JPH06126445A - 溶接組立h形鋼の溶接接合方法 - Google Patents

溶接組立h形鋼の溶接接合方法

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JPH06126445A
JPH06126445A JP29650092A JP29650092A JPH06126445A JP H06126445 A JPH06126445 A JP H06126445A JP 29650092 A JP29650092 A JP 29650092A JP 29650092 A JP29650092 A JP 29650092A JP H06126445 A JPH06126445 A JP H06126445A
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宣雄 梅澤
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篤秀 橋本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】組立H形鋼により形成した梁材と柱とを突合せ
て溶接接合する際などに好適に使用される溶接接合方法
を得ることを目的とする。 【構成】溶接H形鋼における仮付け溶接もしくは隅肉溶
接をその接合端部から若干離間した位置までとするとと
もにフランジに形成する開先の先端をウェブの接合端部
から若干離間した位置となるように加工し、次にこの溶
接組立H形鋼と被接続部材を組み付け、溶接組立H形鋼
のウェブ両側においてフランジ内側の非溶接部分に裏当
金を夫々仮付けし、次いで開先加工したフランジを被接
続部材に溶接し、さらに被接続部材とウェブおよびウェ
ブと各裏当金とを隅肉溶接する。従って、裏当金の仮付
け時における位置決め作業を容易化でき、また溶接の施
工性の向上を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、H形鋼と柱などの被
接続部材との溶接接合方法に関するものであり、一層詳
細には、組立H形鋼により形成した梁材と柱とを突合せ
て溶接接合する際などに好適に使用される溶接接合方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決すべき課題】従来より、
溶接組立H形鋼により形成した梁材と柱などを突合せて
溶接接合する方法としては、H形鋼のウェブに円弧状の
スカラップを形成してこのスカラップに裏当金を挿通し
たのち開先加工したフランジを溶接接合するスカラップ
接合法が知られている。
【0003】しかるに、このスカラップ接合法は、ウェ
ブに対するスカラップ加工が面倒であるばかりでなく、
スカラップ加工の良否にかかわらずウェブの断面強度が
減少するためスカラップ部分に応力集中が起こることに
なり、フランジが比較的早期に破断してしまうなどの不
都合があった。
【0004】このような事情から、裏当金の形状を工夫
するとともにウェブへのスカラップによる切欠を無くし
て部材耐力を損なうことなく溶接接合を行えるようにし
た、所謂、ノンスカラップ接合法が種々提案されてい
る。
【0005】すなわち、このノンスカラップ接合法は、
その接合端部に開先を形成したフランジとウェブとから
なる溶接組立H形鋼と被接続部材を組み付け、溶接組立
H形鋼のウェブ両側におけるフランジ内側に裏当金を夫
々仮付けし、次いで開先加工したフランジを被接続部材
に溶接し、さらに被接続部材とウェブおよびウェブと各
裏当金とを隅肉溶接して該溶接組立H形鋼を被接続部材
に溶接接合するものである。
【0006】しかしながら、ウェブ両側におけるフラン
ジ内側はその接合端部まで隅肉溶接をされているため裏
当金の仮付け作業が面倒であるばかりでなく、仮付けし
た裏当金を利用してウェブを被接続部材に溶接する際に
もフランジに形成した開先と被接続部材とで形成される
溝部分が狭いので施工性が悪いという解決すべき課題が
指摘されていた。
【0007】
【課題の解決手段】そこで、この発明では、フランジと
ウェブとを予め組立てたH形鋼における仮付け溶接もし
くは隅肉溶接をその接合端部から若干離間した位置まで
とするとともにフランジに形成する開先の先端をウェブ
の接合端部から若干離間した位置となるように加工し、
次にこの溶接組立H形鋼と被接続部材を組み付け、溶接
組立H形鋼のウェブ両側においてフランジ内側の非溶接
部分に裏当金を夫々仮付けし、次いで開先加工したフラ
ンジを被接続部材に溶接し、さらに被接続部材とウェブ
およびウェブと各裏当金とを隅肉溶接する手順を採用す
ることにより裏当金の仮付け作業を容易化しようとする
ものである。
【0008】また、この場合、裏当金のウェブの仮付け
溶接あるいは隅肉溶接と対向する面の下部を斜めに切除
しておけば、ウェブと裏当金との隅肉溶接の施工性を向
上でき、さらに裏当金のウェブの仮付け溶接あるいは隅
肉溶接と対向する面の下部を斜めに切除するとともにこ
の切除面と被接続部材に対向する面とに連続する稜部分
を切除して逃部を形成しておけば、被接続部材とウェブ
との隅肉溶接の施工性も向上させることができるもので
ある。
【0009】
【作用】この発明では、溶接組立H形鋼のウェブ両側に
おいてフランジ内側の非溶接部分に裏当金を仮付けする
ので各裏当金の仮付け作業を簡便にかつ確実に行うこと
ができ、また、フランジに形成した開先と被接続部材と
の溶接だけでなく、被接続部材とウェブおよび裏当金と
の隅肉溶接の施工性も向上するものである。
【0010】
【実施例】次に、本発明に係る溶接組立H形鋼の溶接接
合方法につき、H形に組立てて形成した梁材と柱とを突
合せて溶接接合する場合の実施例につき添付図面を参照
しながら以下詳細に説明する。
【0011】すなわち、本発明に係る接合方法では、ま
ずウェブ10に梁フランジ12、12を隅肉溶接して形
成した梁材14を用意する。この場合、梁材14におけ
る隅肉溶接Aはその接合端部から若干離間した位置、好
ましくは、後述するようにフランジ12内側に取着する
裏当金20の巾寸法Wよりも若干大きい程度の位置まで
として非溶接部分Xを設ける。なお、本実施例において
は隅肉溶接で形成した梁材14を使用しているが、この
梁材としては、ウェブ10に梁フランジ12、12を仮
付け溶接(タックウェルド)して形成した状態の梁材1
4を使用しても良いことは言うまでもない。
【0012】そしてこの梁材14における突合せ端部の
フランジ12、12を、例えば、35度程度の角度に切
欠いて開先16を形成する。この場合、開先16の先端
16aは、ウェブ10の接合端部10aから若干離間し
た位置となるように開先加工しておく(図1参照)。
【0013】次に、この梁材14と被接続部材である柱
材18とをスポット溶接などで仮付けして組付けた後、
梁材14のウェブ10両側におけるフランジ12内側の
非溶接部分Xに裏当金20、20を前述と同様にスポッ
ト溶接などで夫々仮付けする(図2参照)。この場合、
各裏当金20は、フランジ12内側における非溶接部分
Xに仮付けすれば良いので仮付け作業を簡単に行うこと
ができる。
【0014】また、この場合、各裏当金20は、矩形状
に形成された平板部材22におけるウェブに対向する面
に前記ウェブ10との面接触部24を残した状態で下方
に斜めに切除することにより構成した裏当金を使用する
(図3参照)。
【0015】次いで、柱材18の突合わせ面とフランジ
12の開先16先端および各裏当金20の上面20aに
よって形成されたグルーブbにおける溶け込み溶接を行
うことによりフランジ12と柱材18とを溶接する(図
4参照)。なおこの際、グルーブbは逆台形状断面とな
っているので施工性の点で問題が生じることはない。
【0016】このようにして、フランジ12と柱材18
との溶接が終了したら、柱材18とウェブ10とを隅肉
溶接するとともにウェブ10と各裏当金20とを順次隅
肉溶接することにより、溶接組立H形鋼としての梁材と
被接続部材としての柱材との溶接接合を完了する(図5
aおよび図5b参照)。なお、ウェブ10と裏当金20
との隅肉溶接に際しては、この裏当金20にウェブ10
との面接触部24を設けてあるので吹き抜けなどによる
溶接欠陥の発生を阻止でき、従って、施工性の向上を図
ることができるものである。
【0017】また、この場合、裏当金として、図6に示
すように、矩形状に形成された平板部材22におけるウ
ェブに対向する面にウェブ10との面接触部24を残し
た状態で下方に斜めに切除するとともにこの切除面と柱
材18に対向する面とに連続する稜部分26を切除して
逃部28を形成した裏当金30を使用すれば、柱材18
とウェブ10とこの裏当金30の切除面がなすクルーブ
への溶接棒Cの挿入を容易化できるのでさらに施工性を
向上することができる。
【0018】
【発明の効果】先に述べたように、本発明に係る溶接組
立H形鋼の溶接接合方法によれば、2つに分けた裏当金
を、溶接組立H形鋼のウェブ両側においてフランジ内側
の非溶接部分、すなわち、全く障害のない部分に仮付け
するので簡便にかつ確実にその仮付け作業を行うことが
できる。
【0019】また、ウェブと裏当金との隅肉溶接に際し
ても、この裏当金にウェブとの面接触部を設けてあるの
で、吹き抜けなどによる溶接欠陥の発生を阻止でき、さ
らには、裏当金に逃部を設けた場合は溶接棒の挿入も容
易となるのでさらに施工性の向上を図ることができる等
種々の利点を有するものである。
【0020】以上、本発明に係る溶接組立H形鋼の溶接
接合方法の好適な実施例につき説明したが、本発明はこ
の実施例に限定されるものではなく、例えば、裏当金の
稜部分を切除して形成する逃部の傾斜や大きさを所望に
応じて変更する等、本発明の精神を逸脱しない範囲内に
おいて種々の変更をなし得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】溶接組立H形鋼としての梁材と被接続部材とし
ての柱とを突合わせて溶接接続する場合における梁の側
面説明図である。
【図2】図1に示す梁材に柱材を仮付けして組付けた
後、梁材のウェブ両側におけるフランジ内側に裏当金を
仮付けした状態の側面説明図である。
【図3】図2に示す裏当金と梁材と柱材との関係を示す
一部省略斜視図である。
【図4】梁材におけるフランジの開先と柱材の突合わせ
面とを溶着した状態の側面説明図である。
【図5】梁材と柱材との溶接接合が完了した状態の説明
図であって、aは側面説明図であり、bは断面説明図で
ある。
【図6】図2に示す裏当金の別の実施例と梁材と柱材と
の関係を示す反転した状態の一部省略斜視図である。
【符号の説明】
10 ウェブ、 12 梁フランジ、 14 梁
材、16 開先、 18 柱材、 20
裏当金、22 平板部材、 24 面接触部、 2
6 稜部分、28 逃部、 30 裏当金、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B23K 101:28

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フランジとウェブとを予め溶接して組立
    てたH形鋼と被接続部材との溶接接合に際し、溶接H形
    鋼における仮付け溶接もしくは隅肉溶接をその接合端部
    から若干離間した位置までとするとともにフランジに形
    成する開先の先端をウェブの接合端部から若干離間した
    位置となるように加工し、次にこの溶接組立H形鋼と被
    接続部材を組み付け、溶接組立H形鋼のウェブ両側にお
    いてフランジ内側の非溶接部分に裏当金を夫々仮付け
    し、次いで開先加工したフランジを被接続部材に溶接
    し、さらに被接続部材とウェブおよびウェブと各裏当金
    とを隅肉溶接することを特徴とする溶接組立H形鋼の溶
    接接合方法。
  2. 【請求項2】 裏当金のウェブの仮付け溶接あるいは隅
    肉溶接と対向する面の下部を斜めに切除することを特徴
    とする請求項1に記載の溶接組立H形鋼の溶接接合方
    法。
  3. 【請求項3】 裏当金のウェブの仮付け溶接あるいは隅
    肉溶接と対向する面の下部を斜めに切除し、さらにこの
    切除面と被接続部材に対向する面とに連続する稜部分を
    切除して逃部を形成することからなる請求項1に記載の
    溶接組立H形鋼の溶接接合方法。
JP29650092A 1992-10-09 1992-10-09 溶接組立h形鋼の溶接接合方法 Expired - Lifetime JPH0686006B2 (ja)

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