JPH06127174A - 親展はがき - Google Patents

親展はがき

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JPH06127174A
JPH06127174A JP28297792A JP28297792A JPH06127174A JP H06127174 A JPH06127174 A JP H06127174A JP 28297792 A JP28297792 A JP 28297792A JP 28297792 A JP28297792 A JP 28297792A JP H06127174 A JPH06127174 A JP H06127174A
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JP
Japan
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sensitive recording
pressure
layer
self
printing
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Application number
JP28297792A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Matsushita
壽彦 松下
Junji Harada
純二 原田
Takaaki Komatsu
孝章 小松
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐汚染性と記録情報の隠蔽性に優れた簡便な
親展はがきを提供する。 【構成】 本発明の親展はがきは、第1及び第2の自己
発色型感圧記録紙の間にポリオレフィン樹脂ラミネート
層と電子線硬化性樹脂層を介して一体化されたもので、
第2の自己発色型感圧記録紙の感圧記録層面上には、減
感インキを部分印刷し、更にその上に地紋印刷してなる
か、或は有色染顔料を含有する減感インキを地紋印刷し
てなるものであり、第1及び第2の自己発色型感圧記録
紙に使用されるマイクロカプセルの平均粒径の比が、
1:0.4〜0.6、且つ第1の該マイクロカプセルの
平均粒径が6〜10μmである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、親展はがきに関するも
のであり、更に詳しくは、自己発色型感圧記録紙を使用
した簡便な方法で記録ができ、耐汚染性と記録情報の隠
蔽性に優れた親展はがきに関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明に用いられる自己発色型感圧記録
紙は、セルフコンティンドペーパーとも呼ばれているも
ので、従来より、無色染料(以下発色剤と称する)を内
包するマイクロカプセルの塗液を支持体に塗設する工程
と、更にその塗層上に、酸性白土、フェノール樹脂、有
機酸性物質等の電子受容性物質(以下、顕色剤と称
す。)を塗設する工程との都合2工程からなる2層塗工
による製造方法(塗工順序を逆にしたものも含む。)
や、上記2成分、又はいずれか1成分をマイクロカプセ
ル化して、均一に混合して1層塗工による製造方法(特
公昭47−16096号公報)が知られている。このよ
うな自己発色感圧記録紙は、発色剤と顕色剤が近傍に存
在するため、発色濃度の高い印字像が得られやすいが、
製造時や取扱い時の摩擦等による意図しない不本意な発
色汚れが発生しやすいという問題を有する。このように
自己発色感圧記録紙は、その使用される条件において、
実用上の必要な発色性能と不必要な発色汚れの抑制とを
両立させなければならない宿命にあり、従来から発色性
と発色汚れという相反する性質の両方を満足させるため
の努力が払われている。
【0003】更に、自己発色型感圧記録紙において、感
圧記録した情報は、必然的に衆目に晒される公開性の高
いものであり、情報内容を隠蔽したい場合には、別途袋
に入れる等の工夫をする必要があった。
【0004】これまでに、例えば、自己発色感圧記録紙
の塗層上に、真空密着法によるラミネート層を設ける方
法(特公昭49−10857号公報)、溶融ラミネート
法によるプラスチック層を有する記録シート(実開昭5
2−149709号公報)、或はこれらの保護層上に剥
離層を設ける等の例が知られている。しかし、現実的に
は、溶融ラミネートや貼り合わせにより保護層を設けた
場合においては、不必要な発色汚れの防止はできるもの
の、基本的に感圧記録部分が露出することを前提にして
いるため、記録の非公開性という問題を解決するには至
らなかった。又、自己発色型感圧記録紙の塗層上に、ヒ
ートシール性接着剤又は熱可塑性樹脂からなる被覆層を
設け、裏面にホットメルトタイプ又は熱可塑性タイプの
ヒートシール性接着剤を塗工した不透明被覆シートと重
ね合わせ、熱プレスすることにより一体化する方法があ
るが、熱プレスする際に感圧記録層の発色カブリを招き
商品価値が低下するため、接着力より遥かに弱い粘着力
を持つ樹脂を用い、軽いプレスで粘着力により一体化を
行う以外になかった。このタイプの感圧記録シートは、
記録の隠蔽性はあるものの、簡単に再接着できるため、
記録の秘守性の低いものであった。
【0005】以上のような問題を解決するために、本出
願人は、不透明被覆シートを一旦剥離すると再接着しな
いタイプの感圧記録シートとして、感圧記録層、ポリオ
レフィン樹脂ラミネート層、電子線硬化性樹脂層、不透
明被覆シートを順次設けた感圧記録シートについて出願
している。該感圧記録シートは、発色性、耐水性、耐油
性、耐摩擦性等が良好であるばかりでなく、情報の非公
開性が完全であり、且つ、一旦剥離した不透明被覆シー
トは再接着しないという特徴を有する。特に、感圧記録
層を有するシートと、不透明被覆シートとの一体化の工
程において、少ないプレス、又は加熱せずに一体化がで
きるため、感圧記録層に圧力カブリが発生せず、良好な
地肌を有する該感圧記録シートが得られた。
【0006】該感圧記録シートは、支持体上に感圧記録
層を設け、その上にポリオレフィン樹脂ラミネート層、
電子線硬化性樹脂層を積層し、不透明被覆シートと一体
化してなるものである。該感圧記録シートは、その使用
の際に、不透明被覆シートの上から感圧記録を行う場合
に、不透明被覆シート上の記録方法として、旧来のカー
ボンリボン等を用いたインパクトプリント方式で行う必
要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、不透明被覆シートへの記録に際して、カーボンリボ
ン等を用いることなくインパクトプリンターの活字加圧
のみで、より簡便に記録ができ、感圧記録シートの範疇
である親展はがきを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記に鑑
み鋭意研究した結果、本発明の親展はがきを発明するに
至った。即ち、本発明の親展はがきは、支持体の片面
に、双方又は一方がマイクロカプセル化されている発色
剤又は顕色剤をそれぞれ単独で積層、或は混合して塗設
した第1の自己発色型感圧記録紙の感圧記録層面上に、
ポリオレフィン樹脂ラミネート層、電子線硬化性樹脂層
を介して第2の該自己発色型感圧記録紙を一体化してな
る親展はがきであり、第1及び第2の自己発色型感圧記
録紙の感圧記録層中に含有される各マイクロカプセルの
平均粒径の比が、1:0.4〜0.6、且つ第1の該マ
イクロカプセルの平均粒径が6〜10μmであり、第2
の該感圧記録層面上に減感インキを部分印刷し、更にそ
の上に地紋印刷してなるか、或は有色染顔料を含有する
減感インキを地紋印刷してなることを特徴とするもので
ある。
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
親展はがきは、第1の自己発色型感圧記録紙−ポリオレ
フィン樹脂ラミネート層−電子線硬化性樹脂層−第2の
自己発色型感圧記録紙を一体化してなり、第2の自己発
色型感圧記録紙の感圧記録層上に減感インキの印刷(減
感印刷)と地紋印刷の両者を部分印刷してなるものであ
る。該親展はがきは、第2の自己発色型感圧記録紙の感
圧記録層上の減感印刷及び地紋印刷の面にインパクトプ
リンターを用いて加圧印字し、第1の自己発色型感圧記
録紙の感圧記録層面に隠蔽された状態で情報の記録を行
い、第2の自己発色型感圧記録紙の感圧記録層上の非減
感印刷及び非地紋印刷部分に、宛名、住所等の記録画像
を加圧印字して使用される。
【0010】本発明の親展はがきの特長は、第1に2種
類の自己発色型感圧記録紙をポリオレフィン樹脂ラミネ
ート層と電子線硬化性樹脂層を介して一体化したもので
あるため、簡便な親展はがきとして使用できるものであ
る。
【0011】第2の特長は、第2の自己発色型感圧記録
紙の感圧記録層上に減感印刷及び地紋印刷が施されてい
るために、インパクトプリンターでの記録画像が減感
し、記録画像の識別が不可能となるものである。そし
て、第1の自己発色型感圧記録紙の感圧記録層上の情報
のみ隠蔽された状態で記録画像として残される。一方、
自己発色型感圧記録紙を不透明被覆シートに代えた場
合、地紋印刷部分にカーボンリボン等によりインパクト
プリンターで加圧印字すると、たとえ地紋印刷がなされ
ていても記録画像の識別が可能となってしまう。
【0012】第3の特長は、第1及び第2の自己発色型
感圧記録紙において、感圧記録層中に含有されるマイク
ロカプセルの平均粒径を代えることで、第1の自己発色
型感圧記録紙が高い発色濃度の記録画像を得ることがで
き、第2の自己発色型感圧記録紙が平均粒径の小さなマ
イクロカプセルを含有することで、破壊しにくく、高い
耐汚染性を有するというものである。
【0013】本発明の親展はがきにおいて、第2の自己
発色型感圧記録紙の感圧記録層上の減感印刷に使用され
る減感インキは、減感剤、接着剤(樹脂)、酸化チタン
や炭酸カルシウム等の顔料、樹脂や減感剤を溶解或は希
釈するための溶媒等からなり、インキの形態或いは印刷
の手段の違い等によって、活版用、オフセット用、フレ
キソ用等の各種減感インキが使用可能である。
【0014】これらの減感インキについては、米国特許
27777805号明細書、特公昭44−27255号
公報、同45−21448号公報、同46−22651
号公報、同46−29546号公報、同47−3820
1号公報、同48−4050号公報、同49−4484
号公報、同49−19647号公報、同49−2300
8号公報、同49−23850号公報、同58−381
19号公報、特開昭47−32915号公報、同48−
6805号公報、同49−43708号公報、同49−
72009号公報、同49−77709号公報、同49
−77710号公報、同49−15513号公報、同4
9−83509号公報、同63−74681号公報、同
63−41184号公報、同63−94879号公報、
同63−139781号公報、特開平2−20477号
公報、ドイツ特許出願(OLS)2343800号明細
書、同23590759号明細書、同2361856号
明細書等に開示されている。
【0015】減感剤としては、例えば、次のものを挙げ
ることができる。ドデシルトリメチルアンモニウムクロ
ライド、オクタデシルアンモニウムクロライド等の第4
級アンモニウム塩;ドデシルアミン等の分子量の大きい
アミン;2,4,4−トリメチル−2−オキサゾリン等
の置換オキサゾリン;キシリレンジアミン、N−アミノ
プロピルピペリジン等の分子中に環状構造を有するジア
ミン若しくはポリアミン誘導体とアルキレンオキシドと
の反応物;ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンア
ルキルフェニールエーテル、ポリエチレングリコール、
ポリプロピレングリコール、ポリオキシプロピレンアル
キルアミン、グルタミン酸−γ−アルキルエステル残基
を有する重合体、スピロアセタール系ジアミン、N−
(アミノアルキル)−ラクタム類、アミン類のグリシジ
ルエーテル付加体等。
【0016】接着剤としては、例えば、次のものを挙げ
ることができる。ケトン樹脂、ポリアミド樹脂、マレイ
ン酸樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、アルキッド
樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、ニトロセルロース、エ
チルセルロース、ブチラール樹脂、ポリビニルアルコー
ル、ゼラチン、シェラックのような天然又は合成高分子
化合物。
【0017】顔料としては、例えば、次のものを挙げる
ことができる。硫酸バリウム、タルク、カオリン、二酸
化チタン、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、水酸化
アルミニウム、水酸化マグネシウム、酸化カルシウム、
水酸化バリウム、酸化ベリリウム、ベントナイト、有機
ベントナイト等。
【0018】溶媒としては、例えば、次のものを挙げる
ことができる。アマニ油、桐油、大豆油、綿実油等の植
物油、メタノール、エタノール、酢酸エチル、トルエ
ン、ヘキサンメチルエチルケトン、メチルイソブチルケ
トン、イソプロピルアルコール、メチルセロソルブ、エ
チルセロソルブ等。
【0019】その他の成分として、パラフィンワック
ス、ミクロクリスタリンワックス、カルナウバワックス
等のワックス類;でんぷん、デキストリンのような裏移
り防止剤;等を減感インキの材料として使用することが
できる。
【0020】更に、通常の減感インキは、地肌と同じ白
色であるが、減感インキ自体を自己発色型感圧記録紙の
記録画像の色相と同じ色相にして、地紋印刷の代わりに
しても差し支えないことから、上記減感インキ中の顔料
を有色染顔料に代えてもよい。
【0021】減感インキの塗工量は、0.5〜10g/
2、好ましくは0.5〜5g/m2である。ここで、
0.5g/m2未満では、効果が十分に発揮できず、逆
に10g/m2を超えると印刷時に乾燥がしにくくなり
好ましくない。
【0022】本発明において、減感印刷の上に印刷され
る地紋印刷とは、各種彩紋、単一文字の集合(所謂、小
紋)などを連続して印刷するもので、装飾或は偽造防止
を目的とする証券類、乗車券等に利用されており、地紋
印刷されたものは身近に手にすることができる。本発明
において、減感印刷の上に地紋印刷する場合は、第1の
自己発色型感圧記録紙の感圧記録層の記録画像を隠蔽す
ることが目的であり、地紋の印刷密度を高めて、且つ印
刷濃度の濃いことが好ましい。
【0023】地紋印刷の手段については、グラビア印
刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷、オフセット印刷
等、第2の自己発色型感圧記録紙の感圧記録層中のマイ
クロカプセルの破壊を起こさせない程度の印刷であれ
ば、どのような印刷方式でも可能である。
【0024】本発明の親展はがきは、該電子線硬化性樹
脂層を介してポリオレフィン樹脂ラミネート層と第2の
自己発色型感圧記録紙とが接着され、実用的に問題ない
レベルである。第2の自己発色型感圧記録紙を剥離する
場合は、ポリオレフィン樹脂ラミネート層と電子線硬化
性樹脂層との間で剥離される。
【0025】該電子線硬化性樹脂層は、ポリオレフィン
樹脂ラミネート層の上に全面、又は部分的なストライプ
状に塗設される。特に、ストライプ状に塗工する場合
は、全面に塗工するよりも電子線硬化性樹脂の使用量を
削減でき、生産効率の上からも有効である。
【0026】ポリオレフィン樹脂に溶解しない電子線硬
化性樹脂が、ポリオレフィン樹脂ラミネート層上に塗工
され、充分に硬化又は架橋されている場合には、固化し
た電子線硬化性樹脂層は、凝集力又は軽いアンカー効果
によりポリオレフィン樹脂ラミネート層に接着している
ものの、軽い力でポリオレフィン樹脂ラミネート層より
剥離できる。一旦剥離した場合には、電子線硬化性樹脂
層を構成する樹脂が充分に固化しているため、ポリオレ
フィン樹脂ラミネート層に再度、加圧や加温等の手段で
も接着できない。ポリオレフィン樹脂ラミネート層及び
固化した電子線硬化性樹脂層は、筆圧をほとんど分散、
吸収することなく伝達するため、感圧記録時において、
高い発色濃度が得られ、印字面の光沢、耐傷性、耐摩擦
性に優れ、又、ポリオレフィン樹脂ラミネート層の上に
電子線硬化性樹脂層、第2の自己発色型感圧記録紙を有
するために、感圧記録した情報を外部に公開、露出する
ことなく取り扱うことができ、且つ必要に応じて第2の
自己発色型感圧記録紙を剥離することにより、内部に感
圧記録した情報を読むことができる。更に、上述した理
由により一度開示した情報は、再度隠蔽できない(再接
着防止性)という特徴を有する。
【0027】電子線硬化性樹脂を塗工する場合、電子線
硬化性樹脂層の塗工量は、限定されるものではないが、
筆圧低下をできるだけ避ける目的から、より薄い方が好
ましく、0.5〜30g/m2の範囲である。更に好ま
しくは、1.0〜20g/m2の範囲である。
【0028】本発明において、電子線照射により電子線
硬化性樹脂を硬化するには、電子線の透過力及び硬化力
の面から、加速電圧が100〜1000KV、好ましく
は、100〜300KVの電子線加速器を用いることが
好ましい。電子線照射は、第2の自己発色型感圧記録紙
における吸収線量が0.5〜10Mradになるように
することが好ましい。加速電圧或は電子線照射量がこの
範囲より低いと、電子線の透過力が低すぎて十分な硬化
が行なわれず、又、この範囲より大きすぎると、エネル
ギー効率が悪化するばかりでなく、樹脂、添加剤の分
解、原紙の強度低下など品質上好ましくない影響が現わ
れ、特に第2の自己発色型感圧記録紙の剥離性を悪化さ
せる。
【0029】電子線加速器としては、例えば、エレクト
ロカーテンシステム、スキャンニングタイプ、ダブルス
キャンニングタイプ等の何れでも良い。又、電子線照射
の工程において、オーバーコート層上に合成樹脂フィル
ム、金属箔、或は金属ドラムなどを密着させ、その表面
形状を転写しながらオーバーコート層の硬化を行うこと
ができる。
【0030】なお、電子線照射に際しては、酸素濃度が
高いと電子線硬化樹脂の硬化が妨げられるため、窒素、
ヘリウム、二酸化炭素等の不活性ガスによる置換を行
い、酸素濃度を600ppm以下、好ましくは400p
pm以下に抑制した雰囲気中で照射することが好まし
い。
【0031】本発明において、電子線硬化性樹脂層に使
用される電子線硬化性樹脂(電子線硬化性樹脂或は紫外
線硬化性樹脂)は、例えば、以下のものが挙げられる。
【0032】(1)ポリエステルアクリレート、ポリエ
ステルメタクリレート;例えば、アロニックスM−53
00、アロニックスM−5400、アロニックスM−5
500、アロニックスM−5600、アロニックスM−
5700、アロニックスM−6100、アロニックスM
−6200、アロニックスM−6300、アロニックス
M−6500、アロニックスM−7100、アロニック
スM−8030、アロニックスM−8060、アロニッ
クスM−8100(以上、東亜合成化学工業(株)商品
名)、ビスコート700、ビスコート3700(以上、
大阪有機化学工業(株)商品名)、カヤラッドHX−2
20、カヤラッドHX−620(以上、日本化薬(株)
商品名)等が挙げられる。
【0033】(2)ウレタンアクリレート、ウレタンメ
タクリレート;例えば、アロニックスM−1100、ア
ロニックスM−1200、アロニックスM−1210、
アロニックスM−1250、アロニックスM−126
0、アロニックスM−1300、アロニックスM−13
10(以上、東亜合成化学工業(株)商品名)、ビスコ
ート812、ビスコート823、ビスコート823(以
上、大阪有機化学工業(株)商品名)、NKエステル、
U−108−A、NKエステル、U−4HA(以上、新
中村化学(株)商品名)等が挙げられる。
【0034】(3)単官能アクリレート、単官能メタク
リレート、ビニルピロリドン、アクリロイル化合物、ア
クリルアミド化合物;例えば、メチルアクリレート、エ
チルアクリレート、ブチルアクリレート、2−エチルヘ
キシルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロ
キシプロピルアクリレート、テトラヒドロフルフリルア
クリレート、フェノキシエチルアクリレート、シクロヘ
キシルアクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、
アクリロイルモルフォリン、ベンジルアクリレート、グ
リシジルメタクリレート、N、N−ジメチルアミノエチ
ルアクリレート、N、N−ジメチルアミノエチルメタク
リレート、N、N−ジエチルアミノエチルメタクリレー
ト、ブトキシエチルアクリレート、ビニルピロリドン、
アクリルアミドエーテル化合物など。エチレンオキシド
変性フェノキシ化りん酸アクリレートエチレンオキシド
変性ブトキシ化りん酸アクリレート、この他に東亜合成
化学工業(株)の商品名で云えば、アロニックスM−1
01、アロニックスM−102、アロニックスM−11
1、アロニックスM−113、アロニックスM−11
4、アロニックスM−117、アロニックスM−15
2、アロニックスM−154等が挙げられる。
【0035】(4)多官能アクリレート、多官能メタク
リレート;例えば、1,6−ヘキサンジオールジアクリ
レート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、
ネオペンチルグリコールジアクリレート、ジエチレング
リコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジア
クリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレー
ト、ポリプロピレングリコールジアクリレート、ポリプ
ロピレングリコールジメタクリレート、ペンタエリスリ
トールジアクリレートジペンタエリスリトールヘキサア
クリレート、イソシアヌル酸ジアクリレート、ペンタエ
リスリトールトリアクリレート、イソシアヌル酸トリア
クリレート、トリメチロールプロパントリアクリレー
ト、トリメチロールプロパントリメタクリレート、エチ
レンオキシド変性ペンタエリスリトールテトラアクリレ
ート、プロピレンオキシド変性ペンタエリスリトールテ
トラアクリレート、プロピレンオキシド変性ジペンタエ
リスリトールポリアクリレート、エチレンオキシド変性
ジペンタエリスリトールポリアクリレート、ペンタエリ
スリトールアクリル酸付加物のアクリレートエステル等
が挙げられる。東亜合成化学工業(株)の商品名で云え
ば、アロニックスM−210、アロニックスM−21
5、アロニックスM−220、アロニックスM−23
0、アロニックスM−233、アロニックスM−24
0、アロニックスM−245、アロニックスM−30
5、アロニックスM−309、アロニックスM−31
0、アロニックスM−315、アロニックスM−32
0、アロニックスM−325、アロニックスM−33
0、アロニックスM−400、アロニックスM−45
0、TO−458、TO−747、TO−755、TH
IC.TA2等が挙げられる。
【0036】(5)シリコーンアクリレート、シリコー
ンメタクリレート;一般的なシリコーン樹脂(主にポリ
ジメチルシロキサン或はポリジアルキルシロキサン)の
分子主鎖の末端あるいは側鎖にアクリロイル基、又はメ
タクリロウル基を導入した樹脂又はその誘導体。商品名
ではFM0711、FM0721、FM0725、PS
583(以上、チッソ(株))、KNS−50002、
KNS−5100、KNS−5300、KP−600、
X−62−7052、X−62−7100、X−62−
7112、X−62−7140、X−62−7144、
X−62−7153、X−62−7157、X−62−
7158、KNS−5200、KNS−5300、X−
62−7166、X−62−7168、X−62−71
77、X−62−7180、X−62ー7181、X−
62−7192、X−62−7200、X−62−72
03、X−62−7205、X−62−7931、KM
−875、X−62−7296A/B、X−62−73
05A/B、X−62−7028A/B、X−62−5
039A/B、X−62−5040A/B(以上、信越
化学工業(株))、RC149、RC300、RC45
0、RC802、RC710、RC715、RC72
0、RC730(以上、ゴールドシュミット社)、EB
ECRYL350、EBECRYL1360(以上、ダ
イセルUCB(株))等が挙げられる。
【0037】これらの樹脂は、単独で使用できるし、他
の樹脂と混合して使うことができる。
【0038】ブロッキング防止、増粘、増量用として、
これらの電子線硬化性樹脂層を形成する樹脂に、有機或
は無機顔料を含有させることが可能で、例えば、カオリ
ン、焼成カオリン、タルク、ろう石、ケイソウ土、炭酸
カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグナシウ
ム、炭酸マグネシウム、酸化チタン、炭酸バリウム、尿
素−ホルマリン樹脂、スチレン等のプラスティックビー
ズ等が挙げられる。
【0039】本発明の親展はがきに使用される第1及び
第2の自己発色型感圧記録紙の支持体としては、グラシ
ン紙、上質紙、アート紙、コーテッド紙、キャスト紙等
の一般紙を使用でき、木材パルプ、合成パルプ、填料、
サイズ剤、紙力増強剤、染料等、通常抄紙で用いられる
原材料を必要に応じて使用することが可能である。又、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリ
デン、ポリメチルペンテン等のプラスチックシート、合
成紙、不織布、合成樹脂を紙に片面又は両面にラミネー
トしたラミネート紙、金属箔、金属箔と紙の貼り合わせ
品、蒸着紙、ホログラム処理を施した不透明シート、合
成樹脂フィルムとの貼り合わせ品、マイカ紙、ガラスペ
ーパー等も使用可能である。これらの支持体は、無機或
は有機顔料、インク、トナー等により不透明化して使用
することも可能である。
【0040】本発明に利用し得る自己発色型感圧記録紙
の感圧記録層中のマイクロカプセルについては、特に制
限されることなく、従来から公知のものを使用できる。
例えば、マイクロカプセル化の方法やマイクロカプセル
の壁材、発色剤や発色剤を溶解する油、あるいは顕色
剤、接着樹脂、マイクロカプセル保護剤などである。マ
イクロカプセル化法としては、コアセルベーション法
(米国特許2800458号明細書など)、界面重合法
(特公昭47−1763号公報など)、インサイチュー
重合法(特開昭51−9079号公報など)などが使用
できる。
【0041】マイクロカプセルの壁材としては、ポリウ
レタン、ポリ尿素、エポキシ樹脂、尿素/ホルマリン樹
脂、メラミン/ホルマリン樹脂などが使用できる。
【0042】マイクロカプセルの平均粒径については、
第1及び第2の自己発色型感圧記録紙それぞれの感圧記
録層に応じて使い分ける必要がある。第1の該感圧記録
層中のマイクロカプセルは、第2の自己発色型感圧記録
紙の上から加圧手段が行われるために、感度、即ちマイ
クロカプセルの圧力破壊のしやすさが要求され、マイク
ロカプセルの平均粒径が大きい方が好ましい。その平均
粒径としては、6.0〜10.0μmである。
【0043】第2の該感圧記録層中のマイクロカプセル
は、宛名、住所等の記録画像を打ち込んで郵送されるた
めに、種々の取り扱われ方がなされることから耐汚染性
が要求される。その場合のマイクロカプセルとしては、
外圧に強くなければならない。この要求に応えるために
は、マイクロカプセルの平均粒径を小さくすることが好
ましい。第1及び第2の該感圧記録層中のマイクロカプ
セルの平均粒径の比は、1:0.4〜0.6とすること
が好ましい。具体的には、第2の該マイクロカプセル
は、2.4〜6.0μmである。
【0044】発色剤としては、トリアリルメタン系化合
物、ジアリールメタン系化合物、キサンテン系化合物、
チアジン系化合物、スピロピラン系化合物などが使用で
き、一般に感圧記録材料や感熱記録材料に用いられてい
るものであれば、特に制限されない。
【0045】発色剤を溶解する油としては、ジアリール
アルカン系、アルキルナフタレン系、アルキル化ビフェ
ニル、水添ターフェニルの如き芳香族合成油、ケロシ
ン、ナフサ、パラフィン油、塩素化パラフィンの如き脂
肪族合成油、綿実油、大豆油、亜麻仁油の如き植物油な
どが使用できる。
【0046】マイクロカプセルの保護剤としては、セル
ロース粉末、デンプン粒子、タルク、焼成カオリン、炭
酸カルシウムなどが使用できる。
【0047】顕色剤としては、粘土類(例えば、酸性白
土、アタパルジャイトなど)、有機酸(例えば、サリチ
ル酸の如き芳香族カルボキシ化合物、又はこれらの金属
塩など)、有機酸と金属化合物の混合物、酸性重合体
(例えば、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、サリチ
ル酸系樹脂、又はこれらの金属塩など)などが使用でき
る。
【0048】本発明において、感圧記録層の形成に使用
されるバインダーとしては、デンプン類、ヒドロキシエ
チルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導
体、酸化デンプン等の水性天然高分子化合物、ポリビニ
ルアルコール、アクリル酸アミド/アクリル酸エステル
共重合体、スチレン/無水マレイン酸共重合体等の水溶
性合成高分子化合物やラテックス類等が挙げられる。
【0049】感圧記録層、ポリオレフィン樹脂ラミネー
ト層、或は電子線硬化性樹脂層中に使用される顔料とし
ては、ケイソウ土、タルク、カオリン、焼成カオリン、
炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化チタン、酸化
亜鉛、酸化ケイ素、水酸化アルミニウム、尿素−ホルマ
リン樹脂等が挙げられる。
【0050】その他、助剤としてステアリン酸亜鉛、ス
テアリン酸カルシウム等の高級脂肪酸金属塩、パラフィ
ン、酸化パラフィン、ポリエチレン、酸化ポリエチレ
ン、ステアリン酸アミド、カスターワックス等のワック
ス類、又、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、スル
ホン酸変性ポリビニルアルコール等の分散剤、ベンゾフ
ェノン系、ベンゾトリアゾール系等の紫外線吸収剤、更
に界面活性剤、蛍光染料などが必要に応じて添加され
る。
【0051】本発明の親展はがきにおいて、自己発色型
感圧記録紙の感圧記録層を塗工する場合、ブレード塗工
法、エアナイフ塗工法、グラビア塗工法、ロールコーテ
ィング塗工法、バー塗工法、落下カーテン塗工法等の公
知の塗工方法が利用可能である。
【0052】更に、カール防止のためにバックコートを
施したり、ジャミング防止のために導電処理を行った
り、支持体と感圧記録層の間にアンダーコート層を設け
る等、感圧記録紙の製造分野における各種の公知技術を
必要に応じて付加することができる。
【0053】ポリオレフィン樹脂ラミネート層を構成す
るポリオレフィン樹脂とは、例えば、以下の物質が挙げ
られる。高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、中
密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、超高分
子量ポリエチレン等のポリエチレン;イソタクチック、
アタクチック、それらの混合物、エチレンとのランダム
共重合体またはブロック共重合体等のポリプロピレン;
その他ポリ−3−メチルペンテン−1、ポリエチレング
リコールテレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビ
ニリデン、エバール、エチレン酢酸ビニル共重合体等を
単独或は混合して使用できる。しかし、電子線硬化性樹
脂層との接着性、或は剥離性、再接着防止性を考慮する
と、ポリエチレン、ポリプロピレン又はポリメチルペン
テン(ポリ−4−メチルペンテン−1、TPX)を主成
分とするポリオレフィン樹脂が好ましい。ポリオレフィ
ン樹脂ラミネートは、上記の物質を溶融押し出し法で第
1の自己発色型感圧記録紙の感圧記録層上に設けること
ができる。溶融押し出しの前処理として、該感圧記録層
にコロナ処理など公知の接着性改良のための処理を行う
ことは何等差し支えない。
【0054】ポリオレフィン樹脂ラミネート層は、一般
の溶融押し出しダイ、Tダイ、多層同時押し出しダイ等
のラミネーターを使用できる。又、ポリオレフィン樹脂
フィルムを電子線硬化性樹脂層を介して第1の自己発色
型感圧記録紙の感圧記録層上に接着してもポリオレフィ
ン樹脂ラミネート層を得ることができる。
【0055】また、本発明の親展はがきは、その裏面
に、発色剤層又は顕色剤層、保護被覆層、電子線硬化性
樹脂層、剥離層、印刷層、トナー受理層、インク受理
層、感熱記録層、筆記層、磁気記録層などを単独で、あ
るいは同時に設けることができる。また、本発明の親展
はがきは、他の感圧記録シート、裏カーボン複写シー
ト、粘着シート、印刷シート、透明フィルムなどと組合
わせて一連の複写シートとして使用できる。本発明の親
展はがきの一部、或は全部にダイカットなどの加工、一
部の第2の自己発色型感圧記録紙の分離、ミシン目、プ
リンター用送り孔などの加工を施すことは何等差し支え
ない。
【0056】
【作用】本発明の親展はがきは、第1及び第2の自己発
色型感圧記録紙の間にポリオレフィン樹脂ラミネート層
と電子線硬化性樹脂層を介して一体化されたもので、第
2の自己発色型感圧記録紙の感圧記録層面上には、減感
インキを部分印刷し、更にその上に地紋印刷してなる
か、或は有色染顔料を含有する減感インキを地紋印刷し
てなるものである。又、第1及び第2の自己発色型感圧
記録紙の感圧記録層中のマイクロカプセルの平均粒径の
比が、1:0.4〜0.6、且つ第1の該マイクロカプ
セルの平均粒径が6〜10μmにあるものを使用するも
のである。このような構成の親展はがきは、簡便な親展
はがきとして利用でき、地紋印刷部分の記録情報を隠蔽
でき、しかも第2の該感圧記録層の記録が識別不能状態
とすることができ、且つ第2の該感圧記録層の非地紋印
刷部分における記録画像部の耐汚染性に優れている。
【0057】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳しく説明する
が、本発明の内容は、実施例に限られるものではない。
以下に示す部及び%のいずれも重量基準である。
【0059】実施例1 発色剤として、クリスタルバイオレットを内包する平均
粒径8μmのマイクロカプセルを用意し、これを支持体
に塗設して第1の自己発色型感圧記録紙とした。該自己
発色型感圧記録紙の感圧記録層面上に、ポリオレフィン
樹脂ラミネート層として、溶融押し出しダイを用い、ポ
リプロピレン(密度:0.900g/cc)を16μm
になるようにラミネートした。別に、発色剤として、ク
リスタルバイオレットを内包する平均粒径4μmのマイ
クロカプセルを用意し、これを支持体に塗設して第2の
自己発色型感圧記録紙とし、その感圧記録層非塗工面
に、グラビアコーターにより、表1に示す電子線硬化性
樹脂(商品名;アロニックスM220、東亜合成化学工
業社製)を2g/m2(換算値)となるように塗工し
た。続いて、第1の自己発色型感圧記録紙のポリオレフ
ィン樹脂ラミネート層面と第2の自己発色型感圧記録紙
の電子線硬化性樹脂層面とを重ね合わせ、窒素置換を行
った電子線照射装置(エナジーサイエンス社製、エレク
トロンカーテン)に導入し、電子線加速電圧200KV
で、3Mradの吸収線量にて電子線照射を行い、電子
線硬化性樹脂を硬化させて、親展はがきの印刷前のシー
トを作製した。
【0060】続いて、作製したシートを使用し、図2の
ようなはがきの一部分に相当する部分に、市販の減感イ
ンキをオフセット印刷機で3g/m2になるように印刷
した。更に、その減感印刷した面に青色の印刷インキに
より地紋印刷をして、本発明の親展はがきに成形した。
【0061】実施例2 実施例1で作製した親展はがきの印刷前のシートに、減
感インキにフタロシアニン染料を混合した青色の減感イ
ンキを用いてオフセット印刷機で4g/m2になるよう
に印刷した。
【0062】実施例3 実施例1の自己発色型感圧記録紙について、第1及び第
2の該マイクロカプセルの平均粒径を、それぞれ10μ
m、6μmとした以外は実施例1と同様にして親展はが
きを作製した。
【0063】実施例4 実施例1の自己発色型感圧記録紙について、第1及び第
2の該マイクロカプセルの平均粒径を、それぞれ6μ
m、2.5μmとした以外は実施例1と同様にして親展
はがきを作製した。
【0064】比較例1 実施例1で使用した第2の自己発色型感圧記録紙を、実
施例1による第1の自己発色型感圧記録紙に代えて使用
した以外は、実施例1と同様にして親展はがきを作製し
た。
【0064】比較例2 実施例1の自己発色型感圧記録紙について、第1及び第
2の該マイクロカプセルの平均粒径を、それぞれ8μ
m、2μmとした以外は実施例1と同様にして親展はが
きを作製した。
【0065】比較例3 実施例1の自己発色型感圧記録紙について、第1及び第
2の該マイクロカプセルの平均粒径を、それぞれ12μ
m、7μmとした以外は実施例1と同様にして親展はが
きを作製した。
【0066】実施例1〜4及び比較例1〜3で作製した
親展はがきについて、以下の試験により評価した。その
結果について、表1に示した。
【0067】[耐汚染性]親展はがきの耐汚染性は、印
刷、断裁、郵送などの外的圧力により非減感印刷部の発
色が抑えられる程度をいうものであり、簡易試験とし
て、フェルト面上に親展はがきの表面(減感印刷した
面)を重ね、非減感印刷部分の上に300g/cm2
荷重をかけて親展はがきを引っ張った時の発色濃度で表
した。発色濃度を光学濃度計で測定し、数値の小さいほ
ど耐汚染性に優れていることを示す。
【0068】[発色性1]親展はがきの発色性1は、第
1の自己発色型感圧記録紙の感圧記録層の発色濃度であ
り、タイプリボンを外したタイプライターを使用して加
圧印字した時の発色濃度である。光学濃度計で発色濃度
を測定し、数値の大きいほど発色濃度の高いことを示
す。
【0069】[発色性2]親展はがきの発色性2は、第
2の自己発色型感圧記録紙の感圧記録層の非減感印刷部
分の発色濃度であり、タイプリボンを外したタイプライ
ターを使用して加圧印字した時の発色濃度である。光学
濃度計で発色濃度を測定し、数値の大きいほど発色濃度
の高いことを示す。
【0070】[遮蔽性]親展はがきの減感印刷部分につ
いて、タイプリボンを外したタイプライターを使用して
加圧印字した時の減感性と第1の自己発色型感圧記録紙
の感圧記録層面の発色画像の遮蔽性とを併せて視覚的な
識別により判断した。評価判定は、○:識別不可、×:
識別可とした。
【0071】
【表1】
【0072】評価結果;実施例1〜4で作製した親展は
がきは、各種評価方法でも問題なく良好な結果を得た。
一方、比較例1の親展はがきでは、第2の該マイクロカ
プセルの平均粒径が大きいため、耐汚染性が悪い。比較
例2の親展はがきでは、第2の該マイクロカプセルの平
均粒径が小さいため、第2の該自己発色型感圧記録紙に
おける非減感印刷部分(住所、宛名等の部分)の発色濃
度が低くく、実用的でない。比較例3の親展はがきで
は、第1及び第2の該マイクロカプセルの平均粒径が、
本発明の規定範囲外であるため、第2の該自己発色型感
圧記録紙における非減感印刷部分の発色濃度は高いもの
の、耐汚染性が悪く好ましくない。
【0073】
【発明の効果】本発明の親展はがきは、第1及び第2の
自己発色型感圧記録紙の間にポリオレフィン樹脂ラミネ
ート層と電子線硬化性樹脂層を介して一体化されたもの
で、第2の自己発色型感圧記録紙の感圧記録層面上に
は、減感インキを部分印刷し、更にその上に地紋印刷し
てなるか、或は有色染顔料を含有する減感インキを地紋
印刷してなるものである。このような構成の親展はがき
は、簡便な親展はがきとして利用でき、地紋印刷部分の
記録情報を隠蔽でき、しかも第2の該感圧記録層の記録
が識別不能状態とすることができ、且つ第2の該感圧記
録層の非地紋印刷部分における記録画像部の耐汚染性に
優れており、実用的価値の高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の親展はがきの断面図である。
【図2】本発明の親展はがきの平面図である。
【図3】本発明の親展はがきの平面図である。
【符号の説明】 1 支持体 2 感圧記録層 3 第1の自己発色型感圧記録紙 4 ポリオレフィン樹脂ラミネート層 5 電子線硬化性樹脂層 6 支持体 7 感圧記録層 8 第2の自己発色型感圧記録紙 9 減感印刷部又は地紋印刷部 10 印字具 11 発色剤含有マイクロカプセル 12 顕色剤 13 記録画像部 14 非記録画像部 15 親展はがき 16 減感印刷部 17 地紋印刷部 18 親展はがき 19 有色染顔料含有減感インキによる地紋印刷部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41M 5/124 C09D 11/00 PTA 7415−4J D21H 27/00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の片面に、双方又は一方がマイク
    ロカプセル化されている発色剤又は顕色剤をそれぞれ単
    独で積層、或は混合して塗設した第1の自己発色型感圧
    記録紙の感圧記録層面上に、ポリオレフィン樹脂ラミネ
    ート層、電子線硬化性樹脂層を介して第2の該自己発色
    型感圧記録紙を一体化してなる親展はがきであり、第1
    及び第2の自己発色型感圧記録紙の感圧記録層中に含有
    される各マイクロカプセルの平均粒径の比が、1:0.
    4〜0.6、且つ第1の該マイクロカプセルの平均粒径
    が6〜10μmであり、第2の該感圧記録層面上に減感
    インキを部分印刷し、更にその上に地紋印刷してなる
    か、或は有色染顔料を含有する減感インキを地紋印刷し
    てなることを特徴とする親展はがき。
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