JP2002211208A - 航空機用空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

航空機用空気入りラジアルタイヤ

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JP2002211208A
JP2002211208A JP2001055090A JP2001055090A JP2002211208A JP 2002211208 A JP2002211208 A JP 2002211208A JP 2001055090 A JP2001055090 A JP 2001055090A JP 2001055090 A JP2001055090 A JP 2001055090A JP 2002211208 A JP2002211208 A JP 2002211208A
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tire
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JP2001055090A
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Takashi Unoki
崇 鵜木
Sukeo Hamazaki
祐生 浜崎
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Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C9/00Reinforcements or ply arrangement of pneumatic tyres
    • B60C9/18Structure or arrangement of belts or breakers, crown-reinforcing or cushioning layers
    • B60C9/26Folded plies
    • B60C9/263Folded plies further characterised by an endless zigzag configuration in at least one belt ply, i.e. no cut edge being present

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スタンディングウェーブ現象がショルダー部
に伝播するのを効果的に抑制し、ベルト部耐久性を改善
することが可能な航空機用空気入りラジアルタイヤの提
供。 【解決手段】 ストリップ材Sをタイヤ周方向Tに対し
て傾斜させながら両側ベルト端x,xで折り返すように
してカーカス層の外側に巻回した2層のストリップ材層
からなるベルト層6及び前記ベルト層6を覆う様に、ス
トリップ材Sをタイヤ周方向に巻回して形成されたベル
ト層7で構成した航空機用空気入りラジアルタイヤにお
いて、ストリップ材Sを両側ベルト端x,xで曲率半径
Rの円弧を描きながら折り返す構成にし、曲率半径Rと
ベルト体の幅BWとの比R/BWを2.0〜3.0に設
定して、ベルト体の両端部でストリップ材Sが3〜7層
重なり合うようにし、更にベルト層6の端部とベルト層
7の端部との距離SAとストリップ材幅SWの関係を0
<SA/SW<1.0とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、航空機用空気入り
ラジアルタイヤに関し、更に詳しくは、スタンディング
ウェーブ現象がサイドウォール部からショルダー部に伝
播するのを抑制し、かつベルト耐久性の局部的な低下を
防ぐようにした航空機用空気入りラジアルタイヤに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、航空機用タイヤは機体積載能力向
上の目的から軽量化が要求され、従来のバイアス構造に
比べ軽量化が可能なラジアル構造が普及しつつある。
【0003】航空機用空気入りラジアルタイヤは高内
圧、高荷重、高速の条件下で使用されるため、接地部付
近での縦撓みが大きく、加速走行時にこの縦撓みの影響
によりサイドウォール部にスタンディングウェーブ現象
が発生することがある。特に複輪使用の片側がバースト
等の故障を発生し、1輪に通常の2倍の荷重がかかる状
況では、高速になるにつれてスタンディングウェーブ現
象が増大し、それがショルダー部に伝播すると、ベルト
層端部で層間セパレーション(プライセパレーション)
を招き易くなり、また、トレッドゴムの発熱によるトレ
ッドゴムブロー又はスポンジ化といった故障が生じ易く
なる。
【0004】そこで、従来、上記対策として、ゴムスト
リップに補強コードを埋設したストリップ材をタイヤ周
方向に対して傾斜させながら、両側ベルト端で折り返す
ようにしてカーカス層の外側に巻回した構造のストリッ
プ材層と前記ストリップ材層を覆うように、ストリップ
材をタイヤ周方向に巻回して形成されたストリップ材層
からなるベルト体を用いるようにした技術の提案があ
る。このように補強コードを埋設したストリップ材を折
り返してベルト層を構成することにより、有効ベルト幅
が増大してタイヤ周方向剛性を高めることができるの
で、スタンディングウェーブ現象の抑制が可能になる。
【0005】しかし、離陸直前などの超高速走行時に
は、スタンディングウェーブ現象がサイドウォール部か
らショルダー部に伝播し、抑制効果が不十分であり、更
に、従来は、周方向に対してストリップ材が傾斜したベ
ルト体のベルト端の折り返し部分が、トレッドゴムとの
界面にむき出しとなり、高速走行下での圧縮・引張りの
繰り返し変形によって強度低下を起こし、ベルト耐久性
を局部的に低下させるため、繰り返し更生して使用され
る航空機用タイヤとして問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、スタ
ンディングウェーブ現象がショルダー部に伝播するのを
効果的に抑制し、ベルト耐久性の低下を防ぎ更生タイヤ
の信頼性を向上させることが可能な航空機用空気入りラ
ジアルタイヤを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、トレッド部のカーカス層の外側にベルト層を設
け、該ベルト層を、1本又は複数本のコードを引き揃え
てゴムに埋設したストリップ材をタイヤ周方向に対して
傾斜させながら両側ベルト端で折り返すようにして前記
カーカス層の外側に巻回した内外2層のストリップ材層
からなるベルト体、および前記ストリップ材層を覆うよ
うに、前記ストリップ材をタイヤ周方向に巻回して形成
されたストリップ材層からなるベルト体で構成した航空
機用空気入りラジアルタイヤにおいて、前記周方向に対
して傾斜したストリップ材層のストリップ材を両側ベル
ト端で曲率半径Rを有する円弧を描きながら折り返す構
成にし、該曲率半径Rと前記周方向に対してストリップ
材が傾斜したベルト体の幅BWとの比R/BWを2.0
〜3.0に設定して、前記周方向に対してストリップ材
が傾斜したベルト体の両端部で前記ストリップ材が3〜
7層重なり合うようにし、前記周方向に巻回したベルト
体のうち最大幅のベルト体の端部と前記周方向に対して
ストリップ材が傾斜したベルト体のうち最大幅のベルト
体の端部との距離SAとストリップ材幅SWの関係を0
<SA/SW<1.0とすることを特徴とする。
【0008】このようにベルト層を構成する、周方向に
対してストリップ材が傾斜したベルト体におけるストリ
ップ材の折り返し半径をベルト体の幅との関係で規定
し、ストリップ材が折り返されたベルト体の端部でスト
リップ材の重なりを従来よりも多くするようにしたの
で、ベルト体端部のタイヤ周方向剛性を増大させること
ができ、それによって、ショルダー部におけるベルト層
のタガ効果を高めることが可能になるため、スタンディ
ングウェーブ現象がサイドウォール部からショルダー部
に伝播するのを従来よりも効果的に抑制することができ
る。そして更に、周方向に巻回したベルト体において、
ベルト体の端部の位置をストリップ材幅との関係で規定
することにより、周方向に対してストリップ材が傾斜し
たベルト体のストリップ材の最終巻折り返し部の強度低
下を抑制し、局部的なベルト耐久性低下を防止すること
ができる。
【0009】また、本発明は、トレッド部のカーカス層
の外側にベルト層を設け、該ベルト層を、1本又は複数
本のコードを引き揃えてゴムに埋設したストリップ材を
タイヤ周方向に対して傾斜させながら両側ベルト端で折
り返すようにして前記カーカス層の外側に巻回した内外
2層のストリップ材層からなるベルト体で構成した航空
機用空気入りラジアルタイヤの子午線方向断面におい
て、最小幅ベルト体の幅方向端末と最大幅ベルト体の幅
方向端末とを連結する曲線の曲率半径Rbと、この曲線
に対応する位置のタイヤ表面を形成する輪郭線の曲率半
径Rtとの比Rb/Rtを1.0〜3.0にすると共
に、最小幅ベルト体の幅方向端末からタイヤ表面までの
厚さT1 と、最大幅ベルト体の幅方向端末からタイヤ表
面までの厚さT2 との比T2 /T1 を0.2〜1.0に
したことを特徴とする。
【0010】このようにベルト層を構成するベルト体に
おけるRb/RtおよびT2 /T1を定めたので、ベル
トエッジ付近のトレッドゲージが除々に減少する滑らか
な形状となる。そのため2倍荷重時のベルト端部が大変
形する場合でも、ベルト体のエッジ付近の応力集中が緩
和されてプライセパレーションを防ぐことが可能とな
り、また、トレッドゴムの発熱が低減されてトレッドゴ
ムブローの発生が防止されると共にクラウン部重量増を
伴わないためトレッドチャンクアウトなどのタイヤ故障
の発生を防ぐことが可能となる。また、十分なトレッド
ゲージが確保されるため、ショルダー部の耐カット性に
対して有利である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について添付
の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0012】図1は本発明の航空機用空気入りラジアル
タイヤの一例を示し、1はトレッド部、2はサイドウォ
ール部、3はビード部、CLはタイヤセンターライン
(タイヤ赤道線)である。タイヤ内側には複数のカーカ
ス層4が左右一対のビード部3、3に埋設されたビード
コア5、5間に装架されている。トレッド部1のカーカ
ス層4の外側には、ベルト層6が設けられ、その外側に
有機繊維コードからなる補強コードをゴムに埋設したス
トリップ材をタイヤ周方向に実質的に0°にして螺旋状
に巻き付けた複数の周方向ベルト層7が配置されてい
る。8はベルト層を保護するカットプロテクター層であ
る。
【0013】ベルト層6は、1本又は複数本のコードを
引き揃えてゴムに埋設したストリップ材をタイヤ周方向
に対して傾斜させながら両側ベルト端で折り返すように
してカーカス層4の外側に巻回した内外2層のストリッ
プ材層からなるベルト体で構成される。コードとして
は、例えば、ナイロン、ポリエステル、芳香族ポリアミ
ド等の有機繊維コードなどが用いられる。このようにス
トリップ材をカーカス層4の外側に巻回すると、内側の
ストリップ材層と外側のストリップ材層との内外2層の
1組のベルト体の複数組からベルト層6が形成される。
【0014】すなわち、ベルト層6は、図1では、カー
カス層4からトレッド部1方向に2組のベルト体6A,
6Bから構成されている。ベルト体6Aは(ベルト体6
Bもまた同様であるが)、図2に示すように、ストリッ
プ材Sをタイヤ周方向Tに対して傾斜させながら、対応
する両側ベルト端x,xで曲率半径Rを有する円弧を描
きながら折り返すようにして、連続して巻回した構成に
なっている。このようにストリップ材Sを折り返す場合
に、本発明では、曲率半径Rとベルト体の幅BWとの比
R/BWを2.0〜3.0に設定して、図3に示すよう
に、ベルト体6Aの両端部でストリップ材Sが3〜7層
重なり合うようにしている。曲率半径Rを大きくすると
ストリップ材Sのベルト体6Aの両端部での重なり層が
増大する。本発明では、従来に比して曲率半径Rを大き
くしている(従来では、ストリップ材Sの重なり層は2
層)。
【0015】さらに、周方向ベルト層7は、図4に示す
ように、1本又は複数本のコードを引き揃えてゴムに埋
設したストリップ材を、ベルト層6を覆うようにタイヤ
周方向に巻回したストリップ材層からなるベルト体で構
成される。コードとしては、例えば、ナイロン、ポリエ
ステル、芳香族ポリアミド等の有機繊維コードなどが用
いられる。
【0016】図1に示すように、周方向ベルト層7の最
大幅のベルト体7Aの幅はベルト層6の最大幅のベルト
体6Aの幅より狭く、ベルト体6Aの端部とベルト体7
Aの端部との距離SAとストリップ材Sの幅SWの関係
が0<SA/SW<1.0、好ましくはベルト体6Aの
最終巻折り返し部で、0<SA/SW<0.5となるよ
うにする。
【0017】このようにストリップ材Sを折り返す際の
曲率半径Rをベルト体の幅BWとの関係で上記のように
特定し、ベルト体6Aの両端部でストリップ材Sの重な
りを従来よりも多くしたため、ベルト体6Aの両端部に
おけるタイヤ周方向剛性を高め、ショルダー部1Aにお
けるベルト層6のタガ効果を増大させることができるの
で、離陸直前などの超高速走行時にスタンディングウェ
ーブ現象がサイドウォール部2からショルダー部1Aに
伝播するのを効果的に抑えることが可能になり、ベルト
部耐久性を向上させることが可能となる。また、周方向
ベルト体7Aの端部とベルト体6Aの端部との距離SA
とストリップ材Sの幅SWとの関係を、0<SA/SW
<1としたため、加硫後タイヤの製造精度を確保し、ベ
ルト層6の最終巻折り返し部のコード強度低下を抑制
し、ベルト耐久性の局部的な低下を防ぐことが可能とな
る。なお、ベルト体7Aの幅が、ベルト体7Aの径方向
外側に配置されたベルト体7Bの幅より小さく、ベルト
体7Bがベルト層7のなかで最大幅であっても、同様の
作用効果が得られる。
【0018】また、周方向ベルト層7は、ベルト層6を
構成するストリップ材Sを用いて、ベルト層6に連続し
て螺旋状に巻き付けて形成した構成であってもよい。
【0019】比R/BWが2.0未満であると、ベルト
体6Aの両端部でのストリップ材Sの重なり数が上記範
囲より少なくなるため、スタンディングウェーブ現象の
伝播を効果的に抑制することが難しくなる。逆に3.0
を超えると、ベルト体6Aの両端部でのストリップ材S
の重なり数が大きくなり過ぎるので、規格荷重の超過と
いう問題が生じてしまう。また、周方向ベルト体7Aの
幅がベルト体6Aの幅よりも広いか同じである場合(S
A/SW≦0)、成形工程においてこの形状を成し得て
も加硫時の圧力に対してベルト形状を保持することが難
しく、加硫後のベルト形状の製造精度が著しく低下し、
走行中にベルトプライセパレーションを発生し易くな
る。また、SA/SW>1.0の場合、ベルト層6のベ
ルト端の折り返し部分が、トレッドゴムとの界面にむき
出しとなるため、最終巻折り返し部におけるコード強度
低下が発生する。
【0020】本発明では、ベルト層6が少なくとも2組
のベルト体からなっていて、図1に示されるように、同
方向の一方のベルト体の幅方向端部yと他方のベルト体
の幅方向端部xとのタイヤ幅方向間隔BSをストリップ
材Sの幅SWの1.0〜2.0倍にするのが好ましい。
エッジ間隔BSが幅SWの1.0倍より小さいと、ショ
ルダー部1Aにおける剛性段差が大きくなり過ぎるの
で、端部y,xにセパレーションを招き易くなる。逆に
2.0倍より大きいと、端部y,xにおけるタイヤ周方
向剛性が低減して、ショルダー部1Aにトレッドチャン
クアウト故障が発生し易くなる。
【0021】また、本発明では、図5に示すように、ト
レッド部1のカーカス層4の外側にベルト層6を設け、
このベルト層6を、1本又は複数本のコードを引き揃え
てゴムに埋設したストリップ材をタイヤ周方向に対して
傾斜させながら両側ベルト端で折り返すようにしてカー
カス層4の外側に巻回した内外2層のストリップ材層か
らなるベルト体で構成した航空機用空気入りラジアルタ
イヤの子午線方向断面において、最小幅ベルト体11の
幅方向端末Cと最大幅ベルト体12の幅方向端末Aとを
連結する曲線の曲率半径Rbと、この曲線に対応する位
置のタイヤ表面を形成する輪郭線の曲率半径Rtとの比
Rb/Rtを1.0〜3.0にすると共に、最小幅ベル
ト体11の幅方向端末Cからタイヤ表面cまでの厚さT
1 と、最大幅ベルト体12の幅方向端末Aからタイヤ表
面aまでの厚さT2 との比T2 /T1 を0.2〜1.0
にしている。図5中、BはA〜C間の曲線の中間を示
し、bはa〜c間の輪郭線の中間を示す。
【0022】Rb/Rtが3.0超ではベルト剛性が不
足し、サイドウォール部からショルダー部にかけてのス
タンディングウェーブの伝播を助長させ、バースト故障
につながることになる。一方、Rb/Rtを1.0未満
とすると、ベルト端部における剛性差が大きくなり、ベ
ルト端部に応力集中を招き、ベルトプライセパレーショ
ンを引き起こしやすくなる。
【0023】T2 /T1 が1.0より大きい場合、ショ
ルダー部のトレッドゴムの厚さが厚くなりすぎてトレッ
ドゴムブローが発生しやすくなる。T2 /T1 が0.2
より小さい場合、ベルト端部における歪みが増大し、耐
久性が著しく低下してスローントレッドが発生しやす
く、また、カットなどの外傷に対しても不利である。
【0024】このようにRb/Rtを1.0〜3.0に
すると共にT2 /T1 を0.2〜1.0にするのは、図
1〜図4に示すように、ストリップ材Sを両側ベルト端
で曲率半径Rを有する円弧を描きながら折り返し、該ス
トリップ材層を覆うように、ストリップ材をタイヤ周方
向に巻回する構成にし、この曲率半径Rとベルト体の幅
BWとの比R/BWを2.0〜3.0に設定して、ベル
ト体の両端部でストリップ材Sが3〜7層重なり合うよ
うにし、周方向に巻回したベルト体の端部と周方向に対
してストリップ材が傾斜したベルト体のうち最大幅のベ
ルト層の端部との距離SAとストリップ材幅SWの関係
を0<SA/SW<1.0とする場合であってもよい。
【0025】
【実施例】実施例1 タイヤサイズを50×20.0R22 26PRで共通
にする以外は、ベルト構造を表1に示すように互いに異
ならせた5種類の空気入りタイヤを作製した(実施例、
比較例1〜4)。ここで、SA/SWの値がマイナスの
場合は、周方向ベルト層の幅が周方向に対してストリッ
プ材が傾斜するベルト層の幅より大きいことを示す。
【0026】これら各試験タイヤをリムサイズ50×2
0.0R22のリムに装着し、以下に示す測定条件によ
り、各試験タイヤの室内ドラム耐久試験を行ったとこ
ろ、表2に示す結果を得た。
【0027】また、周方向に対してストリップ材が傾斜
するベルト層の最終巻折返し部のコードの切断強度を測
定し、その測定値を比較例1のタイヤを100とする指
数にして評価した(表2では「傾斜ヘ゛ルト 折返し部コート゛
強度指数」とした)。この指数値が大きい程、コード強
度が強い。
【0028】その結果を表2に示した。
【0029】室内ドラム耐久試験:各試験タイヤを空気
圧177 PSI(1220kPa)にして室内ドラム試験
機に取り付け、荷重90400 LBS(402118N)
の条件下で、時速30マイル/h(48km/h)で3
60秒間タクシー走行させた後、速度を67秒で時速2
35マイル/h(378km/h)に達するようにテイ
クオフ走行させた時の各試験タイヤの故障形態を調べ
た。
【0030】コードの切断強度の測定:JIS L10
17化学繊維タイヤコード試験法により、タイヤショル
ダー、ベルト折り返し部より任意に長さ300mmのコ
ードを採取し、300mm/分の速度で引張試験を行っ
た。10回の繰り返し試験を行い得られたコード切断強
度の平均値を指数化した。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】表2から明らかなように、実施例1は、比
較例1〜4と比較して、故障の発生も無く、かつ、コー
ドの切断強度も強いことがわかる。
【0034】実施例2 タイヤサイズ50×20.0R22 26PRおよび図
5に示すタイヤ構造を共通にし、表3に示すようにRb
/RtおよびT2 /T1 を変化させた試験タイヤを作製
した(実施例2、従来例、比較例5〜7)。
【0035】これら各試験タイヤをリムサイズ50×2
0.0R22のリムに装着し、以下に示す測定条件によ
り、故障発生速度と故障形態を測定した。この結果を表
3に示す。
【0036】測定条件:各試験タイヤを空気圧177 P
SI(1220kPa)にして室内ドラム試験機に取り付
け、荷重90400 LBS(402118N)の条件下
で、時速30マイル/h(48km/h)で360秒間
タクシー走行させた後、速度を67秒で時速235マイ
ル/h(378km/h)に達するようにテイクオフ走
行させた時の故障発生速度と故障形態をそれぞれ調べた
(試験サイクル数:1サイクル)。
【0037】
【表3】
【0038】表3から明らかなように、実施例2は、故
障が発生することなく、ベルト部耐久性を改善できるこ
とがわかる。
【0039】
【発明の効果】上述したように本発明は、コードをゴム
に埋設したストリップ材をタイヤ周方向に対して傾斜さ
せながら、両側ベルト端で折り返すようにしてカーカス
層の外側に巻回した構成のベルト体からなるベルト層お
よび前記ベルト体を覆うように、ストリップ材をタイヤ
周方向に巻回した構成のベルト体からなるベルト層で構
成した航空機を用いた航空機用空気入りラジアルタイヤ
において、折り返されるストリップ材の両側ベルト端で
の曲率半径Rとベルト体の幅BWとの比R/BWを2.
0〜3.0に規定して、ベルト体の両端部で前記ストリ
ップ材が3〜7層重なり合うようにし、ベルト体の両端
部でストリップ材が従来よりも多く重なり合うようにし
たので、スタンディングウェーブ現象がショルダー部に
伝播するのを効果的に抑制し、さらに、周方向に巻回し
たベルト体のうち最大幅のベルト体の端部と周方向に対
してストリップ材が傾斜したベルト体のうち最大幅のベ
ルト体の端部との距離SAとストリップ材幅SWの関係
を0<SA/SW<1.0としたので、周方向に対して
傾斜したベルト体のストリップ材の最終巻折り返し部の
強度低下を抑制し、局部的なベルト耐久性低下を防止す
ることができる。また、比Rb/Rtを1.0〜3.0
にすると共に比T2 /T1 を0.2〜1.0にしたの
で、ベルト部耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の航空機用空気入りラジアルタイヤの一
例を示すタイヤ子午線方向半断面図である。
【図2】本発明の航空機用空気入りラジアルタイヤに用
いられるベルト層を構成するベルト体の一例を示す平面
視要部説明図である。
【図3】周方向に対して傾斜したベルト体の端部におけ
るストリップ材の重なりを示す要部断面図である。
【図4】周方向ベルト体を示す要部平面図である。
【図5】本発明の航空機用空気入りラジアルタイヤの他
例を示すタイヤ子午線方向半断面図である。
【符号の説明】
1 トレッド部 1A ショルダー部 2 サイドウォール部 3 ビード部 4 カーカス層 5 ビードコア 6 ベルト層(傾斜) 6A,6B ベルト体 7 周方向ベルト層 7A,7B ベルト体 8 カットプロテクター S ストリップ材 11 最小幅ベルト体 12 最大幅ベルト体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレッド部のカーカス層の外側にベルト
    層を設け、該ベルト層を、1本又は複数本のコードを引
    き揃えてゴムに埋設したストリップ材をタイヤ周方向に
    対して傾斜させながら両側ベルト端で折り返すようにし
    て前記カーカス層の外側に巻回した内外2層のストリッ
    プ材層からなるベルト体、および前記ストリップ材層を
    覆うように、前記ストリップ材をタイヤ周方向に巻回し
    て形成されたストリップ材層からなるベルト体で構成し
    た航空機用空気入りラジアルタイヤにおいて、前記周方
    向に対してストリップ材が傾斜したベルト体のストリッ
    プ材を両側ベルト端で曲率半径Rを有する円弧を描きな
    がら折り返す構成にし、該曲率半径Rと前記周方向に対
    してストリップ材が傾斜したベルト体の幅BWとの比R
    /BWを2.0〜3.0に設定して、前記周方向に対し
    てストリップ材が傾斜したベルト体の両端部で前記スト
    リップ材が3〜7層重なり合うようにし、さらに前記周
    方向に巻回したベルト体のうち最大幅のベルト体の端部
    と、前記周方向に対してストリップ材が傾斜したベルト
    体のうち最大幅のベルト体の端部との距離SAと、スト
    リップ材幅SWとの関係を0<SA/SW<1.0とし
    た航空機用空気入りラジアルタイヤ。
  2. 【請求項2】 前記周方向に対してストリップ材が傾斜
    したベルト層が少なくとも2組のベルト体からなってい
    て、同方向の一方のベルト体の幅方向端部と他方のベル
    ト体の幅方向端部とのタイヤ幅方向間隔BSと前記スト
    リップ材の幅SWとの関係を1.0≦BS/SW≦2.
    0にした請求項1記載の航空機用空気入りラジアルタイ
    ヤ。
  3. 【請求項3】 トレッド部のカーカス層の外側にベルト
    層を設け、該ベルト層を、1本又は複数本のコードを引
    き揃えてゴムに埋設したストリップ材をタイヤ周方向に
    対して傾斜させながら両側ベルト端で折り返すようにし
    て前記カーカス層の外側に巻回した内外2層のストリッ
    プ材層からなるベルト体で構成した航空機用空気入りラ
    ジアルタイヤの子午線方向断面において、 最小幅ベルト体の幅方向端末と最大幅ベルト体の幅方向
    端末とを連結する曲線の曲率半径Rbと、この曲線に対
    応する位置のタイヤ表面を形成する輪郭線の曲率半径R
    tとの比Rb/Rtを1.0〜3.0にすると共に、最
    小幅ベルト体の幅方向端末からタイヤ表面までの厚さT
    1 と、最大幅ベルト体の幅方向端末からタイヤ表面まで
    の厚さT2 との比T2 /T1 を0.2〜1.0にした航
    空機用空気入りラジアルタイヤ。
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