JPH06117502A - 遊星歯車減速装置 - Google Patents

遊星歯車減速装置

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Publication number
JPH06117502A
JPH06117502A JP29204992A JP29204992A JPH06117502A JP H06117502 A JPH06117502 A JP H06117502A JP 29204992 A JP29204992 A JP 29204992A JP 29204992 A JP29204992 A JP 29204992A JP H06117502 A JPH06117502 A JP H06117502A
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JP
Japan
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teeth
carrier
tooth
rotating member
pin
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Application number
JP29204992A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Okane
宏明 大鐘
Isato Masuda
勇人 益田
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06117502A publication Critical patent/JPH06117502A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/08General details of gearing of gearings with members having orbital motion
    • F16H57/082Planet carriers

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
  • Retarders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スプライン結合部を構成する各内歯、各外歯
の歯数を最小限の範囲で減らして、ピンの近傍に位置す
る内歯の歯元厚さを大きくし、スプライン結合部の強度
アップを図る。 【構成】 ピニオンシャフト31とキャリア32とのス
プライン結合部33を構成する各外歯31A、各内歯3
2Bは、ピン27の近傍でその歯間ピッチP1 を他の部
分の歯間ピッチPよりも所定寸法だけ大きく(P<P1
)形成し、キャリア32の各内歯32Bのうち、ピン
27に最も近い内歯32B′の歯元厚さA1を他の各内
歯32Bの歯元厚さAよりも所定寸法だけ大きく(A<
A1 )形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば油圧ショベル等
の建設機械に設けられ、走行用油圧モータまたは旋回モ
ータ等の回転を減速するのに好適に用いられる遊星歯車
減速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3ないし図7に従来技術による遊星歯
車減速装置としての油圧ショベルの旋回モータ用減速装
置を例に挙げて示す。
【0003】図において、1は下部走行体、2は該下部
走行体1上に旋回可能に搭載された上部旋回体を示し、
該上部旋回体2は旋回フレーム3を有し、該旋回フレー
ム3上には運転室4,機械室5およびカウンタウエイト
6等が設けられている。7は上部旋回体2の前部に位置
して旋回フレーム3に俯仰動可能に設けられた作業装置
を示し、該作業装置7は土砂等の掘削作業を行なうよう
になっている。
【0004】8は下部走行体1と上部旋回体2との間に
配設された旋回装置を示し、該旋回装置8は、外部から
圧油が給排されることにより出力軸9Aを回転駆動する
油圧モータからなる回転源としての旋回モータ9と、該
旋回モータ9の回転を減速して旋回輪10に伝える遊星
歯車減速装置11とから大略構成され、旋回輪10は図
4に示す如く、内周面に内歯12Aが全周に亘って形成
された内輪12と、旋回フレーム3に固着された外輪1
3と、該外輪13と内輪12との間に多数個配設され、
内輪12に対して外輪13が旋回フレーム3と共に回転
(旋回)するのを補償するボール14(1個のみ図示)
とからなっている。ここで、該旋回輪10の内輪12は
下部走行体1のフレームを構成する丸胴1A等に固着さ
れ、外輪13は内輪12の周囲を各ボール14を介して
旋回フレーム3と共に回転(旋回)するようになってい
る。
【0005】15は遊星歯車減速装置11の本体を構成
するハウジングを示し、該ハウジング15は図4に示す
如く、段付の略円筒状に形成され、下端側の下フランジ
16Aが旋回フレーム3上に複数のボルト17,17,
…を介して固着された下側ハウジング16と、該下側ハ
ウジング16の上フランジ16B上に設けられ、内周面
に内歯車としての各内歯18Aが全周に亘って形成され
た略円筒状の上側ハウジング18と、該上側ハウジング
18の上端側を施蓋し、前記旋回モータ9が取付けられ
たカバー19とから構成され、該カバー19および上側
ハウジング18には軸方向に複数のボルト挿通穴19
A,18B,18B,…が穿設されている。そして、該
各ボルト挿通穴19A,18Bにはそれぞれ長尺ボルト
20,20,…が挿通され、該各長尺ボルト20はカバ
ー19および上側ハウジング18を下側ハウジング16
の上フランジ16B上に一体的に固着している。
【0006】21は下側ハウジング16に軸受22,2
3を介して回転自在に支持された回転部材としてのピニ
オンシャフトを示し、該ピニオンシャフト21の上端側
外周には全周に亘って外歯21A,21A,…が形成さ
れ、該各外歯21Aは後述するキャリア28の各内歯2
8Gと噛合することにより、ピニオンシャフト21を旋
回モータ9の回転に基づき回転させる。
【0007】また、該ピニオンシャフト21の下端側は
旋回フレーム3の下側へと突出してピニオン21Bとな
り、該ピニオン21Bは旋回輪10の内輪12に形成さ
れた内歯12Aと噛合している。そして、該ピニオンシ
ャフト21は旋回輪10に対しピニオン21Bと共に内
輪12の内歯12Aを介して自転しつつ公転し、この公
転力によりハウジング15を介して旋回フレーム3を下
部走行体1上で旋回させる。
【0008】24はカバー19の下側に位置して上側ハ
ウジング18内に配設された減速歯車機構を示し、該減
速歯車機構24は、旋回モータ9の出力軸9Aにスプラ
イン結合された太陽歯車25と、該太陽歯車25と上側
ハウジング18の各内歯18Aとに噛合し、該太陽歯車
25の周囲を自転しつつ公転する例えば3個の遊星歯車
26,26,…(図5参照)と、該各遊星歯車26を各
ピン27を介して回転自在に支持し、該各遊星歯車26
の公転をピニオンシャフト21に伝達するキャリア28
とから構成されている。
【0009】ここで、該減速歯車機構24のキャリア2
8は鋳造等の手段により図7に示す如く成型され、略円
板状に形成された上,下の支持板28A,28Bと、該
支持板28A,28B間を連結すべく上下方向に延び、
周方向に所定間隔をもって離間した例えば3本の連結部
28C,28C,…と、下側の支持板28Bから下向き
に突出したボス部28Dとから大略構成されている。
【0010】そして、該キャリア28の支持板28A,
28Bにはそれぞれピン嵌合穴28E,28E,…、2
8F,28F,…が形成され、該各ピン嵌合穴28E,
28Fには各遊星歯車26を回転自在に支持した各ピン
27の両端側が圧入嵌合されている。また、キャリア2
8の支持板28Bおよびボス部28D内周側には各ピン
嵌合穴28Fに比較的近接して内歯28G,28G,…
が全周に亘って形成され、該各内歯28Gはピニオンシ
ャフト21の各外歯21Aに噛合して該各外歯21Aと
共にスプライン結合部29を構成している。そして、該
スプライン結合部29はピニオンシャフト21をキャリ
ア28と一体回転させ、減速歯車機構24によって減速
された旋回モータ9の回転をピニオンシャフト21に大
きな回転トルクをもって伝達する。
【0011】また、スプライン結合部29を構成する各
外歯21A,各内歯28Gは図6に示す如く、スプライ
ン結合部29の全体(全周)に亘って同一の歯間ピッチ
Pをもって形成され、各内歯28Gの歯元厚さは全周に
亘って同一の歯元厚さAとなり、各外歯21Aは全周に
亘って同一の歯元厚さBとなっている。そして、ピニオ
ンシャフト21は熱処理により高強度に形成された鋼材
等からなり、キャリア28は図7に示す如く複雑な形状
を有するために鋳鉄等の強度的に弱い材料により形成さ
れている。
【0012】このように構成される油圧ショベルでは、
下部走行体1上で上部旋回体2を旋回させる場合に、旋
回モータ9に外部から圧油を給排すると出力軸9Aが回
転し、この回転は遊星歯車減速装置11のハウジング1
5内で減速歯車機構24の太陽歯車25から各遊星歯車
26に伝えられ、該各遊星歯車26は太陽歯車25と上
側ハウジング18の各内歯18Aとに噛合することによ
り、太陽歯車25の周囲を自転しつつ公転し、この公転
をキャリア28からスプライン結合部29を介してピニ
オンシャフト21に伝えるので、旋回モータ9の回転は
大きく減速され、ピニオンシャフト21に高トルクの回
転が伝えられる。
【0013】そして、該ピニオンシャフト21のピニオ
ン21Bは旋回輪10の内歯12Aに噛合し、該旋回輪
10は内歯12が下部走行体1のフレームに固着され、
外輪13が上部旋回体2の旋回フレーム3に固着されて
いるから、ピニオン21Bは内輪12の内歯12Aを介
して自転しつつ公転し、この公転がピニオンシャフト2
1からハウジング15を介して旋回フレーム3に伝達さ
れ、上部旋回体2全体が下部走行体1上で旋回されるよ
うになる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、旋回モータ9の回転を減速してピニオンシ
ャフト21に高トルクの回転力を伝えるときに、各遊星
歯車26の公転を各ピン27を介してキャリア28に伝
え、該キャリア28の回転をスプライン結合部29を介
してピニオンシャフト21に伝える構成であるから、ス
プライン結合部29を構成する各外歯21A,各内歯2
8Gは図6に例示する矢示F方向の回転力がピン27か
ら伝えられるときに、該ピン27の近傍でスプライン歯
元応力が高くなる。
【0015】しかし、従来技術では、スプライン結合部
29を構成する各外歯21A,各内歯28Gが図6に示
す如く、スプライン結合部29の全体(全周)に亘って
同一の歯間ピッチPをもって形成され、各内歯28Gの
歯元厚さは全周に亘って同一の歯元厚さAとなり、各外
歯21Aは全周に亘って同一の歯元厚さBとなっている
から、該各外歯21Aおよび各内歯28Gにはピン27
の近傍部でスプライン歯元応力が特に高くなり、この部
分の外歯21A、内歯28Gが早期に損傷されるという
問題がある。
【0016】この場合、ピニオンシャフト21は鋼材等
からなり熱処理により高強度に形成できるものの、キャ
リア28は図7に示す如く複雑な形状を有するために鋳
鉄等の比較的強度の低い材料で形成しているから、特に
キャリア28の内歯28Gは早期に損傷され易いという
問題がある。
【0017】また、各外歯21A,各内歯28Gの歯数
を均一に減らせば、各外歯21A,各内歯28Gの歯形
を大きくでき、歯元厚さも大きくできる。しかし、この
場合には各外歯21A,各内歯28Gの歯数を減らすこ
とにより、一歯当たりの荷重分担が増大するため、ピン
27の近傍部では前記と同様の問題が発生する。
【0018】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明はキャリアと回転部材とのスプラ
イン結合部が早期に損傷されるのを効果的に防止でき、
スプライン結合部の強度アップを図ることにより、信頼
性を向上でき、伝達する回転トルクを増大させることが
できるようにした遊星歯車減速装置を提供することを目
的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために第1の発明が採用する構成の特徴は、キャリアと
回転部材とのスプライン結合部を、前記キャリアの内周
側に全周に亘って形成された複数の内歯と、該各内歯に
噛合すべく前記回転部材の外周側に全周に亘って形成さ
れた複数の外歯とから構成し、該各内歯と各外歯とは前
記スプライン結合部全体のうち、ピンの近傍部での歯間
ピッチを他の部分の歯間ピッチよりも大きくし、前記ピ
ンの近傍に位置する内歯の歯元厚さを大きくしたことに
ある。
【0020】また、第2の発明が採用する構成の特徴
は、キャリアと回転部材とのスプライン結合部を、前記
キャリアの内周側に全周に亘って形成された複数の内歯
と、該各内歯に噛合すべく前記回転部材の外周側に全周
に亘って形成された複数の外歯とから構成し、該各内歯
と各外歯とは前記スプライン結合部全体のうち、前記ピ
ンの近傍部での歯間ピッチを他の部分の歯間ピッチより
も大きくし、前記ピンの近傍に位置する内歯および外歯
の歯元厚さを大きくしたことにある。
【0021】
【作用】上記構成により、第1の発明では、スプライン
結合部を構成する各内歯、各外歯の歯数を最小限の範囲
で減らして、ピンの近傍に位置する内歯の歯元厚さを適
宜に大きくでき、歯元応力が大きくなる部位で内歯の強
度を確実に高めることができる。
【0022】また、第2の発明では、ピンの近傍に位置
する内歯と外歯の歯元厚さを共に大きくすることによ
り、歯元応力が大きくなる部位で内歯と外歯の強度を共
に高めることができ、回転部材を小径に形成することが
可能となる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1および図2に基
づき説明する。なお、実施例では前述した図3ないし図
7に示す従来技術と同一の構成要素に同一の符号を付
し、その説明を省略するものとする。
【0024】まず、図1は本発明の第1の実施例を示し
ている。
【0025】図中、31は回転部材を構成するピニオン
シャフトを示し、該ピニオンシャフト31は従来技術で
述べたピニオンシャフト21とほぼ同様に構成され、上
端側外周には歯元厚さBの外歯31A,31A,…が全
周に亘って形成されているものの、該ピニオンシャフト
31の各外歯31Aはピン27の本数分(例えば3本)
だけ歯数が減少され、ピン27の近傍ではその歯間ピッ
チP1 が他の部分の歯間ピッチPよりも所定寸法だけ大
きく(P<P1 )形成されている。
【0026】32は減速歯車機構24の一部を構成する
キャリアを示し、該キャリア32は鋳鉄等の材料により
従来技術で述べたキャリア28とほぼ同様に形成され、
各ピン27が圧入嵌合される各ピン嵌合穴32Aを有す
ると共に、その下端側内周には複数の内歯32B,32
B,…が全周に亘って形成されているものの、該キャリ
ア32の各内歯32Bはピニオンシャフト31の各外歯
31Aと同様にピン27の本数分(例えば3本)だけ歯
数が減少され、ピン27の近傍ではその歯間ピッチP1
が他の部分の歯間ピッチPよりも所定寸法だけ大きく
(P<P1 )形成されている。
【0027】そして、該キャリア32の各内歯32Bの
うち、ピン27に最も近接した内歯32B′はその歯元
厚さA1 が他の各内歯32Bの歯元厚さAよりも所定寸
法だけ大きく(A<A1 )形成され、該各内歯32B
(内歯32B′を含む)は各外歯31Aに噛合してキャ
リア32をピニオンシャフト31にスプライン結合する
スプライン結合部33を構成している。なお、キャリア
32には3本のピン27が設けられているので、各内歯
32Bのうち、ピン27に最も近接した内歯32B′は
合計3本だけ各内歯32B間に位置して形成される。ま
た、各内歯32Bのうち、ピン27に最も近接した内歯
32B′の両側に位置する各内歯32Bについても歯元
厚さを大きく形成するのが好ましい。
【0028】本実施例は上述の如き構成を有するもの
で、その基本的作動については従来技術によるものと格
別差異はない。
【0029】然るに本実施例では、ピニオンシャフト3
1とキャリア32とのスプライン結合部33を構成する
各外歯31A、各内歯32Bは、ピン27の近傍でその
歯間ピッチP1 を他の部分の歯間ピッチPよりも所定寸
法だけ大きく(P<P1 )形成し、キャリア32の各内
歯32Bのうち、ピン27に最も近い内歯32B′の歯
元厚さA1 を他の各内歯32Bの歯元厚さAよりも所定
寸法だけ大きく(A<A1 )形成したから、各外歯31
A、各内歯32Bの本数を最小限に減らすだけで、ピン
27に最も近い内歯32B′の強度を効果的に高めるこ
とができ、スプライン結合部33を構成する各外歯31
A、各内歯32Bに、例えば矢示F方向の回転力がピン
27から伝えられ、該ピン27の近傍で内歯32B′に
大きな歯元応力が作用しても、該内歯32B′が損傷さ
れるのを長期に亘って確実に防止できる。
【0030】従って本実施例では、鋳鉄等の比較的強度
の低い材料で形成されるキャリア32の各内歯32Bの
うち、ピン27に最も近い内歯32B′の歯元厚さA1
を大きくすることにより、スプライン結合部33全体の
強度アップを効果的に図ることができ、伝達すべき回転
トルクを増大させることができると共に、ピニオンシャ
フト31の外形寸法を小さくすることができる等、種々
の効果を奏する。
【0031】次に、図2は本発明の第2の実施例を示
し、本実施例の特徴は、回転部材を構成するピニオンシ
ャフト41の各外歯41Aをピン27の本数分(例えば
3本)だけ歯数を減少させて、ピン27の近傍ではその
歯間ピッチP2 が他の部分の歯間ピッチPよりも所定寸
法だけ大きく(P<P2 )なるように形成し、ピニオン
シャフト41の各外歯41Aのうち、ピン27に最も近
い一対の外歯41A′,41A′の歯元厚さB1 を他の
各外歯41Aの歯元厚さBよりも所定寸法だけ大きく
(B<B1 )形成し、ピン嵌合穴42Aを有するキャリ
ア42の各内歯42Bをピニオンシャフト41の各外歯
41Aに対応させて形成したことにある。
【0032】ここで、該キャリア42は各内歯42Bの
うち、ピン27に最も近接した内歯42B′の歯元厚さ
A2 が他の各内歯42Bの歯元厚さAよりも所定寸法だ
け大きく(A<A2 )形成され、該各内歯42B(内歯
42B′を含む)は各外歯41Aに噛合してキャリア4
2をピニオンシャフト41にスプライン結合するスプラ
イン結合部43を構成している。なお、キャリア42に
は3本のピン27が設けられているので、各内歯42B
のうち、ピン27に最も近接した内歯42B′は合計3
本だけ各内歯42B間に位置して形成され、各外歯41
Aのうち、ピン27に最も近い一対の外歯41A′,4
1A′は内歯42B′に噛合し、各外歯41A間に合計
6本形成されている。また、各内歯42Bのうち、ピン
27に最も近接した内歯42B′の両側に位置する各内
歯42Bについても歯元厚さを大きく形成するのが好ま
しい。
【0033】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、ピニオンシャフト4
1の各外歯41Aのうち、ピン27に最も近い外歯41
A′の歯元厚さB1 を他の各外歯41Aの歯元厚さBよ
りも所定寸法だけ大きく(B<B1 )形成したから、ピ
ニオンシャフト41の各外歯41Aをより高強度に形成
でき、ピニオンシャフト41の外形寸法をさらに小さく
することが可能となる。
【0034】なお、前記各実施例では、ハウジング15
内に1段の減速段からなる減速歯車機構24を設けるも
のとして述べたが、これに替えて、ハウジング15内に
2段以上の減速段からなる減速歯車機構を設けるように
してもよい。
【0035】また、前記各実施例では、油圧ショベルの
旋回モータ用減速装置を例に挙げて説明したが、本発明
はこれに限らず、例えば走行用油圧モータの遊星歯車減
速装置または油圧クレーン等の建設機械または農業機械
等に設ける種々の遊星歯車減速装置にも適用できる。
【0036】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明によれば、キャ
リアと回転部材とのスプライン結合部を、前記キャリア
の内周側に全周に亘って形成された複数の内歯と、該各
内歯に噛合すべく前記回転部材の外周側に全周に亘って
形成された複数の外歯とから構成し、該各内歯と各外歯
とは前記スプライン結合部全体のうち、ピンの近傍部で
の歯間ピッチを他の部分の歯間ピッチよりも大きくし
て、前記ピンの近傍に位置する内歯の歯元厚さを大きく
したから、スプライン結合部を構成する各内歯、各外歯
の歯数を最小限の範囲で減らして、ピンの近傍に位置す
る内歯の歯元厚さを適宜に大きくでき、キャリアと回転
部材とのスプライン結合部が早期に損傷されるのを効果
的に防止できると共に、スプライン結合部の強度アップ
を図ることによって、信頼性を向上でき、伝達すべき回
転トルクを増大させることができる。
【0037】また、ピンの近傍に位置する内歯と外歯の
歯元厚さを共に大きくすれば、スプライン結合部全体の
うち、歯元応力が大きくなる部位で内歯と外歯の強度を
共に高めることができるので、伝達すべき回転トルクを
されに増大させることができ、回転部材をより小径に形
成することが可能となる等、種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による遊星歯車減速装置
のスプライン結合部を示す要部拡大断面図である。
【図2】第2の実施例を示す図1と同様の断面図であ
る。
【図3】従来技術による油圧ショベルを示す全体図であ
る。
【図4】図3に示す旋回モータ用減速装置の拡大縦断面
図である。
【図5】図4中の矢示V −V 方向拡大断面図である。
【図6】スプライン結合部の要部を拡大して示す図4中
の矢示VI−VI方向断面図である。
【図7】図4中のキャリアを拡大して示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 下部走行体 2 上部旋回体 3 旋回フレーム 9 旋回モータ(回転源) 10 旋回輪 11 遊星歯車減速装置 15 ハウジング 18A 内歯(内歯車) 24 減速歯車機構 25 太陽歯車 26 遊星歯車 27 ピン 31,41 ピニオンシャフト(回転部材) 31A,41A,41A′ 外歯 32,42 キャリア 32A,42A ピン嵌合穴 32B,32B′,42B,42B′ 内歯 33,43 スプライン結合部 A,A1 ,A2 ,B,B1 歯元厚さ P,P1 ,P2 歯間ピッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面に内歯車が形成され、外部に回転
    源が設けられる筒状のハウジングと、該ハウジング内に
    回転可能に設けられ、前記回転源によって回転駆動され
    る回転部材と、前記回転源の回転を減速して該回転部材
    に伝達すべく前記ハウジング内に設けられ、太陽歯車、
    該太陽歯車と前記内歯車に噛合する遊星歯車および該遊
    星歯車をピンを介して回転自在に支持するキャリアから
    なる減速歯車機構とを備え、該減速歯車機構のキャリア
    と前記回転部材とをスプライン結合してなる遊星歯車減
    速装置において、前記キャリアと回転部材とのスプライ
    ン結合部は、前記キャリアの内周側に全周に亘って形成
    された複数の内歯と、該各内歯に噛合すべく前記回転部
    材の外周面に全周に亘って形成された複数の外歯とから
    構成し、該各内歯と各外歯とは、前記スプライン結合部
    全体のうち、前記ピンの近傍部での歯間ピッチを他の部
    分の歯間ピッチよりも大きくし、前記ピンの近傍に位置
    する内歯の歯元厚さを大きくする構成としたことを特徴
    とする遊星歯車減速装置。
  2. 【請求項2】 内周面に内歯車が形成され、外部に回転
    源が設けられる筒状のハウジングと、該ハウジング内に
    回転可能に設けられ、前記回転源によって回転駆動され
    る回転部材と、前記回転源の回転を減速して該回転部材
    に伝達すべく前記ハウジング内に設けられ、太陽歯車、
    該太陽歯車と前記内歯車に噛合する遊星歯車および該遊
    星歯車をピンを介して回転自在に支持するキャリアから
    なる減速歯車機構とを備え、該減速歯車機構のキャリア
    と前記回転部材とをスプライン結合してなる遊星歯車減
    速装置において、前記キャリアと回転部材とのスプライ
    ン結合部は、前記キャリアの内周側に全周に亘って形成
    された複数の内歯と、該各内歯に噛合すべく前記回転部
    材の外周側に全周に亘って形成された複数の外歯とから
    構成し、該各内歯と各外歯とは、前記スプライン結合部
    全体のうち、前記ピンの近傍部での歯間ピッチを他の部
    分の歯間ピッチよりも大きくし、前記ピンの近傍に位置
    する内歯および外歯の歯元厚さを大きくする構成とした
    ことを特徴とする遊星歯車減速装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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