JPH06129526A - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速制御装置

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JPH06129526A
JPH06129526A JP27415492A JP27415492A JPH06129526A JP H06129526 A JPH06129526 A JP H06129526A JP 27415492 A JP27415492 A JP 27415492A JP 27415492 A JP27415492 A JP 27415492A JP H06129526 A JPH06129526 A JP H06129526A
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JP
Japan
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speed
pressure
shift
valve
clutch
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Application number
JP27415492A
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English (en)
Inventor
Akio Matsumoto
明夫 松本
Junichi Doi
淳一 土井
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速段から低速レンジでの第2速への変速時
に、締結される摩擦要素の滑りを抑制して、該摩擦要素
の信頼性を確保する。 【構成】 第4速での走行中にLレンジが選択された4
→2変速時、マニュアルバルブ42はLレンジ位置に
て、直結段(第3速)形成用の3−4クラッチ27への
締結圧の元圧油路45をドレンする。しかし、2−3シ
フトバルブ60が上側位置に切換わり、3−4クラッチ
27の締結圧油路62を排圧ポート60cに連通するの
で、締結圧は油路63及びオリフィス64を経て排圧さ
れる。この場合、3−2タイミングバルブ90は、当初
は下側位置に切換って上記油路63からの分岐油路95
を閉じ、設定時間後に上側位置に切換わって、分岐油路
95をドレンポート90cに連通する。従って、3−4
クラッチ27の締結圧の排圧は変速当初は遅くなり、そ
の締結状態が保持されて、直結段を経由した変速とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機の変速制御
装置に関し、詳しくは、所定の4→2変速等の1変速段
以上の飛び越し変速時での摩擦要素の信頼性向上対策に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動変速機の変速制御装置とし
て、特開昭63−186055号公報に開示されるもの
では、変速比が「1」の直結段を形成する摩擦要素(即
ち、3−4クラッチ)と、所定の低速レンジの低速段で
上記摩擦要素の回転動作を阻止することになる他の摩擦
要素(即ち、ロー&リバースブレーキ)と、他の複数の
摩擦要素とを備えて、自動変速機の動力伝達経路を複数
段に切換え変速し得るようにしたものが知られている。
【0003】ところで、上記従来のものでは、3−4ク
ラッチとロー&リバースブレーキとが同時に締結した場
合には、3−4クラッチはエンジン動力により回転駆動
される一方、この回転駆動がロー&リバースブレーキに
より阻止されて、自動変速機の内部ロックが生じるた
め、その対策として、該クラッチ及びブレーキが同時に
締結しないように上記所定の低速レンジの選択時には、
マニュアルバルブにより3−4クラッチに供給する締結
圧の元圧を強制的に排圧し、ロー&リバースブレーキの
みを締結可能としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のものでは、上記所定の低速レンジへの切換えに伴う
所定変速時に、次の不具合があることが判った。すなわ
ち、例えば高速走行時に運転者が選択レバーを切換えて
Dレンジから上記所定の低速レンジを選択した場合に、
変速段が高速段から直結段を飛び越えて低速段に変速す
る際、この低速段の形成に他の摩擦要素の締結を要する
ときには、上記3−4クラッチを締結して直結段を経由
した後に低速段を形成すれば、この低速段で締結する摩
擦要素の滑りを十分抑制できて、その信頼性を確保でき
るので、望ましいが、上記3−4クラッチの締結は、そ
の締結圧の元圧がマニュアルバルブにより排圧されてい
る関係上、直結段を形成し得ない。
【0005】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、上述のように所定の低速レンジへの
切換えに伴い、高速段から直結段を飛び越して低速段に
変速する際には、マニュアルバルブの締結圧の排圧動作
に拘らず、直結段を形成する摩擦要素の締結を一時期確
保することにより、直結段を経由した変速を行って、低
速段形成用の摩擦要素の信頼性を確保することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明では、所定の低速レンジへの切換時に、直結
段を形成する摩擦要素の締結圧の元圧がマニュアルバル
ブで排圧される場合であっても、その排圧速度を調整
し、その排圧を遅らせて、直結段を形成する摩擦要素の
締結を所定期間の間だけ確保して、必ず高速段から直結
段を経由して低速段に変速させる構成とする。
【0007】すなわち、請求項1記載の発明の具体的な
解決手段は、図1に示すように、動力伝達経路の直結段
を形成する摩擦要素27への油圧の元圧を所定の低速レ
ンジにおいて排圧するマニュアルバルブ42を備えた自
動変速機の変速制御装置を前提とする。そして、上記直
結段を形成する摩擦要素27の締結圧の排圧速度を少く
とも2段階に調整する排圧調整手段99と、変速段が直
結段を飛び越えて上記所定の低速レンジでの低速段に変
速する変速時を検出する変速時検出手段100と、該変
速時検出手段100により検出した変速時に、上記直結
段を形成する摩擦要素27の締結圧の排圧速度を遅く
し、その後に速くするよう上記排圧調整手段99を制御
する速度制御手段101とを設けて、直結段を飛び越え
て所定の低速レンジの低速段に変速するとき、直結段を
形成する摩擦要素27を一時期のあいだ締結状態を保持
して、直結段を経由して変速させる構成としている。
【0008】また、請求項2記載の発明では、上記請求
項1記載の発明の排圧調整手段99を限定して、シフト
バルブの排圧ポートに配置されたオリフィスと、上記排
圧ポートのオリフィス上流側をドレンする分岐油路と、
該分岐油路を開閉する開閉弁とを有するもので構成す
る。
【0009】
【作用】以上の構成により、請求項1記載の発明では、
選択レバーの低速レンジへの切換操作に伴い、高速段か
ら直結段を飛び越えて低速段に変速する場合には、直結
段を形成する摩擦要素の締結圧の元圧がマニュアルバル
ブ42により排圧されるが、その排圧速度が速度制御手
段101により制御されて、排圧速度は、その変速時の
当初で遅く、その後に速くなる。その結果、直結段を形
成する摩擦要素27の締結圧は変速当初では十分高く保
持されて、直結段を形成する摩擦要素27の締結が保持
されるので、直結段を経由し、その後は、締結圧の素早
い排圧に伴い、直結段を形成する摩擦要素27が開放し
て直結段の経由が解除されると共に、低速段が形成され
る。
【0010】また、請求項2記載の発明では、高速段か
ら直結段を飛び越えて低速段に変速する際、その変速当
初では開閉弁が閉じて分岐油路が閉じられるので、直結
段を形成する摩擦要素27の締結圧はシフトバルブの排
圧ポートのオリフィスのみを経て排圧されて、その排圧
速度が遅くなる。その後は、開閉弁が開作動して分岐油
路が開くので、直結段を形成する摩擦要素の締結圧はシ
フトバルブの排圧ポートと共に、分岐油路からも排圧さ
れて、その排圧速度が速くなる。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明の自動変速機の変速制御装置によれば、所定の低速レ
ンジへの切換えに伴い高速段から直結段を飛び越えて低
速段に変速する際、直結段を形成する摩擦要素の締結圧
の元圧がマニュアルで排圧されても、その排圧速度の調
整により直結段を形成し、該直結段を経由して低速段に
変速させたので、低速段で締結する摩擦要素の滑りを十
分に抑制できて、その摩擦要素の信頼性の向上を図るこ
とができる。
【0012】また、請求項2記載の発明によれば、排圧
調整手段を、シフトバルブの排圧ポートに設けたオリフ
ィスからの締結圧の排圧と、該オリフィス及び分岐油路
からの双方の排圧とを開閉弁により切換える簡易な構成
としたので、油圧回路構成を簡易にできる効果を奏す
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図2以下の図面に基
いて説明する。
【0014】図2は、前進4段,後退1段の自動変速機
を示す。同図において、1はエンジン出力軸、2は、該
エンジン出力軸1に連結したケース3に連結されたポン
プ4と、タービン5と、ステータ6とを備えたトルクコ
ンバータであって、ステータ6は、該ステータ6をター
ビン5と逆方向に回転させないためのワンウェイクラッ
チ7を介してケース11に固定可能に設けられている。
また、10は上記トルクコンバータ2のタービン5に連
結したコンバータ出力軸8に連結された変速歯車装置で
ある。
【0015】上記変速歯車装置10は、内部にラビニョ
オ型遊星歯車機構12を備え、該遊星歯車機構12は、
前後に配置した小径サンギヤ13及び大径サンギヤ14
と、該小径サンギヤ13に噛合するショートピニオンギ
ヤ15と、上記大径サンギヤ14及びショートピニオン
ギヤ15に噛合するロングピニオンギヤ16と、該ロン
グピニオンギヤ16に噛合するリングギヤ18とから成
る。上記小径サンギヤ13は、その後方に配置したフォ
ワードクラッチ20、及び該クラッチ20に直列に接続
され上記コンバータ出力軸8の逆駆動を阻止する第1ワ
ンウェイクラッチ22、並びにこれらに並列に接続せし
めたコーストクラッチ21を介して上記トルクコンバー
タ2の出力軸8に連結されている。また、大径サンギヤ
14は、その斜め後方に配置した2−4ブレーキ23及
び該2−4ブレーキ23の後方に配置したリバースクラ
ッチ24を介して上記トルクコンバータ1の出力軸8に
連結されている。上記2−4ブレーキ23は、ブレーキ
ドラム23aと、該ドラム23aの外方に掛けられたブ
レーキバンド23bとから成る。更に、上記ロングピニ
オンギヤ16には、その後部側キャリア29を介して該
ロングピニオンギヤ11を固定するロー&リバースブレ
ーキ25と、ロングピニオンギヤ16のエンジン出力軸
2と同方向の回転を許容する第2ワンウェイクラッチ2
6とが並列に接続されていると共に、その前部側キャリ
ア17は、3−4クラッチ27を介して上記トルクコン
バータ2の出力軸8に連結されている。更に、リングギ
ヤ18は、その前方に配置したアウトプットギヤ19に
連結されている。
【0016】加えて、30はトルクコンバータ2の入力
軸としてのエンジン出力軸1とコンバータ出力軸8とを
直結するロックアップクラッチ、31はエンジン出力軸
1により中間軸9を介して駆動されるオイルポンプであ
る。
【0017】以上の構成において各変速段での各クラッ
チ、ブレーキの作動状態を表1に示す。
【0018】
【表1】 上記表1から判るように、前進第3速では、3−4クラ
ッチ27、フォワードクラッチ20及びコーストクラッ
チ21が締結するので、エンジン動力は3−4クラッチ
27から前部側キャリア17に伝達されると共に、コー
ストクラッチ21から小径サンギヤ13に伝達されて、
これ等前部側キャリア17及び小径サンギヤ13が共に
同速で回転するので、リングギヤ18も同速で回転し
て、動力がアウトプットギヤ19に伝達され、変速比が
「1」の直結段が形成される。
【0019】Dレンジの第4速(OD)状態で運転者が
選択レバーをLレンジ(第2速までの自動変速を行う所
定の低速レンジ)に切換えた際には、変速段は第4速か
ら第3速(即ち,直結段)を飛び越えて第2速に変速さ
れるので、本発明は、この変速時に対して適用される。
【0020】次に、上記第4速、第3速及び第2速に関
連する摩擦要素(フォワードクラッチ20、3−4クラ
ッチ27、ロー&リバースブレーキ25、コーストクラ
ッチ21及び2−4ブレーキ23)に対する油圧制御回
路を図3に示す。同図において、31は上記オイルポン
プ、40はオイルポンプ31の吐出圧から車両の走行状
態に応じた値のライン圧を生成するプレッシャーレギュ
レータバルブ、42は車室内の運転席周りに配置した選
択レバーの操作に連動するマニュアルバルブであって、
選択レバーのDレンジ(第4速までの自動変速)及びS
レンジ(第3速までの自動変速)選択時には、ライン圧
油路43を油路44及び油路45に連通し、Lレンジ
(第2速までの自動変速)選択時には、ライン圧油路4
3を油路44及び油路46に連通する機能を有する。
【0021】上記油路45には、後述する2−3シフト
バルブ60及び油路62を経て3−4クラッチ27が連
通接続され、従ってマニュアルバルブ42は、Lレンジ
の選択時には、油路45のドレンにより3−4クラッチ
27に対する締結圧の元圧を排圧する構成である。
【0022】上記油路44には、油路47を介してフォ
ワードクラッチ20が連通接続される。従って、フォワ
ードクラッチ20はD,S及びLレンジ時にはライン圧
が常時供給されて締結する。
【0023】50は1−2シフトバルブであって、該バ
ルブ50は、スプール50aが図中上側位置にあるとき
には、上記油路44に連通する油路52を2−4ブレー
キ23用のサーボ機構55の締結室55aに連通する油
路56に連通すると共に、上記油路46をロー&リバー
スブレーキ25に連通する油路57に連通する。一方、
スプール50aが図中下側位置にあるときには、上記油
路56及び油路57を共にドレンし、2−4ブレーキ2
3の締結圧及びロー&リバースブレーキ25の締結圧を
排圧する。上記スプール50aは、1−2ソレノイドバ
ルブSOL1のON(開)時にスプール50a右方の制
御室50bの制御圧が排圧されて上側位置に切換わり、
1−2ソレノイドバルブSOL1のOFF(閉)時に制
御室50bに制御圧が供給されて、下側位置に切換わ
る。
【0024】また、60は2−3シフトバルブであっ
て、該バルブ60は、スプール60aが図中上側位置に
あるときには、3−4クラッチ27に連通する油路62
を排圧ポート60cに接続したドレン油路63に連通
し、該ドレン油路63の下流端に配置したオリフィス6
4を経て締結圧を排圧する一方、下側位置にあるときに
は、上記3−4クラッチ27への油路62を上記マニュ
アルバルブ42からの油路45に連通する。上記スプー
ル60aは2−3ソレノイドバルブSOL2のON
(開)時にスプール60a右方の制御室60bの制御圧
が排圧されて上側位置に切換わり、2−3ソレノイドバ
ルブSOL2のOFF(閉)時に制御室60bに制御圧
が作用して下側位置に切換わる。
【0025】更に、70は3−4シフトバルブであっ
て、該バルブ70は、スプール70aが図中上側位置に
あるときには、2−4ブレーキ23用のサーボ機構55
の開放室55bに連通する油路56をドレン油路73に
連通すると共に、後述する油路74をドレンポート70
cに連通し、一方、下側位置にあるときには、上記2−
4ブレーキ23用のサーボ機構55の開放室55bに連
通する油路72を、上記3−4クラッチ27への油路6
2に連通する油路76に接続すると共に、上記油路74
を上記マニュアルバルブ42からの油路44に連通する
油路75に連通する。上記スプール70aは3−4ソレ
ノイドバルブSOL3のON(開)時にスプール70a
右方の制御室70bの制御圧が排圧されて上側位置に切
換わり、3−4ソレノイドバルブSOL3のOFF
(閉)時に制御室70bに制御圧が作用して下側位置に
切換わる。
【0026】加えて、80はコーストレデューシングバ
ルブであって、該バルブ80は、上記3−4シフトバル
ブ70に接続された油路74をコーストクラッチ21に
連通する油路81に連通し、該油路81の油圧に応じて
スプール80aが左右動して、コーストクラッチ21へ
の油路81の油圧を設定値に減圧する機能を有する。
【0027】更に、90は3−2タイミングバルブであ
って、該バルブ90は、2−4ブレーキ23用のサーボ
機構55の締結室55aに連通する締結圧油路56に介
設した締結圧供給用のオリフィス付き一方弁91の下流
側と、締結圧排圧用のオリフィス付き一方弁92の上流
側とに連通するバイパス通路93に介設されている。更
に、該バルブ90は、スプール90aが図中上側位置に
あるときには、バイパス通路93の上下流を連通して、
2−4ブレーキ23の締結圧の供給及び排圧を設定期間
の間で素早く行って、第3速と第2速との間の変速時で
の2−4ブレーキ23の締結及び開放の動作速度を調整
する機能を有する。
【0028】上記3−2タイミングバルブ90は、更
に、上記2−3シフトバルブ60に接続したドレン通路
63から分岐する分岐油路95が接続されて、該分岐油
路95を開閉する開閉弁として機能し、スプール90a
が図中上側位置にあるときには、該分岐油路95をドレ
ンポート90cに連通し、該ドレンポート90cに配置
したオリフィス97からも締結圧を排出する一方、スプ
ール90aが図中下側位置にあるときには、分岐油路9
5とドレンポート90cとの連通を遮断する。該バルブ
90のスプール90aは3−2ソレノイドバルブSOL
5のON(開)時にスプール90a右方の制御室90b
の制御圧が排圧されて上側位置に切換わり、3−4ソレ
ノイドバルブSOL5のOFF(閉)時に制御室90b
に制御圧が作用して下側位置に切換わる。
【0029】よって、直結段を形成する3−4クラッチ
27の締結圧を2−3シフトバルブ60の上側位置か
ら、ドレン油路63のオリフィス64を経て排圧する際
に、3−2タイミングバルブ(開閉弁)90の閉時に
は、締結圧をオリフィス64のみから排圧して、その排
圧速度を遅くする一方、3−2タイミングバルブ90の
開時には、締結圧をオリフィス64及びオリフィス97
の双方から排圧して、その排圧速度を速くするよう、排
圧速度を2段階に調整する排圧調整手段99を構成して
いる。
【0030】以上の油圧回路構成から,前進第4速から
Lレンジへの切換時に4→2変速を行う場合には、1−
2,2−3、3−4、及び3−2の4個のソレノイドバ
ルブSOL1〜SOL3及びSOL5は下記の通り制御
される。
【0031】
【表2】 次に、運転者が選択レバーをDレンジからLレンジに切
換選択した際の変速段の4→2変速の制御を図3の制御
フロー及び図4の説明図に基いて説明する。
【0032】図4の制御フローにおいて、ステップS1
でエンジンのスロットル弁開度の値を判定すると共に、
ステップS2でLレンジか否かを判定し、スロットル弁
開度が零近傍の設定値以下の状態でLレンジである場合
には、Lレンジでの4→2変速時であると判断して、ス
テップS3で1−2ソレノイドバルブSOL1をOFF
(閉)制御し、1−2ソレノイドバルブ50を下側位置
に位置づけて、2−4ブレーキ23用のサーボ機構55
の締結室55aの締結圧を油路56を経て排圧し、2−
4ブレーキ23を開放すると共に、2−3ソレノイドバ
ルブSOL2をON(開)制御し、2−3シフトバルブ
60を上側位置に位置付けて、3−4クラッチ27の締
結圧を油路62及びドレン油路63を経てオリフィス6
4から排圧することにより、その締結圧の排圧速度を遅
くし、これにより3−4クラッチ27の締結状態を保持
して、この3−4クラッチ27の締結及び2−4ブレー
キ23の開放により前進第3速を形成する。
【0033】その後、ステップS4で4→2変速指令時
からの経過時間を計測するタイマー値を判定し、設定時
間T1以上の経過時には、第3速の経由を解除してもト
ルク変化は緩やかで支障なしと判断して、ステップS5
で1−2ソレノイドバルブSOL1をOFF(閉)状態
からON(開)制御し、1−2ソレノイドバルブ50を
上側位置に位置づけて、2−4ブレーキ23用のサーボ
機構55の締結室55aに締結圧を油路52及び油路5
6を経て供給し、2−4ブレーキ23を締結すると共
に、ステップS6で3−2ソレノイドバルブSOL5を
OFF(閉)状態からON(開)制御し、3−2タイミ
ングバルブ90を上側位置に位置付けることにより、分
岐油路95をドレンポート90cに連通して、3−4ク
ラッチ27の締結圧をオリフィス64及びオリフィス9
7の双方から排圧して、その締結圧の排圧速度を速め、
その後の短時間の経過時点で3−4クラッチ27を開放
し、前進第2速を形成する。
【0034】その後は、ステップS7でタイマー値を設
定時間T2と比較し、タイマー≧T2となれば、3−4
クラッチ27の締結圧は完全に排圧されたと判断して、
ステップS8で3−2タイミングバルブ90を下側位置
に位置付けることにより、分岐油路95を閉じて定常状
態に戻して、リターンする。尚、上記設定時間T1,及
びT2は油圧回路の油の温度が低いほど長い時間に設定
される。
【0035】一方、上記ステップS1でスロットル弁開
度が設定値を越える場合には、Dレンジでの4→2変速
時、即ち運転者がアクセルペダルを踏込んだ加速要求時
であるので、直ちにステップS6以降に進んで、設定時
間T1の経過を待たずに、3−2タイミングバルブ90
を上側位置に位置付けて、3−4クラッチ27の締結圧
をオリフィス64とオリフィス97との双方から排圧
し、3−4クラッチ27を素早く開放させて、第3速を
経由せずに第2速を形成する。
【0036】よって、上記図4の制御フローにおいて、
ステップS1及びS2により、運転者の選択レバーのL
レンジへの切換操作に伴い、変速段が第4速から直結段
(第3速)を飛び越えてLレンジでの低速段(第2速)
に変速する変速時を検出するようにした変速時検出手段
100を構成している。また、同制御フローのステップ
S3〜S8により、上記変速時検出手段100により検
出した4→2変速時に、その変速当初では3−4クラッ
チ27(第3速を形成する摩擦要素)の締結圧の排圧を
オリフィス64のみから排圧して排圧速度を遅くし、そ
の後に、オリフィス97からも排圧して排圧速度を速く
するよう排圧調整手段99の3−2タイミングバルブ9
0を制御するようにした速度制御手段101を構成して
いる。
【0037】したがって、上記実施例においては、Dレ
ンジ第4速からLレンジ第2速へのダウン変速時には、
3−4クラッチ27への締結圧を形成する元圧の油路4
5がマニュアルバルブ42によりドレンされるので、第
3速(直結段)を形成する3−4クラッチ27の締結動
作が確保されない状況となるが、この際には、2−3シ
フトバルブ60が上側位置に切換わって、3−4クラッ
チ27の締結圧油路62が排圧ポート60cからドレン
油路63を経てオリフィス64から排出されると共に、
3−2タイミングバルブ90が下側位置に切換わって、
分岐油路95とドレンポート90cとの連通を閉じるの
で、3−4クラッチ27の締結圧は比較的遅い排出速度
でもって排出されて、3−4クラッチの締結状態が保持
される。また、同時に2−4ブレーキ23のサーボ機構
55の締結室55aの締結圧が1−2シフトバルブ50
の下側位置から排出されると共に、コーストクラッチ2
1には締結圧が3−4シフトバルブ70の下側位置への
切換により油路75、油路74及び油路81を経て供給
されて締結される。その結果、第3速が形成されて、第
3速を経由した変速となる。
【0038】その後、設定時間T1が経過すると、3−
2タイミングバルブ90が上側位置に切換わって、分岐
油路95をドレンポート90cに連通し、3−4クラッ
チ27の締結圧がオリフィス97と上記オリフィス64
の双方を経て排圧されるので、その排圧速度が速まっ
て、3−4クラッチ27はその後短時間で開放する。ま
た、これと同時に2−4ブレーキ23のサーボ機構55
の締結室55aには1−2シフトバルブ50の上側位置
への切換えにより締結圧が油路53及び油路56を経て
供給される。その結果、第2速が形成されて、所定の変
速が終了する。
【0039】ここに、第4速からLレンジ第2速への変
速には、コーストクラッチ21が締結動作するものの、
上記の通り第3速を経由して、伝達トルクの変化が図5
に示すように緩やかになるので、該コーストクラッチ2
1の締結動作時での滑りが十分抑制されて、該コースト
クラッチ21の信頼性が良好に確保される。
【0040】しかも、上記3−4クラッチ27の締結圧
の排圧速度の調整は、3−2タイミングバルブ90を利
用し、オリフィス97のみを別途配置することで行い得
るので、油圧回路構成を簡易に確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すブロック図である。
【図2】前進4段の自動変速機のスケルトン図である。
【図3】要部油圧制御回路を示す図である。
【図4】Dレンジ第4速からLレンジ第2速への変速制
御を示すフローチャート図である。
【図5】作動説明図である。
【符号の説明】
21 コーストクラッチ 25 ロー&リバースブレーキ 27 3−4クラッチ(直結段を形成する
摩擦要素) 42 マニュアルバルブ 60 2−3シフトバルブ(シフトバル
ブ) 60c 排圧ポート 64 オリフィス 90 3−2タイミングバルブ(開閉弁) 95 分岐油路 99 排圧調整手段 100 変速時検出手段 101 速度制御手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動力伝達経路の直結段を形成する摩擦要
    素への油圧の元圧を所定の低速レンジにおいて排圧する
    マニュアルバルブを備えた自動変速機の変速制御装置で
    あって、上記直結段を形成する摩擦要素の締結圧の排圧
    速度を少くとも2段階に調整する排圧調整手段と、変速
    段が直結段を飛び越えて上記所定の低速レンジでの低速
    段に変速する変速時を検出する変速時検出手段と、該変
    速時検出手段により検出した変速時に、上記直結段を形
    成する摩擦要素の締結圧の排圧速度を遅くし、その後に
    速くするよう上記排圧調整手段を制御する速度制御手段
    とを備えて、直結段を飛び越えて所定の低速レンジの低
    速段に変速するとき、直結段を形成する摩擦要素を一時
    期のあいだ締結状態を保持して、直結段を経由して変速
    させることを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  2. 【請求項2】 排圧調整手段は、シフトバルブの排圧ポ
    ートに配置されたオリフィスと、上記排圧ポートのオリ
    フィス上流側をドレンする分岐油路と、該分岐油路を開
    閉する開閉弁とを有することを特徴とする請求項1記載
    の自動変速機の変速制御装置。
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JP2006275211A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Mazda Motor Corp 自動変速機の制御装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006275211A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Mazda Motor Corp 自動変速機の制御装置
JP4737385B2 (ja) * 2005-03-30 2011-07-27 マツダ株式会社 自動変速機の制御装置

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