JPH06126903A - 化粧材及びその製造方法 - Google Patents
化粧材及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH06126903A JPH06126903A JP4304466A JP30446692A JPH06126903A JP H06126903 A JPH06126903 A JP H06126903A JP 4304466 A JP4304466 A JP 4304466A JP 30446692 A JP30446692 A JP 30446692A JP H06126903 A JPH06126903 A JP H06126903A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- decorative
- base material
- laminated sheet
- hardness
- photosetting resin
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 局部荷重に対するふくれを起こさない化粧材
を提供する。 【構成】 基材上に熱可塑性合成樹脂からなる化粧シー
ト及び光硬化樹脂層を順次積層させた構造とする。基材
1上に化粧シート2をラミネートした後、光硬化樹脂3
をコーティングして硬化させるか、或いは、化粧シート
に光硬化樹脂をコーティングして硬化させた後、基材に
ラミネートして製造する。化粧シート2の表面を覆う光
硬化樹脂3の層が環境変化による化粧シート2の伸縮を
押さえるので、へこみや割れ、特にふくれの発生を防止
する。
を提供する。 【構成】 基材上に熱可塑性合成樹脂からなる化粧シー
ト及び光硬化樹脂層を順次積層させた構造とする。基材
1上に化粧シート2をラミネートした後、光硬化樹脂3
をコーティングして硬化させるか、或いは、化粧シート
に光硬化樹脂をコーティングして硬化させた後、基材に
ラミネートして製造する。化粧シート2の表面を覆う光
硬化樹脂3の層が環境変化による化粧シート2の伸縮を
押さえるので、へこみや割れ、特にふくれの発生を防止
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、局部荷重に対するふく
れ防止に優れ、特に床材等の建築材料や車両用内装材に
適する化粧材及びその製造方法に関するものである。
れ防止に優れ、特に床材等の建築材料や車両用内装材に
適する化粧材及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建物の床材等、あるいは車両の内装材に
使用する化粧材としては、合板等の基材上に塩化ビニル
シート等の化粧シートを接着剤にてラミネートしたもの
が従来より一般に広く使用されている。そして、この種
の化粧材は局部的に重い荷重がかかった所で「つきあげ
現象」と呼ばれるふくれの発生する恐れがあることか
ら、接着力の大きな接着剤を用いて基材と化粧シートを
ラミネートするようにしている。なお、このふくれの発
生しやすいところは次のようである。 縁甲板……柱との接合部、重量物(タンス、ピアノ
等)を載せた周囲、アルミサッシュ敷居の取付部(特に
ボルト締め部)。 階段……ササラゲタと踏板との接合、ケコミ板との接
合。 キャビネット……キャビネットと部品(プラスチッ
ク、金属等)の取付部、重量物(ビデオデッキ等)を載
せた周囲。 ドア……取っ手(金属の取付部)、蝶番の取付部。 柱、敷居、巾木……接合部で荷重がかかるところ。
使用する化粧材としては、合板等の基材上に塩化ビニル
シート等の化粧シートを接着剤にてラミネートしたもの
が従来より一般に広く使用されている。そして、この種
の化粧材は局部的に重い荷重がかかった所で「つきあげ
現象」と呼ばれるふくれの発生する恐れがあることか
ら、接着力の大きな接着剤を用いて基材と化粧シートを
ラミネートするようにしている。なお、このふくれの発
生しやすいところは次のようである。 縁甲板……柱との接合部、重量物(タンス、ピアノ
等)を載せた周囲、アルミサッシュ敷居の取付部(特に
ボルト締め部)。 階段……ササラゲタと踏板との接合、ケコミ板との接
合。 キャビネット……キャビネットと部品(プラスチッ
ク、金属等)の取付部、重量物(ビデオデッキ等)を載
せた周囲。 ドア……取っ手(金属の取付部)、蝶番の取付部。 柱、敷居、巾木……接合部で荷重がかかるところ。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の化粧材では、いずれの接着剤を用いてもふくれ
を完全には解消できないという問題点があった。
た従来の化粧材では、いずれの接着剤を用いてもふくれ
を完全には解消できないという問題点があった。
【0004】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたものであり、局部荷重に対するふくれを起こさな
い化粧材を提供することを目的としている。
されたものであり、局部荷重に対するふくれを起こさな
い化粧材を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の化粧材は、基材上に熱可塑性合成樹脂から
なる化粧シート及び光硬化樹脂層を順次一体的に積層さ
せた構造からなる。
に、本発明の化粧材は、基材上に熱可塑性合成樹脂から
なる化粧シート及び光硬化樹脂層を順次一体的に積層さ
せた構造からなる。
【0006】上記化粧材の製造方法としては、図1に示
すように、基材1上に熱可塑性合成樹脂からなる化粧シ
ート2をラミネートした後、その表面に光硬化樹脂3を
コーティングして硬化させる方法、或いは図2に示すよ
うに、熱可塑性合成樹脂からなる化粧シート2に光硬化
樹脂3をコーティングして硬化させた後、基材1にラミ
ネートする方法がある。
すように、基材1上に熱可塑性合成樹脂からなる化粧シ
ート2をラミネートした後、その表面に光硬化樹脂3を
コーティングして硬化させる方法、或いは図2に示すよ
うに、熱可塑性合成樹脂からなる化粧シート2に光硬化
樹脂3をコーティングして硬化させた後、基材1にラミ
ネートする方法がある。
【0007】基材としては、木、合板、パーチクルボ
ード等の木質基材、石膏ボード、石膏スラグボード等
の石膏系基材、パルプセメント板、石綿セメント板、
木片セメント板等の繊維セメント板、軽量発泡コンク
リート板(ALC板)、硝子繊維強化コンクリート板
(GRC板)、中空押出セメント板等のセメント板、
珪酸カルシウム板、石綿スレート板、土器、陶器、磁
器、炉器、硝子、琺瑯等のセラミック板、鉄板、亜鉛
メッキ鋼板、銅板、アルミニウム板等の金属板が使用さ
れる。
ード等の木質基材、石膏ボード、石膏スラグボード等
の石膏系基材、パルプセメント板、石綿セメント板、
木片セメント板等の繊維セメント板、軽量発泡コンク
リート板(ALC板)、硝子繊維強化コンクリート板
(GRC板)、中空押出セメント板等のセメント板、
珪酸カルシウム板、石綿スレート板、土器、陶器、磁
器、炉器、硝子、琺瑯等のセラミック板、鉄板、亜鉛
メッキ鋼板、銅板、アルミニウム板等の金属板が使用さ
れる。
【0008】化粧シートとしては、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポ
リビニルアルコール、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リカーボネート、ナイロン、ポリスチレン、エチレン酢
酸ビニル共重合体、エチレンビニルアルコール共重合体
等の熱可塑性合成樹脂シート上に絵付け、表面加工が施
されたものが使用される。例えば、ダブリングエンボス
シート、単層絵付けシート、ワイピングシート、バック
プリントシート、バックプリントワイピングシート等で
ある。
プロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポ
リビニルアルコール、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リカーボネート、ナイロン、ポリスチレン、エチレン酢
酸ビニル共重合体、エチレンビニルアルコール共重合体
等の熱可塑性合成樹脂シート上に絵付け、表面加工が施
されたものが使用される。例えば、ダブリングエンボス
シート、単層絵付けシート、ワイピングシート、バック
プリントシート、バックプリントワイピングシート等で
ある。
【0009】光硬化樹脂としては、紫外線硬化樹脂や電
子線硬化樹脂などの電離放射線硬化性樹脂が使用でき、
分子中に重合性不飽和結合又はエポキシ基を有するプレ
ポリマー、オリゴマー、及び/又は単量体を適宜混合し
た組成物が用いられる。
子線硬化樹脂などの電離放射線硬化性樹脂が使用でき、
分子中に重合性不飽和結合又はエポキシ基を有するプレ
ポリマー、オリゴマー、及び/又は単量体を適宜混合し
た組成物が用いられる。
【0010】そして、この光硬化樹脂層は厚みが10〜
15μmで、硬度がクレメンス硬度10〜40であるこ
とが好ましい。すなわち、塗布厚が10μm未満だと耐
磨耗性に乏しく、逆に15μmを超えるとコストが高く
なる。また、クレメンス硬度が10未満だとへこみが生
じやすくなり、逆に40を超えると割れやすくなる。実
際的にはクレメンス硬度25〜35が最適である。
15μmで、硬度がクレメンス硬度10〜40であるこ
とが好ましい。すなわち、塗布厚が10μm未満だと耐
磨耗性に乏しく、逆に15μmを超えるとコストが高く
なる。また、クレメンス硬度が10未満だとへこみが生
じやすくなり、逆に40を超えると割れやすくなる。実
際的にはクレメンス硬度25〜35が最適である。
【0011】
【作用】上述の本発明の化粧材では、光硬化樹脂層が環
境変化による化粧シートの伸縮を押さえる役目を果た
す。
境変化による化粧シートの伸縮を押さえる役目を果た
す。
【0012】
(実施例1)厚さ5mmの合板に、変性ビニル樹脂接着
剤(コニシ「CVC36」、主剤100部、硬化材3〜
5部)を用いて、ダブリングワイピングシート(リケン
ビニル、0.2mm、23パーツ)をラミネートした
後、ロールコートにより紫外線硬化型樹脂(大日精化
「セイカビーム XD520」)を28g/m2 (10
μm相当)を塗工し、紫外線を照射して硬化させた。こ
のようにして作製した化粧材は、長時間の局部荷重に対
してふくれを発生しなかった。
剤(コニシ「CVC36」、主剤100部、硬化材3〜
5部)を用いて、ダブリングワイピングシート(リケン
ビニル、0.2mm、23パーツ)をラミネートした
後、ロールコートにより紫外線硬化型樹脂(大日精化
「セイカビーム XD520」)を28g/m2 (10
μm相当)を塗工し、紫外線を照射して硬化させた。こ
のようにして作製した化粧材は、長時間の局部荷重に対
してふくれを発生しなかった。
【0013】(実施例2)ダブリングワイピングシート
(リケンビニル、0.2mm、23パーツ)に、紫外線
硬化型樹脂(大日精化「セイカビーム XD520」)
を28g/m2 (10μm相当)をコーティングし、紫
外線を照射して硬化させたものを、厚さ5mmの合板に
変性ビニル樹脂接着剤(コニシ「CVC36」、主剤1
00部、硬化材3〜5部)を用いてラミネートした。こ
のようにして得られた化粧材も長時間の局部荷重に対し
てふくれを発生しなかった。
(リケンビニル、0.2mm、23パーツ)に、紫外線
硬化型樹脂(大日精化「セイカビーム XD520」)
を28g/m2 (10μm相当)をコーティングし、紫
外線を照射して硬化させたものを、厚さ5mmの合板に
変性ビニル樹脂接着剤(コニシ「CVC36」、主剤1
00部、硬化材3〜5部)を用いてラミネートした。こ
のようにして得られた化粧材も長時間の局部荷重に対し
てふくれを発生しなかった。
【0014】
【発明の効果】本発明の化粧材は上記のように構成され
ているので、熱可塑性合成樹脂からなる化粧シートの表
面を覆う光硬化樹脂層が環境変化による化粧シートの伸
縮を押さえる役目を果たすことにより、局部荷重に対し
ても化粧シートのへこみや割れ、特にふくれの発生が抑
制されることから、床材等の建築材料や車両用内装材に
好適に使用できるものである。
ているので、熱可塑性合成樹脂からなる化粧シートの表
面を覆う光硬化樹脂層が環境変化による化粧シートの伸
縮を押さえる役目を果たすことにより、局部荷重に対し
ても化粧シートのへこみや割れ、特にふくれの発生が抑
制されることから、床材等の建築材料や車両用内装材に
好適に使用できるものである。
【図1】化粧材の製造工程を示す説明図である。
【図2】化粧材の他の製造方法を示す説明図である。
1 基材 2 化粧シート 3 光硬化樹脂
Claims (4)
- 【請求項1】 基材上に熱可塑性合成樹脂からなる化粧
シート及び光硬化樹脂層を順次積層してなることを特徴
とする化粧材。 - 【請求項2】 光硬化樹脂層の硬度がクレメンス硬度1
0〜40であることを特徴とする請求項1記載の化粧
材。 - 【請求項3】 基材上に熱可塑性合成樹脂からなる化粧
シートをラミネートした後、その表面に光硬化樹脂をコ
ーティングして硬化させることを特徴とする化粧材の製
造方法。 - 【請求項4】 熱可塑性合成樹脂からなる化粧シートに
光硬化樹脂をコーティングして硬化させた後、基材にラ
ミネートすることを特徴とする化粧材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4304466A JPH06126903A (ja) | 1992-10-19 | 1992-10-19 | 化粧材及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4304466A JPH06126903A (ja) | 1992-10-19 | 1992-10-19 | 化粧材及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06126903A true JPH06126903A (ja) | 1994-05-10 |
Family
ID=17933361
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4304466A Pending JPH06126903A (ja) | 1992-10-19 | 1992-10-19 | 化粧材及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06126903A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001191454A (ja) * | 2000-01-12 | 2001-07-17 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧材 |
JP2001199029A (ja) * | 2000-01-19 | 2001-07-24 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧シートおよび化粧材 |
JP2010280224A (ja) * | 2010-08-02 | 2010-12-16 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧材 |
-
1992
- 1992-10-19 JP JP4304466A patent/JPH06126903A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001191454A (ja) * | 2000-01-12 | 2001-07-17 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧材 |
JP2001199029A (ja) * | 2000-01-19 | 2001-07-24 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧シートおよび化粧材 |
JP2010280224A (ja) * | 2010-08-02 | 2010-12-16 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧材 |
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