JP2543361B2 - 紫外線硬化型樹脂組成物 - Google Patents

紫外線硬化型樹脂組成物

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JP2543361B2 JP62104354A JP10435487A JP2543361B2 JP 2543361 B2 JP2543361 B2 JP 2543361B2 JP 62104354 A JP62104354 A JP 62104354A JP 10435487 A JP10435487 A JP 10435487A JP 2543361 B2 JP2543361 B2 JP 2543361B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、高弾性率、高伸び、低吸水率、低粘度の硬
化物を与える紫外線硬化型樹脂組成物に関する。この紫
外線硬化型樹脂は、コーティング材として利用される
が、特に光ファイバの2次被覆材として有効である。
〔従来技術〕
光ファイバは、その表面に微妙なキズがあると光の強
度低下が起こるため、一般に線引きと同時に樹脂による
コーティングが行なわれる。このコーティングは、2層
にわたって施され、表面を直接保護するために、低モジ
ュラスの1次被覆材とファイバに強度を与えるための高
モジュラスの2次被覆材とから成るものが一般的であ
る。さらに、これらコーティング材としては、生産性の
向上という目的から線引き速度を速めるために、紫外線
硬化型の樹脂が用いられるようになってきた。
2次被覆材には、種々の特性が要求されるが、特に、
機械的強度を保ち、マイクロベンディングによるファイ
バの光伝送損失の増大を防ぐために、適度の弾性率と伸
びが要求される。また、湿度、水からの保護という点か
ら、低吸水率であることも要求される。さらに、加工時
のファイバの線引き速度を速めて生産性を上げるため
に、硬化速度の速いことが要求される。
従来、光ファイバの2次被覆材としては、機械的強度
を保ち、マイクロベンディングによる光ファイバの光伝
送損失の増大を防ぐという点から弾性率が10kg/mm2
上、伸びが10%以上の材料が用いられ、また、耐水、耐
湿性を保つ点から吸水率が4%以下の材料が用いられ、
さらに、高速で光ファイバを線引きし、生産性の向上を
はかるという点で粘度が10000cps以下の材料が好ましく
使用されている。しかしながら、これらのコーティング
材は、例えば、弾性率が充分ではあるが吸水率が高かっ
たり、弾性率、伸びは充分であるが粘度が高かったり、
さらには、硬化速度が遅いという欠点があり、これらす
べての特性をほどなく満足する材料ではなかった。
さらに、光ファイバの細径化に伴い、2次被覆層がよ
り薄くなるので、より高弾性率、高伸びであり、タフネ
スさがあり、バランスのとれたコーティング材が必要と
されている。
〔発明の目的〕
本発明は、高弾性率、高伸び、低吸水率、低粘度、高
速硬化の紫外線硬化型樹脂組成物を提供することを目的
とする。特に高弾性率、高伸びであり、タフネスさがあ
り、バランスのとれた紫外線硬化型樹脂組成物を提供す
ることを目的とする。この組成物は、特に、光ファイバ
の2次被覆材として有効に利用される。
〔発明の構成〕
このために、本発明は、分子量650〜1300のポリテト
ラメチレングリコールの両末端に水素添加4,4′−ジフ
ェニルメタンジイソシアネートを反応させ、さらに、1
分子中にヒドロキシル基とアクリロイル基とを有する化
合物を反応させて得られるウレタンアクリレート100重
量部に対し、下記式(1)の化合物、又は下記式(1)
の化合物および下記式(2)の化合物を10〜140重量部
配合し、さらに、アクリロイルモルホリン、ジシクロペ
ンタニルアクリレートの1種以上を1〜40重量部配合し
てなる紫外線硬化型樹脂組成物を要旨とする。
また、本発明は、分子量650〜1300のポリテトラメチ
レングリコールの両末端に水素添加4,4′−ジフェニル
メタンジイソシアネートを反応させ、さらに、1分子中
にヒドロキシル基とアクリロイル基とを有する化合物を
反応させて得られるウレタンアクリレート100重量部に
対し、下記式(1)の化合物、又は下記式(1)の化合
物および下記式(2)の化合物を10〜140重量部配合
し、アクリロイルモルホリン、ジシクロペンタニルアク
リレートの1種以上を1〜40重量部配合し、さらに、N
−ビニルピロリドンを1〜40重量部配合してなる紫外線
硬化型樹脂組成物を要旨とするものである。
以下、本発明の構成について詳しく説明する。
(a) ウレタンアクリレート。
ポリテトラメチレングリコール(分子量650〜1300)
の両末端に水素添加4,4′−ジフェニルメタンジイソシ
アネート(水添MDI)を反応させ、さらに、1分子中に
ヒドロキシル基とアクリロイル基とを有する化合物を反
応させて得られるアクリルオリゴマーである。ここで、
1分子中にヒドロキシル基とアクリロイル基を有する化
合物とは、例えば、2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピルアクリレートのような化合
物をさす。また、イソシアナート化合物としては、MDI
(ジフェニルメタンジイソシアナート)、TDI(トリレ
ンジイソシアナート)、IPDI(イソホロンジイソシアナ
ート)、HDI(ヘキサメチレンジイソシアナート)、水
添MDI等が挙げられるが、本発明では水添MDIを使用す
る。水添MDIが高速硬化の組成物を得る上で、最も好ま
しいからである。さらに、グリコール成分としては、ポ
リエステルグリコール、ポリプロピレングリコール等が
あが、得られる組成物の耐水性、耐熱性を高める上で、
本発明ではポリテトラメチレングリコールを使用する。
その分子量としては、得られる組成物に充分な弾性率と
伸びを与える上で650〜1300が好ましい。すなわち、分
子量が650未満であると充分な伸びが得られず、1300超
であると充分な弾性率を得ることができないためであ
る。
(b) トリス(2−アクリロキシエチル)イソシアヌ
レート(前記式(1))、ジアクリレート(前記式
(2))。
これらの化合物において、(1)を単独、又は(1)
と(2)の両方を使用する。これらの化合物を用いるこ
とは、得られる組成物を紫外線により硬化させて得られ
る硬化物に、伸びを変化させることなく弾性率を高め、
かつ、低吸水率という性質を与える上で重要であり、そ
の割合としては、ウレタンアクリレート100重量部に対
して、10〜140重量部であり、好ましくは、30〜100重量
部である。すなわち、10重量部未満であると弾性率が10
kg/mm2以下となり、140重量部超であると伸びが10%以
下となり、光ファイバの2次被覆材として必要な機械的
性質が充分でなくなるからである。さらに、両方の化合
物を用いる場合、トリス(2−アクリロキシエチル)イ
ソシアヌレート(式(1))およびジアクリレート(式
(2))10〜140重量部中、式(2)で示されるジアク
リレートは20重量部以下である。式(2)で示されるジ
アクリレートは含まなくてもよいが粘度、結晶化等の性
質を改良する上で含むことが望ましく、その効果の表せ
る量として20重量部以下である。また、20重量部超であ
ると硬化速度が著しく遅くなるので好ましくない。
これら2種類のアクリレートを使用することは、低吸
水率の硬化物を得る上で重要である。吸水率が大きいと
光ファイバの強度を低下させるからである。
(c) 上記の(a)および(b)からなる組成物は、
このままでも充分に光ファイバの2次被覆材として使用
可能であるが、より光ファイバが細径化されても充分な
強度を得るために、高弾性率、高伸びの材料が要求され
ている。このために、本発明では、上記組成物に下記式
(イ)を有するアクリロイルモルホリン、下記式(ロ)
を有するジシクロペンタニルアクリレートの1種以上を
配合することで、他の特性を変化させることなく、より
高弾性率、高伸びの材料を得ることを可能とした(具体
的には、弾性率60kg/mm2以上、伸び30%以上)。
すなわち、ウレタンアクリレート100重量部に対し、
式(1)で示されるトリス(2−アクリロキシエチル)
イソシアヌレート、式(2)で示されるジアクリレート
10〜140重量部、及び同アクリレート10〜140重量部中、
式(2)で示されるジアクリレートが20重量部以下であ
り、アクリロイルモルホリン、ジシクロペンタニルアク
リレートの1種以上を1〜40重量部を含み、さらに反応
性希釈剤、光開始剤から成る紫外線硬化型樹脂組成物で
ある。
アクリロイルモルホリン、ジシクロペンタニルアクリ
レートの1種以上から選ばれたアクリレートの配合割合
としては、1〜40重量部、好ましくは3〜20重量部であ
る。1重量部未満であると弾性率と伸びの改良に影響を
与えず、40重量部超であると吸水率が大きくなり、光フ
ァイバの2次被覆材として好ましくないからである。ま
た、アクリロイルモルホリン、ジシクロペンタニルアク
リレートを使用するにあたって、弾性率、伸び、吸水
率、硬化速度等の特性バランスを保つためには、トリス
(2−アクリロキシエチル)イソシアヌレート、式
(2)で示されるジアクリレートと共に用いることが好
ましい。特に、高弾性率(60kg/mm2以上)、高伸び(30
%以上)という条件を保つためにはこのことが重要であ
る。
(d) 上記の(a)〜(c)からなる紫外線硬化型樹
脂組成物は、このままでも充分に2次被覆材として使用
可能であるが、さらに作業性を高めるためには低粘度で
あることが要求される。そのために本発明では、上記組
成物にN−ビニルピロリドンを配合することで、その目
的を解決せしめたのである。すなわち、N−ビニルピロ
リドンは、上記の(a)〜(c)からなる組成物に配合
した場合には、他の特性を変化させることなく硬化速度
を上げることが可能であり、この特性を利用して上記の
組成物にこれを配合することで硬化速度をほとんど低下
させることなく低粘度とすることができる。このため、
作業性が向上する。
N−ビニルピロリドンの配合割合としては、1〜40重
量部である。すなわち、ウレタンアクリレート100重量
部に対し、式(1)で示されるトリス(2−アクリロキ
シエチル)イソシアヌレート、式(2)で示されるジア
クリレート10〜140重量部(10〜140重量部中、式(2)
で示されるジアクリレートが20重量部以下)、アクリロ
イルモルホリン、ジシクロペンタニルアクリレートの1
種以上を1〜40重量部を含み、さらにN−ビニルピロリ
ドンを1〜40重量部含み、反応性希釈剤、光重合開始剤
から成る紫外線硬化型樹脂組成物である。N−ビニルピ
ロリドンの配合割合が1重量部未満では効果がなく、40
重量部超であると吸水率が大きくなり、光ファイバの2
次被覆材として好ましくない。また、N−ビニルピロリ
ドンを使用するにあたっても、弾性率、伸び、吸水率、
硬化速度等の特性バランスを保つためには、トリス(2
−アクリロキシエチル)イソシアヌレート、式(2)で
示されるジアクリレートと共に用いることが好ましい。
すなわち、上記の(a)〜(c)からなる組成物におい
て、アクリロイルモルホリン、ジシクロペンタニルアク
リレートを使用するにあたって、弾性率、伸び、吸水
率、硬化速度等の特性バランスを保つためには、トリス
(2−アクリロキシエチル)イソシアヌレート、式
(2)で示されるジアクリレートと共に用いることが好
ましく、特に高弾性率(60kg/mm2以上)、高伸び(30%
以上)という条件を保つために重要である。なお、高弾
性率、高伸びを保ちつつ、低粘度で作業性を向上させる
目的で上記の(a)〜(c)からなる組成物を組み立て
る場合にも、ベースとしては、トリス(2−アクリロキ
シエチル)イソシアヌレート、式(2)で示されるジア
クリレートと共に用いることが好ましい。
このようにしてなる本発明の紫外線硬化型樹脂組成物
は、より高速硬化でき、特性バランスのよい硬化物を与
えるので、光ファイバの2次被覆材として有効に使用さ
れる。
(e) さらに、粘度を調節し、作業性等を改良する上
で、種々の反応性希釈剤を用いることができる。反応性
希釈剤としては、種々のモノアクリレートをいい、例え
ば、2−エチルヘキシルアクリレート、ラウリルアクリ
レート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−メト
キシエチルアクリレート、2−エトキシエチルアクリレ
ート、2−ブトキシエチルアクリレート、2−フェノキ
シエチルアクリレート、ジシクロペンテニルアクリレー
ト、ジシクロペンテニルオキシエチルアクリレート、イ
ソボルニルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアク
リレート、フェノキシジエチレングリコールアクリレー
ト、ノニルフェノキシエチレングリコールアクリレート
などであり、特に、フェノキシエチルアクリレート、イ
ソボルニルアクリレート、フェノキシジエチレングリコ
ールアクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチルア
クリレートが有効である。これらは、1種または2種以
上を組み合わせて使用してもよい。また、これらモノア
クリレートの割合は、特に限定されるものではないが、
ウレタンアクリレート、トリス(2−アクリロキシエチ
ル)イソシアヌレート、式(2)で示されるジアクリレ
ートからあらわれる弾性率、伸び、吸水率等の性質を損
なわないという意味で、ウレタンアクリレート100重量
部に対して60重量部以下であることが好ましい。
また、用いられる光重合開始剤としては、ラジカル開
裂型、水素引きぬき型等いずれの開始剤も使用でき、例
えば、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノ
ン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、ベ
ンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチ
ルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、2−ヒ
ドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、ベンジル、ベ
ンゾフェノン、2−メチル〔4−(メチルチオ)フェニ
ル〕−2−モルフォリノ−1−プロパノン、2−メチル
アントラキノン、2,4−ジエチルチオキサントンなどが
有効に使用される。その使用割合としては0.5〜10重量
%以下、好ましくは1〜5重量%以下である。
さらに、本発明の組成物には、種々の添加剤、例え
ば、酸化防止剤、重合禁止剤、レベリング剤、消泡剤な
どを添加してもよい。
上記のように、ウレタンアクリレート、トリス(2−
アクリロキシエチル)イソシアヌレート、式(2)で示
されるジアクリレート、アクリロイルモルホリンおよび
ジシクロペンタニルアクリレートの1種以上、反応性希
釈剤、光重合開始剤から成る本発明の紫外線硬化型樹脂
組成物は、光ファイバの2次被覆材として使用可能な充
分な弾性率、伸び、吸水率、粘度を与えるもので、かつ
高速硬化性であることと合わせて今までにない各特性バ
ランスのすぐれた硬化物を得ることのできる紫外線硬化
型樹脂組成物である。
以下に、実施例および比較例を示す。
実施例、比較例 表1、表2に示す配合内容(重量部)で下記の化合物
を配合し、樹脂組成物を調製した。
下記式(3)のウレタンアクリレート。
下記式(4)のフェノキシエチルアクリレート。
下記式(5)のアクリロイルモルホリン。
下記式(6)のジシクロペンタニルアクリレート。
下記式(1)のトリス(2−アクリロキシエチル)
トリイソシアヌレート。
下記式(2)のジアクリレート。
硬化物の特性は、これらの樹脂組成物に紫外線ランプ
(80W/cm2、1kwメタルハライドランプ)にて、所定のエ
ネルギーを与えて硬化させ、厚さ200μmのシートを作
製して測定した。弾性率、伸びは、1000mJ/cm2の紫外線
を照射して作製した厚さ200μmのシートを、プラスチ
ック2号ダンベルにて打ちぬきJIS K7113に従い測定し
た。硬化速度は、100mJ/cm2、1000mJ/cm2の紫外線を照
射して、作製した厚さは200μmのシートについて上記
と同様にそれぞれ弾性率を測定し、1000mJ/cm2での弾性
率を100%としたときに100mJ/cm2での弾性率が何%にな
っているかによって表した。吸水率は、1000mJ/cm2で硬
化したシートについて、JIS K7209 B法にて測定し
た。これらの結果を表1、表2に示す。
表1において、実施例1,2,3は、アクリロイルモルホ
リン、ジシクロペンタニルアクリレートを用いた例を示
す。比較例1と比べるとわかるように、アクリロイルモ
ルホリン、ジシクロペンタニルアクリレートを単独また
は1種以上用いた場合、いずれも弾性率が60kg/mm2
上、伸び30%以上となることを示す。
実施例4,5,6は、化合物(2)を用いた場合である
が、比較例2と比べるとわかるように、この場合もアク
リロイルモルホリン、ジシクロペンタニルアクリレート
を用いた場合には弾性率が69kg/mm2、伸び30%以上とな
ることを示す。
また、実施例4と比較例8を比べるとわかるように、
この場合も式(2)の化合物は同配合中20重量部以下で
あることが硬化速度を速める上で重要であることを示し
ている。
比較例5,6,7及び9は、ウレタンアクリレート中のイ
ソシアナート構造を変えた場合の例である。比較例5,6,
7と実施例1とを比べるとわかるように、用いられるウ
レタンアクリレート中のイソシアナート構造の部分は速
い硬化速度を得る上で、水添ジフェニルメタンジイソシ
アナートが最もよいことを示している。
また、実施例1,2と比較例3、実施例4,5と比較例4を
比べるとわかるように、N−ビニルピロリドンを加えた
場合にも弾性率60kg/mm2以下となり、さらに吸水率も高
く、この場合、アクリロイルモルホリン及びジシクロペ
ンタニルアクリレートの1種以上を用いることが、高弾
性率、高伸びでバランスのとれた光ファイバコーティン
グ材を得る上で重要であることを示している。
表2にアクリロイルモルホリン、ジシクロペンタニル
アクリレートを用いた場合の範囲を示す。実施例7,8,9
と比較例10とを比べるとわかるように、アクリロイルモ
ルホリンの量が40重量部超であると、弾性率が60kg/mm2
以下となり、本発明の目的とする高弾性率が得られず、
配合量としては40重量部以下であることがよいことを示
している。同様に、ジシクロペンタニルアクリレートを
用いた場合も、実施例10,11,12と比較例11とを比べると
わかるように、その配合割合としては40重量部以下であ
ることが望ましい。
実施例8、実施例11と比較例12を比べると、式(1)
の化合物式(2)の化合物及びN−ビニルピロリドンを
用いて配合を組立てた場合にも、アクリロイルモルホリ
ン、ジシクロペンタニルアクリレートを用いた方が高弾
性率を得る上で重要であることがわかる。
さらに、表2において、実施例7、8、9と比較例1
3、14、15とを比べるとわかるように、本発明の樹脂組
成物中にN−ビニルピロリドンを用いることは、組成中
の粘度を低下させ、コーティング作業をより簡単に行な
えるようにするために有効である。また、N−ビニルピ
ロリドンを用いることによって、硬化速度をほとんど低
下させることなく低粘度となることを比較例13〜16は示
している。その配合割合に関しては、40重量部以下が好
ましく、比較例16が示すように、40重量部超では吸水率
が高くなり、光ファイバのコーティング材としては望ま
しくないからである。
つぎに、1次被覆としてヤング率0.1kg/mm2の紫外線
硬化型樹脂を、線引速度200m/分で125μmφに紡糸した
光ファイバに、250μmφまで被覆したのち3kwのメタル
ハライドランプにより硬化させ、引続き実施例14の樹脂
を400μmφまで被覆し、3kwのメタルハライドランプに
より紫外線を照射し硬化させた。得られた光ファイバ
は、被覆による伝送損失の増加は認められず、強度が6k
gであった。さらに、被覆光ファイバを60℃,95%RH湿熱
試験60日経過後においても、伝送損失増大及び強度劣化
は認められなかった。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明の紫外線硬化型樹脂組成物
は、ポリテトラメチレングリコール(分子量650〜130
0)の両末端に水添MDIを反応させ、さらに、1分子中に
ヒドロキシル基とアクリロイル基とを有する化合物を反
応させて得られるウレタンアクリレートと、トリス(2
−アクリロキシエチル)イソシアヌレート(式
(1))、又は式(1)の化合物と式(2)で示される
ジアクリレートを含み、これらとアクリロイルモルホリ
ン、ジシクロペンタニルアクリレートの1種以上を含む
ので、弾性率、伸びの調節が可能であり、しかも、弾性
率60kg/mm2以上、伸び30%以上、吸水率4%以下の硬化
物が得られ、硬化速度も充分に速いので、光ファイバの
2次被覆材として有効に利用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 175/16 PDZ C09D 175/16 PDZ (72)発明者 西本 征幸 市原市八幡海岸通6 古河電気工業株式 会社千葉電線製造所内 (72)発明者 西村 真雄 市原市八幡海岸通6 古河電気工業株式 会社千葉電線製造所内 (56)参考文献 特開 昭62−30641(JP,A) 特開 昭61−227947(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分子量650〜1300のポリテトラメチレング
    リコールの両末端に水素添加4,4′−ジフェニルメタン
    ジイソシアネートを反応させ、さらに、1分子中にヒド
    ロキシル基とアクリロイル基とを有する化合物を反応さ
    せて得られるウレタンアクリレート100重量部に対し、
    下記式(1)の化合物、又は下記式(1)の化合物およ
    び下記式(2)の化合物を10〜140重量部配合し、さら
    に、アクリロイルモルホリン、シジクロペンタニルアク
    リレートの1種以上を1〜40重量部配合してなる紫外線
    硬化型樹脂組成物。
  2. 【請求項2】下記式(2)の化合物の配合量が20重量部
    以下である特許請求の範囲第1項記載の紫外線硬化型樹
    脂組成物。
  3. 【請求項3】分子量650〜1300のポリテトラメチレング
    リコールの両末端に水素添加4,4′−ジフェニルメタン
    ジイソシアネートを反応させ、さらに、1分子中にヒド
    ロキシル基とアクリロイル基とを有する化合物を反応さ
    せて得られるウレタンアクリレート100重量部に対し、
    下記式(1)の化合物、又は下記式(1)の化合物およ
    び下記式(2)の化合物を10〜140重量部配合し、アク
    リロイルモルホリン、ジシクロペンタニルアクリレート
    の1種以上を1〜40重量部配合し、さらに、N−ビニル
    ピロリドンを1〜40重量部配合してなる紫外線硬化型樹
    脂組成物。
  4. 【請求項4】下記式(2)の化合物の配合量が20重量部
    以下である特許請求の範囲第3項記載の紫外線硬化型樹
    脂組成物。
JP62104354A 1986-07-21 1987-04-30 紫外線硬化型樹脂組成物 Expired - Lifetime JP2543361B2 (ja)

Priority Applications (4)

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