JPH06122096A - 管用フランジの位置決め治具 - Google Patents

管用フランジの位置決め治具

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JPH06122096A
JPH06122096A JP30178492A JP30178492A JPH06122096A JP H06122096 A JPH06122096 A JP H06122096A JP 30178492 A JP30178492 A JP 30178492A JP 30178492 A JP30178492 A JP 30178492A JP H06122096 A JPH06122096 A JP H06122096A
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pipe
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 管用フランジの位置決め治具において、管に
フランジを位置決めする作業を、簡単かつ正確に短時間
で行えるようにする。 【構成】 ゲージ本体7に小径部7aと中径部7bと大
径部7cとを形成すると共に、ロック部材8を設けて構
成し、ゲージ本体7の小径部7aを管1の管穴1bに嵌
合させると、ゲージ本体7が自動的に軸心に位置決めさ
れると共に、中径部7bの立上り端面7gを管1の端部
1aに当て止めると、ゲージ本体7の軸方向が自動的に
位置決めされ、ロック部材8でゲージ本体7を管1にロ
ックする。管1に予め嵌合させたフランジ2の内穴2b
を、ゲージ本体7の中径部7bの外周面7hに嵌合させ
ると、フランジ2が自動的に軸心に位置決めされると共
に、フランジ2の外端面2cを大径部7cの立上り端面
7iに当て止めると、フランジ2の軸方向及び取付け角
度が自動的に位置決めされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、管の端部にフランジを
仮溶接するとき等に用いる位置決め治具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図8に示すように、鋼管1の端部
1a,1aには、他の鋼管と連結するための鉄製フラン
ジ2,2が取付けられ、該各フランジ2には、対向する
フランジ2,2をボルトで固定するためのボルト挿通孔
2aがあけられている。該各フランジ2は、図9に示す
ように、鋼管1の端部1aに内穴2bを嵌合させて、フ
ランジ2の内端面と鋼管1の外周面との間の全周を溶接
aで固定すると共に、フランジ2の内穴2bと鋼管1の
端部との間の全周を溶接bで固定するようになってい
る。
【0003】上記鋼管1は、例えば内径D1が132m
m、外径D2が139.8mm、長さLが10000m
m(10m)のものであり、上記フランジ2は、例えば
内径D3が141.2mm、外径D4が250mm、厚
さTが20mmのものである。上記鋼管1及びフランジ
2は鉄製であり、上記例では、鋼管1の重量は約30K
g、フランジ2の重量は約5Kgである。
【0004】なお、上記鋼管1の外径D2が139.8
mmであり、フランジ2の内径D3が141.2mmで
あって、両者の間に1.4mmもの嵌合隙間t(図11
の(A)参照)が設けられているのは、両者の熱膨張を
吸収するためである。したがって、上記嵌合隙間tによ
り、フランジ2の内穴2bが自重で鋼管1の外周面に嵌
合した状態では、鋼管1に対してフランジ2が嵌合隙間
t分だけ偏心することになる。それ故に、鋼管1の管穴
1bの軸心にフランジ2を位置決めするには、図10の
(A)(B)に示すように、鋼管1の外周面とフランジ
2の内穴2bとの間に、全周にわたって隙間t/2(上
記の例では0.7mm)を隔てるように、鋼管1に対し
てフランジ2を浮かせる必要がある。
【0005】ところで、上記鋼管1の端部1aにフラン
ジ2を本溶接(図9のa,b参照)する前に、鋼管1の
端部1aに嵌合したフランジ2を軸方向を位置決めし、
かつ軸心に対する取付け角度を位置決めして、上記本溶
接をスムーズに行うために、フランジ2の内端面と鋼管
1の外周面との間の適所、例えば全周の4等分位置の4
箇所を仮溶接c(図2参照)で固定する作業が必要な場
合がある。
【0006】上記仮溶接作業は、図10の(A)及び
(B)のように、鋼管1をVブロック3で水平位置に支
持した後、図11の(A)のように、フランジ2の軸方
向を位置決めするために、鋼管1の外周面に位置決め用
のラインdを罫書き、次いで作業者Aがフランジ2を両
手で持って内穴2bを鋼管1の端部1aに嵌合させ、上
記ラインdにフランジ2の内端面を目分量で一致させて
フランジ2の軸方向を位置決めすると同時に、フランジ
2の外端面に当てがった水準器4を見ながらフランジ2
の取付け角度を位置決めする。なお、フランジ2は、図
10の(A)(B)に示したように、鋼管1の管穴1b
に軸心に位置決めするのが好ましいが、上述したよう
に、全周にわたって隙間t/2を隔てるように鋼管1に
対してフランジ2を浮かせる必要があり、フランジ2が
重量物である場合には、作業者Aが両手で持ったフラン
ジ2を、隙間t/2を正確に隔てるように浮かせる作業
は実際には不可能である。したがって、実際には、図1
1のように、フランジ2の内穴2bを自重で鋼管1の外
周面に嵌合させるだけであるから、鋼管1に対してフラ
ンジ2が嵌合隙間t分だけ偏心することになる。
【0007】この状態で、別の作業者Bが、まず1箇所
目(上部)を仮溶接cで固定する。この上部の仮溶接c
によって、上記嵌合隙間tが隔てられている関係から、
フランジ2の下部が図11の(B)のように外方へ反る
ので、作業者Aがハンマーでフランジ2の下部をたた
き、水準器4を見ながらフランジ2の取付け角度を矯正
した後、作業者Bが2箇所目(下部)を仮溶接cで固定
する。
【0008】その後、鋼管1とともにフランジ2を90
度回転させ、上記と同様にして、作業者Aが水準器4を
見ながらフランジ2の取付け角度を矯正しつつ、作業者
Bが、3箇所目(上部…回転させる前の一方の側部)と
4箇所目(下部…回転させる前の他方の側部)をそれぞ
れ仮溶接cで固定する。
【0009】上記仮溶接作業では、鋼管1にフランジ2
を正確に位置決めして固定する必要がある。即ち、フラ
ンジ2が正確に位置決めされていないと、他の鋼管1の
フランジ2と連結したときに、ボルトの片締め等が発生
して、対向するフランジ2,2の間から鋼管1内の流体
が漏れたり、鋼管1が折れ曲がって寿命が悪くなる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の仮溶接作業では、鋼管1の管穴1bの軸心にフラン
ジ2を位置決めできないうえ、作業者Aが目分量や水準
器4でフランジ2の軸方向及び取付け角度の位置決めを
行っていたから、正確に位置決めするために相当な時間
がかかり、しかも熟練した作業者Aでなければできなか
った。また、別に溶接用の作業者Bも必要とした。
【0011】そこで、本発明の目的は、位置決め作業
を、見習い者が1人であっても、簡単かつ正確に短時間
で行える管用フランジの位置決め治具を提供することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、管の端部から管穴に外周面を嵌合させ
て、該管穴の軸心に位置決めされる小径部と、上記管の
端部に立上り端面を当て止めて軸方向が位置決めされる
と共に、フランジの内穴を外周面に嵌合させて、該フラ
ンジを軸心に位置決めする中径部と、該中径部に嵌合さ
せたフランジの外端面を立上り端面で当て止めて、該フ
ランジの軸方向及び上記軸心に対するフランジの取付け
角度を位置決めする大径部とを有するゲージ本体を備
え、該ゲージ本体を上記管に着脱自在にロックするロッ
ク部材が設けられていることを特徴としている。
【0013】
【作用】本発明によれば、作業者は、フランジを予め管
に嵌合させた後、ゲージ本体を持って、小径部の外周面
を管の端部から管穴に嵌合させると、ゲージ本体が自動
的に軸心に位置決めされると共に、中径部の立上り端面
を管の端部に当て止めると、ゲージ本体の軸方向が自動
的に位置決めされる。この状態で作業者は、ロック部材
でゲージ本体を管にロックする。
【0014】次いで、作業者は、管に嵌合させたフラン
ジを端部側に移動させて、ゲージ本体の中径部の外周面
にフランジの内穴を嵌合させると、フランジが自動的に
軸心に位置決めされると共に、フランジの外端面を大径
部を立上り端面に当て止めると、フランジの軸方向及び
取付け角度が自動的に位置決めされる。
【0015】上記フランジは、ゲージ本体の大径部に当
て止めるだけで位置ずれが生じない。したがって、作業
者は、上記状態のまま仮溶接作業等を行うことができ
る。なお、フランジの内穴を中径部に嵌合させ、外端面
を大径部に当て止めることで、仮溶接時等にフランジが
外方へ反らなくなり、ハンマーによる取付け角度の矯正
が不要である。
【0016】これらにより、フランジの位置決め作業
を、熟練者ではない見習い者が1人であっても、簡単か
つ正確に短時間で行うことができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例により詳細に説
明する。なお、図8以下の従来技術と同一構成・作用の
箇所は、同一番号を付して詳細な説明は省略する。
【0018】図1及び図4に示すように、管用フランジ
の位置決め治具のゲージ本体7は、小径部7aと中径部
7bと大径部7cとで3段リング状に形成されていて、
小径部7aと中径部7bは磁性体、例えば鉄製である
が、大径部7cは鉄製である必要はなく、軽量化のため
にアルミ製である。したがって、中径部7bの後端面に
アダプタリング7dを溶接し、該アダプタリング7dを
大径部7cの凹段部7eに嵌合させてボルト等により固
定して一体化している。
【0019】上記小径部7aの外周面7fの外径D5
は、上記管1の管穴1bにがたつきなく嵌合するように
設定されている。したがって、管1の端部1aから管穴
1bに外周面7fを嵌合させると、小径部7a、つまり
ゲージ本体7が自動的に管穴1bの軸心に位置決め(セ
ンタリング)される。
【0020】上記小径部7aの後端部から立上る中径部
7bの立上り端面7gは、上記大径部7cを軸方向の所
定位置に位置決めするように設定される。つまり、後述
するように、大径部7cでフランジ2を当て止めたと
き、フランジ2の軸方向の中間部が管1の端部1aの付
近に位置するように、大径部7cを位置決めする。
【0021】上記中径部7bの外周面7hの外径D6
は、上記フランジ2の内穴2bにがたつきなく嵌合する
ように設定される。したがって、中径部7bの外周面7
hにフランジ2の内穴2bを嵌合させると、フランジ2
が自動的に管穴1bの軸心に位置決め(センタリング)
される。なお、中径部7bの端部をカット面にすると、
フランジ2の内穴2bの嵌合がスムーズに行える。
【0022】上記大径部7cの立上り端面7iは、中径
部7bに嵌合させたフランジ2の外端面2cを当て止め
る。これにより、フランジ2の軸方向が自動的に位置決
めされると同時に、立上り端面7iに外端面2cが面体
面で接触するので、フランジ2の取付け角度(本実施例
では管1の軸心に対して直角)が自動的に位置決めされ
る。
【0023】図2に示すように、上記小径部7aの内周
面には浅い凹段部を形成し、該凹段部に半円形の鉄板製
ベース7jを嵌め込んで溶接する。このベース7jの上
側に半円形の開口7kが形成される。上記ベース7jの
内面には、図3に示すように、半径方向のあり溝7nを
形成し、該あり溝7nの下方の小径部7aには、次述す
るマグネットロック8が遊嵌する切欠き7qを形成す
る。
【0024】一方、マグネットロック8を用意する。該
マグネットロック8は、上面8aのスイッチ8bをオン
すると、側面8cと下面8dが同時に励磁されて、磁性
体に強力に吸着すると共に、スイッチ8bをオフする
と、側面8cと下面8dが同時に消磁されて磁性体に吸
着しなくなるものであり、既に公知の市販品である。そ
して、上記マグネットロック8の側面8cに上記ゲージ
本体7のあり溝7nに係合するあり8eを形成して、ゲ
ージ本体7のあり溝7nで、上面8aを上記開口7k側
に向けてマグネットロック8を半径方向に摺動自在に支
持する。
【0025】上記構成であれば、今、図7の(A)のよ
うに、鋼管1をVブロック3で水平位置に支持した後、
図7の(B)のように、作業者Cがフランジ2を両手で
持って、内穴2bを端部1aから鋼管1の外周面に嵌合
させ、該端部1aからやや離れた位置まで移動させてか
ら両手を離す。これにより、フランジ2は自重で鋼管1
の嵌合した状態で支持される。なお、このフランジ2の
嵌合作業時には、従来のような位置決め用ラインdの罫
書き、フランジ2の目分量や水準器4による位置決め作
業は一切不要である。
【0026】次に、作業者Cは、軽量のゲージ本体7を
両手で持って、図7の(C)のように、小径部7aの外
周面7fを鋼管1の端部1aから管穴1bに嵌合させ
る。なお、ゲージ本体7のマグネットロック8は、軸心
側に摺動されてスイッチ8bがオンされており、したが
って、励磁された側面8cがベース7jに吸着して、摺
動位置に保持されているので、小径部7aの嵌合作業に
支障がない。
【0027】上記ゲージ本体7の小径部7aを鋼管1の
管穴1bに嵌合させることにより、ゲージ本体7が自動
的に管穴1bの軸心に位置決め(センタリング)され
る。次いで、中径部7bの立上り端面7gを鋼管1の端
部1aに当て止めることにより、ゲージ本体7の軸方向
も自動的に位置決めされる。
【0028】この状態で、作業者Cは、開口7kから手
を差し込んで、マグネットロック8のスイッチ8bをオ
フする。これにより、側面8cが消磁されてベース7j
に吸着しなくなり、上記あり8eとあり溝7nにより自
重で下方に摺動し、下面8dが鋼管1の管穴1bの内周
面に当接する。続いて、図7の(D)のように、作業者
Cがスイッチ8bをオンすると、再び励磁された側面8
cがベース7jに吸着すると同時に、下面8dが鋼管1
の管穴1bの内周面に吸着する。これにより、マグネッ
トロック8でゲージ本体7が鋼管1にロックされる。
【0029】次に作業者Cは、鋼管1に予め嵌合させた
フランジ2を端部1b側に移動させて、ゲージ本体7の
中径部7bの外周面7hにフランジ2の内穴2bを嵌合
させると、図1のように、フランジ2が自動的に管穴1
bの軸心に位置決め(センタリング)される。次いで、
中径部7bに嵌合させたフランジ2の外端面2cを大径
部7cの立上り端面7iに当て止めると、フランジ2の
軸方向が自動的に位置決めされる。同時に、フランジ2
の外端面2cが大径部7cの立上り端面7iに面体面で
接触するので、フランジ2の取付け角度(本実施例では
軸心に対して直角)も自動的に位置決めされる。
【0030】上記作業により、ゲージ本体7でフランジ
2が軸心、軸方向及び取付け角度が全て位置決めされ
る。なお、鋼管1が水平位置でなく、上下方向に傾いて
るような場合、従来ではフランジ2に水準器4を当てが
って取付け角度を位置決めしているため、鋼管1にフラ
ンジ2を直角に位置決めできなかったが、本実施例で
は、鋼管1の管穴1bに嵌合させたゲージ本体7でフラ
ンジ2の取付け角度を位置決めしているため、鋼管1が
上下方向に傾いていても、鋼管1にフランジ2を直角に
位置決めできる。
【0031】上記フランジ2は、ゲージ本体7の大径部
7cに当て止めるだけで位置ずれが生じない。したがっ
て、その後、作業者Cは、上記状態のまま、まず1箇所
目(上部)を仮溶接cで固定する。この上部の溶接cに
よって、従来ではフランジ2の下部が外方へ反るので、
ハンマーによる取付け角度の矯正が必要であったが、本
実施例では、フランジ2の内穴2bが中径部7bの外周
面7hに嵌合し、フランジ2の外端面2cが大径部7c
の立上り端面7iに面体面で接触しているので、中径部
7b及び大径部7cでフランジ2の反りが防止され、ハ
ンマーによる取付け角度の矯正が不要である。
【0032】次いで、作業者Cは、2箇所目(下部)を
仮溶接cで固定する。その後、従来では水準器4でフラ
ンジ2の取付け角度を矯正する必要から、鋼管1ととも
にVブロック3の上でフランジ2を90度回転させてい
たが、本実施例では、フランジ2の反りが防止できるの
で、回転作業が不要であり、回転させないまま、上記と
同様にして、作業者Cが3箇所目(一方の側部)と4箇
所目(他方の側部)をそれぞれ仮溶接cで固定する。
【0033】上記フランジ2が4箇所の仮溶接で鋼管1
に固定されると、作業者Cは、再びゲージ本体7の開口
7kから手を差し込んで、マグネットロック8のスイッ
チ8bをオフする。これにより、側面8c及び下面8d
が消磁されてベース7j及び鋼管1の管穴1bの内周面
に吸着しなくなり、次いで、作業者Cは、マグネットロ
ック8を上方(軸心側)へ摺動させてスイッチ8bをオ
ンすると、励磁された側面8cがベース7jに吸着して
摺動位置に保持されるようになる。
【0034】その後、作業者Cは、ゲージ本体7の大径
部7cを両手で持って手前に引くと、小径部7aが鋼管
1の管穴1bから抜け外れ、ゲージ本体7を鋼管1から
取り外せる。
【0035】そして、その後は従来と同様に、フランジ
2の内端面と鋼管1の外周面との間の全周を溶接aで固
定すると共に、フランジ2の内穴2bと鋼管1の端部1
bとの間の全周を溶接bで固定する本溶接を行う。
【0036】上記のようにして、フランジ2の位置決め
作業は、従来のように熟練者が必要でなくなり、例えば
見習い者Cが1人であっても、簡単かつ正確に短時間で
行えるようになる。
【0037】図5に示すように、上記ゲージ本体7の大
径部7cの上部に、フランジ2のボルト挿通孔2a,2
aに合致する孔7p,7pを設け、この2個の孔7p,
7pが正確に上部位置となるように水準器4で位置合わ
せし、この孔7p、7pにフランジ2のボルト挿通孔2
a,2aを合致させた状態で、フランジ2を鋼管1に仮
溶接cで固定すると、鋼管1の両端部1a,1aに取付
けるフランジ2,2のボルト挿通孔2aの位置を正確に
合致させることができる。
【0038】上記実施例では、鋼管1の長さLが長い
(例えば10m)ものと想定して、鋼管1をVブロック
3で水平位置に支持したものであったが、鋼管1の長さ
Lが短い(例えば500mm)短管であれば、図6に示
すように、定盤9の上にゲージ本体7を水平位置に置
き、フランジ2の内穴2bを中径部7bに嵌合させて、
大径部7cに当て止める。その後、上方から鋼管1の端
部1aの管穴1bを小径部7aの外周面7fに嵌合さ
せ、次いで、鋼管1の上方から管穴1bに手を差し込
み、マグネットロック8でゲージ本体7を鋼管1にロッ
クする。これにより、フランジ2の軸心、軸方向及び取
付け角度を位置決めすることができる。
【0039】上記実施例では、鋼管1の軸心に対して直
角にフランジ2を取付けるものであったが、ゲージ本体
7の大径部7cを中径部7bに対して傾けると、取付け
角度を調節することが可能である。
【0040】また、上記実施例では、ロック部材として
マグネットロック8を用いたが、鋼管1の内径D1が、
例えば30mm程度の小径管であれば、通常のマグネッ
ト(永久磁石)を用いることができる。さらに、鋼管1
の内径D1が、例えば1m〜2mの大径管であれば、マ
グネットロック8を複数箇所に設けるのが好ましい。
【0041】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の管用フランジの位置決め治具は、ゲージ本体に小径部
と中径部と大径部とを形成すると共に、ロック部材を設
けて構成し、フランジを予め管に嵌合させた後、ゲージ
本体の小径部を管の管穴に嵌合させると、ゲージ本体が
自動的に軸心に位置決めされると共に、中径部の立上り
端面を管の端部に当て止めると、ゲージ本体の軸方向が
自動的に位置決めされ、この状態で、ロック部材でゲー
ジ本体を管にロックする一方、管に嵌合させたフランジ
を軸方向に移動させて、ゲージ本体の中径部の外周面に
フランジの内穴を嵌合させると、フランジが自動的に軸
心に位置決めされると共に、フランジの外端面を大径部
を立上り端面に当て止めると、フランジの軸方向及び取
付け角度が自動的に位置決めされるようになる。
【0042】したがって、作業者は、上記状態のまま仮
溶接作業等を行うことができ、フランジの位置決め作業
を、熟練者ではない見習い者が1人であっても、簡単か
つ正確に短時間で行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の位置決め治具のセット状態の断面
【図2】 図1のA−A線断面図
【図3】 図2のB−B線断面図
【図4】 位置決め治具の分解斜視図
【図5】 変形例の大径部の正面図
【図6】 位置決め治具の他の使用例の断面図
【図7】 (A),(B),(C),(D)は位置決
め治具のセット要領の断面図
【図8】 フランジ付き鋼管の斜視図
【図9】 図8のフランジ部分の断面図
【図10】 (A),(B)は従来の仮溶接要領の断面
【図11】 (A),(B)は従来の位置決め要領の断
面図
【符号の説明】
1…鋼管、1a…端部、1b…管穴、2…フランジ、2
b…内穴、2c…外端面、7…ゲージ本体、7a…小径
部、7b…中径部、7c…大径部、7f…外周面、7g
…立上り端面、7h…外周面、7i…立上り端面、8…
マグネットロック。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管の端部から管穴に外周面を嵌合させ
    て、該管穴の軸心に位置決めされる小径部と、上記管の
    端部に立上り端面を当て止めて軸方向が位置決めされる
    と共に、フランジの内穴を外周面に嵌合させて、該フラ
    ンジを軸心に位置決めする中径部と、該中径部に嵌合さ
    せたフランジの外端面を立上り端面で当て止めて、該フ
    ランジの軸方向及び上記軸心に対するフランジの取付け
    角度を位置決めする大径部とを有するゲージ本体を備
    え、 該ゲージ本体を上記管に着脱自在にロックするロック部
    材が設けられていることを特徴とする管用フランジの位
    置決め治具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100893151B1 (ko) * 2008-09-26 2009-04-16 김창환 플랜지 용접 연습용 교재
JP5481763B1 (ja) * 2013-01-10 2014-04-23 シンセイ工機株式会社 フランジの溶接位置決め装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100893151B1 (ko) * 2008-09-26 2009-04-16 김창환 플랜지 용접 연습용 교재
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JPH074680B2 (ja) 1995-01-25

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