JPH0612885U - スライド式配管支持装置 - Google Patents

スライド式配管支持装置

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JPH0612885U
JPH0612885U JP5061692U JP5061692U JPH0612885U JP H0612885 U JPH0612885 U JP H0612885U JP 5061692 U JP5061692 U JP 5061692U JP 5061692 U JP5061692 U JP 5061692U JP H0612885 U JPH0612885 U JP H0612885U
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JP
Japan
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pipe
saddle
slide
support beam
support device
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Pending
Application number
JP5061692U
Other languages
English (en)
Inventor
哲郎 小田
泰孝 児玉
英晴 仲本
幸彦 工藤
省三 浜口
公哉 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Babcock Hitachi KK filed Critical Babcock Hitachi KK
Priority to JP5061692U priority Critical patent/JPH0612885U/ja
Publication of JPH0612885U publication Critical patent/JPH0612885U/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】高温流体用配管の支持装置であって、配管支持
部に発生する熱応力による配管のクラックなどの事故を
低減し、配管の熱膨脹による管軸方向の移動を円滑に行
わせる。 【構成】配管1を支えるサポート梁4と、スライド面3
を有し配管1に取り付けられたサドル2とで構成され、
サドル2は配管1に直接溶接されたボルト7により取り
付けられ、スライド面3に接するサポート梁4側にはス
ライド突起体5が設けられている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、高温流体用配管の支持装置に係り、特に配管の熱膨脹による移動を 管軸方向のみに限定したスライド式配管支持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のスライド式配管支持装置を図6および図7に示す。
【0003】 配管1には、一端にスライド面3を有する複数個のサドル2が、直接溶接によ って固着されている。配管1の四囲にはサポート梁4があって、サドル2のスラ イド面3と接している。また、配管1は保温6によって覆われており、サドル2 のスライド面3は、保温6の外に露出している。
【0004】 サポート梁4はサドル2を介して配管1の重量を保持すると共に、配管1が熱 により管軸に対して直角方向に移動するのを拘束する役割を果している。しかし 配管1の熱膨脹による管軸方向の移動は、サドル2のスライド面3とサポート梁 4とが相互にスライドして、可能になっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記の従来技術においては、次のような課題があった。
【0006】 1.サドル2は配管1に対して直接溶接によって固着されており、しかも、この 溶接部の長さが長いので、配管1とサドル2の接合面には直接、両部材の温度差 による熱応力が発生し、また、サドル2にも溶接部とスライド面3との温度差に よる熱応力が発生してサドル2自体に変形やクラックが生じ、これらにより、配 管1にしばしば、クラックなどの事故が発生していた。
【0007】 2.サドル2とサポート梁4との接觸面は面接觸であるため、サドル2の変形や クラックなどによるスライド面3の僅かな傾きや変形によって、サドル2とサポ ート梁4との間には、スライド不良が生じていた。
【0008】 本考案は、上記の課題を解決するためになされたもので、配管支持部に発生す る熱応力による配管の事故を低減し、配管の熱膨脹による管軸方向の移動を円滑 に行わせるスライド式配管支持装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本考案が提案する新しい技術的手段は次の通りであ る。
【0010】 1.配管に溶接面積の小さいボルトなどの棒状体を直接溶接し、この棒状体にナ ットや溶接肉により、スライド面を有するサドルを配管に取り付ける。
【0011】 2.サドルのスライド面とサポート梁とが接する部分のサポート梁側にスライド 突起体を設け、スライド面とサポート梁とがほぼ点接觸となるようにする。
【0012】
【作用】
前記した各手段の作用は、次の通りである。
【0013】 1.サドルを棒状体を介して配管に取り付けることにより、サドルを直接配管に 溶接していた従来の構造に比し溶接面積が小さくなるため、溶接面に直接発生す る熱応力が小さくなり、また、サドルは配管に直接溶接されていないため、サド ルの配管側とスライド面との温度差による熱応力も小さくなり、サドル自体の変 形やクラックが減少すると共に、その影響が配管の方に直接伝わることもなくな る。
【0014】 2.サポート梁側にスライド突起体を設けることにより、サドルのスライド面と サポート梁とは面接觸ではなく、ほぼ点接觸となり、サドルの熱応力による変形 などの影響を受け難くなる。
【0015】
【実施例】
図1〜図3は、本考案に係るスライド式配管支持装置の一実施例を示す図であ る。
【0016】 配管1にはボルト7が溶接されており、このボルト7にサドル2がナット8に より取り付けられている。サドル2の高さは保温6の表面と同一になるように設 定されており、スライド面3は保温6の表面と共に、円筒面の一部分を形成する 形状になっている。さらに配管1の四囲には、配管1を取り囲むようにサポート 梁4が配設されており、サポート梁4のスライド面3との接觸部分には、半円筒 形のスライド突起体5が設けられている。
【0017】 このような構造において、まずボルト7を用いることにより、配管1への直接 溶接部の面積が小さいので溶接部に発生する熱応力の大きさが小さくなり、また 、サドル2に発生する熱応力も小さくなり、かつ、直接配管1に伝わることもな くなるので、これらの作用により、配管1に生じるクラックなどの事故が著しく 低減されている。
【0018】 またサドル2のスライド面3とサポート梁4との接觸面に、サポート梁4側に スライド突起体5を設けることにより、スライド面3とスライド突起体5は相互 に直交する円筒面なのでそれらの接觸面はほぼ点接觸であり、サドル2の変形に よるスライド機能の阻害は著しく低減されている。またサドル2の高さはスライ ド面3と保温6とが同一面になるように低くされているので、これにより、サド ル自体の温度差が小さくなり発生する熱応力も小さく、サドル2の変形やクラッ クなどの発生が抑えられている。また、サドル2が小さくなった分だけサポート 梁4も小型にでき、配管支持装置全体の大きさも小型にできている。
【0019】 次に、図4および図5は、本考案の他の実施例を示した図である。サドル2は ボルト7に、ナット8の代わりに溶接肉9により固定されている。
【0020】 以上の実施例では、いずれもボルト7を用いたが、ボルトの代わりに単なる棒 状体を用いても、全く同様の作用、効果が得られることはいうまでもない。
【0021】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係るスライド式配管支持装置においては、次の ような効果が生じている。
【0022】 1.サドル保持のための溶接部の面積が小さくなったので、配管の溶接部に発生 する熱応力が小さくなり、この熱応力によってしばしば発生していた配管のクラ ック事故が著しく減少する。また、サドルと配管とは分離された構造となったの で、サドル自体に発生する温度差による熱応力の影響も小さくなり、かつ、直接 配管に伝わらなくなるので、これも配管の事故防止に役立っている。
【0023】 2.サドルとサポート梁との接觸面のサポート梁側にスライド突起体を設けたの で、これらの接觸が面接觸ではなくなり、サドルの変形などによる両者のスライ ド機能の阻害が緩和されている。
【0024】 このように、本考案の効果は顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すスライド式配管支持装
置の断面図である。
【図2】図1のa部の拡大詳細断面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】本考案の他の実施例を示す断面図である。
【図5】図4のB−B断面図である。
【図6】従来技術によるスライド式配管支持装置の断面
図である。
【図7】図6のC−C断面図である。
【符号の説明】
1…配管 2…サドル 3…スライド面 4…サポート梁 5…スライド突起体 6…保温 7…ボルト 8…ナット 9…溶接肉 10…床面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 工藤 幸彦 広島県呉市宝町6番9号 バブコック日立 株式会社呉工場内 (72)考案者 浜口 省三 広島県呉市宝町6番9号 バブコック日立 株式会社呉工場内 (72)考案者 坂本 公哉 広島県呉市宝町5番3号 バブ日立工業株 式会社内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】スライド面を有するサドルを固定した配管
    と上記配管を取り囲むように置かれたサポート梁とを有
    するスライド式配管支持装置において、上記サドルを、
    上記配管に直接溶接された棒状体に取り付けたことを特
    徴とするスライド式配管支持装置。
  2. 【請求項2】上記サドルの上記スライド面と上記サポー
    ト梁とが接する部分において、上記サポート梁側にスラ
    イド突起体を設けたことを特徴とする請求項1記載のス
    ライド式配管支持装置。
JP5061692U 1992-07-20 1992-07-20 スライド式配管支持装置 Pending JPH0612885U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5061692U JPH0612885U (ja) 1992-07-20 1992-07-20 スライド式配管支持装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5061692U JPH0612885U (ja) 1992-07-20 1992-07-20 スライド式配管支持装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0612885U true JPH0612885U (ja) 1994-02-18

Family

ID=12863914

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5061692U Pending JPH0612885U (ja) 1992-07-20 1992-07-20 スライド式配管支持装置

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JP (1) JPH0612885U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021014993A (ja) * 2019-07-10 2021-02-12 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 配管の局部熱応力算出方法

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JP2021014993A (ja) * 2019-07-10 2021-02-12 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 配管の局部熱応力算出方法

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