JPH0612159U - トランスファのシフト・レール位置決め構造 - Google Patents
トランスファのシフト・レール位置決め構造Info
- Publication number
- JPH0612159U JPH0612159U JP40455190U JP40455190U JPH0612159U JP H0612159 U JPH0612159 U JP H0612159U JP 40455190 U JP40455190 U JP 40455190U JP 40455190 U JP40455190 U JP 40455190U JP H0612159 U JPH0612159 U JP H0612159U
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- wheel drive
- drive mode
- positioning
- shift rail
- transfer
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- Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目 的】トランスファのシフトフィーリングの向上と
駆動モードの安定化 【構 成】エンジンの駆動力を後車輪と前車輪の何れか
一方または全輪に選択的に伝達するトランスファであっ
て、駆動系を2輪駆動モード又は4輪駆動モードに切り
換える2/4シンクロ・スリーブと、この2/4シンク
ロ・スリーブを2輪駆動モード位置と4輪駆動モード位
置に選択的に位置させるシフト・レールと、このシフト
・レールの外周面に形成された2輪駆動モード位置決め
凹部または4輪駆動モード位置決め凹部の何れかに係合
して、このシフト・レールを上記両位置の何れか一つに
位置決めする位置決めボールを備えたトランスファにお
いて、上記2輪駆動モード位置決め凹部と4輪駆動モー
ド位置決め凹部との間のシフト・レール外周面に、一方
の凹部から他方の凹部に向けて傾斜したスロープ部を設
けた。
駆動モードの安定化 【構 成】エンジンの駆動力を後車輪と前車輪の何れか
一方または全輪に選択的に伝達するトランスファであっ
て、駆動系を2輪駆動モード又は4輪駆動モードに切り
換える2/4シンクロ・スリーブと、この2/4シンク
ロ・スリーブを2輪駆動モード位置と4輪駆動モード位
置に選択的に位置させるシフト・レールと、このシフト
・レールの外周面に形成された2輪駆動モード位置決め
凹部または4輪駆動モード位置決め凹部の何れかに係合
して、このシフト・レールを上記両位置の何れか一つに
位置決めする位置決めボールを備えたトランスファにお
いて、上記2輪駆動モード位置決め凹部と4輪駆動モー
ド位置決め凹部との間のシフト・レール外周面に、一方
の凹部から他方の凹部に向けて傾斜したスロープ部を設
けた。
Description
【0001】
この考案は、パートタイム式4輪駆動車の駆動系を2輪駆動モードと4輪駆動 モードに切り換えるトランスファのシフト・レール位置決め構造に関する。
【0002】
図2において、2輪駆動と4輪駆動とに選択可能なパートタイム式4輪駆動車 のトランスファの一例を説明する。このトランスファは、ハイ/ロー切換機構と デフロック機構を備えている。
【0003】 エンジンの変速機からの駆動力を入力されるインプット ・シャフト1の回転 は、ハイ/ロー切換機構2を介してリヤ・アウトプット・シャフト3に伝達され ている。図示の例は、2輪駆動モード時には後輪を駆動する方式である。フロン ト・アウトプット・シャフト4は、チェン5を介してドライブ・スプロケット6 に連結されている。ドライブ・スプロケット6は、クラッチ・ギヤ7と一体であ る。リヤ・アウトプット・シャフト3には、センタ・デフ8と、デフロック・ハ ブ9が設けられている。このハブ9の隣りには、センタ・デフ8を介して回転さ せられる2/4シンクロ・ハブ10が配設されている。「2/4」は2輪駆動と 4輪駆動を切り換えるための部材であることを意味している。2/4シンクロ・ ハブ10とクラッチ・ギヤ7との間には、両者の回転をシンクロさせる2/4シ ンクロ・リング11が配設されている。デフロック・ハブ9,2/4シンクロ・ ハブ10,2/4シンクロ・リング11,クラッチ・ギヤ7の外周面に形成され た歯部には、2/4シフト・レール12と一体のシフト・フォークで移動させら れる2/4シンクロ・スリーブ13が選択的に係合する。
【0004】 図4において、2/4シンクロ機構の詳細な構造を説明する。デフロック・ハ ブ9は、リヤ・アウトプット・シャフト3に軸方向の移動を規制されてスプライ ン結合されている。2/4シンクロ・リング11は、2/4シンクロ・スリーブ 13が4輪駆動モード時に係合するシンクロ・リング・アウタ11aと、このシ ンクロ・リング・アウタに対して回転方向に或る程度の「がた」をもって係合し ているシンクロ・リング・インナ11bと、シンクロ・リング・アウタとシンク ロ・リング・インナとの間でテーパ状周面で両者に摺接している中間リング11 cとからなっている。 中間リング11cに形成された係合部11dは、クラッ チ・ギヤ7の係合孔7aに遊嵌させられている。
【0005】 シフト・レール12は、 図示されない部分に2/4シフト・レバーを係合さ せられ、その一端をトランスファ・ケース15に摺動自在に支持されている。シ フト・レバー12の周面には、母線に沿って2輪駆動モード位置決め凹部12a と、4輪駆動モード位置決め凹部12bと、図示の例の場合デフロック・モード 位置決め凹部12cがそれぞれ形成されている。
【0006】 トランスファ・ケース15には、位置決めボール16が進退自在に支持されて いて、スプリング17でレール側に付勢されている。符号18はプラグを示して いる。図4は、2輪駆動モードを示していて、位置決めボール16が2輪駆動モ ード位置決め凹部12aに係合してシフト・レール12をこの位置に保持してい る。図2も2輪駆動モード時の態様を示していて、 2/4シンクロ・スリーブ 13は、2/4シンクロ・ハブ10とクラッチ・ギヤ7を離間させている。
【0007】 図4において、位置決めボール16が凹部12bに係合する位置までシフト・ レール12を右方に移動(シフト)させると、 周溝13aに係合しているシフ ト・フォーク14が2/4シンクロ・スリーブ13を同方向に移動させて、その 歯部13bをデフロック・ハブ9の歯部9aから外すと共に2/4シンクロ・リ ング11を介してクラッチ・ギヤ7の歯部7bに係合させる。この位置が4輪駆 動モード位置決め位置であって、図3(a)にも示すように、2/4シンクロ・ ハブ10と2/4シンクロ・リング11,クラッチ・ギヤ7を互いに結合してセ ンタ・デフ8からの駆動力をフロント・アウトプット・シャフト4に伝達してい る。
【0008】 図4において、位置決めボール16が凹部12cに係合する位置までシフト・ レール12を移動させると、2/4シンクロ・スリーブ13がその歯部13aを デフロック・ハブの歯部9aに、その歯部13bを2/4シンクロ・ハブ10の 歯部10a,2/4シンクロ・リング11の歯部11e,クラッチ・ギヤ7の歯 部7bにそれぞれ係合させるデフロック・モードに位置決めされる。図3(b) に示すデフロック・モードにおいて、2/4シンクロ・スリーブ13がデフロッ ク・ハブ9に係合していると、リヤ・アウトプット・シャフト3の回転がクラッ チ・ギヤ7,ドライブ・スプロケット6を介して直接フロント・アウトプット・ シャフト4に伝達されて直結の4輪駆動モードになる。
【0009】
トランスファを、2輪駆動モードから4輪駆動モードに切り換えるときのシフ ト・レール12は、その凹部12aから位置決めボール16を押し出して、4輪 駆動モード位置決め凹部12bに係合させる。2/4シフト・レバーを操作する ドライバーは、4輪駆動モード位置決め凹部12bに位置決めボール16が係合 したときの感触で、駆動モードが切り替わったことを認識する。しかし、レバー 操作が中途半端になると、位置決めボール16をフラット部12d(図5)に当 接させた状態でシフト・レール12が止まってしまう、という現象が発生する。 かかる現象が発生すると、2/4シンクロ・スリーブ13の位置、換言すると駆 動モードが不安定となる問題がある。
【0010】 そこで、本考案は、駆動モード切換時のシフト動作に節度感を持たせてシフト 動作完了を確実に認識させると共に駆動モードを安定させることのできるトラン スファのシフト・レール位置決め構造の提供を目的とする。
【0011】
上記目的を達成するために、本考案のトランスファのシフト・レール位置決め 構造は、エンジンの駆動力を後車輪と前車輪の何れか一方または全輪に選択的に 伝達するトランスファであって、駆動系を切り換える2/4シンクロ・ハブと、 クラッチ・ギヤと、上記2/4シンクロ・ハブとクラッチ・ギヤの間に設けられ た2/4シンクロ・リングと、これらに選択的に係合して該トランスファを2輪 駆動モード又は4輪駆動モードに切り換える2/4シンクロ・スリーブと、この 2/4シンクロ・スリーブを2輪駆動モード位置と4輪駆動モード位置に選択的 に位置させるシフト・レールと、 このシフト・レールの外周面に形成された2 輪駆動モード位置決め凹部または4輪駆動モード位置決め凹部の何れかに係合し て、このシフト・レールを上記両位置の何れか一つに位置決めする位置決めボー ルを備えたトランスファにおいて、上記2輪駆動モード位置決め凹部と4輪駆動 モード位置決め凹部との間のシフト・レール外周面に、一方の凹部から他方の凹 部に向けて傾斜したスロープ部を設けたことを特徴とする。
【0012】
駆動モードの切換に際してシフト・レールが移動させられると、それまで或る 位置決め凹部に嵌入していた位置決めボールは、この凹部からレール周面に抜け 出させられ、他の位置決め凹部に向けて傾斜したスロープ部を滑り、次に係合す べき位置決め凹部に吸い込まれるように係合して選択されたモードの位置を保持 する。ドライバーは、このときの節度感で駆動モードが切り替わったことを認識 する。
【0013】
以下、図示の実施例に基づいて本考案を詳細に説明する。
【0014】 図1において、シフト・レール120の外周面には、一つの母線に沿って2輪 駆動モード位置決め凹部121と、4輪駆動モード位置決め凹部122と、デフ ロック・モード位置決め凹部123がそれぞれ形成されている。2輪駆動モード 位置決め凹部121と4輪駆動モード位置決め凹部122との間の外周面には、 凹部122に向けて前下がりに傾斜するスロープ部124が形成されている。
【0015】 また、4輪駆動モード位置決め凹部122とデフロック・モード位置決め凹部 123は、2輪駆動モード位置決め凹部121よりも深さhだけ深く形成されて いる。位置決めボール16を付勢するスプリング170は、従来に比べてやや大 きいばね定数のものが選択されている。
【0016】 図1において、シフト・レール120が右方にシフトされると、位置決めボー ル16は、2輪駆動モード位置決め凹部121から押し出されてスロープ部12 4にその位置を変える。スロープ部124に当接するボール16は、該スロープ 部の傾斜と、強いスプリング170で付勢されていることによって、その4輪駆 動モード位置決め凹部122を位置決めボールに係合させるべくシフト・レール 120をシフト方向に移動させる向きに作用する。
【0017】 そして、図示されないシフト・レバーを操作するドライバーは、位置決めボー ル16がシフト・レール120の移動を助けることによる該レールの移動(シフ ト・レバーの吸込感)及びこれに続くボール係合による節度感を顕著に感じるこ とができる。また、シフト・レバー120はこの4輪駆動モード位置決め位置に 確実に保持される。
【0018】 スロープ部124を形成したことによるギヤ抜け現象に対しては、凹部122 を深く形成すると共にスプリング170を強くしてある。スプリング170が強 化されていても、シフト動作は、スロープ部124の傾斜をボールが移動するの で軽い操作力で行なえる。
【0019】
以上のように、位置決め凹部相互間にスロープ部を設けた本考案によれば、駆 動モードを変えるときの節度感がはっきりとするのでシフト・フィーリングが大 幅に向上する。また、位置決めボールがレールの途中に止まることがないので、 選択された駆動モードが不安定になることがない。
【図1】本考案の一実施例を示すトランスファのシフト
・レール位置決め構造の側面図である。
・レール位置決め構造の側面図である。
【図2】本考案を適用するトランスファのトルク伝達系
を示す線図である。
を示す線図である。
【図3】(a)は4輪駆動モードを、(b)は2輪駆動
モードをそれぞれ示す図2のトランスファのトルク伝達
系を示す線図である。
モードをそれぞれ示す図2のトランスファのトルク伝達
系を示す線図である。
【図4】トランスファの要部の詳細な構造と、これに設
けられた従来のシフト・レール位置決め構造を示す縦断
面図である。
けられた従来のシフト・レール位置決め構造を示す縦断
面図である。
【図5】従来のシフト・レール位置決め構造を拡大して
示す側面図である。
示す側面図である。
1・・・メイン・シャフト 3・・・リヤ・アウトプット・シャフト 4・・・フロント・アウトプット・シャフト 5・・・チェン 6・・・ドライブ・スプロケット 7・・・クラッチ・ギヤ 8・・・センタ・デフ 9・・・2/4シンクロ・ハブ 10・・・デフロック・ハブ 11・・・2/4シンクロ・リング 16・・・位置決めボール 120・・・シフト・レール 121・・・2輪駆動モード位置決め凹部 122・・・4輪駆動モード位置決め凹部 123・・・デフロック・モード位置決め凹部 124・・・スロープ部 170・・・スプリング
Claims (1)
- 【請求項1】エンジンの駆動力を後車輪と前車輪の何れ
か一方または全輪に選択的に伝達するトランスファであ
って、駆動系を切り換える2/4シンクロ・ハブと、ク
ラッチ・ギヤと、上記2/4シンクロ・ハブとクラッチ
・ギヤの間に設けられた2/4シンクロ・リングと、こ
れらに選択的に係合して該トランスファを2輪駆動モー
ド又は4輪駆動モードに切り換える2/4シンクロ・ス
リーブと、この2/4シンクロ・スリーブを2輪駆動モ
ード位置と4輪駆動モード位置に選択的に位置させるシ
フト・レールと、このシフト・レールの外周面に形成さ
れた2輪駆動モード位置決め凹部または4輪駆動モード
位置決め凹部の何れかに係合して、このシフト・レール
を上記両位置の何れか一つに位置決めする位置決めボー
ルを備えたトランスファにおいて、 上記2輪駆動モード位置決め凹部と4輪駆動モード位置
決め凹部との間のシフト・レール外周面に、一方の凹部
から他方の凹部に向けて傾斜したスロープ部を設けたこ
とを特徴とするトランスファのシフト・レール位置決め
構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40455190U JPH0612159U (ja) | 1990-12-25 | 1990-12-25 | トランスファのシフト・レール位置決め構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40455190U JPH0612159U (ja) | 1990-12-25 | 1990-12-25 | トランスファのシフト・レール位置決め構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0612159U true JPH0612159U (ja) | 1994-02-15 |
Family
ID=18514212
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP40455190U Withdrawn JPH0612159U (ja) | 1990-12-25 | 1990-12-25 | トランスファのシフト・レール位置決め構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0612159U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013087931A (ja) * | 2011-10-21 | 2013-05-13 | Nabeya Bi-Tech Kk | 位置決め装置 |
-
1990
- 1990-12-25 JP JP40455190U patent/JPH0612159U/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013087931A (ja) * | 2011-10-21 | 2013-05-13 | Nabeya Bi-Tech Kk | 位置決め装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19950518 |