JPH06118699A - 非磁性一成分系トナー及び加熱定着方法 - Google Patents
非磁性一成分系トナー及び加熱定着方法Info
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- JPH06118699A JPH06118699A JP4283470A JP28347092A JPH06118699A JP H06118699 A JPH06118699 A JP H06118699A JP 4283470 A JP4283470 A JP 4283470A JP 28347092 A JP28347092 A JP 28347092A JP H06118699 A JPH06118699 A JP H06118699A
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Abstract
も高性能を発揮する非磁性一成分系トナーを提供する。 【構成】 トナー担持体にトナーを供給するための供給
ローラーが、該トナー担持体に対して0でない当接圧で
圧接され、かつ0でない速度を持って回転しており、該
供給ローラーの下流側に設けられたトナー塗布ブレード
が該トナー担持体に0でない当接圧で圧接されている非
磁性一成分系現像方式の現像装置に使用する、少なくと
も結着樹脂及び炭化水素系ワックスを含有する非磁性一
成分系トナーにおいて、該炭化水素系ワックスが下記特
性、示差走査熱量計により測定されるDSC曲線におい
て、昇温時の吸熱ピーク及び降温時の発熱ピークに関
し、吸熱ピークのオンセット温度が50〜90℃の範囲
にあり、温度90〜120℃の領域に少なくとも1つの
吸熱ピークP1 があり、該吸熱ピークP1 のピーク温度
±9℃の範囲内に降温時の最大発熱ピークがある、を満
足することを特徴とする非磁性一成分系トナーである。
Description
法、磁気記録法等における静電荷像、磁気潜像を現像す
るためのトナーに関する。特に熱ローラー定着等の加熱
定着方式に使用される非磁性一成分系トナー及び加熱定
着方法に関する。
691号明細書、特公昭42−23910号公報及び特
公昭43−24748号公報等に記載されているように
多数の方法が知られているが、一般には光導電性物質を
利用し、種々の手段により感光体上に電気的潜像を形成
し、次いで、該潜像をトナーを用いて現像し、必要に応
じて紙等の転写材にトナー画像を転写した後、加熱、圧
力、加熱加圧あるいは溶剤蒸気等により定着し複写物を
得るものであり、更に感光体上に転写されず残ったトナ
ーは種々の方法でクリーニングされ、上述の工程が繰り
返される。
より軽量化そして低消費電力、より高信頼性が厳しく追
及されてきており、その結果、トナーに求められる性能
もより高度になってきている。
は、トナーとキャリアを混合して用いる二成分系現像方
法と磁性トナーのみを用いる一成分系現像方法とが一般
的であるが、二成分系現像方法はキャリアを用いる点及
び、トナーとキャリアの混合比を調節するいわゆるAT
R機械が必要な点から考えると、小型化、軽量化といっ
た要求に矛盾する。一方、一系分系現像方法は磁性トナ
ーを用いるという点から、カラートナーへの対応が難し
いという問題点を有している。
16559号公報、特開昭60−120368号公報、
特開昭63−271371号公報等に示される非磁性一
成分現像方法は、上記の問題点を解決する現像方法とし
て注目されている。非磁性一成分現像方法においては、
トナー担持体上にトナー塗布ローラー、ブレード等によ
りトナーをコートする。トナーはブレードあるいはトナ
ー担持体表面との摩擦により帯電するがコート層が厚く
なると十分に帯電できないトナーが存在し、これがカブ
リや飛散の原因となる為トナーは薄層コートされなけれ
ばならない。ゆえに、ブレードは十分な圧力でトナー担
持体上に圧接されなければならずこの時は充分な圧力で
現像剤担持体上に圧接されなければならず、このときト
ナーが受ける力は、二成分系現像法や磁性トナーを用い
た一成分系現像法においてトナーが受ける力より大き
い。このため、トナーの劣化が起きやすく、カブリや濃
度低下といった画像劣化が発生する。
れるトナーとしては、機械的強度及び熱的強度の大きい
ことが要求される。しかし単純にこれらの強度を上げる
ことは定着に要する熱エネルギーの増大につながるため
低消費電力という要求に反してしまう。
ィルムを介した加熱定着方式はトナーに対し離型性を有
する材料で表面を形成した熱ローラー或いはフィルムの
表面に被定着シートのトナー像面を接触させながら通過
せしめることにより定着を行なうものである。この方法
は熱ローラーやフィルムの表面と被定着シートのトナー
像とが接触するため、トナー像を被定着シート上に融着
する際の熱効率が極めて良好であり、迅速に定着を行う
ことができ、電子写真複写機において非常に有効であ
る。しかしながら上記方法では、熱ローラーやフィルム
表面とトナー像とが溶融状態で接触するためにトナー像
の一部が定着ローラーやフィルム表面に付着、転移し、
次の被定着シートにこれが再転移して所謂オフセット現
象を生じ、被定着シートを汚すことがある。熱定着ロー
ラーやフィルム表面に対してトナーが付着しないように
することが加熱定着方式の必須条件の1つとされてい
る。
せない目的で、例えばローラー表面をトナーに対して離
型性の優れた材料、シリコンゴムや弗素系樹脂などで形
成し、さらにその表面にオフセット防止及びローラー表
面の疲労を防止するためにシリコンオイルの如き離型性
の良い液体の薄膜でローラー表面を被覆することが行わ
れている。しかしながら、この方法はトナーのオフセッ
トを防止する点では極めて有効であるが、オフセット防
止用液体を供給するための装置が必要なため、定着装置
が複雑になること等の問題点を有している。
かもシリコーンオイルなどが熱により蒸発し、機内を汚
染する場合がある。そこでシリコーンオイルの供給装置
などを用いないで、かわりにトナー中から加熱時にオフ
セット防止液体を供給しようという考えから、トナー中
に低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレンなど
の離型剤を添加する方法が提案されている。充分な効果
を出すために多量にこのような添加剤を加えると、感光
体へのフィルミングやスリーブなどのトナー担持体の表
面を汚染し、画像が劣化し実用上問題となる。そこで画
像を劣化させない程度に少量の離型剤をトナー中に添加
し、若干の離型性オイルの供給もしくはオフセットした
トナーを巻きとり式の例えばウェブの如き部材を用いた
装置でクリーニングする装置を併用することが行われて
いる。
要求を考慮するとこれらの補助的な装置すら除去するこ
とが必要であり好ましい。従ってトナーの定着、オフセ
ットなどのさらなる性能向上がなければ対応しきれず、
それはトナーのバインダー樹脂、離型剤等のさらなる改
良がなければ実現することが困難である。
せることは知られている。例えば、特開昭52−330
4号公報、特開昭52−3305号公報、特開昭57−
52574号公報等の技術が開示されている。
平2−79860号公報、特開平1−109359号公
報、特開昭62−14166号公報、特開昭61−27
3554号公報、61−94062号公報、特開昭61
−138259号公報、特開昭60−252361号公
報、特開昭60−252360号公報、特開昭60−2
17366号公報などにワックス類を含有させる技術が
開示されている。
耐オフセット性の向上や、低温時の定着性の向上のため
に用いられている。しかしながら、これらの性能を向上
させる反面、耐ブロッキング性を悪化させたり、複写機
等の昇温などによって熱にさらされると現像性が悪化し
たり、また長期放置時にワックスがブルーミングして現
像性が悪化したりする。
満足するものは無く、何らかの問題点が生じていた。例
えば、高温オフセットや現像性は優れているが低温定着
性が今一歩であったり、低温オフセットや低温定着性に
は優れているが、耐ブロッキング性にやや劣り、機内昇
温で現像性が低下するなどの弊害があったり、低温時と
高温時の耐オフセット性が両立できなかったりしてい
た。
三洋化成工業(株)製のビスコール550P、660
P、等)を含有するトナーが市販されているが、さらに
低温オフセット性の向上及び定着性の向上したトナーが
待望されている。このように非磁性一成分系現像方法に
おいて現像性、定着性、耐オフセット性のいずれにも高
性能が求められている。
のごとき問題点を解決した非磁性一成分系トナー及び該
トナーの加熱定着方法を提供することにある。
性、耐オフセット性に優れた非磁性一成分系トナー及び
該トナーの加熱定着方法を提供することにある。
ット性に優れた非磁性一成分系トナー及び該トナーの加
熱定着方法を提供することにある。
に優れ、長期間放置しても現像性が劣化しない非磁性一
成分系トナー及び該トナーの加熱定着方法を提供するこ
とにある。
する耐久性に優れた非磁性一成分系トナー及び該トナー
の加熱定着方法を提供することにある。
することなく合い成り立たせる非磁性一成分系トナー及
び該トナーの加熱定着方法を提供することにある。
ー担持体にトナーを供給するための供給ローラーが、該
トナー担持体に対して0でない当接圧で圧接され、かつ
0でない速度を持って回転しており、該供給ローラーの
下流側に設けられたトナー塗布ブレードが該トナー担持
体に0でない当接圧で圧接されている非磁性一成分系現
像方式の現像装置に使用する、少なくとも結着樹脂及び
炭化水素系ワックスを含有する非磁性一成分系トナーに
おいて、該炭化水素系ワックスが下記特性 示差走査熱量計により測定されるDSC曲線において、
昇温時の吸熱ピーク及び降温時の発熱ピークに関し、吸
熱ピークのオンセット温度が50〜90℃の範囲にあ
り、温度90〜120℃の領域に少なくとも1つの吸熱
ピークP1 があり、該吸熱ピークP1 のピーク温度±9
℃の範囲内に降温時の最大発熱ピークがある、を満足す
ることを特徴とする非磁性一成分系トナーに関する。
示差走査熱量計により測定されるDSC曲線において、
昇温時の80℃以上に現われる最初の吸熱ピークにおけ
るオンセット温度が105℃以下であり、吸熱ピーク温
度が100〜120℃の範囲にあり、降温時の発熱ピー
クに関し、発熱ピーク温度が90〜115℃の範囲にあ
ることを特徴とする非磁性一成分系トナーに関する。
測定されるDSC曲線において、昇温時の吸熱ピーク及
び降温時の発熱ピークに関し、吸熱ピークのオンセット
温度が50〜90℃の範囲にあり、温度90〜120℃
の領域に少なくとも1つの吸熱ピークP1 があり、該吸
熱ピークP1 のピーク温度±9℃の範囲内に降温時の最
大発熱ピークがある、特性を満足する炭化水素系ワック
ス及び結着樹脂を含有する非磁性一成分系トナーで形
成されたトナー像を、転写材に接触加熱定着手段により
定着することを特徴とする加熱定着方法に関する。
により測定されるDSC曲線において、昇温時の80℃
以上に現われる最初の吸熱ピークにおけるオンセット温
度が105℃以下であり、吸熱ピーク温度が100〜1
20℃の範囲にあり、降温時の発熱ピークに関し、発熱
ピーク温度が90〜115℃の範囲である、を満足する
非磁性一成分系トナーで形成されたトナー像を、転写材
に接触加熱定着手段により定着することを特徴とする加
熱定着方法に関する。
データを解析することにより熱とトナーの間の挙動を知
見することができる。すなわち、該データにより、トナ
ーへの熱のやり取りとトナーの状態の変化を知ることが
できる。例えば、オフセット現象を防止できるかといっ
たことや、保存時や実際に使用時の熱の影響、例えば耐
ブロッキング性はどうであるとか、昇温による現像性へ
の影響はどの程度かを知ることができる。
の変化を見ることができ、ワックス成分の転移、溶融、
溶解に伴う吸熱ピークが観測される。本発明は、80℃
以上に現われる最初の吸熱ピークのオンセット温度が1
05℃以下(好ましくは、90〜102℃の範囲)であ
ることを特徴とし、これにより、低温定着性に優れてい
る。一方105℃を超える場合には、短時間レンジでの
塑性変化の温度が高くなり、耐低温オフセットや定着性
が劣るようになる。又、本発明トナーは吸熱ピークの立
ち上がりが80℃以上であることが好ましく、耐ブロッ
キング性に優れている。
(好ましくは、102〜115℃)の範囲にあることを
特徴とし、これにより、良好な定着性と、耐高温オフセ
ット性が得られる。一方100℃未満では、高温になら
ないうちに結着樹脂中にワックス成分が溶解してしま
い、高温時に十分な耐オフセット性を得ることが困難で
ある。一方、120℃を超える場合には、十分な定着性
が得られにくい。
着樹脂は、およそ100℃付近から定着可能な粘弾性領
域に入るので、この温度領域でワックス成分が融解する
ことは、樹脂への可塑効果を増大し、定着性を向上さ
せ、更に離型効果を十分に発揮することができ耐オフセ
ット性を向上させることができる。したがって、定着ロ
ーラやフィルムに巻きつく事もなく、分離爪に頼る事も
ないので爪跡などもつきにくく、加圧ローラを汚す事も
なく、加圧ローラヘの巻きつきも発生しない。条件が満
たされていれば、他の領域にもピークが存在しても構わ
ない。
却時の状態の変化を見ることができ、ワックス成分の転
移、凝固、結晶化に伴う発熱ピークが観測される。本発
明は、発熱ピーク温度が90〜115℃(好ましくは9
8〜110℃)の範囲内にあることを特徴とし、これに
より、良好な定着性と耐ブロッキング性を示す。一方、
115℃を超える場合には、ワックスの溶融状態にある
温度範囲が狭くなり定着性に劣るようになる。90℃未
満の場合には、ブロッキング、融着などを生じやすく、
また、結着樹脂へ可塑効果が低温時まで持続し、排紙部
で画像部に爪跡がついたり排紙トレイ上で転写材の接着
が生じることがある。
熱のやり取りを測定しその挙動を観測するので、測定原
理から、高精度の内熱式入力補償型の示差走査熱量計で
測定する必要がある。例えば、パーキンエルマー社製の
DSC−7が利用できる。
に準じて行う。本発明に用いられるDSC曲線は、1回
昇温させ前履歴を取った後、温度速度10℃/minで
降温、昇温させた時に測定されるDSC曲線を用いる。
各温度の定義は次のように定める。 吸熱ピーク(プラスの方向を吸熱とする) ピークの立ち上がり温度(LP):ベースラインより明
らかにピーク曲線が離れたと認められる温度。すなわ
ち、ピーク曲線の微分値が正で、微分値の増加が大きく
なりはじめる温度あるいは微分値が負から正になる温度
をいう。(図1及び図3乃至図6に具体的な例を示
す。)ピークの温度(PP):ピークトップの温度(1
20℃以下の領域での最大のピーク。)。ピークのオン
セット温度(OP):上記PPに帰属しうるピークのピ
ーク曲線の微分値が最大となる点において曲線の接線を
引き接線とベースラインとの交点の温度(図1に具体的
な例を示す。) 発熱ピーク(マイナスの方向を発熱とする) 発熱ピークの温度:ピークトップの温度 本発明に用いられる炭化水素系ワックスは、アルキレン
を高圧下でラジカル重合あるいは低圧下でチーグラー触
媒で重合した低分子量のアルキレンポリマー、高分子量
のアルキレンポリマーを熱分解して得られるアルキレン
ポリマー、一酸化炭素、水素からなる合成ガスからアー
ゲ法により得られる炭化水素の蒸留残分を水素添加して
得られる合成炭化水素などから、特定の成分を抽出分別
した炭化水素ワックスが用いられる。プレス発汗法、溶
剤法、真空蒸留を利用した分別結晶方式により炭化水素
ワックスの分別が行われる。すなわちこれらの方法で、
低分子量分を除去したもの、低分子量分を抽出したもの
や、更にこれらから低分子量分を除去したものなどであ
る。
媒(多くは2種以上の多元系)を使用した、一酸化炭素
と水素の反応によって合成されるもの、例えばジントー
ル法、ヒドロコール法(流動触媒床を使用)、あるいは
ワックス状炭化水素が多く得られるアーゲ法(固定触媒
床を使用)により得られる炭素数が数百ぐらいまでの炭
化水素(最終的には、水素添加し目的物とする)や、エ
チレンなどのアルキレンをチーグラー触媒により重合し
た炭化水素が、分岐が少なくて小さく、飽和の長鎖直鎖
状炭化水素であるので好ましい。特に、アルキレンの重
合によらない方法により合成された炭化水素ワックスが
その構造や分別しやすい分子量分布であることから好ま
しいものである。また、分子量分布で好ましい範囲は、
数平均分子量(Mn)が550〜1200,好ましくは
600〜1000、重量平均分子量(Mw)が800〜
3600,好ましくは900〜3000、Mw/Mnが
3以下、好ましくは2.5以下,特に好ましくは、2.
0以下である。また、分子量700〜2400(好まし
くは分子量750〜2000、特に好ましくは分子量8
00〜1600)の領域にピークが存在することであ
る。このような分子量分布を持たせることにより、トナ
ーに好ましい熱特性を持たせることができる。すなわ
ち、上記範囲より分子量が小さくなると熱的影響を過度
に受けやすく、耐ブロッキング性、現像性に劣るように
なり、上記範囲より分子量が大きくなると、外部からの
熱を効果的に利用できず、優れた定着性、耐オフセット
性を得ることができない。
0.95(g/cm3 )以上、針入度が1.5(10-1
mm)以下、好ましくは1.0(10-1mm)以下であ
る。これらの範囲をはずれると、低温時に変化しやすく
保存性、現像性に劣りやすくなってくる。
0cP以下、好ましくは50cP以下、特に好ましくは
20cP以下である。溶融粘度が100cPを超えるよ
うになると、可塑性、離型性に劣るようになり、優れた
定着性、耐オフセット性に影響を及ぼすようになる。ま
た、軟化点が130℃以下であることが好ましく、特に
好ましくは120℃以下である。軟化点が130℃を超
えると、離型性が特に有効に働く温度が高くなり、優れ
た耐オフセット性に影響を及ぼすようになる。
ましくは1.0mgKOH/g未満である。この範囲を
超えると、トナーを構成する成分の1つである結着樹脂
との界面接着力が大きく、溶融時の相分離が不充分にな
りやすく、そのため良好な離型性が得られにくく、高温
時の耐オフセット性が良好でなく、また、トナーの摩擦
帯電特性に悪影響を与え、現像性、耐久性に問題が出る
ことがある。
着樹脂100重量部に対し20重量部以内で用いられ、
0.5〜10重量部で用いるのが効果的である。
量分布はゲルパーミエーションクロマトグラフィー(G
PC)により次の条件で測定される。
C(ウォーターズ社) カラム:GMH−HT30cm2連(東ソー社製) 温度:135℃ 溶媒:o−ジクロロベンゼン(0.1%アイオノール添
加) 流速:1.0ml/min 試料:0.15%の試料を0.4ml注入 以上の条件で測定し、試料の分子量算出にあたっては単
分散ポリスチレン標準試料により作成した分子量較正曲
線を使用する。さらに、Mark−Houwink粘度
式から導き出される換算式でポリエチレン換算すること
によって算出される。
IS K−2207に準拠し測定される値である。具体
的には、直径約1mmで頂角9゜の円錐形先端を持つ針
を一定荷重で貫入させた時の貫入深さを0.1mmの単
位で表した数値である。本発明中での試験条件は試料温
度が25℃、加重100g、貫入時間5秒である。
粘度計を用いて測定される値であり、条件は、測定温度
140℃、ずり速度1.32rpm、試料10mlであ
る。
するために必要な水酸化カリウムのmg数である。(J
IS K5902に準ずる)、密度は25℃でJIS
K6760、軟化点はJIS K2207に準じて測定
される値である。
非磁性一成分系トナーによっても達成される。少なくと
も結着樹脂及び炭化水素系ワックスを含有する非磁性一
成分系トナーにおいて、該炭化水素系ワックスが下記特
性、示差走査熱量計により測定されるDSC曲線におい
て、昇温時の吸熱ピークで、ピークのオンセット温度が
50〜90℃の範囲内にあり、90〜120℃の範囲内
に少なくともひとつの吸熱ピークP1 が存在し、該吸熱
ピークP1 のピーク温度±9℃の範囲内に降温時の最大
発熱ピークが存在する、を満足することを特徴とする非
磁性一成分系トナーに関する。
化を見ることができワックスの転移、融解に伴う吸熱ピ
ークが観測される。ピークのオンセット温度が50〜9
0℃の範囲内にあることにより現像性、耐ブロッキング
性、低温定着性を満足することができる。ピークのオン
セット温度が、50℃未満の場合は、ワックスの変化温
度が低過ぎ、耐ブロッキング性が劣ったり、昇温時の現
像性に劣るトナーになり、90℃を超える場合には、ワ
ックスの変化温度が高過ぎ、十分な定着性が得られなく
なる。90〜120℃の範囲内に、好ましくは95〜1
20℃の範囲に、特に好ましくは97〜115℃の範囲
内に、吸熱ピークが存在することにより、良好な定着
性、耐オフセット性を満足できる。90℃未満のみにピ
ーク温度が存在する場合には、ワックスの融解温度が低
過ぎ、十分な耐高温オフセット性が得られず、120℃
を超える領域のみにピーク温度が存在する場合は、ワッ
クスの融解温度が高過ぎ十分な耐低温オフセット性、低
温定着性が得られない。すなわちこの領域に、ピーク温
度が存在することで、耐オフセット性と定着性のバラン
スを取りやすくなる。ここで、90℃未満のピークが最
大のピークとなると、この領域のみにピークがある場合
と同様な挙動を示すので、この領域のピークが存在して
も良いが、その場合は、90〜120℃の領域のピーク
より小さい必要がある。
温時の状態を見ることができ、ワックスの凝固、結晶
化、転移に伴う発熱ピークが観測される。降温時の発熱
ピークで、最大の発熱ピークは、ワックスの凝固、結晶
化に伴う発熱ピークである。この発熱ピーク温度と近い
温度に昇温時の融解に伴う吸熱ピークが存在すること
は、ワックスの構造、分子量分布などワックスがより均
質であることを示しており、その差が9℃以内であるこ
とが良く、好ましくは、7℃以内であり、特に好ましく
は、5℃以内である。すなわちこの差を小さくすること
で、ワックスをシャープメルトつまり、低温時には硬
く、融解時の溶融が早く、溶融粘度の低下が大きく起こ
ることで、現像性、耐ブロッキング性、定着性、耐オフ
セット性をバランス良くなり立たせることができる。最
大発熱ピークは温度85〜115℃(好ましくは90〜
110℃)の領域にあることが良い。
場合に準じ、各温度の定義は次のように定める。 吸熱ピーク: ピークのオンセット温度:昇温時曲線の微分値が最初に
極大となる点における曲線の接線とベースラインとの交
点の温度。したがって、トナーの場合のオンセット温度
と定義が異なる。 ピークの温度:ピークトップの温度 発熱ピーク: ピークの温度:最大のピークのピークトップの温度 これら炭化水素系ワックスの含有量は、結着樹脂100
重量部に対し20重量部以内で用いられ、0.5〜10
重量部で用いるのが効果的であり、他のワックス類と併
用しても構わない。
る結着樹脂としては、下記の結着樹脂の使用が可能であ
る。
スチレン、ポリビニルトルエンなどのスチレンおよびそ
の置換体の単重合体;スチレン−p−クロルスチレン共
重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン
−ビニルナフタリン共重合体、スチレン−アクリル酸エ
ステル共重合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重
合体、スチレン−α−クロルメタクリル酸メチル共重合
体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−
ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルエチ
ルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共
重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イ
ソプレン共重合体、スチレン−アクリロニトリル−イン
デン共重合体などのスチレン系共重合体;ポリ塩化ビニ
ル、フェノール樹脂、天然変性フェノール樹脂、天然樹
脂変性マレイン酸樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹
脂、ポリ酢酸ビニール、シリコーン樹脂、ポリエステル
樹脂、ポリウレタン、ポリアミド樹脂、フラン樹脂、エ
ポキシ樹脂、キシレン樹脂、ポリビニルブチラール、テ
ルペン樹脂、クマロンインデン樹脂、石油系樹脂などが
使用できる。好ましい結着物質としては、スチレン系共
重合体もしくはポリエステル樹脂がある。
対するコモノマーとしては、例えば、アクリル酸、アク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、
アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸
−2−エチルヘキシル、アクリル酸フェニル、メタクリ
ル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタ
クリル酸ブチル、メタクリル酸オクチル、アクリロニト
リル、メタクリロニトリル、アクリルアミドなどのよう
な二重結合を有するモノカルボン酸もしくはその置換
体;例えば、マレイン酸、マレイン酸ブチル、マレイン
酸メチル、マレイン酸ジメチルなどのような二重結合を
有するジカルボン酸およびその置換体;例えば塩化ビニ
ル、酢酸ビニル、安息香酸ビニルなどのようなビニルエ
ステル類;例えばエチレン、プロピレン、ブチレンなど
のようなエチレン系オレフィン類;例えばビニルメチル
ケトン、ビニルヘキシルケトンなどのようなビニルケト
ン類;例えばビニルメチルエーテル、ビニルエチルエー
テル、ビニルイソブチルエーテルなどのようなビニルエ
ーテル類;等のビニル単量体が単独もしくは2つ以上用
いられる。
体は架橋されていてもよく混合樹脂でもかまわない。
以上の重合可能な二重結合を有する化合物を用いてもよ
い。例えば、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレンな
どのような芳香族ジビニル化合物;例えばエチレングリ
コールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリ
レート、1,3−ブタジオールジメタクリレートなどの
ような二重結合を2個有するカルボン酸エステル;ジビ
ニルアニリン、ジビニルエーテル、ジビニルスルフィ
ド、ジビニルスルホンなどのジビニル化合物;および3
個以上のビニル基を有する化合物;が単独もしくは混合
物として用いられる。
も良い。
記物質がある。
効であり、モノアゾ金属錯体、アセチルアセトン金属錯
体、芳香族ハイドロキシカルボン酸、芳香族ダイカルボ
ン酸系の金属錯体がある。他には、芳香族ハイドロキシ
カルボン酸、芳香族モノ及びポリカルボン酸及びその金
属塩、無水物、エステル類、ビスフェノール等のフェノ
ール誘導体類などがある。
記物質がある。
物。トリブチルベンジルアンモニウム−1−ヒドロキシ
−4−ナフトスルフォン酸塩、テトラブチルアンモニウ
ムテトラフルオロボレートなどの四級アンモニウム塩、
及びこれらの類似体であるホスホニウム塩等のオニウム
塩及びこれらのレーキ顔料、トリフェニルメタン染料及
びこれらのレーキ顔料、(レーキ化剤としては、りんタ
ングステン酸、りんモリブデン酸、りんタングステンモ
リブデン酸、タンニン酸、ラウリン酸、没食子酸、フェ
リシアン化物、フェロシアン化物など)高級脂肪酸の金
属塩;ジブチルスズオキサイド、ジオクチルスズオキサ
イド、ジシクロヘキシルスズオキサイドなどのジオルガ
ノスズオキサイド;ジブチルスズボレート、ジオクチル
スズボレート、ジシクロヘキシルスズボレートなどのジ
オルガノスズボレート類;これらを単独で或いは2種類
以上組合せて用いることができる。これらの中でも、ニ
グロシン系、四級アンモニウム塩の如き荷電制御剤が特
に好ましく用いられる。
現像性、流動性、耐久性向上の為、シリカ微粉末を添加
することが好ましい。
T法で測定した窒素吸着による比表面積が30m2 /g
以上(特に50〜400m2 /g)の範囲内のものが良
好な結果を与える。トナー100重量部に対してシリカ
微粉体0.01〜8重量部、好ましくは0.1〜5重量
部使用するのが良い。
必要に応じ、疎水化、帯電性コントロール、などの目的
でシリコーンワニス、各種変性シリコーンワニス、シリ
コーンオイル、各種変性シリコーンオイル、シランカッ
プリング剤、官能基を有するシランカップリング剤、そ
の他の有機ケイ素化合物等の処理剤で、あるいは種々の
処理剤で併用して処理されていることも好ましい。
末、ステアリン酸亜鉛粉末、ポリ弗化ビニリデン粉末の
如き滑剤粉末、中でもポリ弗化ビニリデンが好ましい。
あるいは酸化セリウム粉末、炭化ケイ素粉末、チタン酸
ストロンチウム粉末等の研磨剤、中でもチタン酸ストロ
ンチウムが好ましい。あるいは例えば酸化チタン粉末、
酸化アルミニウム粉末等の流動性付与剤、中でも特に疎
水性のものが好ましい。ケーキング防止剤、あるいは例
えばカーボンブラック粉末、酸化亜鉛粉末、酸化アンチ
モン粉末、酸化スズ粉末等の導電性付与剤、また逆極性
の白色微粒子及び黒色微粒子を現像性向上剤として少量
用いることもできる。
は、任意の適当な顔料又は染料があげられる。トナーの
着色剤としては、例えば顔料としてカーボンブラック、
アニリンブラック、アセチレンブラック、ナフトールイ
エロー、ハンザイエロー、ローダミンレーキ、アリザリ
ンレーキ、ベンガラ、フタロシアニンブルー、インダン
スレンブルー等がある。これらは定着画像の光学濃度を
維持するのに必要充分な量が用いられ、樹脂100重量
部に対し0.1〜20重量部、好ましくは0.2〜10
重量部の添加量が良い。また同様の目的で、更に染料が
用いられる。例えばアゾ系染料、アントラキノン系染
料、キサンテン系染料、メチン系染料等があり樹脂10
0重量部に対し、0.1〜20重量部、好ましくは0.
3〜10重量部の添加量が良い。
するには結着樹脂、ワックス、金属塩ないしは金属錯
体、着色剤としての顔料、又は染料、必要に応じて荷電
制御剤、その他の添加剤等を、ヘンシェルミキサー、ボ
ールミル等の混合機により充分混合してから加熱ロー
ル、ニーダー、エクストルーダーの如き熱混練機を用い
て溶融混練して樹脂類を互いに相溶せしめた中に金属化
合物、顔料、染料を分散又は溶解せしめ、冷却固化後粉
砕及び分級を行って本発明に係るところのトナーを得る
ことが出来る。
ルミキサー等の混合機により充分混合し、本発明に係る
非磁性一成分系トナーを得ることができる。
説明するが、必ずしもこれに限定されるものではない。
図12において、12は潜像保持体であり、潜像形成は
図示しない電子写真プロセス手段又は静電記録手段によ
り成される。13は現像剤担持体であり、アルミニウム
あるいはステンレスの非磁性スリーブから成る。現像剤
担持体はアルミニウム、ステンレスの粗管をそのまま用
いてもよいが、好ましくはその表面をガラスビーズ等を
吹きつけて均一に荒したものや、鏡面処理したもの、あ
るいは樹脂等でコートしたものが良い。現像剤17はホ
ッパー14に貯蔵されており、供給ローラー15によっ
て現像剤担持体上へ供給される。供給ローラーはポリウ
レタンフォーム等の発泡材より成っており、現像剤担持
体に対して、順または逆方向に0でない相対速度をもっ
て回転し、現像剤供給とともに、現像剤担持体上の現像
後の現像剤(未現像現像剤)のはぎ取りも行っている。
現像剤担持体上に供給された現像剤は現像剤塗布ブレー
ド16によって均一かつ薄層に塗布される。現像剤塗布
ブレードと現像剤担持体との当接圧力は、スリーブ母線
方向の線圧として、3〜250g/cm、好ましくは1
0〜120g/cmが有効である。当接圧力が3g/c
mより小さい場合、トナーの均一塗布が困難となり、ト
ナーの帯電量分布がブロードになりカブリや飛散の原因
となる。また当接圧力が250g/cmを超えると、現
像剤に大きな圧力がかかり、現像剤の外添剤が劣化する
ため、現像剤の凝集が発生するなど好ましくない。また
現像剤担持体を駆動させるために大きなトルクを要する
ため好ましくない。現像剤塗布ブレードは現像剤を所望
の極性に帯電させるに適した摩擦帯電系列の材質のもの
を用いることが好ましい。例えば現像剤を正に帯電させ
るためには、シリコンゴム、ポリウレタン、フッ素ゴ
ム、ポリクロロブタジエンゴム等、負に帯電させるため
には、スチレンブタジエンゴム、ナイロン等をブレード
として用いれば、現像剤の摩擦帯電効率はより高くな
る。またシリカ、樹脂微粒子等をブレンドすることで、
ブレードの現像剤に対する摩擦帯電付与性を調節するこ
ともできる。またカーボン、酸化チタン等の導電粉をブ
レンドするなどして、ブレードに適度の導電性を持たせ
ることにより、現像剤が過剰に帯電するのを防ぐことが
できる。
により、普通紙またはオーバヘッドプロジェクター(O
HP)用透明シートのごとき転写材へ加熱定着される。
ル定着装置、または、固定支持された加熱体と、該加熱
体に対向圧接し、かつフィルムを介して該転写材を該加
熱体に密着させる加圧部材とにより、トナーを加熱定着
する定着手段が挙げられる。該定着手段の一例を図11
に示す。
従来の熱ロールに比べてその熱容量が小さく、線状の加
熱部を有するもので、加熱部の最高温度は100〜30
0℃であることが好ましい。
は、厚さ1〜100μmの耐熱性のシートであることが
好ましく、これら耐熱性シートとしては、耐熱性の高
い、ポリエステル、PET(ポリエチレンテレフタレー
ト)、PFA(テトラフルオロエチレン−パーフルオロ
アルキルビニルエーテル共重合体)、PTFE(ポリテ
トラフルオロエチレン)、ポリイミド、ポリアミドのご
ときポリマーシート、アルミニウムのごとき金属シート
及び、金属シートとポリマーシートから構成されたラミ
ネートシートが用いられる。
れら耐熱性シートが離型層及び/または低抵抗層を有し
ていることである。
例を説明する。
状加熱体であって、一例として厚み1.0mm、巾10
mm、長手長240mmのアルミナ基板9に抵抗材料1
を巾1.0mmに塗工したもので長手方向両端より通電
される。通電はDC100Vの周期20msecのパル
ス状波形で検温素子11によりコントロールされた所望
の温度、エネルギー放出量に応じたパルスをそのパルス
巾を変化させて与える。略パルス巾は0.5msec〜
5msecとなる。この様にエネルギー及び温度を制御
された加熱体10に当接して、図中矢印方向に定着フィ
ルム2は移動する。
mの耐熱フィルム(例えばポリイミド、ポリエーテルイ
ミド、PESまたはPFAに少なくとも画像当接面側に
PTFE、PAFのごときフッ素樹脂)に導電材を添加
した離型層を10μmコートしたエンドレスフィルムで
ある。一般的には総厚は100μ未満より好ましくは4
0μ未満が良い。フィルム駆動は駆動ローラー3と従動
ローラー4による駆動とテンションにより矢印方向にシ
ワなく移動する。
いゴム弾性層を有する加圧ローラーで、総圧4〜20K
gでフィルムを介して加熱体を加圧し、フィルムと圧接
回転する。転写材6上の未定着トナー7は、入口ガイド
8により定着部に導かれ上述の加熱により定着像を得る
ものである。
シート送り出し軸、及び巻き取り軸を使用し、定着フィ
ルムは有端のフィルムであっても良い。
ー、Faxのごときトナーを用いて画像を形成する装置
の定着装置に適応するものである。
る。
ックスについて述べる。
クスf(比較例)とし、これからワックスa(本発
明)、ワックスb(本発明)及びワックスc(本発明)
を分別結晶化により得た。アーゲ法により合成された炭
化水素を酸化処理し、ワックスg(比較例)を得た。
重合し、比較的低分子量のワックスh(比較例)を得、
分別結晶化により低分子量成分をある程度除去したワッ
クスd(本発明)を得た。同様の重合によるワックスh
よりは高分子量のワックスi(比較例)を得、分別結晶
化により低分子量成分を抽出してワックスe(本発明)
を得た。これらの物性を表1,表2及び表3に記す。
練押し出し機によって溶融混練を行った。混練物を冷却
後、粗粉砕し、ジェット気流を用いた粉砕機によって微
粉砕し、更に風力分級機を用いて分級し、重量平均粒径
12μmのトナー1を得た。このトナー100重量部と
正帯電性コロイダルシリカ微粉末1.0重量部及びポリ
弗化ビニリデン粉末0.5部を混合(外添)し、現像剤
とした。
記し、トナー1の昇温時のDSC曲線を図1に降温時の
DSC曲線を図2に記す。
同様にしてトナー2乃至5を調製した。各トナーのDS
C測定結果を表4に示す。
量部、ポリ弗化ビニリデン粉末0.5重量部、チタン酸
ストロンチウム粉末0.5重量部を使用する以外は実施
例1と同様にしてトナー1aを得た。
様にしてトナー6乃至9を調製した。これらのトナーの
DSC測定結果を表4に示す。
してトナー10を調製した。このトナーのDSC測定結
果を表4に示す。
ス(ビスコール550P)を使用することを除いて、実
施例1と同様にしてトナー12を調製した。トナー12
の定着性を表5に示す。
真複写機NP−1215(キヤノン社製)により未定着
画像を得、上ローラーとしてテフロンコート、下ローラ
ーとしてシリコーンゴムを用いた温度可変の熱ローラー
外部定着機を用いて、未定着トナー像の定着及びオフセ
ット試験を行った。ニップ4.0mm、線圧0.4Kg
/cm、プロセススピード45mm/secとして10
0〜230℃の温度範囲で5℃おきに温調し行った。低
温オフセット、及び定着性の試験には、80g/m2 紙
を用いた。高温オフセットの試験には、52g/m2 紙
を用いて評価した。定着性は、定着画像を50g/cm
2 の荷重をかけシルボン紙[lenz cleanin
g paper“dasper(R)”(Ozu Pa
per Co.Ltd)]で擦り、擦り前後の濃度低下
率が10%未満になる温度を定着開始点とした。オフセ
ットは、目視でオフセットのでなくなる温度を低温オフ
セットフリー始点とし、温度を上げ、オフセットのでな
い最高温度を高温オフセットフリー終点とした。試験結
果を表5にまとめる。表5には、定着開始温度、150
℃における濃度低下率、低温オフセットフリー始点、高
温オフセットフリー終点、非オフセット領域を記載す
る。
100ccポリコップに入れ、50℃で3日放置した
後、目視で評価した。この結果を表6に記す。 優 :凝集物は見られない。 良 :凝集物が見られるが容易に崩れる。 可 :凝集物が見られるが振れば崩れる。 不可:凝集物をつかむ事ができ容易に崩れない。
ccのポリカップに入れ、45℃,90%環境下で7日
間放置した後、市販の電子写真複写機FC−2(キヤノ
ン社製)の現像装置を図12に示すように改造した複写
機により現像性を評価した。その試験の結果(画像濃
度、カブリ、ドラム融着、フィルミング)を表6に示
す。この試験により、機械の昇温に対する耐久性及び長
期放置による安全性を見るシュミレーションとすること
ができる。
な、加熱体1に対向圧接し、かつフィルム2を介して転
写材6を該加熱体1に密着させる。加圧部材5からなる
外部定着機を用いて定着、オフセット試験を行った。定
着フィルム2の材質として、ポリイミドフィルムに導電
材を添加したフッ素樹脂の離型層を10μmコートした
エンドレスフィルムを使用した。
を使用し、ニップ3.5mm、加熱体1と加圧ローラー
5との間の総圧8Kg、プロセススピード50mm/s
ecとして試験を行った。フィルム駆動は、駆動ローラ
ー3と従動ローラー4による駆動とテンションにより行
い、低熱容量線状である加熱体1にパルス状にエネルギ
ーを与え温調した。評価方法は実施例1と同様に行いそ
の結果を表7に記す。
スa、bまたはcを含有するトナーは、アルキレンポリ
マー系ワックスd、またはeを含有するトナーよりもさ
らに総合的に優れていた。
平均粒径12μmの非磁性一成分系トナー11を得た。
上記トナー100重量部に対し疎水性コロイダルシリカ
微粉末1.0重量部を外添した。DSCデータを表8に
示す。
製)の現像装置を図12のように改造した複写機を用い
て試験を行った。環境温度7.5℃において電源投入直
後のファーストコピーでも低温オフセットもなく、定着
性も良好であった。
た後、52g/m2 紙でコピーしても定着機端部昇温に
よるオフセットも見られなかった。又、温度32.5
℃,湿度90%環境下、複写試験を行ったところ常に鮮
明な青色画像が得られ、最後までトナーを良好な状態で
使い切ることができ、融着も発生せず、クリーニング部
でのブロッキングもなかった。更にカートリッジを45
℃,90%環境下で1週間放置したものを画出し評価し
ても、カブリのない鮮明な画像が得られた。
トナー中に含有させることによって、トナーに好ましい
熱特性を与える事ができるので、次の様な優れた効果を
発揮するものである。
性に優れたトナー及び加熱定着方法を提供し得る。
たトナー及び加熱定着方法を提供し得る。
間放置しても現像性が劣化しないトナーを提供し得る。
き機械本体の昇温に対する耐久性に優れたトナーを提供
し得る。
合い成り立たせるトナーを提供し得る。
る。
る。
である。
である。
である。
である。
C曲線を示す図である。
C曲線を示す図である。
曲線を示す図である。
C曲線を示す図である。
装置の一具体例を示す概略的説明図である。
置の一例を示した図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 トナー担持体にトナーを供給するための
供給ローラーが、該トナー担持体に対して0でない当接
圧で圧接され、かつ0でない速度を持って回転してお
り、該供給ローラーの下流側に設けられたトナー塗布ブ
レードが該トナー担持体に0でない当接圧で圧接されて
いる非磁性一成分現像方式の現像装置に使用する、少な
くとも結着樹脂及び炭化水素系ワックスを含有する非磁
性一成分系トナーにおいて、 該炭化水素系ワックスが下記特性、 示差走査熱量計により測定されるDSC曲線において、
昇温時の吸熱ピーク及び降温時の発熱ピークに関し、吸
熱ピークのオンセット温度が50〜90℃の範囲にあ
り、温度90〜120℃の領域に少なくとも1つの吸熱
ピークP1 があり、該吸熱ピークP1 のピーク温度±9
℃の範囲内に降温時の最大発熱ピークがある、を満足す
ることを特徴とする非磁性一成分系トナー。 - 【請求項2】 非磁性一成分系トナーが、示差走査熱量
計により測定されるDSC曲線において、昇温時の80
℃以上に現れる最初の吸熱ピークにおけるオンセット温
度が105℃以下であり、吸熱ピーク温度が100〜1
20℃の範囲にあり、降温時の発熱ピークに関し、発熱
ピーク温度が90〜115℃の範囲にあることを特徴と
する非磁性一成分系トナー。 - 【請求項3】 示差走査熱量計により測定されるDS
C曲線において、昇温時の吸熱ピーク及び降温時の発熱
ピークに関し、吸熱ピークのオンセット温度が50〜9
0℃の範囲にあり、温度90〜120℃の領域に少なく
とも1つの吸熱ピークP1 があり、該吸熱ピークP1 の
ピーク温度±9℃の範囲内に降温時の最大発熱ピークが
ある、特性を満足する炭化水素系ワックス及び結着樹
脂を含有する非磁性一成分系トナーで形成されたトナー
像を、転写材に接触加熱定着手段により定着することを
特徴とする加熱定着方法。 - 【請求項4】 示差走査熱量計により測定されるDSC
曲線において、昇温時の80℃以上に現れる最初の吸熱
ピークにおけるオンセット温度が105℃以下であり、
吸熱ピーク温度が100〜120℃の範囲にあり、降温
時の発熱ピークに関し、発熱ピーク温度が90〜115
℃の範囲である、を満足する非磁性一成分系トナーで形
成されたトナー像を、転写材に接触加熱定着手段により
定着することを特徴とする加熱定着方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4283470A JP2987791B2 (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 非磁性一成分系トナー及び加熱定着方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH06118699A true JPH06118699A (ja) | 1994-04-28 |
JP2987791B2 JP2987791B2 (ja) | 1999-12-06 |
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ID=17665968
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4283470A Expired - Fee Related JP2987791B2 (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 非磁性一成分系トナー及び加熱定着方法 |
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0968822A (ja) * | 1995-08-31 | 1997-03-11 | Canon Inc | 静電荷像現像用現像剤及び画像形成方法 |
US7374846B2 (en) | 2002-04-11 | 2008-05-20 | Lg Chem, Ltd. | Method for preparing of non-magnetic monocomponent color toner having superior long term stability |
US7592114B2 (en) | 2005-01-18 | 2009-09-22 | Lg Chem Ltd. | Color toner for non-magnetic mono-component system for increasing printing quality and a method for preparing the same |
JP2014092633A (ja) * | 2012-11-01 | 2014-05-19 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2019184953A (ja) * | 2018-04-16 | 2019-10-24 | 富士ゼロックス株式会社 | 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法 |
JP2019184954A (ja) * | 2018-04-16 | 2019-10-24 | 富士ゼロックス株式会社 | 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法 |
-
1992
- 1992-09-30 JP JP4283470A patent/JP2987791B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2019184953A (ja) * | 2018-04-16 | 2019-10-24 | 富士ゼロックス株式会社 | 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法 |
JP2019184954A (ja) * | 2018-04-16 | 2019-10-24 | 富士ゼロックス株式会社 | 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法 |
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