JP2723553B2 - チューブレスタイヤ用リムの製造方法およびその素材 - Google Patents

チューブレスタイヤ用リムの製造方法およびその素材

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JP2723553B2 JP63250876A JP25087688A JP2723553B2 JP 2723553 B2 JP2723553 B2 JP 2723553B2 JP 63250876 A JP63250876 A JP 63250876A JP 25087688 A JP25087688 A JP 25087688A JP 2723553 B2 JP2723553 B2 JP 2723553B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、大型トラック、バス等に用いられる、チュ
ーブレスタイヤ用リムの製造方法と、その素材に関する
ものである。
〔従来の技術〕
従来、第3図に示すような、大型トラック、バス等に
使用されるチューブレスタイヤ用リムを製造する方法と
しては、まず展伸材(いわゆる平板)を成形ロール加工
して成形していた。
しかし、上記方法による場合は、フランジ部12、13、
リムビードシート部14、15、ドロップ部16を含むリムの
一番強度が必要な各R部分の板厚に他の部分(たとえば
ドロップ部16)の板厚が追随せざるを得ず、必然的にリ
ム全体の重量が重くなるという問題があった。
この問題を軽減するために、圧延加工によって、第4
図に示すように、リム各部分、すなわち、フランジ部1
0、20、ビードシート部30、40、レッジ部50、ドロップ
部60の板厚を変化させたリム素材をまず製作し、このリ
ム素材を用いて、第5図に示すAからLまでの工程によ
ってリムを製造していた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、上記従来の圧延素材を用いたリムの製造方法
は、軽量化には成功したものの、第4図のように圧延さ
れたリム素材形状では、リムフランジ部10、20をあらか
じめ形成した形状であるため、つぎの問題があった。
(1) 巻き工程で、巻き形状が安定しにくく、バラつ
くため、第5図(E)、(F)のトリマー工程で、溶接
バリを完全には取り切れず、段がつき、グラインダーで
仕上げないと、エアーもれを生じてしまう。
(2) フランジ部(第3図では、12、13、第4図では
10、20)の形状が複雑なためトリマー工程(E)、
(F)での刃合せが難しく手間がかかる。
(3) 第5図(H)のフランジ部末端部の溶接バリ取
り工程は、フランジ部が形成されているため安定せず、
機械化が難しく、手作業によるグラインダー仕上げにた
よらざるを得ない。
本発明は、上記の問題が、リム素材の圧延形状から生
じているので、それらを改善することを課題とし、軽量
化したチューブレスタイヤ用リムを品質よく、効率的に
提供することを、課題とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の課題を達成する本発明のチューブレスタイヤ用
リムの製造方法、およびその素材はつぎの通りである。
すなわち、 (1) 中央部にドロップ部、該ドロップ部に連なる軸
方向一側にレッジ部、ビードシート部、フランジ部を有
し、他側にビードシート部、フランジ部を有する断面形
状を持つチューブレスタイヤ用リムを製造するチューブ
レスタイヤ用リムの製造方法において、 まず圧延によって、素材を、素材断面形状が素材のう
ちロール成形後にフランジ部となる部分が素材の断面主
軸ラインとほぼ平行で、少なくともレッジ部を有しない
側のロール成形後にフランジ部となる部分のリム内周面
に対応する側の面が素材の断面主軸ラインとほぼ同一の
位置にあり、かつ素材板厚方向に屈曲する形状となるよ
うに、成形し、 その後、前記素材を用いて、巻き加工、溶接、溶接部
サイドカット、エキスパンダーによる整形を行い、成形
ロール工程においてフランジ部を含むリムの成形を行
う、 ことを特徴とするチューブレスタイヤ用リムの製造方
法。
(2) 中央部にドロップ部、該ドロップ部に連なる軸
方向一側にレッジ部、ビードシート部、フランジ部を有
し、他側にビードシート部、フランジ部を有し、板厚方
向に屈曲する断面形状を持つチューブレスタイヤ用リム
の素材であって、圧延によって成形され、ロール成形後
フランジ部となる部分が素材の断面主軸ラインとほぼ平
行となっており、少なくともレッジ部を有しない側のロ
ール成形後にフランジ部となる部分のリム内周面に対応
する側の面が素材の断面主軸ラインとほぼ同一位置にあ
ることを特徴とするチューブレスタイヤ用リムの素材。
〔作用〕
上記の本発明のチューブレスタイヤ用リムの製造方法
およびその素材によれば、板厚方向に屈曲し、フランジ
部となり得る部分をリムの軸芯とほぼ平行な形状とする
とともに、少くともレッジ部を有しない側のフランジ部
のリム内周面に対応する側の面の位置を断面主軸ライン
と同一位置にある形状としたので、巻き工程において、
安定した形状に巻くことができるとともに、後工程にお
ける、フランジ部の溶接工程におけるバリ取りやサイド
カット工程を正確に効率良く行うことができる。
〔実施例〕
以下に、本発明実施例のチューブレスタイヤ用リムの
製造方法およびその素材を、図面を参照して説明する。
第1図は本発明実施例のリムの素材の形状を断面で示
している。このリムの素材は複数の圧延工程を経て、第
1図に示す断面をもつバーとして形成される。第1図
中、6はドロップ部であり、このドロップ部6から一方
向外方に、斜め上方に向ってサイドウォール部6aが立ち
上がり、その頂点からさらにビードシート部3が外方に
かつ斜めに下方に延び、そこからさらに末端までフラン
ジ部1が、水平に延びている。この場合フランジ部1は
断面主軸ラインC(断面主軸ラインは素材の図心を通っ
て互いに直交する2本のラインから成るが、ラインCは
このうち両端のフランジ部1、2方向に延びるラインを
いうものとする。)と平行な平面状で、かつ、ロール成
形後リム内周面に対応する側の面を断面主軸ラインCと
ほぼ同一の位置にすることが、後に述べるリムの巻き工
程を安定させる上で重要である。
ドロップ部6のもう一方向外方に、斜め上方に向って
サイドウォール部6bが立ち上がり、その頂点からレッジ
部5が外方かつ斜め下方に延び、そこからさらにビード
シート部4が連なって断面主軸ラインCとほぼ平行に延
び、ビードシート部外端から若干上方にオフセットする
ように屈曲した位置からフランジ部2が断面主軸ライン
Cと平行に端末まで延びている。
したがって、両端部のフランジ部1、2は、断面主軸
ラインCとほぼ平行であり、かつ、少なくともレッジ部
を有しない側のフランジ部1の下面(リム内周側面に対
応する面)位置が、断面主軸ラインCとほぼ同一位置に
ある。
つぎに、上記リム素材を用いた、チューブレスタイヤ
用リムの製造方法を、第2図を参照して説明する。第2
図は本発明実施例のチューブレスタイヤ用リムの製造方
法を工程順に示している。
まず、工程Aに示すように、第1図に示す断面形状の
リム素材が圧延された後、一定の長さに切断される。
ついで、巻き工程Bにおいて、コイラーによりリム素
材の断面方向と直交方向(リム素材長手方向)に所定の
径に巻かれる。この場合、少なくともフランジ部1の下
面が断面主軸ラインCと同一位置に形成されているの
で、巻き形状が従来より安定する。
安定した巻き形状のリムは、工程Cで、溶接し易くす
るためその先端が平坦状にされ、突合せ端の隙間が詰め
られる。
Dは溶接工程であり、ここでリム素材の両端は突合せ
溶接されて一体化される。Eはトリマー工程であり、リ
ム断面の軸方向半分の溶接部のバリを除去する。Fはも
う一方の側のトリマー工程である。
このトリマー工程E、Fではフランジ部1、2が断面
主軸ラインCに平行で単純な形状のため、巻き工程の安
定と相まって、手直しの必要が無い、品質の良いバリ取
りが効率的に行われる。
Gは、溶接部をコイニングして平坦にするとともに、
溶接し易くするために、先曲げされたリムをRをもった
型で修正する工程である。
Hはフランジ端部の溶接部をサイドカットする工程
で、これもフランジ部1、2が平坦になっているために
自動化でき、確実にサイドカットが可能である。
Iはシュリンカー工程であり、ドロップ部を外方から
内側に縮めて寸法を出す整形工程である。
Jはエキスパンダー工程であり、主にリムのフランジ
部を内側から押し拡げ寸法を出す整形工程である。この
場合も、フランジ部1、2が平坦なため、確実に無理な
く寸法出しができる。
Kは成形ロール工程であり、ここで始めて正式なフラ
ンジ部の形状が出される。
Lは最終寸法を出すための、仕上げエキスパンダー整
形工程であり、内側からほぼ全セクションにわたって押
し拡げ、最終の満足すべきリム形状寸法を出す。
このように、素材段階で、フランジ部1および2が断
面主軸ラインCと平行で、かつ、少なくともフランジ部
1の下面位置が断面主軸ラインCとほぼ同一の位置に形
成されていることによって、巻き工程が安定化し、トリ
マー、およびサイドカットの工程で、正確で効率よく、
手直しの必要が生じない製造ができる。
〔発明の効果〕
本発明のチューブレスタイヤ用リム素材、およびその
製造方法によれば、つぎの効果が得られる。
(イ)巻き形状が安定する。その結果、トリマー工程で
正確にトリミングができ、エアーもれを防止でき、ま
た、グラインダー仕上が不要となり、省力化ができる。
(ロ)フランジ部の端末仕上はグラインダーによって行
っていたが、本発明では機械によるせん断加工ができる
ため効率化がはかれる。
(ハ)フランジ部の成形は成形ロールで加工するため、
エキスパンダー工程での駒当り変形が少くなって、品質
が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例のチューブレスタイヤ用リム素材
の断面図、 第2図は本発明実施例のチューブレスタイヤ用リムの製
造方法を示す工程図、 第3図はリム完成時の断面図、 第4図は従来のチューブレスタイヤ用リム素材の断面
図、 第5図は従来のチューブレスタイヤ用リムの製造方法を
示す工程図、 である。 1、2……フランジ部 3、4……ビードシート部 5……レッジ部 6……ドロップ部 6a、6b……サイドウォール部 C……断面主軸ライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 晶雄 東京都千代田区四番町5番地9 トピー 工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−90328(JP,A) 実開 昭56−87902(JP,U) 特公 昭33−6756(JP,B1) 特公 昭63−2801(JP,B2)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中央部にドロップ部、該ドロップ部に連な
    る軸方向一側にレッジ部、ビードシート部、フランジ部
    を有し、他側にビードシート部、フランジ部を有する断
    面形状を持つチューブレスタイヤ用リムを製造するチュ
    ーブレスタイヤ用リムの製造方法において、 まず圧延によって、素材を、素材断面形状が素材のうち
    ロール成形後にフランジ部となる部分が素材の断面主軸
    ラインとほぼ平行で、少なくともレッジ部を有しない側
    のロール成形後にフランジ部となる部分のリム内周面に
    対応する側の面が素材の断面主軸ラインとほぼ同一の位
    置にあり、かつ素材板厚方向に屈曲する形状となるよう
    に、成形し、 その後、前記素材を用いて、巻き加工、溶接、溶接部サ
    イドカット、エキスパンダーによる整形を行い、成形ロ
    ール工程においてフランジ部を含むリムの成形を行う、 ことを特徴とするチューブレスタイヤ用リムの製造方
    法。
  2. 【請求項2】中央部にドロップ部、該ドロップ部に連な
    る軸方向一側にレッジ部、ビードシート部、フランジ部
    を有し、他側にビードシート部、フランジ部を有し、板
    厚方向に屈曲する断面形状を持つチューブレスタイヤ用
    リムの素材であって、圧延によって成形され、ロール成
    形後フランジ部となる部分が素材の断面主軸ラインとほ
    ぼ平行となっており、少なくともレッジ部を有しない側
    のロール成形後にフランジ部となる部分のリム内周面に
    対応する側の面が素材の断面主軸ラインとほぼ同一位置
    にあることを特徴とするチューブレスタイヤ用リムの素
    材。
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