JPH06117591A - 管の継手方法 - Google Patents
管の継手方法Info
- Publication number
- JPH06117591A JPH06117591A JP4268730A JP26873092A JPH06117591A JP H06117591 A JPH06117591 A JP H06117591A JP 4268730 A JP4268730 A JP 4268730A JP 26873092 A JP26873092 A JP 26873092A JP H06117591 A JPH06117591 A JP H06117591A
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- JP
- Japan
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- pipe
- packing
- push
- ring
- sheath
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 上下水道用鋼管は従来より溶接接合で施工さ
れているが、簡易継手方法を提供することで、現場施工
の簡略化、コスト低減をはかる。 【構成】 鞘管を溶接接合又は拡管した受口管とパッキ
ンのストッパー及びスラスト防止を目的とするリングを
周設した押口管と押口管を挿入することで波形状に変形
するパッキンの管壁との面圧で止水を行う継手方法にお
いて、パッキン押込用リング厚みが、鞘管と本管とのク
リアランスの55〜85%である管の継手方法
れているが、簡易継手方法を提供することで、現場施工
の簡略化、コスト低減をはかる。 【構成】 鞘管を溶接接合又は拡管した受口管とパッキ
ンのストッパー及びスラスト防止を目的とするリングを
周設した押口管と押口管を挿入することで波形状に変形
するパッキンの管壁との面圧で止水を行う継手方法にお
いて、パッキン押込用リング厚みが、鞘管と本管とのク
リアランスの55〜85%である管の継手方法
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、管の継手、特に鞘管方
式の継手に関するものである。
式の継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の管の継手、特に水道管及び下水道
管の継手には、代表的なものとして、図5に示すように
管の受け口1に設けられた円錐状のスタフィングボック
スに装着し、ゴム輪2の背面を押し輪4を介してボルト
3で締め付けることにより、ゴム輪2に均等な圧力を与
え、受け口1と押し口5面に面圧を発生させ水密性を保
持させるものが良く知られている。
管の継手には、代表的なものとして、図5に示すように
管の受け口1に設けられた円錐状のスタフィングボック
スに装着し、ゴム輪2の背面を押し輪4を介してボルト
3で締め付けることにより、ゴム輪2に均等な圧力を与
え、受け口1と押し口5面に面圧を発生させ水密性を保
持させるものが良く知られている。
【0003】前記の管の接合方法は、ゴム輪2の内面及
び押し口4の外面に滑剤を塗布してゴム輪2を押し口5
に預けいれ、次いで押し口5外面、ゴム輪2の外面及び
受け口1の内面に滑剤を塗布した上で、押し口5を受け
口1に挿入して、ゴム輪2の背面を介してボルト3で締
めつけて接合する。
び押し口4の外面に滑剤を塗布してゴム輪2を押し口5
に預けいれ、次いで押し口5外面、ゴム輪2の外面及び
受け口1の内面に滑剤を塗布した上で、押し口5を受け
口1に挿入して、ゴム輪2の背面を介してボルト3で締
めつけて接合する。
【0004】また、図6に示すように、図5に示す継手
のメカニズムを管の内面からゴム輪6を割輪7と押し輪
8を介してボルト9のねじ出しにより圧着させて接合を
行なう構造のものが知られている。また、鋼管の現地で
の接合は、大部分溶接継手がなされている。
のメカニズムを管の内面からゴム輪6を割輪7と押し輪
8を介してボルト9のねじ出しにより圧着させて接合を
行なう構造のものが知られている。また、鋼管の現地で
の接合は、大部分溶接継手がなされている。
【0005】
【発明が解決するための課題】従来技術で述べた継手
は、水密性が高く、可とう性、伸縮性にも優れ、且つ外
圧による隙間変化にも順応する耐変形性に優れていると
しても、ゴム輪の取付け作業が極めて困難なものであ
る。即ち、この種の従来継手の構造は、ゴム輪によって
設計上の面圧を得るために、受け口と押し口面に精度良
く挿入されなければならず、受け口、押し口及びゴム輪
の相互間は、クリアランスのない設計となる。それ故
に、ゴム輪の挿着を容易にするには、専用の滑剤の塗布
が必要となるが、滑剤を塗布したとしても、ゴム肉厚が
厚いために、大きい挿入力が要求されるばかりでなく、
挿入角のズレに対する追従性も乏しくなる。更に、季節
の変化により、例えば、夏と冬とではゴムの収縮に差が
生じたり、管の僅かな変形でゴム輪の装着作業は困難と
なる。しかも、ゴム輪を装着するためのスタフィンボッ
クスは、ゴム輪の形状に合致する精密な構造が要求され
る等の問題点があった。また、鋼管で行なわれている溶
接接合は、両管端を現地で直接溶接して接続する必要が
あるため、高度の熟練を要し、溶接継手部のX線検査、
補修塗装が必要になるため、施工に長時間を要するばか
りか、近年の溶接工の不足で工期の遅れを来すといった
状況にある。
は、水密性が高く、可とう性、伸縮性にも優れ、且つ外
圧による隙間変化にも順応する耐変形性に優れていると
しても、ゴム輪の取付け作業が極めて困難なものであ
る。即ち、この種の従来継手の構造は、ゴム輪によって
設計上の面圧を得るために、受け口と押し口面に精度良
く挿入されなければならず、受け口、押し口及びゴム輪
の相互間は、クリアランスのない設計となる。それ故
に、ゴム輪の挿着を容易にするには、専用の滑剤の塗布
が必要となるが、滑剤を塗布したとしても、ゴム肉厚が
厚いために、大きい挿入力が要求されるばかりでなく、
挿入角のズレに対する追従性も乏しくなる。更に、季節
の変化により、例えば、夏と冬とではゴムの収縮に差が
生じたり、管の僅かな変形でゴム輪の装着作業は困難と
なる。しかも、ゴム輪を装着するためのスタフィンボッ
クスは、ゴム輪の形状に合致する精密な構造が要求され
る等の問題点があった。また、鋼管で行なわれている溶
接接合は、両管端を現地で直接溶接して接続する必要が
あるため、高度の熟練を要し、溶接継手部のX線検査、
補修塗装が必要になるため、施工に長時間を要するばか
りか、近年の溶接工の不足で工期の遅れを来すといった
状況にある。
【0006】本発明者らは、受け口管と押し口管とのク
リアランスを充分に取った構造に、ゴム材から可とう性
を備えた筒体に形成されたパッキンを設け、該筒体に折
れ溝を設け、押し口管によって圧縮させた際に、折れ溝
によって中央部で外側へ断面三角形に変形して山形部を
膨張させる少なくとも一組の折れ溝を有して成形し、山
形部の陵部で受け口面に面圧を発生させ、且つ両側の裾
部若しくは谷部で押込口面に面圧を発生させる管の継手
方法を発明した(特願平4−77726)。
リアランスを充分に取った構造に、ゴム材から可とう性
を備えた筒体に形成されたパッキンを設け、該筒体に折
れ溝を設け、押し口管によって圧縮させた際に、折れ溝
によって中央部で外側へ断面三角形に変形して山形部を
膨張させる少なくとも一組の折れ溝を有して成形し、山
形部の陵部で受け口面に面圧を発生させ、且つ両側の裾
部若しくは谷部で押込口面に面圧を発生させる管の継手
方法を発明した(特願平4−77726)。
【0007】しかし、上記の構成のみでは必らずしも良
好な水密性が得られない場合がある。
好な水密性が得られない場合がある。
【0008】本発明の目的は、鞘管構造の受け口管と、
スラスト防止を周設した押し口管と、筒体を圧縮させて
中央部を外側へ山形に変形するパッキンを提供すること
により管の継手の構造を断面方形若しくは、鞘管方式の
簡素化した継手を採用することを可能にすると共に、よ
り水密性の優れた継手方法を提供するものである。
スラスト防止を周設した押し口管と、筒体を圧縮させて
中央部を外側へ山形に変形するパッキンを提供すること
により管の継手の構造を断面方形若しくは、鞘管方式の
簡素化した継手を採用することを可能にすると共に、よ
り水密性の優れた継手方法を提供するものである。
【0009】
【問題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る管の継手は、鞘管構造の受け口管と、
可とう性を備えた筒体に形成されたパッキンと、パッキ
ンを長さ方向へ圧縮させる押し口管と、該押し口管のス
ラスト防止を有する管の継手において、該パッキンの前
後あるいは片側に、パッキン押込用のスライドリングを
設け、更に該スライドリングを押圧せしめるパッキン押
込用の固定リングとを有し、該スライドリング及び固定
リングの厚みが、押し口管と鞘管との間のクリアランス
の55〜85%であり、筒体に形成されたパッキンが押
し口管で長さ方向へ圧縮させたときに、中央部で外側へ
断面三角形に変形して山形部を膨張させる少なくとも一
組の折れ溝を有して成形し、山形部の陵部で受け口面に
面圧を発生させ、且つ両側の裾部若しくは谷部で押込口
面に面圧を発生させてなるものである。
に、本発明に係る管の継手は、鞘管構造の受け口管と、
可とう性を備えた筒体に形成されたパッキンと、パッキ
ンを長さ方向へ圧縮させる押し口管と、該押し口管のス
ラスト防止を有する管の継手において、該パッキンの前
後あるいは片側に、パッキン押込用のスライドリングを
設け、更に該スライドリングを押圧せしめるパッキン押
込用の固定リングとを有し、該スライドリング及び固定
リングの厚みが、押し口管と鞘管との間のクリアランス
の55〜85%であり、筒体に形成されたパッキンが押
し口管で長さ方向へ圧縮させたときに、中央部で外側へ
断面三角形に変形して山形部を膨張させる少なくとも一
組の折れ溝を有して成形し、山形部の陵部で受け口面に
面圧を発生させ、且つ両側の裾部若しくは谷部で押込口
面に面圧を発生させてなるものである。
【0010】以下本発明を詳細に説明する。図1は、本
発明に使用する管の継手の概要図、図2は、拡管を採用
した場合の受け口管17及び押し口管11の概要図であ
る。図において、押し口管11にパッキン13を挿着
し、ストッパー14をパッキン13の一端に当て、更に
他端をパッキン押込用スライドリング19に当てて、押
し口管11を受け口管17の方向へ押しつけることでパ
ッキン押込用スライドリング19は、鞘管10に設けら
れたパッキン押込用固定リング20に当接し、パッキン
13に圧縮を掛け変形させる。パッキン13を変形させ
たまま固定するため、スラスト防止としてロッキングボ
ルト16を雌ねじ15を通してロッキングする。前記継
手の受け口管17は、図1に示すような鞘管10を溶接
12等の手段を用いて固定する方法、又は、図2に示す
ような拡管による方法、等を用いることが出来る。押し
口管11は、パッキンを長さ方向へ圧縮させるためのス
トッパー14を周設し、パッキン13の形状及び変形量
によって取付け位置を設定する。押し口管11を挿入し
て後パッキン13を変形させた状態で固定するためのス
ラスト防止は、例えば、図2に示す受け口管17にボル
ト16締め機構を設け、前記ストッパー14によるスラ
スト防止を行なうか、もしくはロッキング方式によるも
のでも良い。この場合、ボルト及びロッキングは、周方
向に3箇所以上設け、その個数は、押し口管11の長さ
方向への圧縮力によって決定すると良い。また、パッキ
ン13は、前記パッキン13を形成する筒体の中央部の
内面に山形部の陵部となる折れ溝を周設し、筒体の外面
には、前記陵部の折れ溝の左右対称とする位置それぞれ
山形部の裾部となる折れ溝を周設するのが好ましい。更
に、前記パッキンを形成する筒体は、圧縮されて外側へ
2以上の山形部を連続して変形膨出する陵部となる折れ
溝と裾部若しくは谷部となる折れ溝を筒体の外面及び内
面に一定間隔を置いて交互に設けるのが好ましい。
発明に使用する管の継手の概要図、図2は、拡管を採用
した場合の受け口管17及び押し口管11の概要図であ
る。図において、押し口管11にパッキン13を挿着
し、ストッパー14をパッキン13の一端に当て、更に
他端をパッキン押込用スライドリング19に当てて、押
し口管11を受け口管17の方向へ押しつけることでパ
ッキン押込用スライドリング19は、鞘管10に設けら
れたパッキン押込用固定リング20に当接し、パッキン
13に圧縮を掛け変形させる。パッキン13を変形させ
たまま固定するため、スラスト防止としてロッキングボ
ルト16を雌ねじ15を通してロッキングする。前記継
手の受け口管17は、図1に示すような鞘管10を溶接
12等の手段を用いて固定する方法、又は、図2に示す
ような拡管による方法、等を用いることが出来る。押し
口管11は、パッキンを長さ方向へ圧縮させるためのス
トッパー14を周設し、パッキン13の形状及び変形量
によって取付け位置を設定する。押し口管11を挿入し
て後パッキン13を変形させた状態で固定するためのス
ラスト防止は、例えば、図2に示す受け口管17にボル
ト16締め機構を設け、前記ストッパー14によるスラ
スト防止を行なうか、もしくはロッキング方式によるも
のでも良い。この場合、ボルト及びロッキングは、周方
向に3箇所以上設け、その個数は、押し口管11の長さ
方向への圧縮力によって決定すると良い。また、パッキ
ン13は、前記パッキン13を形成する筒体の中央部の
内面に山形部の陵部となる折れ溝を周設し、筒体の外面
には、前記陵部の折れ溝の左右対称とする位置それぞれ
山形部の裾部となる折れ溝を周設するのが好ましい。更
に、前記パッキンを形成する筒体は、圧縮されて外側へ
2以上の山形部を連続して変形膨出する陵部となる折れ
溝と裾部若しくは谷部となる折れ溝を筒体の外面及び内
面に一定間隔を置いて交互に設けるのが好ましい。
【0011】又、パッキン押込用スライドリング19及
び、パッキン押込用固定リング20の厚みは、鞘管10
と本管(押し口管11、あるいは、受け口管17)との
クリアランスの55〜85%とする必要がある。その理
由は、55%以下では、スライドリング19と固定リン
グ20との接触押圧面が充分に確保出来ないし、逆に8
5%以上ではクリアランスが充分にとれず、管の可とう
性を確保出来ないという問題が発生するからである。
び、パッキン押込用固定リング20の厚みは、鞘管10
と本管(押し口管11、あるいは、受け口管17)との
クリアランスの55〜85%とする必要がある。その理
由は、55%以下では、スライドリング19と固定リン
グ20との接触押圧面が充分に確保出来ないし、逆に8
5%以上ではクリアランスが充分にとれず、管の可とう
性を確保出来ないという問題が発生するからである。
【0012】
【作用】本発明によるパッキンは、スライドリング19
と共に受け口に挿着しておき、押し口を受け口に挿入す
ることにより、筒体が圧縮されて折り溝を介して外側へ
断面三角形に変形して山形部が形成膨出され、この山形
部の陵部となる折り溝の部位で受け口面に圧接すると共
に山形部の裾部若しくは谷部となる折れ溝の部位で押し
口面に圧接し、複数の面接触により、従来ゴム輪の有す
る面圧と同等以上の設計上の水密性を得る。パッキンの
変形により面圧を得る構造に形成されているので、パッ
キン自体及び継手のスタフィングボックスの構造は、ゆ
とりのある設計をすることができるばかりでなくパッキ
ンのゴム厚も薄く設計されるので、専用の滑剤の塗布を
必要とせずに小さな挿入力でパッキンを装着することが
出来るし受け口、押し口及びパッキン相互の製品のバラ
ツキに追従させることが出来、また、パッキンの挿入角
度のズレに対しても容易に追従することが出来る。しか
も、季節の変化においてもゴムの収縮率が小さくパッキ
ン製品の保管も容易となる。
と共に受け口に挿着しておき、押し口を受け口に挿入す
ることにより、筒体が圧縮されて折り溝を介して外側へ
断面三角形に変形して山形部が形成膨出され、この山形
部の陵部となる折り溝の部位で受け口面に圧接すると共
に山形部の裾部若しくは谷部となる折れ溝の部位で押し
口面に圧接し、複数の面接触により、従来ゴム輪の有す
る面圧と同等以上の設計上の水密性を得る。パッキンの
変形により面圧を得る構造に形成されているので、パッ
キン自体及び継手のスタフィングボックスの構造は、ゆ
とりのある設計をすることができるばかりでなくパッキ
ンのゴム厚も薄く設計されるので、専用の滑剤の塗布を
必要とせずに小さな挿入力でパッキンを装着することが
出来るし受け口、押し口及びパッキン相互の製品のバラ
ツキに追従させることが出来、また、パッキンの挿入角
度のズレに対しても容易に追従することが出来る。しか
も、季節の変化においてもゴムの収縮率が小さくパッキ
ン製品の保管も容易となる。
【0013】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照して説明
すると、図3において、肉厚6.4mm、外径609.
6mm、長さ6,000mmのスパイラル鋼管の先端
に、肉厚6.4mm、内径629.6mm、長さ200
mの鞘管10をスパイラル鋼管と鞘管10のクリアラン
スhを10mmにして溶接接合12した受け口管17を
製作し、更に、前記鞘管10の内側には、厚み6mmの
パッキン押込用固定リング20を所定位置に溶接接合
し、該受け口管17の鞘管10側に周方向4箇所のロッ
キングボルト16を挿入出来る雌ねじ15を管端部の一
定位置(パッキン形状及びパッキンの変形量に応じて変
更)に取付けた。一方、肉厚6.4mm、外径609.
6mm、長さ6,000mmのスパイラル鋼管に、幅2
0mm、高さ6mmのストッパーリング14を管端部の
一定位置(パッキン形状及びパッキンの変形量に応じて
変更)に溶接接合12した押し口管11を製作し、スト
ッパーリング14より受け口管17方向に、図3に示す
パッキン13(例えば、スチレンブタジエンゴム)を挿
入した。次に、図4に示すように、押し口管11を受け
口管17に挿入し、パッキン13を長さ方向へストッパ
ー14の右端がロッキングボルト16の左端に位置する
まで挿入させ、厚み6mmのスライドリング19は鞘管
10の固定リング20に当接させてパッキン13を断面
三角形に変形させた後、ロッキングボルト16を雌ねじ
15を通して締め付けた。また、パッキンは、図4に示
すように、パッキン13の外側に3つ内側に2つの折れ
溝18を有するパッキンを用いた。その結果、パッキン
は、折れ溝の中央部で外側へ断面三角形に変形して山形
部を膨出させ、山形部の陵部で受け口面に面圧を発生さ
せ、且つ両側の裾部若しくは谷部で押し口面に面圧を発
生させた。
すると、図3において、肉厚6.4mm、外径609.
6mm、長さ6,000mmのスパイラル鋼管の先端
に、肉厚6.4mm、内径629.6mm、長さ200
mの鞘管10をスパイラル鋼管と鞘管10のクリアラン
スhを10mmにして溶接接合12した受け口管17を
製作し、更に、前記鞘管10の内側には、厚み6mmの
パッキン押込用固定リング20を所定位置に溶接接合
し、該受け口管17の鞘管10側に周方向4箇所のロッ
キングボルト16を挿入出来る雌ねじ15を管端部の一
定位置(パッキン形状及びパッキンの変形量に応じて変
更)に取付けた。一方、肉厚6.4mm、外径609.
6mm、長さ6,000mmのスパイラル鋼管に、幅2
0mm、高さ6mmのストッパーリング14を管端部の
一定位置(パッキン形状及びパッキンの変形量に応じて
変更)に溶接接合12した押し口管11を製作し、スト
ッパーリング14より受け口管17方向に、図3に示す
パッキン13(例えば、スチレンブタジエンゴム)を挿
入した。次に、図4に示すように、押し口管11を受け
口管17に挿入し、パッキン13を長さ方向へストッパ
ー14の右端がロッキングボルト16の左端に位置する
まで挿入させ、厚み6mmのスライドリング19は鞘管
10の固定リング20に当接させてパッキン13を断面
三角形に変形させた後、ロッキングボルト16を雌ねじ
15を通して締め付けた。また、パッキンは、図4に示
すように、パッキン13の外側に3つ内側に2つの折れ
溝18を有するパッキンを用いた。その結果、パッキン
は、折れ溝の中央部で外側へ断面三角形に変形して山形
部を膨出させ、山形部の陵部で受け口面に面圧を発生さ
せ、且つ両側の裾部若しくは谷部で押し口面に面圧を発
生させた。
【0014】また、上述の試作した継手の止水性試験を
実施し、水圧20kg/cm2 で24時間放置したとこ
ろ、水洩れが皆無で止水が優れていることが確認でき
た。
実施し、水圧20kg/cm2 で24時間放置したとこ
ろ、水洩れが皆無で止水が優れていることが確認でき
た。
【0015】
【発明の効果】本発明による管の継手は、上述のような
構成になるものであるから、管は、鞘管を溶接接合又
は、拡管した簡単な構造で形成するだけで足り、しかも
現地においては、溶接接合が不要となるため短時間で施
工が可能であること、溶接工が必要でないこと等から従
来より格段に工事費の低減が可能である。また、パッキ
ンも圧縮されて折り溝を介して外側へ断面三角形に変形
して山形部が膨出され、この山形部の陵部と山形部の裾
部若しくは、谷部となる部位での複数の面接触し、スラ
イドリング及び固定リングの厚みを適正値にすることに
より、従来ゴム輪の有する面圧と同等以上の設計上の水
密性を得ると共に管の可とう性も確保できる。また、管
とパッキンのクリアランスは、従来のようなゴム輪の形
状に対応するスタフィングボックスの設計を不要とし、
ゆとりのある設計をすることができ、滑剤の塗布を必要
とせずに小さな挿入力でパッキンを装着することが出来
る。また、パッキンの挿入角度のズレに対しても容易に
追従することができ、しかも、季節の変化においてもゴ
ムの収縮率が小さくパッキン製品の保管も容易となる利
点がある。
構成になるものであるから、管は、鞘管を溶接接合又
は、拡管した簡単な構造で形成するだけで足り、しかも
現地においては、溶接接合が不要となるため短時間で施
工が可能であること、溶接工が必要でないこと等から従
来より格段に工事費の低減が可能である。また、パッキ
ンも圧縮されて折り溝を介して外側へ断面三角形に変形
して山形部が膨出され、この山形部の陵部と山形部の裾
部若しくは、谷部となる部位での複数の面接触し、スラ
イドリング及び固定リングの厚みを適正値にすることに
より、従来ゴム輪の有する面圧と同等以上の設計上の水
密性を得ると共に管の可とう性も確保できる。また、管
とパッキンのクリアランスは、従来のようなゴム輪の形
状に対応するスタフィングボックスの設計を不要とし、
ゆとりのある設計をすることができ、滑剤の塗布を必要
とせずに小さな挿入力でパッキンを装着することが出来
る。また、パッキンの挿入角度のズレに対しても容易に
追従することができ、しかも、季節の変化においてもゴ
ムの収縮率が小さくパッキン製品の保管も容易となる利
点がある。
【図1】本発明の継手の構造を示す要部断面図。
【図2】本発明の継手の構造で拡管した場合の受け口管
と押し口管の要部断面図。
と押し口管の要部断面図。
【図3】本発明の継手の構造で押し口管を挿入する前を
示す要部断面図。
示す要部断面図。
【図4】本発明の一実施例の継手の構造で押し口管を挿
入した後を示す要部断面図。
入した後を示す要部断面図。
【図5】従来ゴム輪が装着されて示す継手の要部断面
図。
図。
【図6】従来ゴム輪が装着されて示す他の継手の要部断
面図。
面図。
1…受け口 2…ゴム輪 3…ボルト 4…押し輪 5…押し口 6…ゴム輪 7…割輪 8…押し輪 9…ボルト 10…鞘管 11…押し口管 12…溶接 13…パッキン 14…ストッパ
ー 15…雌ねじ 16…ロッキン
グボルト 17…受け口管 18…折れ溝 19…パッキン押込用スライドリング 20…パッキン
押込用固定リング
ー 15…雌ねじ 16…ロッキン
グボルト 17…受け口管 18…折れ溝 19…パッキン押込用スライドリング 20…パッキン
押込用固定リング
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】以下本発明を詳細に説明する。図1は、本
発明に使用する管の継手の概要図、図2は、拡管を採用
した場合の受け口管17及び押し口管11の概要図であ
る。図1において、押し口管11にパッキン13を挿着
し、ストッパー14をパッキン13の一端に当て、更に
他端をパッキン押込用スライドリング19に当てて、押
し口管11を受け口管17の方向へ押しつけることでパ
ッキン押込用スライドリング19は、鞘管10に設けら
れたパッキン押込用固定リング20に当接し、パッキン
13に圧縮を掛け変形させる。パッキン13を変形させ
たまま固定するため、スラスト防止としてロッキングボ
ルト16を雌ねじ15を通してロッキングする。前記継
手の受け口管17は、図1に示すような鞘管10を溶接
12等の手段を用いて固定する方法、又は、図2に示す
ような拡管による方法、等を用いることが出来る。押し
口管11は、パッキンを長さ方向へ圧縮させるためのス
トッパー14を周設し、パッキン13の形状及び変形量
によって取付け位置を設定する。押し口管11を挿入し
て後パッキン13を変形させた状態で固定するためのス
ラスト防止は、例えば、図2に示す受け口管17にボル
ト16締め機構を設け、前記ストッパー14によるスラ
スト防止を行なうか、もしくはロッキング方式によるも
のでも良い。この場合、ボルト及びロッキングは、周方
向に3箇所以上設け、その個数は、押し口管11の長さ
方向への圧縮力によって決定すると良い。また、パッキ
ン13は、前記パッキン13を形成する筒体の中央部の
内面に山形部の陵部となる折れ溝を周設し、筒体の外面
には、前記陵部の折れ溝の左右対称とする位置それぞれ
山形部の裾部となる折れ溝を周設するのが好ましい。更
に、前記パッキンを形成する筒体は、圧縮されて外側へ
2以上の山形部を連続して変形膨出する陵部となる折れ
溝と裾部若しくは谷部となる折れ溝を筒体の外面及び内
面に一定間隔を置いて交互に設けるのが好ましい。
発明に使用する管の継手の概要図、図2は、拡管を採用
した場合の受け口管17及び押し口管11の概要図であ
る。図1において、押し口管11にパッキン13を挿着
し、ストッパー14をパッキン13の一端に当て、更に
他端をパッキン押込用スライドリング19に当てて、押
し口管11を受け口管17の方向へ押しつけることでパ
ッキン押込用スライドリング19は、鞘管10に設けら
れたパッキン押込用固定リング20に当接し、パッキン
13に圧縮を掛け変形させる。パッキン13を変形させ
たまま固定するため、スラスト防止としてロッキングボ
ルト16を雌ねじ15を通してロッキングする。前記継
手の受け口管17は、図1に示すような鞘管10を溶接
12等の手段を用いて固定する方法、又は、図2に示す
ような拡管による方法、等を用いることが出来る。押し
口管11は、パッキンを長さ方向へ圧縮させるためのス
トッパー14を周設し、パッキン13の形状及び変形量
によって取付け位置を設定する。押し口管11を挿入し
て後パッキン13を変形させた状態で固定するためのス
ラスト防止は、例えば、図2に示す受け口管17にボル
ト16締め機構を設け、前記ストッパー14によるスラ
スト防止を行なうか、もしくはロッキング方式によるも
のでも良い。この場合、ボルト及びロッキングは、周方
向に3箇所以上設け、その個数は、押し口管11の長さ
方向への圧縮力によって決定すると良い。また、パッキ
ン13は、前記パッキン13を形成する筒体の中央部の
内面に山形部の陵部となる折れ溝を周設し、筒体の外面
には、前記陵部の折れ溝の左右対称とする位置それぞれ
山形部の裾部となる折れ溝を周設するのが好ましい。更
に、前記パッキンを形成する筒体は、圧縮されて外側へ
2以上の山形部を連続して変形膨出する陵部となる折れ
溝と裾部若しくは谷部となる折れ溝を筒体の外面及び内
面に一定間隔を置いて交互に設けるのが好ましい。
Claims (1)
- 【請求項1】 鞘管構造の受け口管と、可とう性を備え
た筒体に形成されたパッキンと、パッキンを長さ方向へ
圧縮させる押し口管と、該押し口管のスラスト防止を有
する管の継手において、該パッキンの前後あるいは片側
に、パッキン押込用のスライドリングを設け、更に該ス
ライドリングを押圧せしめるパッキン押込用の固定リン
グとを有し、該スライドリング及び固定リングの厚み
が、押し口管と鞘管との間のクリアランスの55〜85
%であり、筒体に形成されたパッキンが押し口管で長さ
方向へ圧縮させたときに、中央部で外側へ断面三角形に
変形して山形部を膨張させる少なくとも一組の折れ溝を
有して成形し、山形部の陵部で受け口面に面圧を発生さ
せ、且つ両側の裾部若しくは谷部で押込口面に面圧を発
生させ、止水を可能にすることを特徴とする管の継手方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4268730A JPH06117591A (ja) | 1992-10-07 | 1992-10-07 | 管の継手方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4268730A JPH06117591A (ja) | 1992-10-07 | 1992-10-07 | 管の継手方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06117591A true JPH06117591A (ja) | 1994-04-26 |
Family
ID=17462555
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4268730A Withdrawn JPH06117591A (ja) | 1992-10-07 | 1992-10-07 | 管の継手方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06117591A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101703720B1 (ko) * | 2016-07-06 | 2017-02-07 | (주)에이치엔피테크 | 이탈방지용 삽입형 링조인트 배관 |
CN114887837A (zh) * | 2022-06-01 | 2022-08-12 | 新昌县天亚制冷配件有限公司 | 一种汽车空调系统用连接管路的制造方法 |
-
1992
- 1992-10-07 JP JP4268730A patent/JPH06117591A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101703720B1 (ko) * | 2016-07-06 | 2017-02-07 | (주)에이치엔피테크 | 이탈방지용 삽입형 링조인트 배관 |
CN114887837A (zh) * | 2022-06-01 | 2022-08-12 | 新昌县天亚制冷配件有限公司 | 一种汽车空调系统用连接管路的制造方法 |
CN114887837B (zh) * | 2022-06-01 | 2023-03-07 | 新昌县天亚制冷配件有限公司 | 一种汽车空调系统用连接管路的制造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000104 |