前記第2のフォトレジストをマスクにして前
    記炭素膜を選択的にエッチングして除去する工程、
    (j)前記第2のフォトレジストパターンを除去する工
    程、及び(k)前記炭素膜パターンの下層にある前記S
    i膜をサイドエッチングにより除去し前記炭素膜パター
    ンの残存する部分をリフトオフする工程。
  2. 【請求項2】上記工程(a)のSi膜を0.5μm以下
    の膜厚として成る請求項1記載の薄膜磁気ヘッドの製造
    方法。
  3. 【請求項3】上記工程(c)の第1のフォトレジスト膜
    を気相反応で形成して成る請求項1記載の薄膜磁気ヘッ
    ドの製造方法。
  4. 【請求項4】上記工程(b)の炭素膜をダイヤモンド薄
    膜として成る請求項1記載の薄膜磁気ヘッドの製造方
    法。
  5. 【請求項5】上記工程(a)のSi膜を物理的気相体積
    法もしくは化学的気相堆積法により形成して成る請求項
    1記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  6. 【請求項6】上記工程(b)の炭素膜を物理的気相堆積
    法もしくは化学的気相堆積法により形成して成る請求項
    1記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  7. 【請求項7】上記工程(g)の第2の磁性膜の選択的エ
    ッチングをドライエッチングとして成る請求項1記載の
    薄膜磁気ヘッドの製造方法。
JP27697192A 1992-10-15 1992-10-15 薄膜磁気ヘッドの製造方法 Pending JPH06131631A (ja)

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JP27697192A JPH06131631A (ja) 1992-10-15 1992-10-15 薄膜磁気ヘッドの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7716812B2 (en) * 2005-04-21 2010-05-18 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. Method of manufacturing a magnetic head

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