JPH06128190A - 1,2−ジフェニルエタン誘導体及びその製造法 - Google Patents

1,2−ジフェニルエタン誘導体及びその製造法

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JPH06128190A
JPH06128190A JP27455292A JP27455292A JPH06128190A JP H06128190 A JPH06128190 A JP H06128190A JP 27455292 A JP27455292 A JP 27455292A JP 27455292 A JP27455292 A JP 27455292A JP H06128190 A JPH06128190 A JP H06128190A
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JP
Japan
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diphenylethane
compound
reaction
derivative
chemical
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Application number
JP27455292A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Nakamura
哲也 中村
Shinji Komatsu
慎司 小松
Yoshitaka Goto
義隆 後藤
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NOF Corp
Original Assignee
Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記一般式化1で表わされる1,2−ジフェ
ニルエタン誘導体及び特定の1,2−ジフェニルエタン
化合物と、環状ジカルボン酸無水物とをルイス酸存在下
で反応させることを特徴とする請求項1記載の1,2−
ジフェニルエタン誘導体の製造法。 【化1】 【効果】 本発明の1,2−ジフェニルエタン誘導体
は、分子両末端にカルボン酸基又はエステル基を有する
新規な物質であり、難燃助剤、重合開始剤、ラジカル発
生剤、生理活性物質等に利用可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、難燃助剤、熱又は光重
合開始剤、ラジカル発生剤、生理活性物質等として有用
な新規な1,2−ジフェニルエタン誘導体及びその製造
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から1,2−ジフェニルエタン誘導
体に関する報告が種々なされており、例えば、特公昭6
2−42953号公報において、1,1,2,2−テト
ラメチル−1,2−ビス(フッ素−4−ヒドロキシフェ
ニル)エタンの新規誘導体、その製法及びこれを含有す
る抗癌剤が開示されている。
【0003】また、J.Org.Chem.1986
年、51巻、109頁には、1,2−ジフェニルプロパ
ノールの合成法が記載されている。しかしながら、両末
端にカルボキシル基又はエステル基を有する1,2−ジ
フェニルエタン誘導体に関する報告は今まで全くなされ
ていないのが実状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、難燃
助剤、熱又は光重合開始剤、ラジカル発生剤、生理活性
物質等として有用な両末端にカルボキシル基を有する新
規な1,2−ジフェニルエタン誘導体及びその製造法を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、下記一
般式化3で表わされる1,2−ジフェニルエタン誘導体
(以下ジフェニルエタン誘導体Aと称す)が提供され
る。
【0006】
【化3】
【0007】また本発明によれば、下記一般式化4で表
わされる1,2−ジフェニルエタン化合物(以下ジフェ
ニルエタン化合物Bと称す)と、環状ジカルボン酸無水
物とをルイス酸存在下で反応させることを特徴とする前
記1,2−ジフェニルエタン誘導体の製造法が提供され
る。
【0008】
【化4】
【0009】以下本発明を更に詳細に説明する。
【0010】本発明の1,2−ジフェニルエタン誘導体
は、前記一般式化3で表わされるジフェニルエタン誘導
体Aである。該ジフェニルエタン誘導体Aにおいて、R
1〜R4の炭素数が7以上、R5及びR6の炭素数が11以
上、n及びmが9以上の場合には、製造が困難である。
またR1〜R6における炭化水素残基としては、例えばア
ルキル基等を挙げることができる。
【0011】前記ジフェニルエタン誘導体Aとしては、
例えば、下記構造式化5〜化14で示される化合物等を
挙げることができる。
【0012】
【化5】
【0013】
【化6】
【0014】
【化7】
【0015】
【化8】
【0016】
【化9】
【0017】
【化10】
【0018】
【化11】
【0019】
【化12】
【0020】
【化13】
【0021】
【化14】
【0022】本発明の製造法では、前記一般式化4で表
わされるジフェニルエタン化合物Bと、環状ジカルボン
酸無水物とをルイス酸存在下で反応させることにより、
カルボン酸基を有する前記ジフェニルエタン誘導体A
を、また更にエステル化操作を行うことにより、エステ
ル基を有する前記ジフェニルエタン誘導体Aを得ること
ができる。
【0023】前記ジフェニルエタン化合物Bにおいて、
1〜R4の炭素数が7以上の場合には製造が困難であっ
て、またR1〜R4における炭化水素残基としては、前記
ジフェニルエタン誘導体Aにおける炭化水素残基と同様
な基を挙げることができる。前記ジフェニルエタン化合
物Bとしては、例えば1,2−ジフェニルエタン、1,
2−ジメチル−1,2−ジフェニルエタン、1,2−ジ
エチル−1,2−ジフェニルエタン、1,2−ジプロピ
ル−1,2−ジフェニルエタン、1,2−ジブチル−
1,2−ジフェニルエタン、1,2−ジペンチル−1,
2−ジフェニルエタン、1,2,2−トリメチル−1,
2−ジフェニルエタン、1−メチル−1,2−ジフェニ
ルエタン、1,1−ジペンチル−1,2−ジフェニルエ
タン、1,1−ジメチル−1,2−ジフェニルエタン、
1,1−ジエチル−1,2−ジフェニルエタン、1,1
−ジプロピル−1,2−ジフェニルエタン、1,1−ジ
ブチル−1,2−ジメチルエタン、1,1,2,2−テ
トラヘキシル−1,2−ジフェニルエタン、1,2−ジ
メチル−1,2−ジイソブチル−1,2−ジフェニルエ
タン、1,1,2,2−テトラメチル−1,2−ジフェ
ニルエタン、1,2−ジメチル−1,2−ジエチル−
1,2−ジフェニルエタン、1,2−ジメチル−1,2
−ジプロピル−1,2−ジフェニルエタン、1,2−ジ
メチル−1,2−ジブチル−1,2−ジフェニルエタ
ン、1,2−ジメチル−1,2−ジペンチル−1,2−
ジフェニルエタン、1,1,2,2−テトラエチル−
1,2−ジフェニルエタン、1,2−ジエチル−1,2
−ジプロピル−1,2−ジフェニルエタン、1,2−ジ
エチル−1,2−ジブチル−1,2−ジフェニルエタ
ン、1,2−ジエチル−1,2−ジペンチル−1,2−
ジフェニルエタン、1,1,2,2−テトラプロピル−
1,2−ジフェニルエタン、1,2−ジプロピル−1,
2−ジブチル−1,2−ジフェニルエタン、1,2−ジ
プロピル−1,2−ジペンチル−1,2−ジフェニルエ
タン、1,1,2,2−テトラブチル−1,2−ジフェ
ニルエタン、1,2−ジブチル−1,2−ジペンチル−
1,2−ジフェニルエタン、1,1,2,2−テトラペ
ンチル−1,2−ジフェニルエタン、1,2−ジエチル
−1,2−ジイソブチル−1,2−ジフェニルエタン、
1,1,2,2−テトライソプロピル−1,2−ジフェ
ニルエタン、1,2−ジメチル−1,2−ジイソプロピ
ル−1,2−ジフェニルエタン、1,2−ジターシャリ
ーブチル−1,2−ジフェニルエタン等を好ましく挙げ
ることができる。
【0024】前記環状ジカルボン酸無水物としては、コ
ハク酸無水物、グルタル酸無水物、アジピン酸無水物、
ピメリン酸無水物、スベリン酸無水物、アゼライン酸無
水物、セバシン酸無水物等を挙げることができる。
【0025】また前記ルイス酸としては、AlBr3
AlCl3、GaBr3、GaCl3、FeCl3、SbC
5、SnCl4、TiCl4、ZnCl2等を挙げること
ができる。
【0026】本発明の製造法において、前記反応を行な
うには、例えば1,2−ジフェニルエタン化合物Bと環
状ジカルボン酸無水物との混合物に、好ましくは室温又
は氷温下にて、撹拌しながらルイス酸を加える。この際
ルイス酸は、数回に分けて添加することもできる。また
前記1,2−ジフェニルエタン化合物Bと環状ジカルボ
ン酸無水物との仕込みモル比は、1:0.2〜20、特
に1:2であるのが好ましい。
【0027】次いで、好ましくは有機溶媒の存在下、反
応温度0〜100℃、特に10〜80℃にて、また反応
時間0.1〜10時間、特に0.5〜5時間の条件下に
て反応させるのが望ましい。反応温度が0℃未満、反応
時間が0.1時間未満の場合には、反応が充分でなく、
収率が低下するので好ましくない。また反応温度が10
0℃を超える場合には、反応制御が困難であるので好ま
しくなく、更に反応時間が10時間を超える場合には、
既に反応が完了し、経済的に好ましくない。更にまたこ
の際必要に応じて用いる有機溶媒としては、例えば二硫
化炭素、ニトロメタン、アセトニトリル、塩化メチレ
ン、クロロホルム、四塩化炭素、ヘキサン、ヘプタン、
オクタン等の酸無水物、ルイス酸に対して不活性な公知
の有機溶媒等を挙げることができる。
【0028】次に、反応終了後、例えば反応液を水と混
合し、ルイス酸を不活性化し、更に必要に応じて塩酸水
溶液等を加えて酸性にした後、有機層を分離する。更に
また必要に応じて有機溶剤を用いて水層からの抽出操作
を行うこともできる。また、分離した前記有機層を食塩
飽和水溶液等の中性又は酸性水溶液で数回洗浄操作を行
って、抽出操作を行うこともできる。次に、公知の精製
法、例えば再結晶化操作、カラム分離操作等を行うこと
で、カルボン酸基を有するジフェニルエタン誘導体Aを
得ることができる。
【0029】次に、得られたカルボン酸基を有するジフ
ェニルエタン誘導体Aから、エステル基を有するジフェ
ニルエタン誘導体Aを調製するには、更に次のエステル
化操作等を行うことにより得ることができる。
【0030】即ち、得られたカルボン酸基を有するジフ
ェニルエタン誘導体Aを、公知の方法により、適当なア
ルコールを用いてエステル化すれば良く、例えば、適当
なアルコールを溶媒とし、プロトン酸触媒存在下、所定
の温度にて撹拌し反応させる方法等を挙げることができ
る。この際、アルコールとしては、例えばメタノール、
エタノール、プロパノール、ブチルアルコール、ペンチ
ルアルコール、ヘキシルアルコール、ペプチルアルコー
ル、オクチルアルコール、ノニルアルコール、デシルア
ルコール又はこれらの誘導体、異性体等を挙げることが
できる。該アルコールの配合量は、カルボン酸基を有す
るジフェニルエタン誘導体Aに対し、2〜100倍量が
好ましい。アルコール量が2倍量未満の場合には、反応
が完了せず未反応物が多いので好ましくなく、また10
0倍量を超える場合は、量としては充分であるが経済的
に好ましくない。更に前記プロトン触媒としては、例え
ばHF、HCl、HBr、H2PO4,スルホン酸類、ホ
スホン酸類等を挙げることができる。このプロトン酸触
媒の配合量は、カルボン酸基を有するジフェニルエタン
誘導体Aに対し、0.001〜0.1倍量が好ましい。
プロトン酸触媒の配合量が0.001倍量未満では反応
が充分に進行せず未反応物が多くなり、0.1倍量を超
える場合は、量としては充分であるが経済的に好ましく
ない。
【0031】このようなエステル化反応を行う場合の反
応温度は、好ましくは30〜150℃、特に好ましくは
35〜85℃である。反応温度が30℃未満の場合に
は、反応が充分に進行せず未反応物が多くなり、150
℃を超える場合には、副反応が進行し収率が低下するの
で好ましくない。また反応時間は、好ましくは0.5〜
24時間、特に好ましくは1〜12時間である。0.5
時間未満では、反応が充分に進行せず未反応物が多くな
り、24時間を超える場合には、既に反応は完了してお
り経済的に好ましくない。
【0032】次いで得られた反応液を公知の精製法、例
えば再結晶化操作、カラム分離操作等を用いて、エステ
ル基を有するジフェニルエタン誘導体Aを得ることがで
きる。
【0033】
【発明の効果】本発明の1,2−ジフェニルエタン誘導
体は、分子両末端にカルボン酸基又はエステル基を有す
る新規な物質であり、難燃助剤、重合開始剤、ラジカル
発生剤、生理活性物質等に利用可能である。また本発明
の製造法では、前記1,2−ジフェニルエタン誘導体を
高収率にて容易に得ることができる。
【0034】
【実施例】以下本発明を実施例により更に詳細に説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0035】
【実施例1】1,1,2,2−テトラメチル−1,2−
ジフェニルエタン30g、コハク酸無水物30g及び塩
化メチレン1リットルを、2リットルの3つ口フラスコ
に投入した後、1つの口にはジムロートを装着し冷却水
を流した。そのジムロートより反応により発生するHC
lを酸トラップ用アルカリ水溶液に導き、残りの2口
は、スリ付きの詮で蓋をし、室温下にて撹拌、溶解を行
った。溶解後、ルイス酸としてAlCl390gを一度
に添加し、室温下にて2時間撹拌反応させたところ、H
Clが発生し、更に固体が析出した。次に、湯浴にて還
流状態にし、更に2時間撹拌反応を行った。
【0036】反応終了後、水1リットルに反応溶液を注
ぎ込み過剰のAlCl3を不活性化し、更に濃塩酸20
0ミリリットルを加えて酸性化し、有機層と水層を分液
ロートにて分離した。水層に関しては、更にアセチルエ
タノールにより抽出操作を3回行った。一方有機層は全
て統合し、飽和食塩水にて2回、純水にて1回洗浄操作
を行った後、無水硫酸ナトリウムを用いて脱水し濃縮
し、更にアセチルエタノールを用いて再結晶化操作を行
った。水層及び有機層から得られた化合物について元素
分析及び赤外吸収スペクトルを測定したところ、下記構
造式化10で表わされる化合物であった。また得られた
化合物を38℃で5時間真空乾燥したところ、収量は3
2gであった。NMRスペクトル測定の結果を図1に示
す。
【0037】以下に元素分析の結果並びに赤外吸収スペ
クトルの結果を示す。
【0038】元素分析 理論値:C 71.2%、H
6.9%、O 21.9% 測定値:C 68.7%、H 8.0%、O 23.3% 質量分析 (M−1)=437 赤外吸収スペクトル 3200cm~1(OH),1710cm~1(COOH),1
690cm~1(CO)
【0039】
【化15】
【0040】
【実施例2】コハク酸無水物30gをグルタル酸無水物
35gに代えた以外は実施例1と同様に反応を行ったと
ころ、下記構造式化11で表わされる化合物が収量29
gで得られた。
【0041】以下に元素分析の結果並びに赤外吸収スペ
クトルの結果を示す。
【0042】元素分析 理論値:C 72.1%、H
7.3%、O 20.6% 測定値:C 70.1%、H 8.0%、O 21.9% 質量分析 (M−1)=465 赤外吸収スペクトル 3200cm~1(OH),1710cm~1(COOH),1
680cm~1(CO)
【0043】
【化16】
【0044】
【実施例3】1,1,2,2−テトラメチル−2,3−
ジフェニルブタンを1,1,2,2−テトラエチル−
1,2−ジフェニルエタンに、コハク酸無水物30gを
コハク酸無水物25gに代えた以外は実施例1と同様に
反応を行ったところ、下記構造式化12で表わされる化
合物が収量31gで得られた。
【0045】以下に元素分析の結果並びに赤外吸収スペ
クトルの結果を示す。
【0046】元素分析 理論値:C 72.9%、H
7.7%、O 19.4% 測定値:C 70.5%、H 8.3%、O 21.2% 質量分析 (M−1)=493 赤外吸収スペクトル 3200cm~1(OH),1710cm~1(COOH),1
680cm~1(CO)
【0047】
【化17】
【0048】
【実施例4】実施例1において調製した化合物5g、ト
ルエンスルホン酸0.01g、エタノール50mlを1
つ口ナス型フラスコ100mlに入れ、ジムロートを装
着し冷却水を流し、湯浴中還流状態にて3時間撹拌反応
させた。反応終了後、反応物を濃縮し、シリカゲルカラ
ム分離により精製したところ、下記構造式化13で表わ
される化合物を得た。この際展開溶媒は、ヘキサン/ア
セチルエタノール=8/2(容量)で行った。また得ら
れた化合物を38℃で5時間真空乾燥したところ、収量
は4.3gであった。NMRスペクトルの測定結果を図
2に示す。
【0049】以下に元素分析の結果並びに赤外吸収スペ
クトルの結果を示す。
【0050】元素分析 理論値:C 72.9%、H
7.7%、O 19.4% 測定値:C 72.1%、H 8.0%、O 19.9% 質量分析 (M+1)=495 赤外吸収スペクトル 1730cm~1(COOC25),1690cm~1(C
O),
【0051】
【化18】
【0052】
【実施例5】実施例1において調製した化合物の代わり
に実施例2より得られた化合物5g、エタノールの代わ
りにメタノール50mlを用いた以外は実施例4と同様
に反応を行ったところ、下記構造式化14で表わされる
化合物が収量3.8gで得られた。
【0053】以下に元素分析の結果並びに赤外吸収スペ
クトルの結果を示す。
【0054】元素分析 理論値:C 72.9%、H
7.7%、O 19.4% 測定値:C 71.7%、H 8.5%、O 19.8% 質量分析 (M+1)=495 赤外吸収スペクトル 1730cm~1(COOCH3),1690cm~1(C
O),
【0055】
【化19】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例1で調製した化合物のNMRス
ペクトル測定結果を示すチャートである。
【図2】図2は、実施例4で調製した化合物のNMRス
ペクトル測定結果を示すチャートである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】反応終了後、水1リットルに反応溶液を注
ぎ込み過剰のAlCl3を不活性化し、更に濃塩酸20
0ミリリットルを加えて酸性化し、有機層と水層を分液
ロートにて分離した。水層に関しては、更にアセチルエ
タノールにより抽出操作を3回行った。一方有機層は全
て統合し、飽和食塩水にて2回、純水にて1回洗浄操作
を行った後、無水硫酸ナトリウムを用いて脱水し濃縮
し、更にアセチルエタノールを用いて再結晶化操作を行
った。水層及び有機層から得られた化合物について元素
分析及び赤外吸収スペクトルを測定したところ、下記構
造式化15で表わされる化合物であった。また得られた
化合物を38℃で5時間真空乾燥したところ、収量は3
2gであった。NMRスペクトル測定の結果を図1に示
す。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】
【実施例2】コハク酸無水物30gをグルタル酸無水物
35gに代えた以外は実施例1と同様に反応を行ったと
ころ、下記構造式化16で表わされる化合物が収量29
gで得られた。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】
【実施例3】1,1,2,2−テトラメチル−1,2
ジフェニルエタンを1,1,2,2−テトラエチル−
1,2−ジフェニルエタンに、コハク酸無水物30gを
コハク酸無水物25gに代えた以外は実施例1と同様に
反応を行ったところ、下記構造式化17で表わされる化
合物が収量31gで得られた。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】
【実施例4】実施例1において調製した化合物5g、ト
ルエンスルホン酸0.01g、エタノール50mlを1
つ口ナス型フラスコ100mlに入れ、ジムロートを装
着し冷却水を流し、湯浴中還流状態にて3時間撹拌反応
させた。反応終了後、反応物を濃縮し、シリカゲルカラ
ム分離により精製したところ、下記構造式化18で表わ
される化合物を得た。この際展開溶媒は、ヘキサン/ア
セチルエタノール=8/2(容量)で行った。また得ら
れた化合物を38℃で5時間真空乾燥したところ、収量
は4.3gであった。NMRスペクトルの測定結果を図
2に示す。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】
【実施例5】実施例1において調製した化合物の代わり
に実施例2より得られた化合物5g、エタノールの代わ
りにメタノール50mlを用いた以外は実施例4と同様
に反応を行ったところ、下記構造式化19で表わされる
化合物が収量3.8gで得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08F 4/28 MEL 7242−4J C09K 21/06 8318−4H

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式化1で表わされる1,2−ジ
    フェニルエタン誘導体。 【化1】
  2. 【請求項2】 下記一般式化2で表わされる1,2−ジ
    フェニルエタン化合物と、環状ジカルボン酸無水物とを
    ルイス酸存在下で反応させることを特徴とする請求項1
    記載の1,2−ジフェニルエタン誘導体の製造法。 【化2】
JP27455292A 1992-10-13 1992-10-13 1,2−ジフェニルエタン誘導体及びその製造法 Pending JPH06128190A (ja)

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