JPH0613114Y2 - 密閉容器の係止構造 - Google Patents
密閉容器の係止構造Info
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- JPH0613114Y2 JPH0613114Y2 JP1987060232U JP6023287U JPH0613114Y2 JP H0613114 Y2 JPH0613114 Y2 JP H0613114Y2 JP 1987060232 U JP1987060232 U JP 1987060232U JP 6023287 U JP6023287 U JP 6023287U JP H0613114 Y2 JPH0613114 Y2 JP H0613114Y2
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- container
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Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、半導体ウェーハー、磁気ディスク用アルミデ
ィスク、フォトマスク用石英ガラス等、輸送中における
損傷、汚染を嫌う物品を収容し、これらから安全に保護
して輸送するための、密閉容器の係止構造に係わるもの
である。
ィスク、フォトマスク用石英ガラス等、輸送中における
損傷、汚染を嫌う物品を収容し、これらから安全に保護
して輸送するための、密閉容器の係止構造に係わるもの
である。
(従来技術とその問題点) 従来、この種の用途に適した密閉容器としては、例え
ば、第5図に示すように、上蓋aと容体b(同図a)、
または上蓋aと容体bと内箱c(同図b)とからなるも
のが知られていて、それぞれ容体bまたは内箱cの内側
壁に収納物dの配列方向に多数のリブe…を設けて、各
リブ間に形成される受容部に収納物dを個別に収容し、
それぞれの上縁を上蓋aの下面に設けた弾性材fによっ
て弾性的に保持して、リブeと収納物dとの摩擦による
リブeの削り粉の発生を抑えるとともに、上蓋aと容体
bのそれぞれの開口周縁に帯状段部g、hを設けて、こ
こで両者を嵌合させ、さらにその嵌合側面に粘着テープ
iを貼りめぐらせることによって、輸送中の振動により
収納物が破損したり、上蓋が開くことにより外気に触れ
て汚染したりするのを防止している。
ば、第5図に示すように、上蓋aと容体b(同図a)、
または上蓋aと容体bと内箱c(同図b)とからなるも
のが知られていて、それぞれ容体bまたは内箱cの内側
壁に収納物dの配列方向に多数のリブe…を設けて、各
リブ間に形成される受容部に収納物dを個別に収容し、
それぞれの上縁を上蓋aの下面に設けた弾性材fによっ
て弾性的に保持して、リブeと収納物dとの摩擦による
リブeの削り粉の発生を抑えるとともに、上蓋aと容体
bのそれぞれの開口周縁に帯状段部g、hを設けて、こ
こで両者を嵌合させ、さらにその嵌合側面に粘着テープ
iを貼りめぐらせることによって、輸送中の振動により
収納物が破損したり、上蓋が開くことにより外気に触れ
て汚染したりするのを防止している。
しかし、この方法では容器の内部に弾性材を用いている
ため、この弾性によって常に上蓋を開かせようとする力
が働き、また輸送中の振動や気圧、気温の変動に伴っ
て、粘着テープの粘着力だけでは耐え切れなくなり、輸
送中に上蓋が緩んでその隙間から外気が侵入し、収納物
が汚染される恐れがあった。
ため、この弾性によって常に上蓋を開かせようとする力
が働き、また輸送中の振動や気圧、気温の変動に伴っ
て、粘着テープの粘着力だけでは耐え切れなくなり、輸
送中に上蓋が緩んでその隙間から外気が侵入し、収納物
が汚染される恐れがあった。
そこで、上蓋と容体との嵌合を弾性的に係合する方法も
提案されているが、反復使用する間に弾性力が弱まるた
め、長期の使用には耐えらず、また容器の成形技術上の
制約から係合部での気密性の確保に問題があり、充分な
対策とはなっていない。
提案されているが、反復使用する間に弾性力が弱まるた
め、長期の使用には耐えらず、また容器の成形技術上の
制約から係合部での気密性の確保に問題があり、充分な
対策とはなっていない。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、上記のような輸送中における損傷、汚染を嫌
う物品を収納し、輸送するのに適した密閉容器の係止構
造を提供しようとするもので、多数の収納物を直列に個
別に収納する密閉容器において、上蓋および容体のそれ
ぞれの開口周縁部を二重壁構造とし、両開口周縁部の相
対する接合部が、それぞれの外側壁で互いに接合係止す
るとともにそれぞれの内側壁が開口周縁部に沿わせて設
けた弾性シール材を介して互いに接合する構造の第1の
接合部と、上蓋の開口周縁部の外側壁が容体のその外側
壁と接合するとともにその先端部が容体の側壁上部に突
出して設けられた係止具と係合し、それぞれの内側壁が
前記弾性シール材を介して互いに接合する構造の第2の
接合部とから構成され、第2の接合部が収納物の側方に
位置する容器の両側の中央部に設けられ、第1の接合部
がその残余の部分に設けられている係止構造としたこと
を、その要旨とするものである。
う物品を収納し、輸送するのに適した密閉容器の係止構
造を提供しようとするもので、多数の収納物を直列に個
別に収納する密閉容器において、上蓋および容体のそれ
ぞれの開口周縁部を二重壁構造とし、両開口周縁部の相
対する接合部が、それぞれの外側壁で互いに接合係止す
るとともにそれぞれの内側壁が開口周縁部に沿わせて設
けた弾性シール材を介して互いに接合する構造の第1の
接合部と、上蓋の開口周縁部の外側壁が容体のその外側
壁と接合するとともにその先端部が容体の側壁上部に突
出して設けられた係止具と係合し、それぞれの内側壁が
前記弾性シール材を介して互いに接合する構造の第2の
接合部とから構成され、第2の接合部が収納物の側方に
位置する容器の両側の中央部に設けられ、第1の接合部
がその残余の部分に設けられている係止構造としたこと
を、その要旨とするものである。
つぎに、本考案の詳細を第1〜第4図に示した実施例に
基づいて説明する。
基づいて説明する。
図において、1は上蓋、2は容体で、容体2の内部には
半導体ウェーハー、磁気ディスク用アルミディスク、フ
ォトマスク用石英ガラス等の円板状、円環状、または角
板状をした多数の収納物3を直列に個別に収容する内箱
4が装着されている。これら収納物3の左右両側方に位
置する容体2の両側壁5、5はその中央部に容体2の内
方へ凹部6を形成している。
半導体ウェーハー、磁気ディスク用アルミディスク、フ
ォトマスク用石英ガラス等の円板状、円環状、または角
板状をした多数の収納物3を直列に個別に収容する内箱
4が装着されている。これら収納物3の左右両側方に位
置する容体2の両側壁5、5はその中央部に容体2の内
方へ凹部6を形成している。
なお図には示していないが、この密閉容器は内外圧の変
化に対応できるように適所にリブを備えた強靱な構造体
とし、内容物が透視可能なポリプロピレン、アクリル樹
脂などのプラスチックからなる剛性の高い材質のものが
一般に採用される。また収納物は従来例としての第5図
aに示したように容体2に直接収容し得るようにしたも
のでもよく、その収容のための、あるいは強度保持のた
めの容器の構造については従来周知のものの中から任意
に選択することができる。
化に対応できるように適所にリブを備えた強靱な構造体
とし、内容物が透視可能なポリプロピレン、アクリル樹
脂などのプラスチックからなる剛性の高い材質のものが
一般に採用される。また収納物は従来例としての第5図
aに示したように容体2に直接収容し得るようにしたも
のでもよく、その収容のための、あるいは強度保持のた
めの容器の構造については従来周知のものの中から任意
に選択することができる。
上蓋1の開口周縁部10は、第2図に示すように、その
外側面10aが上蓋1の外側面1aよりも外側方に膨出
し帯状の段部を形成するとともに、その端面は断面V字
状の溝11を介して突出する内外両側壁12、13によ
り二重壁構造を形作っている。この開口周縁部10は、
外側壁13の先端が内側壁12の先端よりも僅かに下方
に伸びている形状の、容体2との第1の接合部Aを形成
する構造部分A−Iと、容体2の凹部6の位置に対応す
る上蓋1の部分において、外側壁13の先端部が、その
外側面に設けられた断面半円状の横溝14を介して、さ
らに下方に伸び、係止片15を形作っている、第2の接
合部Bを形成する構造部分B−Iとからなっている。な
お係止片15には中央部に長方形の操作口16が、また
この両側に一対の四角形の係止孔17、17が設けられ
ている。
外側面10aが上蓋1の外側面1aよりも外側方に膨出
し帯状の段部を形成するとともに、その端面は断面V字
状の溝11を介して突出する内外両側壁12、13によ
り二重壁構造を形作っている。この開口周縁部10は、
外側壁13の先端が内側壁12の先端よりも僅かに下方
に伸びている形状の、容体2との第1の接合部Aを形成
する構造部分A−Iと、容体2の凹部6の位置に対応す
る上蓋1の部分において、外側壁13の先端部が、その
外側面に設けられた断面半円状の横溝14を介して、さ
らに下方に伸び、係止片15を形作っている、第2の接
合部Bを形成する構造部分B−Iとからなっている。な
お係止片15には中央部に長方形の操作口16が、また
この両側に一対の四角形の係止孔17、17が設けられ
ている。
容体2の開口周縁部20は、第3図に示すように、その
端面に断面U字状の溝21を介して突出する内外両側壁
22、23により二重壁構造を形作っている。この内外
両側壁22、23は、第4図に示すようにそれぞれ上蓋
1の内外両側壁12、13の内側に位置して設けられて
いて、これらの両側壁に囲まれた上蓋1のV字状の溝1
1と容体2のU字状の溝21との間に、それぞれの開口
周縁部10、20に沿って空隙40を形成している。こ
の空隙40内にはシリコーンゲル、ブチルゴム、ニトリ
ルゴム、シリコーンゴム、ウレタンゴムのようなゴム、
プラスチックなどのエラストマーからなる条帯状の弾性
シール材41が挿着されていて、これを介して上蓋1の
内側壁12と容体2の内側壁22とを互いに接合してい
る。
端面に断面U字状の溝21を介して突出する内外両側壁
22、23により二重壁構造を形作っている。この内外
両側壁22、23は、第4図に示すようにそれぞれ上蓋
1の内外両側壁12、13の内側に位置して設けられて
いて、これらの両側壁に囲まれた上蓋1のV字状の溝1
1と容体2のU字状の溝21との間に、それぞれの開口
周縁部10、20に沿って空隙40を形成している。こ
の空隙40内にはシリコーンゲル、ブチルゴム、ニトリ
ルゴム、シリコーンゴム、ウレタンゴムのようなゴム、
プラスチックなどのエラストマーからなる条帯状の弾性
シール材41が挿着されていて、これを介して上蓋1の
内側壁12と容体2の内側壁22とを互いに接合してい
る。
この開口周縁部20における、前述した上蓋1との第1
の接合部Aを形成する構造部分A−IIでは、内側壁22
は容体2の側壁2a上に連接して設けられているので、
U字溝21および外側壁23は側壁2aに対して外方に
延出した状態となっている。この外側壁23の基部に
は、これよりさらに外方へ上蓋1の外側壁13の外表面
の位置まで延出した後、容体2の側壁2aと間隔を置い
て垂下する補強壁24があって、その頂面24aにおい
て上蓋1の外側壁13の下端を係止するとともに、外側
壁13の内側面が容体2の外側壁23の外側面と接合し
得るようになっている。
の接合部Aを形成する構造部分A−IIでは、内側壁22
は容体2の側壁2a上に連接して設けられているので、
U字溝21および外側壁23は側壁2aに対して外方に
延出した状態となっている。この外側壁23の基部に
は、これよりさらに外方へ上蓋1の外側壁13の外表面
の位置まで延出した後、容体2の側壁2aと間隔を置い
て垂下する補強壁24があって、その頂面24aにおい
て上蓋1の外側壁13の下端を係止するとともに、外側
壁13の内側面が容体2の外側壁23の外側面と接合し
得るようになっている。
一方、上蓋1との第2の接合部Bを形成する構造部分B
−IIでは、容体2の側壁5が凹所6を形成して内側に後
退しているため、開口周縁部20の内側壁22は、その
基部において側壁5の頂端5aと、この後退した距離に
相当する幅の食違いをもって結合されている。U字溝2
1の下方の側壁5の上部、上蓋1の係止片15における
一対の係止孔17、17に対応する位置には、係止片1
5の外側面の位置まで斜め下方に向け突出する左右一対
の平板状の係止具25、25が設けられている。また側
壁5には係止具25の下方に、これと平行して同様に係
止片15の外側面の位置まで斜め下方に向け突出した
後、補強壁24の底縁にまで垂下する、構造部分B−II
と等しい幅の断面L字状の補強壁26があって、その前
面垂下部27の左右両側縁は構造部分A−IIにおける補
強壁24と互いに連接して一体の帯状の段部を構成して
いる。係止片15は、その内側面で容体2の開口周縁部
20の外側壁23と接合し、その一対の係止孔17、1
7で一対の係止具25、25の先端部とそれぞれ互いに
係合し、さらに開口周縁部20と補強壁26の突出部2
8とにより仕切られて形成された凹部29の全体を被覆
している。
−IIでは、容体2の側壁5が凹所6を形成して内側に後
退しているため、開口周縁部20の内側壁22は、その
基部において側壁5の頂端5aと、この後退した距離に
相当する幅の食違いをもって結合されている。U字溝2
1の下方の側壁5の上部、上蓋1の係止片15における
一対の係止孔17、17に対応する位置には、係止片1
5の外側面の位置まで斜め下方に向け突出する左右一対
の平板状の係止具25、25が設けられている。また側
壁5には係止具25の下方に、これと平行して同様に係
止片15の外側面の位置まで斜め下方に向け突出した
後、補強壁24の底縁にまで垂下する、構造部分B−II
と等しい幅の断面L字状の補強壁26があって、その前
面垂下部27の左右両側縁は構造部分A−IIにおける補
強壁24と互いに連接して一体の帯状の段部を構成して
いる。係止片15は、その内側面で容体2の開口周縁部
20の外側壁23と接合し、その一対の係止孔17、1
7で一対の係止具25、25の先端部とそれぞれ互いに
係合し、さらに開口周縁部20と補強壁26の突出部2
8とにより仕切られて形成された凹部29の全体を被覆
している。
なお係止具25はその上方の側壁5との間に設けられた
三角形状の支持具30によって支持されるとともに、補
強壁26の突出部28との間を凸条31によって保持、
固定されている。
三角形状の支持具30によって支持されるとともに、補
強壁26の突出部28との間を凸条31によって保持、
固定されている。
次に、上記実施例の作用について説明する。
前述したような収納物3を収容した内箱4を容体2内に
装入し、上蓋1を容体2上に載せて押し込むと、係止片
15の先端が係止具25の三角形状をした支持具30の
斜辺上を滑って下降し、係止具25の先端が係止孔17
に係合して上蓋1の装着が行われる。係止片15の基部
に横溝14があると、係止片15に屈撓性が付与され、
またこの係止機構が容器の両側にそれぞれ互いに比較的
離れて設けられていると、上蓋1の押しつけが全体的に
平均化されるので、この装着操作をより円滑に進めるこ
とができる。さらに係止具25が斜め下方に向け突出し
ていると、係止孔17における係合が輸送中の振動など
により離脱するのを防止する。一方、上蓋1と容体2の
開口周縁部10、20では、これに沿わせて設けられて
いる弾性シール材41が上蓋1の装着とともに変形し、
その空隙40内を全体にわたって均等に充たすことによ
り外気を遮断する。
装入し、上蓋1を容体2上に載せて押し込むと、係止片
15の先端が係止具25の三角形状をした支持具30の
斜辺上を滑って下降し、係止具25の先端が係止孔17
に係合して上蓋1の装着が行われる。係止片15の基部
に横溝14があると、係止片15に屈撓性が付与され、
またこの係止機構が容器の両側にそれぞれ互いに比較的
離れて設けられていると、上蓋1の押しつけが全体的に
平均化されるので、この装着操作をより円滑に進めるこ
とができる。さらに係止具25が斜め下方に向け突出し
ていると、係止孔17における係合が輸送中の振動など
により離脱するのを防止する。一方、上蓋1と容体2の
開口周縁部10、20では、これに沿わせて設けられて
いる弾性シール材41が上蓋1の装着とともに変形し、
その空隙40内を全体にわたって均等に充たすことによ
り外気を遮断する。
一般に、航空機などにより各地に輸送すると、容器は気
圧、気温の変化を受けることになるが、この密閉容器に
おいては 常圧から低圧の範囲では、上述した弾性シール材41
の変形により空隙40内を充たし、シール効果を出す。
圧、気温の変化を受けることになるが、この密閉容器に
おいては 常圧から低圧の範囲では、上述した弾性シール材41
の変形により空隙40内を充たし、シール効果を出す。
容器の内圧が高くなると、容器自体が多少変形し膨ら
みを生ずるが、弾性シール材41は容体2側に押しつけ
られ、さらに上蓋1の内側壁12が弾性シール材41を
介して容体2の外側壁23に押しつけることになるた
め、シール性能は益々向上する。
みを生ずるが、弾性シール材41は容体2側に押しつけ
られ、さらに上蓋1の内側壁12が弾性シール材41を
介して容体2の外側壁23に押しつけることになるた
め、シール性能は益々向上する。
容器の内部が負圧になると、接合部A、Bは全体とし
て弾性シール材41を介してその上下方向への接合力を
強めるため、シール性能を一層向上する。
て弾性シール材41を介してその上下方向への接合力を
強めるため、シール性能を一層向上する。
これらの効果は開口周縁部10、20がいずれも二重
構造をしていて、この附近の剛性を増すため、そのかみ
合わせを一層確実なものとする。
構造をしていて、この附近の剛性を増すため、そのかみ
合わせを一層確実なものとする。
この密閉容器ではシール性能が高いため容器内を窒素ガ
スで充填することができ、また各接合部A、Bにおける
上蓋1と容体2の外側面がいずれも同一面上にあるた
め、これに粘着テープを張り巡らすことも可能であり、
また係合機構が容器の外表面に露出せず表面が平滑なた
め、収縮性フィルムなどにより二重包装することも可能
であり、これらによりシール効果を一層向上させること
ができる。
スで充填することができ、また各接合部A、Bにおける
上蓋1と容体2の外側面がいずれも同一面上にあるた
め、これに粘着テープを張り巡らすことも可能であり、
また係合機構が容器の外表面に露出せず表面が平滑なた
め、収縮性フィルムなどにより二重包装することも可能
であり、これらによりシール効果を一層向上させること
ができる。
目的地に到着後、収納物3を密閉容器から取り出すに
は、両手を係止片15の操作口16に当てがって係止片
15を開き気味にして上蓋1を持ち上げれば、係止片1
5は係止具25より容易に離脱し、上蓋1を容体2から
採り外すことができる。なお、第2の接合部における容
体2の側壁5が第1の接合部における側壁よりも内側に
あるときは、手が当てがいやすくなり、この操作を一層
容易にする。
は、両手を係止片15の操作口16に当てがって係止片
15を開き気味にして上蓋1を持ち上げれば、係止片1
5は係止具25より容易に離脱し、上蓋1を容体2から
採り外すことができる。なお、第2の接合部における容
体2の側壁5が第1の接合部における側壁よりも内側に
あるときは、手が当てがいやすくなり、この操作を一層
容易にする。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案によれば、 容体への上蓋の着脱が容易であり、これとともにその
外気とのシールを確実なものとする。
外気とのシールを確実なものとする。
輸送中における内外圧の変化、気温の変動、振動や衝
撃に対してシール機能が増すことはあっても損なわれる
ことがなく、収納物の安全が確保できる。
撃に対してシール機能が増すことはあっても損なわれる
ことがなく、収納物の安全が確保できる。
第1〜第4図はいずれも本考案の実施例に係り、第1図
(a)、(b)はそれぞれ密閉容器の全体を示す正面図および
側面図、第2図(a)、(b)はそれぞれその上蓋について
の、部分断面側面図および(a)図のA−A矢視線に沿う
部分断面図、第3図はその容体を示すもので、(a)図は
その側面図、(b)図および(c)図はそれぞれ(a)図のB−
B矢視線およびC−C矢視線に沿う部分断面図、第4図
は上蓋と容体の接合状態を示すもので、それぞれ(a)図
は第1の接合部、(b)図は第2の接合部における部分拡
大断面図である。第5図(a)、(b)はそれぞれ従来例につ
いての異なる態様の部分断面正面図である。 (図面の主要な符号の説明) 1……上蓋、2……容体、3……収納物、5……側壁、
10、20……開口周縁部、12、22……内側壁、1
3、23……外側壁、25……係止具、41……弾性シ
ール材、A……第1の接合部、B……第2の接合部。
(a)、(b)はそれぞれ密閉容器の全体を示す正面図および
側面図、第2図(a)、(b)はそれぞれその上蓋について
の、部分断面側面図および(a)図のA−A矢視線に沿う
部分断面図、第3図はその容体を示すもので、(a)図は
その側面図、(b)図および(c)図はそれぞれ(a)図のB−
B矢視線およびC−C矢視線に沿う部分断面図、第4図
は上蓋と容体の接合状態を示すもので、それぞれ(a)図
は第1の接合部、(b)図は第2の接合部における部分拡
大断面図である。第5図(a)、(b)はそれぞれ従来例につ
いての異なる態様の部分断面正面図である。 (図面の主要な符号の説明) 1……上蓋、2……容体、3……収納物、5……側壁、
10、20……開口周縁部、12、22……内側壁、1
3、23……外側壁、25……係止具、41……弾性シ
ール材、A……第1の接合部、B……第2の接合部。
Claims (4)
- 【請求項1】多数の収納物を直列に個別に収納する密閉
容器において、上蓋および容体のそれぞれの開口周縁部
を二重壁構造とし、両開口周縁部の相対する接合部が、
それぞれの外側壁で互いに接合係止するとともにそれぞ
れの内側壁が開口周縁部に沿わせて設けた弾性シール材
を介して互いに接合する構造の第1の接合部と、上蓋の
開口周縁部の外側壁が容体のその外側壁と接合するとと
もにその先端部が容体の側壁上部に突出して設けられた
係止具と係合し、それぞれの内側壁が前記弾性シール材
を介して互いに接合する構造の第2の接合部とから構成
され、第2の接合部が収納物の側方に位置する容器の両
側の中央部に設けられ、第1の接合部がその残余の部分
に設けられていることを特徴とする密閉容器の係止構
造。 - 【請求項2】第1および第2のの接合部における上蓋の
開口周縁部の内側壁および外側壁が、それぞれ容体の開
口周縁部の内側壁および外側壁の外側に位置して設けら
れ、これらの内外両側壁との間に形成された空隙に弾性
シール材が挿着されている実用新案登録請求の範囲第1
項記載の密閉容器の係止構造。 - 【請求項3】第2の接合部における上蓋の開口周縁部の
外側壁が、その先端部両側に一対の係止孔を備え、第2
の接合部における容体の側壁が、第1の接合部における
容体の側壁よりも内側に設けられ、係止具が、前記一対
の係止孔の位置に対応する、この側壁上部より上蓋の前
記外側壁の外表面の位置まで斜め下方に向け突出して設
けられている実用新案登録請求の範囲第1項または第2
項に記載の密閉容器の係止構造。 - 【請求項4】第1および第2の接合部における上蓋の開
口周縁部が、上蓋の外側壁に対して外方へ膨出して帯状
の段部を形成し、第1の接合部における容体の開口周縁
部が、その外側壁の底部に連接して垂下する、前記帯状
の段部の外面と同一面上にある外側面を有する第1の補
強壁を備えるとともに、第2の接合部における容体の側
壁が、係止具の下方にこれと平行して上蓋の前記外側壁
の外表面の位置まで斜め下方に向け突出した後、前記補
強壁の底縁にまで垂下する断面L字状の第2の補強壁を
備え、第1の補強壁と第2の補強壁の前面垂下部とが互
いに連接して帯状の段部を形成している実用新案登録請
求の範囲第1項ないし第3項のいずれかに記載の密閉容
器の係止構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987060232U JPH0613114Y2 (ja) | 1987-04-21 | 1987-04-21 | 密閉容器の係止構造 |
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JP1987060232U JPH0613114Y2 (ja) | 1987-04-21 | 1987-04-21 | 密閉容器の係止構造 |
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