JPH06122057A - 鋳造装置における離型剤塗布方法および装置 - Google Patents
鋳造装置における離型剤塗布方法および装置Info
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- JPH06122057A JPH06122057A JP33368191A JP33368191A JPH06122057A JP H06122057 A JPH06122057 A JP H06122057A JP 33368191 A JP33368191 A JP 33368191A JP 33368191 A JP33368191 A JP 33368191A JP H06122057 A JPH06122057 A JP H06122057A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】固定型と、該固定型と協働して鋳造製品形成用
キャビティを形成可能であるとともに固定型に対して開
閉可能な可動型と、型閉め状態で前記キャビティに溶湯
を圧入する溶湯圧入手段とを備える鋳造装置において、
離型剤の使用量低減、両型の合わせ面への離型剤付着防
止による合わせ面の面粗度悪化防止、ならびに離型剤の
飛散による汚れの防止を図る。 【構成】型開き状態で固定型１および可動型２の合わせ
面１ａ，２ａに向けて冷却剤を噴霧するステップと、型
閉め状態でキャビティ４内を減圧吸引するとともに該キ
ャビティ４内に向けて離型剤を噴霧するステップとを順
次経過させる。
キャビティを形成可能であるとともに固定型に対して開
閉可能な可動型と、型閉め状態で前記キャビティに溶湯
を圧入する溶湯圧入手段とを備える鋳造装置において、
離型剤の使用量低減、両型の合わせ面への離型剤付着防
止による合わせ面の面粗度悪化防止、ならびに離型剤の
飛散による汚れの防止を図る。 【構成】型開き状態で固定型１および可動型２の合わせ
面１ａ，２ａに向けて冷却剤を噴霧するステップと、型
閉め状態でキャビティ４内を減圧吸引するとともに該キ
ャビティ４内に向けて離型剤を噴霧するステップとを順
次経過させる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、固定型と、該固定型と
協働して鋳造製品形成用キャビティを形成可能であると
ともに固定型に対して開閉可能な可動型と、型閉め状態
で前記キャビティに溶湯を圧入する溶湯圧入手段とを備
える鋳造装置において、固定型および可動型に離型剤を
塗布するための方法および装置に関する。
協働して鋳造製品形成用キャビティを形成可能であると
ともに固定型に対して開閉可能な可動型と、型閉め状態
で前記キャビティに溶湯を圧入する溶湯圧入手段とを備
える鋳造装置において、固定型および可動型に離型剤を
塗布するための方法および装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、かかる鋳造装置では、型開き時
に、水または灯油等の冷却剤で希釈した離型剤を両型の
合わせ面に向けてノズル等から噴出し、両型間で成形さ
れた鋳物を取り出した後の型温度を低下するとともに、
型表面に離型剤の塗膜を形成することにより鋳物の押出
し抵抗力低下ならびに型表面の焼付防止を図っている。
に、水または灯油等の冷却剤で希釈した離型剤を両型の
合わせ面に向けてノズル等から噴出し、両型間で成形さ
れた鋳物を取り出した後の型温度を低下するとともに、
型表面に離型剤の塗膜を形成することにより鋳物の押出
し抵抗力低下ならびに型表面の焼付防止を図っている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ものでは、水または灯油等の冷却剤で希釈した離型剤を
噴霧するために、本来必要とされる量以上の離型剤が消
費されるとともに、本来塗布されるべきキャビティ内面
以外に両型の合わせ面にも離型剤が塗布されることによ
り、前記合わせ面が荒れることになり、合わせ面の面粗
度悪化に伴い鋳造時にばりが発生し易くなる。さらに型
開き状態での離型剤噴霧により鋳造装置まわりに離型剤
が飛散して汚れてしまう。
ものでは、水または灯油等の冷却剤で希釈した離型剤を
噴霧するために、本来必要とされる量以上の離型剤が消
費されるとともに、本来塗布されるべきキャビティ内面
以外に両型の合わせ面にも離型剤が塗布されることによ
り、前記合わせ面が荒れることになり、合わせ面の面粗
度悪化に伴い鋳造時にばりが発生し易くなる。さらに型
開き状態での離型剤噴霧により鋳造装置まわりに離型剤
が飛散して汚れてしまう。
【０００４】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、離型剤の使用量低減、両型の合わせ面への離
型剤付着防止による合わせ面の面粗度悪化防止、ならび
に離型剤の飛散による汚れの防止を図った鋳造装置にお
ける離型剤塗布方法および装置を提供することを目的と
する。
のであり、離型剤の使用量低減、両型の合わせ面への離
型剤付着防止による合わせ面の面粗度悪化防止、ならび
に離型剤の飛散による汚れの防止を図った鋳造装置にお
ける離型剤塗布方法および装置を提供することを目的と
する。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明方法では、型開き状態で固定型および可動型
の合わせ面に向けて冷却剤を噴霧するステップと、型閉
め状態でキャビティ内を減圧吸引するとともに該キャビ
ティ内に向けて離型剤を噴霧するステップとを順次経過
させる。
に、本発明方法では、型開き状態で固定型および可動型
の合わせ面に向けて冷却剤を噴霧するステップと、型閉
め状態でキャビティ内を減圧吸引するとともに該キャビ
ティ内に向けて離型剤を噴霧するステップとを順次経過
させる。
【０００６】また本発明装置は、型開き状態で固定型お
よび可動型の合わせ面に向けて冷却剤を噴霧すべく両型
間への挿入が可能な冷却剤噴霧手段と、型閉め状態での
キャビティ内の減圧吸引を可能とすべく固定型および可
動型の少なくとも一方に接続される減圧吸引手段と、前
記型閉め状態でキャビティ内に向けて離型剤を噴霧する
離型剤噴霧手段と、型閉め状態で前記減圧吸引手段のキ
ャビティへの接続端を開閉可能なゲートとを備える。
よび可動型の合わせ面に向けて冷却剤を噴霧すべく両型
間への挿入が可能な冷却剤噴霧手段と、型閉め状態での
キャビティ内の減圧吸引を可能とすべく固定型および可
動型の少なくとも一方に接続される減圧吸引手段と、前
記型閉め状態でキャビティ内に向けて離型剤を噴霧する
離型剤噴霧手段と、型閉め状態で前記減圧吸引手段のキ
ャビティへの接続端を開閉可能なゲートとを備える。
【０００７】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例について
説明する。
説明する。
【０００８】図１ないし図３は本発明の一実施例を示す
ものであり、図１は型開き状態での冷却剤噴霧時を示す
縦断面図、図２は型閉め状態での離型剤塗布時を示す縦
断面図、図３は溶湯圧入時を示す縦断面図である。
ものであり、図１は型開き状態での冷却剤噴霧時を示す
縦断面図、図２は型閉め状態での離型剤塗布時を示す縦
断面図、図３は溶湯圧入時を示す縦断面図である。
【０００９】この鋳造装置は、たとえばアルミニウム合
金によるダイキャスト装置であり、固定型１と、該固定
型１と協働して鋳造製品形成用キャビティ４を形成可能
であるとともに固定型１に対して水平方向に開閉可能な
可動型２と、両型１，２を閉じた状態で前記キャビティ
４に溶湯を圧入する溶湯圧入手段３とを備え、可動型２
には、キャビティ４での鋳物成形後の型開き状態で鋳物
を可動型２から離反せしめるための押出ロッド（図示せ
ず）が配設されている。
金によるダイキャスト装置であり、固定型１と、該固定
型１と協働して鋳造製品形成用キャビティ４を形成可能
であるとともに固定型１に対して水平方向に開閉可能な
可動型２と、両型１，２を閉じた状態で前記キャビティ
４に溶湯を圧入する溶湯圧入手段３とを備え、可動型２
には、キャビティ４での鋳物成形後の型開き状態で鋳物
を可動型２から離反せしめるための押出ロッド（図示せ
ず）が配設されている。
【００１０】図２および図３で示す型閉め状態で、固定
型１および可動型２の合わせ面１ａ，２ａ間には、キャ
ビティ４が形成されるとともに、該キャビティ４の上部
に通じて上下に延びる小径孔５と、上方の小径孔部６ａ
および下方の大径孔部６ｂが段差を介して同軸に連設さ
れて成るとともにキャビティ４の下部中央に開口する湯
口６と、該湯口６における大径孔部６ｂの下端に段差を
介して同軸に連なって下方に延びる大径の嵌合孔７とが
それぞれ形成される。
型１および可動型２の合わせ面１ａ，２ａ間には、キャ
ビティ４が形成されるとともに、該キャビティ４の上部
に通じて上下に延びる小径孔５と、上方の小径孔部６ａ
および下方の大径孔部６ｂが段差を介して同軸に連設さ
れて成るとともにキャビティ４の下部中央に開口する湯
口６と、該湯口６における大径孔部６ｂの下端に段差を
介して同軸に連なって下方に延びる大径の嵌合孔７とが
それぞれ形成される。
【００１１】溶湯圧入手段３は、支持部材８と、嵌合孔
７に上端部を嵌合可能として支持部材８の上端に固定さ
れるスリーブ９と、該スリーブ９内に摺動自在に嵌合さ
れるプランジャ１０と、プランジャ１０に連結される駆
動ロッド１１と、該駆動ロッド１１に連結されるシリン
ダ等の押圧駆動源１２とを備える。而してこの溶湯圧入
手段３は、図３で示すようにスリーブ９を嵌合孔７に嵌
合させるまで上昇することが可能であるとともに、図２
で示すように、スリーブ９を下降させた状態で固定型１
および可動型２から離反させた位置まで移動して全体を
傾動させることも可能であり、そのように傾動させた状
態でスリーブ９内にラドル１３から溶湯が注湯される。
７に上端部を嵌合可能として支持部材８の上端に固定さ
れるスリーブ９と、該スリーブ９内に摺動自在に嵌合さ
れるプランジャ１０と、プランジャ１０に連結される駆
動ロッド１１と、該駆動ロッド１１に連結されるシリン
ダ等の押圧駆動源１２とを備える。而してこの溶湯圧入
手段３は、図３で示すようにスリーブ９を嵌合孔７に嵌
合させるまで上昇することが可能であるとともに、図２
で示すように、スリーブ９を下降させた状態で固定型１
および可動型２から離反させた位置まで移動して全体を
傾動させることも可能であり、そのように傾動させた状
態でスリーブ９内にラドル１３から溶湯が注湯される。
【００１２】固定型１および可動型２の上方位置には、
可動型２を固定型１から離反させた型開き状態で固定型
１および可動型２の合わせ面１ａ，２ａに冷却剤たとえ
ば水を噴霧し得る冷却剤噴霧手段１４が配設される。こ
の冷却剤噴霧手段１４は、図１で示す型開き状態で両型
１，２間に挿入されたときに両型１，２の合わせ面１
ａ，２ａに対向する複数のノズル１５…を側面に有して
上下に延びる矩形の函体１６と、該函体１６に接続され
る冷却剤供給源１７と、函体１６を昇降駆動するシリン
ダ等の昇降駆動源（図示せず）とを備える。
可動型２を固定型１から離反させた型開き状態で固定型
１および可動型２の合わせ面１ａ，２ａに冷却剤たとえ
ば水を噴霧し得る冷却剤噴霧手段１４が配設される。こ
の冷却剤噴霧手段１４は、図１で示す型開き状態で両型
１，２間に挿入されたときに両型１，２の合わせ面１
ａ，２ａに対向する複数のノズル１５…を側面に有して
上下に延びる矩形の函体１６と、該函体１６に接続され
る冷却剤供給源１７と、函体１６を昇降駆動するシリン
ダ等の昇降駆動源（図示せず）とを備える。
【００１３】可動型２には両型１，２の合わせ面１ａ，
２ａ間の上部に形成される小径孔５の中間部内面に開口
する通路１８が設けられており、この通路１８に減圧吸
引手段１９が接続される。該減圧吸引手段１９は、モー
タ２０で駆動される真空ポンプ２１と、該真空ポンプ２
１の吸引口に接続される減圧タンク２２と、通路１８を
減圧タンク２２に連通させる状態ならびに通路１８およ
び減圧タンク２２間を遮断する状態を切換可能な電磁開
閉弁２３とを備える。而して通路１８がキャビティ４内
に連通している状態で通路１８および減圧タンク２２間
を連通させ、真空ポンプ２１を作動せしめると、キャビ
ティ４内が減圧吸引される。
２ａ間の上部に形成される小径孔５の中間部内面に開口
する通路１８が設けられており、この通路１８に減圧吸
引手段１９が接続される。該減圧吸引手段１９は、モー
タ２０で駆動される真空ポンプ２１と、該真空ポンプ２
１の吸引口に接続される減圧タンク２２と、通路１８を
減圧タンク２２に連通させる状態ならびに通路１８およ
び減圧タンク２２間を遮断する状態を切換可能な電磁開
閉弁２３とを備える。而して通路１８がキャビティ４内
に連通している状態で通路１８および減圧タンク２２間
を連通させ、真空ポンプ２１を作動せしめると、キャビ
ティ４内が減圧吸引される。
【００１４】型閉め状態で、両型１，２の合わせ面１
ａ，２ａ間に形成されている小径孔５には、通路１８の
小径孔５への開口端を閉じる下方位置と、前記開口端を
開く上方位置との間で摺動可能なゲート２４が嵌合され
るものであり、該ゲート２４は、可動型２に固定的に支
持されるシリンダ２５に連結される。而して、減圧吸引
手段１９のキャビティ４への接続端すなわち通路１８の
小径孔５への開口端が該ゲート２４により開閉されるこ
とになる。
ａ，２ａ間に形成されている小径孔５には、通路１８の
小径孔５への開口端を閉じる下方位置と、前記開口端を
開く上方位置との間で摺動可能なゲート２４が嵌合され
るものであり、該ゲート２４は、可動型２に固定的に支
持されるシリンダ２５に連結される。而して、減圧吸引
手段１９のキャビティ４への接続端すなわち通路１８の
小径孔５への開口端が該ゲート２４により開閉されるこ
とになる。
【００１５】固定型１および可動型２には、その型閉め
状態で形成される嵌合孔７の内面でキャビティ４内に向
けて開口するノズル２６，２６がそれぞれ設けられてお
り、それらのノズル２６，２６と、離型剤を貯留するタ
ンク２８と、加圧空気供給源２９とで離型剤噴霧手段３
０が構成される。すなわち各ノズル２６，２６は共通な
管路３１を介して加圧空気供給源２９に接続されてお
り、管路３１の途中から分岐した吸上げ管３２がタンク
２８の離型剤内に突入される。
状態で形成される嵌合孔７の内面でキャビティ４内に向
けて開口するノズル２６，２６がそれぞれ設けられてお
り、それらのノズル２６，２６と、離型剤を貯留するタ
ンク２８と、加圧空気供給源２９とで離型剤噴霧手段３
０が構成される。すなわち各ノズル２６，２６は共通な
管路３１を介して加圧空気供給源２９に接続されてお
り、管路３１の途中から分岐した吸上げ管３２がタンク
２８の離型剤内に突入される。
【００１６】このような離型剤噴霧手段３０では、両型
１，２の型閉め時に嵌合孔７にスリーブ９を嵌合してい
ない状態、すなわち図２で示すようにノズル２６，２６
がスリーブ９で閉じられていない状態で、加圧空気供給
源２９から管路３１に加圧空気を供給することにより、
管路３１内での加圧空気の流通に応じて離型剤が吸上げ
管３２から管路３１内に吸上げられ、加圧空気とともに
ノズル２６，２６からキャビティ４内に噴霧されること
になる。
１，２の型閉め時に嵌合孔７にスリーブ９を嵌合してい
ない状態、すなわち図２で示すようにノズル２６，２６
がスリーブ９で閉じられていない状態で、加圧空気供給
源２９から管路３１に加圧空気を供給することにより、
管路３１内での加圧空気の流通に応じて離型剤が吸上げ
管３２から管路３１内に吸上げられ、加圧空気とともに
ノズル２６，２６からキャビティ４内に噴霧されること
になる。
【００１７】次にこの実施例の作用について説明する
と、先ずキャビティ４内での鋳物成形後には、図１で示
すように可動型２を固定型１から離反させた型開き状態
とされて鋳物製品が取出されるとともに、溶湯圧入手段
３はそのプランジャ１０を降下させた状態で固定型１お
よび可動型２から離隔した溶湯注湯位置までもたらさ
れ、その溶湯注湯位置で溶湯圧入手段３全体が傾動され
る。
と、先ずキャビティ４内での鋳物成形後には、図１で示
すように可動型２を固定型１から離反させた型開き状態
とされて鋳物製品が取出されるとともに、溶湯圧入手段
３はそのプランジャ１０を降下させた状態で固定型１お
よび可動型２から離隔した溶湯注湯位置までもたらさ
れ、その溶湯注湯位置で溶湯圧入手段３全体が傾動され
る。
【００１８】一方、鋳物製品の取出し後の型開き状態
で、図１で示すように冷却剤噴霧手段１４の函体１６が
両型１，２間に降下せしめられ、函体１６のノズル１５
…から両型１，２の合わせ面１ａ，２ａに向けて冷却剤
が噴霧される。
で、図１で示すように冷却剤噴霧手段１４の函体１６が
両型１，２間に降下せしめられ、函体１６のノズル１５
…から両型１，２の合わせ面１ａ，２ａに向けて冷却剤
が噴霧される。
【００１９】その冷却剤噴霧終了後には、前記函体１６
を上昇させた後で可動型２が固定型１に近接移動せしめ
られて型閉め状態となり、その型閉めにより両型１，２
間に形成されたキャビティ４内が、図２で示すように、
減圧吸引手段１９で減圧吸引されるとともに離型剤噴霧
手段３０によりキャビティ４内に向けて離型剤が噴霧さ
れる。すなわち、ゲート２４を上昇させて通路１８の小
径孔５への開口端を開口した状態で、モータ２０により
真空ポンプ２１を駆動するとともに電磁開閉弁２３を開
くことにより、キャビティ４内が減圧吸引されることに
なり、一方、加圧空気供給源２９からの加圧空気供給を
開始することによりノズル２６，２６からキャビティ４
内に離型剤が噴霧される。而してキャビティ４内に噴霧
された離型剤は、キャビティ４内で均等に分散して減圧
吸引手段１９に吸引されることになる。
を上昇させた後で可動型２が固定型１に近接移動せしめ
られて型閉め状態となり、その型閉めにより両型１，２
間に形成されたキャビティ４内が、図２で示すように、
減圧吸引手段１９で減圧吸引されるとともに離型剤噴霧
手段３０によりキャビティ４内に向けて離型剤が噴霧さ
れる。すなわち、ゲート２４を上昇させて通路１８の小
径孔５への開口端を開口した状態で、モータ２０により
真空ポンプ２１を駆動するとともに電磁開閉弁２３を開
くことにより、キャビティ４内が減圧吸引されることに
なり、一方、加圧空気供給源２９からの加圧空気供給を
開始することによりノズル２６，２６からキャビティ４
内に離型剤が噴霧される。而してキャビティ４内に噴霧
された離型剤は、キャビティ４内で均等に分散して減圧
吸引手段１９に吸引されることになる。
【００２０】このような離型剤の噴霧が実行されている
間に、溶湯圧入手段３のスリーブ９内にはラドル１３に
より所定量の溶湯が注湯され、注湯完了後の溶湯圧入手
段３は、そのスリーブ９が固定型１および可動型２間の
嵌合孔７の直下に位置するように作動する。
間に、溶湯圧入手段３のスリーブ９内にはラドル１３に
より所定量の溶湯が注湯され、注湯完了後の溶湯圧入手
段３は、そのスリーブ９が固定型１および可動型２間の
嵌合孔７の直下に位置するように作動する。
【００２１】離型剤噴霧手段３０による所定時間の離型
剤噴霧が終了すると、溶湯圧入手段３が上昇してスリー
ブ９が嵌合孔７に嵌合し、押圧駆動手段１２が作動する
ことによりスリーブ９内に充填されていた溶湯がプラン
ジャ１０により湯口６からキャビティ４内に圧入され
る。而して、プランジャ１０がスリーブ９内で所定スト
ロークだけ前進したときに、ゲート２４が下降して通路
１８の小径孔５への開口端が閉じられ、さらに電磁開閉
弁２３が閉弁されるとともにモータ２０の作動も停止さ
れ、減圧吸引手段１９によるキャビティ４内の減圧吸引
が停止される。
剤噴霧が終了すると、溶湯圧入手段３が上昇してスリー
ブ９が嵌合孔７に嵌合し、押圧駆動手段１２が作動する
ことによりスリーブ９内に充填されていた溶湯がプラン
ジャ１０により湯口６からキャビティ４内に圧入され
る。而して、プランジャ１０がスリーブ９内で所定スト
ロークだけ前進したときに、ゲート２４が下降して通路
１８の小径孔５への開口端が閉じられ、さらに電磁開閉
弁２３が閉弁されるとともにモータ２０の作動も停止さ
れ、減圧吸引手段１９によるキャビティ４内の減圧吸引
が停止される。
【００２２】その後、溶湯圧入手段３においてプランジ
ャ１０がさらに前進して、図３で示すように、キャビテ
ィ４内が溶湯で満たされる。而してその状態が所定時間
経過すると、キャビティ４内で溶湯が凝固して鋳物製品
が鋳造されることになる。
ャ１０がさらに前進して、図３で示すように、キャビテ
ィ４内が溶湯で満たされる。而してその状態が所定時間
経過すると、キャビティ４内で溶湯が凝固して鋳物製品
が鋳造されることになる。
【００２３】このように、冷却剤の噴霧と、離型剤の噴
霧とを分離して実行することにより、離型剤の希釈が不
要となって離型剤の消費量低減が可能となる。しかも離
型剤の噴霧時には、固定型１および可動型２は型閉め状
態となっており、両型１，２の合わせ面１ａ，２ａに離
型剤が付着することが回避されるので、離型剤の付着に
よる合わせ面１ａ，２ａの荒れが防止され、合わせ面１
ａ，２ａの面粗度悪化を防止し、面粗度悪化に伴うばり
の発生を防止することができる。さらに離型剤の噴霧時
には、キャビティ４内が減圧吸引されており、キャビテ
ィ４内には湯口６から周囲の空気が巻き込んで離型剤が
吸引されるので、離型剤が周囲に飛散することを防止
し、離型剤の飛散による汚れが生じることを確実に防止
することができる。しかもキャビティ４内が溶湯で満た
される直前までキャビティ４内を減圧吸引することによ
り、キャビティ４内面に付着した離型剤から生じるガス
の溶湯内への巻き込みが生じることを極力防止し、その
巻き込み巣による製品不良が生じることを防止すること
ができる。
霧とを分離して実行することにより、離型剤の希釈が不
要となって離型剤の消費量低減が可能となる。しかも離
型剤の噴霧時には、固定型１および可動型２は型閉め状
態となっており、両型１，２の合わせ面１ａ，２ａに離
型剤が付着することが回避されるので、離型剤の付着に
よる合わせ面１ａ，２ａの荒れが防止され、合わせ面１
ａ，２ａの面粗度悪化を防止し、面粗度悪化に伴うばり
の発生を防止することができる。さらに離型剤の噴霧時
には、キャビティ４内が減圧吸引されており、キャビテ
ィ４内には湯口６から周囲の空気が巻き込んで離型剤が
吸引されるので、離型剤が周囲に飛散することを防止
し、離型剤の飛散による汚れが生じることを確実に防止
することができる。しかもキャビティ４内が溶湯で満た
される直前までキャビティ４内を減圧吸引することによ
り、キャビティ４内面に付着した離型剤から生じるガス
の溶湯内への巻き込みが生じることを極力防止し、その
巻き込み巣による製品不良が生じることを防止すること
ができる。
【００２４】上記実施例では、減圧吸引手段１９を可動
型２に接続するようにしたが、減圧吸引手段１９は固定
型１および可動型２の少なくとも一方に接続されていれ
ばよい。
型２に接続するようにしたが、減圧吸引手段１９は固定
型１および可動型２の少なくとも一方に接続されていれ
ばよい。
【００２５】
【発明の効果】以上のように本発明方法によれば、型開
き状態で固定型および可動型の合わせ面に向けて冷却剤
を噴霧するステップと、型閉め状態でキャビティ内を減
圧吸引するとともに該キャビティ内に向けて離型剤を噴
霧するステップとを順次経過させるので、離型剤の消費
量低減に寄与することができるとともに、離型剤の合わ
せ面への付着回避により合わせ面の荒れを防止して面粗
度悪化に伴うばりの発生を防止することができる。また
離型剤が周囲に飛散することがないので離型剤の飛散に
よる汚れが生じることを確実に防止することができる。
さらに離型剤から生じるガスの溶湯内への巻き込みが生
じることが防止され、それに伴って巻き込み巣による製
品不良が生じることを防止することができる。
き状態で固定型および可動型の合わせ面に向けて冷却剤
を噴霧するステップと、型閉め状態でキャビティ内を減
圧吸引するとともに該キャビティ内に向けて離型剤を噴
霧するステップとを順次経過させるので、離型剤の消費
量低減に寄与することができるとともに、離型剤の合わ
せ面への付着回避により合わせ面の荒れを防止して面粗
度悪化に伴うばりの発生を防止することができる。また
離型剤が周囲に飛散することがないので離型剤の飛散に
よる汚れが生じることを確実に防止することができる。
さらに離型剤から生じるガスの溶湯内への巻き込みが生
じることが防止され、それに伴って巻き込み巣による製
品不良が生じることを防止することができる。
【００２６】また本発明装置は、型開き状態で固定型お
よび可動型の合わせ面に向けて冷却剤を噴霧すべく両型
間への挿入が可能な冷却剤噴霧手段と、型閉め状態での
キャビティ内の減圧吸引を可能とすべく固定型および可
動型の少なくとも一方に接続される減圧吸引手段と、前
記型閉め状態でキャビティ内に向けて離型剤を噴霧する
離型剤噴霧手段と、型閉め状態で前記減圧吸引手段のキ
ャビティへの接続端を開閉可能なゲートとを備えるの
で、型開き状態での固定型および可動型の合わせ面に向
けての冷却剤噴霧と、型閉め状態でのキャビティ内の減
圧吸引ならびにキャビティ内への離型剤噴霧が可能であ
り、本発明方法を適切に実施することができる。
よび可動型の合わせ面に向けて冷却剤を噴霧すべく両型
間への挿入が可能な冷却剤噴霧手段と、型閉め状態での
キャビティ内の減圧吸引を可能とすべく固定型および可
動型の少なくとも一方に接続される減圧吸引手段と、前
記型閉め状態でキャビティ内に向けて離型剤を噴霧する
離型剤噴霧手段と、型閉め状態で前記減圧吸引手段のキ
ャビティへの接続端を開閉可能なゲートとを備えるの
で、型開き状態での固定型および可動型の合わせ面に向
けての冷却剤噴霧と、型閉め状態でのキャビティ内の減
圧吸引ならびにキャビティ内への離型剤噴霧が可能であ
り、本発明方法を適切に実施することができる。
【図１】型開き状態での冷却剤噴霧時を示す縦断面図で
ある。
ある。
【図２】型閉め状態での離型剤塗布時を示す縦断面図で
ある。
ある。
【図３】溶湯圧入時を示す縦断面図である。
１ 固定型 １ａ，２ａ 合わせ面 ２ 可動型 ３ 溶湯圧入手段 ４ キャビティ １４ 冷却剤噴霧手段 １９ 減圧吸引手段 ２４ ゲート ３０ 離型剤噴霧手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ２２Ｄ 27/18 Ｂ 7011−4Ｅ Ｂ２９Ｃ 33/58 8823−4Ｆ 45/17 7344−4Ｆ
Claims (2)
- 【請求項１】 固定型（１）と、該固定型（１）と協働
して鋳造製品形成用キャビティ（４）を形成可能である
とともに固定型（１）に対して開閉可能な可動型（２）
と、型閉め状態で前記キャビティ（４）に溶湯を圧入す
る溶湯圧入手段（３）とを備える鋳造装置において、型
開き状態で固定型（１）および可動型（２）の合わせ面
（１ａ，２ａ）に向けて冷却剤を噴霧するステップと、
型閉め状態でキャビティ（４）内を減圧吸引するととも
に該キャビティ（４）内に向けて離型剤を噴霧するステ
ップとを順次経過させることを特徴とする鋳造装置にお
ける離型剤塗布方法。 - 【請求項２】 固定型（１）と、該固定型（１）と協働
して鋳造製品形成用キャビティ（４）を形成可能である
とともに固定型（１）に対して開閉可能な可動型（２）
と、型閉め状態で前記キャビティ（４）に溶湯を圧入す
る溶湯圧入手段（３）とを備える鋳造装置において、型
開き状態で固定型（１）および可動型（２）の合わせ面
（１ａ，２ａ）に向けて冷却剤を噴霧すべく両型（１，
２）間への挿入が可能な冷却剤噴霧手段（１４）と、型
閉め状態でのキャビティ（４）内の減圧吸引を可能とす
べく固定型（１）および可動型（２）の少なくとも一方
に接続される減圧吸引手段（１９）と、前記型閉め状態
でキャビティ（４）内に向けて離型剤を噴霧する離型剤
噴霧手段（３０）と、型閉め状態で前記減圧吸引手段
（１９）のキャビティ（４）への接続端を開閉可能なゲ
ート（２４）とを備えることを特徴とする鋳造装置にお
ける離型剤塗布装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33368191A JPH06122057A (ja) | 1991-12-17 | 1991-12-17 | 鋳造装置における離型剤塗布方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33368191A JPH06122057A (ja) | 1991-12-17 | 1991-12-17 | 鋳造装置における離型剤塗布方法および装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06122057A true JPH06122057A (ja) | 1994-05-06 |
Family
ID=18268781
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33368191A Pending JPH06122057A (ja) | 1991-12-17 | 1991-12-17 | 鋳造装置における離型剤塗布方法および装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06122057A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1991
- 1991-12-17 JP JP33368191A patent/JPH06122057A/ja active Pending
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