JPH06127208A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

空気入りラジアルタイヤ

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Publication number
JPH06127208A
JPH06127208A JP4274432A JP27443292A JPH06127208A JP H06127208 A JPH06127208 A JP H06127208A JP 4274432 A JP4274432 A JP 4274432A JP 27443292 A JP27443292 A JP 27443292A JP H06127208 A JPH06127208 A JP H06127208A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ply
pneumatic radial
tire
radial tire
outer end
Prior art date
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Pending
Application number
JP4274432A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Tanaka
田中  誠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP4274432A priority Critical patent/JPH06127208A/ja
Publication of JPH06127208A publication Critical patent/JPH06127208A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プライエンドの歪みを分散してプライエンド
セパレーションの発生を防止すると共に、プライのジョ
イント部分のエアー入りを防止する。 【構成】 空気入りラジアルタヤ10は、アッププライ
としての第1プライ14、第2プライ16と、ダウンプ
ライとしての第3プライ18と、をゴム層20によって
被覆した構造とする。第1プライ14及び第2プライ1
6はオーバーラップジョイントとし、第3プライ18は
突き合わせジョイントとする。第1プライ14の径方向
外側端部14A、第2プライ16の径方向外側端部16
A及び第3プライ18の径方向外側端部18Aが分散配
設されているため、歪みが一点に集中することがなくな
り、プライエンドセパーレーションの発生が防止され
る。突き合わせジョイントとされた最外の第3プライ1
8の表面が滑らかなため、第1ベルト26を貼り付ける
際にエアーが入ることを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気入りラジアルタイ
ヤに係り、特に地下鉄、モノレール等の新交通システム
車両の案内輪に使用される軌上走行車両用案内輪用の空
気入りラジアルタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、地下鉄、モノレール等の新交通
システム車両の案内輪に使用する空気入りラジアルタイ
ヤは、図3に正面図で例示するように、軌道50を走行
する車両52の下方位置に敷設したガイド部材54に、
タイヤ56の2本を一対として、それらの回転軸線を垂
直方向に向けた姿勢でトレッド踏面を当接させることに
より、車両52の操向を司るべく機能する。又は、図4
に正面図で例示するように、軌道60を走行する車両6
2の側方位置に敷設したガイド部材64に、タイヤ66
の2本を一対として、それらの回転軸線を垂直方向に向
けた姿勢でトレッド踏面を当接させることにより、車両
62の操向を司るべく機能する。
【0003】このような案内輪56、66には、コーナ
ーリング時においては、遠心力によりガイド部材54、
64に極度に大きな負荷で押し付けられる。
【0004】また、一般的に案内輪56、66には、ス
ペースの問題から最大荷重が大きい、径の大きいタイヤ
を用いることができず、比較的径の小さいタイヤが用い
られており(例えば、タイヤサイズ600R9)、且
つ、比較的高速で走行することもあり、案内輪56、6
6は過酷な条件下にある。
【0005】ここで、従来の案内輪56、66に使用さ
れてる空気入りラジアルタイヤは、図5に断図面で示す
ように、一対のビードコア70と、両ビードコア70間
にトロイダル状に延在させるとともに、それぞれの側端
部分を、ビードコア70にタイヤ内側から外側へ向けて
巻掛けて折返した、アッププライ72、73、74と、
これらのアッププライ72、73、74のクラウン部の
外周側に配置した、トレッド補強層としてのベルト(図
示せず)と、ベルトの外周部に配置されてトレッド踏面
を形成するトレッド部(図示せず)とを備えている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の案内輪56、66では、アッププライ72、7
3、74の各プライエンド72A、73A、74Aが近
接して配置されており、このため、負荷転動時において
プライエンド72A、73A、74Aに歪みが集中し易
く、早期にプライエンドセパレーションを発生する恐れ
がある。
【0007】また、アッププライ72、73、74はそ
れぞれオーバーラップジョイントされており、最外のア
ッププライ74のジョイント部分の端部には段部が形成
される。このため、グリーンタイヤ製造時にアッププラ
イ74の外側に外皮となるゴム部材を貼り付ける際に、
段部にエアーが溜まり易すくなるという不具合がある。
【0008】本発明は係る事実を考慮し、プライエンド
の歪みを分散してプライエンドセパレーションの発生を
防止すると共に、プライのジョイント部分のエアー入り
を防止できる空気入りラジアルタイヤを提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明で
は、一対のビードと、アッププライ及びダウンプライか
らなる3層以上のプライを有するプライ層と、を有する
空気入りラジアルタイヤに於いて、タイヤ半径方向内側
から数えて一枚目及び2枚目のプライ層はオーバーラッ
プジョイントとし、最外のプライ層は突き合わせジョイ
ントとしたことを特徴としている。
【0010】
【作用】本発明の空気入りラジアルタイヤでは、プライ
層がアッププライ及びダウンプライからなるので、各プ
ライエンドの位置が分散され、プライエンドに歪みが集
中しなくなる。
【0011】さらに、最外のアッププライを突き合わせ
ジョイントとしたので、アッププライのジョイント部に
段差がなくなり滑らかになり、半径方向外方に部材を貼
り付ける際のエアー入りを防止できる。
【0012】
【実施例】図1に示される如く、本実施例の空気入りラ
ジアルタヤ10(タイヤサイズE6.00R9、リムサ
イズ4.00E×9)は、長手方向両端部がタイヤ回転
軸回りにリング状に形成されたビードコア12に内側か
ら外側へ巻き付けられ折り返されたアッププライとして
の第1プライ14と、この第1プライ14に沿って配置
され、第1プライ14のビードコア12側においてビー
ドコア12に内側から外側へ巻き付けられ折り返された
アッププライとしての第2プライ16と、第1プライ1
4及び第2プライ16の外側に配置され、端部がビード
コア12の外側に達したダウンプライとしての第3プラ
イ18と、重ね合わせた構造となっている。
【0013】図2に示す如く、これら第1プライ14及
び第2プライ16はオーバーラップジョイントされ、第
3プライ18は突き合わせジョイントされ、各ジョイン
ト部分は、重ならないように、タイヤ周方向へ分散配置
されている。なお、第1プライ14及び第2プライ16
のジョイント部分のオーバーラップ寸法は2mm〜6mmが
好ましく、この例では4mmである。
【0014】また、空気入りラジアルタイヤ10は、ゴ
ム層20の軌上走行車両用案内用のガイド部材24と接
触する部分が肉厚とされたトレッド22とされており、
トレッド22の外周面には、溝23が一定間隔で周方向
に形成されている。
【0015】トレッド22内部の第3プライ18の近傍
には、第1ベルト26が埋設されている。この第1ベル
ト26の径方向外側には、第1ベルト26と交差層を有
する第2ベルト28が第1ベルト26に沿って埋設され
ており、トレッド22を補強している。
【0016】本実施例では、第1プライ14はアッププ
ライ最上端となっており、この第1プライ14のプライ
エンド部、即ち、第1プライ14の径方向外側端部14
Aからビードコア12側へ所定寸法離された位置に第2
プライ16のプライエンド部、即ち、第2プライ16の
径方向外側端部16Aが配設されている。一方、第3プ
ライ18のプライエンド部、即ち、第3プライ18の径
方向外側端部18Aは、ビードコア12のタイヤ軸方向
方向外側に配設されている。
【0017】次に、本実施例の作用を説明する。本実施
例では、第1プライ14の径方向外側端部14A及び第
2プライ16の径方向外側端部16Aが第3プライ18
によって覆われているため、これら径方向外側端部14
A及び第2プライ16の径方向外側端部16A近傍の歪
みを低減させることができる。また、第1プライ14の
径方向外側端部14A、第2プライ16の径方向外側端
部16A及び第3プライ18の径方向外側端部18Aが
分散されて配設されているため、負荷転動時に発生する
歪みが一点に集中することがなくなり、径方向外側端
部、すなわちプライエンド部からのセパーレーションの
発生が防止されて、空気入りラジアルタイヤ10の走行
寿命を従来の空気入りラジアルタイヤよりも延長するこ
とができる。
【0018】さらに、最外の第3プライ18を突き合わ
せジョイントとしたので段付きがなくなり第3プライ1
8表面が滑らかになり、グリーンタイヤ製造時にタイヤ
半径方向外方に第1ベルト26を貼り付ける際にエアー
が入ることを防止できる。
【0019】なお、第1プライ14及び第2プライ16
を突き合わせジョイントとすると、製造時のグリーンタ
イヤ拡張時に、ジョイント部分のプライ端同士の間隔が
コード間隔の1.5倍以上離間して強度不足となるため
好ましくない。
【0020】また、第3プライ18は、内側に2層のプ
ライがあるため、グリーンタイヤ拡張時の変位量は少な
く、ジョイント部分のプライ端同士の間隔はコード間隔
の1.5倍以下を確保することができる。
【0021】(試験例)図1に示される空気入りラジア
ルタイヤ10(タイヤサイズE6.00R9、リムサイ
ズ4.00E×9)と、図5に示される従来例の空気入
りラジアルタイヤ(タイヤサイズE6.00R9、リム
サイズ4.00E×9、第3プライがオーバーラップジ
ョイント)とをそれぞれ複数個製造し、製造後の試験タ
イヤを分解して最外の第3プライのジョイント部分のエ
アー入りを調査した結果を以下の表1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】上記表1の結果からも、本発明の空気入り
ラジアルタイヤが優れていることは明らかである。
【0024】
【発明の効果】本発明の空気入りラジアルタイヤは上記
構成としたので、プライエンドの歪みが分散されてプラ
イエンドセパレーションの発生を防止できる共に、最外
プライのジョイント部分のエアー入りを防止できるとい
う優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る空気入りラジアルタイ
ヤの軸方向片側半分を示す子午線断面図である。
【図2】本発明の一実施例に係る空気入りラジアルタイ
ヤのプライのジョイント部分を示す赤道面での断面図で
ある。
【図3】空気入りラジアルタイヤが使用された地下鉄の
一例を示す正面図である。
【図4】空気入りラジアルタイヤが使用された地下鉄の
他の一例を示す正面図である。
【図5】従来例に係る空気入りラジアルタイヤの軸方向
片側半分を示す子午線断面図である。
【符号の説明】
10 空気入りラジアルタイヤ 12 ビードコア 14 第1プライ(アッププライ) 16 第2プライ(アッププライ) 18 第3プライ(ダウンプライ)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のビードと、アッププライ及びダウ
    ンプライからなる3層以上のプライを有するプライ層
    と、を有する空気入りラジアルタイヤに於いて、 タイヤ半径方向内側から数えて一枚目及び2枚目のプラ
    イ層はオーバーラップジョイントとし、最外のプライ層
    は突き合わせジョイントとしたことを特徴とする空気入
    りラジアルタイヤ。
JP4274432A 1992-10-13 1992-10-13 空気入りラジアルタイヤ Pending JPH06127208A (ja)

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JP (1) JPH06127208A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011156925A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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