JP4278607B2 - 揺動カム装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば内燃機関の可変動弁装置に適用されて、吸気弁や排気弁などの機関弁を開閉作動させる揺動カムの支持構造に関する。
従来の可変動弁装置としては、本出願人が先に出願した以下の特許文献に記載されたものがある。
概略を説明すれば、この可変動弁装置は、一気筒当たり2つの吸気弁を有するものに適用されたもので、クランク軸の回転に同期回転する駆動軸の外周に、軸心が駆動軸の軸心から偏心した駆動カムがピンによって固定されていると共に、前記駆動軸の外周に円筒状のカムシャフトが駆動軸に対して回転自在に設けられている。
このカムシャフトは、外周に一対の吸気弁に対応した左右一対の揺動カムが一体に設けられており、この揺動カムに前記駆動カムの回転力が多節リンク状の伝達機構を介して伝達されて、各吸気弁をバルブリフターを介して開閉作動させるようになっている。
前記伝達機構は、各揺動カムの上方に配置されて、制御軸に制御カムを介して揺動自在に支持されたロッカアームと、一端部の円環部が駆動カムに回転自在に連係しかつ突起状の他端部がロッカアームの一端部に回転自在に連結されたリンクアームと、一端部がロッカアームの他端部に回転自在に連結され、他端部が前記各揺動カムのカムノーズ部側に回転自在に連結された一対のリンクロッドとから構成されている。
そして、機関運転状態に応じて前記制御軸を介して制御カムの回転位置を制御させることにより、ロッカアームの揺動支点を変化させて各揺動カムのバルブリフタに対する転接位置を制御することにより、各吸気弁のリフト量及び作動角を変化させるようになっている。
特開2001−55915号公報
ところで、前記従来の可変動弁装置にあっては、駆動軸に対して、駆動カムや、一対の揺動カムが一体形成されたカムシャフト、その他シリンダヘッドに設けられた軸受に支持されるジャーナル部など数多くの部材が組み付けられ、あるいは予め一体的に設けられているが、これらは動弁機構の軸方向の長さ寸法の制限から互いに軸方向へ近接して配置されている。
このため、駆動軸への組み付け性を良好にするために、駆動カムを駆動軸とは別部材によって形成して、各部材の組み付け時に位置決めなどを行いながら、軸半径方向から連結ピンなどを利用して駆動軸に組み付けるようになっている。
しかし、このように駆動カムを駆動軸と別体に形成して、事後的に組み付ける構成では、該駆動カムの組付作業が煩雑になると共に、前記揺動カムをカムシャフトを介して駆動軸の軸端側からそれぞれ前記駆動カムの位置に合わせて組み付けなければならないことから、かかる揺動カムの組付作業も煩雑になり、装置の組付コストの上昇が余儀なくされている。特に、多気筒内燃機関の場合は、多くの駆動カムや揺動カムを組付なければならないので、組付作業性がさらに悪化する。
請求項1に記載の発明は、所定の位置に形成された挿通孔を介して揺動支持軸の外周面に揺動自在に支持され、伝達された自身の揺動力によって弁を開閉する揺動カム装置であって、前記揺動支持軸は、内燃機関のクランク軸から回転力が伝達されると共に、前記揺動カムへ揺動力を伝達する駆動カムが一体に形成され、かつ外周面の前記揺動カムが配置される近傍に、前記揺動支持軸の直径より幅の狭い狭幅部形成されていると共に、前記揺動カムに、前記挿通孔の内径より幅が狭くかつ前記挿通孔と狭幅部とを連通する嵌入部を形成したことを特徴としている。
この発明によれば、前記揺動支持軸に揺動カムを組み付ける際に、前記揺動カムを前記嵌入部を介して狭幅部から前記揺動支持軸に嵌入させて前記挿通孔を揺動支持軸に嵌合する。その後、揺動カムを揺動支持軸の軸方向の一般部である外周面所定位置に移動させることによって、揺動支持軸に対して揺動カムを揺動自在に支持ことができる。
したがって、前記揺動カムを揺動支持軸に対してきわめて容易に取り付けることが可能になると共に、作動時における揺動カムが揺動支持軸から不用意に脱落するのを防止できる。
請求項2に記載の発明は、揺動カムのカムノーズ部側に前記揺動力が作用するように構成し、前記嵌入部を、前記揺動カムのカム面以外の部位に形成しかつ前記カムノーズ部と反対側に開口形成したことを特徴としている。
この発明によれば、前記揺動カムのカムノーズ部側で揺動力により前記弁をリフトさせると、バルブスプリングのばね反力が揺動カムに作用するものの、前記嵌入部はカム面以外の箇所に形成されていることから、前記ばね反力による大きな荷重が嵌入部に作用することがない。
したがって、嵌入部での応力集中による摩耗の発生や揺動支持軸からの脱落などが十分に回避される。この結果、揺動カムの耐久性の向上が図れる。
請求項3に記載の発明は、前記揺動カムを、前記揺動支持軸の軸方向の所定位置に保持手段によって保持したことを特徴としている。
この発明によれば、揺動カムを前記嵌入部などを介して前記揺動支持軸の正規の位置に組み付けた後に、前記保持手段によってその正規位置に保持されることから、揺動カムが前記狭幅部側へ位置ずれするのを確実に防止できる。この結果、前記揺動カムの揺動支持軸からの不用意な脱落を未然に防止できる。
請求項4に記載の発明にあっては、前記揺動カムは、前記揺動支持軸の軸方向の両端面が平坦な平板状に形成したことを特徴としている。
請求項5に記載の発明にあっては、前記揺動カムは、前記駆動カムを挟んで両側に配置されていることを特徴としている。
以下、本発明に係る揺動カムの支持構造の実施形態を図面に基づいて詳述する。この実施形態では、1気筒当たり2つの吸気弁を備え、かつ、該各吸気弁のバルブリフトを機関運転状態に応じて可変可能な多気筒内燃機関の可変動弁装置に適用されている。
すなわち、内燃機関の可変動弁装置は、図1〜図6に示すように、シリンダヘッド1にバルブガイド1aを介して摺動自在に設けられた一対の吸気弁2,2と、機関前後方向に配置された内部中空状の揺動支持軸である駆動軸3と、該駆動軸3の外周面所定位置に各気筒毎に対応して一体に固設されたそれぞれ1つの駆動カム4と、前記駆動軸3に揺動自在に支持されつつ前記駆動カム4を挟んで左右対称位置に配置され、各バルブリフター6,6を介して前記各吸気弁2,2を開作動させる2つの揺動カム5,5と、駆動カム4と揺動カム5,5との間に連係されて、駆動カム4の回転力を揺動カム5,5の揺動力(開弁力)として伝達する伝達機構7と、該伝達機構7の作動位置を可変にする制御機構8とを備えている。
前記吸気弁2,2は、シリンダヘッド1の上端部内に収容されたほぼ円筒状のボアの底部とバルブステム上端部のスプリングリテーナ2aとの間に弾装されたバルブスプリング9,9によって閉方向に付勢されている。
前記駆動軸3は、軽量化を図るため内部中空状に形成されて、機関前後方向に沿って配置され、機関フロント側の端部に取り付けられた図外の従動プーリに巻装されたタイミングベルトを介して機関のクランク軸から回転力が伝達されている。
また、駆動軸3は、前記フロント側の端部側と機関リア側端部及びほぼ中央位置にそれぞれ設けられた3つの図外のジャーナル部が、シリンダヘッド1の上部に対応して設けられた3つの軸受10によって回転自在に軸支されていると共に、前記各揺動カム5,5が最終的に配置される位置よりも外側の近傍位置に、駆動軸3の直径より幅の狭い狭幅部11が形成されている。
具体的には、前記狭幅部11は、各揺動カム5,5に対応して形成され、駆動軸3の外周面の両側が接線方向から切り欠かれた平坦な2面幅状に形成されていると共に、該各平坦面11a、11bが平行になっている。
前記各軸受10は、図1に示すように、両吸気弁2,2を駆動する両バルブリフタ6,6の外側に配置されており、シリンダヘッド1の上端部にボルト固定され、上下面中央に半円状の軸受溝を有する枠体状の本体10aと、該本体10aの下部にボルト12によって固定されて、前記下部軸受溝と中央上面の半円溝との間に前記駆動軸3を軸受する下部ブラケット10bと、本体10aの上部にボルト13によって固定されて、下面中央に有する半円溝と前記上部軸受溝との間に後述する制御軸を支持する上部ブラケット10cとから構成されている。
前記駆動カム4は、所定肉厚のほぼ円盤状に形成されて、前記駆動軸3における前記両吸気弁2,2の間の位置に一体に設けられていると共に、それぞれの中心Yが駆動軸3の軸心Xから偏心した位置に設けられて、外周面が偏心円のカムプロフィールに形成されている。
前記各揺動カム5は、図1に示すように同一形状のほぼ雨滴状を呈し、基端部5a側の中心位置に、前記駆動軸3が挿通する挿通孔5bが貫通形成され、この挿通孔5bを介して駆動軸3に揺動自在に支持されていると共に、下面にはカム面5cがそれぞれ形成されている。
このカム面5cは、基端部5a側の基円面と、該基円面からカムノーズ部5d側に円弧状に延びるランプ面と、該ランプ面からカムノーズ部5dの先端側に有する最大リフトの頂面に連なるリフト面とから形成されており、該基円面とランプ面、リフト面及び頂面とが、揺動カム5の揺動位置に応じて各バルブリフター6の上面所定位置に当接するようになっている。なお、前記カムノーズ部5dには、ピン孔5eが貫通形成されている。
また、各揺動カム5,5は、図1及び図2に示すように、前記基端部5aに前記駆動軸3の各狭幅部11に嵌入して前記挿通孔5bを駆動軸3に嵌合させる嵌入部13、13がそれぞれ切欠形成されている。
具体的には、この嵌入部13は、図1、図2及び図4に示すように、基端部5aのカム面5cが形成されていない部位でかつカムノーズ部5dのほぼ反対位置に前記挿通孔5bから径方向外側に向かって開口形成され、これによって、前記挿通孔5bと外部が連通される形になっている。また、この嵌入部13は、その対向面13a、13bが挿通孔5bから外側に向かって僅かに拡径したテーパ状に形成されていると共に、該対向面13a、13b間の幅Wが前記狭幅部11の両平坦面11a、11b間の径方向幅よりも若干大きく設定されて、前記狭幅部11を通過可能になっている。
また、嵌入部13の前記対向面13a、13bの外側開口縁に、面取り部13c、13dがそれぞれ形成されている。
前記各バルブリフタ6は、図1〜図3に示すように、有蓋円筒状に形成されて、シリンダヘッド1に形成されたボア1b内に上下摺動自在に保持されていると共に、冠面上にほぼ径方向に沿った凸部14が一体に設けられている。この凸部14は、蒲鉾状に形成されて、上面14aに前記各揺動カム5のカム面5cが摺接するようになっている。
また、各バルブリフタ6の外周面と前記ボア1bの内周面との対向した位置に、バルブリフタ6の自由な回転を規制する規制手段15が設けられている。この規制手段15は、前記ボア1bの内周面所定位置に上下方向に沿って形成された規制用溝15aと、バルブリフタ6の外周面に形成されて、前記規制用溝15aに係入しつつ上下方向にガイドされる規制突起15bとから構成されている。
前記伝達機構7は、駆動軸3の上方に配置されたロッカアーム16と、該ロッカアーム16の一端部16aと前記駆動カム4とを連係するリンクアーム17と、ロッカアーム16の二股状の他端部16b、16bと両揺動カム5、5とを連係する一対のリンクロッド18、18とを備えている。
前記ロッカアーム16は、中央の筒状基部の内部に支持孔16cが横方向から貫通形成され、この支持孔16cを介して後述する制御カムに揺動自在に支持されている。
前記ロッカアーム16の一端部16aは、前記リンクアーム17の一端部と連結するピン19が挿通されるピン孔が貫通形成されている一方、前記二股状の他端部16b、16bは、筒状基部を中心として左右対称位置に配置され、それぞれの先端部に前記各リンクロッド18の一端部と連結する各ピン20がそれぞれ嵌入するピン孔がそれぞれ貫通形成されている。ここで、二股状の他端部16b、16bは、筒状基部を中心に左右対称に配置されているので、ロッカアーム16に倒れが生じにくく安定したリフト作動が行われる。
前記リンクアーム17は、一端側の比較的大径な円環部と、該円環部の外周面所定位置に突設された他端側の突出端とを備え、円環部の中央位置には、前記駆動カム4の外周面が回転自在に嵌合する嵌合孔17aが形成されていると共に、該円環部の軸方向の肉厚が前記駆動カム4の肉厚よりも若干大きく設定されて、該駆動カム4を嵌合孔17aの内側で保持するようになっている。一方、突出端は、前記ロッカアーム16の一端部16aの切欠部に挿入配置されていると共に、内部軸方向に前記ピン19が挿通されるピン孔が貫通形成されている。
前記リンクロッド18は、前記駆動軸3上で各揺動カム5の軸方向の移動を規制する保持手段としての機能を有し、プレス成形によって横断面ほぼコ字形状に折曲形成されており、両端部18a,18b付近は二枚板となり、この各端部18a,18bによってロッカアーム16の各他端部16b、16bや各揺動カム5,5のカムノーズ部5d、5dを挟み込むように配置され、そこに貫通形成されている各ピン孔のそれぞれに、前記他端部16b、16bと回転自在に連結する前記ピン20,20と、前記カムノーズ部5d、5d側と回動自在に連結するピン21、21が挿通されている。
前記制御機構8は、シリンダヘッド1の上方位置に配置された軸受10に回転自在に支持された制御軸22と、該制御軸22の外周に一体に固定されてロッカアーム16の揺動支点となる制御カム23とを備えている。
前記制御軸22は、駆動軸3と並行に機関前後方向に配設されていると共に、一端部に設けられた電動アクチュエータ24により減速歯車機構を介して所定回転角度範囲内で正逆回転制御されるようになっている。一方、前記制御カム23は、円筒状を呈し、軸心P1位置が肉厚部の分だけ制御軸22の軸心P2から所定分だけ偏倚している。
また、電動アクチュエータ24は、機関の運転状態を検出する図外の電子コントローラからの制御信号によって駆動するようになっており、この電子コントローラは、マイクロコンピュターが内蔵され、クランク角センサやエアーフローメータ,水温センサ及び制御軸22の回転位置を検出するポテンションメータ等の各種センサからの検出信号に基づいて現在の機関運転状態を演算等により検出して、前記電動アクチュエータ24に制御信号を出力している。
以下、本実施形態の作動を簡単に説明すれば、低リフト制御時には、電子コントローラからの制御信号によって電動アクチュエータ24を介して制御軸22が一方向へ回転駆動される。このため、制御カム23は、図4A、Bに示すように、肉厚部が制御軸22に対して図示の左方向へ回動して、かかる回動角度位置に保持される。これにより、ロッカアーム16の他端部16b、16b側が上方向へ回動する。このため、各揺動カム5は、リンクロッド18を介してカムノーズ部5d側が強制的に引き上げられて全体が図4の反時計方向の回動位置に移行する。
したがって、駆動カム4が回転してリンクアーム17がロッカアーム16の一端部16aを押し上げると、図4Aに示すように、そのリフト量がリンクロッド18を介して揺動カム5及びバルブリフター6に伝達されるが、そのリフト量は十分小さくなる。
よって、吸気弁2,2のバルブリフト量(L1)が小さくなると共に、開時期が遅くなり、排気弁とのバルブオーバラップが小さくなる。このため、例えば低負荷域の燃費の向上と機関の安定した回転が得られる。
一方、高リフト制御時は、電子コントローラからの制御信号によって電動アクチュエータ24により制御軸22が他方向へ回転駆動される。したがって、制御軸22が、図5A、Bに示すように、制御カム23を所定回転角度位置まで回転させ、肉厚部を下方向へ移動させる。このため、ロッカアーム16の他端部16b、16b側が下方へ移動して揺動カム5のカムノーズ部5dを、リンクロッド18を介して下方へ押圧して該揺動カム5全体が図5に示す時計方向の回動位置に移行する。
したがって、各揺動カム5の各バルブリフター6の凸部上面14aに対する各カム面5bの当接位置がカムノーズ部5d側に移動する。このため、駆動カム4が回転してロッカアーム16の一端部16aを、リンクアーム17を介して押し上げると、図5Aに示すように、バルブリフター6に対するそのリフト量は大きくなる。
よって、各吸気弁2のバルブリフト量L2が大きくなって、開時期が早くなると共に、閉時期が遅くなる。この結果、例えば、高負荷域における吸気充填効率が向上し、十分な出力が確保できる。
そして、この実施形態によれば、前記駆動軸3に各揺動カム5を組み付ける際に、該各揺動カム5を前記嵌入部13を介して狭幅部11から前記駆動軸3に嵌入させて前記挿通孔5bを駆動軸3に嵌合する。その後、各揺動カム5を、挿通孔5bを介して前記各狭幅部11から前記駆動カム4側へ移動させて駆動軸3の軸方向の一般部外周面に配置する。これによって、駆動軸3に対して各揺動カム5を揺動自在に支持ことができる。
したがって、前記各揺動カム5を駆動軸3に対してきわめて容易に取り付けることが可能になる。
すなわち、前記駆動軸3に対して各揺動カム5を該駆動軸3の軸方向からではなく、前記嵌入部13や狭幅部11を介して前記駆動軸3の径方向から組み付けることが可能になるので、前記駆動カム4を駆動軸3に予め一体に設けることが可能になる。
この結果、内燃機関の上方位置において、前記揺動カム5を含めた各構成部品全体の組付作業がきわめて容易になると共に、コストの低減化が図れる。
また、前記各揺動カム5を、それぞれ例えば平板状の独立した形状に形成できるので、該揺動カム5のカム面などの加工作業が容易になり、高精度な加工機械が不要になることから、コストの面で有利になる。
前記揺動カム5のカムノーズ部5d側で各バルブリフタ6,6を介して前記各吸気弁2,2をリフトさせると、各バルブスプリング9のばね反力が揺動カム5に作用するものの、前記嵌入部13はカム面5c以外の箇所に形成されていることから、前記ばね反力による大きな荷重が嵌入部13に作用することがない。
したがって、嵌入部13での応力集中による摩耗の発生や駆動軸3からの脱落などを十分に回避することができる。この結果、各揺動カム5の耐久性の向上が図れる。
また、前記嵌入部13の形成位置が、前記基端部5aのバルブリフタ6と当接するベースサークルを避けた後側の位置になっていることから、外側開口縁の面取り部13c、13dとバルブリフタ6との部分接触が回避されると共に、カム面5cのベースサークルとバルブリフタ6の間のギャップを適当に保持して、バルブリフタ6の無用な上下動を抑制することができる。
さらに、前記各揺動カム5が前記嵌入部13などを介して前記駆動軸3の正規の位置に組み付けた後は、前記狭幅部11からは離れた位置で各リンクロッド18によってその正規位置に保持されることから、各揺動カム5が前記狭幅部11側へ位置ずれするのを確実に防止できる。この結果、前記各揺動カム5の駆動軸3からの不用意な脱落を未然に防止できる。
前記狭幅部11を二面幅状に形成したことによってを駆動軸3の横断面積の減少分を最小限にして幅を狭くすることができる。したがって、前記駆動軸3の剛性の低下を防止することができ、捩りや曲げ強度の低下を抑制できる。
また、前記嵌入部13を拡径状に形成したため、各揺動カム5を組み付けるに際に、該嵌入部13を狭幅部11に嵌入し易くなり、これによって組付作業性が良好になる。
またかかる嵌入部13において外側開口縁に面取り部13c、13dを形成したことにより、該嵌入部13を狭幅部11に嵌入させる際に、スムーズに嵌入させることができることから、その嵌入作業が容易になり、前記組付作業性がさらに良好になる。
さらに、前記規制手段15によって各バルブリフタ6の自由な回転が規制されることから、該バルブリフタ6の前記凸部上面14aと揺動カム5のカム面5cとの両摺接面の位置ずれを防止することができる。
さらにまた、駆動カム4を駆動軸3と一体に成形し、通常のカムシャフトのカム研削にように、各気筒毎に位相をずらして研削加工ができるので、従来のように、別体の駆動カムを組み付ける工法に比べて、各気筒間の位相のずれを精度良く設定できる。このため、各気筒の吸気弁の開閉タイミングのばらつきを低減できる
したがって、この場合は、駆動軸3に対して揺動カム5を組み付けるに際し、前記嵌入部13を前記段差小径状の狭幅部11のいずれの角度からも嵌挿することが可能になるので、揺動カム5の組付作業性が良好になると共に、角部がないことから、応力集中の発生も防止できる。
前記実施形態から把握される前記請求項に記載した発明以外の技術的思想について以下に説明する。
請求項(1)前記狭幅部を、前記揺動支持軸の所定外周面に二面幅状に形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の揺動カムの支持構造。
前記狭幅部を二面幅状に形成したことによって揺動支持軸の横断面積の減少分を最小限にして幅を狭くすることができる。したがって、前記揺動支持軸の剛性の低下を防止することができ、捩りや曲げ強度の低下を抑制できる。
請求項(2)前記狭幅部を、揺動支持軸の外周面に形成された円環状の段差小径状に形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の揺動カムの支持構造。
この発明によれば、揺動支持軸に対して揺動カムを組み付けるに際して、前記嵌入部を前記段差小径状の狭幅部のいずれの角度からも嵌挿することが可能になるので、揺動カムの組付作業性が良好になると共に、角部がないことから、応力集中の発生も防止できる。
請求項(3)前記嵌入部は、前記挿通孔側の内側から外側に亘って拡径状に形成したことを特徴とする請求項1〜(2)のいずれかに記載の揺動カムの支持構造。
前記嵌入部を拡径状に形成したため、揺動カムを組み付けるに際に、該嵌入部を狭幅部に嵌入し易くなり、これによって組付作業性が良好になる。
請求項(4)前記嵌入部の外側開口縁に面取り部を形成したことを特徴とする請求項1〜(3)のいずれかに記載の揺動カムの支持構造。
揺動カムを前記嵌入部を介して狭幅部に嵌入させる際に、前記面取り部によってその嵌入作業が容易になり、前記組付作業性がさらに良好になる。
請求項(5)前記揺動支持軸は内燃機関のクランク軸から回転力が伝達されると共に、該揺動支持軸の外周に前記揺動カムへ揺動力を伝達する駆動カムが一体に形成され、かつ、前記揺動カムが前記駆動カムを挟んで両側に配置されていることを特徴とする請求項1〜(4)に記載の揺動カムの支持構造。
この発明によれば、揺動支持軸に対して揺動カムを該揺動支持軸の軸方向からではなく、前記嵌入部や狭幅部を介して前記揺動支持軸の径方向から組み付けることが可能になるので、前記駆動カムを揺動支持軸に予め一体に設けることが可能になる。
この結果、内燃機関の上方位置において、前記揺動カムを含めた各構成部品全体の組付作業がきわめて容易になると共に、コストの低減化が図れる。
また、前記揺動カムをそれぞれ例えば平板状の独立した形状に形成できるので、該揺動カムのカム面などの加工作業が容易になり、高精度な加工機械が不要になることから、コストの面で有利になる。
請求項(6)前記揺動支持軸に一体に設けられた前記駆動カムと前記揺動カムとの間に配置されて、前記駆動カムの回転力を往復運動に変換して前記揺動カムに伝達する伝達機構と、
機関運転状態に応じて前記伝達機構の姿勢を変化させて前記揺動カムによって開閉される機関弁のリフト及び作動角を可変にする制御機構と、
該制御機構を機関運転状態に応じて作動制御する駆動機構と備えたことを特徴とする請求項(5)に記載の揺動カムの支持構造。
請求項(7)機関のクラン軸によって回転駆動される駆動軸と、
該駆動軸に一体に設けられた駆動カムと、
該駆動カムの回転運動を揺動運動に変換する伝達機構と、
前記駆動カムの両側に配置されつつ前記駆動軸に揺動自在に支持され、前記伝達機構によって変換された揺動運動によって揺動して機関弁を開閉作動させる揺動カムと、
該各揺動カムと複数の機関弁との間にそれぞれ設けられて、前記揺動カムと接触する接触部が凸状に形成されたバルブリフタと、
を備え、
前記各凸部の間に前記駆動カムを配置したことを特徴とする内燃機関の動弁装置。
この発明によれば、駆動カムが前記各凸部間で回転駆動するため、動弁装置の高さ寸法を極力抑制することが可能になる。この結果、内燃機関の小型化が図れ、エンジンルーム内への搭載性が良好になる。
請求項(8)前記バルブリフタの自由な回転を規制する規制手段を設けたことを特徴とする請求項(7)に記載の内燃機関の動弁装置。
この発明によれば、規制手段によってバルブリフタの自由な回転が規制されることから、バルブリフタの前記凸部を揺動カムとの両摺接面の位置ずれが防止される。
本発明は、前記各実施形態の構成に限定されるものではなく、揺動カムとしては、内燃機関以外の装置に適用することも可能であり、したがって、揺動支持軸としては前記駆動軸3に限定されるものではない。
本発明の揺動カムの支持構造が適用される内燃機関の可変動弁装置を分解して示す斜視図である。 本実施形態の可変動弁装置を一部断面して示す側面図である。 本実施形態の可変動弁装置を一部断面して示す正面図である。 Aは本実施形態の動弁装置による最小リフト制御時における吸気弁の閉作動状態を示す作用説明図、Bは同最小リフト制御時における吸気弁の開作動状態を示す作用説明である。 Aは本実施形態の動弁装置による最大リフト制御時における吸気弁の閉作動状態を示す作用説明図、Bは同最大リフト制御時における吸気弁の開作動状態を示す作用説明である。 駆動軸の狭幅部の他例を示す駆動軸の斜視図である。
符号の説明
1…シリンダヘッド
2…吸気弁(機関弁)
3…駆動軸(揺動支持軸)
4…駆動カム
5…揺動カム
5a…基端部
5b…挿通孔
5c…カム面
5d…カムノーズ部
6…バルブリフタ
7…伝達機構
8…制御機構
11…狭幅部
13…嵌入部
13a、13b…対向面

Claims (5)

  1. 所定の位置に形成された挿通孔を介して揺動支持軸の外周面に揺動自在に支持され、伝達された自身の揺動力によって弁を開閉する揺動カム装置であって、
    前記揺動支持軸は、内燃機関のクランク軸から回転力が伝達されると共に、前記揺動カムへ揺動力を伝達する駆動カムが一体に形成され、かつ外周面の前記揺動カムが配置される近傍に、前記揺動支持軸の直径より幅の狭い狭幅部形成されていると共に、
    前記揺動カムに、前記挿通孔の内径より幅が狭くかつ前記挿通孔と狭幅部とを連通する嵌入部を形成したことを特徴とする揺動カム装置
  2. 揺動カムのカムノーズ部側に前記揺動力が作用するように構成すると共に、前記嵌入部を、前記揺動カムのカム面以外の部位に形成しかつ前記カムノーズ部と反対側に開口形成したことを特徴とする請求項1に記載の揺動カム装置
  3. 前記揺動カムを、前記揺動支持軸の軸方向の所定位置に保持手段によって保持したことを特徴とする請求項1または2に記載の揺動カム装置。
  4. 前記揺動カムは、前記揺動支持軸の軸方向の両端面が平坦な平板状に形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の揺動カム装置。
  5. 前記揺動カムは、前記駆動カムを挟んで両側に配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の揺動カム装置。
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