JPH06313022A - 紫外線硬化型樹脂組成物 - Google Patents

紫外線硬化型樹脂組成物

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JPH06313022A
JPH06313022A JP5105403A JP10540393A JPH06313022A JP H06313022 A JPH06313022 A JP H06313022A JP 5105403 A JP5105403 A JP 5105403A JP 10540393 A JP10540393 A JP 10540393A JP H06313022 A JPH06313022 A JP H06313022A
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JP
Japan
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resin composition
polymerizable unsaturated
compound
curable resin
acrylate
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JP5105403A
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English (en)
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Kazuo Murakami
和夫 村上
Masahiro Meshii
昌弘 飯井
Hitomi Mori
ひとみ 森
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】(a)一般式(I) 【化1】HO−R−(−COO−R−)X−H {式中、R; -(-Cn2nO-)Y- (n;2〜10の
整数)、X及びY;1以上の整数}で表わされるポリエ
ーテルポリカーボネートジオール、(b)ポリイソシア
ネート及び(c)イソシアネート基と反応する活性水素
及び重合性不飽和基を有する化合物とを反応させて得ら
れる重合性不飽和ポリウレタン、(2)エチレン性不飽
和結合を有するモノマー及び(3)光重合開始剤を含有
する紫外線硬化型樹脂組成物。 【効果】 本発明の紫外線硬化型樹脂組成物は、硬化性
に優れ、低吸水率、低水素発生量であり、生産性、高信
頼性が要求される光ファイバー被覆用として極めて有用
である。また、ポリオール成分としてポリテトラメチレ
ングリコールを用いた重合性不飽和ポリウレタンに特徴
的な結晶性がないため、作業性にも優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紫外線硬化型樹脂組成
物に関し、更に詳しくは、光ファイバ被覆用に有用な紫
外線硬化型樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバは、非常に脆く傷つき易く、
且つ汚染によって、光伝送損失が大きくなることは、良
く知られている。このため、従来より、光ファイバの紡
糸直後に、ガラス表面に低い弾性率を有する材料で1次
被覆を行った後、高い弾性率を有する材料で2次被覆が
行われている。
【0003】これらの材料として、近年、生産性の面よ
り紫外線硬化型樹脂が使用されている。又、1次被覆及
び2次被覆を施した光ファイバーを束ねてテープ化する
際にも紫外線硬化型樹脂が使用されている。
【0004】該紫外線硬化型樹脂に使用されている重合
性不飽和ポリウレタンとして、ポリエーテルウレタンア
クリレートが広く用いられている。公知のポリエーテル
ウレタンアクリレートを構成するポリエーテルポリオー
ル成分としては、例えば、ポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール、ポリブチレングリコール、ポ
リテトラメチレングリコール、プロピレンオキサイドと
エチレンオキサイドのランダム共重合体、テトラヒドロ
フランとプロピレンオキサイドのランダム共重合体、テ
トラヒドロフランとエチレンオキサイドのランダム共重
合体、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加体及
びビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加体等を
挙げることができる。これらのうち、光ファイバー被覆
用紫外線硬化型樹脂には、ポリプロピレングリコール
(PPG)、ポリテトラメチレングリゴール(PTG)
をポリエーテルポリオール成分として用いたポリエーテ
ルウレタンアクリレートが広く使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】被覆光ファイバを複数
本収納した光ファイバケーブルは、各種の環境下で使用
されるが、その環境の一つである管路内やマンホール内
ではケーブルが水に浸ることが多い。このような環境下
でファイバの強度低下を防止するため、ケーブル内に乾
燥空気を流すガス保守やケーブル内に防水材料を充填し
た防水ケーブルなどが実用化されており、特にガス保守
を必要としない防水ケーブルが多く使用されている。し
かしながら、防水ケーブルに微少なピンホールが生じた
場合、防水材料だけで水を完全に遮蔽することは困難で
あり、長期間(例えば、ケーブル寿命として20年間)
にわたって、水による被覆材の劣化やファイバ自体の強
度低下を防ぐのは困難であった。また、管路内やマンホ
ール内では場所によって溜っている水がアルカリ性にな
っており、光ファイバーの被覆層がアルカリ加水分解さ
れるという問題点もあった。
【0006】特開平1−87535号公報には、吸水率
の低い紫外線硬化型樹脂組成物は、アルカリの存在下で
も長期間にわたって加水分解することがほとんどなく、
従って、低吸水率の紫外線硬化型樹脂を被覆した光ファ
イバはアルカリの雰囲気中で被覆層が劣下することがほ
とんどなく、そのためファイバ強度を長期間にわたり維
持することができる旨の記載がある。
【0007】一方、硬化被膜から経時的に発生する水素
ガスは、光ファイバー中に拡散し、伝送損失の増大を引
き起こすという問題点を有していた。
【0008】従って、長期信頼性の面から、光ファイバ
の被覆材料として、低吸水率で低水素発生であることが
要求されている。
【0009】一方、前述したように、光ファイバー被覆
用紫外線硬化型樹脂には、前記汎用ポリエーテル成分の
うち、ポリプロピレングリコール(PPG)、ポリテト
ラメチレングリゴール(PTG)をポリエーテルポリオ
ール成分として用いたポリエーテルウレタンアクリレー
トが広く使用されている。このうち、PTGを使用した
ポリエーテルウレタンアクリレートは、硬化性能に優れ
ており比較的高い弾性率が要求される用途に幅広く使用
されている。しかしながら、光ファイバーケーブルの高
密度化に伴い、長期信頼性等、光ファイバー被覆材料に
対する要求性能が一層高度化し、これに対応できる新規
なポリエーテルウレタンアクリレートの開発が切望され
ている。また、PTGを使用したポリエーテルウレタン
アクリレートは結晶性が強いため、該成分を含む塗料を
屋外保管した場合、塗料の結晶化が起こり作業性が悪く
なることが指摘されている。このような点から、硬化性
能に優れていると言うPTGの特徴を保持し、かつ結晶
性のない材料の開発も望まれている。
【0010】本発明はかかる状況に鑑みてなされたもの
であり、その課題とするところは、吸水率及び水素発生
量が低く長期信頼性に優れ、PTGの特性を発揮し、か
つ、低結晶性の特徴を有する光ファイバ被覆用紫外線硬
化型樹脂組成物を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、(1)(a)一般式(I)
【0012】
【化2】HO−R−(−COO−R−)X−H
【0013】{式中、Rは -(-Cn2nO-)Y- (n
は2〜10の整数を表わす。)を表わし、X及びYは各
々独立的に1以上の整数を表わす。}で表わされるポリ
エーテルポリカーボネートジオール、(b)ポリイソシ
アネート及び(c)イソシアネート基と反応する活性水
素及び重合性不飽和基を有する化合物とを反応させて得
られる重合性不飽和ポリウレタン、(2)エチレン性不
飽和結合を有するモノマー及び(3)光重合開始剤を含
有する紫外線硬化型樹脂組成物を提供する。
【0014】本発明で使用する重合性不飽和ポリウレタ
ンは、ポリエーテルポリカーボネートジオール、ポリイ
ソシアネート及びアクリロイル基を有するヒドロキシ化
合物の如きイソシアネート基と反応する活性水素及び重
合性不飽和基を有する化合物を反応させて得ることがで
きる。
【0015】本発明で使用する一般式(I)で表わされ
るポリエーテルポリカーボネートジオールは、ポリエー
テルジオールとジエチルカーボネート等の短鎖ジアルキ
ルカーボネートとの反応により合成することができる。
ポリエーテルジオールとしては汎用ポリエーテルが使用
できるが、ポリテトラメチレングリコールが特に好適で
あり、市販品として、BASF社製「PolyTHF
CD2000」がある。
【0016】ポリイソシアネートとしては、例えば、ト
リレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシア
ネート、水添ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキ
サメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネ
ート、キシリレンジイソシアネート、水添キシリレンジ
イソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネ
ート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、
1,5−ナフタレンジイソシアネート、トリジンジイソ
シアネート、p−フェニレンジイソシアネート、リジン
ジイソシアネート等を挙げることができる。
【0017】アクリロイル基を有するヒドロキシ化合物
としては、例えば、ヒドロキシエチルアクリレート、2
−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシブ
チルアクリレート、フェノキシヒドロキシプロピルアク
リレート、ブトキシヒドロキシプロピルアクリレート、
ペンタエリスリトールトリアクリレート、ジペンタエリ
スリトールモノヒドロキシペンタアクリレート、トリメ
チロールプロパンジアクリレート、ジプロピレングリコ
ールモノアクリレート、1,6−ヘキサンジオールモノ
アクリレート、グリセリンジアクリレート、カプロラク
トン変性2ヒドロキシエチルアクリレート、ステアリン
酸変性ペンタエリスリトールジアクリレート等を挙げる
ことができる。
【0018】本発明で使用するエチレン性不飽和結合を
有するモノマーとしては、主として、アクリル酸エステ
ル系化合物が使用される。硬化膜に柔らかさを要求する
場合には、単官能の(メタ)アクリル酸エステル系化合
物が、また、硬化膜に硬さを要求する場合には、二官能
以上の多官能アクリル酸エステル系化合物が一般的に用
いられる。
【0019】本発明で使用するエチレン性不飽和結合を
有するモノマーとしては、例えば、スチレン、クロロス
チレン、ジビニルベンゼン等の如き芳香族ビニルモノマ
ー;置換基として、メチル、エチル、プロピル、ブチ
ル、アミル、2−エチルヘキシル、オクチル、ノニル、
ドデシル、ヘキサデシル、オクタデシル、シクロヘキシ
ル、ベンジル、メトキシエチル、ブトキシエチル、フェ
ノキシエチル、ノニルフェノキシエチル、テトラヒドロ
フルフリル、アルリル、メタリル、グリシジル、2−ヒ
ドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、3−クロロ
−2−ヒドロキシプロピル、ジメチルアミノエチル、ジ
エチルアミノエチル、ノニルフェノキシエチルテトラヒ
ドロフルフリル等の如き基を有するアクリレート、メタ
クリレート又はフマレート;エチレングリコール、ポリ
エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、テト
ラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、ト
リメチロールプロパン、グリセリン及びペンタエリスリ
トール等のモノ(メタ)アクリレート又はポリ(メタ)
アクリレート;酢酸ビニル、酪酸ビニル又は安息香酸ビ
ニル、アクリロニトリル、セチルビニルエーテル、リモ
ネン、シクロヘキセン、ジアリルフタレート、2−、3
−又は4−ビニルピリジン、アクリル酸、メタクリル
酸、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−ヒドロキ
シメチルアクリルアミド又はN−ヒドロキシエチルアク
リルアミド及びそれらのアルキルエーテル化合物、ネオ
ペンチルグリコール1モルに2モル以上のエチレンオキ
サイド若しくはプロピレンオキサイドを付加して得たジ
オールのジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロ
パン1モルに3モル以上のエチレンオキサイド若しくは
プロピレンオキサイドを付加して得たトリオールのジ又
はトリ(メタ)アクリレート、ビスフェノールA1モル
に2モル以上のエチレンオキサイド若しくはプロピレン
オキサイドを付加して得たジオールのジ(メタ)アクリ
レート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート1
モルとフェニルイソシアネート若しくはn−ブチルイソ
シアネート1モルとの反応生成物、ジペンタエリスリト
ールのポリ(メタ)アクリレート等を挙げることができ
る。また、N−ビニル−2−ピロリドン、アクリロイル
モルフォリン、ビニルイミダゾール、ビニルカプロラク
タム、ビニル−p−tert−ブチルベンゾエート、シ
クロヘキシルアクリレート、イソボルニルアクリレー
ト、ジシクロペンタニルアクリレート、ジシクロペンテ
ニルアクリレートから成る群から選ばれる少なくとも1
種のモノマーも使用でき、二官能以上の上記(メタ)ア
クリレートと併用すると、硬化性が向上し、硬化後に高
ゲル分率となり、信頼性の高い材料を提供することがで
きる。
【0020】本発明で使用する光重合開始剤としては、
光によりラジカルを発生し、そのラジカルが重合性不飽
和化合物と効率的に反応するものであれば良い。分子が
開裂してラジカルを発生するタイプや芳香族ケトンと水
素供与体の組合せのように複合して用いられるものがあ
る。
【0021】前者に属する例としては、例えば、ベンゾ
イルエチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、
ベンジルジメチルケタール、1−ヒドロキシシクロヘキ
シルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1
−フェニル−プロパン−1−オン、2,4,6−トリメ
チルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド、1−
(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−
メチルプロパン−1−オン及び2−メチル−1−〔4−
(メチルチオ)フェニル〕−2−モルホリノプロパノン
−1等を挙げることができる。
【0022】後者の例の芳香族ケトンとしては、例え
ば、ベンゾフェノン、4−フェニルベンゾフェノン、イ
ソフタロフェノン、4−ベンゾイル−4′−メチル−ジ
フェニルスルフイド、2,4−ジエチルチオキサント
ン、2−イソプロピルチオキサントン及び2−クロロチ
オキサントン等が挙げられ、これと組合せる水素供与体
としては、例えば、メルカプト化合物及びアミン化合物
等が挙げられるが、一般にアミン系化合物が好ましい。
【0023】アミン系化合物としては、例えば、トリエ
チルアミン、メチルジエタノールアミン、トリエタノー
ルアミン、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、p−ジメチルアミノアセトフェノン、p−ジメチル
アミノ安息香酸エチル、p−ジメチルアミノ安息香酸イ
ソアミル、N、N−ジメチルベンジルアミン及び4,
4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン等が挙げ
られる。
【0024】これらの光重合開始剤は、単独で用いても
良いし、二種類以上組合せて用いても良い。
【0025】また、その他の添加剤として、熱重合禁止
剤、酸化防止剤、可塑剤及びシランカップリング剤等を
各種特性を改良する目的で配合することもできる。
【0026】本発明の光ファイバ被覆用紫外線樹脂組成
物は、(1)重合性不飽和ポリウレタンを10〜80重
量%、(2)エチレン性不飽和結合を有するモノマーを
10〜80重量%及び光重合開始剤0.1〜10重量%
の範囲から配合されることが好ましい。
【0027】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0028】まず、本発明の重合性不飽和ポリウレタン
の合成例を示す。
【0029】(合成例1)ポリエーテルポリカーボネー
トジオール(BASF社製「PolyTHFCD200
0」数平均分子量2000)1モルと2,4−トリレン
ジイソシアネート2モルを窒素ガス導入管、撹拌機及び
冷却管のついた反応容器に仕込み、触媒としてジブチル
錫ジラウレートを100ppmを加え60℃で4時間反
応させた。次に、2−ヒドロキシプロピルアクリレート
を2モル、重合禁止剤としてt−ブチルハイドロキノン
を400ppm及び触媒としてジブチル錫ジラウレート
を100ppm加え、さらに70℃で10時間反応させ
て、アクリロイル基を有する重合性不飽和ポリウレタン
(A−1)を得た。得られた重合性不飽和ポリウレタン
(A−1)のガードナー希釈粘度は、Y−Z(固形分7
0%トルエン溶液)、残存イソシアネートは、0.04
重量%であった。
【0030】(合成例2)ポリテトラメチレングリコー
ル(数平均分子量2000)1モルと2,4−トリレン
ジイソシアネート2モルを窒素ガス導入管、撹拌機及び
冷却管のついた反応容器に仕込み、触媒としてジブチル
錫ジラウレートを100ppmを加え、60℃で1時間
反応させた。次に、2−ヒドロキシプロピルアクリレー
トを2モル、重合禁止剤としてt−ブチルハイドロキノ
ンを400ppm及び触媒としてジブチル錫ジラウレー
トを100ppm加え、さらに70℃で6時間反応させ
て、アクリロイル基を有する重合性不飽和ポリウレタン
(A−2)を得た。得られた重合性不飽和ポリウレタン
(A−2)のガードナー希釈粘度は、X−Y(固形分7
0%トルエン溶液)、残存イソシアネートは、0.01
重量%であった。
【0031】(合成例3)2−ヒドロキシプロピルアク
リレート2モルを窒素ガス導入管、撹拌機及び冷却管の
ついた反応容器に仕込み、重合禁止剤としてt−ブチル
ハイドロキノンを400ppm加えた。次いで、2,4
−トリレンジイソシアネート1モルを、反応温度を70
℃に保ちながら、2時間かけて滴下した。滴下終了後さ
らに15時間反応させて、アクリロイル基を有する重合
性不飽和ポリウレタン(A−3)を得た。得られた重合
性不飽和ポリウレタン(A−3)のガードナー希釈粘度
はF−G(固形分70%トルエン溶液)、残存イソシア
ネートは、0.03重量%であった。
【0032】(実施例1)合成例1で得た重合性不飽和
ポリウレタン(A−1)32重量部、合成例3で得た重
合性不飽和ポリウレタン(A−3)40重量部、イソボ
ルニルアクリレート18重量部、N−ビニルピロリドン
10重量部及び2,4,6−トリメチルベンゾイルジフ
ェニルホスフィンオキシド2重量部を60℃で1時間混
合溶解して、粘度116ポイズ(25℃)の液状紫外線
硬化型樹脂組成物を得た。
【0033】(比較例1)実施例1において、重合性不
飽和ポリウレタン(A−1)に代えて、重合性不飽和ポ
リウレタン(A−2)を使用した以外は、実施例1と同
様にして、粘度91ポイズ(25℃)の液状紫外線硬化
型樹脂組成物を得た。
【0034】実施例1及び比較例1で得た各紫外線硬化
型樹脂組成物を用いて、下記の評価を行ない、その結果
を表1に示した。
【0035】(硬化性の評価)紫外線硬化型樹脂組成物
をガラス板上に、乾燥塗膜厚が、200±20μmとな
るように各々塗布した後、80W/cmのメタルハライド
ランプを用いて、窒素雰囲気下で照射光量を変化させて
硬化させた。その硬化膜の引張弾性率を測定した。
【0036】なお、引張弾性率の測定は、JIS K7
113に準拠して行った。また、硬化性の指標として
は、25mJ/cm2、500mJ/cm2照射時の引張弾性率
の比をとった。
【0037】(吸水率の測定)紫外線硬化型樹脂組成物
をガラス板上に、乾燥塗膜厚が、200±20μmとな
るように各々塗布した後、80W/cmのメタルハライド
ランプを用いて、窒素雰囲気下で照射光量200mJ/cm
2で硬化させた。この硬化膜を試料として、JIS K
7209のB法に準拠して吸水率の測定を行った
【0038】(水素発生量の測定)紫外線硬化型樹脂組
成物をガラス板上に、乾燥塗膜厚が、130μmとなる
ように各々塗布した後、80W/cmのメタルハライドラ
ンプを用いて、窒素雰囲気下で照射光量100mJ/cm2
で硬化させた。この硬化膜を紫外線カーボンフェードメ
ーター(スガ試験機製)で48時間紫外線照射した後2
gをヘッドスペースボトルに入れ、120℃で24時間
加熱した後、ガスクロマトグラフィーで水素発生量を測
定した。
【0039】
【表1】
【0040】[表中、ヤング率の単位はKg/mm2であ
り、 硬化速度*はヤング率比であって、照射光量25m
J/cm2の時のヤング率を照射光量500mJ/cm2値の時
のヤング率で除した値(百分率)である。]
【0041】
【発明の効果】本発明で使用する重合性不飽和ポリウレ
タンは、硬化性に優れ、硬化後の吸水率及び水素発生量
が低い材料である。従って、本発明の重合性不飽和ポリ
ウレタンを用いた光ファイバ被覆用紫外線硬化型樹脂組
成物は、生産性に優れ、本発明の光ファイバ被覆用紫外
線硬化型樹脂組成物を用いて被覆した光ファイバは、長
期間の使用においても高い信頼性を得ることができる。
【0042】また、本発明の光ファイバ被覆用紫外線硬
化型樹脂組成物は、従来のPTGを使用した重合性不飽
和ポリウレタンを含有する光ファイバ被覆用紫外線硬化
型樹脂組成物に見られるような結晶性がなく、作業性に
も優れている。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)(a)一般式(I) 【化1】HO−R−(−COO−R−)X−H {式中、Rは -(-Cn2nO-)Y- (nは2〜10の
    整数を表わす。)を表わし、X及びYは各々独立的に1
    以上の整数を表わす。}で表わされるポリエーテルポリ
    カーボネートジオール、(b)ポリイソシアネート及び
    (c)イソシアネート基と反応する活性水素及び重合性
    不飽和基を有する化合物とを反応させて得られる重合性
    不飽和ポリウレタン、 (2)エチレン性不飽和結合を有するモノマー及び (3)光重合開始剤を含有する紫外線硬化型樹脂組成
    物。
  2. 【請求項2】 (1)(a)請求項1に記載の一般式
    (I)において、nが4であるポリエーテルポリカーボ
    ネートジオール、(b)ポリイソシアネート及び(c)
    イソシアネート基と反応する活性水素及び重合性不飽和
    基を有する化合物とを反応させて得られる重合性不飽和
    ポリウレタン、 (2)エチレン性不飽和結合を有するモノマー及び (3)光重合開始剤を含有することを特徴とする請求項
    1記載の紫外線硬化型樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 光ファイバ被覆用である請求項1又は2
    記載の紫外線硬化型樹脂組成物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002362947A (ja) * 2001-06-06 2002-12-18 Fujikura Ltd 光ファイバ用被覆材料
JP2005068331A (ja) * 2003-08-26 2005-03-17 Mitsubishi Rayon Co Ltd 活性エネルギー線硬化性組成物及びその硬化物層を有する物品

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