JPH0133362B2 - - Google Patents

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JPH0133362B2
JPH0133362B2 JP55143687A JP14368780A JPH0133362B2 JP H0133362 B2 JPH0133362 B2 JP H0133362B2 JP 55143687 A JP55143687 A JP 55143687A JP 14368780 A JP14368780 A JP 14368780A JP H0133362 B2 JPH0133362 B2 JP H0133362B2
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tire
rolled
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Yutaka Yamaguchi
Kojiro Yamaguchi
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    • B60C15/06—Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead
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    • B60C2015/0625—Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead comprising a cushion rubber other than the chafer or clinch rubber provided at the terminal edge portion of a carcass or reinforcing layer
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    • Y10T152/10819—Characterized by the structure of the bead portion of the tire
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    • Y10T152/10846—Bead characterized by the chemical composition and or physical properties of elastomers or the like

Description

【発明の詳細な説明】
この発明は空気入りラジアルタイヤ、とくに乗
用車用のこの種タイヤにおけるビード部の改良に
関するものである。 ラジアルタイヤはカーカスにつきその補強に役
立つコードをとくにラジアル方向に配列するとい
う特殊性から、通常１プライかせいぜい２プライ
のような少数プライをもつて構成されるため、カ
ーカスプライの両端部はビードワイヤのまわりに
一方向に向つて巻き上げ係止される。 その結果カーカスプライの巻上げ端部が位置す
るビード部はサイド部に対してプライ数の違いに
よる剛性差が著るしいため特に剛性の段層を形成
するプライ巻上げ部の上端には、タイヤ使用時に
おいてその変形にもとずき生ずる応力が集中して
はく離やクラツクのような早期故障が生じること
となる。 ビード部の上記故障を防止するために従来とら
れた方策としてはカーカスとその巻上げ部上端と
の間に、ビードワイヤ上部からサイド方向へ上記
巻上げ部の上端を越えて先細りに延びる比較的硬
質のゴムフイラーを配置することによりビード部
からサイド部にかけて剛性の漸減を図つた構造が
提案され効果を上げている。 しかし走行速度、路面等走行条件の面でタイヤ
が苛酷な状態に長時間さらされる場合、上記構造
だけではなお充分ではなく、コード層による巻上
げ部上端の追加補強が余儀なくされた。 この発明は追加コード補強をことさら用いるこ
となくして、カーカスプライ巻上げ部周辺に物性
の異なるゴム層の巧みな組合せ配置より応力分散
を図り、ビード部の耐久性を飛躍的に向上させた
ものである。 この発明は円筒状トレツド部とトレツド部の両
側でそれぞれ半径方向内向きにのびるサイド部及
びサイド部の内縁でビードワイヤを具えるビード
部とを有し、これらの各部分を、ラジアル配列繊
維コード層の少くとも１枚より成りそれぞれビー
ドワイヤのまわりに内側から外側へ巻上げたカー
カスによつて補強し、このカーカスの巻上げ部の
上端は、上記ビード部をはめ合わせるリムのフラ
ンジ上端よりやや上方にて実質上ビード部内にと
どめ、このカーカスの巻上げ部とカーカスとの間
に、ビードワイヤ上部からカーカスの上記巻上げ
部の上端を越えてさらにサイド部へ延びる、シヨ
アＡ硬度が75゜〜97゜の先細り状をなす硬質ゴムフ
イラーを充当してビード部に強化を施し、この硬
質ゴムフイラーの上下にわたつてカーカス及びそ
の巻上げ部の外側を外被ゴムで被覆したタイヤに
おいて、上記外被ゴムがサイド部からビード部上
方部区域に位置するシヨアＡ硬質が30゜〜60゜の柔
軟なサイドゴムと、タイヤをリム組したときに少
くともリムフランジに接する区域に位置するシヨ
アＡ硬質が60゜〜80゜の硬質ゴムフイラーとからな
り、この硬質ゴムチエーフアーと上記硬質ゴムフ
イラーに一体化したカーカスの巻上げ部との間に
て、上記サイドゴムの下方端部を挟持し、且つ上
記サイドゴムまたは硬質ゴムチエーフアーが、カ
ーカスの巻上げ端の近傍でビード部の外側へ膨出
した、環状の応力緩和隆起をそなえることを特徴
とする乗用車用空気入りラジアルタイヤである。 以下図面を用いて説明する。 第１図には、この発明の前提となつたラジアル
タイヤの参考例をその横断面であらわした。 図においてタイヤ１はトレツド２が中央部にて
ほぼ円筒状をなして周方向に延び、このトレツド
２の両側でそれぞれ半径方向内向きにサイド部
３、さらにビード部４へと連なつてトロイド状を
なすところ、図示の簡便のために右側半分を省略
してあるが、直線Ｅ−Ｅであらわしたタイヤの赤
道面に対し左右対称である。 ビード部４には通例どおりにビードワイヤ５を
具えて、両側のビード部４におけるビードワイヤ
間にわたりカーカス６が延び、ビード部、サイド
部及びトレツド部の各部分の補強に役立つ。 カーカス６はポリエステル、ナイロンまたはレ
ーヨンで代表される繊維コードをタイヤの赤道面
Ｅ−Ｅとほぼ直交するいわゆるラジアル方向に配
列したゴム引きプライをもつて成り、その両側縁
をビードワイヤ５のまわりに内側から外側へ巻き
上げ、この巻上げ部６′の上端ｐを実質上ビード
部４内にとどめてある。 以上の基本構成はこの種のタイヤの通例通りで
あつて、カーカス６として１プライのみの場合を
例示したが、使用コード材の弾性、強力またはタ
イヤの用途等によつて複数プライが、適用される
ときもある。 何れにしてもプライの巻上げ部６′とカーカス
６との間は、その空間を埋めるようにしてゴムフ
イラー７がビードワイヤ５の上部に近接した部分
からサイド部３へ向け先細りに配置されるほかこ
の種ラジアルタイヤにおける常法に従い、ベルト
８としてスチールコードのような非伸張性コード
が赤道面Ｅ−Ｅに対し小さい角度で交差配列とな
る複数のコード層を互いにコードが交わるようほ
ぼトレツド部２の幅一ぱいに重ね合わせてカーカ
ス６のまわりに配置される。 またカーカス６、ゴムフイラー７及びベルト８
等の補強層の外側および内側は、外被ゴム９とイ
ンナーライナー１０とで被覆し、このうち外被ゴ
ム９は、トレツド部２を中心として耐摩耗性、耐
滑り性に優れるトレツドゴム１１、サイド部３の
位置に耐屈曲性に富む柔軟なサイドゴム１２、そ
してビード部４の位置を占めるゴムチエーフアー
１３により構成され、なおこの場合目的を損なわ
ない限りトレツドゴム１１をタイヤサイド部迄延
長し、サイドゴム１２に代えて用いることも可能
であり、またインナーライナー１０は、チユーブ
つきタイヤの場合に除外されるのはもちろんであ
る。なお図中１４は、コードのすだれ織或は平織
の布チエーフアーである。 上述の構成において、カーカスプライの巻上げ
部６′は、タイヤをリム組したときにそのリムフ
ランジの上端よりもやや上方にまで延びるがその
上端ｐは実質上ビード部４内にとどめることはす
でに述べたとおりとし、ゴムフイラー７は硬度が
75゜〜97゜（シヨアＡスケール、以下同じ）と著る
しく硬いものとするのが好適な硬質ゴムとしてし
かも、ビードワイヤの中心ｇを通るタイヤの回転
軸と平行な基線Ｂ−Ｂから、ゴムフイラー７の先
端迄の垂直距離h1を、タイヤ最大幅位置Ｏの上記
基線Ｂ−Ｂからの垂直距離h0に対し40％〜120％
の範囲でサイド部３内に、またさらには最大幅位
置Ｏを越えて上方に、位置させるものとする。 その一方でやはりタイヤをリム組したときにリ
ムフランジと接する部分、即ちビードヒール１６
からカーカスプライの巻上げ部に沿つて上方へ延
びる配置とするゴムチエーフアー１３は、その上
端ｑがカーカス６の巻上げ部６′の上端ｐの近傍、
好ましくは点ｐを越えて多少上方へ延び、そして
カーカス６とゴムフイラー７に沿つて下向きに延
びるサイドゴム１２の下方端ｒは、巻上げ部６′
の上端ｐを過ぎて巻上げ部６′の外側に位置させ
る。 かくしてサイドゴム１２の下方部は、ゴムフイ
ラー７並びに巻上げ部６′と、ゴムチエーフアー
１３との間で楔状をなして挟持されることとな
る。 ゴムチエーフアー１３の硬度は、60゜〜80゜の範
囲であつて、ゴムフイラー７の硬度と同じかまた
は多少低めが望ましく、これに対しサイドゴム１
２の硬度は、ゴムフイラー及びゴムチエーフアー
の硬度より低くなければならず数値で示すと30゜
〜60゜の範囲が推奨されることを知見した。 以上述べた参考タイヤを、リム組して使用に供
する場合に、負荷を受けてサイド部３及びビード
部４が繰返し変形を受けたときに外被ゴム９のう
ちとくにサイドゴム１２とのセパレーシヨン、ク
ラツク等の核となり勝ちなカーカスプライ６の巻
上げ部６′の上端ｐを、リムフランジ側では硬質
ゴムチエーフアー１３により、そして逆の側に面
して過剰変形抑制を目的とする硬質ゴムフイラー
７により支持し、硬質ゴムチエーフアー１３と硬
質ゴムフイラー７との間にて楔状に延びる柔軟な
サイドゴム１２をカーカスの巻上げ部６′と硬質
ゴムチエーフアー１３との間に挟持させてあるの
でこの構造により、通常巻上げ部６′の上端ｐに
集中し勝ちな変形に基くせん断歪が周囲のサイド
ゴム１２内に吸収され、このためことさら追加コ
ード補強層を用いることなく巻上げ端の負担が著
るしく軽減されることを試験によつてたしかめ
た。 ここに硬質ゴムフイラー７と硬質ゴムチエーフ
アー１３とによつてサイドゴム１２を挟むサンド
イツチ構造によりビード部の曲げ剛性が高められ
るので、ビード部を全体的にゲージを薄くし得る
ため、それ自体せん断歪抑制の面で効果的である
こともわかつた。 そこで進んでこの発明においては、さらに第２
図のようにカーカスプライの巻上げ部６′の上端
ｐの近傍で環状に実質上連続して延びる隆起部１
８を具えるものとした。 この環状の隆起部１８はタイヤをリム組したと
きリムフランジの若干上方に位置して、通常適用
されるビード部の外輪郭を示す破線ｌ（第２図参
照）に対する最大ゲージＪは、タイヤサイズにも
よるが２〜６mmとするのが好ましく、また環状の
隆起部１８の頂点から裾に向つて延びる斜面１
９，２０は、ほぼ直線か、ビード部の外側に中心
をもつ円弧状を呈するものであつてもよい。 環状の隆起部１８は図示のように全体が硬質ゴ
ムチエーフアー１３の膨出で形成される場合の
他、その代りにサイドゴム１２又はその一部分に
サイドゴム１２と硬質ゴムチエーフアー１３との
複合膨出により形成してもよい。 このような構成になるこの発明のタイヤは、と
くに曲線走行時に横力がタイヤに作用したり、ま
た例えば誤つて低内圧の下の走行が強いられるよ
うな場合でも、環状の隆起部１８がリムフランジ
上端部に接触してビード部の過度の倒込みを防止
し且つこの部分に隣接し楔状に延びるサイドゴム
１２と相俟つて巻上げ端ｐへの有害な応力波及を
有効に抑制することが可能であり、この機能を実
現する上で環状の隆起部１８の最小ゲージは少く
とも２mm、せいぜい６mm以下にするのが適当であ
る。 なお必要に応じカーカス６の巻上げ部６′の上
端ｐを図示のようなカバーゴム１７によつて覆い
この部分を保護すること、さらにこのカバーゴム
１７はカーカスプライのゴム引きに用いるゴムと
同種の柔軟性に富む（ゴム硬度30〜50゜）薄いシ
ート状体またはスキージゴムを用いることができ
る。 なお図示の例でビートトウを中心に配置した布
チエーフアー１４は、ゴムチエーフアー１３によ
つて代え、これをビードの内側区域迄延長して用
いることも可能である。 このようにして成るこの発明に従うタイヤＢ
（第２図）を第１図に示した参考タイヤＡと比較
してテストを行い性能を確めた。供試タイヤの諸
元は表１のとおりである。
【表】
【表】
【表】 比較試験は、各供試タイヤを４ 1/2Ｊのリムに
組み、内圧1.0Kgｗ／cm2で重荷を462Kgｗとして、
何れも直径1.7mmで表面平滑な常温のドラム上で
60Km／ｈの速度で駆動し、ビード部に生じる故障
の有無を判定した。 供試タイヤＡ（参考例）では8000Km走行の時点
でカーカスの巻上げ部６′の上端ｐに対応する位
置でサイドゴム１２に亀裂が生じ、巻上げ部６′
の上端ｐにセパレーシヨンを発生したのに反して
この発明によるタイヤＢは15000Kmの走行までは
異常がなかつた。 かくしてこの発明によれば乗用車用空気入りラ
ジアルタイヤのビード部におけるはく離やクラツ
クのような早期故障を、巻上げ端部での追加補強
を何ら必要としないで有利に防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第１図は乗用車用空気入りラジアルタイヤの参
考例について左半のみを示す断面図、第２図はこ
の発明に従う実施例の要部断面図である。 ２……トレツド部、３……サイド部、４……ビ
ード部、６……カーカス、６′……巻上げ部、７
……ゴムフイラー、１２……サイドゴム、１３…
…ゴムチエーフアー、１８……環状の応力緩和隆
起。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 １ 円筒状トレツド部とトレツド部の両側でそれ
    ぞれ半径方向内向きにのびるサイド部及びサイド
    部の内縁でビードワイヤを具えるビード部とを有
    し、 これらの各部分を、ラジアル配列繊維コード層
    の少くとも１枚より成りそれぞれビードワイヤの
    まわりに内側から外側へ巻上げたカーカスによつ
    て補強し、 このカーカスの巻上げ部の上端は、上記ビード
    部をはめ合わせるリムのフランジ上端よりやや上
    方にて実質上ビード部内にとどめ、 このカーカスの巻上げ部とカーカスとの間に、
    ビードワイヤ上部からカーカスの上記巻上げ部の
    上端を越えてさらにサイド部へ延びる、シヨアＡ
    硬度が75゜〜97゜の先細り状をなす硬質ゴムフイラ
    ーを充当してビード部に強化を施し、 この硬質ゴムフイラーの上下にわたつてカーカ
    ス及びその巻上げ部の外側を外被ゴムで被覆した
    タイヤにおいて、 上記外被ゴムがサイド部からビード部上方部区
    域に位置するシヨアＡ硬質が30゜〜60゜の柔軟なサ
    イドゴムと、タイヤをリム組したときに少くとも
    リムフランジに接する区域に位置するシヨアＡ硬
    質が60゜〜80゜の硬質ゴムフイラーとからなり、 この硬質ゴムチエーフアーと上記硬質ゴムフイ
    ラーに一体化したカーカスの巻上げ部との間に
    て、上記サイドゴムの下方端部を挟持し、且つ上
    記サイドゴムまたは硬質ゴムチエーフアーが、カ
    ーカスの巻上げ端の近傍でビード部の外側へ膨出
    した、環状の応力緩和隆起をそなえる ことを特徴とする乗用車用空気入りラジアルタイ
    ヤ。
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