JPH06128525A - 光ファイバ一次被覆用紫外線硬化型樹脂組成物 - Google Patents

光ファイバ一次被覆用紫外線硬化型樹脂組成物

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JPH06128525A
JPH06128525A JP4275894A JP27589492A JPH06128525A JP H06128525 A JPH06128525 A JP H06128525A JP 4275894 A JP4275894 A JP 4275894A JP 27589492 A JP27589492 A JP 27589492A JP H06128525 A JPH06128525 A JP H06128525A
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acrylate
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ultraviolet
tetrahydrofuran
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大介 伊藤
Masahiro Meshii
昌弘 飯井
Kazuo Murakami
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 (1)(a)ポリブチレングリコール、
(b)エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、テ
トラヒドロフラン又はアルキル化テトラヒドロフランか
ら成る群から選ばれる1種以上のアルキレンオキサイド
化合物の開環重合によって得られるポリエーテルポリオ
ール、(c)ポリイソシアネート及び(d)イソシアネ
ート基と反応する活性水素及び重合性不飽和基を有する
化合物とを反応させて得られる重合性不飽和ポリウレタ
ン、(2)重合性ビニル基を一個以上有するモノマー及
び(3)光重合開始剤を含有する光ファイバ一次被覆用
紫外線硬化型樹脂組成物。 【効果】 本発明の組成物は、ポリブチレングリコール
を用いた重合性不飽和ポリウレタンの欠点である耐ジェ
リー性を改善し、同時に低粘度、低吸水率で、硬化性、
耐熱性にも優れ、低ヤング率を達成できる。生産性、高
信頼性が要求される光ファイバー被覆用として極めて有
用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバ一次被覆用
紫外線硬化型樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバは、非常に脆く傷つき易いの
で、保護、補強等のために、紡糸直後に、ガラス表面に
低い弾性率を有する材料で1次被覆を行った後、高い弾
性率を有する材料で2次被覆が行われている。
【0003】これらの材料として、近年、生産性等の面
より紫外線硬化型樹脂が使用されている。又、1次被覆
及び2次被覆を施した光ファイバーを束ねてテープ化す
る際にも紫外線硬化型樹脂が使用されている。
【0004】該紫外線硬化型樹脂に使用されている重合
性不飽和ポリウレタンとして、ポリエーテルウレタンア
クリレートが広く用いられているのは公知である。ここ
に用いるポリエーテルポリオール成分としては、例え
ば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、ポリブチレングリコール、ポリテトラメチレングリ
コール、プロピレンオキサイドとエチレンオキサイドの
共重合体、テトラヒドロフランとプロピレンオキサイド
の共重合体、テトラヒドロフランとエチレンオキサイド
の共重合体、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付
加体及びビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加
体等を挙げることができる。
【0005】これらの内、光ファイバ一次被覆用紫外線
硬化型樹脂には、ポリプロピレングリコール(PP
G)、ポリテトラメチレングリゴール(PTG)をポリ
エーテルポリオール成分として用いたポリエーテルウレ
タンアクリレートが広く使用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】光ファイバ一次被覆用
紫外線硬化型樹脂に必要な特性として、(1)低粘度、
常温で均一液体で作業性に優れている、(2)低紫外線
照射量でも充分に硬化し、生産性に優れている、(3)
硬化塗膜の吸水率が低く、耐熱性、耐ジェリー性、耐塩
基性等、長期信頼性に優れている、(4)低ヤング率で
ある、等があげられる。
【0007】ポリエーテルウレタンアクリレートのポリ
エーテルポリオール成分として、ポリプロピレングリコ
ールを用いた場合、低粘度で作業性に優れているが、硬
化性、耐熱性が劣るという欠点を有している。一方、ポ
リテトラメチレングリコールを用いた場合、硬化性、耐
熱性に優れているが、結晶性が高く常温固体となるた
め、作業性が劣るという欠点を有している。この欠点を
改良するためテトラヒドロフランとプロピレンオキサイ
ドの共重合体が検討されているが、硬化性、耐熱性等が
不十分なのが実態である。また、ポリテトラメチレング
リコールを用いた場合、硬化塗膜のヤング率が高くなる
ため、低ヤング率が要求される場合その使用が制限され
る。
【0008】特開平2−135211号公報、特開平4
−74735号公報には、ウレタンアクリレートのポリ
エーテルポリオール成分としてポリブチレングリコール
を使用することにより、低吸水率で、耐塩基性、硬化性
及び耐熱性に優れた光ファイバー被覆用紫外線硬化型樹
脂が提案され、本材料によりヤング率の低い塗膜を得る
こともできる。
【0009】しかしながら、本材料は疎水性が強いため
低吸水率である反面、防水材料としてケーブル内に石油
系ジェリーが充填されている場合には、ジェリーにより
膨潤し耐ジェリー性が低いため、使用範囲が限定される
という問題点が有していた。
【0010】本発明が解決しようとする課題は、ポリブ
チレングリコールの特性を発揮し、かつ耐ジェリー性を
向上させることによって低粘度で作業性が良く、硬化性
に優れ、低吸水率で、耐熱性、耐ジェリー性等長期信頼
性に優れ、かつ低ヤング率を達成できる極めてトータル
バランスの優れた光ファイバ一次被覆用紫外線硬化型樹
脂組成物を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題をを解
決するために、(1)(a)ポリブチレングリコール、
(b)エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、テ
トラヒドロフラン又はアルキル化テトラヒドロフランか
ら成る群から選ばれる1種以上のアルキレンオキサイド
化合物の開環重合によって得られるポリエーテルポリオ
ール、(c)ポリイソシアネート及び(d)イソシアネ
ート基と反応する活性水素及び重合性不飽和基を有する
化合物とを反応させて得られる重合性不飽和ポリウレタ
ン、(2)重合性ビニル基を1個以上有するモノマー及
び(3)光重合開始剤を含有することを特徴とする光フ
ァイバ一次被覆用紫外線硬化型樹脂組成物を提供する。
【0012】前記の(a)ポリブチレングリコールと
(b)エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、テ
トラヒドロフラン又はアルキル化テトラヒドロフランか
ら成る群から選ばれる1種以上のアルキレンオキサイド
化合物の開環重合によって得られるポリエーテルポリオ
ールの使用割合は、重量比で3:7〜8:2の範囲が好
ましい。
【0013】本発明で使用する重合性不飽和ポリウレタ
ンは、(a)ポリブチレングリコール、(b)エチレン
オキサイド、プロピレンオキサイド、テトラヒドロフラ
ン又はアルキル化テトラヒドロフランから成る群から選
ばれる1種以上のアルキレンオキサイド化合物の開環重
合によって得られるポリエーテルポリオール、(c)ポ
リイソシアネート及び(d)イソシアネート基と反応す
る活性水素及び重合性不飽和基を有する化合物を反応さ
せて得ることができる。
【0014】本発明で使用するポリブチレングリコール
(以下、(a)成分という。)は、1,2−ブチレンオ
キサイドの開環重合によって得られる重合体である。そ
の市販品としては、「PBG500」、「PBG200
0」、「PBG3000」、「PBG5000」、「P
BG6000」(第一工業製薬社製)等が挙げられる。
本発明の効果を失わない範囲内で、1,2−ブチレンオ
キサイド以外のアルキレンオキサイドを共重合させるこ
ともできる。
【0015】本発明で使用するエチレンオキサイド、プ
ロピレンオキサイド、テトラヒドロフラン又はアルキル
化テトラヒドロフランから成る群から選ばれる1種以上
のアルキレンオキサイド化合物の開環重合によって得ら
れるポリエーテルポリオール(以下、(b)成分とい
う。)としては、例えば、ポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコー
ル、プロピレンオキサイドとエチレンオキサイドの共重
合体、テトラヒドロフランとプロピレンオキサイドの共
重合体、テトラヒドロフランとエチレンオキサイドの共
重合体、テトラヒドロフランとアルキル化テトラヒドロ
フランの共重合体等を挙げられる。
【0016】これらの市販品としては、ポリエチレング
リコールとして「PEG1000」、「PEG200
0」(三洋化成社製)、ポリプロピレングリコールとし
て「PPG2000」、「PPG3000」(三井東圧
化学社製)「エクセノール1020」、「エクセノール
2020」、「エクセノール3020」(旭硝子社
製)、ポリテトラメチレングリコールとして「PTG2
000」、「PTG4000」(保土谷化学社製)、プ
ロピレンオキサイドとエチレンオキサイドの共重合体と
して「ED−28」(三井東圧化学社製)、テトラヒド
ロフランとプロピレンオキサイドの共重合体として、
「PPTG2000」、「PPTG4000」(保土谷
化学社製)「ユニセーフDCB−1100」、「ユニセ
ーフDCB−1800」(日本油脂社製)、テトラヒド
ロフランとエチレンオキサイドの共重合体として、「ユ
ニセーフDC−1100」、「ユニセーフDC−180
0」(日本油脂社製)等が挙げられる。
【0017】エチレンオキサイドを用いる場合には耐水
性を損なわない範囲になるように導入比率を設定する。
【0018】(b)成分として掲げた化合物の中では、
ポリプロピレングリコールが好ましい。
【0019】ポリイソシアネート化合物としては、例え
ば、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイ
ソシアネート、水添ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイ
ソシアネート、キシリレンジイソシアネート、水添キシ
リレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイ
ソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネ
ート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、トリジン
ジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、
リジンジイソシアネート、脂肪酸のダイマージイソシア
ネート等が挙げられる。
【0020】イソシアネート基と反応する活性水素及び
重合性不飽和基を有する化合物としては、主としてアク
リロイル基を有するヒドロキシ化合物が使用される。例
えば、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプロ
ピルアクリレート、ヒドロキシブチルアクリレート、フ
ェノキシヒドロキシプロピルアクリレート、ブトキシヒ
ドロキシプロピルアクリレート、トリメチロールプロパ
ンジアクリレート、ジプロピレングリコールモノアクリ
レート、1,6−ヘキサンジオールモノアクリレート、
グリセリンジアクリレート、カプロラクトン変性2ヒド
ロキシエチルアクリレート、ステアリン酸変性ペンタエ
リスリトールジアクリレート等が挙げられる。
【0021】前記(a)成分と(b)成分の使用割合
は、重量比で、3:7〜8:2の範囲が好ましい。
(a)成分の割合が3:7より少ないと、耐熱性、硬化
性が十分でなくなり、8:2より多いと、耐ジェリー性
が悪くなる傾向にあるので、好ましくない。
【0022】本発明で使用する(2)重合性ビニル基を
1個以上有するモノマーとしては、主として、アクリル
酸エステル系化合物が使用される。光ファイバ一次被覆
用紫外線硬化型樹脂においては硬化膜に柔らかさを要求
するために、主に単官能の(メタ)アクリル酸エステル
系化合物が用いられる。また、硬化性を向上させたり、
硬化膜の強靱性を向上させる目的で、二官能以上の多官
能アクリル酸エステル系化合物が併用される。
【0023】本発明で使用する重合性ビニル基を有する
モノマーの具体例としては、メチル(メタ)アクリレー
ト、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)ア
クリレート、ブチル(メタ)アクリレート、アミル(メ
タ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリ
レート、オクチル(メタ)アクリレート、ノニル(メ
タ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、シ
クロヘキシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)
アクリレート、メトキシエチル(メタ)アクリレート、
ブトキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシエチ
ル(メタ)アクリレート、フェノキシポリエチレングリ
コール(メタ)アクリレート、フェノキシポリプロピレ
ングリコール(メタ)アクリレート、ノニルフェノキシ
エチル(メタ)アクリレート、ノニルフェノキシポリエ
チレングリコール(メタ)アクリレート、ノニルフェノ
キシポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、
テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、カプロ
ラクトン変性テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレ
ート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒ
ドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−クロロ−
2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ジメチ
ルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノ
エチル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール
モノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール
モノ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコー
ルモノ(メタ)アクリレート、テトラメチレングリコー
ルモノ(メタ)アクリレート、ヘキサメチレングリコー
ルモノ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン
モノ(メタ)アクリレート及びペンタエリスリトールモ
ノ(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリ
レート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジ
シクロペンテニル(メタ)アクリレート;トリシクロデ
カンジメタノールジ(メタ)アクリレート、エチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、テトラメチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ヘキサメチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メ
タ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸エステル;N
−ビニル−2−ピロリドン、N−アクリロイルモルフォ
リン、N−ビニルイミダゾール、N−ビニルカプロラク
タム、ビニルエーテル、ジアリルフタレート、2−、3
−又は4−ビニルピリジン、アクリル酸、メタクリル
酸、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−ヒドロキ
シメチルアクリルアミド又はN−ヒドロキシエチルアク
リルアミド;スチレン、クロロスチレン、等のビニルモ
ノマーが挙げられる。
【0024】本発明で使用する(3)光重合開始剤とし
ては、光によりラジカルを発生し、そのラジカルが重合
性不飽和化合物と効率的に反応するものであれば良い。
分子が開裂してラジカルを発生するタイプや芳香族ケト
ンと水素供与体の組合せのように複合して用いられるも
のがある。
【0025】前者に属する例としては、例えば、ベンゾ
インエチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、
ベンジルジメチルケタール、1−ヒドロキシシクロヘキ
シルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1
−フェニル−プロパン−1−オン、2,4,6−トリメ
チルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド、1−
(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−
メチルプロパン−1−オン及び2−メチル−1−〔4−
(メチルチオ)フェニル〕−2−モルホリノプロパノン
−1等が挙げられる。
【0026】後者の例の芳香族ケトンとしては、例え
ば、ベンゾフェノン、4−フェニルベンゾフェノン、イ
ソフタロフェノン、4−ベンゾイル−4′−メチル−ジ
フェニルスルフイド、2,4−ジエチルチオキサント
ン、2−イソプロピルチオキサントン及び2−クロロチ
オキサントン等が挙げられ、これと組合せる水素供与体
としては、例えば、メルカプト化合物及びアミン化合物
等が挙げられるが、一般にアミン系化合物が好ましい。
【0027】アミン系化合物としては、例えば、トリエ
チルアミン、メチルジエタノールアミン、トリエタノー
ルアミン、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、p−ジメチルアミノアセトフェノン、p−ジメチル
アミノ安息香酸エチル、p−ジメチルアミノ安息香酸イ
ソアミル、N,N−ジメチルベンジルアミン及び4,
4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン等が挙げ
られる。
【0028】これらの光重合開始剤は、単独で用いても
良いし、二種類以上組合せて用いても良い。
【0029】また、その他の成分として、熱重合禁止
剤、酸化防止剤、光安定剤、可塑剤、シランカップリン
グ剤、界面活性剤等を各種特性を改良する目的で配合す
ることもできる。
【0030】本発明の光ファイバ一次被覆用紫外線硬化
型樹脂組成物は、(1)重合性不飽和ポリウレタンを3
0〜90重量%、(2)エチレン性不飽和結合を有する
モノマーを5〜70重量%及び(3)光重合開始剤を
0.1〜10重量%の範囲から配合されることが好まし
い。
【0031】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0032】まず、本発明の重合性不飽和ポリウレタン
の合成例を示す。
【0033】(合成例1)ポリブチレングリコール(数
平均分子量3,000)257gとポリプロピレングリ
コール(数平均分子量3,000)343g、2,4−
トリレンジイソシアネート52.2g、触媒としてジブ
チル錫ジラウレートの微量を窒素ガス導入管、撹拌機及
び冷却管のついた反応容器に仕込み、70℃で約2時間
反応させ、イソシアネート基濃度が仕込濃度の1/2に
なったことを確認した。
【0034】次に、2−ヒドロキシプロピルアクリレー
トを26.0g、重合禁止剤としてt−ブチルハイドロ
キノンを微量及びジブチル錫ジラウレートを微量加え、
さらに70℃でイソシアネート基がほぼなくなるまで約
15時間反応させて、アクリロイル基を有する重合性不
飽和ポリウレタン(A−1)を得た。
【0035】(合成例2)ポリブチレングリコール(数
平均分子量3,000)600g、2,4−トリレンジ
イソシアネート52.2g、触媒としてジブチル錫ジラ
ウレートの微量を窒素ガス導入管、撹拌機及び冷却管の
ついた反応容器に仕込み、70℃で約2時間反応させ、
イソシアネート基濃度が仕込濃度の1/2になったこと
を確認した。
【0036】次に、2−ヒドロキシプロピルアクリレー
トを26.0g、重合禁止剤としてt−ブチルハイドロ
キノンを微量及びジブチル錫ジラウレートを微量加え、
さらに70℃でイソシアネート基がほぼなくなるまで約
15時間反応させて、アクリロイル基を有する重合性不
飽和ポリウレタン(B−1)を得た。
【0037】(合成例3)ポリプロピレングリコール
(数平均分子量3,000)600g、2,4−トリレ
ンジイソシアネート52.2g、触媒としてジブチル錫
ジラウレートの微量を窒素ガス導入管、撹拌機及び冷却
管のついた反応容器に仕込み、70℃で約2時間反応さ
せ、イソシアネート基濃度が仕込濃度の1/2になった
ことを確認した。
【0038】次に、2−ヒドロキシプロピルアクリレー
トを26.0g、重合禁止剤としてt−ブチルハイドロ
キノンを微量及びジブチル錫ジラウレートを微量加え、
さらに70℃でイソシアネート基がほぼなくなるまで約
15時間反応させて、アクリロイル基を有する重合性不
飽和ポリウレタン(B−2)を得た。
【0039】以下に本発明の光ファイバ被覆用紫外線硬
化型樹脂組成物の実施例及び比較例を示す。
【0040】(実施例1)合成例1で得た重合性不飽和
ポリウレタン(A−1)50重量部、ノニルフェノキシ
ポリプロピレングリコールモノアクリレート(商品名ア
ロニックスM117)50重量部及び2,4,6−トリ
メチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド2重量
部を60℃で1時間混合溶解して、粘度60ポイズ(2
5℃)の液状紫外線硬化型樹脂組成物を得た。
【0041】(比較例1)合成例2で得た重合性不飽和
ポリウレタン(B−1)50重量部、ノニルフェノキシ
ポリプロピレングリコールモノアクリレート(商品名ア
ロニックスM117)50重量部及び2,4,6−トリ
メチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド2重量
部を60℃で1時間混合溶解して、粘度64ポイズ(2
5℃)の液状紫外線硬化型樹脂組成物を得た。
【0042】(比較例2)合成例3で得た重合性不飽和
ポリウレタン(B−2)50重量部、ノニルフェノキシ
ポリプロピレングリコールモノアクリレート(商品名ア
ロニックスM117)50重量部及び2,4,6−トリ
メチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド2重量
部を60℃で1時間混合溶解して、粘度53ポイズ(2
5℃)の液状紫外線硬化型樹脂組成物を得た。
【0043】実施例1及び比較例1、2で得た各紫外線
硬化型樹脂組成物を用いて、下記の評価を行い、その結
果を表1に示した。
【0044】(硬化性の評価)紫外線硬化型樹脂組成物
を、ガラス板上に乾燥塗膜厚が140±20μmとなる
ように各々塗布した後、80W/cmのメタルハライドラ
ンプを用いて、窒素雰囲気下で照射光量を変化させて硬
化させた。その硬化膜の引張弾性率を測定した。
【0045】なお、引張弾性率の測定は、JIS K7
113に準拠して行った。また、硬化性の指標として
は、25mJ/cm2、500mJ/cm2照射時の引張弾性率の
比率(%)をとった。数値が大きい程硬化性が良いこと
を示す。
【0046】(耐熱性の評価)紫外線硬化型樹脂組成物
を、ガラス板上に乾燥塗膜厚が140±20μmと成る
ように塗布した後、80W/cmのメタルハライドランプ
を用いて、窒素雰囲気中で照射光量100mJ/cm2
硬化させた。 この硬化膜を120℃空気中で3日間保
存し、その後引張弾性率を上記方法と同様に測定した。
この測定値の初期値に対する比率を耐熱性の指標とし
た。数値が1に近いほど耐熱性が良いことを示す。
【0047】(耐ジェリー性の評価)紫外線硬化型樹脂
組成物を、ガラス板上に乾燥塗膜厚が200±20μm
と成るように塗布した後、80W/cmのメタルハライド
ランプを用いて、窒素雰囲気中で照射光量200mJ/
cm2で硬化させた。 この硬化膜を23℃、50%RHで
状態調節し重量M1を測定する。次いで、ジェリー グ
ランディックJ−2000(大日本インキ化学工業社)
に85℃で1日間浸漬した後、取り出し、表面のジェリ
ーを拭き取り重量M2を測定する。重量変化=M2/M
1×100(%)を耐ジェリー性の指標とした。数値が
100に近いほど耐ジェリー性が良いことを示す。
【0048】(吸水率の評価)紫外線硬化型樹脂組成物
を、ガラス板上に乾燥塗膜厚が200±20μmと成る
ように塗布した後、80W/cmのメタルハライドランプ
を用いて、窒素雰囲気中で照射光量200mJ/cm2
硬化させた。 この硬化膜を試料として、JIS
【0049】K7209のB法に準拠して吸水率の測定
を行った。
【0050】
【表1】
【0051】
【発明の効果】表1より、本発明の光ファイバ一次被覆
用紫外線硬化型樹脂組成物は、ポリブチレングリコール
を用いた重合性不飽和ポリウレタンの欠点である耐ジェ
リー性を改善し、同時に低粘度で、低吸水率で、硬化
性、耐熱性にも優れ、低ヤング率を達成できる。
【0052】従って、本発明の光ファイバ一次被覆用紫
外線硬化型樹脂組成物は、作業性、生産性に優れ、更に
本発明の光ファイバ一次被覆用紫外線硬化型樹脂組成物
を用いて被覆した光ファイバは、ジェリー充填ケーブル
にも使用でき、長期間の使用においても高い信頼性を得
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 175/16 PDZ 8620−4J G02B 6/44 301 A 7036−2K

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)(a)ポリブチレングリコール、
    (b)エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、テ
    トラヒドロフラン又はアルキル化テトラヒドロフランか
    ら成る群から選ばれる1種以上のアルキレンオキサイド
    化合物の開環重合によって得られるポリエーテルポリオ
    ール、(c)ポリイソシアネート及び(d)イソシアネ
    ート基と反応する活性水素及び重合性不飽和基を有する
    化合物とを反応させて得られる重合性不飽和ポリウレタ
    ン、 (2)重合性ビニル基を1個以上有するモノマー及び (3)光重合開始剤を含有することを特徴とする光ファ
    イバ一次被覆用紫外線硬化型樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 (a)ポリブチレングリコールと(b)
    エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、テトラヒ
    ドロフラン又はアルキル化テトラヒドロフランから成る
    群から選ばれる1種以上のアルキレンオキサイド化合物
    の開環重合によって得られるポリエーテルポリオールの
    使用割合が重量比で3:7〜8:2の範囲にあることを
    特徴とする請求項1記載の光ファイバ一次被覆用紫外線
    硬化型樹脂組成物。
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