JPH06126780A - 高精度の穴をもつプラスチック製品 - Google Patents
高精度の穴をもつプラスチック製品Info
- Publication number
- JPH06126780A JPH06126780A JP30495692A JP30495692A JPH06126780A JP H06126780 A JPH06126780 A JP H06126780A JP 30495692 A JP30495692 A JP 30495692A JP 30495692 A JP30495692 A JP 30495692A JP H06126780 A JPH06126780 A JP H06126780A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hole
- mold
- resin
- core
- plastic product
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/46—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
- B29C45/56—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using mould parts movable during or after injection, e.g. injection-compression moulding
- B29C45/5605—Rotatable mould parts
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高い精度と強度とを有し、且つ低コストで製
作できるという優れた高精度の穴を有するプラスチック
製品を提供する。 【構成】 成形金型８の穴２の金型部分のコア６を回転
可能とし、加熱溶融した樹脂を成形金型８に注入しなが
ら、前記コア６を回転させて穴２周辺部の樹脂に配向結
晶化を生成させた。
作できるという優れた高精度の穴を有するプラスチック
製品を提供する。 【構成】 成形金型８の穴２の金型部分のコア６を回転
可能とし、加熱溶融した樹脂を成形金型８に注入しなが
ら、前記コア６を回転させて穴２周辺部の樹脂に配向結
晶化を生成させた。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、エンドベル・ベアリン
グハウジング等の機構部材の支持部・軸受支持部・金属
部材収容部となる穴・中空空間・開口部（以下単に穴と
いう）を有する高精度の耐熱性プラスチック製品に関す
る。
グハウジング等の機構部材の支持部・軸受支持部・金属
部材収容部となる穴・中空空間・開口部（以下単に穴と
いう）を有する高精度の耐熱性プラスチック製品に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来、エンドベル（ブラケット）・ベア
リングハウジング・機器機構のハウジングハブは、金属
素材かプラスチック成形品で製作されることが多い。金
属製品ではアルミ等の鋳造品又は金属素材を打ち抜き、
又は工作機械を使った機械加工によって製作されてい
た。
リングハウジング・機器機構のハウジングハブは、金属
素材かプラスチック成形品で製作されることが多い。金
属製品ではアルミ等の鋳造品又は金属素材を打ち抜き、
又は工作機械を使った機械加工によって製作されてい
た。
【０００３】しかしながら、後者の金属素材の後加工の
製品では所望する精度で製作できるが、工程が多くコス
ト高となるという問題点がある。又、前者のプラスチッ
クによる一体成型の場合はコストが安いが、反り・ヒケ
・変形・ウエルドライン等によって精度・強度が不足し
て品質において充分なものに出来ず、金属のものからプ
ラスチックへの代替が進んでいなかった。
製品では所望する精度で製作できるが、工程が多くコス
ト高となるという問題点がある。又、前者のプラスチッ
クによる一体成型の場合はコストが安いが、反り・ヒケ
・変形・ウエルドライン等によって精度・強度が不足し
て品質において充分なものに出来ず、金属のものからプ
ラスチックへの代替が進んでいなかった。
【０００４】更に、従来のプラスチック成形品では、変
形によって穴の形成精度、例えば真円度・同心度・円筒
度等は０．０３ｍｍ程度が限界であった。又、内在する
ウエルドラインに長時間圧力や応力がかかると最悪の場
合、損壊することがあった。図５にそのウエルドライン
５の発生状態を示している。
形によって穴の形成精度、例えば真円度・同心度・円筒
度等は０．０３ｍｍ程度が限界であった。又、内在する
ウエルドラインに長時間圧力や応力がかかると最悪の場
合、損壊することがあった。図５にそのウエルドライン
５の発生状態を示している。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来の製品のこれらの問題点を解消し、高
い精度と強度とを有し、且つコストを安く製作できると
いう優れた高精度の穴を有するプラスチック製品を提供
することにある。
する課題は、従来の製品のこれらの問題点を解消し、高
い精度と強度とを有し、且つコストを安く製作できると
いう優れた高精度の穴を有するプラスチック製品を提供
することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決した本
発明の要旨は、成形金型の穴部位の金型部分を可動可能
とし、加熱溶融した樹脂を成形金型に注入しながら前記
金型部分を可動させて穴周辺部の樹脂に配向結晶化を生
成させたことを特徴とする高精度の穴をもつプラスチッ
ク製品にある。
発明の要旨は、成形金型の穴部位の金型部分を可動可能
とし、加熱溶融した樹脂を成形金型に注入しながら前記
金型部分を可動させて穴周辺部の樹脂に配向結晶化を生
成させたことを特徴とする高精度の穴をもつプラスチッ
ク製品にある。
【０００７】ここで使用する樹脂は、ポリエチレンテレ
フタレート樹脂・ポリプロピレン樹脂が主となるが、こ
れに限定することなく、配向結晶化が発生する樹脂であ
ればよい。又、可動する金型は、コア・外金型に限定す
るものでなく、製品に応じた部位の金型が選ばれる。更
に、配向結晶化の配向の方向は円周方向・軸方向に限定
することなく、強化する方向に応じて適宜決定される。
フタレート樹脂・ポリプロピレン樹脂が主となるが、こ
れに限定することなく、配向結晶化が発生する樹脂であ
ればよい。又、可動する金型は、コア・外金型に限定す
るものでなく、製品に応じた部位の金型が選ばれる。更
に、配向結晶化の配向の方向は円周方向・軸方向に限定
することなく、強化する方向に応じて適宜決定される。
【０００８】
【作用】この発明では、成形金型に注入された樹脂は、
その穴の周辺部では可動しているため、可動金型に接触
する樹脂に配向結晶化が起こり、密度が上昇する。密度
は、配向結晶化に比例して増加して、強度も向上する。
又、同時に配向結晶化が高くなる程樹脂の収縮率が低く
なり、変形が少なくなり、高精度のものにできる。密度
の上昇は温度的に安定な状態を樹脂へ付加させる。従っ
て、離型後に成形品を取り出してもヒケ・反りが少なく
なる。この結果、コアの転写性が向上し、穴の寸法精度
が良く保たれる。又、樹脂の合流する境であるウエルド
ラインはコアの回転により、合流する線が強制的に混ざ
り合うことで消滅する。
その穴の周辺部では可動しているため、可動金型に接触
する樹脂に配向結晶化が起こり、密度が上昇する。密度
は、配向結晶化に比例して増加して、強度も向上する。
又、同時に配向結晶化が高くなる程樹脂の収縮率が低く
なり、変形が少なくなり、高精度のものにできる。密度
の上昇は温度的に安定な状態を樹脂へ付加させる。従っ
て、離型後に成形品を取り出してもヒケ・反りが少なく
なる。この結果、コアの転写性が向上し、穴の寸法精度
が良く保たれる。又、樹脂の合流する境であるウエルド
ラインはコアの回転により、合流する線が強制的に混ざ
り合うことで消滅する。
【０００９】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１，２はエンドベルの製品の実施例に関するも
ので、図１は実施例のエンドベル製品を示す斜視図、図
２は実施例の同要部拡大図である。
する。図１，２はエンドベルの製品の実施例に関するも
ので、図１は実施例のエンドベル製品を示す斜視図、図
２は実施例の同要部拡大図である。
【００１０】図１は穴を持つ成形品のひとつでエンドベ
ルと称するものである。同図に於いて、１はエンドベル
本体、２はベアリングが挿入される穴、３はステータ鉄
心がはまり込む段差、４は固定用のネジ穴である。
ルと称するものである。同図に於いて、１はエンドベル
本体、２はベアリングが挿入される穴、３はステータ鉄
心がはまり込む段差、４は固定用のネジ穴である。
【００１１】ここに示す図１のエンドベルは主に金属材
料でつくられており、穴の精度としては真円度０．００
５〜０．０１０ｍｍ、バラツキｒ＝０．０１〜０．０２
０ｍｍが要求されている。図２は実施例の成形品を製造
する金型の縦断面図である。同図に於いては、エンドベ
ル本体１にベアリングの取り付け面を設け、ステータの
段差３、取り付け穴２を同時に成形する。取り付け面を
成形するコア６は回転する。７は樹脂の通路、８は成形
金型、９，１０，１１は固定した外金型である。
料でつくられており、穴の精度としては真円度０．００
５〜０．０１０ｍｍ、バラツキｒ＝０．０１〜０．０２
０ｍｍが要求されている。図２は実施例の成形品を製造
する金型の縦断面図である。同図に於いては、エンドベ
ル本体１にベアリングの取り付け面を設け、ステータの
段差３、取り付け穴２を同時に成形する。取り付け面を
成形するコア６は回転する。７は樹脂の通路、８は成形
金型、９，１０，１１は固定した外金型である。
【００１２】本実施例では、溶融した樹脂が通路７を通
り、外金型９，１０，１１と回転するコア６の間のキャ
ビティに流入する。注入された樹脂の流動中にコア６が
回転させられると、コア６の外周部の樹脂は配向結晶化
が起こり、密度が非可動のものに比べて１．５〜２倍程
上昇する。ここでコア６の回転数・回転の時間は成形品
の形状・成形条件によって適したものが決定される。
又、成形品の形状によってはコア６を駆動・回転するの
ではなく、その反対側の壁を形成する型の部位（キャビ
ティ）を駆動・回転することも可能である。
り、外金型９，１０，１１と回転するコア６の間のキャ
ビティに流入する。注入された樹脂の流動中にコア６が
回転させられると、コア６の外周部の樹脂は配向結晶化
が起こり、密度が非可動のものに比べて１．５〜２倍程
上昇する。ここでコア６の回転数・回転の時間は成形品
の形状・成形条件によって適したものが決定される。
又、成形品の形状によってはコア６を駆動・回転するの
ではなく、その反対側の壁を形成する型の部位（キャビ
ティ）を駆動・回転することも可能である。
【００１３】以上の様に、このようにして成形されたエ
ンドベルの実施例によれば、穴の真円度（精度）は数割
程度向上する。例えば、成形品の穴の真円度と回転条件
について実験の一例を示すと次の如くなった。
ンドベルの実施例によれば、穴の真円度（精度）は数割
程度向上する。例えば、成形品の穴の真円度と回転条件
について実験の一例を示すと次の如くなった。
【００１４】次に穴の強度についてテーパーピンを押し
当てたときの実験の一例を示すと次の如くなった。 このように、回転させることで、精度及び強度が非回転
の数割向上した。
当てたときの実験の一例を示すと次の如くなった。 このように、回転させることで、精度及び強度が非回転
の数割向上した。
【００１５】
【発明の効果】以上の様に、本発明によれば、穴の精度
が従来のプラスチック成形品に比べ数割は向上し、又穴
の強度も数割程度強いものとなった。更に、ウエルドラ
インが消え、又穴の強度の向上が明らかなものとなっ
た。加えて、穴の結晶化が成形時になされるので、工程
が少なくでき、切削加工に比べて射出成形１工程で成形
できるため、これまでのコストの１／２程度で達成でき
る。又、装置も簡単に済み、省エネ省スペースでコスト
低減できるものとなった。
が従来のプラスチック成形品に比べ数割は向上し、又穴
の強度も数割程度強いものとなった。更に、ウエルドラ
インが消え、又穴の強度の向上が明らかなものとなっ
た。加えて、穴の結晶化が成形時になされるので、工程
が少なくでき、切削加工に比べて射出成形１工程で成形
できるため、これまでのコストの１／２程度で達成でき
る。又、装置も簡単に済み、省エネ省スペースでコスト
低減できるものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例のエンドベルを示す斜視図であ
る。
る。
【図２】本発明の実施例のエンドベルの金型を示す縦断
面図である。
面図である。
【図３】従来のエンドベルのウエルドラインの発生状態
を示す説明図である。
を示す説明図である。
１ エンドベル本体 ２ 穴 ３ 段差 ４ ネジ穴 ５ ウエルドライン ６ コア ７ 通路 ８ 成形金型 ９ 外金型 １０ 外金型 １１ 外金型
Claims (1)
- 【請求項１】 成形金型の穴部位の金型部分を可動可能
とし、加熱溶融した樹脂を成形金型に注入しながら前記
金型部分を可動させて穴周辺部の樹脂に配向結晶化を生
成させたことを特徴とする高精度の穴をもつプラスチッ
ク製品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30495692A JPH06126780A (ja) | 1992-10-16 | 1992-10-16 | 高精度の穴をもつプラスチック製品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30495692A JPH06126780A (ja) | 1992-10-16 | 1992-10-16 | 高精度の穴をもつプラスチック製品 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06126780A true JPH06126780A (ja) | 1994-05-10 |
Family
ID=17939341
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30495692A Pending JPH06126780A (ja) | 1992-10-16 | 1992-10-16 | 高精度の穴をもつプラスチック製品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06126780A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003090991A1 (en) * | 2002-04-23 | 2003-11-06 | Hp Industrial A/S | Method for thermoplastic moulding of a tubulant item, a tubular item and an injection mould with a rotating core |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5397028A (en) * | 1977-02-04 | 1978-08-24 | Ugine Kuhlmann | Novel water soluble polyazo dye* method of making same* dyeing process and dyed products |
| JPS5469175A (en) * | 1977-11-14 | 1979-06-02 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | Method of molding piece for biaxial orientation blow molding bottle |
| JPS60250921A (ja) * | 1984-05-28 | 1985-12-11 | Kishimoto Akira | 合成樹脂製容器蓋の成形方法 |
| JPS62103263A (ja) * | 1985-10-30 | 1987-05-13 | Mazda Motor Corp | 自動車の車体構造 |
-
1992
- 1992-10-16 JP JP30495692A patent/JPH06126780A/ja active Pending
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5397028A (en) * | 1977-02-04 | 1978-08-24 | Ugine Kuhlmann | Novel water soluble polyazo dye* method of making same* dyeing process and dyed products |
| JPS5469175A (en) * | 1977-11-14 | 1979-06-02 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | Method of molding piece for biaxial orientation blow molding bottle |
| JPS60250921A (ja) * | 1984-05-28 | 1985-12-11 | Kishimoto Akira | 合成樹脂製容器蓋の成形方法 |
| JPS62103263A (ja) * | 1985-10-30 | 1987-05-13 | Mazda Motor Corp | 自動車の車体構造 |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003090991A1 (en) * | 2002-04-23 | 2003-11-06 | Hp Industrial A/S | Method for thermoplastic moulding of a tubulant item, a tubular item and an injection mould with a rotating core |
| US7429348B2 (en) | 2002-04-23 | 2008-09-30 | Hp Industrial A/S | Method for thermoplastic moulding of a tubular item, a tubular item and an injection mould with a rotating core |
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