JP2013087931A - 位置決め装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】位置決め装置としてのボールプランジャ10は、先端にボール収容部14が設けられた本体11と、前記ボール収容部14に収容され、その一部がボール収容部14より外部に突出されたボール15と、ボール収容部14内に設けられ、ボール15を支持するコイルばね17とにより構成されている。そして、本体11の先端側にはボール収容部14内を先端側から外部に連通する一対のスリット18が形成されるとともに、本体11の基端側にはボール収容部14内を基端側から外部に連通するガス抜き孔20が貫通形成されている。
【選択図】図1
Description
請求項4に記載の発明の位置決め装置は、請求項1から請求項3のいずれか一項に係る発明において、前記ガス抜き孔は、本体の基端の中心位置で該本体の軸線方向に延びるように貫通形成されていることを特徴とする。
本発明の位置決め装置は、先端にボール収容部が設けられた本体と、前記ボール収容部に収容され、その一部がボール収容部より外部に突出されたボールと、前記ボール収容部内に設けられ、ボールを支持するボール支持部とから構成されている。そして、本体の先端側にはボール収容部内を先端側から外部に連通するガス抜き開口部が形成されるとともに、本体の基端側にはボール収容部内を基端側から外部に連通するガス抜き孔が貫通形成されている。
以下、本発明の位置決め装置をボールプランジャに具体化した第1実施形態について図1及び図2に基づき詳細に説明する。
さて、図1に示すように、ボールプランジャ10の工具係止穴19に図示しない六角レンチを係入し、ボールプランジャ10の本体11の雄ねじ11aをテーブル12の保持孔13の雌ねじ13aに螺合することにより、ボールプランジャ10の先端部がテーブル12面に面一となるように固定する。このとき、ボールプランジャ10のボール15の一部はコイルばね17に付勢された状態でテーブル12面より外方へ露出されている。一方、図1の二点鎖線に示すように、対象物としてのワーク21はテーブル12上に移動可能に配置され、そのワーク21の係合部として断面三角形状をなす位置決め凹部22がボールプランジャ10のボール15に係合してワーク21の位置決めがなされる。
(1)第1実施形態のボールプランジャ10においては、本体11の先端側にはボール収容部14内を先端側から外部に連通するスリット18が形成されるとともに、本体11の基端側にはボール収容部14内を基端側から外部に連通するガス抜き孔20が貫通形成されている。このため、ボールプランジャ10を真空雰囲気下で使用する場合には、工具係止穴19内の空気がガス抜き孔20からばね収容穴16を経てボール収容部14内の空気とともにスリット18を介して外部へ抜き出される。
(2)前記ガス抜き開口部は、本体11の先端において該本体11の軸線方向に沿って切欠かれたスリット18により形成されている。このため、ガス抜き開口部の構成を簡単にすることができるとともに、空気を本体11の軸線方向の外方へ円滑に抜き出すことができる。
(3)前記スリット18は、180度対向する位置に一対設けられている。従って、ボールプランジャ10におけるボール収容部14内の空気の抜き出しをバランス良く、速やかに行うことができる。
(4)前記ガス抜き孔20は、本体11の基端の中心位置で該本体11の軸線方向に延びるように貫通形成されている。そのため、本体11の基端側に存在する空気又は本体11の先端側に存在する空気を本体11中心部のガス抜き孔20を通して反対側の外部へ有効かつ速やかに抜き出すことができる。
(5)前記ガス抜き孔20は、本体11の基端に開口形成された工具係止穴19内とボール収容部14内とを連通するように貫通形成されている。このため、工具係止穴19内の空気をボール収容部14内へ導くことができるとともに、ボール収容部14内の空気を工具係止穴19内へ導くことができ、ボールプランジャ10の先端側又は基端側の外部へ抜き出すことができる。
(第2実施形態)
以下、本発明の位置決め装置をクランピングスクリューに具体化した第2実施形態について図3及び図4に基づき詳細に説明する。この第2実施形態では前記第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
・ 図5に示すように、クランピングスクリュー30のボール15の先端部には切欠き部として平坦に切欠かれた切欠き面35を設けることもできる。この場合、保持体33の保持孔34は斜め方向に延び、その中にクランピングスクリュー30が螺入されている。ボール15の切欠き面35はボール収容部14より外部に突出され、ワーク21の係合部としての対象面36に係合するように構成されている。なお、ボール15の切欠き面35の大きさは、ワーク21の種類、クランピングスクリュー30の傾斜角度等に応じて適宜設定することができる。
・ 前記ガス抜き開口部を、本体11,31の先端部においてボール収容部14内を外部に開口する貫通孔で構成することもできる。
・ 前記ボール15とコイルばね17との間にスペーサを介装し、ボール15の回転を円滑にするように構成することができる。
Claims (6)
- 先端にボール収容部が設けられた本体と、前記ボール収容部に収容され、その一部がボール収容部より外部に突出されたボールと、前記ボール収容部内に設けられ、ボールを支持するボール支持部とから構成され、対象物の係合部に前記ボールが係合して対象物の位置決めを行う位置決め装置であって、
前記本体の先端側にはボール収容部内を先端側から外部に連通するガス抜き開口部を形成するとともに、本体の基端側にはボール収容部内を基端側から外部に連通するガス抜き孔を貫通形成したことを特徴とする位置決め装置。 - 前記ガス抜き開口部は、本体の先端において該本体の軸線方向に沿って切欠かれたスリットにより形成されていることを特徴とする請求項1に記載の位置決め装置。
- 前記スリットは、180度対向する位置に一対設けられていることを特徴とする請求項2に記載の位置決め装置。
- 前記ガス抜き孔は、本体の基端の中心位置で該本体の軸線方向に延びるように貫通形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の位置決め装置。
- 前記ガス抜き孔は、本体の基端に開口形成された工具係止穴とボール収容部内とを連通するように貫通形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の位置決め装置。
- 前記ボールには切欠き部が設けられ、該切欠き部がボール収容部より外部に突出され、対象物の係合部に係合するように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の位置決め装置。
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