JPH06122905A - 球状銀微粉の製造方法 - Google Patents
球状銀微粉の製造方法Info
- Publication number
- JPH06122905A JPH06122905A JP29661792A JP29661792A JPH06122905A JP H06122905 A JPH06122905 A JP H06122905A JP 29661792 A JP29661792 A JP 29661792A JP 29661792 A JP29661792 A JP 29661792A JP H06122905 A JPH06122905 A JP H06122905A
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- JP
- Japan
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- silver powder
- polyvinylpyrrolidone
- globular
- silver
- formalin
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- Pending
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- Manufacture Of Metal Powder And Suspensions Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 電子部品に有効な易分散性でペースト製造性
が優れた球状または角球状の銀粉の製造方法を提供す
る。 【構成】 硝酸銀水溶液に還元剤としてNaBH4 、ホ
ルマリン、ハイドロキノンのうちの1種とポリビニルピ
ロリドンを用いて反応を行う点に特徴がある。
が優れた球状または角球状の銀粉の製造方法を提供す
る。 【構成】 硝酸銀水溶液に還元剤としてNaBH4 、ホ
ルマリン、ハイドロキノンのうちの1種とポリビニルピ
ロリドンを用いて反応を行う点に特徴がある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセラミックコンデンサ
ー、セラミックバリスタ、セラミックサミスタ、圧電素
子、サーディブ、HIC等の電子部品の電極形成に用い
られる微細で易分散な銀微粉末の製造方法に関する。
ー、セラミックバリスタ、セラミックサミスタ、圧電素
子、サーディブ、HIC等の電子部品の電極形成に用い
られる微細で易分散な銀微粉末の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】銀微粉末の製造方法としては、硝酸銀水
溶液に水酸化ナトリウムを加えて酸化銀とするか、炭酸
ナトリウムを加えて炭酸銀とした後、ホルマリンあるい
はヒドラジンで還元して得るのが一般的である。しかし
上記の方法でデキストリンを添加する必要があり、この
濃度を高くすると銀粉の粒径が小さくなる傾向がある。
一方ゼラチンを添加する方法もあるが、これらの添加物
は親水性ポリマーで生成した銀粉に吸着し易く、ペース
ト製造に際して油性ビヒクルとなじまず銀粉の分散を阻
害する。
溶液に水酸化ナトリウムを加えて酸化銀とするか、炭酸
ナトリウムを加えて炭酸銀とした後、ホルマリンあるい
はヒドラジンで還元して得るのが一般的である。しかし
上記の方法でデキストリンを添加する必要があり、この
濃度を高くすると銀粉の粒径が小さくなる傾向がある。
一方ゼラチンを添加する方法もあるが、これらの添加物
は親水性ポリマーで生成した銀粉に吸着し易く、ペース
ト製造に際して油性ビヒクルとなじまず銀粉の分散を阻
害する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
欠点を解消し易分散性でペースト製造性が優れた球状ま
たは角球状の銀粉の製造方法を提供することにある。
欠点を解消し易分散性でペースト製造性が優れた球状ま
たは角球状の銀粉の製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、硝酸銀水溶液に還元剤としてNaBH4、
ホルマリン、ハイドロキノンのうちの1種とポリビニル
ピロリドンを用いて反応を行う点に特徴がある。
に本発明は、硝酸銀水溶液に還元剤としてNaBH4、
ホルマリン、ハイドロキノンのうちの1種とポリビニル
ピロリドンを用いて反応を行う点に特徴がある。
【0005】
【作用】本発明ではNaBH4 、ホルマリン、ハイドロ
キノンのうちの1種を用いれば良くポリビニールピロリ
ドンと組み合わせて硝酸銀水溶液の還元を行う必要があ
る。ポリビニールピロリドンの分子量は15,000〜
100,000の範囲であれば良く、この範囲を外れる
と銀粉が球状でなくなる。上記分子量の範囲では該分子
量が大きいほど銀粉の粒径が小さくなる。
キノンのうちの1種を用いれば良くポリビニールピロリ
ドンと組み合わせて硝酸銀水溶液の還元を行う必要があ
る。ポリビニールピロリドンの分子量は15,000〜
100,000の範囲であれば良く、この範囲を外れる
と銀粉が球状でなくなる。上記分子量の範囲では該分子
量が大きいほど銀粉の粒径が小さくなる。
【0006】
(実施例−1)L−アスコルビン酸35g、亜硫酸アン
モニウム50gの2リットル水溶液に、ポリビニールピ
ロリドン(分子量30,000)8gを添加溶解した。
硝酸銀85gアンモニア水74ミリリットルからなる錯
塩水溶液1リットルを15℃で添加撹拌し、0.3ミク
ロンの銀粉53gを得た。シグマは0.02であった。
この実験において、ポリビニールピロリドンの分子量を
90,000のものに置き換えれば、得られた銀粉は平
均粒径は0.16ミクロンであった。
モニウム50gの2リットル水溶液に、ポリビニールピ
ロリドン(分子量30,000)8gを添加溶解した。
硝酸銀85gアンモニア水74ミリリットルからなる錯
塩水溶液1リットルを15℃で添加撹拌し、0.3ミク
ロンの銀粉53gを得た。シグマは0.02であった。
この実験において、ポリビニールピロリドンの分子量を
90,000のものに置き換えれば、得られた銀粉は平
均粒径は0.16ミクロンであった。
【0007】(実施例−2)L−アスコルビン酸35g
亜硫酸アンモニウム30gアンモニア水10ミリリット
ルを純水2リットルに溶解し、ポリビニールピロリドン
(分子量30,000)8gを添加溶解した。硝酸銀8
5gアンモニア水74ミリリットルからなる錯塩水溶液
1リットルを10℃で添加撹拌し、平均粒径0.5ミク
ロンの球状銀粉53.5gを得た。この実験において、
ポリビニールピロリドンの分子量を90,000のもの
に置き換えれば、得られた銀粉の平均粒径は0.35ミ
クロンを示した。実施例−1および実施例−2にて示さ
れるように、ポリビニールピロリドンの分子量を変える
ことによって粒径を制御することができた。同一条件下
ポリビニールピロリドンの分子量が大きければ得られる
球状銀粉の粒径は小さくなる。
亜硫酸アンモニウム30gアンモニア水10ミリリット
ルを純水2リットルに溶解し、ポリビニールピロリドン
(分子量30,000)8gを添加溶解した。硝酸銀8
5gアンモニア水74ミリリットルからなる錯塩水溶液
1リットルを10℃で添加撹拌し、平均粒径0.5ミク
ロンの球状銀粉53.5gを得た。この実験において、
ポリビニールピロリドンの分子量を90,000のもの
に置き換えれば、得られた銀粉の平均粒径は0.35ミ
クロンを示した。実施例−1および実施例−2にて示さ
れるように、ポリビニールピロリドンの分子量を変える
ことによって粒径を制御することができた。同一条件下
ポリビニールピロリドンの分子量が大きければ得られる
球状銀粉の粒径は小さくなる。
【0008】(実施例−3)フェニドン2g、ハイドロ
キノン10g、亜硫酸アンモニウム60g、及びポリビ
ニルピロリドン(分子量30,000)2gを純水2リ
ットルに溶解する。この溶液に、硝酸銀85g、アンモ
ニア水75ミリリットルからなる錯塩溶液1リットルを
撹拌添加し、平均粒径0.7ミクロンの角球状の銀粉5
3gを得た。本銀粉は、単分散の良好なものであった。
キノン10g、亜硫酸アンモニウム60g、及びポリビ
ニルピロリドン(分子量30,000)2gを純水2リ
ットルに溶解する。この溶液に、硝酸銀85g、アンモ
ニア水75ミリリットルからなる錯塩溶液1リットルを
撹拌添加し、平均粒径0.7ミクロンの角球状の銀粉5
3gを得た。本銀粉は、単分散の良好なものであった。
【0009】(実施例−4)硝酸銀170gアンモニア
水150ミリリットルからなる錯塩水溶液1000ミリ
リットルとベンシル(NaBH4 12%、NaOH40
%、ベントロン社製)65gを含む水溶液1000ミリ
リットルをポリビニールピロリドン(分子量3,00
0)4gの存在下で混合撹拌し、単分散球状銀粉107
gを得た。平均粒径は0.20ミクロンを示し、分散性
の極めて良好なものであった。
水150ミリリットルからなる錯塩水溶液1000ミリ
リットルとベンシル(NaBH4 12%、NaOH40
%、ベントロン社製)65gを含む水溶液1000ミリ
リットルをポリビニールピロリドン(分子量3,00
0)4gの存在下で混合撹拌し、単分散球状銀粉107
gを得た。平均粒径は0.20ミクロンを示し、分散性
の極めて良好なものであった。
【0010】(実施例−5)硝酸銀170gを純水1リ
ットルに溶解し、カセイソーダ45gを含む水溶液20
0ミリリットルを加え酸化銀の沈殿を得た。上澄を排出
し、つぎにアンモニア水150ミリリットル、ポリビニ
ールピロリドン4gを添加溶解した。カセイソーダ45
gを純水1リットルに溶かしホルマリン110gを添加
した還元剤溶液を添加撹拌し、平均粒径0.25ミクロ
ンの単分散銀粉107gを得た。
ットルに溶解し、カセイソーダ45gを含む水溶液20
0ミリリットルを加え酸化銀の沈殿を得た。上澄を排出
し、つぎにアンモニア水150ミリリットル、ポリビニ
ールピロリドン4gを添加溶解した。カセイソーダ45
gを純水1リットルに溶かしホルマリン110gを添加
した還元剤溶液を添加撹拌し、平均粒径0.25ミクロ
ンの単分散銀粉107gを得た。
【0011】
【発明の効果】本発明を行うことにより、電子部品に有
効な易分散性でペースト製造性が優れた球状または角球
状の銀粉の製造方法を提供することができる。
効な易分散性でペースト製造性が優れた球状または角球
状の銀粉の製造方法を提供することができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 硝酸銀水溶液に還元剤としてNaBH
4 、ホルマリン、ハイドロキノンのうちの1種とポリビ
ニールピロリドンを用いて反応を行うことを特徴とする
球状銀粉の製造方法。 - 【請求項2】 上記ポリビニールピロリドンの分子量が
15,000〜100,000の範囲であることを特徴
とする請求項1記載の球状銀粉の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29661792A JPH06122905A (ja) | 1992-10-09 | 1992-10-09 | 球状銀微粉の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29661792A JPH06122905A (ja) | 1992-10-09 | 1992-10-09 | 球状銀微粉の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06122905A true JPH06122905A (ja) | 1994-05-06 |
Family
ID=17835873
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29661792A Pending JPH06122905A (ja) | 1992-10-09 | 1992-10-09 | 球状銀微粉の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06122905A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996024938A1 (fr) * | 1995-02-08 | 1996-08-15 | Hitachi Chemical Co., Ltd. | Poudre composite conductrice, pate conductrice, procede de production de cette pate, circuit electrique et son procede de fabrication |
KR100436523B1 (ko) * | 2001-11-28 | 2004-06-22 | (주)케미피아 | 액상 환원법을 이용한 미세금속 제조방법 |
KR100490668B1 (ko) * | 2002-11-29 | 2005-05-24 | (주)창성 | 습식환원법에 의한 극미세 은분말의 제조방법 |
KR101953619B1 (ko) * | 2018-05-08 | 2019-03-05 | 대주전자재료 주식회사 | 방사형 중공형 은 입자를 포함하는 은 분말 및 이의 제조방법 |
US10357824B2 (en) | 2015-12-03 | 2019-07-23 | Mitsui Mining & Smelting Co., Ltd. | Dendritic silver powder |
US11008470B2 (en) | 2019-03-28 | 2021-05-18 | Noritake Co., Limited | Core-shell particles and use thereof |
US11219883B2 (en) | 2018-10-18 | 2022-01-11 | Noritake Co., Limited | Ag—Pd core-shell particle and use thereof |
-
1992
- 1992-10-09 JP JP29661792A patent/JPH06122905A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996024938A1 (fr) * | 1995-02-08 | 1996-08-15 | Hitachi Chemical Co., Ltd. | Poudre composite conductrice, pate conductrice, procede de production de cette pate, circuit electrique et son procede de fabrication |
KR100436523B1 (ko) * | 2001-11-28 | 2004-06-22 | (주)케미피아 | 액상 환원법을 이용한 미세금속 제조방법 |
KR100490668B1 (ko) * | 2002-11-29 | 2005-05-24 | (주)창성 | 습식환원법에 의한 극미세 은분말의 제조방법 |
US10357824B2 (en) | 2015-12-03 | 2019-07-23 | Mitsui Mining & Smelting Co., Ltd. | Dendritic silver powder |
KR101953619B1 (ko) * | 2018-05-08 | 2019-03-05 | 대주전자재료 주식회사 | 방사형 중공형 은 입자를 포함하는 은 분말 및 이의 제조방법 |
US11219883B2 (en) | 2018-10-18 | 2022-01-11 | Noritake Co., Limited | Ag—Pd core-shell particle and use thereof |
US11008470B2 (en) | 2019-03-28 | 2021-05-18 | Noritake Co., Limited | Core-shell particles and use thereof |
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