JPH0611948B2 - ポリエステル/セルロ−ス混紡品の染色方法 - Google Patents

ポリエステル/セルロ−ス混紡品の染色方法

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JPH0611948B2
JPH0611948B2 JP59166146A JP16614684A JPH0611948B2 JP H0611948 B2 JPH0611948 B2 JP H0611948B2 JP 59166146 A JP59166146 A JP 59166146A JP 16614684 A JP16614684 A JP 16614684A JP H0611948 B2 JPH0611948 B2 JP H0611948B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はセルロース系繊維とポリエステル系合成繊維と
の混用繊維材料の吸尽染色法に関するものである。
従来、ポリエステル系合成繊維とセルロース系繊維の混
紡品、交織品などの混用繊維材料の染色には、ポリエス
テル系繊維用染料としては分散染料、セルロース系式用
染料としては反応染料が用いられる例が多いが、分散染
料の最適染色条件が染色温度100℃〜140℃で、かつ染浴
のpHが弱酸性〜中性であるのに対し、反応染料の最適
染色条件が40℃〜90℃で染浴のpHがアルカリ性で
ある事から、ポリエステル系繊維とセルロース系繊維を
一浴で同時に染色する事は困難であった。
工業的な染色に於いては、ポリエステル系繊維とセルロ
ース系繊維をそれぞれ別浴で最適染色条件下で染色する
二浴二段法、又は同浴で先ずポリエステル又はセルロー
スのどちらかの側を最適条件下で染色し、引き続き染浴
の条件を他の一方の最適染色条件に変更して染色す一浴
二段染色法のいずれかが採用されているが、二浴二段染
色法は染色工程が長く染色に長時間を要すると共に所要
エネルギーの消費量も大きく、染色コストが高くつくと
いう欠点を有している。一方、一浴二段染法は染色時間
の面等で二浴二段法の欠点をある程度は解決している
が、両サイドの染色条件が著しく異なるために染色条件
変更時の条件の多少の振れによる不均染や染色の再現性
の悪さ、あるいは必らずしも最適染色条件が完全に再現
出来ない点から生ずる堅ろう度低下等の問題点を残して
いる。
本発明者らは、ポリエステル系繊維とセルロース系繊維
の混用繊維材料をより合理的に効率良く染色する方法に
ついて鋭意検討を重ねた結果、本発明の方法を見い出し
たものである。
即ち、本発明はポリエステル系合成繊維とセルロース系
繊維との混用繊維材料を染色するに当り、セルロース用
反応染料として、一般式(I)または(II)、 〔式中、Dはスルホン酸基を有する有機染料の残基、R
1およびR2はそれぞれ水素原子、又は低級アルキル基、
3は第4級窒素原子を持った非芳香族又は芳香族の第
3級窒素化合物基、Aはセルロースと反応しない置換基
又はハロゲン原子、Z1,Z2はそれぞれ水素原子、低級
アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、カルボ
ン酸基又はスルホン酸基、Yはビニル基又は−CH2CH2OZ
(Zはアルカリの作用で脱離する基である。)を表わ
す。〕 を用い、分散染料との共存下で染浴のpHが4以上8未
満の範囲で100℃以上150℃以下の温度で処理した後、冷
却プロセスで40℃〜90℃の温度範囲でpHが8以上
14以下の範囲で処理する事を特徴とする吸尽染色方法
である。
本発明方法においてセルロース繊維用反応染料として用
いる同一分子内に求核置換反応型反応基と求核付加反応
型反応基をそれぞれ1個以上含有し、かつ求核置換反応
型反応基の脱離基が第4級窒素含有基である異種二官能
型反応染料は、分散染料染色条件に相当する弱酸性〜中
性のpH領域かつ100℃〜150℃の温度範囲の条件下で、
脱離基とし第4級窒素置換基を有する求核置換反応型反
応基がセルロースのOH基と反応して染着する特性を有
している。このプロセスだけでは、使用反応染料のかな
りの部分を染色する事が出来るが、染色温度が高い点が
影響して平衡染着率が低く、染浴中の塩濃度の影響を受
け易い。一方求核付加反応型反応基は弱酸性〜中性のp
H領域で100℃〜150℃の温度範囲の条件下では安定に存
在し、アルカリ添加によりはじめて活性化されるため冷
却プロセスで90℃〜40℃の温度範囲でpHをアルカ
リ性に調整すれば、このプロセスで染浴中に残存してい
る反応染料が求核的付加反応機構で染着し、最終的に染
着濃度の高い染色物が、均一に再現性良く得られるので
ある。本発明はこの様な知見に基づいて行なわれたもの
で、具体的な方法としては、ポリエステル繊維用分散染
料と、同一分子内に脱離基として第4級窒素置換基を有
する求核置換反応型反応基と、求核付加反応型反応基を
それぞれ1個以上含有する異種二官能型セルロース繊維
用反応染料を同浴で用い、ポリエステル系繊維とセルロ
ース系繊維の混用繊維材料を先ず弱酸性〜中性のpH領
域で100℃〜150℃の温度範囲の条件下で染色し、ポリエ
ステル用分散染料を染色すると共に、セルロース用反応
染料のかなりの部分をも染色する。引き続き冷却プロセ
スで90℃以下で染浴のpHをアルカリ性とし、未染着
の反応染料を染着させる事から成っている。
本発明に於いて用いる分散染料としては、ポリエステル
繊維用として用いられる分散染料であれば良く、例えば
COLOUR INDEX Third Editiou Volume 2(The Society ofDyers and Col
ourists,1971)に記載の分散染料等を挙げる事が出来
る。
一方本発明の方法に用いるセルロース用反応染料は、同
一分子内に求核置換反応型反応基と、求核付加反応型反
応基を有し、かつ求核置換反応型反応基の脱離基が第4
級窒素含有基である染料を指し、求核置換反応型反応基
としては、ピリジン系、ピリダジン系、ピリダゾン系、
ピリミジン系、s−トリアジン系、1,2,4−トリア
ジン系、チアゾール系、ベンゾオキサゾール系、ベンゾ
チアゾール系、キノリン系、イソキノリン系、キノキサ
リン系、キナゾリン系、フタラシン系等の反応基が挙げ
られる。また脱離基として用いられる第3級窒素化合物
としては第3級アミン系及び相当するヒドラジン系のも
のが用いられる。
第3アミンは脂肪族系または複素関系のものであって、
例えば一般式 または一般式 〔式中、R4及びR5は脂肪族基、例えばアルキル基、オ
キシアルキル基またはアルコキシアルキル基であり、R
6は脂肪族基例えばアルキレン基またはアルケニレン
基、Wは水素原子、場合によっては置換されても良いO
H基、または式 または式 〔式中、nは1〜4の整数〕 で表わされる基、または置換されていても良いアリール
基であり、R7,R8及びR9は脂肪族基例えばアルキレ
ン基であり、Zは窒素原子又は三CH基である。〕に相
当する化合物である。このアミンは1個以上の第3アミ
ノ基の他に反応染料と反応しない置換基を有していても
良い。この様な置換基としては例えばハロゲン原子、ニ
トロ基、アルコキシ基、またはヒドロキシル基が挙げら
れる。
前記一般式(III)で表わされる脂肪族アミンとして
は、例えば一般式 〔式中、R6は前記と同じ意味を示し、V1は水素原子、
又はヒドロキシル基である。〕 で表わされる化合物が適している。例えばジメチルアリ
ルアミン、ジメチル−β−ヒドロキシルエチルアミン、
ジメチル−β−エトキシエチルアミンなどの化合物を挙
げることができる。
同様に一般式 〔式中、R6及びnは前記と同じ意味を示す。〕 で表わされる脂肪族アミンも有効である。この種の化合
物としては、例えばペンタメチルジエチレントリアミ
ン、ヘキサメチレントリエチレンテトラアミンなどのポ
リアルキレンポリアミンが挙げられる。
更に一般式 〔式中、R10はアルキレン基を示す。〕 で表わされるアミン、例えば1,2−ビス−ジメチルア
ミノエタン、1,4−ビス−ジメチルアミノブタン、
1,6−ビス−ジメチルアミノヘキサンなどが挙げられ
る。
一般式 〔式中、R11はアルキル基を示す。〕 で表わされる化合物、例えばジメチルエチルアミン、ジ
メチルプロピルアミン、ジメチルイソプロピルアミン、
トリメチルアミンなどが挙げられる。
前記一般式(IV)で表わされる複素環式アミンとして
は、例えば一般式 〔式中、Z3およびnは前記と同じ意味を示し、m,γ
は1〜4の整数を表わす。〕 で表わされるアミン類やピロリジデイン、1−アザビシ
クロ−(2,2,1)−ヘプタン、キヌクリジン、キヌ
クリドン、1−アザビシクロ−(3,2)−オクタン、
1−アザビシクロ(3,2)−ノナン、1,4−ジアザ
ビシクロ−(2,2,2)−オクタン(トリエチレンジ
アミン)及び構造式 で表わされる化合物等が挙げられる。
一方ヒドラジン系の化合物として用いられるものは少な
くとも1個の第3級窒素原子を有する必要があり、ヒド
ラジン基の2個の窒素原子の内の1つが第3級窒素原子
として2個の炭素原子と結合している必要があるが、他
の窒素原子は置換されていても良く非置換であても良
い。
このようなヒドラジンとしては、例えば一般式 〔式中、R12,R13は脂肪族炭化水素基で、R14は脂肪
族炭化水素基又は スルフォン酸基または式 (式中、R12,R13は前記の意味を有しR15はアルキレ
ン基を示す。)で表わされる基、または水素原子を表わ
す。〕 で表わされる化合物であり、より好ましくは一般式 〔式中、m及びnは前記の意味を有し、Pは1〜5の整
数を示す。〕 で表わされる化合物が挙げられる。これらのヒドラジン
化合物の脂肪族炭化水素は分岐状のものであっても良い
が、より好ましくは直鎖状のものが挙げられる。
あるいは一般式 〔式中、q1及びq2は3〜4の整数を示す。〕で表わさ
れる化合物で例えばN,N′−ジメチルヒドラジン、
N,N,N′−トリメチルヒドラジン、N−アミノピペ
リジン構造式 で表わされる化合物などが挙げられる。
または構造式 〔式中、R16はアルキル基を示す。〕 で表わされる化合物、または構造式 〔式中、R16は前記と同じ意味を示す。〕 で表わされる化合物等を挙げる事が出来る。
更に第3級窒素原子を複素環内に有する化合物として
は、例えばピリジン及びその誘導体が挙げられ、一般式 〔式中、R17及びR18はそれぞれ独立して水素原子、ハ
ロゲン原子、非置換又は置換されたアルキル基又はアル
コキシ基、カルボン酸基及びそのアルカリ金属塩、カル
ボン酸エステル、カルボン酸アミド、スルフォン酸基及
びそのアルリ金属塩、スルフォン酸アミド、シアノ基、
アルデヒド基、水酸基などを表わし、カルボン酸を有す
る化合物の内、ニコチン酸及びそのアルカリ金属塩は除
く。〕 で示される化合物、例えばピリジン、2−クロルピリジ
ン、3−クロルピリジン、4−クロルピリジン、α−ピ
コリン、β−ピコリン、γ−ピコリン、3−エチル−4
メチルピリジン、4−エチル−2メチルピリジン、5−
エチル−2−メチルピリジン、6−エチル−3メチルピ
リジン、4−メトキシピリジン、ピコリン酸、キノリン
酸、シンコメロン酸、イソジンコメロン酸、ジピコリン
酸、ジニコチン酸、α−カルボキシメロン酸、β−カル
ボキシコメロン酸、メチルニコチン酸等のピリジンカル
ボン酸及びそのナトリウムカリウム塩のアルカリ金属
塩、及びこれらのカルボン酸のエステル類、ニコチン酸
アミド、ピコリン酸アミド、イソニアジド等のピリジン
カルボン酸アミド、3−ピリジンスルフォン酸、3−ピ
リジンスルフォン酸、3−ピリジンスルフォン酸アミ
ド、スルファピリジン、3−ピリジル酢酸、メチリジ
ン、ピリジンアルデヒド、α−ピリドン、β−ピリド
ン、3−シアン化ピリジンなどの化合物が挙げられる。
更に第3級窒素原子を複素環内に有する化合物として、
例えばピリダジン、ピリミジン、ピラジン、4−H−1
−2−オキサジン、6−H−1−2−オキサジン、2−
H−1−3−オキサジン、4−H−1−3−オキサジ
ン、2−H−インダゾール、ベンゾイミダゾール、イミ
ダゾール、トリアゾール、チアゾール、イソチアゾー
ル、オキサゾール、イソオキサゾール、フラザン、ベン
ゾオキサゾール、ベンゾチアゾール、プタン、キノリ
ン、イソキノリン、シンノリン、キナゾリン、キノキサ
リン、フタラジン、1−8−ナフチリジン、プチリジン
等の化合物が挙げられ、これらの化合物は式(XX)の場
合と同様に置換されていても良い。
本発明の方法に用いるセルロース用反応染料の求及核付
加反応型反応基としては、例えば飽和アルカンモノカル
ボン酸アミド系、飽和アルカンジカルボン酸アミド系、
飽和アルカンモノカルボン酸系、シクロアルカンカルボ
アミド系、アルケンモノカルボアミド系、アルケンジカ
ルボキシアミド系、飽和脂肪族ケトン系、飽和脂肪族ス
ルホン酸アミド系、ビニルスルホアマイド系、β−飽和
エチルスルホン系、ビニルスルホン系等の反応基を挙げ
る事が出来る。
本発明の反応染料に於ける発色用としては、アゾ系、含
金層アゾ系、アントラキノン系、フタロシアニン系、ホ
ルマザン系、オキサジン系等の色素母体が用いられ、こ
れらは少なくとも1個以上のスルホン酸基又はカルボン
酸基の様な水溶性基を有するものが挙げられる。
本発明の方法に用いられる染料の例を示すと例えば一般
〔式中、Dはスルホン酸基を有する有機染料の残基、R
1およびR2はそれぞれ水素原子又は低級アルキル基、R
3は第4級窒素原子を持った非芳香族又は芳香族の第3
級窒素化合物残基、Z1,Z2はそれぞれ水素原子、低級
アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、カルボ
ン酸基又はスルホン酸基、Yはビニル基又は−CH2
2OZ(Zはアルカリの作用で脱離する基である。)
を表わす。〕 あるいは一般式 〔式中、D,R1,R2,R3,Z1,Z2は前記と同じ意
味を示す。〕 あるいは一般式 〔式中、D,R1,R2,R3,Z1,Zは前記と同じ意味
を示す。〕 あるいは一般式 〔式中、D,R1,R2,R3,Z1,Z2は前記と同じ意
味を示す。〕 あるいは一般式 〔式中、D,R1,R2,R3,Z1,Z2は前記と同じ意
味を示す。〕 あるいは一般式 〔式中、D,R1,R2,R3,Z12は前記と同じ意味
を示す。〕 あるいは一般式 〔式中、D,R1,R3は前記と同じ意味を示す。〕 あるいは一般式 〔式中、D,R1,R3,Yは前記と同じ意味を示し、A
はセルロースと反応しない置換基又はハロゲン原子を示
す。〕 あるいは一般式 〔式中、D,R1,R3,Yは前記と同じ意味を示す。〕 あるいは一般式 〔式中、D,R1,R3,Aは前記と同じ意味を示す。〕 あるいは一般式 〔式中、D,R1,R3は前記と同じ意味を示す。〕 あるいは一般式 〔式中、D,R1,R3,Aは前記と同じ意味を示す。〕 あるいは一般式 〔式中、D,R1,R2,R3,Z1,Z2,Yは前記と同
じ意味を示し、Bは2個のアミノ基によってs−トリア
ジニル核に結合しているジアミノ残基を、R19,R20
それぞれ水素原子又は低級アルキル基を示す。〕 あるいは一般式 〔式中、D,R1,R2,R3,Yは前記と同じ意味を示
す。〕 あるいは一般式 〔式、D,R1,R2,R3,R19,R20,Yは前記と同
じ意味を示す。〕 あるいは一般式 〔式中、D,R1,R2,R3,R19,R20,Z1,Z2
Yは前記と同じ意味を示す。〕 等を挙げる事が出来る。
一般式(II),(XXVIII),(XXX)に於けるセルロー
スと反応しない置換基Aは、反応染料染色条件でセルロ
ースと反応しない置換基を指し、例 〔式中、R1,R2,R4,Z1,Z2は前記と同じ意味を
示す。〕 等の置換基を挙げることが出来る。
一般式(I),(II),(XXI)〜(XXXIV)で表わされ
る染料については、R3がハロゲン原子である染料が特
公昭37−17790号、特公昭38−10188号、特公昭45−1919
0号、特公昭38−23287号、特公昭39−18184号、特開昭5
6−163153号、特開昭58−49752号、特開昭58−8034号、
特公昭40−17113号、特開昭53−46328号、特開昭57−42
985号、特開昭57−49663号、特公昭42−2626号、特開昭
50−178号、特開昭56−92961号、特開昭56−103247号、
特開昭57−128373号、特開昭57−143570号、特開昭58−
49752号、特開昭58−80348号、特開昭52−121039号、特
公昭38−23287号、特開昭56−155250号、特開昭57−577
54号、特開昭56−90857号、特開昭57−18762号、特開昭
57−212259号、特開昭56−120769号、特開昭54−722262
号、特開昭54−73827号、特開昭57−78458号等で公知で
あり、これらの染料から次の様な方法により合成するこ
とが出来る。
即ち一般式(I),(II),(XXI)〜(XXXIV)に於い
てR3がハロゲン原子である公知染料に一般式(IV)〜
(XX)で表わされる化合物を縮合させる事によって得る
ことができ、この反応は水性媒体中、10〜100℃で、
さらに好ましくは、40〜90℃で、かつpH2〜10
で、さらに好ましくは3〜8で行なう事が出来る。
本発明の方法は、通常水性媒体からポリエステル/セル
ロース混紡材料の染色に適用され、好ましくは以下の様
に行なわれる。
即ち、前述のポリエステル繊維用分散染料及び一般式
(I),(II),(XXI〜(XXXIV)で表わされる反応染
料の所定量及び必要に応じて、硫酸ナトリウム又は塩化
ナトリウムなどの電解質1〜150g/、及び必要に応
じて分散染料用分散・均染剤0.1〜2.0g/を含
む浴を調整する。染浴のpHを4〜8の範囲に調整する
ために必要に応じてpH緩衝作用を示す物質、例えば炭
酸、リン酸、酢酸、クエン酸、酒石酸などの酸及びこれ
らのナトリウム塩、カリウム塩、又はアンモニウム塩な
どの単一又は混合物を加える事が出来るが、必らずしも
これらのpH調節剤の添加は必須ではない。
この様にして調整した染浴中にポリエステル/セルロー
ス混紡材料をくり入れ100℃〜140℃の温度で10〜120
分間染色を行なった後、染浴を40℃〜90℃に冷却
し、炭酸ナトリウムや第3燐酸ナトリウム、苛性ソーダ
等のアルカリ剤を添加し、染浴のpHを8〜14の範囲
に調整する。この場合に使用するアリカリ剤は例示した
化合物に限定されるものではない。
引き続き40℃〜90℃にて5分〜60分間処理する事
により染色を完了する。この方法により染着率の高い染
色物が均一に再現性良く得られる。
この様にして染色されたポリエステル/セルロース混紡
繊維材料は通常の洗浄工程によりすぐれた堅ろう性を有
する染色物として得られる。
次に本発明を実施例にて詳説するが、例中の「部」は
「重量部」を示す。
実施例−1 遊離の酸の形で下記構造式 で表わされる染料2部及び下記構造式 で表わされる分散染料2.5部、硫酸ナトリウム(無
水)100部、第一リン酸ナトリウム4部、第二リン酸ナ
トリウム1部、アニオン系分散均染剤(Sumipon T
F:住友化学製品)2部を含む浴2000部を調整した(こ
の時点での染浴のpHは5.0であった)。
この浴に30℃でポリエステル/綿混紡ニット(50/
50:綿側は未シルケット加工)100部をくり入れ40
分間で130℃に昇温し、この温度で30分間染色後、2
0分間で60℃に冷却し、炭酸ナトリウム40部を添加
し、pH11.5とし、更に60℃で30分間染色を行
なった。染色後水洗し、アニオン活性剤4部を含む浴20
00部中で95℃で10分間ソーピング処理を行ない、次
いで水洗、乾燥を行なった所、堅牢度のすぐれた赤味黄
色の染色物が得られた。
なお本実施例に使用したセルロース繊維用反応染料は次
の方法により得られた。即ち、ジアゾ化された2−アミ
ノナフタレン−3,6,8−トリスルホン酸7.7部を
塩酸溶液中で、3−ウレイドアニリン3.0部(カップ
リングさせる事によって得たアミノ染料の水200部中の
中性浴液に塩化シアヌル3.7部を加え、0〜20℃で
pH4〜7に調整しながら縮合が終了するまで撹拌し
た。
この溶液に10〜40℃でpH4〜7に調整しながら、
アニリン−3−β−スルファトエチルスルホン4.4を
加え、同pH、同温度で縮合が終了するまで撹拌した。
更にこの反応液にニコチン酸6.2部を加え、pH5〜
8に調整し、90℃でこの温度で約10時間撹拌し、遊
離の酸の形で前記構造の黄色染料を得た。
実施例−2 遊離の酸の形で下記構造式 で表わされる染料3部、及び下記構造式 で表わされる分散染料3部、硫酸ナトリウム(無水)10
0部、アニオン系分散均染剤 (Sumipon TF:住友化学製品)2部を含む浴2000部
を調整した(この時点での染浴のpHは7.0であっ
た)。
この浴にポリエステル/綿混紡ニット(50/50、綿
側はシルケット加工ずみ)100部をくり入れ、40分間
で130℃に昇温し、この温度で30分間染色後、80℃
に冷却し、炭酸ナトリウム40部を添加しpHを11.
5とした後同温度で40分間処理した。染色後水洗し、
アニオン活性剤4部を含む浴2000部中で95℃で10分
間ソーピング処理を行ない、次いで水洗、乾燥を行なっ
た所、堅牢度のすぐれた緑味鮮明青色の染色物が得られ
た。
なお、本実施例に使用したセルロース繊維用反応染料は
次の様にして得られた。即ち、銅フタロシアニン−3,
3′,3″−トリスルホン酸−3−(2−アミノエチ
ル)スルホアミド37.4部の水200部中の水性溶液に
塩化シアヌル7.4部を加えpH5〜6に調整しながら
0〜5℃で5時間撹拌した。この液にアニリン−4−β
−スルファトエチルスルホン8.8部を加え、pH6〜
7に調整しながら、40℃で4時間撹拌した。更にこの
反応液にイソニコチン酸19.5部を加えpH7に調整後9
0℃に昇温し、同温度でpH6〜8に調整しながら約1
0時間撹拌した。この反応終了液に塩化ナトリウムを加
え塩析し、別後真空中で乾燥して、遊離の酸の形で前
記の緑味鮮明青色の染料を得た。
実施例−3 遊離の酸の形で下記構造式 で表わされる染料1部、及び下記構造式 で表わされる分散染料2部、塩化ナトリウム(無水)10
0部、第一リン酸ナトリウム4部、第二リン酸ナトリウ
ム1部、アニオン系分散均染剤(Sumipon TF:住友
化学製品)2部を含む浴2000部を調整した(この時点で
染浴のpHは5.0であった) この浴にポリエステル/綿混紡布(65/35)100部
をくり入れ、130℃で20分間染色後、60℃に冷却
し、炭酸ナトリウム40部を添加しpHを11.5とし同
温度で30分間染色を行なった。染色後アニオン活性剤
4部を含む浴2000部中で95℃で10分間ソーピング処
理を行ない、次いで水洗、乾燥を行なった所、堅牢度の
すぐれた鮮明赤色の染色物が得られた。
なお、本実施例に使用したセルロース繊維用反応染料は
次の様にして得られた。即ち、1,3−ジアミノアゾベ
ンゼン−4−スルホン酸18.8部の水200部中の中性
水溶液を、塩化シアヌル18.5部の氷水50部中に加
えpH2〜3に調整しながら0〜5℃で2時間撹拌し
た。この反応液に、アニリン−3−β−スルファトエチ
ルスルホン28.1部を加えpH5〜6に調整しながら
30℃で4時間撹拌した。次いで、亜硝酸ナトリウム
6.9部を添加し、完全に溶解した後この反応混合物を
35%塩酸10部を氷100部との混合液に注入した。こ
うして得られたジアゾ溶液に、1−プロピオニルアミノ
−8−ヒドロキシナフタリン−3,6−ジスルホン酸3
7.5部の水100部中の中性水溶液に加え、pH6〜7
に調整しながら5〜10℃で3時間撹拌した。更にこの
反応液にピリシン15.8部を加えpH5に調整後80
℃に昇温し、同温度でpH4〜5に調整しながら2時間
撹拌した。この反応終了液に塩化ナトリウムを加え塩析
し、別後、50℃で通気乾燥して遊離酸の形で前記構
造の鮮明赤色染料を得た。
実施例−4 遊離の酸の形で下記構造式 で表わされる染料2部、及び下記構造式 で表わされる分散染料2部、硫酸ナトリウム(無水)10
0部、第一リン酸ナトリウム4部、第二リン酸ナトリウ
ム1部、アニオン系分散均染剤(Sumipon TF:住友
化学製品)2部を含む浴2000部で調整した(この時点で
の染浴のpHは5.0であった) この浴にポリエステル/綿混紡ニット(50/50)100部
をくり入れ、130℃で30分間染色後、60℃に冷却
し、炭酸ナトリウム40部を添加しpHを11.5と
し、同温度で30分間染色を行なった。染色後、アニオ
ン活性剤4部を含む浴2000部中で95℃で10分間ソー
ピング処理を行ない、次いで水洗、乾燥を行なった所、
堅牢度のすぐれた鮮明緑味黄色の染色物が得られた。
実施例−5 遊離の酸の形で下記構造式 で表わされる染料2.5部、及び下記構造式 で表わされる分散染料3部を用い、実施例1と同様にし
て染浴2000部を調整した(この時点での染浴のpHは
5.0であった。
この浴にポリエステル/レーヨン混紡糸(65/35)をく
り入れ130℃で30分間染色後、50℃に例核し、炭酸
ナトリウム40部を添加しpHを11.5とし、同温度
で30分間染色を行なった。染色後、実施例1と同様に
して洗浄、乾燥を行なった所、堅牢度のすぐれた濃度の
高い紺色の染色物が得られた。
実施例−6 遊離の酸の形で下記構造式 で表わされる染料2部、及び下記構造式 で表わされる分散染料3部を用い実施例−1と同様にし
て染浴2000部を調整した(この時点での染浴のpHは
5.0であった)。
この浴にポリエステル/麻混紡布(65/35)をくり入
れ、130℃で30分染色後、50℃に冷却し、炭酸ナト
リウム40部を添加しpHを11.5とし、同温度で3
0分間染色を行なった。染色後、実施例−1と同様にし
て洗浄、乾燥を行なった所、堅牢度のすぐれた緋赤色の
染色物が得られた。
実施例−7 遊離の酸の形で下記構造式 で表わされる染料1部、及び下記構造式 で表わされる分散染料1部を用い、実施例−1と同様に
して染浴2000部を調整した(この時点での染浴のpHは
5.0であった)。
この浴にポリエステル/綿混紡ニット(50/50)100部
をくり入れ、130℃で30分間染色後、60℃に冷却
し、炭酸ナトリウム40部を添加しpHを11.5と
し、同温度で30分間染色を行なった。染色後、実施例
−1と同様にして洗浄、乾燥を行なった所、堅牢度のす
ぐれた鮮明青色の染色物が得られた。
実施例−8 遊離の酸の形で下記構造式 で表わされる染料2部、及び下記構造式 で表わされる分散染料2部を用い、実施例−1と同様に
して染浴2000部を調整した(この時点での染浴のpHは
5.0であった)。
この浴にポリエステル/綿混紡ニット(50/50)をくり
入れ、実施例−1と同様のプロセス染色、洗浄を行なっ
た所、堅牢度のすぐれた濃青味赤色の染色物が得られ
た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエステル系合成繊維とセルロース系繊
    維との混用繊維材料を染色するに当り、セルロース用反
    応染料として下記一般式(I)または(II)、 〔式中、Dはスルホン酸基を有する有機染料の残基、R
    1およびR2はそれぞれ水素原子、又は低級アルキル基、
    3は第4級窒素原子を有する非芳香族又は芳香族の第
    3級窒素化合物残基、Aはセルロースと反応しない置換
    基又はハロゲン原子、Z1,Z2はそれぞれ水素原子、低
    級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、カル
    ボン酸基又はスルホン酸基、Yはビニル基又は−CH2CH2
    OZ(Zはアルカリの作用で脱離する基である。)を表わ
    す。〕 で示される染料を用い、分散染料との共存下で染浴のp
    Hが4以上8未満の範囲で、100℃以上150℃以下の温度
    で処理した後、冷却プロセスで40℃〜90℃の温度範
    囲で、pHが8以上14以下の範囲で吸尽染色する事を特
    徴とするポリエステル/セルロース混紡品の染色方法。
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CN103255444A (zh) * 2013-05-06 2013-08-21 南京航空航天大学 回转体阴极和转动副浸入电铸液内的旋转及引电装置

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