JPH06129213A - エンジンの弁駆動用カム - Google Patents

エンジンの弁駆動用カム

Info

Publication number
JPH06129213A
JPH06129213A JP30626492A JP30626492A JPH06129213A JP H06129213 A JPH06129213 A JP H06129213A JP 30626492 A JP30626492 A JP 30626492A JP 30626492 A JP30626492 A JP 30626492A JP H06129213 A JPH06129213 A JP H06129213A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
cam
valve lifter
lifter
contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30626492A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiro Washisu
雄洋 鷲巣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP30626492A priority Critical patent/JPH06129213A/ja
Publication of JPH06129213A publication Critical patent/JPH06129213A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Gears, Cams (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 吸気弁あるいは排気弁のバルブリフタに摺接
するエンジンの弁駆動用カムにおいて、最大リフト時の
カムとバルブリフタとの接触面圧を大きくすることなく
バルブリフタの外径に対するバルブリフト量を大きくす
る。 【構成】 バルブリフタ5の軸心から最も離れた位置で
シム6に摺接する部分を頂部8cより幅狭に形成した。
バルブリフタ5の軸心から最も離間する部分での接触幅
が他の部位に較べて狭くなる。バルブリフタ径を変えず
にバルブリフト量を大きくとれるから、バルブリフト量
を大きくしてエンジン出力を高めるのに大径のバルブリ
フタを使用せずに済む。また、バルブリフト量が最大と
なるときにはカム8の幅狭部分はシム6に接せず、その
ときに面圧が大きくならない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸気弁あるいは排気弁
のバルブリフタに摺接するエンジンの弁駆動用カムに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、吸気弁および排気弁を駆動する動
弁機構としては、カムによって直接吸気,排気弁を駆動
する直動式のものがある。この種の直動式の動弁機構
は、吸気,排気弁の直上にカム軸が配置され、このカム
軸のカムと吸気,排気弁との間にバルブリフタが介装さ
れていた。
【0003】前記バルブリフタは有底円筒状に形成され
たものが多く、内周部に吸気弁あるいは排気弁の弁軸や
バルブスプリング等を臨ませた状態で外周面がシリンダ
ヘッドに摺動自在に嵌合されており、底面にカム軸のカ
ムが摺接する構造になっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、このように
構成された直動式の動弁機構では、バルブリフト量を大
きく設定してエンジン出力を高めるにも限度があった。
これは、バルブリフト量を大きくするとカムとバルブリ
フタとの接触部のアーム長が大きくなってしまうため、
大径なバルブリフタを使用しなければならないからであ
る。ここでいうアーム長とは、バルブリフタの軸心から
バルブリフタとカムの摺接部までの寸法のことである。
すなわち、最大アーム長とは、バルブリフタとカムとの
摺接部がバルブリフタの軸心から最も離れたときのバル
ブリフタ軸心と摺接部との間の寸法のことをいう大径な
バルブリフタを用いると、動弁機構が大型化すると共に
バルブリフタの重量が重くなってしまう。
【0005】また、バルブリフタの径を変えずにバルブ
リフト量を大きくするにはカム頂点高さを大きくすると
共にカム幅を小さくすることが考えられる。ところが、
このような手法を採るとカムとバルブリフタとの接触部
での面圧が大きくなってしまい、信頼性が低下してしま
うという不具合が生じる。
【0006】本発明は上述したような問題点を解消する
ためになされたもので、最大リフト時のカムとバルブリ
フタとの接触面圧を大きくすることなくバルブリフタの
外径に対するバルブリフト量を大きくすることを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るエンジンの
弁駆動用カムは、バルブリフタの軸心から最も離れた位
置でバルブリフタに摺接する部分を頂部より幅狭に形成
したものである。
【0008】
【作用】本発明に係るカムによれば、バルブリフタの軸
心から最も離間する部分での接触幅が他の部位に較べて
狭くなるから、バルブリフタの外径を変えることなくバ
ルブリフト量を大きく設定することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図5に
よって詳細に説明する。図1は本発明に係るカムを採用
した直動式動弁機構を示す断面図、図2はカムの動作を
示す図で、同図(a)はリフト開始時の状態を示し、同
図(b)はアーム長さが最大となったときの状態を示
し、同図(c)はカムの頂部がバルブリフタに摺接して
いるときの状態を示す。なお、図2(a)中にはカム軸
の投影図も並べて示した。
【0010】図3は本発明に係るカムの斜視図、図4は
カム角に対するアーム長さの関係を示すグラフで、同図
ではカム角に対する接触部の面圧の変化を破線で示して
ある。図5は本発明に係るカムが摺接することによって
生じた摺動痕跡を示すバルブリフタの平面図である。
【0011】これらの図において、1はDOHC型(双
頭上カム軸型)エンジンのシリンダヘッド、2は直動式
動弁機構である。この直動式動弁機構2は後述するカム
軸以外の部材は従来周知の構造になっている。また、本
実施例では吸気弁側のみを図示説明するが、排気弁側も
同等に形成されている。
【0012】3は吸気弁、4はバルブスプリング、5は
バルブリフタである。このバルブリフタ5は有底円筒状
に形成され、内周部に吸気弁3の軸部およびバルブスプ
リング4等を臨ませるようにしてシリンダヘッド1に上
下摺動自在に嵌合している。さらに、このバルブリフタ
5における上方を向く底面にはシム6が設けられてい
る。
【0013】7は吸気カム軸、8はこの吸気カム軸7に
設けられたカムである。この吸気カム軸7は、軸部7a
とカム8とをそれぞれ別個に加工し、それらを溶接ある
いは拡散結合させる組立式のものが用いられている。そ
して、この吸気カム軸7は、カム8の外周カム面が前記
バルブリフタ5のシム6に摺接するように前記吸気弁3
の直上に配置されている。バルブリフタ5に対する吸気
カム軸7の位置としては、バルブリフタ5の軸線(図2
中一点鎖線Aで示す)と吸気カム軸7の軸線とが交差す
るように設定されている。
【0014】前記カム8は図2(a)および図3に示す
ように、曲率が一定のベースサークル部8aから径方向
外側へ突出するノーズ部8bに凹溝9が形成されてい
る。この凹溝9はノーズ部8bの突出方向と直交する方
向に延び、カム8の両側部に形成されている。そして、
この凹溝9の形成位置は、ノーズ部8bにおけるバルブ
リフタ5の軸心から最も離れた位置でシム6に摺接する
部位〔この部位を図2(a),(b)中にBで示す〕に
溝幅方向中心が位置するように設定されている。言い換
えれば、凹溝9の溝幅方向中心はノーズ部8bがバルブ
リフタ5を押すときのアーム長さが最も長くなる部位に
位置づけられている。すなわち、このカム8は、バルブ
リフタ5の軸心から最も離れた位置でシム6に摺接する
部分が頂部8cより幅狭に形成されている。
【0015】このように構成されたカム8が図2におい
て左回りに回転する場合、先ず、図2(a)で示すよう
ノーズ部8bがシム6を下方に押すようになったとき
に、吸気弁3が開動作を開始することになる。このとき
のバルブリフタ5の軸線Aに対するカム8の回転角度を
図2(a)および図4中にθ1 で示す。図2(a)で示
す状態では、ノーズ部8bにおける凹溝9よりベースサ
ークル部8a側の部分がシム6に接し、アーム長さは図
4中に示すL1 となって最も短くなる。
【0016】カム8が図2(a)の状態からさらに回る
と、アーム長さは図4に示すように急速に長くなり、回
転角度がθ2 となったときに最大値のL2 となる。この
ときには図2(b)に示すように、ノーズ部8bは凹溝
9の溝幅方向中心に位置するB点でシム6に接するよう
になる。すなわち、ノーズ部8bのカム幅が最も狭くな
る部分がバルブリフタ5の軸心から最も離れた位置でシ
ム6に接することになる。
【0017】上述した状態からさらにカム8が回ると、
アーム長さが次第に短くなると共に、同図(c)に示す
ように頂部8cがシム6に接するようになる。同図中C
点がシム6に接しているときの回転角度をθ3 とする
と、アーム長さは図4に示すように前記L2より短いL3
となる。そして、頂部8cとシム6との接触点がバルブ
リフタ5の軸線と一致したときに(アーム長さが0にな
ったときに)バルブリフト量が最大となり、図4中に破
線で示すように接触部の面圧が最大となる。すなわち、
面圧が最大となるときには、凹溝9によってカム幅が狭
められた部分がシム6に接することはない。
【0018】カム8の頂部8cが図2においてバルブリ
フタ5の軸線Aより右側に位置するようになっても、前
記同様にアーム長さが最大となるときにはカム8はカム
幅の狭い部分でシム6に接する。
【0019】シム6にカム8が摺接することによって生
じる摺動痕跡は図5に示す通りとなる。図5では摺動痕
跡をハッチングによって示してある。本発明に係るカム
8を用いたときの摺動痕跡は、回転方向前端(図5中符
号Dで示す)および回転方向後端(図5中符号Eで示
す)となる部位が他の部分に較べて狭くなり、長方形の
四隅を丸めたような形状となる。これは、摺動痕跡の回
転方向前端や後端は、カム幅の狭い部分がシム6に摺接
することによって生じるからである。なお、従来のカム
を使用した場合には、同図中二点鎖線で示すように摺動
痕跡は長方形となる。
【0020】したがって、本発明に係るカム8を使用す
ると、バルブリフタ5の軸心から最も離間する部分での
接触幅が他の部位に較べて狭くなるから、バルブリフタ
5の外径を変えることなくアーム長さを大きくとってバ
ルブリフト量を大きく設定することができる。また、カ
ム8の幅狭部分がシム6に接する時点、すなわち図2
(b)に状態ではバルブリフト量は小さくバルブスプリ
ング4からの反力は小さいため、そのときに面圧が著し
く大きくなることもない。
【0021】なお、本実施例ではカム8におけるアーム
長さが最大となる部分に凹溝9を形成して幅狭部分を設
けた例を示したが、図6に示すようにカム8の頂部8c
以外の部分を幅狭に形成してもよい。
【0022】図6はカムの他の実施例を示す斜視図で、
同図において前記図1ないし図3で説明したものと同一
もしくは同等部材については、同一符号を付し詳細な説
明は省略する。カム8を図6に示すように形成する場合
には、図2(a)中に二点鎖線Fで示すように、シム6
にバルブリフタの軸心から最も離れた部位で接する部分
よりベースサークル部8a側を全て幅狭に形成する。こ
の幅狭部分を図6において符号11で示す。このような
構成としても前記実施例と同等の効果が得られる。な
お、図6に示したようにカム8を形成すると、バルブリ
フト量が最大となるときの面圧が変わることなくカム8
の軽量化を図ることができる。
【0023】また、上述した各実施例では吸気カム軸7
として組立式のものを採用したが、吸気カム軸7あるい
は排気カム軸(図示せず)は鋳造によって軸部7aとカ
ム8とが一体になるように製造することもできる。この
ようにする場合には、カム8の凹溝9は鋳造後に切削に
よって形成したり、鋳型の抜き方向にカム溝9の延設方
向を合致させて軸部成形時に同時に形成することができ
る。
【0024】さらに、上述した実施例ではバルブリフタ
5としてシム6が上面に設けられたアウターシムタイプ
のものを使用したが、シムがバルブリフタ本体と弁軸と
の間に介装されたインナーシムタイプのものを使用する
こともできる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るエンジ
ンの弁駆動用カムは、バルブリフタの軸心から最も離れ
た位置でバルブリフタに摺接する部分を頂部より幅狭に
形成したため、バルブリフタの軸心から最も離間する部
分での接触幅が他の部位に較べて狭くなるから、バルブ
リフタの外径を変えることなくバルブリフト量を大きく
設定することができる。
【0026】このため、バルブリフト量を大きくとって
エンジン出力を高めるに当たり、動弁機構が大型化する
と共に重量が重くなるような大径のバルブリフタを使用
せずに済む。
【0027】また、バルブリフト量が最大となるときに
はカムの幅狭部分はバルブリフタに接せずそのときに面
圧が大きくなることがないから、信頼性が低下するよう
なことがない。さらに、カムが部分的に幅狭になるか
ら、カムが軽量になるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカムを採用した直動式動弁機構を
示す断面図である。
【図2】カムの動作を示す図で、同図(a)はリフト開
始時の状態を示し、同図(b)はアーム長さが最大とな
ったときの状態を示し、同図(c)はカムの頂部がバル
ブリフタに摺接しているときの状態を示す。
【図3】本発明に係るカムの斜視図である。
【図4】カム角に対するアーム長さの関係を示すグラフ
である。
【図5】本発明に係るカムが摺接することによって生じ
た摺動痕跡を示すバルブリフタの平面図である。
【図6】カムの他の実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
2 直動式動弁機構 5 バルブリフタ 6 シム 7 吸気カム軸 8 カム 8b ノーズ部 8c 頂部 9 凹溝 11 幅狭部分

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルブリフタに摺接するエンジンの弁駆
    動用カムにおいて、バルブリフタの軸心から最も離れた
    位置でバルブリフタに摺接する部分を頂部より幅狭に形
    成したことを特徴とするエンジンの弁駆動用カム。
JP30626492A 1992-10-20 1992-10-20 エンジンの弁駆動用カム Pending JPH06129213A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30626492A JPH06129213A (ja) 1992-10-20 1992-10-20 エンジンの弁駆動用カム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30626492A JPH06129213A (ja) 1992-10-20 1992-10-20 エンジンの弁駆動用カム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06129213A true JPH06129213A (ja) 1994-05-10

Family

ID=17954989

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30626492A Pending JPH06129213A (ja) 1992-10-20 1992-10-20 エンジンの弁駆動用カム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06129213A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008297950A (ja) * 2007-05-30 2008-12-11 Otics Corp 動弁機構用のカムシャフト
JP2009167813A (ja) * 2008-01-10 2009-07-30 Aichi Mach Ind Co Ltd カムシャフトおよびカムシャフト製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008297950A (ja) * 2007-05-30 2008-12-11 Otics Corp 動弁機構用のカムシャフト
JP2009167813A (ja) * 2008-01-10 2009-07-30 Aichi Mach Ind Co Ltd カムシャフトおよびカムシャフト製造方法
US7938091B2 (en) 2008-01-10 2011-05-10 Aichi Machine Industry Co., Ltd. Camshaft and camshaft manufacturing method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4615313A (en) Automatic decompression device for internal combustion engine
EP3012422B1 (en) Variable valve mechanism of internal combustion engine
JP3995913B2 (ja) 可変動弁機構
JPH06129213A (ja) エンジンの弁駆動用カム
JP4373761B2 (ja) バルブガイド構造
JP4103872B2 (ja) 可変動弁装置
JP3907346B2 (ja) 内燃機関の動弁装置
JP4535973B2 (ja) 可変動弁機構
JP3541730B2 (ja) 動弁装置
JP4108300B2 (ja) 可変動弁機構
JP2561724B2 (ja) 内燃機関のロッカーアーム
JP2007239495A (ja) エンジンの可変動弁装置
JP5516699B2 (ja) 可変動弁装置及び内燃機関
JP2006226213A (ja) 直打式動弁機構、カム、及びバルブリフタの回転方法。
JPH10212913A (ja) 可変バルブリフト装置
JP2638786B2 (ja) 内燃機関の動弁装置
JP4278607B2 (ja) 揺動カム装置
JP2009133289A (ja) エンジンの動弁装置
JP2001082111A (ja) 内燃機関用カムシャフト
JP2964849B2 (ja) 内燃機関のバルブ開閉機構
JP2007046459A (ja) 可変動弁機構
JPH0550003U (ja) 内燃機関の動弁機構
JP2578369Y2 (ja) バルブリフタ
JP2005240715A (ja) カムシャフト
JP2000356113A (ja) バルブリフタ