JPH06118354A - コンタクトレンズ用洗浄保存液及びそれを用いたコンタクトレンズの洗浄、消毒方法 - Google Patents

コンタクトレンズ用洗浄保存液及びそれを用いたコンタクトレンズの洗浄、消毒方法

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JPH06118354A
JPH06118354A JP4286856A JP28685692A JPH06118354A JP H06118354 A JPH06118354 A JP H06118354A JP 4286856 A JP4286856 A JP 4286856A JP 28685692 A JP28685692 A JP 28685692A JP H06118354 A JPH06118354 A JP H06118354A
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昭 中川
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    • A61L12/04Heat
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C11D1/00Detergent compositions based essentially on surface-active compounds; Use of these compounds as a detergent
    • C11D1/66Non-ionic compounds
    • C11D1/74Carboxylates or sulfonates esters of polyoxyalkylene glycols

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種レンズ素材に対して汎用性があり、煮沸
消毒に用いてもレンズに影響を与えることがなく、安全
で洗浄効果の高い、界面活性剤含有洗浄液を提供する。 【構成】 コンタクトレンズ用洗浄保存液に下記化1に
て示されるテトラ脂肪酸ポリオキシエチレンソルビット
を主成分とする界面活性剤を含有せしめ、且つ生理的浸
透圧を有し、pH4〜9になるように調整する。 【化1】 〔但し、a+b+c+d+e+f=20〜50、またR
1 〜R6 の中の4つは炭素数12〜18の飽和又は不飽
和の脂肪酸残基、2つは水素原子である。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、コンタクトレンズ用洗浄保存液
及びそれを用いたコンタクトレンズの洗浄、消毒方法に
係り、特に、非含水性コンタクトレンズ及び含水性コン
タクトレンズの何れにも使用可能なコンタクトレンズ用
洗浄保存液の組成、並びに該洗浄保存液によるコンタク
トレンズの効果的な洗浄、消毒方法に関するものであ
る。
【0002】
【背景技術】コンタクトレンズは、大別すると、含水性
コンタクトレンズと非含水性コンタクトレンズに区分さ
れるが、それらの何れのコンタクトレンズであっても、
涙液や眼脂に由来する、蛋白質、脂質、無機質等の汚れ
が付着するため、これを定期的に洗浄することが必要で
ある。また、含水性コンタクトレンズでは、細菌等が付
着し易いため、熱消毒、化学消毒等の方法によって、消
毒も行なわなければならない。
【0003】そして、コンタクトレンズに付着する脂質
の汚れを除去するために、通常は、毎日レンズを眼から
外した後に、界面活性剤を含有する洗浄液を用いて、擦
り洗いや浸漬等の洗浄処理が為されている。而して、界
面活性剤含有洗浄液にて洗浄する場合、非含水性コンタ
クトレンズでは、特に問題はないが、含水性コンタクト
レンズでは、界面活性剤がレンズ内部に吸着され易いこ
とから、洗浄後に煮沸等の熱消毒を行なうと、レンズが
白濁したり、膨潤したりする等、レンズに影響を与える
問題が生じる。
【0004】従って、含水性コンタクトレンズを界面活
性剤含有洗浄液で洗浄した際には、従来では、界面活性
剤の入っていない保存液等でレンズを良く濯ぎ、界面活
性剤を完全に除去してからでないと、熱消毒を行なうこ
とができなかった。そして、そのために、使用者は、洗
浄液と保存液を持ち歩かなければならず、コンタクトレ
ンズの洗浄、消毒を繁雑な操作で行なわなければならな
かった。更に、間違って、洗浄液で熱消毒した場合に
は、コンタクトレンズが使えなくなってしまう恐れもあ
った。
【0005】このようなことから、コンタクトレンズ用
洗浄液に含有させる界面活性剤としては、一般に含水性
コンタクトレンズに吸着され難いと考えられている高分
子の界面活性剤を使用することが、提案されており、特
開昭52−124009号公報や、特開昭60−121
416号公報等では、加熱し得る界面活性剤の例が具体
的に提示されている。しかしながら、これまでに提案さ
れている界面活性剤では、コンタクトレンズの材質によ
っては、なお吸着を生じ、レンズに白濁や膨潤等の影響
を与える場合があり、汎用性に欠ける問題があった。
【0006】
【解決課題】本発明は、このような事情を背景として為
されたものであって、その解決課題とするところは、各
種のコンタクトレンズ素材に対して汎用性があり、煮沸
消毒に用いてもレンズに影響を与えることがなく、安全
性が高く、しかも洗浄効果の高い、界面活性剤含有洗浄
液を提供することにある。また、かかる洗浄液を用いた
コンタクトレンズの効果的な洗浄、消毒方法を提案する
ことにある。
【0007】
【解決手段】そして、上記の課題を解決するべく、本発
明者が鋭意研究した結果、種々なる界面活性剤の中で、
テトラ脂肪酸ポリオキシエチレンソルビットが、上記の
様々な条件を満たし得ることを見い出したのであり、か
かる知見に基づいて、本発明を完成するに至ったのであ
る。
【0008】すなわち、本発明の要旨とするところは、
下記化2:
【化2】 〔但し、a+b+c+d+e+f=20〜50、またR
1 〜R6 の中の4つは炭素数12〜18の飽和又は不飽
和の脂肪酸残基、2つは水素原子である。〕にて示され
るテトラ脂肪酸ポリオキシエチレンソルビットを主成分
とする界面活性剤を含有し、且つ生理的浸透圧を有する
と共に、pH4〜9に調整されてなることを特徴とする
コンタクトレンズ用洗浄保存液にある。
【0009】また、本発明は、かかるコンタクトレンズ
用洗浄保存液にコンタクトレンズを浸漬することによっ
て、該コンタクトレンズに付着する汚れを除去せしめる
洗浄方法をも、その要旨とするものである。更には、か
かるコンタクトレンズ用洗浄保存液にコンタクトレンズ
を浸漬し、該洗浄保存液を80℃〜100℃に加熱する
ことによって、該コンタクトレンズに付着する汚れを除
去せしめると共に、消毒を行なう洗浄、消毒方法をも、
その要旨とするものである。
【0010】
【作用・効果】要するに、本発明に係るコンタクトレン
ズ用洗浄保存液には、界面活性剤として、非含水性及び
含水性の各種のコンタクトレンズ素材に吸着され難いと
共に、安全性が高く、洗浄効果が高いといった特性を兼
ね備えた、テトラ脂肪酸ポリオキシエチレンソルビット
が含有せしめられている。従って、該洗浄保存液は、非
含水性コンタクトレンズ、含水性コンタクトレンズを問
わず、各種コンタクトレンズの洗浄に使用して、安全且
つ効率の良い洗浄を行なうことができるのであり、極め
て広い汎用性を有しているのである。また、かかる洗浄
保存液では、含水性コンタクトレンズに対しても界面活
性剤の吸着が生じないことから、当該洗浄保存液中で、
レンズの洗浄と同時に、煮沸消毒を行なうことも可能と
なるのである。そして、それ故に、含水性コンタクトレ
ンズの洗浄、消毒処理が極めて簡便に行ない得るように
なり、処理液の誤用によるコンタクトレンズの白濁や膨
潤等の問題も全く解消されるのである。
【0011】そして、コンタクトレンズの洗浄処理は、
かかる洗浄保存液にコンタクトレンズを浸漬することに
よって極めて簡便に行なわれ得、また洗浄、消毒処理
は、かかる洗浄保存液にコンタクトレンズを浸漬し、該
洗浄保存液を加熱することによって、極めて簡便に行な
われ得るのである。
【0012】
【具体的構成】ところで、本発明に係るコンタクトレン
ズ用洗浄保存液に、界面活性剤として含有せしめられる
テトラ脂肪酸ポリオキシエチレンソルビットは、下記化
3に示される如き構造において、R1 〜R6 の中の4つ
が、炭素数12〜18の飽和又は不飽和の脂肪酸残基
(RCO−:但し、Rは飽和又は不飽和の脂肪族基)で
あり、そしてR1 〜R6 の中の残りの2つが、水素原子
である種類のものであり、安全性が高く、且つ洗浄効果
が高い特徴を有している。そして、本発明においては、
その中でも、特に、ポリオキシエチレンの平均付加モル
数(a+b+c+d+e+f)が20〜50、好ましく
は約30〜約40のものが使用されるのである。何故な
ら、ポリオキシエチレンの平均付加モル数が20より少
なくなると、溶解性が著しく低下するからであり、一方
50より多くなると、レンズへの吸着が生じ、含水性コ
ンタクトレンズにおいて、白濁や膨潤等の悪影響を与え
ることとなるからである。
【0013】
【化3】
【0014】そして、そのようなテトラ脂肪酸ポリオキ
シエチレンソルビットの具体例としては、テトラオレイ
ン酸ポリオキシエチレン(30)ソルビット、テトラオ
レイン酸ポリオキシエチレン(40)ソルビット、テト
ラステアリン酸(40)ソルビット、テトララウリン酸
ポリオキシエチレン(20)ソルビット等を挙げること
ができる。また、それらの界面活性剤は、「レオドール
430」、「レオドール440」(花王株式会社製)、
「GO−430」、「GO−440」(日光ケミカル株
式会社製)等として、市販されている。なお、かかる界
面活性剤の添加量は、通常、0.0005〜1重量%程
度とされることとなり、好ましくは0.001〜0.1
重量%とされる。何故なら、界面活性剤の添加量が少な
いと、洗浄力が不十分となる一方、多過ぎても洗浄力が
高まることはないからである。
【0015】そして、本発明に係るコンタクトレンズ用
洗浄保存液では、pHが生理的に許容される範囲でなけ
ればならず、pH4〜9、好ましくはpH6〜8の範囲
に調整されることとなる。そのために、該洗浄保存液に
は、必要に応じて、緩衝剤が添加されることとなるが、
使用され得る緩衝剤としては特に限定はなく、公知のほ
う酸系、クエン酸系、リン酸系等の各種のものが使用さ
れ得る。
【0016】また、かかるコンタクトレンズ用洗浄保存
液を含水性コンタクトレンズに適用する場合、浸透圧が
生理的範囲でないと、眼刺激を生じたりするため、該洗
浄保存液の浸透圧は生理的浸透圧に調整される必要があ
る。具体的には、約200〜約800 mOsm/kg水の範囲
に調整されることとなり、そのために、該洗浄保存液に
は、必要に応じて、塩化ナトリウム、カリウム、グリセ
リン等の張度調整剤や、前記した緩衝剤を添加すること
ができる。
【0017】さらに、本発明に係るコンタクトレンズ用
洗浄保存液では、必要に応じて、防腐剤、殺菌剤、増粘
剤、金属キレート剤、酵素や酸化剤等の蛋白除去剤を添
加することができる。
【0018】それらの中で、防腐剤、殺菌剤は、保管中
に菌の増殖を抑えたり、消毒したりする目的で添加され
るものであり、例えばソルビン酸、安息香酸またはその
塩、パラベン類、四級アンモニウム塩類、過酸化水素等
が適宜に使用される。また、増粘剤は、コンタクトレン
ズを擦り洗いをする際に、洗浄性を良くするために加え
られるものであり、カルボキシメチルセルロース、ポリ
ビニルアルコール等が適宜に選ばれる。更に、金属キレ
ート剤は、涙液等に由来する無機塩類の汚れを除去した
り、それらの汚れがレンズに付着することを防止するた
めに加えられるものであり、エチレンジアミン四酢酸、
ニトリロ三酢酸、またはそれらの塩等が使用される。そ
して、蛋白除去剤は、涙液等に由来する蛋白性の汚れを
除去したり、そのような汚れがレンズに付着することを
防止するために加えられるものであり、プロテアーゼ、
アミラーゼ等の酵素や、次亜塩素酸等の酸化剤が加えら
れることとなる。
【0019】このようにして調製されるコンタクトレン
ズ用洗浄保存液は、界面活性剤として、前述した如きテ
トラ脂肪酸ポリオキシエチレンソルビットを含有せしめ
られていることから、非含水性のレンズ素材については
勿論、含水性のレンズ素材についても何等影響を及ぼす
ことなく、安全で効果的な洗浄を行なうことができ、広
い汎用性を有しているのである。また、含水性コンタク
トレンズは、通常、含水率が約30%から約80%であ
り、イオン性材料からなるものと、非イオン性材料から
なるものとに区分されるが、その何れに対しても、かか
るコンタクトレンズ用洗浄保存液を使用できる。なお、
具体的に、含水性コンタクトレンズは、2−ヒドロキシ
エチルメタクリレート、メチルメタクリレート、トリエ
チレングリコールメタクリレート、ジメチルアクリルア
ミド、N−ビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、
メタクリル酸等のモノマーの中の一種若しくは二種以上
を用いた重合体若しくは共重合体を主成分として作られ
ている。
【0020】そして、かかるコンタクトレンズ用洗浄保
存液を用いて、コンタクトレンズの洗浄を行なうには、
通常の浸漬や擦り洗いが実施されるが、中でも、該洗浄
保存液にコンタクトレンズを浸漬する方法が有利に選択
される。浸漬の際の温度条件は、室温下でも、100℃
以下の温度に加熱して行なっても良く、また、浸漬時間
は5分から24時間で十分であり、洗浄力は加熱した場
合の方が良くなる。
【0021】特に、含水性コンタクトレンズの場合は、
レンズの洗浄に加えて、消毒が必要となることから、前
記洗浄保存液にコンタクトレンズを浸漬し、該洗浄保存
液を80℃〜100℃の温度に加熱する方法が有利に選
択されることとなる。それによって、洗浄と同時に加熱
消毒をも行なうことが可能となり、含水性コンタクトレ
ンズの処理が極めて簡便に行ない得るようになるのであ
る。なお、消毒は、通常、60分以内の時間、加熱する
ことにより、十分に行なうことができる。また、このよ
うな操作によって、レンズの白濁や膨潤等といったレン
ズへの影響が生じる恐れは全くない。そして、消毒後
は、通常の取り扱いと同様に、レンズをそのまま液中に
保存しておくこともできるし、液中よりコンタクトレン
ズを取り出して、そのまま装用することもできる。
【0022】
【実施例】以下に、本発明をより明らかにするために、
本発明に従うコンタクトレンズ用洗浄保存液及び洗浄、
消毒方法の幾つかの実施例について具体的に説明するこ
ととするが、本発明が、そのような実施例の記載によっ
て、何等の制約をも受けるものでないことは、言うまで
もないところである。また、本発明には、上記の具体的
構成、更には以下に述べる実施例の他にも、本発明の趣
旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて
種々なる変更、修正、改良等を加え得るものであること
が、理解されるべきである。
【0023】実施例 1 (洗浄保存液の調製)先ず、以下のようにして、3種類
の洗浄保存液を調製した。 (A)ほう酸0.40g、ほう砂0.031g、塩化ナ
トリウム0.67g、テトラオレイン酸ポリオキシエチ
レン(40)ソルビット0.1gを精製水に溶解し、1
00mlに定容して、コンタクトレンズ用洗浄保存液Aを
調製した。この溶液は、pH7.35、浸透圧286mO
sm/kg であった。
【0024】(B)クエン酸・一水和物0.02g、ク
エン酸三ナトリウム・二水和物0.48g、グリセリン
2.0g、テトラオレイン酸ポリオキシエチレン(3
0)ソルビットを0.05gを精製水に溶解し、100
mlに定容して、コンタクトレンズ用洗浄保存液Bを調製
した。この溶液は、pH6.63、浸透圧281mOsm/k
gであった。
【0025】(C)ほう酸0.40g、ほう砂0.03
1g、塩化ナトリウム0.66g、ソルビン酸カリウム
0.15g、エチレンジアミンテトラ酢酸二ナトリウム
・二水和物0.05g、テトラオレイン酸ポリオキシエ
チレン(30)ソルビット0.02gを精製水に溶解
し、100mlに定容して、コンタクトレンズ用洗浄保存
液Cを調製した。この溶液は、pH6.81、浸透圧2
98mOsm/kg であった。
【0026】(人工汚れレンズの作製)一方、ソルビタ
ンモノオレイン酸エステル6g、ヒマシ油16g、ラノ
リン35g、オレイン酸5g、ソルビタントリオレイン
酸エステル4g、エチルアルコール2g、コレステロー
ル2g、コレステロールアセテート30gを混合し、加
温して均一にした後、その1gをエタノール:ヘキサン
(1:1)の混合溶媒に溶解し、更に同溶媒で100ml
に定容して、人工涙液を調製した。そして、この人工涙
液の3μlを乾燥させた含水性コンタクトレンズ(株式
会社メニコン製、メニコンソフトMA)の外面に広げ
て、乾燥させた後、該レンズを生理食塩水に浸漬し、人
工汚れレンズを作製した。このレンズを暗視野式実体顕
微鏡で観察すると、レンズ一面に脂質状の汚れが付着し
ているのが観察された。
【0027】(洗浄消毒試験)そして、前記洗浄保存液
A〜Cのそれぞれを満たしたレンズケースに、前記人工
汚れレンズを浸漬し、続いて煮沸消毒器(株式会社メニ
コン製、ライザーミニ)を用いて、各洗浄保存液中でコ
ンタクトレンズを加熱した。しかる後、コンタクトレン
ズを取り出し、暗視野式実体顕微鏡で観察すると、汚れ
が除去されて、レンズが綺麗になっていた。
【0028】比較例 1 市販のコンタクトレンズ保存液(株式会社メニコン製、
クリーンボトルソーク)を満たしたレンズケースに、実
施例1で作製した人工汚れレンズを浸漬し、続いて実施
例1と同様の煮沸消毒器を用いて、該保存液中でコンタ
クトレンズを加熱した。しかる後、コンタクトレンズを
取り出し、暗視野式実体顕微鏡で観察したが、汚れが殆
ど除去されずに残っていた。
【0029】実施例 2 先ず、非含水性コンタクトレンズ(株式会社メニコン
製、メニコンEX)を用いて、実施例1の人工汚れレン
ズの作製方法と同様な方法で、人工汚れレンズを作製
し、暗視野式実体顕微鏡下で汚れが一面に付着している
ことを確認した。次いで、該人工汚れレンズに、実施例
1で調製した洗浄保存液Aの数滴を滴下し、指の腹で擦
り洗いをし、水道水で濯いだ。しかる後、再び暗視野式
実体顕微鏡で観察したところ、汚れが除去され、レンズ
が綺麗になっていた。
【0030】実施例 3 ベースカーブが8.40mm、度数が−4.00D、直径
が13.0mmの含水性コンタクトレンズ(株式会社メニ
コン製、メニコンソフトMA)を、実施例1で調製した
洗浄保存液Cを満たしたレンズケースに浸漬し、続いて
実施例1と同様の煮沸消毒器を用いて、該洗浄保存液中
でコンタクトレンズを加熱した。そして、放冷後、その
まま6時間〜8時間保存した。そして、この操作を1サ
イクルとして、30サイクル繰り返した後、コンタクト
レンズのベースカーブ、度数、直径を調べ、更に暗視野
式実体顕微鏡にて外観変化を調べたところ、コンタクト
レンズに影響は見られなかった。
【0031】比較例 2 実施例1で調製した洗浄保存液Cについて、界面活性剤
をエチレンジアミンのポリオキシプロピレン−ポリオキ
シエチレン付加物(ICI社製、Synperonic T/908)
0.02gに変えて、洗浄保存液Dを調製した。そし
て、この洗浄保存液Dを用いて、実施例3と同様のサイ
クル試験を実施した。その結果、コンタクトレンズが酷
く白濁して、使用不可能になった。
【0032】比較例 3 実施例1で調製した洗浄保存液Cについて、界面活性剤
をテトラオレイン酸ポリオキシエチレン(60)ソルビ
ット0.02gに変えて、洗浄保存液Eを調製した。そ
して、この洗浄保存液Eを用いて、実施例3と同様のサ
イクル試験を実施した。その結果、コンタクトレンズが
白濁して、使用不可能になった。
【0033】実施例 4 ポリ2−ヒドロキシエチルメタクリレートを主成分とす
る含水率38%の膨潤したコンタクトレンズ材料(直径
1.8cm)を用意し、これを厚さ1mmにカットし、更に
それを4分割したチップを作製した。そして、このチッ
プ4gをガラスバイアルに量り取り、実施例1で調製し
た洗浄保存液Aの10mlを加え、20分間煮沸し、1時
間放冷した。しかる後、該洗浄保存液中の界面活性剤を
定量し、煮沸前に予め定量した値と比較して、界面活性
剤のコンタクトレンズ材料への吸着を調べた。なお、洗
浄保存液の界面活性剤の定量は、コバルトチオシアネー
ト法(『新版界面活性剤分析法』;界面活性剤分析研究
会編集、幸書房、昭和62年発行、p.324)に準じ
て行なった。その結果、洗浄保存液中の界面活性剤の含
有量に変化はなく、洗浄保存液を煮沸しても界面活性剤
がコンタクトレンズ材料に吸着しなかったことが判っ
た。
【0034】実施例 5 ジメチルアクリルアミドを主成分とする共重合体からな
る含水率72%の膨潤したコンタクトレンズ材料(直径
1.8cm)を用意し、これを厚さ1mlにカットし、更に
それを4分割したチップを作製した。そして、このチッ
プ4gをガラスバイアルに量り取り、実施例1で調製し
た洗浄保存液Bの10mlを加え、20分間煮沸し、1時
間放冷した。しかる後、実施例4と同様にして、該洗浄
保存液中の界面活性剤を定量し、煮沸前に予め定量した
値と比較して、界面活性剤のコンタクトレンズ材料への
吸着を調べた。その結果、洗浄保存液中の界面活性剤の
含有量に変化はなく、洗浄保存液を煮沸しても界面活性
剤がコンタクトレンズ材料に吸着しなかったことが判っ
た。
【0035】比較例 4 実施例1で調製した洗浄保存液Aについて、界面活性剤
をポリオキシエチレン(70)ノニルフェニルエーテル
0.1gに変えて、洗浄保存液Fを調製した。そして、
この洗浄保存液Fを用いて、実施例4と同様な試験を行
なった。但し、界面活性剤の定量は、274nmにおけ
る吸収を測定し、予め作製しておいた検量線から界面活
性剤量を求めた。その結果、煮沸後のレンズチップ外液
濃度は0.04%に減少しており、これから、レンズチ
ップ内液濃度を求めると、0.434%となり、外液濃
度に対して11.2倍も界面活性剤が取り込まれてい
た。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記化1: 【化1】 〔但し、a+b+c+d+e+f=20〜50、またR
    1 〜R6 の中の4つは炭素数12〜18の飽和又は不飽
    和の脂肪酸残基、2つは水素原子である。〕にて示され
    るテトラ脂肪酸ポリオキシエチレンソルビットを主成分
    とする界面活性剤を含有し、且つ生理的浸透圧を有する
    と共に、pH4〜9に調整されてなることを特徴とする
    コンタクトレンズ用洗浄保存液。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のコンタクトレンズ用洗
    浄保存液にコンタクトレンズを浸漬することによって、
    該コンタクトレンズに付着する汚れを除去せしめること
    を特徴とするコンタクトレンズの洗浄方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のコンタクトレンズ用洗
    浄保存液にコンタクトレンズを浸漬し、該洗浄保存液を
    80℃〜100℃に加熱することによって、該コンタク
    トレンズに付着する汚れを除去せしめると共に、消毒を
    行なうことを特徴とするコンタクトレンズの洗浄、消毒
    方法。
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