JPH06118445A - 液晶表示装置の製造方法 - Google Patents

液晶表示装置の製造方法

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JPH06118445A
JPH06118445A JP27162192A JP27162192A JPH06118445A JP H06118445 A JPH06118445 A JP H06118445A JP 27162192 A JP27162192 A JP 27162192A JP 27162192 A JP27162192 A JP 27162192A JP H06118445 A JPH06118445 A JP H06118445A
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insulating film
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悟 川井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】液晶駆動用TFTのある液晶表示装置に関し、
TFTの動作半導体層を薄くし、パターニング用マスク
の作成工程の簡略化を図り、生産性を向上する。 【構成】ゲート電極16の上に積層したゲート絶縁膜19と
動作半導体層20とチャネル保護膜21Aをパターニングす
る際にポジ型イメージ・リバーサル・レジスト22を使用
し、ゲート電極16を含むトランジスタ形成領域にあるそ
のレジスト22の上層に光を照射し、リバーサルベークし
て該部分を現像不能な変質部22Aとした後、透明基板11
の上と下から光を照射し、変質部22Aとゲート電極16と
の間を除くイメージ・リバーサル・レジスト22を光照射
状態にする工程と、現像により前記イメージ・リバーサ
ル・レジスト22を断面T字型のパターンにする工程と、
そのパターンをマスクに用いてチャネル保護膜21Aを等
方性エッチングし、動作半導体層20とゲート絶縁膜19を
異方性エッチングするパターニング工程を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示装置の製造方
法に関し、更に詳しく言えば、液晶駆動用の薄型トラン
ジスタマトリクスを有する液晶表示装置の製造方法に関
する。
【0002】このような薄型トランジスタマトリクスの
製造においては、製造工程を簡略化し、製造コストを低
下させることが要求されている。
【0003】
【従来の技術】従来は、このような液晶駆動用の薄型ト
ランジスタマトリクスの製造は、通常7〜8枚のフォト
マスク工程を通って行われていたが、工程の簡略化の必
要から図8〜10に示すような製造方法が提案されてい
る。
【0004】なお、図8は製造工程を示す平面図であ
り、図9は、その工程のX−X線断面図、図10は、Y
−Y線断面図である。この方法によれば、まずガラス基
板1上に透明電膜であるITO(Indium TinOxide)膜
2及びCr膜3を順次スパッタリング法によって30n
m、200nmずつ形成する(図8(a),図9(a),図10
(a))。
【0005】次に、レジストR1 を塗布し、1枚目のフ
ォトマスクを用いて露光した後に、そのレジストR1
現像し、これによりゲート領域、ゲートバスライン領
域、画素領域を覆うパターンを形成する(図8(b),図9
(b),図10(b))。
【0006】この後に、レジストR1 をマスクとして、
Cr膜3及びITO膜2を塩素系のエッチング液によっ
て選択的にエッチング・除去し、ゲート電極4、ゲート
バスライン電極5及びのちに画素となる電極6を形成す
る(図8(c),図9(c),図10(c))。
【0007】次に、シラン(SiH4)をベースガスとする
プラズマ化学気相成長法( 以下P−CVD法と称する)
により、シリコン窒化(SiN)膜7と動作アモルファスシ
リコン膜(以下動作a-Si膜と称する)8を300nm、2
00nmずつ順次形成し、続いて、フィスフォン(PH3)と
シラン( SiH4) の混合ガスを用いたP−CVD法によっ
て、n+ アモルファスシリコン膜(以下n+ 型a-Si膜と
称する)9を50nmの厚さに形成する(図8(d),図9
(d),図10(d))。
【0008】動作a-Si膜8とn+ 型a-Si膜9の膜厚は、
後の工程でn+ 型a-Si膜9をパターニングする際に動作
a-Si膜8が同時にパターニングされないように設定す
る。この後、それらの膜の上部にレジストR2 を塗布
し、2枚目のフォトマスクを用いてレジストR2 をパタ
ーニングする(図8(e),図9(e),図10(e))。このパタ
ーンは、ゲート電極4とゲートバスライン電極5を覆う
ような形状にする。
【0009】次に、そのレジストR2 をマスクにして、
フレオン(CF4 ) ガスを用いたn+型a-Si膜9,動作a-S
i膜8及びシリコン窒化膜7を異方性プラズマエッチン
グ法により連続してエッチングしてパターニングした後
に、レジストR2 を剥離する(図8(f),図9(f),図10
(f))。なお、ゲート電極4の上のシリコン窒化膜7は、
ゲート絶縁膜となる。
【0010】この後に、Al層11をスパッタリング法に
よって300nm形成してから、その上にレジストR3
塗布する。さらに、そのレジストR3 を3枚目のフォト
マスクを用いて露光し、ついで現像し、これによりドレ
イン領域、ドレインバスライン領域と、画素電極に延在
するソース領域を覆うパターンを形成する(図8(g),図
9(g),図10(g))。
【0011】次に、そのレジストR3 をマスクとして燐
酸系のエッチング液によってAl層11をエッチングして
ソース電極(S)13、ドレイン電極(D)14を及び
ドレインバスライン(DB)15を形成する。ついで、
塩素系のエッチング液によって画素電極6の上で露出し
ているCr膜3をエッチング・除去し、ITO膜2を露
出させ、画素電極6を透明にする。
【0012】これに続いて、フレオン(CF4 ) によるプ
ラズマエッチングを行い、n+ 型a-Si膜9をパターニン
グしてソース電極13、ドレイン電極14及びドレイン
バスライン15の下だけに残存させ、動作a-Si膜8との
コンタクト層として使用する。そのエッチングは動作a-
Si膜8に多少のエッチングが進んだ時点で停止させる
(図8(h),図9(h),図10(h))。この場合、ゲート電極
4の上でソース電極13とドレイン電極14が電気的に
分離されることになる。
【0013】以上の工程により、動作a-Si膜8のチャネ
ル領域が露出している薄膜トランジスタ(以下TFTと
称する)が形成され、このようなTFTの構造をチャネ
ル・エッチング型TFTと呼ぶ。
【0014】このようなTFTはマトリクス状に多数配
置され、液晶駆動などに用いられている。なお、以上の
製造方法では、3回のフォトレジスト塗布とパターニン
グを行っている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のチャネ
ル・エッチング型TFTでは、動作a-Si膜8の表面が直
接外界に曝され、動作の不安定性が発生する。よって、
動作a-Si膜8の上部に図9(h) に示すようなSiN などの
チャネル保護膜10を形成する必要があり、これをパタ
ーニングするための4回目のレジスト塗布とこのパター
ニングが必要になり、工程の簡略化が図れない。
【0016】更に、n+ 型a-Si膜9をパターニングする
際の動作a-Si膜8のパターニング防止のために、動作a-
Si膜8を厚くする必要があり、これよれば成膜に多くの
時間を要し、生産性が低下するという欠点がある。
【0017】このような問題を解決するために、図11
に示すように、動作a-Si膜8の中央の上に絶縁性のチャ
ネル保護膜Mを形成し、その後に、n+ 型a-Si膜9、Al
膜11を形成し、これらをパターニングしてソース電極
とドレイン電極を形成することが提案されている。この
場合、チャネル保護膜Mはエッチングストッパとして機
能し、また、ソース電極13とドレイン電極14はその
チャネル保護膜Mの上で分離される。このTFTは、エ
ッチングストッパ型と呼ばれている。
【0018】しかし、この構造のTFTを実現するため
には、動作a-Si膜8に接触するソース/ドレイン電極1
3,14をゲート電極4の一部と重なりを持たせる必要
があり、このためには、チャネル保護膜Mをゲート長よ
りも狭くするパターニングが必要となり、工程を簡略化
することにならない。
【0019】本発明はかかる従来例の問題点に鑑み創作
されたものであり、TFTの動作半導体層の厚さを減ら
し、パターニング用マスクの作成工程の簡略化を図っ
て、生産性を向上することができる液晶表示装置の製造
方法の提供を目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、図1の
原理図に示すように、透明基板11の上に遮光層を有する
ゲート電極16を形成する工程と、それぞれ光透過性のあ
る第一の絶縁膜19、動作半導体層20及び第二の絶縁膜21
を、ゲート電極16側の前記透明基板11の上に順に積層す
る工程と、前記第二の絶縁膜21の上にポジ型のイメージ
・リバーサル・レジスト22を塗布する工程と、露光用マ
スクを用いて、前記ゲート電極16とその両側に広がるト
ランジスタ形成領域にある前記イメージ・リバーサル・
レジスト22の上層に光を選択的に照射し、リバーサル・
べークし、この光照射部分を現像に不溶なリバーサル変
質部22Aとする工程と、前記透明基板11の上と下から光
を照射し、前記リバーサル変質部22Aと前記ゲート電極
16とに挟まれる部分以外のイメージ・リバーサル・レジ
スト22を光照射状態にする工程と、現像することによっ
て、前記リバーサル変質部22Aと前記ゲート電極16とに
挟まれる部分と前記リバーサル変質部22Aを除く前記イ
メージ・リバーサル・レジスト22を熔解して断面T字状
のパターンを形成する工程と、パターニングされた前記
イメージ・リバーサル・レジスト22をマスクにして前記
第二の絶縁膜21を等方性エッチングし、前記ゲート電極
16に沿って残存した前記第二の絶縁膜21をチャネル保護
膜21Aとなす工程と、前記イメージ・リバーサル・レジ
スト22をマスクに使用し、前記第一の絶縁膜19及び前記
動作半導体層20を垂直方向に異方性エッチングして前記
トランジスタ形成領域に残存させる工程と、前記イメー
ジ・リバーサル・レジスト22を除去した後に、不純物含
有半導体層23と金属膜30を積層する工程と、前記不純物
含有半導体層23と前記金属膜30をパターニングして、前
記チャネル保護膜21A上で分離されるソース電極31とド
レイン電極32を形成する工程とを有することを特徴とす
る液晶表示装置の製造方法により達成する。
【0021】または、前記ゲート電極16の側方に間隔を
おいて透明電極33が形成され、該透明電極33が前記ソ
ース電極31の一端と導通することを特徴とする液晶表示
装置の製造方法により達成する。
【0022】または、前記動作半導体層20は、非晶質シ
リコンからなり、前記ゲート電極16の前記遮光層は、ア
ルミニウムとモリブデンの積層構造又はアルミニウム合
金とモリブデンの積層構造からなることを特徴とする液
晶表示装置の製造方法により達成する。
【0023】
【作 用】本発明によれば、不透明なゲート電極16を
覆う透明な第一の絶縁膜19、動作半導体層20及び第
二の絶縁膜21をパターニングする際に、イメージ・リ
バーサル・レジスト22を塗布し、ついで、露光用マス
クを用いて露光してからリバーサルベークを行うことに
よりトランジスタ形成領域にあるイメージ・リバーサル
・レジスト22の上層部を現像不可能な変質部22Aと
し、ついで、透明基板11の上と下から光を照射して、
ゲート電極16と変質部22Aに挟まれる部分以外のイ
メージ・リバーサル・レジスト22を光照射状態にす
る。次に、イメージ・リバーサル・レジスト20を現像
してトランジスタ形成領域の上に断面略T字状のパター
ンを形成するようにしている。
【0024】そして、このレジストパターンをマスクに
して、等方性エッチングにより第二の絶縁膜21をパタ
ーニングしてチャネル保護膜22Aを形成し、つづい
て、異方性エッチングにより第一の絶縁膜19及び動作
半導体層20を連続してパターニングしている。
【0025】従って、2つのパターン形成のために1回
のレジスト塗布と、1回の現像で足りる。しかも、チャ
ネル保護膜22Aを形成する際には自己整合的に露光が
行われ、位置合わせ精度が良くなる。
【0026】また、本発明によれば、エッチングストッ
プ層となるチャネル保護膜21Aを設けているので、オ
ーバーエッチングを防止するために動作半導体膜20を
厚くする必要がなく、成膜時間が短縮され、スループッ
トが向上する。
【0027】
【実施例】そこで、以下に本発明の実施例を図面に基づ
いて説明する。図2、3は、本発明の一実施例の製造工
程を示す平面図、図4、5は、そのA−A線断面図、図
6、7は、B─B線断面図である。
【0028】まず、図2(a),図4(a),図6(a) に示すよ
うに、ガラス基板11の上に膜厚30nmのITO膜1
2、膜厚100nmのAl膜13及び膜厚70nmのMo膜14
を順次スパッタリング法によって形成する。
【0029】次に、フォトレジスト15を全面に塗布
し、露光、現像することで画素領域、ゲート領域及びゲ
ートバスライン領域を覆うパターンを形成する(図2
(b),図4(b),図6(b))。
【0030】次いで、フォトレジスト15から露出した
Al膜13及びMo膜14を燐酸系エッチング液でエッチン
グ・除去し、続いて、ITO膜12を塩素系エッチング
液でエッチング・除去することでゲート電極16,ゲー
トバスライン17及び画素電極18を形成し、ついで、
フォトレジスト15を剥離する(図2(c),図4(c),図6
(c))。
【0031】この後に、シラン(SiH4)をベースガスとす
るP−CVD法によって、膜厚300nmのシリコン窒化
膜以下SiN 膜と称する)19、膜厚20nmのアモルファ
スシリコン膜以下a-Si膜と称する)20を順次形成し、
ついで、アンモニア(NH3) とシラン(SiH4)との混合ガス
を用いたP−CVD法によって、膜厚300nmのSiN膜
21を形成する(図2(d),図4(d),図6(d))。この場
合、トランジスタ領域において、SiN 膜19はゲート絶
縁膜となり、a-Si膜20は動作半導体層となる。
【0032】ついで、ポジ型のイメージ・リバーサル・
レジスト22をスピンコート法により膜厚2.0μmの
厚さに塗布する(図2(e),図4(e),図6(e))。このレジ
ストとして、例えばヘキスト(株)のAZ5200Eが
ある。
【0033】次に、ガラス基板1の上方露光マスクPM1
を配置し、紫外線を用いる通常のステッパ露光を行う
(図2(f),図4(f),図6(f))。この場合の紫外線の照射
部分は、ゲート電極16とその両側方に広がるトランジ
スタ領域と、このトランジスタ領域から間隔をおいて形
成されたゲートバスライン17及びその周辺領域とに位
置するイメージ・リバーサル・レジスト22である。ま
た、その照射する深さは、イメージ・リバーサル・レジ
スト22の上層部1.0μmであり、深さの調整は、紫
外線強度を調整したり、露光時間を調整することにより
容易に行える。
【0034】続いて、120℃のリバーサルベークを行
い、アルカリ性の現像液に不溶なリバーサル変質部22
A,22Bを形成する。この場合、紫外線が照射されな
かった部分はポジレジストの性質を保持している。
【0035】次いで、ガラス基板11の上部からは、前
工程で用いた露光マスクPM1 のネガパターンの露光マス
クPM2 に使用して紫外線を照射し、またと下部からはガ
ラス基板11全面に紫外線を照射してフラッド露光を行
う(図2(g),図4(g),図5(g))。
【0036】このとき、Al膜13、Mo膜14を有するゲ
ート電極16及びゲートバスライン17が露光マスクと
して機能し、これらとリバーサル変質部22A,22B
に挟まれた部分のイメージ・リバーサル・レジスト22
は、光が照射されない部分となる。
【0037】なお、画素電極18の上のAl膜13、Mo膜
14は遮光膜であって、下からの光を通さないが、上方
の光に照射されるので、画素電極18の上のイメージ・
リバーサル・レジスト22は光照射部分となる。また、
ゲート電極16はマスクになるので、その上の部分は未
露光状態となる。
【0038】ここで、イメージ・リバーサル・レジスト
22はポジ型であるので、露光領域はアルカリ性の現像
液に溶解するが、上記したように、リバーサル変質部2
2A,22B及びその下部の細い未露光領域はアルカリ
性の現像液に不溶になっており、それらの断面形状はT
字状となる(図4(g),図6(g))。
【0039】そこで次に、アルカリ性の現像液を用いて
イメージ・リバーサル・レジスト22を現像すると、変
質領域層22A,22B及びその下部の未露光領域が残
存する。そのパターンの下部は、ゲート電極16やゲー
トバスライン17に対応し、その上部はゲート電極16
及びゲートバスライン17を上下及び側方から覆う大き
さのパターンとなる(図3(a),図5(a),図7(a))。
【0040】次いで、そのイメージ・リバーサル・レジ
スト22をマスクにして緩衝弗酸によりSiN 膜21を等
方性エッチングによりパターニングし、ゲート電極16
の上の窒化膜21をチャンネル保護膜21Aとして使用
する(図3(b),図5(b) 図7(b))。このチャネル保護膜
21Aについては、オーバーエッチングによりゲート電
極16よりも僅かに細い形状にする。
【0041】続いて、同じイメージ・リバーサル・レジ
スト22をマスクにし、フレオン(CF4)ガスを用いて異
方性のプラズマエッチングを行い、これにより動作a-Si
膜20及びSiN 膜19を、ガラス基板11に対してほぼ
垂直にエッチングしてパターニングする(図3(c),図5
(c),図7(c))。この場合、ゲート電極16を覆う動作a-
Si膜20は動作半導体層となり、その下のSiN 膜19は
ゲート絶縁膜として機能する。その他の領域では、それ
らは層間絶縁膜となる。
【0042】以上のように、1つのイメージ・リバーサ
ル・レジスト22をマスクにして、大きさの違うチャネ
ル保護膜21Aと動作半導体層のパターニングを連続し
て行えるので、それらのパターニングのためのフォトレ
ジスト塗布や現像が1回で済み、しかもチャネル保護膜
21Aを形成する際の位置合わせ精度が良くなる。
【0043】その後に、イメージ・リバーサル・レジス
ト22を有機溶剤で剥離してから、フォスフィン(PH3)
とシラン(SiH4)との混合ガスを用いたP−CVD法によ
り、全面に膜厚50nmのn+ アモルファスシリコン膜
(以下n+ 型a-Si膜と称する)23を形成する。続い
て、スパッタリング法によって膜厚50nmのTi膜24
と膜厚300nmのAl膜25を順次形成する(図3(d),図
5(d),図7(d))。
【0044】この後に、全面にフォトレジスト26を塗
布し、これを露光、現像することによりソース/ドレイ
ン領域及びドレインバスライン形成領域を覆うパターン
を形成する(図3(e),図5(e),図7(e))。
【0045】次に、フォトレジスト26をマスクにし
て、Al膜25を燐酸系のエッチング液でエッチングし、
ついで、塩素系のガスを用いてTi膜24とn+ 型a-Si膜
23を異方性プラズマエッチングしてソース電極31及
びドレイン電極32を形成するとともに、ドレイン電極
32に繋がるドレインバスライン33を形成する(図3
(f),図5(f),図7(f))。
【0046】この場合、エッチングストップ層となるチ
ャネル保護膜21Aを設けているので、動作a-Si膜8を
オーバーエッチングすることはなく、その膜厚を厚くす
る必要がなくなり、成膜時間が少なくて済む。
【0047】以上により、チャネル保護膜を具備するエ
ッチング・ストッパ型のTFTが完成する。この後に、
画素電極18の上層部に残存するMo膜14とAl膜13を
燐酸系のエッチング液で除去し、ITO膜12のみを残
存させることにより、画素電極18を透明化する。
【0048】上記したTFT及び画素電極はマトリクス
状に配置され、また、ゲートバスラインとドレインバス
ラインは交差する方向に配置されて液晶駆動などに用い
られる。
【0049】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、不透
明なゲート電極を覆う透明な第一の絶縁膜、動作半導体
層及び第二の絶縁膜をパターニングする際に、イメージ
・リバーサル・レジストを塗布し、ついで、露光用マス
クを用いて露光してからリバーサルベークを行うことに
よりトランジスタ形成領域にあるイメージ・リバーサル
・レジストの上層部を現像不可能な変質部とし、ついで
透明基板の上と下から光を照射して、ゲート電極と変質
部に挟まれる部分以外のイメージ・リバーサル・レジス
トを光照射状態にする。次に、イメージ・リバーサル・
レジストを現像してトランジスタ形成領域の上に断面略
T字状のパターンを形成するようにしている。そして、
このレジストパターンをマスクにして、等方性エッチン
グにより第二の絶縁膜をパターニングしてチャネル保護
膜を形成し、つづいて、異方性エッチングにより第一の
絶縁膜及び動作半導体層を連続してパターニングしてい
る。
【0050】従って、2つのパターン形成のために1回
のレジスト塗布と、1回の現像で足り、工程の簡略化を
図ることができる。しかも、チャネル保護膜を形成する
際には自己整合的に露光を行うので、位置合わせ精度を
良くすることができる。
【0051】また、本発明によれば、エッチングストッ
プ層となるチャネル保護膜を設けているので、オーバー
エッチングを防止するために動作半導体膜を厚くする必
要がなく、成膜時間を短縮し、スループットを向上する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の一実施例に係る装置の製造工程を示す
平面図(その1)である。
【図3】本発明の一実施例に係る装置の製造工程を示す
平面図(その2)である。
【図4】本発明の一実施例に係る装置の製造工程を示す
正断面図(その1)である。
【図5】本発明の一実施例に係る装置の製造工程を示す
正断面図(その2)である。
【図6】本発明の一実施例に係る装置の製造工程を示す
側断面図(その1)である。
【図7】本発明の一実施例に係る装置の製造工程を示す
側断面図(その2)である。
【図8】従来例に係る装置の製造工程を示す平面図であ
る。
【図9】従来例に係る装置の製造工程を示す正断面図で
ある。
【図10】従来例に係る装置の製造工程を示す側断面図
である。
【図11】チャネル・エッチング型TFTの構造を示す
断面図である。
【符号の説明】 11 ガラス基板 12 ITO膜 13 Al膜 14 Mo膜 15 フォトレジスト 16 ゲート電極 17 ゲートバスライン 18 画素電極 19 SiN 膜 20 a-Si膜 21 SiN 膜 21A チャネル保護膜 22 イメージ・リバーサル・レジスト 22A、22B 変質部 23 n+ 型a-Si膜 24 Ti膜 25 Al膜 26 フォトレジスト 31 ソース電極 32 ドレイン電極 33 ドレインバスライン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明基板(11)の上に遮光層を有するゲー
    ト電極(16)を形成する工程と、 それぞれ光透過性のある第一の絶縁膜(19)、動作半導
    体層(20)及び第二の絶縁膜(21)を、ゲート電極(1
    6)側の前記透明基板(11)の上に順に積層する工程
    と、 前記第二の絶縁膜(21)の上にポジ型のイメージ・リバ
    ーサル・レジスト(22)を塗布する工程と、 露光用マスクを使用して、前記ゲート電極(16)とその
    両側に広がるトランジスタ形成領域にある前記イメージ
    ・リバーサル・レジスト(22)の上層に光を選択的に照
    射し、リバーサル・べークし、この光照射部分を現像に
    不溶なリバーサル変質部(22A)とする工程と、 前記透明基板(11)の上と下から光を照射し、前記リバ
    ーサル変質部(22A)と前記ゲート電極(16)とに挟ま
    れる部分以外のイメージ・リバーサル・レジスト(22)
    を光照射状態にする工程と、 現像することによって、前記リバーサル変質部(22A)
    と前記ゲート電極(16)とに挟まれる部分と前記リバー
    サル変質部(22A)を除く前記イメージ・リバーサル・
    レジスト(22)を熔解して断面T字状のパターンを形成
    する工程と、 パターニングされた前記イメージ・リバーサル・レジス
    ト(22)をマスクにして前記第二の絶縁膜(21)を等方
    性エッチングし、前記ゲート電極(16)に沿って残存し
    た前記第二の絶縁膜(21)をチャネル保護膜(21A)と
    なす工程と、 前記イメージ・リバーサル・レジスト(22)をマスクに
    使用し、前記第一の絶縁膜(19)及び前記動作半導体層
    (20)を垂直方向に異方性エッチングして前記トランジ
    スタ形成領域に残存させる工程と、 前記イメージ・リバーサル・レジスト(22)を除去した
    後に、不純物含有半導体層(23)と金属膜(30)を積層
    する工程と、 前記不純物含有半導体層(23)と前記金属膜(30)をパ
    ターニングして、前記チャネル保護膜(21A)上で分離
    されるソース電極(31)とドレイン電極(32)を形成す
    る工程とを有することを特徴とする液晶表示装置の製造
    方法。
  2. 【請求項2】前記ゲート電極(16)の側方に間隔をおい
    て透明電極(33)が形成され、該透明電極(33)が前記
    ソース電極(31)の一端と導通することを特徴とする請
    求項1記載の液晶表示装置の製造方法。
  3. 【請求項3】前記動作半導体層(20)は、非晶質シリコ
    ンからなり、前記ゲート電極(16)の前記遮光層は、ア
    ルミニウムとモリブデンの積層構造又はアルミニウム合
    金とモリブデンの積層構造からなることを特徴とする請
    求項1、2記載の液晶表示装置の製造方法。
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