JPH06130268A - モールド凸カム環 - Google Patents

モールド凸カム環

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JPH06130268A
JPH06130268A JP4306558A JP30655892A JPH06130268A JP H06130268 A JPH06130268 A JP H06130268A JP 4306558 A JP4306558 A JP 4306558A JP 30655892 A JP30655892 A JP 30655892A JP H06130268 A JPH06130268 A JP H06130268A
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cam
mold
cam surface
cam ring
convex
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Jun Sugita
杉田  潤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一つのカム面の終端が次のカム面の始端と同
角度位置、あるいは抜きテーパーを考慮した程度の角度
差しかないような場合でも、カム面同志の間隔差を高精
度に実現できるモールド凸カム環を得ること。 【構成】 光軸方向の型抜きモールドにより形成される
モールド凸カムの両面がカム面として用いられるモール
ド凸カム環10において、固定側型により形成されるカ
ム面11と可動側型により形成されるカム面12の間に
該カム面のリフト量に沿ってパーティングライン13a
を設け、このパーティングラインの角度方向の少なくと
も一部をカム面のリフト量に関係のないリフト量を持た
ない平面部13bとしたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は写真レンズ、ビデオレン
ズ等のレンズ鏡筒に用いるモールド凸カム環に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来のモールド凸カム環40を外
周側から見た展開図であり、実線は外周側から見える形
状、破線は内周側の形状を示している。
【0003】このモールド凸カム環40は光軸方向に型
抜きする型割構造によって内周面に凸状部40aが成形
されている。図中、46は固定側型(図示せず)の型移
動方向、47は可動側型(図示せず)の型移動方向であ
り、41は固定側型により凸状部40aの一面に成形さ
れるカム面、42は可動側型により凸状部40aの他面
に成形されるカム面である。
【0004】43はモールド凸カム環40の固定側型と
可動側型のパーティングライン、44,45はそれぞれ
固定側型により形成されるカム面41、可動側型により
形成されるカム面42に接するカムフォロワーであり、
このカムフォロワー44,45はモールド凸カム環40
と組合わされる不図示の移動鏡筒部品に設けられてい
る。このカムフォロワー44,45の位置関係は固定で
あり、カム面41,42に接して凸状部40aを挟み、
角度方向に回転することにより、モールド凸カム環40
に対する相対的な位置が与えられる。
【0005】図5は他の従来のモールド凸カム環50を
外周側から見た展開図であり、実線は外周側から見える
形状、破線は内周側の形状を示している。
【0006】このモールド凸カム環50は光軸方向に型
抜きする型割構造によって、内周面に凸状部50aが成
形されている。図中、56は固定側型(図示せず)の型
移動方向、57は可動側型(図示せず)の型移動方向で
あり、51は固定側型により凸状部50aの一面に成形
されるカム面、52は可動側型により凸状部50aの他
面に成形されるカム面である。
【0007】このようにモールド凸カム環50は図4の
モールド凸カム環40と構成は同じであるが、モールド
凸カム環40のパーティングライン43がカム面41と
カム面42の間で一周に渡りリフトを持たない同一平面
上で型合わせされているのに対し、モールド凸カム環5
0ではカム面51とカム面52の間でカムのリフトに沿
ってパーティングライン53aが設けられている点が異
なっている。また、カム面として使用しないところでは
パーティングライン53bの様にリフトを持たない平面
で型合せがなされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、凸状部40a(50a)にカムフォロワーを
付勢して使用するのではなく、2つの固定されたカムフ
ォロワーによって凸状部40a(50a)を挟み込んで
使用するため、凸状部の両面に形成されたカム面の間隔
差が非常に高精度に要求される。この間隔差に誤差があ
ると、カムを作動させた時にカムフォロワを有する移動
鏡筒部品にガタが発生したり、あるいは逆に詰まるとい
う現象が発生する。
【0009】型構造上、固定側と可動側に型を分割して
成形しなければならない凸状部のそれぞれのカム面の間
隔差を、高精度に保つように型を製作するのは高度な技
術を必要とされる。
【0010】そこで、前記図4、図5に示した様な固定
側と可動側の型合せの少なくとも一部にリフトを持たな
い平面部を設け、その平面部を基準面として、それぞれ
のカム面を成形する方法がある。図4に示す例の様にカ
ム面同志の間隔がある程度広ければ、パーティングライ
ン43を同一平面にすることは可能であるが、図5に示
す例の様にカム面同志の間隔が狭い場合は、パーティン
グライン53aを同一平面にすることができず、カム面
として使用しない部分53bに平面部を設け、この平面
部を基準にカム面を加工することになる。
【0011】しかし、カム面の使用範囲が広く、一つの
カム面の終端が次のカム面の始端と同角度位置、あるい
は抜きテーパーを考慮した程度の角度差しかない場合に
は、加工基準とする平面部を設ける余裕がないため、カ
ム面同志の間隔差を高精度に加工することができないと
いう問題点があった。
【0012】本発明は上記のような問題点を解消したモ
ールド凸カム環を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によれば光軸方向
の型抜きモールドにより形成されるモールド凸カムの両
面がカム面として用いられるモールド凸カム環におい
て、固定側型により形成されるカム面と可動側型により
形成されるカム面の間に該カム面のリフト量に沿ってパ
ーティングラインを設け、このパーティングラインの角
度方向の少なくとも一部をカム面のリフト量に関係のな
いリフト量を持たない平面部としたことにより、一つの
カム面の終端が次のカム面の始端と同角度位置、あるい
は抜きテーパーを考慮した程度の角度差しかないような
場合にでも、上記平面部を基準としてカム面の加工を行
い、固定側型で形成されるカム面と可動側型で形成され
るカム面の間隔差を高精度に実現することができる。
【0014】
【実施例】
実施例1 図1ないし図2は本発明の実施例1を示し、図1は本発
明の特徴を最もよく表わすモールド凸カム環10を外周
側から見た展開図、図2はモールド凸カム環10の斜視
図である。
【0015】図1に於いて、実線は外周側から見える形
状、破線は内周側の形状を示している。このモールド凸
カム環10は光軸方向に型抜きする型割構造によって、
内周面に凸状部10aが成形されている。図中、16は
固定側型(図示せず)の型移動方向、17は可動側型
(図示せず)の型移動方向であり、11は固定側型によ
り凸状部10aの一面に成形されるカム面、12は可動
側型により凸状部10aの他面に成形されるカム面であ
る。このカム面11,12は一つのカム面の終端が次の
カム面の始端と抜きテーパーを考慮した程度の角度差し
か設けられないような広い使用範囲となっている。
【0016】14,15はそれぞれカム面11、カム面
12に接するカムフォロワーであり、このカムフォロワ
ー14,15はモールド凸カム環10と組合わされる不
図示の移動鏡筒部品に設けられている。このカムフォロ
ワ14,15はカム面11,12に接して凸状部10a
を挟み、角度方向に回転することによりモールド凸カム
環10に対する相対的な位置が与えられる。
【0017】13a,13bは固定側型と可動側型のパ
ーティングラインであり、パーティングライン13aは
カム面11,12に沿って設けられ、パーティングライ
ン13bはカム面のリフト量とは無関係に平面部となっ
ており、この平面部13bを基準として成形加工するこ
とによりカム面11,12の間隔差を高精度に得ること
が可能である。
【0018】なお、本実施例では凸状部10aをカムフ
ォロワー14,15で挟む構造となっているが、カム面
11,12にカムフォロワ14,15を付勢する方法で
それぞれのカム面を独立して使用するような鏡筒構造に
於いても、カム面同志の間隔差が高精度なことは有効で
あることは言うまでもない。
【0019】実施例2.図3は実施例2のモールド凸カ
ム環30を外周側から見た展開図であり、各部の構成は
図1のモールド凸カム環10と同じであるが、モールド
凸カム環10におけるパーティングライン13aの一部
が角度方向に平面部13bで他の部分はカム面に沿った
形となっているのに対し、本実施例のモールド凸カム環
30におけるパーティングライン33はカム面31とカ
ム面32の間で階段状に平面部を継ないで成形されてい
ることが異なっている。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
固定側型で成形されたカム面と可動側型で成形されたカ
ム面の間で、カム面のリフト量に沿ってパーティングラ
インを設け、このパーティングラインの角度方向の少な
くとも一部をカム面のリフト量に関係のないリフト量を
持たない平面部としたので、一つのカム面の終端が次の
カム面の始端と同角度位置、あるいは抜きテーパーを考
慮した程度の角度差しかないような場合にでも、上記パ
ーティングラインの平面部を基準にして、それぞれのカ
ム面の加工を行うことにより、カム面同志の間隔差を高
精度に加工できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるモールド凸カム環の
外周側から見た展開図。
【図2】実施例1におけるモールド凸カム環の斜視図。
【図3】本発明の実施例2におけるモールド凸カム環の
外周側から見た展開図。
【図4】従来のモールド凸カム環の外周側から見た展開
図。
【図5】従来の他のモールド凸カム環の外周側から見た
展開図。
【符号の説明】
10,30 モールド凸カム環 11,31 固定側型により形成されるカム面 12,32 可動側型により形成されるカム面 13a,33 パーティングライン 13b パーティングラインの平面部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光軸方向の型抜きモールドにより形成さ
    れるモールド凸カムの両面がカム面として用いられるモ
    ールド凸カム環において、固定側型により形成されるカ
    ム面と可動側型により形成されるカム面の間に該カム面
    のリフト量に沿ってパーティングラインを設け、このパ
    ーティングラインの角度方向の少なくとも一部をカム面
    のリフト量に関係のないリフト量を持たない平面部とし
    たことを特徴とするモールド凸カム環。
JP30655892A 1992-10-19 1992-10-19 モールド凸カム環 Expired - Lifetime JP2773586B2 (ja)

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