JPH0755103B2 - マルチング施工方法 - Google Patents

マルチング施工方法

Info

Publication number
JPH0755103B2
JPH0755103B2 JP3292847A JP29284791A JPH0755103B2 JP H0755103 B2 JPH0755103 B2 JP H0755103B2 JP 3292847 A JP3292847 A JP 3292847A JP 29284791 A JP29284791 A JP 29284791A JP H0755103 B2 JPH0755103 B2 JP H0755103B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weeds
mulching
soil
granular
trees
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3292847A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05123063A (ja
Inventor
明 大橋
裕之 伊崎
嘉大 斎藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamakawa Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Yamakawa Sangyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamakawa Sangyo Co Ltd filed Critical Yamakawa Sangyo Co Ltd
Priority to JP3292847A priority Critical patent/JPH0755103B2/ja
Publication of JPH05123063A publication Critical patent/JPH05123063A/ja
Publication of JPH0755103B2 publication Critical patent/JPH0755103B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、マルチング施工方法
に関する。さらに詳しくは、粒状のセラミックス多孔質
体を用いたマルチング施工方法であり、ことに高速道路
の路肩及び中央分離体、盛土のり面、公園、遊歩道、庭
園などの植栽地の緑地帯に用いられる。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】近
年、都市開発としての緑化運動は益々活発になり上記の
分野に於ける植栽により環境改善を実施している。通
常、道路の中央分離帯などにおいて樹木の植栽をしてい
るが土壌材に一般的には真砂土などを用いている。問題
点としては乾燥が早く散水に手間をかけている。また乾
燥すると土の飛散があり道路に飛散して環境を悪くして
いる。また雑草が一面に生え美的感覚が損なわれる事は
言うまでもないが、その除草に多くの労力を必要として
いる。
【0003】一方、マルチング材としての樹木樹皮を用
いたバークによるマルチング処理が行われているが、バ
ークは天然有機資材であるがために長期の安定性には欠
けており、長期間使用すると腐敗してかえって見苦しく
なる。またパーライトなども一部で用いられているが軽
いために飛散して多くの問題を抱えている。さらに、マ
ルチボード、マルチマット、マルチパネルなどを用いる
マルチング工法が行われているが、これらの使用は耐久
性の問題、透水性と通気性に劣るため樹木の成育に好ま
しいといえない。
【0004】この発明は、上記問題を解決するためにな
されたものであって、土壌の飛散と雑草の発生を防止で
きると共に腐敗や飛散がなく耐久性があり樹木や雑草の
育成に好適なマルチング施工方法を提供しようとするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明によれば、所望
の土壌領域上に、骨材として粘土鉱物、発泡助材として
カーボン、木粉、珪藻土、澱粉の1種または2種以上と
焼結材としてベントナイト、珪酸ソーダの1種または2
種からなる混合物を粒状に成形し、700〜1100℃
の温度で焼結した粒状セラミックス多孔質体を雑草の発
生を抑制しうる厚さに配置することを特徴とするマルチ
ング施工方法が提供される。所望の土壌領域は、土壌の
飛散や雑草の発生を防止しようとする領域であって、通
常樹木や草花の植付けられた周辺の土壌上であり、例え
ば道路中央分離帯、道路沿い、遊歩道、公園、庭園、植
木鉢等に存在する。この土壌としては、例えば真砂土等
が用いられる。
【0006】上記粘土鉱物は、セラミックス多孔質体の
骨材を構成するためのものである。粘土鉱物とは、細か
い含水ケイ酸塩鉱物の集合体を意味する。この発明に好
適に使用される粘土には、山砂のような原砂から珪砂を
製造する際の副産物がある。この副産物は、通常原砂か
ら10〜20%発生し、その大部分は原砂を採掘したと
ころに廃棄物として埋没しているのが現状である。従っ
て、これを有効に利用することは、経済的に有利である
ばかりでなく、廃棄物公害を防止する意味からも極めて
価値がある。
【0007】上記発泡助材は、粘土鉱物と混合して70
0〜1100℃で焼成したときにガスを発生しうるもの
がよく、カーボン、木粉、珪藻土、澱粉の1種また2種
以上を用いることができる。これらは、粘土鉱物とよく
混合できるように細かい粉末状がよい。
【0008】上記焼結材は、粘土鉱物と混合して700
〜1100℃で焼成したときに溶融して粘土鉱物の粒子
を結着しうるものがよく、ベントナイト、珪酸ソーダの
1種又は2種を用いることができる。これらは、粘土鉱
物とよく混合できるように細かい粉末状がよい。例え
ば、約20〜30%のベントナイトを含有する鋳物製造
用生型砂のダストを好適に用いることができる。
【0009】上記成形は、粒状セラミックス多孔質体を
形成するためのものであって、粘土鉱物と発泡助材と焼
結材との所定量を水等の成形助材を加えて混練し、混練
物を造粒機を用いて所定のサイズの粒状にして行なうこ
とができる。所定量は、例えば粘土鉱物100重量部、
発泡助材約10〜90重量部、焼結材約10〜90重量
部であり、この配合を変化させることによって、多種に
わたるセラミックス多孔体が得られる。所定サイズは、
焼成した後に、通常3〜30mmの粒径となるのがよい。
成形によって得られた粒状の成形体は、700〜110
0℃で焼成され粒状セラミックス多孔質体を形成するこ
とができる。焼成温度は、700〜1100℃の間で高
い程得られる粒状セラミックス多孔質体の破壊強度が上
るので所望の破壊強度によって適宜選定することができ
る。
【0010】マルチング施工は、樹木や草花が植え付け
られた周辺の土壌上に、樹木や草花の上を覆わないよう
に所定の厚さになるまで粒状セラミックス多孔質体を配
置して行われる。所定の厚さは、雑草の発生を抑制しう
るものであって、施行する場所、環境条件などによって
変わるが30〜50mmの厚さが好ましく、30mm以下で
は均一に施工されない時に隙間から生育の抑制された弱
い雑草が一部生えてくる場合がある。また50mmの厚さ
があればその効果(雑草発生防止)は充分である。
【0011】用いる粒状セラミックス多孔質体の粒径
は、樹木や草花の大きさ、施工面積などによっても変わ
るが、通常3〜30mmであり、6〜10mm粒径のものが
好ましい。10号鉢以上を用いた観葉植物では11〜1
5mmのものが好ましい。その他5mm以下の細粒径のもの
を必要に応じて用いることもできる。また粒の形状は、
自然体の粒状のものの他、球状のものも美的感覚を強調
する意味で用いる事もできる。
【0012】この発明に使用するセラミックス多孔質体
は、耐久性があり、崩壊することなく原形を保持してい
る。また透水性が良好なため表面に水溜まりが生じな
い。なお保水性があるために地中水分の蒸発を抑え、保
温、保湿効果に優れ、乾燥による樹木の立ち枯れがない
特徴を有している。更に土壌の固結を防止する効果があ
り樹木の育成に好ましい条件を保持する。さらに、この
発明によるセラミックス多孔質体は含有する鉄分の着色
により赤茶色状を呈し、樹木の葉の緑色と調和して景観
材としての役割も果すものである。
【0013】
【作用】粒状セラミックス多孔質体が、土壌領域の表面
の風と光を遮断し、土壌の飛散を防ぐと共に雑草の成長
を阻止する。
【実施例】
【0014】実施例1粒状セラミックス多孔質体の作製 100重量部の粘土鉱物(京都府の原砂より副生したも
の、66%SiO2,20%Al23,4%Fe23,2
%K2O少量のNa2O,CaO,MgO等を含有す
る)、20重量部の発泡助材(珪藻土)、10重量部の
焼結材(珪砂を主成分とし20〜30%のベントナイト
と少量のカーボン及び澱粉を含有する鋳物製造用生型砂
のダスト)及び2〜5重量部の水をニーダを用いて混練
し、混練物を造粒機によって成形して直径3〜10mmの
混練物の成形物を作製する。次にこの成形物を電気炉に
入れ900℃で1時間燃焼し、粒状セラミックス多孔質
体を作製する。
【0015】この粒状セラミックス多孔質体は、嵩比重
が0.9〜1g/cm3、破壊荷重強度が1〜20kg/個
である。ただし、嵩比重の測定は、JISA1214に
準じた方法による。破壊荷重強度は、1つの粒状セラミ
ックス多孔質体に連続的に増加するように荷重をかけ、
粒状セラミックス多孔質体が破壊したときの荷重を木屋
式硬度計にて測定して求めた。
【0016】マルチング施工 庭園の一角に、真砂土を用いてツツジの植付けを行い、
ツツジの植付け部周辺の真砂土上に、上記粒状セラミッ
クス多孔質体を30mmの厚さに敷設する。この敷設領域
を月々1年間観察したところ、雑草の発生は著しく抑制
されており、一方ツツジの成育は順調であることが確認
された。
【0017】実施例2 実施例1において、発泡助材として珪藻土を用いる代り
にカーボン、木粉及び澱粉を用い、この他は実施例1と
同様にして嵩比重がそれぞれ0.8g/cm3、0.9g
/cm3及び1.0g/cm3の3種類の粒状セラミックス多
孔質体を作製し、それぞれの粒状セラミックス多孔質体
を用いて同様にマルチング施工を行った。この結果、ツ
ツジの成長は良好で、雑草の発生はわずかにとどまっ
た。
【0018】
【発明の効果】この発明によれば、土壌の飛散と雑草の
発生を防止できると共に腐敗や飛散がなく耐久性があ
り、施工が簡単で樹木や草花の育成に好適なマルチング
施工方法を提供することができる。樹木に対する施肥
を、液体肥料を用いて、マルチングの表面から行なえば
粒状セラミックス多孔質体に肥料が吸着され、徐々に抽
出して樹木の根に栄養素を与えていく効果がある。ま
た、透水性の向上による表面の水溜まりの防止、保湿効
果のため根の活着がよく霜柱による根の浮きあがりを防
止する効果があり、美的感覚の向上による環境改善など
多くの効果がある。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望の土壌領域上に、骨材として粘土鉱
    物、発泡助材としてカーボン、木粉、珪藻土、澱粉の1
    種または2種以上と焼結材としてベントナイト、珪酸ソ
    ーダの1種または2種からなる混合物を粒状に成形し、
    700〜1100℃の温度で焼結した粒状セラミックス
    多孔質体を雑草の発生を抑制しうる厚さに配置すること
    を特徴とするマルチング施工方法。
  2. 【請求項2】セラミックス多孔質体が、3〜30mmの粒
    径である請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 所望の土壌領域上が、樹木や雑草の植え
    付けられた周辺の土壌上である請求項1記載の方法。
JP3292847A 1991-11-08 1991-11-08 マルチング施工方法 Expired - Fee Related JPH0755103B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3292847A JPH0755103B2 (ja) 1991-11-08 1991-11-08 マルチング施工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3292847A JPH0755103B2 (ja) 1991-11-08 1991-11-08 マルチング施工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05123063A JPH05123063A (ja) 1993-05-21
JPH0755103B2 true JPH0755103B2 (ja) 1995-06-14

Family

ID=17787138

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3292847A Expired - Fee Related JPH0755103B2 (ja) 1991-11-08 1991-11-08 マルチング施工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0755103B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE04762849T1 (de) * 2003-09-17 2010-08-26 Frederiksen Jens Sonderberg Unkrautbekämpfung in betonsteinfugen und anderen pflastersteinen
US7752804B2 (en) * 2007-02-26 2010-07-13 Profile Products L.L.C. Porous and non-porous particle reinforcement for viscous hydraulic matrices
US8256159B2 (en) 2007-02-26 2012-09-04 Profile Products, Llc Porous and non-porous particle reinforcement for viscous hydraulic matrices
WO2010061485A1 (ja) * 2008-11-26 2010-06-03 サイアミーズ マーチャンダイズ カンパニー リミテッド 園芸装飾用の多孔質セラミックス顆粒及びその製造方法
DE102011053650B4 (de) * 2011-09-15 2022-03-24 Gebrüder Dorfner GmbH & Co. Kaolin- und Kristallquarzsand-Werke KG Verwendung von pflanzenwachstumshemmenden, rieselfähigen Kompositpartikeln
JP2019156765A (ja) * 2018-03-13 2019-09-19 株式会社Ghs 除草・防草用組成物

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01160436A (ja) * 1987-12-17 1989-06-23 Watanabe Shoji Kk 地表の一定部分に動植物の自生,寄生,増繁殖を抑制する方法
JPH0198553U (ja) * 1987-12-21 1989-06-30
JP3080314B2 (ja) * 1990-02-20 2000-08-28 静岡県 野菜、花卉、樹木類の保護方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05123063A (ja) 1993-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0257884B2 (ja)
WO2001098231A1 (fr) Materiau a base de beton pour la creation d'espaces verts
JPH0755103B2 (ja) マルチング施工方法
JP5800259B2 (ja) 土壌用資材
JPH09156998A (ja) 石炭灰セラミックス、その製造方法及びその用途
KR101201999B1 (ko) 법면 녹화용 토종 기반토
JP2008088717A (ja) 駐車場床構造
JP4714855B2 (ja) 植物成育基盤材、それを用いた客土吹付け工法または厚層基材吹付け工法
KR20090100791A (ko) 경사면 녹화용 식생토
KR100900490B1 (ko) 광물을 이용한 다층 층상구조의 인공토양 제조
JP3574817B2 (ja) ソイルカバー用材料及びそれを用いたソイルカバーの敷設方法
JPWO2019234790A1 (ja) 土壌改質方法、土壌改質材、及びその使用
JPH0568211B2 (ja)
KR101451423B1 (ko) 머드스톤을 이용한 식생토와 이의 제조방법
CN103962054B (zh) 一种风化粉状砒砂岩造粒方法
JPH05227833A (ja) 農園芸用培養土
JPS633566B2 (ja)
KR20240021016A (ko) 인공토양 조성물
JPS6098911A (ja) 人工培土
CN104031648A (zh) 一种城市园林土壤次生盐渍化改良剂及其制备方法
JPH11166181A (ja) 土壌散布剤及びその製造方法
JPH0928179A (ja) 園芸用培養土
JPH0670635A (ja) 人工粒状培土及びその製造法
JP2003047336A (ja) 人工培土
JPH04335824A (ja) 焼赤玉土の焼成法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees