JP2948299B2 - 航空機用ラジアルタイヤ - Google Patents

航空機用ラジアルタイヤ

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JP2948299B2
JP2948299B2 JP2284412A JP28441290A JP2948299B2 JP 2948299 B2 JP2948299 B2 JP 2948299B2 JP 2284412 A JP2284412 A JP 2284412A JP 28441290 A JP28441290 A JP 28441290A JP 2948299 B2 JP2948299 B2 JP 2948299B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は航空機用ラジアルタイヤに関し、とくに該
タイヤのビード部耐久性の改善を目指した開発研究の成
果を提案しようとするものである。
(従来の技術) 航空機の離・着陸のため、滑走路上走行並びに、誘導
路上における運行に供される空気入りタイヤにもラジア
ル構造カーカスが普及しつつあるが、とくに後者での使
用条件がか酷であって、しばしば、タイヤ車輪のリムか
ら受ける力が直接最外層プライに伝って、ラジアル方向
における剛性の高いプライとゴムとの界面での破壊が多
発しがちなので、その対策として従来から、緩衝層とし
て働く、いわゆるチェーファが、リムと接触するタイヤ
のビード部分にて、プライ外側に配置されるを例とす
る。
(発明が解決しようとする課題) 上記の従来例におけるチェーファ配列はこれによって
最外層プライとゴム界面での破壊は防止され得たのであ
るが、その反面でリム組姿勢において、リムフランジ側
に位置するチェーファ端にて、そのセパレーションの発
生傾向が強まったのであり、この点についての有効かつ
適切な解決策を与えることが、この発明の目的である。
(課題を解決するための手段) この発明は一対のビードコア間にまたがってトロイド
状をなし、各ビードコアのまわりに内から外へ巻上げプ
ライと、この巻上げプライに重なって同じく外から内へ
巻付けた巻込みプライとによるアップダウン構造ラジア
ル配列よりカーカスを有し、巻込みプライにビードチェ
ーファを添えてビード部を補強した空気入りラジアルタ
イヤにおいて、ビードチェーファが、リム組み姿勢にお
ける上記タイヤのリムフランジとビードコアとの間の最
短距離を通る直線に対し、よりリム寄りに位置する一端
から巻込みプライに沿う配列に成ることを特徴とする、
航空機ラジアルタイヤである。
さて第1図に、この発明に従う航空機用ラジアルタイ
ヤの断面とその右半を省略した(左右対称のため。)左
半だけにつけて示し、図中1はビードコア、2はラジア
ル配列をなすカーカスプライで2aは巻上げプライ、また
は2bは巻込みプライ、そして3がチェーファである。
カーカスプライ2は一方のビードコア1から、図示さ
れていない他方のビードコアまでの間つまり、一対のビ
ードコア間にまたがってトロイド状をなし、巻上げプラ
イ2aは、各ビードコア1のまわりに内から外へ巻返し、
図示例では5内のうち3枚は、ビード部内に止め、また
残り2枚はタイヤの最大幅位置の方へのばして、それぞ
れ数mm、10数mmのステップを付して端止めし、巻込みプ
ライ2bは、反対に各ビードコア1のまわりに外から内に
巻付け、図示例で2枚ともビードコア1の直下を越えて
のびたところで数mmのステップを付して端止めする。
チェーファ3は、カーカスプライ2の最外層つまり、
巻込みプライ2bの外側を包み込むように配置するが、と
くにこの発明では、上記タイヤのリム組姿勢においてリ
ムフランジ4とビードコア1との間の最短距離を通る直
線5に対してよりリム寄り、図の下側に位置する一端3a
から巻込みプライ2bに沿う配列とし、図示例のように、
巻込みプライ2bにおける端止めステップの中間に他端3b
を位置させることがよりのぞましい。
なお、第1図において6はビードコア1の直上にてカ
ーカスプライ2の巻返しにより包囲される配置となるゴ
ムスティフナであり、7はビード部ゴム外皮で、ゴムス
トック7aとゴムチェーファ7bとより成り、また8はサイ
ド部ゴム外皮、9はインナライナを示し、さらに10はト
レッドゴム、11はトレッド補強用ベルトである。
(作 用) 上述アップダウ構造ラジアルカーカスを有する空気入
りタイヤはリムに組んで内圧を充てんした状態で、カー
カスプライ2に第2図に矢印Tをもって示した上向きの
張力が働き、これにより変位する。
これに対しカーカスプライ2のタイヤ軸方向外側で、
巻込みプライ2bと一体化されたゴムは、リムフランジ4
とビードコア1間の最短距離を通る直線5よりも半径方
向外方の領域αにて巻込みプライ2bとともに矢印Tに示
す向きの変位に矢印T′のように追従するが、直線5よ
りも半径方向内方の領域βでは、ビードコア1による強
い拘束を受けてむしろ矢印Tと反対の向きの矢印−T′
で示すような変位を生じる傾向がある。
そこでビードチェーファ3がもしも配置されないとす
れば、領域βでの正反対の変位により折返しプライ2bと
これに接するゴムとの間にセパレーションを生じがちで
ある。
ところがビードチェーファ3の配置の下では、これに
接するゴムの変位の影響は受けてもゴムに比べてはるか
に高い剛性をもつため、局部的に大きく変位することは
なく、従って上記のようなセパレーションの発生は阻止
され得る。
とは言え、ビードチェーファ3の一端3aがかりに領域
αに位置すると、これが領域βにて生じる矢印Tと反対
向きの力によって引張られて変位するので、ここで領域
αにおけるゴムの変位と向きが相反するため、大きな応
力集中によるセパレーションが発生することとなる。
これに対してビードチェーファ3の一端3aが直線5よ
りも図の下方のβ領域に位置する配置にあっては、まわ
りのゴムに従って図の下方に向って変位するのみで、何
らセパレーションに発展する心配がないわけである。
(実施例) 第1図に示したところにおいて、タイヤサイズが46×
17 R20で示される航空機用ラジアルタイヤにつき、カー
カスプライ2として、ナイロンコード(1890d/3)を35
本/50mmの仕込み密度で配列したゴム引きシートを該コ
ードのタイヤ赤道面に対する交角88゜の交互交差配列で
用い、巻上げプライ2aは5枚としてビードコア1のわま
わりを内から外へ巻返し、そのうち3枚はビードコア1
の直上のゴムスティフナ6の外側に沿わせて内側程低い
7mmのステップを付し、残り2枚のタイヤの最大幅位置
には達しないがゴムスティフナ6の頂部をはるかに越え
る巻返し端にて内側程高い15mmのステップを付した積層
とし、一方巻込みプライ2bは2枚とも巻上げプライ2aの
巻返し域を包みこんでビードコア1の外から内へその直
下を越えて巻付け、それぞれの巻付け端は内側でより長
い11mmのステップを付して積層した。
ビードチェーファ3についてもナイロンコード(1260
d/2)を33本/50mmの打込み密度で配列したゴム引きシー
トの1枚をコードの向きをラジアル配列として巻込みプ
ライ2bの巻付け域の外側に沿わせて配置した。
ビードチェーファ3の配置につきこの発明に従ってタ
イヤのリムへの装着姿勢でリムフランジ4とビードコア
1との最短距離を通る直線5に対しビード寄りに5mmを
距てる一端3aから、巻込みプライ2bの段差の中間に位置
する他端3bまでわたる配置としたものと、比較のため、
上記直線5から反対に上方へ一端3aが5mmだけはみ出す
点のみが上例と異なる配置としたものとを、他の構成を
同じくして試作した。
各試作タイヤは、荷重25,000kg、内圧15.6kg/cm2
て、毎時40マイルの速度で8分間走行と37分間の停止と
を1サイクルとして50サイクルにわたって繰返すドラム
耐久性テストを行ったところ、比較タイヤではチェーフ
ァ3の一端3aにて2〜3mmのセパレーションが発生した
のに反し、この発明に従う供試タイヤは、何ら異常は発
生しなかった。
(発明の効果) この発明によれば航空機用ラジアルタイヤのビード部
に従来多発傾向が著しかったセパレーション故障を有利
に防止して、その耐久性向上が実現される。
【図面の簡単な説明】
第1図は航空機用ラジアルタイヤの一例を示す断面図、 第2図は要部の説明図である。 1……ビードコア、2……カーカスプライ 2a……巻上げプライ、2b……巻込みプライ 3……ビードチェーファ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対のビードコア間にまたがってトロイド
    状をなし、各ビードコアのまわりに内から外へ巻き返し
    た巻上げプライと、この巻上げプライに重なって同じく
    外から内へ巻付けた巻込みプライとによるアップダウン
    構造ラジアル配列カーカス有し、巻込みプライにビード
    チェーファを添えてビード部を補強した空気入りラジア
    ルタイヤにおいて、 ビードチェーファがリム組み姿勢における上記タイヤの
    リムフランジとビードコアとの間の再短距離を通る直線
    に対し、よりリム寄りに位置する一端から巻込みプライ
    に沿う配列に成ることを特徴とする、航空機用ラジアル
    タイヤ。
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