JPH06122584A - ガラス肥料及びガラス肥料土 - Google Patents
ガラス肥料及びガラス肥料土Info
- Publication number
- JPH06122584A JPH06122584A JP4298263A JP29826392A JPH06122584A JP H06122584 A JPH06122584 A JP H06122584A JP 4298263 A JP4298263 A JP 4298263A JP 29826392 A JP29826392 A JP 29826392A JP H06122584 A JPH06122584 A JP H06122584A
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- JP
- Japan
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- fertilizer
- weight
- glass
- soil
- glass fertilizer
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- Pending
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C05—FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
- C05B—PHOSPHATIC FERTILISERS
- C05B17/00—Other phosphatic fertilisers, e.g. soft rock phosphates, bone meal
Abstract
(57)【要約】
【目的】 遅効性肥料において、肥料の溶出を経時的に
変化することなく肥料効果に対する信頼性を確保し、植
物の根全体に肥料が分散するものとし、肥料の吸収効率
を向上すること。 【構成】 ＳiＯ2 ２０〜８０重量％、Ｋ2Ｏ １５〜６
０重量％およびＰ2Ｏ5 ５〜３０重量％を主成分とし、
これと微量元素としてＮ2、ＭgＯ、ＣaＯ、Ｎa2Ｏ、Ｆe
2Ｏ3、ＺnＯ、ＭnＯおよびＣuＯから成る群の一部また
は全体 ０〜２０重量％とからなるガラス肥料、及び、
重量比においてこのガラス肥料３〜４０と粘土１００と
を含むガラス肥料土である。
変化することなく肥料効果に対する信頼性を確保し、植
物の根全体に肥料が分散するものとし、肥料の吸収効率
を向上すること。 【構成】 ＳiＯ2 ２０〜８０重量％、Ｋ2Ｏ １５〜６
０重量％およびＰ2Ｏ5 ５〜３０重量％を主成分とし、
これと微量元素としてＮ2、ＭgＯ、ＣaＯ、Ｎa2Ｏ、Ｆe
2Ｏ3、ＺnＯ、ＭnＯおよびＣuＯから成る群の一部また
は全体 ０〜２０重量％とからなるガラス肥料、及び、
重量比においてこのガラス肥料３〜４０と粘土１００と
を含むガラス肥料土である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は遅効性のガラス肥料及び
ガラス肥料土に係る。
ガラス肥料土に係る。
【０００２】
【従来の技術】従来の遅効性肥料としては、薬剤表面を
高分子物質で蔽い、肥料が粒の外部に溶けでる速さをコ
ントロ-ルするものが一般的であった。
高分子物質で蔽い、肥料が粒の外部に溶けでる速さをコ
ントロ-ルするものが一般的であった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来の遅効性肥料はコ
−ティング膜で溶出速度をコントロ−ルするために肥料
の流出量は経時的に変化するという問題があった。ま
た、従来の遅効性肥料は、どうしても根の一部に肥料が
集中するという問題があった。
−ティング膜で溶出速度をコントロ−ルするために肥料
の流出量は経時的に変化するという問題があった。ま
た、従来の遅効性肥料は、どうしても根の一部に肥料が
集中するという問題があった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題
を解決するために成されたものでであり、第一に、Ｓi
Ｏ2 ２０〜８０重量％、Ｋ2Ｏ １５〜６０重量％および
Ｐ2Ｏ5 ５〜３０重量％を主成分とし、これと微量元素
としてＮ2、ＭgＯ、ＣaＯ、Ｎa2Ｏ、Ｆe2Ｏ3、ＺnＯ、
ＭnＯおよびＣuＯから成る群の一部または全体 ０〜２
０重量％とからなるガラス肥料に係り、第二に、ＳiＯ2
２０〜８０重量％、Ｋ2Ｏ １５〜６０重量％およびＰ2
Ｏ5 ５〜３０重量％を主成分とし、これと微量元素とし
てＮ2、ＭgＯ、ＣaＯ、Ｎa2Ｏ、Ｆe2Ｏ3、ＺnＯ、ＭnＯ
およびＣuＯから成る群の一部または全体 ０〜２０重量
％とからなる原料を加熱溶融後水砕、さらに乾燥後粉砕
して成るガラス肥料に係り、第三に、重量比において粘
土１００および請求項２のガラス肥料３〜４０から成る
原料を造粒後乾燥焼成して成るガラス肥料土に係り、第
四に、重量比において粘土１００、請求項２の遅効性肥
料３〜４０および化学窒素肥料と有機バインダー３〜２
０から成る原料を造粒後乾燥焼成して成るガラス肥料土
に係る。第３、第４の遅効性ガラス肥料土は園芸用肥料
土として好適なものである。
を解決するために成されたものでであり、第一に、Ｓi
Ｏ2 ２０〜８０重量％、Ｋ2Ｏ １５〜６０重量％および
Ｐ2Ｏ5 ５〜３０重量％を主成分とし、これと微量元素
としてＮ2、ＭgＯ、ＣaＯ、Ｎa2Ｏ、Ｆe2Ｏ3、ＺnＯ、
ＭnＯおよびＣuＯから成る群の一部または全体 ０〜２
０重量％とからなるガラス肥料に係り、第二に、ＳiＯ2
２０〜８０重量％、Ｋ2Ｏ １５〜６０重量％およびＰ2
Ｏ5 ５〜３０重量％を主成分とし、これと微量元素とし
てＮ2、ＭgＯ、ＣaＯ、Ｎa2Ｏ、Ｆe2Ｏ3、ＺnＯ、ＭnＯ
およびＣuＯから成る群の一部または全体 ０〜２０重量
％とからなる原料を加熱溶融後水砕、さらに乾燥後粉砕
して成るガラス肥料に係り、第三に、重量比において粘
土１００および請求項２のガラス肥料３〜４０から成る
原料を造粒後乾燥焼成して成るガラス肥料土に係り、第
四に、重量比において粘土１００、請求項２の遅効性肥
料３〜４０および化学窒素肥料と有機バインダー３〜２
０から成る原料を造粒後乾燥焼成して成るガラス肥料土
に係る。第３、第４の遅効性ガラス肥料土は園芸用肥料
土として好適なものである。
【０００５】
【作用】本発明は肥料成分の元素をガラス化することに
より、遅効性を達成すると共に肥料の溶出は経時的に変
化することなく肥料効果に対する信頼性を有し、特に粘
土を含有する肥料土は、植物の根全体に肥料が分散され
ることとなり、肥料の吸収効率が非常に高いものであ
る。さらに、本発明肥料土は強度があり、気孔率が高
く、保水性に優れ、雨水等によって、いたずらに河川へ
流出することがない。
より、遅効性を達成すると共に肥料の溶出は経時的に変
化することなく肥料効果に対する信頼性を有し、特に粘
土を含有する肥料土は、植物の根全体に肥料が分散され
ることとなり、肥料の吸収効率が非常に高いものであ
る。さらに、本発明肥料土は強度があり、気孔率が高
く、保水性に優れ、雨水等によって、いたずらに河川へ
流出することがない。
【０００６】また、本発明肥料及び肥料土は殺虫効果の
あるガラスを含有させることで消毒と施肥を一度に済ま
すこともできる。
あるガラスを含有させることで消毒と施肥を一度に済ま
すこともできる。
【０００７】さらに、本発明肥料土に結合剤としてＰＶ
Ａを使用すれば高温で焼成しなくても肥料土としての形
状を維持できるので、この中に種子を埋め込んで種と肥
料と土と一体化したものとすることも可能である。
Ａを使用すれば高温で焼成しなくても肥料土としての形
状を維持できるので、この中に種子を埋め込んで種と肥
料と土と一体化したものとすることも可能である。
【０００８】
【実施例１】本発明遅効性ガラス肥料の基本組成ＳiＯ
2、Ｋ2Ｏ、Ｐ2Ｏ5をＫ2Ｏ／Ｐ2Ｏ5＝２となるように、
それぞれ重量％において２５、５０、２５の割合で含有
するもの、４０、４０、２０の割合で含有するもの、５
５、３０、１５の割合で含有するものを製造した。これ
らは表１においてそれぞれＡ、Ｂ、Ｃとして示す。な
お、これらガラス肥料の粒度はいずれも０.８５ないし
２.３８ｍｍである。
2、Ｋ2Ｏ、Ｐ2Ｏ5をＫ2Ｏ／Ｐ2Ｏ5＝２となるように、
それぞれ重量％において２５、５０、２５の割合で含有
するもの、４０、４０、２０の割合で含有するもの、５
５、３０、１５の割合で含有するものを製造した。これ
らは表１においてそれぞれＡ、Ｂ、Ｃとして示す。な
お、これらガラス肥料の粒度はいずれも０.８５ないし
２.３８ｍｍである。
【表１】 これらのガラス肥料１ｇを蒸留水５０ｍｌに２５℃で浸
漬し、Ｓi、Ｋ、Ｐの平均溶出量を測定したところ、図
面のごとくであり、ＳiＯ2添加量で溶出速度をコントロ
−ルでき、ＳiＯ2増加によりより遅効性となることが明
らかとなった。
漬し、Ｓi、Ｋ、Ｐの平均溶出量を測定したところ、図
面のごとくであり、ＳiＯ2添加量で溶出速度をコントロ
−ルでき、ＳiＯ2増加によりより遅効性となることが明
らかとなった。
【０００９】
【実施例２】ガラス肥料（ＳiＯ2 ６０％、Ｋ2Ｏ ３２
％、Ｐ2Ｏ5 ８％）、化学肥料（Ｎ ３１％）、粘土をボ
−ルミルで粉砕したもの３種（＃１〜＃３）を造粒し、
焼成した。調合比、焼成温度等は表２に示す通りであ
る。いずれも粒子の強度は充分にあり、水に浸漬しても
崩壊するものはなかった。なお、粒子経５ｍｍに造粒し
た上記＃１および＃２のガラス肥料土２５ｇに、２０ｍ
ｌ／ｈｒの割合で水を連続滴下し経時的な成分溶出量を
測定し、２５℃における測定結果を表３に示した。これ
によれば、経時的には若干減少傾向を示すが、ほぼリニ
ア−な溶出を示した。
％、Ｐ2Ｏ5 ８％）、化学肥料（Ｎ ３１％）、粘土をボ
−ルミルで粉砕したもの３種（＃１〜＃３）を造粒し、
焼成した。調合比、焼成温度等は表２に示す通りであ
る。いずれも粒子の強度は充分にあり、水に浸漬しても
崩壊するものはなかった。なお、粒子経５ｍｍに造粒し
た上記＃１および＃２のガラス肥料土２５ｇに、２０ｍ
ｌ／ｈｒの割合で水を連続滴下し経時的な成分溶出量を
測定し、２５℃における測定結果を表３に示した。これ
によれば、経時的には若干減少傾向を示すが、ほぼリニ
ア−な溶出を示した。
【表２】
【表３】
【００１０】
【発明の効果】本発明ガラス肥料またはガラス肥料土は
肥料効果が遅効性であり、特に経時的な溶出量がほぼ一
定して安定的であり、特にガラス肥料に粘土あるいは粘
土と化学肥料を配した本発明肥料土は成分が全体に均一
に分布しており、植物の根からの吸収効率が高く、保水
性が良く、軽く、球状で排水性に優れることから家庭園
芸用、芝生用として極めて適している。また、本発明肥
料土は殺虫効果、除草効果のある成分を添加することに
より複合効果を持たせることもできるものである。
肥料効果が遅効性であり、特に経時的な溶出量がほぼ一
定して安定的であり、特にガラス肥料に粘土あるいは粘
土と化学肥料を配した本発明肥料土は成分が全体に均一
に分布しており、植物の根からの吸収効率が高く、保水
性が良く、軽く、球状で排水性に優れることから家庭園
芸用、芝生用として極めて適している。また、本発明肥
料土は殺虫効果、除草効果のある成分を添加することに
より複合効果を持たせることもできるものである。
【図１】本発明ガラス肥料の水に対する溶出量を示す図
である。
である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｃ０５Ｄ 9:02）
Claims (4)
- 【請求項１】 ＳiＯ2 ２０〜８０重量％、Ｋ2Ｏ １５
〜６０重量％およびＰ2Ｏ5 ５〜３０重量％を主成分と
し、これと微量元素としてＮ2、ＭgＯ、ＣaＯ、Ｎa2
Ｏ、Ｆe2Ｏ3、ＺnＯ、ＭnＯおよびＣuＯから成る群の一
部または全体 ０〜２０重量％とからなるガラス肥料 - 【請求項２】 ＳiＯ2 ２０〜８０重量％、Ｋ2Ｏ １５
〜６０重量％およびＰ2Ｏ5 ５〜３０重量％を主成分と
し、これと微量元素としてＮ2、ＭgＯ、ＣaＯ、Ｎa2
Ｏ、Ｆe2Ｏ3、ＺnＯ、ＭnＯおよびＣuＯから成る群の一
部または全体 ０〜２０重量％とからなる原料を加熱溶
融後水砕、さらに乾燥後粉砕して成るガラス肥料 - 【請求項３】 重量比において粘土１００および請求項
１の遅効性肥料３〜４０から成る原料を造粒後乾燥また
は乾燥焼成して成るガラス肥料土 - 【請求項４】 重量比において粘土１００、請求項１の
遅効性肥料３〜４０および化学窒素肥料と有機バインダ
ー３〜２０から成る原料を造粒後、乾燥または乾燥焼成
して成るガラス肥料土
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4298263A JPH06122584A (ja) | 1992-10-12 | 1992-10-12 | ガラス肥料及びガラス肥料土 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4298263A JPH06122584A (ja) | 1992-10-12 | 1992-10-12 | ガラス肥料及びガラス肥料土 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06122584A true JPH06122584A (ja) | 1994-05-06 |
Family
ID=17857370
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4298263A Pending JPH06122584A (ja) | 1992-10-12 | 1992-10-12 | ガラス肥料及びガラス肥料土 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06122584A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6488735B1 (en) * | 1999-09-30 | 2002-12-03 | Giuseppe Macchioni | Fertilizer compound having a glass matrix |
| WO2004035507A1 (es) * | 2002-10-16 | 2004-04-29 | Mezclas Y Fertilizantes S.A. De C.V. | Fertilizante granulado compuesto de micronutrientes y arcilla |
| JP2005314282A (ja) * | 2004-04-28 | 2005-11-10 | Toagosei Co Ltd | 育苗培土用殺菌剤・肥料、それを用いる育苗用培土および育苗方法 |
| WO2007132497A3 (en) * | 2006-05-12 | 2008-05-02 | Mpd Scient S R L | Fertilizer compound having a glass matrix, process for the production and uses thereof |
| JP2009242125A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-22 | Nozawa Corp | 肥料用無機物 |
| JP2012505135A (ja) * | 2008-10-08 | 2012-03-01 | アドヴァンスト プラント ニュートリション ピーティーワイ エルティーディー | 植物の成長を改善するためのケイ素含有ガラス粉末粒子 |
| IT201900006663A1 (it) * | 2019-05-09 | 2020-11-09 | Mpd S R L | Composizione fertilizzante comprendente una matrice vetrosa |
| GB2607368A (en) * | 2021-06-02 | 2022-12-07 | Caete Participacao E Administracao Eirelli | Disaggregable granulated calcium and/or magnesium and potassium fertilizer and method of obtaining thereof |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JPH02267178A (ja) * | 1989-04-05 | 1990-10-31 | Minamikiyuushiyuu Kagaku Kogyo Kk | 熔成りん肥、およびその製造方法 |
| JPH03295884A (ja) * | 1990-04-10 | 1991-12-26 | Akio Onda | く溶性肥料の製造方法 |
| JPH05139780A (ja) * | 1991-11-20 | 1993-06-08 | Yamamura Glass Co Ltd | 植物栽培用ガラス状組成物 |
-
1992
- 1992-10-12 JP JP4298263A patent/JPH06122584A/ja active Pending
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| CN113795467A (zh) * | 2019-05-09 | 2021-12-14 | 莫普德有限责任公司 | 包含玻璃基质的施肥组合物 |
| CN113795467B (zh) * | 2019-05-09 | 2023-12-01 | 莫普德有限责任公司 | 包含玻璃基质的施肥组合物 |
| GB2607368A (en) * | 2021-06-02 | 2022-12-07 | Caete Participacao E Administracao Eirelli | Disaggregable granulated calcium and/or magnesium and potassium fertilizer and method of obtaining thereof |
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