JPH06123036A - 超高強度ゴム補強用コードの製造方法 - Google Patents

超高強度ゴム補強用コードの製造方法

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JPH06123036A
JPH06123036A JP4270082A JP27008292A JPH06123036A JP H06123036 A JPH06123036 A JP H06123036A JP 4270082 A JP4270082 A JP 4270082A JP 27008292 A JP27008292 A JP 27008292A JP H06123036 A JPH06123036 A JP H06123036A
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JP
Japan
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cord
strength
adhesive
nylon
tension
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JP4270082A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Shikama
康博 四釜
Akie Okayasu
アキ枝 岡安
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 原糸強度11.0g/d以上の超高強度ナイ
ロン66及び/又はナイロン6からなるゴム補強用繊維
コードの加硫劣化、耐疲労性を向上させる。 【構成】 原糸強度11.0g/d以上の超高強度ナイ
ロン66及び/又はナイロン6からなるゴム補強用繊維
コードを接着剤処理するにあたり、コードあたり500
g以下の張力で接着剤に浸漬させた後、乾燥ゾーンの張
力(Z1 )が1(g/d)≦Z1 ≦2.2(g/d)
で、かつ乾燥ゾーン張力(Z1 )より熱セットゾーン張
力(Z2 )を低めにする超高強度ゴム補強用コードの製
造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原糸強度11.0g/
d以上の超高強度ナイロン66及び/又はナイロン6コ
ードの接着処理法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ナイロン繊維は、ゴム資材、特にタイヤ
補強材料の中で、優れた強力及び耐久性、耐熱性を有す
る為に、負荷重量が大きく使用条件が過酷な分野、即ち
トラック・バス用、建設車輛用、航空機用などの大型タ
イヤに適用されている。しかし、これらのタイヤは、乗
用車用タイヤなどに比較して重いので、コストダウン
や、軽量化による低燃費等の目的から、タイヤ内の補強
材の積層枚数の削減や、補強材料中のゴム補強用コード
(以下、コードという)の打ち込み本数の低減が強く要
求されている。
【0003】その為、最近では、従来のナイロン繊維よ
り大巾に強度を向上させたナイロン繊維が開発されてい
る。しかし、これらの超高強度ナイロン繊維は、従来の
接着処理を行うと強度が低下してしまい、原糸強度アッ
プのメリットがないとされていた。しかし、これらを解
決するために、特開昭60−104580号公報、特公
平3−40153号公報に開示されているように、高張
力をかけ、緊張状態で接着液に浸漬し、接着液がコード
内部まで浸透するのを防止することにより、コード強力
の低下を防止する方法が提案されている。
【0004】しかし、これらの方法では、確かに接着剤
処理コード(以下、ディップコードという。)の強力
は、高めに維持されるが、接着液がディップコード内部
まで浸透していないので、ディップコード内部の単糸が
動きやすく、タイヤ成型加硫時には、加硫温度によりデ
ィップコード内部に単糸の収縮が起こり、加硫後のゴム
中のコード(以下、加硫コードという。)の強力が低下
して、対ディップコード強力保持率が低下してしまうの
が実情であった。
【0005】しかも、このようなディップコードを用い
たタイヤで、走行による疲労試験を行うと、タイヤの圧
縮や伸長による変形時に、加硫後コード内部の単糸の擦
れが発生し、発熱が大きくなり、加硫コードの耐疲労性
が低下してくると同時に、これらの要因が複合して、タ
イヤサイズが変化する傾向があった。それゆえ、これら
の諸現象を軽減させる為に過剰な接着剤を使用したり、
従来の接着処理の前に新たな熱処理工程を追加したりし
て、これらの問題を回避しようと試みてはいるが、今だ
に充分確立出来ていないのが実情である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、過剰
な工程や過剰な接着剤の使用を回避し、ディップコード
の強度や加硫コードの強度低下を抑制し、タイヤ走行時
の発熱を少なくして、耐疲労性を大巾にアップすること
を可能にした超高強度コードの製造方法を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、原糸強
度11.0g/d以上のナイロン66及び/又はナイロ
ン6からなる繊維で構成されたゴム補強用繊維コードを
接着剤処理するにあたり、500g/コード以下の張力
で接着液に浸漬させた後、熱処理の第1ゾーンの張力
(Z1 )(以下単にZ1 という)、第2ゾーンの張力
(Z2 )(以下単にZ2 という)とを1g/d≦Z1
2.2g/dで、かつ、Z1 >Z2 の関係に設定する事
を特徴とする超高強度ゴム補強用コードの製造方法、で
ある。
【0008】本発明の製造方法は、コードを極めて軽微
な張力の500g/コード以下、より好ましくは200
g/コード以下で接着剤を含む溶液に浸漬し、コード内
部に接着剤を充分浸透させた後、第1ゾーンでの乾燥を
高張力下で通過させることで、一旦内部に浸透させた接
着剤をコードの外側に絞り出すことが重要である。この
時の、接着剤浸透時の張力が500g/コード以上だ
と、充分コードの内部まで接着剤を浸透させる事ができ
ない。
【0009】さらに、その時のZ1 は、1g/d以上
2.2g/d以下で、かつ、Z1 >Z 2 を満足しなけれ
ばならない。もしZ1 を1g/d以下に設定すると、接
着剤が十分に絞り出せないのと同時に、コードを構成す
る単糸の揃い方が、高張力時よりも不揃いになるので、
せっかく原糸強度をアップしても、充分ディップコード
としての強力アップにつながらない。更に、1≦Z1
2.2の条件を満足してもZ1 >Z2 の関係を満たさな
ければならない。
【0010】その理由は、例えば、Z1 ≦Z2 にする
と、第2ゾーンの熱セットの温度の方が第1ゾーンより
も高温になるので、第2ゾーンで更に、延伸がかかり、
第1ゾーンでコードを構成する単糸が揃い、接着剤の固
化により拘束したにもかかわらず、第2ゾーンでの強制
的な延伸によって、解撚トルクをもつ張力が働き、単糸
同士の拘束が破壊され、単糸同士の位置関係が劣化し、
加硫劣化と耐疲労性が低下する。原糸の強度アップ分を
耐疲労性まで極力残そうとするためには、高張力で単糸
の方向を揃え、第2ゾーン以後で単糸の位置関係を極力
変化させない事が不可欠である。
【0011】一方、Z1 が2.2g/dを越えると、接
着剤の絞り出しも、単糸の揃い方も充分であるが、引っ
張り過ぎによる繊維の微細構造の破壊等が発生しやすく
なってしまうので、ディップコードの強度は低下する傾
向になる。Z1 は、上記範囲であるが、より好ましくは
1.2g/d≦Z1 ≦1.9g/dであり、最も好まし
くは、1.3g/d≧Z1 ≧1.7g/dである。
【0012】本発明のポイントは、コード内部の過分な
接着剤の絞りだしと高強度糸に不可欠な単糸方向の揃え
とを絶妙なバランスにより同時に行うことにある。この
ことによりさらに特徴的なことは、本発明の製造方法で
接着剤処理をすると、ソフニング加工しないディップコ
ードの剛軟度がディップコードのデニールあたり18×
10-6LB−IN.以上のものが得られる。これは、本
願発明の製造方法で接着剤処理をすると、接着剤がコー
ド内部まで一旦入った後絞り出されるので、コード内部
に残っていた接着剤が乾燥、熱セットされる過程で固化
し、単糸同士が拘束し合うので、剛軟度はディップコー
ドのデニールあたり18×10-6LB−IN.以上の固
さになる。
【0013】これに対し、特開昭60−104580号
公報や、特公平3−40153号公報で開示されてい
る、コードを緊張下で接着液に浸漬させる方法は、接着
液がコード内部まで浸透しないので、ディップコード内
層部の単糸同士が拘束されず、ディップコードの剛軟度
がディップコードのデニールあたり18×10-6LB−
IN.以下の、非常に軟らかいものになってしまう。デ
ィップコードの単糸が拘束されないことにより発生する
大きな問題は、耐疲労性の試験の場合、単糸が擦れ合う
ことにより発熱し、タイヤサイズが変化すると同時に、
耐疲労性が低下してしまうことにある。
【0014】本発明の製造方法を、図1に示すディップ
コード処理装置に基づいて説明する。1は撚を施したコ
ードの送出装置、3は接着剤の浸漬装置、2、5、6、
7は張力制御装置、4は絞液装置兼張力制御装置、8は
ディップコードの巻取装置を示す。
【0015】9、9’は第1ゾーン、10は第2ゾー
ン、11は第3ゾーンであり、Z1 は絞液装置兼張力制
御装置4と張力制御装置5の間で加えられる。又、接着
液浸漬時の張力は、張力制御装置2と絞液装置兼張力制
御装置4によりコントロールされる。本発明に用いるナ
イロンは、ナイロン66及び/又はナイロン6である。
例えば、ナイロン66、ナイロン6、ナイロン6/66
の共重合体、ナイロン66/ナイロン6混合体などが挙
げられる。またナイロン66及び/又はナイロン6は、
他のアミド形成可能な化合物、例えば、脂肪族ジカルボ
ン酸、芳香族ジカルボン酸、脂肪族ジアミン、芳香族ジ
アミンなどから導かれる単位を少量含むものであっても
よい。
【0016】更に、本発明の製造方法に用いるコード
は、通常のナイロンタイヤコード用原糸に含有されてい
る添加剤、例えば熱安定剤、酸化防止剤、光安定剤、滑
剤、可塑剤、増粘剤などを含んでもよい。本発明に使用
される接着剤は、例えば、多価フェノールとホルマリン
縮合物にゴムラテックスを添加した、いわゆる、RF/
Lがあるが、特に限定されるものではなく、ディップコ
ードの調製に従来から常用されるものの中から、適宜選
定したものを用いればよい。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例を挙げて具体的に説明
する。なお、物性評価は以下の方法で行った。 蟻酸相対粘度 硫酸相対粘度90%蟻酸のポリマー濃度8.4重量%溶
液の、95.5%硫酸のポリマー濃度1.0重量%溶液
の25℃における溶液相対粘度をいう。 剛軟度 ASTM D747に準じて行った。オルゼン式ステフ
ネステスターで、引き揃えた10本のディップコードの
曲げ応力の最大値を測定し、その値をディップコードの
デニール当たりの剛軟度(LB−IN×10-6)に換算
した。 接着力 ゴムブロックからディップコードを引き抜く時に所用な
力であり、ディップコードを厚さ5mmのカーカス用ゴ
ムシートではさみ、埋め込み長さ1cmの金型内にて加
硫する。加硫条件は150℃、30分、ゲージ圧35k
g/cm2 である。加硫後得られたゴムブロックからデ
ィップコードを引き抜き、接着強力とした。 フィラメント抜け度合 RF/L液のコード内浸透度合と、単糸同士の拘束状態
を比較する為に、樹脂で包埋したディップコードをミク
ロトーム(日本ミクロトーム研究所製)でカット、切片
を顕微鏡用プレパラートに作成する際、オリーブ油をス
ライドグラスにたらし、切片を載せ、その上にカバーグ
ラスをかけた後のフィラメントのばらける度合を測定し
た。判定は、そのばらけが極めて少ないものを○、やや
あるものを△、多発するものを×とした。 加硫劣化 加硫工程でのディップコードの強力低下の度合いを示す
特性であり、加硫工程後のコード強力で示す。
【0018】試験は、耐疲労性の測定に使用するチュー
ブと同一方法で作成する。この時の加硫条件は、150
℃、40分、ゲージ圧50kg/cm2 である。加硫
後、得られたチューブを解体し、コードをゴムから引き
剥がし、強力を測定した。 耐疲労性 JIS L−1017に準じて行ったチューブの300
分疲労後のコード強力である。チューブの曲げ角度は9
0度、チューブのコード本数は1260D/2の場合に
65本、1890D/2の場合に45本である。チュー
ブ内圧は3.5kg/cm2 、回転数は850rpm.
である。 チューブ表面温度 JIS L−1017に準じて行った耐疲労性試験時
に、スタートから20分後のチューブ表面温度をOPT
EX(株)製非接触温度測定器にて、チューブを回転さ
せながら、チューブの中心部の最高温度を測定した。 チューブ変形 疲労前のチューブ長さから疲労後のチューブ長さを引い
た値(mm)とした。 破断強力、破断伸度 JIS L−1017に準じて行った。
【0019】
【実施例1】蟻酸相対粘度100.0の高重合度300
℃にて、0.23mmφの210個の紡口から紡出し、
300℃、15cmの加熱筒を通過せしめた後、温度2
0℃、風速0.5m/sの冷却風で冷却した後、非水系
の油剤を対ポリマー2%付与した。
【0020】引き続き、第1ゴデットロール温度65
℃、第2ゴデッドロール温度215℃、第3ゴデッドロ
ール温度220℃の各温度で、延伸、熱セットを行い、
1600m/分の速度で巻き取った。延伸比は6.2で
あった。得られた原糸は1260D/210fであり、
強度11.8g/d、伸度14.0%であった。2本の
得られた原糸に別々に下撚(Z方向)を39回/10c
m加え、更に2本を引き揃えて上撚(S方向)を39回
/10cm加え1260/2のコードを作成した。
【0021】次いで、図1のディップコード製造装置に
て接着剤処理を行った。張力制御装置2と絞液装置兼張
力制御装置4の間の張力を100g/コードとして、R
F/Lを接着剤の浸漬装置3で浸漬した。第1ゾーンの
温度160℃、絞液装置兼張力制御装置4と張力制御装
置5の間でのZ1 が1.3g/d、時間が120秒、第
2ゾーンの温度が225℃張力制御装置5と6との間で
のZ2 が1.0g/d、時間が40秒、第3ゾーンの温
度が225℃、張力制御装置6と7との間での第3ゾー
ン張力(以下Z3 という)が0.7g/d、時間が40
秒の条件で行った。ディップ時の伸長率は6.0%であ
った。得られたディップコードの各特性を表1に示す。
【0022】
【実施例2】実施例1に基づき、蟻酸相対粘度82.5
の高重合度のポリマーを用いて、強度が11.4g/
d、伸度が13.8%を有するナイロン66の1890
d/312fの原糸を得た。得られた原糸に下撚、上撚
各32回/10cmの撚を加え、1890d/2のコー
ドとし、次いで、図1のディップコード製造装置にて、
接着剤付与時の張力制御装置2と絞液装置兼張力制御装
置4の張力100g/コードでRF/Lに浸漬させた
後、第1ゾーンの温度が160℃、Z1 が1.7g/
d、時間が120秒、第2ゾーンの温度が230℃、Z
2 が1.2g/d、時間が40秒、第3ゾーンの温度が
230℃、Z3 が0.9g/d、時間が40秒であっ
た。ディップコードの特性を表1に示す。
【0023】
【比較例1】実施例1において、絞液装置兼張力制御装
置4、張力制御装置5間のZ1 を0.5g/dにして接
着剤処理をした。得られたディップコードの特性を表1
に示す。加硫劣化性、耐疲労性が低下することが解る。
【0024】
【比較例2】実施例1において、Z1 を2.4g/dに
して接着剤処理をした。得られたディップコードの特性
を表1に示す。緊張とリラックス熱処理のバランスがく
ずれ、加硫劣化性が低下することが解る。
【0025】
【比較例3】実施例1において、張力制御装置2、絞液
装置兼張力制御装置4間の張力を3100g/コード、
1 を1.2g/dにして接着剤処理をした。得られた
ディップコードの特性を表1に示す。高張力下で接着剤
に浸漬させるので、ディップコードの中までRF/Lが
浸透しないので、加硫劣化性は悪く、耐疲労性も低下す
る。又、チューブの発熱が大きく、疲労後のチューブも
収縮が大きい。又、ディップコードの剛軟度は非常に低
い。又、RF/Lが中まで浸透しないので、ミクロトー
ムでの切片作成時や、プレパラート作成時のフィラメン
ト抜け度合が大きく、単糸が拘束されていないことが確
認できる。
【0026】
【比較例4】実施例1において、Z1 を1.2g/d、
2 を1.2g/dにして接着剤処理をした。得られた
ディップコードの特性を表1に示す。疲労性にあまり効
果のないことが解る。
【0027】
【実施例3】硫酸相対粘度3.8のナイロン6の高重合
チップを、280℃で0.25mmφの312個の紡口
から紡出し、未延伸の状態で巻き取った。次いで、延伸
機にて、5.45の延伸比、プレート温度195℃にて
延伸を施した。得られた原糸は1890d/312fで
あり、強度が11.1g/d、伸度が23.0%であっ
た。
【0028】得られた原糸に、下撚、上撚に32回/1
0cmの撚りを加え、1890d/2のコードとし次い
で、図1のディップコード製造装置にて接着剤処理を行
った。張力制御装置2と絞液装置兼張力制御装置4の間
の張力を100g/cordとし、RF/Lを接着剤の
浸漬装置3で浸漬した。第1ゾーンの温度が155℃、
1 が1.6g/d、時間が120秒、第2ゾーンの温
度が210℃、Z2 が1.2g/d、時間が40秒、第
3ゾーンの温度が210℃、Z3 が0.9g/d、時間
が40秒で行った。得られたディップコードの特性を表
1に示す。
【0029】表1に示すごとく、本発明によれば、優れ
た強伸度特性と、従来と同等の接着力を有するディップ
コードが得られ、疲労時の発熱も抑えられる事が確認さ
れ、タイヤの軽量化とタイヤ特性の向上という、二つの
課題を併せ解決することが出来る。
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】本発明の製造方法で接着処理したナイロ
ン66及び/又はナイロン6の超高強度コードは、従来
のものに比較して過剰な工程や過剰な接着剤の使用を回
避し、加硫劣化、耐疲労性が大巾に改良されたものであ
る。また、ディップコードの強度や加硫コードの強度の
低下を抑制し、タイヤ走行時の発熱を少なくして、耐疲
労性を大巾にアップすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法に用いられるディップコード
製造装置を模式的に示す説明図。
【符号の説明】
1 撚を施したコードの送出装置、 2 張力制御装置 3 接着剤の浸漬装置、 4 絞液装置兼張力制御装置、 5、6、7 張力制御装置 8 ディップコードの巻取装置、 9、9′第1ゾーン 10 第2ゾーン、 11 第3ゾーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06M 15/693 // B29B 11/16 9350−4F 15/08 9350−4F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原糸強度11g/d以上のナイロン66
    及び/又はナイロン6からなる繊維で構成されたゴム補
    強用コードを接着剤処理するにあたり、500g/コー
    ド以下の張力で接着液に浸漬させた後、第1ゾーンの張
    力(Z1 )と第2ゾーンの張力(Z2 )とを1g/d≦
    1 ≦2.2g/dで、かつ、Z1 >Z2 の関係に設定
    することを特徴とする超高強度ゴム補強用コードの製造
    方法。
JP4270082A 1992-10-08 1992-10-08 超高強度ゴム補強用コードの製造方法 Withdrawn JPH06123036A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100214298B1 (ko) * 1997-04-25 1999-08-02 조민호 신축 탄성 복합사의 제조방법
JP2007191832A (ja) * 2006-01-20 2007-08-02 Bridgestone Corp タイヤ用補強材及び空気入りタイヤ
JP2011202342A (ja) * 2011-07-22 2011-10-13 Bridgestone Corp タイヤ用補強材及び空気入りタイヤ
CN114351380A (zh) * 2021-12-07 2022-04-15 张家港市远程化纤有限公司 一种锦纶6帘子布浸胶工艺

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