JP2003191721A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

Info

Publication number
JP2003191721A
JP2003191721A JP2001398037A JP2001398037A JP2003191721A JP 2003191721 A JP2003191721 A JP 2003191721A JP 2001398037 A JP2001398037 A JP 2001398037A JP 2001398037 A JP2001398037 A JP 2001398037A JP 2003191721 A JP2003191721 A JP 2003191721A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ply
tire
pneumatic tire
carcass
tread
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001398037A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Tanaka
田中  誠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2001398037A priority Critical patent/JP2003191721A/ja
Publication of JP2003191721A publication Critical patent/JP2003191721A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tires In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トレッドの膨れ故障を防止することのできる
空気入りタイヤを提供すること。 【解決手段】 ブレーカを設けないバイアス構造とされ
た空気入りタイヤ10のサイド部34には、第5プライ
22、及び第6プライ24を貫通する空気抜き用のベン
ディング穴44が形成されている。何等かの理由により
巻き込んでしまったトレッド内側のエアーは、大きく膨
張する前に第5プライ22、及び第6プライ24のコー
ド内及びその周辺の隙間、及びベンディング穴44を介
して外部へ放出されるので、トレッド32の膨らみ故障
を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気入りタイヤに
係り、特に、地下鉄、モノレール等の新交通システム車
両の案内輪に好適な空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、地下鉄、モノレール等の新交通
システム車両の案内輪に使用する空気入りタイヤは、例
えば、軌道を走行する車両の下方位置に敷設したガイド
部材に、タイヤを2本一対として、それらの回転軸線を
垂直方向に向けた姿勢でトレッド踏面を当接させること
により、車両の操向を司るべく機能する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
新交通システム車両の案内輪に用いるバイアス構造の空
気入りタイヤにおいて、長距離、長期間の走行で、トッ
プトレッドとブレーカー間が剥離して膨れる故障を生ず
る場合がある。
【0004】通常、リムフランジ上部近傍のタイヤサイ
ド部に、タイヤ加硫後の製品にキリでカーカスに到達す
るベンディング穴をあけて、ゴム内部に蓄積するエアー
(充填エアーではない)をタイヤ外部へ放出している
が、ブレーカーは該領域よりもタイヤ径方向外側のショ
ルダー領域までしかないことから、ブレーカーとトップ
トレッド間に介在したエアーを強制的に放出することが
できず、長時間の走行による発熱でエアーが膨張し、ト
レッドの膨れ故障に至ってしまう。
【0005】本発明は上記事実を考慮し、上記膨れ故障
を防止することのできる空気入りタイヤを提供すること
が目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、繊維コードをゴム被覆した少なくとも2枚以上のカ
ーカスプライからなるカーカスを有し、前記カーカスの
タイヤ半径方向外側に繊維コードを含む補強層を備えて
いないバイアス構造の空気入りタイヤであって、リムフ
ランジと接触しないビード部またはサイド部に、タイヤ
外部から前記カーカスの内部に至る空気抜き用のベンデ
ィング穴が形成されている、ことを特徴としている。
【0007】次に、請求項1に記載の空気入りタイヤの
作用を説明する。
【0008】請求項1に記載の空気入りタイヤでは、カ
ーカスのタイヤ径方向外側にブレーカー等の繊維コード
を含む補強層を備えていないので、膨れ故障の原因とな
るエアーがトレッド内部に残ることを防止できる。
【0009】また、リムフランジと接触しないビード部
またはサイド部に、タイヤ外部からカーカスの内部に至
る空気抜き用のベンディング穴を形成しているので、仮
にカーカス内やカーカスとトレッドゴムとの間に何等か
の理由でエアーが溜まっていたとしても、圧力上昇によ
ってエアーがカーカスプライの繊維コード内及び周辺に
移動し、そのエアーは繊維コード内及びその周辺の隙間
を介してビード側のベンディング穴からタイヤ外へと排
出される。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の空気入りタイヤにおいて、各ビード部またはサイド部
において、前記ベンディング穴は周方向に略等間隔で1
0個以上形成されている、ことを特徴としている。
【0011】次に、請求項2に記載の空気入りタイヤの
作用を説明する。
【0012】タイヤの各ビード部またはサイド部におい
て、ベンディング穴を周方向に略等間隔で10個以上形
成することによりエアー放出の確実性が増す。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の空気入りタイヤにおいて、少なくとも
最外側のカーカスプライは、タイヤ周方向両端部が互い
に突き合わされて接合されている、ことを特徴としてい
る。
【0014】次に、請求項3に記載の空気入りタイヤの
作用を説明する。
【0015】カーカスプライの両端部分を重ね合わせて
接合すると、接合部分で段差が生じ、段差部分にエアー
が溜まりやすくなる。
【0016】特に、トレッド中央付近(赤道面)からベ
ンディング穴までは距離が長いため、トレッド中央付近
にあるエアーをベンディング穴から排出するのが困難と
なるため、カーカスプライの周方向両端部を付き合わせ
て、エアーが溜まりやすい段差を形成しないことが好ま
しい。
【0017】
【発明の実施の形態】図1及び図2に示すように、本実
施例の空気入りタイヤ10は、バイアス構造のチューブ
レスタイヤであり、長手方向両端部がリング状に形成さ
れたビードコア12に内側から外側へ折り返された第1
プライ14、第2プライ16、第3プライ18及び第4
プライ20と、端部を巻き上げない第5プライ22及び
第6プライ24を備えている。
【0018】これら第1プライ14〜第6プライ24に
よってカーカス26が形成されている。
【0019】図3に示すように、プライは、複数本のコ
ード28を平行に並べてコーティングゴム30で被覆し
たバイアスタイヤに用いる通常構造のものである。
【0020】このコード28のタイヤ周方向に対する角
度は、タイヤ赤道面CLにおいて28〜50度の範囲内
である。
【0021】本実施形態では、各プライのコード28の
タイヤ周方向に対する角度が、タイヤ赤道面CLにおい
て40度に設定されている。
【0022】また、隣接するプライ間では、各プライの
コードは互いに反対方向に傾斜して交差している。
【0023】コード28の材質としては、6ナイロン、
66ナイロン等の有機繊維コード(複数本の繊維を縒り
合わせたもの。)が好ましいが、他の材質であっても良
い。
【0024】ここで、カーカス26を構成するタイヤ最
外側のプライのタイヤ周方向の端部同士は、重ね合わせ
ず、突き付き合わせて接合することが好ましい(所謂、
突合わせジョイント)。
【0025】本実施形態では、最外層から3番目のプラ
イまで、即ち、第6プライ24、第5プライ22、及び
第4プライ20が、各々タイヤ周方向の端部同士を突き
合わせて接合している。
【0026】なお、内側の第1プライ14〜第3プライ
18においては、タイヤ周方向両端部同士を若干量重ね
合わせて接合している(所謂、オーバーラップジョイン
ト)。
【0027】このカーカス26のタイヤ径方向外側に
は、肉厚のゴムからなるトレッド32が設けられてい
る。
【0028】空気入りタイヤ10を回転軸に沿った断面
で見たときのトレッド32の踏面の曲率半径Rは、トレ
ッド幅Wの1.2〜3.0倍の範囲内であることが好ま
しい。
【0029】本実施形態では、トレッド32の踏面の曲
率半径Rが、トレッド幅Wの1.8倍に設定されてい
る。
【0030】この空気入りタイヤ10の各サイド部34
には、複数個のベンディング穴44が周方向に沿って形
成されている。
【0031】ベンディング穴44は、タイヤ外表面から
カーカス26の内部に到達するように形成された細穴で
ある。
【0032】ベンディング穴44の径は、0.5〜2.
0mm程度が好ましい。
【0033】また、ベンディング穴44は、トレッド側
からビード部側へ延びているカーカスプライの内、少な
くとも最外側の1〜2枚のプライを貫通するさせること
が好ましい。
【0034】本実施形態では、ベンディング穴44は第
5プライ22及び第6プライ24を貫通している。
【0035】各サイド部34において、ベンディング穴
44を周方向に略等間隔で10個以上形成することが好
ましい。また、ベンディング穴44は、周方向に100
mm以下の間隔で形成することが好ましい。
【0036】ベンディング穴44は、少なくとも空気入
りタイヤ10を装着するリム36のリムフランジ38と
接触しない部分に形成されれば良く、サイド部34に限
らず、ビード部46に形成しても良い。ただし、ベンデ
ィング穴44は、走行時の歪みが小さい部位に形成する
ことが好ましい。
【0037】本実施形態では、サイド部34に、リム3
6のリムフランジ38よりも径方向外側の位置に凸状の
リムライン40,42が形成されており、直径2mmの
24個のベンディング穴44がこのリムライン42上に
周方向に沿って等間隔で形成されている。
【0038】このベンディング穴44は、加硫後の製品
となった空気入りタイヤ10にキリ(ドリル)で形成す
ることができるが、モールド内面にピンを設けて形成し
ても良い。 (作用)次に、本実施例の空気入りタイヤ10の作用を
説明する。
【0039】本実施形態の空気入りタイヤ10では、通
常のバイアスタイヤで用いられているブレーカーが設け
られておらず、タイヤ外側の第6プライ24、第5プラ
イ22、及び第4プライ20においては、各々タイヤ周
方向の端部同士を突き合わせて接合するので、生タイヤ
の製造途中における第6プライ24の表面は段差がなく
滑らかであり、トレッド32を構成するゴム部材をプラ
イ外周面に貼り付ける際の、プライ間、及び第6プライ
24と該ゴム部材との間のエアーの巻き込みを抑えるこ
とができる。
【0040】また、製品となった空気入りタイヤ10に
おいて、製造時に何等かの理由により巻き込んでしまっ
たエアーが加硫時に排出されず、トレッド内部に残る場
合が考えられる。
【0041】トレッド32の内側に万が一エアーが残っ
ていたとしても、残ったエアーは大きく膨張する前にコ
ード28の内部及び周辺に移動し、そのエアーはコード
28の内部及びその周辺の隙間を介してベンディング穴
44から大気に開放されるので、トレッド32の膨らみ
故障を防止することができる。
【0042】また、カーカスプライの内、最外側の第6
プライ24の両端部を突き合わせで接合したので、コー
ド28間のゴムゲージをタイヤ周上で均一にし、プライ
間に作用する歪みの部分的な集中を防止することができ
る。 (試験例)本発明の効果を確かめるために、従来例に係
る空気入りタイヤ、比較例に係る空気入りタイヤ、及び
本発明の適用された実施例の空気入りタイヤ(何れも軌
上走行車両用案内輪用でタイヤサイズE6.00−1
6、リムサイズ4.00E−16、内圧700Kpa、
トレッドのクラウンアールはトレッド幅の1.8倍)を
用意し、室内ドラム耐久試験を実施した。 ・実施例:上記実施形態の空気入りタイヤ。なお、ベン
ディング穴の深さは14mmであり、最外側の2枚のカ
ーカスプライを貫通している。 ・従来例:図4に示すように、4枚のカーカスプライか
らなるカーカス100を有し、その外側に2枚のプライ
からなるブレーカ102を設けた、サイド部にベンディ
ング穴を設けていない空気入りタイヤ。 ・比較例:従来例と同様のカーカス及びブレーカを有
し、実施例と同様にサイド部にベンディング穴を設けた
空気入りタイヤ。
【0043】試験は、トレッドのタイヤクラウン部に膨
れが発生するまで、荷重400kg、速度60km/h
で連続走行させた。
【0044】評価は、従来例のタイヤのクラウン部に膨
れが発生した時点の走行距離を100とする指数で表し
ており、数値が大きいほど耐久性に優れていることを表
している。
【0045】
【表1】
【0046】試験の結果から、本発明の適用された実施
例の空気入りタイヤは、膨れが発生するまでの走行距離
が大幅に延びており、耐久性に優れていることが分か
る。
【0047】
【発明の効果】本発明の空気入りタイヤは上記構成とし
たので、トレッドの膨れ故障を防止することができる、
という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る空気入りタイヤのビー
ド部の回転軸に沿った断面図である。
【図2】本発明の一実施例に係る空気入りタイヤの回転
軸に沿った断面図である。
【図3】カーカスの一部分を示す断面図である。
【図4】従来例の空気入りタイヤの断面図である。
【符号の説明】
10 空気入りタイヤ 12 ビードコア 14 第1プライ 16 第2プライ 18 第3プライ 20 第4プライ 22 第5プライ 24 第6プライ 34 サイド部 36 ビード部 44 ベンディング穴

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維コードをゴム被覆した少なくとも2
    枚以上のカーカスプライからなるカーカスを有し、前記
    カーカスのタイヤ半径方向外側に繊維コードを含む補強
    層を備えていないバイアス構造の空気入りタイヤであっ
    て、 リムフランジと接触しないビード部またはサイド部に、
    タイヤ外部から前記カーカスの内部に至る空気抜き用の
    ベンディング穴が形成されている、ことを特徴とする空
    気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】 各ビード部またはサイド部において、前
    記ベンディング穴は周方向に略等間隔で10個以上形成
    されている、ことを特徴とする請求項1に記載の空気入
    りタイヤ。
  3. 【請求項3】 少なくとも最外側のカーカスプライは、
    タイヤ周方向両端部が互いに突き合わされて接合されて
    いる、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    の空気入りタイヤ。
JP2001398037A 2001-12-27 2001-12-27 空気入りタイヤ Pending JP2003191721A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001398037A JP2003191721A (ja) 2001-12-27 2001-12-27 空気入りタイヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001398037A JP2003191721A (ja) 2001-12-27 2001-12-27 空気入りタイヤ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003191721A true JP2003191721A (ja) 2003-07-09

Family

ID=27603619

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001398037A Pending JP2003191721A (ja) 2001-12-27 2001-12-27 空気入りタイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003191721A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010254028A (ja) * 2009-04-22 2010-11-11 Bridgestone Corp 重荷重用空気入りバイアスタイヤ
JP2011245640A (ja) * 2010-05-24 2011-12-08 Bridgestone Corp タイヤベンティング装置
JP2019098955A (ja) * 2017-12-04 2019-06-24 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
CN111216495A (zh) * 2018-11-26 2020-06-02 住友橡胶工业株式会社 充气轮胎以及硫化模具

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010254028A (ja) * 2009-04-22 2010-11-11 Bridgestone Corp 重荷重用空気入りバイアスタイヤ
JP2011245640A (ja) * 2010-05-24 2011-12-08 Bridgestone Corp タイヤベンティング装置
JP2019098955A (ja) * 2017-12-04 2019-06-24 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
CN111216495A (zh) * 2018-11-26 2020-06-02 住友橡胶工业株式会社 充气轮胎以及硫化模具
CN111216495B (zh) * 2018-11-26 2023-09-01 住友橡胶工业株式会社 充气轮胎以及硫化模具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3935892A (en) Pneumatic tired wheel
JP3527699B2 (ja) 空気入りタイヤ
JPH07304312A (ja) 空気入り安全タイヤ
JP3703922B2 (ja) サイド補強層を備えた空気入りラジアルタイヤと該タイヤの装着方法
JP5294396B2 (ja) 空気入りラジアルタイヤ
EP1083065B1 (en) Pneumatic tire
EP3501857B1 (en) Pneumatic tire with a robust bead area structure
JP2001277824A (ja) 空気入りランフラットタイヤ
JPH0648113A (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JPH07112763B2 (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JP2003191721A (ja) 空気入りタイヤ
US20190184765A1 (en) Pneumatic tire with a robust ply ending structure
JP2002211208A (ja) 航空機用空気入りラジアルタイヤ
JP2001039113A (ja) 空気入りタイヤ
JPH02127102A (ja) レーシング用タイヤ
JP3400005B2 (ja) 空気入りラジアルタイヤ
CN101219632B (zh) 具有复合的帘布层结构与包络翻边的轮胎
JPS592908A (ja) 空気入りタイヤ
JP2008195148A (ja) 空気入りタイヤ
EP3366496B1 (en) Run flat tire and method for manufacturing same
JP3051456B2 (ja) 空気入りラジアルタイヤの更生方法
WO2020085477A1 (ja) タイヤ
JP6665530B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP3527306B2 (ja) 重荷重用空気入りバイアス・タイヤ
JP3877793B2 (ja) 空気入りタイヤ