JPH0613152B2 - 溶接リングの製造方法 - Google Patents
溶接リングの製造方法Info
- Publication number
- JPH0613152B2 JPH0613152B2 JP10868987A JP10868987A JPH0613152B2 JP H0613152 B2 JPH0613152 B2 JP H0613152B2 JP 10868987 A JP10868987 A JP 10868987A JP 10868987 A JP10868987 A JP 10868987A JP H0613152 B2 JPH0613152 B2 JP H0613152B2
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- JP
- Japan
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- coil
- ring
- welding
- forming machine
- cutting
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- Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
- Wire Processing (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は溶接リングの製造方法、詳しくは押し出し式コ
イル成形機を用い、溶接によりリングを製造する溶接リ
ングの製造方法に関する。
イル成形機を用い、溶接によりリングを製造する溶接リ
ングの製造方法に関する。
(従来の技術) 鉄系素材を利用したリングを製造する場合、古くは、主
として板材より打抜き加工又は旋盤による切削加工によ
って製造しているが、ロスが多く発生し、材料のかなり
の部分がスクラップになっている。しかして、このよう
な材料ロスを大巾になくすため、近年では、板材を用い
ることなく棒材を用いてこの棒材をコイリングマシンに
よりリング状に曲げ加工を行ない、このリングの両端を
溶接することによって、材料ロスを少なくしてリングを
製造しているのである。
として板材より打抜き加工又は旋盤による切削加工によ
って製造しているが、ロスが多く発生し、材料のかなり
の部分がスクラップになっている。しかして、このよう
な材料ロスを大巾になくすため、近年では、板材を用い
ることなく棒材を用いてこの棒材をコイリングマシンに
よりリング状に曲げ加工を行ない、このリングの両端を
溶接することによって、材料ロスを少なくしてリングを
製造しているのである。
(発明が解決しようとする問題点) 所が、棒材をリング状に曲げ加工する場合、コイリング
マシンにより螺旋状に曲げた後、リング状に切断して形
成しているため、切断した両端部には必らず螺旋角が付
くことにより、即ち、リング状に切断した時平らなリン
グ状にならないので、この螺旋角を矯正して平らなリン
グ状に成形する必要が生じる問題があった。
マシンにより螺旋状に曲げた後、リング状に切断して形
成しているため、切断した両端部には必らず螺旋角が付
くことにより、即ち、リング状に切断した時平らなリン
グ状にならないので、この螺旋角を矯正して平らなリン
グ状に成形する必要が生じる問題があった。
又リングの両端面を溶接すると、溶接による熱収縮が生
じて、内部応力が発生してリングの半径も小さくなる虞
れがあり、又、周長が短かくなっただけリングの真円度
が崩れる問題もあった。
じて、内部応力が発生してリングの半径も小さくなる虞
れがあり、又、周長が短かくなっただけリングの真円度
が崩れる問題もあった。
本発明は以上のような問題を解決して溶接リングを簡単
に製造する方法を提供することを目的とするものであ
る。
に製造する方法を提供することを目的とするものであ
る。
(問題点を解決するための手段) 押し出し式コイル成形機で、製品リング径に等しい径を
もつコイルを成形すると共に、1巻よりやゝ長目の位置
で切断し、かつ、前記コイル成形機による成形を、コイ
ルに付与した螺旋角を除去する残留応力を残して成形す
る一方、前記コイルの切断後、その切断面を対向接触さ
せてこの対向接触部分を溶接するものである。
もつコイルを成形すると共に、1巻よりやゝ長目の位置
で切断し、かつ、前記コイル成形機による成形を、コイ
ルに付与した螺旋角を除去する残留応力を残して成形す
る一方、前記コイルの切断後、その切断面を対向接触さ
せてこの対向接触部分を溶接するものである。
(作用) 製品リング径をもち、かつ螺旋角を除去する残留応力を
残したコイルを1巻強に切断するのであるから、切断コ
イルを両端部分はラップしている。次いで、切断コイル
の両端面を切断コイルの周方向に互いに少し離反させる
ことによって、特別な整形作業をすることなく簡単な両
端面を対向接触させることができ、従って製品リング径
に近い平坦な楕円リングを形成することができるのであ
る。更に強制的に周長を長くすることによって生じる周
長を短かくしようとする応力の下に対向接触部分を溶接
するのであるから、電極を溶接後両端部分から離して
も、溶接されたリングの熱収縮による歪は吸収され最初
に付与した製品リング径にて安定するのである。
残したコイルを1巻強に切断するのであるから、切断コ
イルを両端部分はラップしている。次いで、切断コイル
の両端面を切断コイルの周方向に互いに少し離反させる
ことによって、特別な整形作業をすることなく簡単な両
端面を対向接触させることができ、従って製品リング径
に近い平坦な楕円リングを形成することができるのであ
る。更に強制的に周長を長くすることによって生じる周
長を短かくしようとする応力の下に対向接触部分を溶接
するのであるから、電極を溶接後両端部分から離して
も、溶接されたリングの熱収縮による歪は吸収され最初
に付与した製品リング径にて安定するのである。
(実施例) 以下本発明の溶接リングの製造方法に基づく一実施例を
図面に基づいて説明する。
図面に基づいて説明する。
まず断面角形の棒状材料(1)を送りロール(2)と支
持ロール(A)(B)と曲げロール(C)よりなる押し
出し式コイル成形機(3)に供給する。この場合、棒状
材料(1)の塑性変形は、成形されるコイルの中心
(O)を中心として支持ロール(A)と曲げロール
(C)との間、即ち、形成されるコイルの中心(O)よ
り見て、360゜中角度β(β<90゜)の範囲で行な
われ、曲げロール(C)の支持ロール(A)(B)に対
する位置によって成形コイルの径及び螺旋角が決まる。
即ち曲げロール(C)の前記支持ロール(A)(B)に
対する平面位置関係によって成形コイルの径が決まり、
また垂直位置関係によって螺旋角が決まるのである。
持ロール(A)(B)と曲げロール(C)よりなる押し
出し式コイル成形機(3)に供給する。この場合、棒状
材料(1)の塑性変形は、成形されるコイルの中心
(O)を中心として支持ロール(A)と曲げロール
(C)との間、即ち、形成されるコイルの中心(O)よ
り見て、360゜中角度β(β<90゜)の範囲で行な
われ、曲げロール(C)の支持ロール(A)(B)に対
する位置によって成形コイルの径及び螺旋角が決まる。
即ち曲げロール(C)の前記支持ロール(A)(B)に
対する平面位置関係によって成形コイルの径が決まり、
また垂直位置関係によって螺旋角が決まるのである。
しかして、押し出し成形された棒状材料(1)の先端が
支持ロール(A)(B)の近くで棒状材料(1)に乗り
上げるように、前記曲げロール(C)の垂直位置を決め
て、棒状材料(1)を押し出し成形すると共に、前記曲
げロール(C)から前記支持ロール(A)(B)近くに
亘って、押し出し成形された棒状材料(1)をすべり台
にて支持して、前記曲げロール(C)から先端までの棒
状材料(1)を塑性変形を生じない程度に撓ませて、前
記支持ロール(A)(B)近くに乗り上げるのを上方又
は下方に避けるのである。
支持ロール(A)(B)の近くで棒状材料(1)に乗り
上げるように、前記曲げロール(C)の垂直位置を決め
て、棒状材料(1)を押し出し成形すると共に、前記曲
げロール(C)から前記支持ロール(A)(B)近くに
亘って、押し出し成形された棒状材料(1)をすべり台
にて支持して、前記曲げロール(C)から先端までの棒
状材料(1)を塑性変形を生じない程度に撓ませて、前
記支持ロール(A)(B)近くに乗り上げるのを上方又
は下方に避けるのである。
前記すべり台は押し出し成形された棒状材料(1)をす
べらせるものであればよい。
べらせるものであればよい。
このようにして、螺旋角(θ)を除去する残留応力を残
してコイルを成形すると同時に、切断コイルの両端面の
溶接による溶損と熱収縮に相応する長さだけコイルの1
巻きより長く、押し出し式コイル成形機で成形したコイ
ルを剪断刃(6)(7)にて第3図及び第4図に示すよ
うに、端部が長さ(l)だけラップするように一巻強の
コイル(8)に切断する。
してコイルを成形すると同時に、切断コイルの両端面の
溶接による溶損と熱収縮に相応する長さだけコイルの1
巻きより長く、押し出し式コイル成形機で成形したコイ
ルを剪断刃(6)(7)にて第3図及び第4図に示すよ
うに、端部が長さ(l)だけラップするように一巻強の
コイル(8)に切断する。
そして、この切断コイル(8)の両端面を切断コイル
(8)の周方向に離反させて、第5図の如く対向接触さ
せることによって、平坦な楕円リング(9)を得るので
ある。この後第6図の如く、前記楕円リング(9)の両
端部近くに電極(11)(11)を固定して、前記両端
面を互いに押圧しながらバット溶接を行ない、第7図に
示すように前記長さ(l)のラップ部に相当する部分を
バリ(12)として、前記楕円リング(9)のリング断
面外方に押し出して、製品寸法の径(R)に戻すのであ
る。
(8)の周方向に離反させて、第5図の如く対向接触さ
せることによって、平坦な楕円リング(9)を得るので
ある。この後第6図の如く、前記楕円リング(9)の両
端部近くに電極(11)(11)を固定して、前記両端
面を互いに押圧しながらバット溶接を行ない、第7図に
示すように前記長さ(l)のラップ部に相当する部分を
バリ(12)として、前記楕円リング(9)のリング断
面外方に押し出して、製品寸法の径(R)に戻すのであ
る。
然かる後、溶接リング(13)の断面外方に押し出され
た溶接バリを切削して整形し、溶接による製品リングを
製造するのである。
た溶接バリを切削して整形し、溶接による製品リングを
製造するのである。
(発明の効果) 以上の如く、本発明によれば、押し出し式コイル成形機
で、製品リング径に等しい径をもつコイルを成形すると
共に、1巻よりやゝ長目の位置で切断し、かつ、前記コ
イル成形機による成形を、前記コイルに付与した螺旋角
を除去する残留応力を残して成形する一方、前記コイル
の切断後、その切断面を対向接触させて、この対向接触
部を溶接するのであるから、一般に材料ロスの少ない棒
状材料から押し出し式コイル成形機を用いて製品精度の
よい溶接リングを簡単に、しかも、低コストで製造する
ことができるのである。
で、製品リング径に等しい径をもつコイルを成形すると
共に、1巻よりやゝ長目の位置で切断し、かつ、前記コ
イル成形機による成形を、前記コイルに付与した螺旋角
を除去する残留応力を残して成形する一方、前記コイル
の切断後、その切断面を対向接触させて、この対向接触
部を溶接するのであるから、一般に材料ロスの少ない棒
状材料から押し出し式コイル成形機を用いて製品精度の
よい溶接リングを簡単に、しかも、低コストで製造する
ことができるのである。
第1図はコイル成形の一部断面概略平面図、第2図はコ
イル切断時の概略側面図、第3図はコイルを1巻よりや
ゝ長目の位置で切断した側面図、第4図は第3図の平面
図、第5図は楕円リングの平面図、第6図は楕円リング
の溶接前の平面図、第7図は楕円リングの溶接後の平面
図である。 (1)……棒状材料 (3)……押し出し式コイル成形機 (8)……1巻強のコイル (9)……楕円リング (C)……曲げロール
イル切断時の概略側面図、第3図はコイルを1巻よりや
ゝ長目の位置で切断した側面図、第4図は第3図の平面
図、第5図は楕円リングの平面図、第6図は楕円リング
の溶接前の平面図、第7図は楕円リングの溶接後の平面
図である。 (1)……棒状材料 (3)……押し出し式コイル成形機 (8)……1巻強のコイル (9)……楕円リング (C)……曲げロール
Claims (1)
- 【請求項1】押し出し式コイル成形機で、製品リング径
に等しい径をもつコイルを成形すると共に、1巻よりや
ゝ長目の位置で切断し、かつ前記コイル成形機による成
形を、前記コイルに付与した螺旋角を除去する残留応力
を残して成形する一方、前記コイルの切断後、その切断
面を対向接触させて、この対向接触部を溶接して結合す
る溶接リングの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10868987A JPH0613152B2 (ja) | 1987-04-30 | 1987-04-30 | 溶接リングの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10868987A JPH0613152B2 (ja) | 1987-04-30 | 1987-04-30 | 溶接リングの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63273571A JPS63273571A (ja) | 1988-11-10 |
JPH0613152B2 true JPH0613152B2 (ja) | 1994-02-23 |
Family
ID=14491158
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10868987A Expired - Lifetime JPH0613152B2 (ja) | 1987-04-30 | 1987-04-30 | 溶接リングの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0613152B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102014008646B3 (de) * | 2014-06-13 | 2015-09-24 | Ulrich Bruhnke | Verfahren zur Herstellung von geschlossenen ringförmigen Konstruktionsbauteilen aus Leichtmetall, sowie Anordnung zur Durchführung des Verfahrens |
JP6452158B2 (ja) * | 2015-12-18 | 2019-01-16 | 有限会社 伊藤 | コンクリート型枠用フォームの製造方法及びコンクリート型枠の製造方法 |
-
1987
- 1987-04-30 JP JP10868987A patent/JPH0613152B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63273571A (ja) | 1988-11-10 |
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Date | Code | Title | Description |
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