JPH0514029Y2 - - Google Patents

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JPH0514029Y2
JPH0514029Y2 JP1985174837U JP17483785U JPH0514029Y2 JP H0514029 Y2 JPH0514029 Y2 JP H0514029Y2 JP 1985174837 U JP1985174837 U JP 1985174837U JP 17483785 U JP17483785 U JP 17483785U JP H0514029 Y2 JPH0514029 Y2 JP H0514029Y2
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JP
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differential
gear
sealed chamber
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small
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は車両用デフアレンシヤル装置、特に差
動制限機構付デフアレンシヤル装置に関する。
[従来技術] 一般に車両用デフアレンシヤル装置は、車両旋
回時に、車両の走行車輪駆動軸に発生する回転
差、つまり差動を吸収して円滑な駆動走行を行な
う機能を備えているが、場合によつては走行に支
障を来たすこともある。例えば、ぬかるみに片方
の車輪を落とし込んでスリツプ回転となつた場
合、構造上他方の車輪には駆動力が伝わらずぬか
るみからの脱出ができなくなる。このような事態
を避けるため、ある程度以上の差動回転が両駆動
軸間に生じた際にはこの差動回転を制限するよう
にしたのが、差動制限機構付デフアレンシヤル装
置である。
差動制限機構付デフアレンシヤル装置は、例え
ば、第3図・第4図に示す如くデフケース101
内の一側に粘性流体が充填された密封室103が
形成されている。密封室103内には相対回転可
能な複数の対向し合う回転板105,107が配
置され、一方の回転板105と一体に回転する側
板109に、前記デフケース101と一緒に公転
しながら自転する差動小歯車111と噛み合う一
方の差動大歯車113が溶接等の手段により一体
に固着Pにされている。なお115は反対側の差
動大歯車、117はデフケース101に装架され
た前記作動小歯車111の小歯車軸をそれぞれ示
している。
[考案が解決しようとする問題点] かかる制限差動機構付デフアレンシヤル装置に
おいて、図外の左右の出力軸間に差動がない直進
状態には、デフケース101の駆動回転は公転す
る差動小歯車111より一方は、差動大歯車11
5を経て一方の出力軸に、他方は差動大歯車11
3・密封室103のスリーブ119を経て他方の
出力軸に同一速度で伝導される。もし、一方の出
力軸側の車輪にスリツプ等を生じると、自転する
差動小歯車111・差動大歯車113,115を
介して前記回転板105,107間相互に相対回
転が発生するが、この時、粘性流体による抵抗が
働き両出力軸間に差動回転制限機能が発揮される
訳である。
差動回転制限機能が発揮される前記密封室10
3の容量は、大きければ差動制限機構の向上につ
ながり、確実な働きが期待できるため許す限り大
きいことが望ましい訳である。しかしながら、差
動小歯車111と該小歯車111と噛み合う一対
の差動大歯車113,115は限られたデフケー
ス101内に配置されている所から前記密封室1
03のスペースに制約を受けるようになる。
この場合、側板109と差動大歯車113(第
4図参照)の機能を充たすように軸方向の厚さ寸
法を大きくすべくデフケース101の大型化を図
れば問題はないが車体の軽量化と逆行するように
なり、しかも、コスト高を招来する等の問題が残
る。
また、側板109と差動大歯車113をAB一
体に結合Pを図るところから作業性の面でも望ま
しくなかつた。
そこで、この考案は、密封室内の容量拡大を図
りながら、しかも、作業性の面でも好ましい差動
制限機構付デフアレンシヤル装置を提供すること
を目的としている。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するために、この考案にあつて
は、デフケース内の一側に粘性流体が充填された
大小径スリーブと両側板からなる円筒状の密封室
を該ケースに対し回転可能に設け、該密封室内に
複数の回転板2組を相対回転可能に交互に対向さ
せて配置し一方の組の回転板を前記密封室の大径
スリーブ及び両側板と一体的に回転するように、
他方の組の回転板を前記密封室の小径スリーブと
一体的に回転するように設け、前記両側板の一方
の側板に傘状ギヤ部を一体成形し該ギヤ部の背面
部を前記側板の本体部により連結するようにして
該側板を一方の差動大歯車として形成し、前記デ
フケース内であつて前記一方の差動大歯車と対称
的に他方の差動大歯車を設け、前記デフケース内
に該ケースと一体的に公転しながら自転する差動
小歯車を前記両差動大歯車と噛み合うように設
け、前記大径スリーブ及び両側板を一方の出力軸
に、前記小径スリーブ及び他方の差動大歯車を他
方の出力軸に連結してなる構成としてある。
[実施例] 以下、第1図と第2図の図面を参照しながらこ
の考案の一実施例を詳細に説明する。
図中1は図外のドライブギヤによつて回転可能
なデフケースを示している。
デフケース1の一側(第1図左側)にはシリコ
ンオイル等の粘性流体が充填された密封室3が形
成されている。
密封室3は、外周側にはデフケース1の内周に
回転自在に嵌入装設された大径スリーブ5があ
り、この大径スリーブ5の一端は側板7に水密状
態に回転方向に係止されている。また、密封室3
内の内周側には小径の段付きスリーブ9が回転自
在に装設され、段付きスリーブ9の小径部分は前
記側板7の内径部に水密状態で回転自在に嵌入さ
れている。
前記段付きスリーブ9の拡大部分の内周には回
転自在に水密状態につば付きスリーブ11が嵌入
されている。つば付きスリーブ11のつば部11
aの外周は前記大径スリーブ5の他端が一体的に
結合されている。
また、段付きスリーブ9の縮小部分9aの内周
にはスプライン13が施されていて、一方の出力
軸Wが連通状態に嵌入装着され、図外の一方の車
輪駆動軸に連結されるようになる。
前記つば付きスリーブ11の内周部にもスプラ
イン15が施されていて、他方の出力軸W1が嵌
入され、図外の他方の車輪駆動軸に連結されてい
る。そして前記大径スリーブ5の内周と、段付き
スリーブ9の外周とにそれぞれスプライン17,
19が施されていて、該スプライン17,19に
回転板21,23が小間隙で交互に対向し合う状
態で係止され、相対回転可能に配置されている。
つまり複数の回転板21,23のうち回転板21
は大径スリーブ5側に係止され、回転板23は段
付きスリーブ9側にそれぞれ係止され、前者の回
転板21は側板7と一体に回転し、後者の回転板
23は該スリーブ9の内周に係止された右側の出
力軸Wと一体に回転するようになつている。そし
てこれらの各回転板21,23には前記シリコン
オイル等の粘性流体が作用している。
一方、前記密封室3の側板7にはすぐばかさ歯
車(ベベルギヤ)としての傘状ギヤ部25が形成
されている。
ギヤ部25は側板7の側面に精密鍛造によつて
一体成形され、側板7は一方の差動大歯車27と
なつている。即ち、第2図に示すように、環状部
材である側板7の本体部7aは、ギヤ部25の背
面部、つまり、かさ歯車の歯同士を連結しその強
度向上を図る環状部分を兼用して居るものであ
る。そして、ギヤ部25にはデフケース1と一緒
に公転しながら自転する差動小歯車29が噛み合
つている。
差動小歯車29はデフケース1に装架された小
歯車軸31に回転自在に装着されると共に、該差
動小歯車29には別体に形成された差動大歯車3
3が噛み合つている。
なお、差動大歯車33の軸孔にはスプライン3
5が形設され出力軸Wと一体となつている。
このように構成された差動制限機構付デフアレ
ンシヤル装置にあつては、図外の左右の出力軸間
に差動がない場合即ち、直進時には、デフケース
1の駆動回転は公転する差動小歯車29より一方
は差動大歯車33を経て一方の出力軸Wに、他方
は、差動大歯車27・密封室3のつば付きスリー
ブ11を介して他方の出力軸W1に同一速度で伝
導される。次に、一方の出力軸側の車輪にスリツ
プ等を生じると差動小歯車29が自転するため回
転板21,23間相互に相対回転が発生するが、
粘性流体による抵抗が働く。即ち、つば付きスリ
ーブ11と段付きスリーブ9との相対回転が小さ
く抑えられ該スリーブ側のスプライン15と段付
きスリーブ9側のスプライン13を介して両出力
軸W,W1に大きな駆動力が伝達される。この場
合、密封室3の側板7に一方の差動大歯車27の
ギヤ部25が形成された形状となるため、その分
容量拡大につながり、確実な差動制限が得られる
ようになる。つまり、側板7の本体部7aがギヤ
部25の背面部を兼用する構成であるため、一方
を強化すれば同時に他方も強化補充される形とな
り、このため、例えば、差動大歯車27側からみ
れば背面部が強化されることによりそれだけ軸方
向スペースを短縮でき、このことは、とりもなお
さず、密封室3の容量拡大につながるというもの
である。
なお、本考案の差動制限機構付デフアレンシヤ
ル装置は前記一実施例に限定されず種々の変形が
可能である。あるいは精密鍛造とする形態を変更
して密封室を形成するスリーブ5等とも一体化す
るなどして部品点数を更に減少させるようにして
もよい。
[考案の効果] 以上の説明で明らかなように本考案の差動制限
機構付デフアレンシヤル装置によれば密封室の容
量アツプが図れるため差動制限機構が向上するよ
うになると共に装置自体の重量増及びコスト上昇
等を招く恐れもない。しかも、側板と差動大歯車
の溶接作業の省略ができるので作業性の面でも好
ましいものとなると共に溶接による熱歪み等の悪
影響を防ぐことができ、さらに、差動大歯車自体
も側板により補強された形となり強度向上が図れ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の装置を用いた一実施例の概要
縦断面図、第2図は同上の要部の縦断面図、第3
図は従来例を示した第1図と同様の概略縦断面
図、第4図は従来例を示した第3図と同様の概略
説明図を示す。 主要な図面符号の説明、1……デフケース、3
……密封室、7……側板、21,23……回転
板、25……ギヤ部、27……差動大歯車、29
……差動小歯車。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. デフケース内の一側に粘性流体が充填された大
    小径スリーブと両側板からなる円筒状の密封室を
    該ケースに対し回転可能に設け、該密封室内に複
    数の回転板2組を相対回転可能に交互に対向させ
    て配置し一方の組の回転板を前記密封室の大径ス
    リーブ及び両側板と一体的に回転するように、他
    方の組の回転板を前記密封室の小径スリーブと一
    体的に回転するように設け、前記両側板の一方の
    側板に傘状ギヤ部を一体成形し該ギヤ部の背面部
    を前記側板の本体部により連結するようにして該
    側板を一方の差動大歯車として形成し、前記デフ
    ケース内であつて前記一方の差動大歯車と対称的
    に他方の差動大歯車を設け、前記デフケース内に
    該ケースと一体的に公転しながら自転する差動小
    歯車を前記両差動大歯車と噛み合うように設け、
    前記大径スリーブ及び両側板を一方の出力軸に、
    前記小径スリーブ及び他方の差動大歯車を他方の
    出力軸に連結してなる差動制限機構付デフアレン
    シヤル装置。
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JP1985174837U JPH0514029Y2 (ja) 1985-11-15 1985-11-15

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JP1985174837U JPH0514029Y2 (ja) 1985-11-15 1985-11-15

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JPS6285748U JPS6285748U (ja) 1987-06-01
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Families Citing this family (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPH06100248B2 (ja) * 1988-10-28 1994-12-12 ビスコドライブジャパン株式会社 差動制限機構付差動装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5199769A (ja) * 1975-02-25 1976-09-02 Gkn Transmissions Ltd

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JPS5199769A (ja) * 1975-02-25 1976-09-02 Gkn Transmissions Ltd

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JPS6285748U (ja) 1987-06-01

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