JP3203365U - 振動対策のアーバーホルダと刃具の仕組み - Google Patents
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Abstract
【課題】特に切削加工からの振動を吸収して加工の品質を高めると共に、騒音も低減するアーバーホルダと刃具の仕組みを提供する。【解決手段】アーバーホルダと刃具の仕組みは、ホルダ本体10と、引きボルト20と、振動吸収部材40と、チャック50と、刃具60とを有し、ホルダ本体10の中心に挿設穴12が形成され、引きボルト20は、ホルダ本体10に挿設され、環装部分を備え、振動吸収部材40は、ホルダ本体10の挿設穴12に設置され、引きボルト20の環装部分に環装されるチューブ41、弾性部材42、ナット44を備え、そのうち、チューブ41は、比重がホルダ本体10よりも大きい材質からなり、弾性部材42は、その一端がチューブ41に当接し、ナット44は、弾性部材42の付勢力を受けながら引きボルト20に螺合され、チャック50は、ホルダ本体10の挿設穴12に挿設されると共に、引きボルト20に螺合され、刃具60は、チャック50に挿し込まれる。【選択図】図2
Description
本考案は、特に切削加工からの振動を吸収可能な加工道具に用いるアーバーホルダと刃具の仕組みに関するものである。
図4に示すように、既存の切削工具80は、アーバーホルダ81と、チャック82と、刃具83と、引きボルト84と、付き止めねじ85とを有し、その内、該アーバーホルダ81は、中心部分に軸方向の貫通穴が形成され、該チャック82は、刃具83の内端を挟持しながらアーバーホルダ81の一端から貫通穴に挿し込まれ、該引きボルト84は、アーバーホルダ81の他端から挿し込んでチャック82の内端に螺合され、該付き止めねじ85は、貫通穴におけるアーバーホルダ81の他端近傍に螺合される。
前記既存の切削工具を用いて加工作業を実施する時には、その切削加工により振動が発生し、その切削工具の長さが短ければ、加工精度にやや悪影響を起す程度ですむが、長い切削工具を用いて大型の加工物を切削する時は、その振動が激しくなり、被加工物の表面が粗くなってしまうと共に、騒音の問題もある。その上、既存の切削工具には、その振動を吸収または緩和するための構造を有しないので、大型の被加工物を切削しにくいと共に、加工品質も悪いので、改良の必要があった。
上述した問題を解決するために、本考案に係る振動対策のアーバーホルダと刃具の仕組みは、一端に挟持端が設けられると共に、他端に切削端が設けられ、中央部分における切削端から挟持端にかけての軸方向に挿設穴が形成されるホルダ本体と、前記ホルダ本体に挿設されると共に、前記挿設穴に貫設される環装部分を備える引きボルトと、前記ホルダ本体の挿設穴に設置されると共に、チューブと、弾性部材と、ナットとを備え、そのうち、該チューブは、比重がホルダ本体よりも大きい材質からなり、引きボルトの環装部分に環装され、該弾性部材は、その一端がチューブに当接するように引きボルトに環装され、該ナットは、弾性部材の付勢力を受けながら引きボルトに螺合され、また、その外周面から内周面まで切欠くような複数のスリットが形成される振動吸収部材と、前記ホルダ本体の挿設穴に挿設されると共に、その内端が引きボルトに螺合されるチャックと、前記チャックに挿し込まれる刃具とを有するものである。
前記チューブがタングステン鋼からなることが好ましい。
前記弾性部材が圧縮バネであることが好ましい。
前記振動吸収部材における弾性部材とナットとの間にワッシャーが設置されることが好ましい。
前記ホルダ本体の中心部分における挟持端から切削端に向かって軸方向の止め穴が形成されると共に、該止め穴の内周面にネジ山が設けられ、さらに、付き止めねじを有し、該付き止めねじが止め穴に嵌め込まれて止め穴のネジ山に螺合されることが好ましい。
前記挿設穴の切削端の近傍に環状溝部が凹設され、該環状溝部にオーリングが設置されることが好ましい。
本考案に係る振動対策のアーバーホルダと刃具の仕組みは、比重がホルダ本体よりも大きいチューブを引きボルトに環装すると共に、弾性部材も引きボルトに環装することから、切削加工からの振動を吸収して衝撃を緩和することができる。故に、切削加工を実施する時には、その被加工物の表面をスムーズに加工できると共に、加工作業による騒音も抑えることができる。
以下、添付図面を参照して本考案の好適な実施の形態を詳細に説明する。尚、下記実施例は、本考案の好適な実施の形態を示したものにすぎず、本考案の技術的範囲は、下記実施例そのものに何ら限定されるものではない。
図1乃至図3に示すように、本考案に係る振動対策のアーバーホルダと刃具の仕組みは、ホルダ本体10と、引きボルト20と、付き止めねじ30と、振動吸収部材40と、チャック50と、刃具60とを有し、そのうち、該引きボルト20は、ホルダ本体10の内部に貫設され、該付き止めねじ30は、封止により引きボルト20が脱落しないようにホルダ本体10の一端に取り付けられ、該振動吸収部材40は、ホルダ本体10の内部に設置されつつ引きボルト20に環装され、該チャック50は、ホルダ本体10の内部に設置されつつ引きボルト20における、付き止めねじ30と反対する端に螺合され、更に、該チャック50の外端は引きボルト20から突出し、該刃具60の一端は、チャック50に挿し込まれてその他端が切削加工のためにチャック50から外部に突出する。
前記ホルダ本体10は、一端に挟持端が設けられると共に、他端に切削端が設けられ、その中心部分における挟持端から切削端にかけて軸方向に止め穴11が形成され、該止め穴11の内周面にネジ山が設けられ、その中心部分における切削端から挟持端にかけてテーパー状且つ軸方向の挿設穴12が形成され、該挿設穴12の切削端の近傍に環状溝部121が凹設され、該環状溝部121にオーリングが設置され、その中央部分における止め穴11と挿設穴12との間に軸方向の連通穴13が形成され、該連通穴13の内径は、止め穴11及び挿設穴12の内径より小さく、該連通穴13を介して止め穴11と挿設穴12とが連通する。
図2及び図3に示すように、前記引きボルト20の一端にヘッド21が設けられると共に、他端に螺合部分22が設けられ、該螺合部分22の外周面にネジ山が設けられ、ヘッド21と螺合部分22との間に環装部分23が設けられる。また、前記引きボルト20は、ホルダ本体10の挟持端から止め穴11に挿入され、ヘッド21が止め穴11と連通穴13との間に掛止され、螺合部分22及び環装部分23が連通穴13を通って挿設穴12に貫設される。
図2及び図3に示すように、前記付き止めねじ30は、ホルダ本体10の挟持端から入れられて、止め穴11のネジ山に螺合され、これにより、引きボルト20がホルダ本体10の止め穴11から脱出しないようにすると共に、引きボルト20の移動可能範囲を制限する。
図2及び図3に示すように、前記振動吸収部材40は、チューブ41と、弾性部材42と、ワッシャー43と、ナット44とを備え、そのうち、該チューブ41は、ホルダ本体10の比重より大きい材質からなると共に、ホルダ本体10の挿設穴12に位置するように引きボルト20の環装部分23に環装される。尚、本実施例においては、該チューブ41がタングステン鋼からなることが好ましい。
前記弾性部材42は、圧縮バネであり、挿設穴12内に位置するように引きボルト20に環装され、その一端がチューブ41に当接される。また、前記ワッシャー43は、挿設穴12に位置するように引きボルト20に環装されて、弾性部材42の他端に当接され、前記ナット44は、内周面にネジ山が設けられると共に、外周面から内周面まで貫通する複数のスリットが形成され、挿設穴12に位置して弾性部材42の付勢力を受けながらワッシャー43に当接するように引きボルト20の螺合部分22に螺合される。
前記弾性部材42は、圧縮バネであり、挿設穴12内に位置するように引きボルト20に環装され、その一端がチューブ41に当接される。また、前記ワッシャー43は、挿設穴12に位置するように引きボルト20に環装されて、弾性部材42の他端に当接され、前記ナット44は、内周面にネジ山が設けられると共に、外周面から内周面まで貫通する複数のスリットが形成され、挿設穴12に位置して弾性部材42の付勢力を受けながらワッシャー43に当接するように引きボルト20の螺合部分22に螺合される。
図1乃至図3に示すように、前記チャック50は、ホルダ本体10の挿設穴12に挿設され、その内端近傍の内周面にネジ山が設けられ、そのネジ山を介して引きボルト20の螺合部分22に螺合され、一方、外端は、ホルダ本体10から外部に突出する。尚、本実施例では、図1乃至図3に示すように、前記刃具60の内端がチャック50に挿し込まれ、外端に切削部分61が設けられる外端は、チャック50から外部に突出する。
上述したように、本考案に係る振動対策のアーバーホルダと刃具の仕組みは、比重がホルダ本体10よりも大きいチューブ41を引きボルト20に環装すると共に、弾性部材42も引きボルト20に環装することから、切削加工からの振動を吸収して衝撃を緩和することができるので、切削加工を行う時に、その被加工物の表面をスムーズに加工できると共に、加工作業による騒音も低減することができる。
10 ホルダ本体
11 止め穴
12 挿設穴
121 環状溝部
13 連通穴
20 引きボルト
21 ヘッド
22 螺合部分
23 環装部分
30 付き止めねじ
40 振動吸収部材
41 チューブ
42 弾性部材
43 ワッシャー
44 付け止めナット
50 チャック
60 刃具
61 切削部分
80 切削工具
81 アーバーホルダ
82 チャック
83 刃具
84 引きボルト
85 付き止めねじ
11 止め穴
12 挿設穴
121 環状溝部
13 連通穴
20 引きボルト
21 ヘッド
22 螺合部分
23 環装部分
30 付き止めねじ
40 振動吸収部材
41 チューブ
42 弾性部材
43 ワッシャー
44 付け止めナット
50 チャック
60 刃具
61 切削部分
80 切削工具
81 アーバーホルダ
82 チャック
83 刃具
84 引きボルト
85 付き止めねじ
Claims (6)
- 一端に挟持端が設けられると共に、他端に切削端が設けられ、中央部分における切削端から挟持端にかけての軸方向に挿設穴が形成されるホルダ本体と、
前記ホルダ本体に挿設されると共に、前記挿設穴に貫設される環装部分を備える引きボルトと、
前記ホルダ本体の挿設穴に設置されると共に、チューブと、弾性部材と、ナットとを備え、そのうち、該チューブは、比重がホルダ本体よりも大きい材質からなり、引きボルトの環装部分に環装され、該弾性部材は、その一端がチューブに当接するように引きボルトに環装され、該ナットは、弾性部材の付勢力を受けながら引きボルトに螺合され、また、その外周面から内周面まで切欠くような複数のスリットが形成される振動吸収部材と、
前記ホルダ本体の挿設穴に挿設されると共に、その内端が引きボルトに螺合されるチャックと、
前記チャックに挿し込まれる刃具とを有することを特徴とする振動対策のアーバーホルダと刃具の仕組み。 - 前記チューブがタングステン鋼からなることを特徴とする請求項1に記載の振動対策のアーバーホルダと刃具の仕組み。
- 前記弾性部材が圧縮バネであることを特徴とする請求項2に記載の振動対策のアーバーホルダと刃具の仕組み。
- 前記振動吸収部材における弾性部材とナットとの間にワッシャーが設置されることを特徴とする請求項3に記載の振動対策のアーバーホルダと刃具の仕組み。
- 前記ホルダ本体の中心部分における挟持端から切削端に向かって軸方向の止め穴が形成されると共に、該止め穴の内周面にネジ山が設けられ、
さらに、付き止めねじを有し、該付き止めねじが止め穴に嵌め込まれて止め穴のネジ山に螺合されることを特徴とする請求項4に記載の振動対策のアーバーホルダと刃具の仕組み。 - 前記挿設穴の切削端の近傍に環状溝部が凹設され、該環状溝部にオーリングが設置されることを特徴とする請求項5に記載の振動対策のアーバーホルダと刃具の仕組み。
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JP2016000163U JP3203365U (ja) | 2016-01-15 | 2016-01-15 | 振動対策のアーバーホルダと刃具の仕組み |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20200023780A (ko) * | 2018-08-27 | 2020-03-06 | (주)전진티티에스 | 제진합금을 이용한 저진동 열박음척 |
CN114770213A (zh) * | 2022-05-27 | 2022-07-22 | 姚宁各 | 一种车铣复合数控机床 |
-
2016
- 2016-01-15 JP JP2016000163U patent/JP3203365U/ja not_active Expired - Fee Related
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