JPH06116592A - 洗浄剤組成物 - Google Patents

洗浄剤組成物

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JPH06116592A
JPH06116592A JP29785192A JP29785192A JPH06116592A JP H06116592 A JPH06116592 A JP H06116592A JP 29785192 A JP29785192 A JP 29785192A JP 29785192 A JP29785192 A JP 29785192A JP H06116592 A JPH06116592 A JP H06116592A
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ion exchanger
polymer
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acid
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睦 黒田
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Abstract

(57)【要約】 【構成】(a)界面活性剤、(b)一般式(1)、xM
2 O・ySiO2 ・zMem n で表される組成からな
る結晶性珪酸塩であって、少なくとも100mgCaC
3 /g以上のイオン交換容量を有する無機イオン交換
体および/またはその水和物、および(c)一般式
(2)で表される繰り返し単位を有する重合体あるいは
共重合体を含有する洗浄剤組成物。 【効果】本発明の洗浄剤組成物は、イオン交換能とアル
カリ能に優れるとともに、耐水溶性を有する無機イオン
交換体を含有するため濃縮化に適しており、特に泥汚れ
に対する洗浄性に優れるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無機イオン交換体を含
有する洗浄剤組成物に関する。さらに詳しくは、イオン
交換能とアルカリ能にすぐれ耐水溶性を有する無機イオ
ン交換体と特定の重合体あるいは共重合体を含有する洗
浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術・発明が解決しようとする課題】洗浄剤に
配合するビルダーには、現在までに多くのキレート剤、
イオン交換体、沈澱剤、分散剤等が報告されている。近
年、トリポリ燐酸塩は、湖沼等の閉鎖系水域の富栄養化
への懸念から使用が減少し、特開昭50−12381号
公報、特開昭51−12805号公報に代表される結晶
性アルミノ珪酸塩が多く用いられている。またその他に
も、特開昭60−239320号公報、特開平3−93
649号公報には、イオン交換性の珪酸ナトリウムの使
用が提案されており、また特公昭61−59245号公
報には珪酸カルシウムアルカリ水和物、DD−2792
34A1公報にはマグネシウム含有シリケートが開示さ
れている。
【0003】しかしながら、これらのビルダーは耐水溶
性が充分でないためイオン交換能が充分とはいえなかっ
た。また近年、洗浄剤の使用者の便利性の追求から洗浄
剤の濃縮高密度化が進められており、洗浄剤に使用され
るビルダーは結晶性アルミノ珪酸塩のようなイオン交換
能のみの単機能のものに代わって、洗浄剤配合の濃縮化
に適した多機能のものが当業界で求められている。
【0004】一方、家庭等において行われる洗濯におい
て、洗浄中に一旦洗浄物から脱落した泥汚れが、洗浄物
へ再付着して洗浄物を再汚染するといった問題が指摘さ
れている。
【0005】従って、本発明の目的は、上記の課題を解
決すべく、濃縮化に適するとともに、特に泥汚れに対す
る洗浄性に優れた洗浄剤組成物を提供する事にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決するために鋭意研究を重ねた結果、特定の組成から
なる新規な無機イオン交換体および特定の重合体あるい
は共重合体を配合した洗浄剤組成物が、泥汚れに対する
洗浄性に優れることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0007】即ち、本発明の要旨は、(a)界面活性
剤、(b)一般式(1)、xM2 O・ySiO2 ・zM
m n (但し、Mは水素または周期表のIa族元素を、Meは
周期表のIIa,IIb,IIIa,IVaもしくはVIII族元素を示
し、y/x=0.5〜2.0、z/x=0.01〜1.
0、n/m=0.5〜2.0である。)で表される組成
からなる結晶性珪酸塩であって、少なくとも100mg
CaCO3 /g以上のイオン交換容量を有する無機イオ
ン交換体および/またはその水和物、および(c)一般
式(2)で表される繰り返し単位を有する重合体あるい
は共重合体
【0008】
【化2】
【0009】(式中、X1 はメチル、HまたはCOOX
3 を、X2 はメチル、HまたはOHを、X3 はH、アル
カリ金属、アルカリ土類金属、NH4 またはエタノール
アミンを示す。)を含有する洗浄剤組成物に関する。
【0010】本発明において無機イオン交換体とは、カ
チオン交換能を有する無機物質をいい、本発明における
無機イオン交換体は、その組成が一般式(1)、xM2
O・ySiO2 ・zMem n で表される結晶性珪酸塩
である。但し、Mは水素または周期表のIa族元素を、
Meは周期表のIIa,IIb,IIIa,IVaまたはVIII族元素を
示し、y/x=0.5〜2.0、z/x=0.01〜
1.0、n/m=0.5〜2.0である。
【0011】ここで、Mは水素又は周期表のIa族元素
から選ばれ、Ia族元素としてはNa、K等が挙げられ
る。これらは単独であるいは例えばNa2 OとK2 Oと
が混合してM2 O成分を構成していてもよい。Meは周
期表のIIa,IIb,IIIa,IVaまたはVIII族元素から選ば
れ、例えばMg、Ca、Zn、Y、Ti、Zr、Fe等
が挙げられる。これらは特に限定されるものではない
が、資源及び安全上の点から好ましくはMg、Ca、F
eである。また、これらは単独であるいは2種以上混合
していてもよく、例えばMgO、CaOなどが混合して
Mem n 成分を構成していてもよい。また、本発明に
おける無機イオン交換体においては、水和物であっても
よく、この場合の水和量はH2 Oのモル量換算として通
常0〜20である。
【0012】また、一般式(1)においてy/xが0.
5〜2.0であり、好ましくは1.0〜1.8である。
y/xが0.5未満では耐水溶性が不十分であり、2.
0を越えると、イオン交換能が低くなり、イオン交換体
として不十分である。z/xは0.01〜1.0であ
り、好ましくは0.02〜0.9である。z/xが0.
01未満では耐水溶性が不十分であり、1.0を越える
とイオン交換能が低くなり、イオン交換体として不十分
である。x,y,zは前記のy/xおよびz/xに示さ
れるような関係であれば、特に限定されるものではな
い。なお、前記のようにxM2 Oが例えばx’Na2
・x”K2 Oとなる場合は、xはx’+x”となる。こ
のような関係は、zMem n 成分が2種以上のものか
らなる場合におけるzにおいても同様である。また、n
/m=0.5〜2.0は、当該元素に配位する酸素イオ
ン数を示し、実質的には0.5、1.0、1.5、2.
0の値から選ばれる。
【0013】本発明における無機イオン交換体は、前記
の一般式(1)に示されるようにM2 O、SiO2 、M
m n の三成分よりなっている。したがって、本発明
における無機イオン交換体を製造するには、その原料と
して各成分が必要になるが、本発明においては特に限定
されることなく公知の化合物が、適宜用いられる。例え
ば、M2 O成分、Mem n 成分としては、各々の当該
元素の単独あるいは複合の酸化物、水酸化物、塩類、当
該元素含有鉱物が用いられる。具体的には例えば、M2
O成分の原料としては、NaOH、KOH、Na2 CO
3 、K2 CO3、Na2 SO4 等が、Mem n 成分の
原料としては、CaCO3 、MgCO3、Ca(OH)
2 、Mg(OH)2 、MgO、ZrO2 、ドロマイト等
が挙げられる。SiO2 成分としてはケイ石、カオリ
ン、タルク、溶融シリカ、珪酸ソーダ等が用いられる。
【0014】本発明における無機イオン交換体の調製方
法は、目的とする無機イオン交換体のx,y,zの値と
なるように所定の量比で上記の原料成分を混合し、通常
300〜1500℃、好ましくは500〜1000℃、
さらに好ましくは600〜900℃の範囲で焼成して結
晶化させる方法が例示される。この場合、加熱温度が3
00℃未満では結晶化が不十分で耐水溶性に劣り、15
00℃を越えると粗大粒子化しイオン交換能が低下す
る。加熱時間は通常0.1〜24時間である。このよう
な焼成は通常、電気炉、ガス炉等の加熱炉で行う事がで
きる。また、焼成後、必要に応じて粉砕し所定の粒度に
調整される。粉砕機としては例えばボールミル、ローラ
ーミル等を用いてなされる。
【0015】また本発明における無機イオン交換体の水
和物を調製するには、公知の方法により容易に行う事が
でき、特に制限されるものではない。例えば、前記のよ
うにして得られた無機イオン交換体の無水物をイオン交
換水に懸濁して水和させ、乾燥せしめて粉末化する方法
が挙げられる。
【0016】このようにして得られた本発明における無
機イオン交換体またはその水和物は、イオン交換容量と
して少なくとも100mgCaCO3 /g以上、好まし
くは200〜600mgCaCO3 /gを有するもので
ある。また、水へのSi溶出量はSiO2 換算で通常1
00mg/g以下であり、実質的に水に不溶である。な
お、本発明において実質的に水に不溶であるとは、試料
2gをイオン交換水100g中に加え、25℃で30分
攪拌した場合におけるSi溶出量がSiO2 換算で通常
100mg/gより少ないものをいう。本発明における
無機イオン交換体は、0.1重量%分散液において11
以上のpHを示し、優れたアルカリ能を示す。またアル
カリ緩衝効果についても、特に優れており、炭酸ソーダ
や通常の無定形珪酸ナトリウムと比較してもアルカリ緩
衝効果が優れるものである。本発明における無機イオン
交換体は、前記のように優れたイオン捕捉能、アルカリ
度調整能、さらに緩衝効果を有するため、これを配合し
た本発明の洗浄剤組成物は、優れた洗浄性能を有すると
ともに、濃縮化に適している。
【0017】以上の無機イオン交換体および/またはそ
の水和物の含有量は、全組成物中、通常0.5〜70重
量%、好ましくは2〜60重量%である。0.5重量%
未満であると、無機イオン交換体の性能が組成物として
発現されず、70重量%を越えると、洗浄剤に含まれる
他の成分の配合量が制約され、洗浄剤としての成分バラ
ンスに支障をきたす。
【0018】本発明に用いられる重合体あるいは共重合
体は、一般式(2)で表される繰り返し単位を含有する
ものである。
【0019】
【化3】
【0020】(式中、X1 はメチル、HまたはCOOX
3 を、X2 はメチル、HまたはOHを、X3 はH、アル
カリ金属、アルカリ土類金属、NH4 またはエタノール
アミンを示す。)
【0021】一般式(2)において、アルカリ金属とし
ては、Na,K,Li等が挙げられ、アルカリ土類金属
としては、Ca,Mg等が挙げられる。
【0022】本発明に用いられる重合体あるいは共重合
体は、例えばアクリル酸、(無水)マレイン酸、メタク
リル酸、α−ヒドロキシアクリル酸、クロトン酸、イソ
クロトン酸、およびその塩等の重合反応、または各モノ
マーの共重合反応、あるいは他の重合性モノマーとの共
重合反応によって合成されるものである。このとき共重
合に用いられる他の共重合モノマーの例としては、例え
ばアコニット酸、イタコン酸、シトラコン酸、フマル
酸、ビニルホスホン酸、スルホン化マレイン酸、ジイソ
ブチレン、スチレン、メチルビニルエーテル、エチレ
ン、プロピレン、イソブチレン、ペンテン、ブタジエ
ン、イソプレン、酢酸ビニル(及び共重合後に加水分解
した場合はビニルアルコール)、アクリル酸エステル等
が挙げられるが、特に限定されるものではない。なお、
重合反応は特に限定されることなく、通常公知の方法を
用いることができる。
【0023】本発明において上記の重合体、共重合体と
しては、重量平均分子量が800〜100万のものが用
いられ、好ましくは、5000〜20万のものが用いら
れる。重量平均分子量が800未満であると重合体特有
の本発明の効果が得られず、100万を越えると逆に重
合体の影響により再汚染が起こり、洗浄性能が妨げられ
る。
【0024】また、共重合させる場合の一般式(2)の
繰り返し単位と他の共重合モノマーとの共重合率も特に
限定されないが、好ましくは一般式(2)の繰り返し単
位/他の共重合モノマー=1/100〜90/10の範
囲の共重合比率である。本発明において、上記の重合体
あるいは共重合体は、全組成物中に0.2〜8重量%、
好ましくは1〜6重量%配合される。0.2重量%未満
であると本発明の効果は得られず、8重量%を越えると
添加効果は飽和し、いたずらにコストを上げるだけで意
味がないものとなる。
【0025】本発明に用いられる界面活性剤としては、
一般的に洗浄剤に用いられるものであれば特に限定され
るものではない。具体的には、以下に例示される陰イオ
ン界面活性剤、非イオン界面活性剤、陽イオン界面活性
剤及び両性界面活性剤からなる群より選択される一種以
上である。例えば、陰イオン界面活性剤の中から複数選
択する場合のごとく同一種類のみから選択してもよく、
また陰イオン界面活性剤と非イオン界面活性剤の中から
それぞれ選択する場合のごとく各種のものを複数選択し
てもよい。
【0026】陰イオン界面活性剤としては、アルキルベ
ンゼンスルホン酸塩、アルキルまたはアルケニルエーテ
ル硫酸塩、アルキルまたはアルケニル硫酸塩、α−オレ
フィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩またはエステ
ル塩、アルキルまたはアルケニルエーテルカルボン酸
塩、アミノ酸型界面活性剤、N−アシルアミノ酸型界面
活性剤、アルキルまたはアルケニル燐酸エステルまたは
その塩等が例示され、好ましくはアルキルベンゼンスル
ホン酸塩、アルキルまたはアルケニルエーテル硫酸塩、
アルキルまたはアルケニル硫酸塩等である。
【0027】非イオン界面活性剤としては、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エ
ステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリ
オキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン
アルキルアミン、グリセリン脂肪酸エステル、高級脂肪
酸アルカノールアミド、アルキルグルコシド、アルキル
アミンオキサイド等が挙げられる。このうち、特に非イ
オン性界面活性剤として、炭素数10〜15の直鎖また
は分岐鎖の1級または2級アルコールのエチレンオキサ
イド付加物であって、平均付加モル数5〜15のポリオ
キシエチレンアルキルエーテルを使用するのが望まし
い。より好ましくは炭素数12〜14の直鎖または分岐
鎖の1級または2級のアルコールのエチレンオキサイド
付加物であって、平均付加モル数6〜10のポリオキシ
エチレンアルキルエーテルを使用するのが望ましい。
【0028】陽イオン界面活性剤としては第4アンモニ
ウム塩等が例示される。両性界面活性剤としては、カル
ボキシ型またはスルホベタイン型等の両性界面活性剤が
例示される。
【0029】以上の界面活性剤の含有量は、全組成物
中、好ましくは1〜60重量%、より好ましくは5〜5
0重量%配合される。1重量%未満であると洗浄剤とし
ての本来の性能を著しく欠くことになり、60重量%を
越えると、洗浄剤に含まれる他の成分の配合量が制約さ
れ、洗浄剤としての成分バランスに支障をきたす。
【0030】本発明の洗浄剤組成物は、前記のような界
面活性剤、無機イオン交換体および/またはその水和
物、および重合体あるいは共重合体を含有するものであ
るが、本発明では更に、洗浄剤に通常配合される各種添
加剤を適宜配合することができる。このような添加剤と
しては、例えば、次に示されるような結晶性あるいは非
結晶性アルミノ珪酸塩が挙げられる。
【0031】(1)次式で示される結晶性アルミノ珪酸
塩 p(M’2 OまたはM”O)・Al2 3 ・qSiO2
・wH2 O (式中、M’はアルカリ金属原子、M”はカルシウムと
交換可能なアルカリ土類金属原子、p,q,wは各成分
のモル数を表し、通常、0.7≦p≦1.5、0.8≦
q≦6、wは任意の正数である。) このうち、特に次式で示されるものが添加剤として好ま
しい。 Na2 O・Al2 3 ・rSiO2 ・w’H2 O (ここでrは1.8〜3.0、w’は1〜6の数を表
す。) (2)次式で示される非結晶性アルミノ珪酸塩 tQ2 O・Al2 3 ・uSiO2 ・wH2 O (式中、Qはナトリウム及び/またはカリウム原子を表
し、t,u,wは次の数値範囲内にある各成分のモル数
を表し、0.7<t≦1.2、1.6≦u≦2.8、w
は任意の正数である。)
【0032】その他にも、例えばトリポリ燐酸塩、ピロ
燐酸塩等の燐酸塩、アミノトリ(メチレンホスホン
酸)、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン
酸、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)、
ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)、
及びそれらの塩、2−ホスホノブタン−1,2−ジカル
ボン酸等のホスホノカルボン酸の塩、アスパラギン酸、
グルタミン酸等のアミノ酸の塩、ニトリロ三酢酸塩、エ
チレンジアミン四酢酸塩等のアミノポリ酢酸塩、ポリア
クリル酸、ポリアコニット酸等の高分子電解質、ポリエ
チレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリビニル
ピロリドン等の非解離高分子、特開昭54−52196
号公報記載のポリアセタールカルボン酸重合体、ジグリ
コール酸、オキシカルボン酸塩等の有機酸の塩等のビル
ダー及び二価金属イオン捕捉剤、珪酸塩、炭酸塩、硫酸
塩等のアルカリ剤あるいは無機電解質、特開昭60−2
27895号公報記載の層状珪酸塩、ポリビニルピロリ
ドン、カルボキシメチルセルロース等の再汚染防止剤な
どが挙げられる。
【0033】本発明の洗浄剤組成物は、その他以下のよ
うな成分も含有する事ができる。例えば、プロテアー
ゼ、リパーゼ、セルラーゼ等の酵素、パラトルエンスル
ホン酸塩、スルホコハク酸塩、タルク、カルシウムシリ
ケート等のケーキング防止剤、第3ブチルヒドロキシト
ルエン、ジスチレン化クレゾール等の酸化防止剤、蛍光
染料、青味付剤、香料等を含むことができるが、これら
については特に限定されず、目的に応じた配合がなされ
てよい。以上の本発明の洗浄剤組成物は、衣料用洗剤と
して効果的に使用される。
【0034】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明は実施例によりなんら限定されるもの
ではない。
【0035】尚、本実施例及び比較例における測定値
は、次に示す方法により測定した。 (1)イオン交換能 試料0.1gを精秤し、塩化カルシウム溶液(濃度はCaC
3 として1%)50ml中に加え、25℃で60分間撹拌した
後、5種C番の濾紙を用いて濾過を行う。その濾液10ml
を取って濾液中のCa量をEDTA滴定により測定し、その値
より試料のカルシウムイオン交換容量を求めた。 (2)Si溶出量 試料2gをイオン交換水100g中に加え、25℃で30
分間撹拌する。その後遠心分離を行い、その上澄みを孔
サイズ0.2μmのメンブランフィルターを用いて濾過
する。濾液中のSi濃度をプラズマ発光分析(ICP)
により測定し、SiO2 換算でSiの溶出量を求めた。
【0036】調製例(無機イオン交換体) 2号珪酸ソーダ(SiO2 /Na2 O=2.5)100
重量部に水酸化ナトリウム4.2重量部を加え、ホモミ
キサーにより攪拌を行い水酸化ナトリウムを溶解した。
ここに、微分散した無水炭酸カルシウム10重量部を加
え、ホモミキサーを用いて混合した。混合物をニッケル
製坩堝に適量採り、700℃の温度で、空気中1時間焼
成し、急冷後得られた焼成体を粉砕して本発明における
無機イオン交換体粉末Aを得た。この粉末のイオン交換
能は243mgCaCO3 /gと高く、かつSi溶出量
は、19.7mgSiO2 /gであり耐水溶性に優れた
ものであった。また、得られた焼成体の粉末X線(Cu
Kα)回析パターンは、焼成前の混合物とは異なる回折
パターンを示し、新規な結晶構造を示す物質であった。
これと同様にして、表1に示す組成の無機イオン交換体
粉末B,C,Dを得た。
【0037】
【表1】
【0038】実施例1〜13 前記の調製例で得られた無機イオン交換体粉末A〜Dを
用いて、表2〜4に示す組成からなる本発明の洗浄剤組
成物を以下の方法により製造した。
【0039】即ち、実施例1〜6、実施例11〜13、
比較例1〜3および比較例7〜9においては、無機イオ
ン交換体以外の成分を60%固形分水性スラリーにし、
これを噴霧乾燥して得られた粒子を攪拌型造粒機に入れ
て、更に配合量相当の無機イオン交換体A〜Dを入れて
造粒を行った。実施例7〜10、比較例4〜6において
は、粉末原料を攪拌式転動造粒機に入れ、液状非イオン
界面活性剤および重合体水溶液(約40重量%)を徐々
に投入しながら造粒を行った。これらのようにして、平
均粒径200〜500μmの粉末の洗浄剤組成物を得
た。
【0040】なお、重合体(共重合体)としては下記の
ものを使用した。 A:ポリアクリル酸ソーダ (重量平均分子量 1
0000) B:マレイン酸/アクリル酸共重合体ナトリウム塩(モ
ノマー比 30/70 重量平均分子量 70,00
0) C:マレイン酸/イソブチレン共重合体ナトリウム塩
(モノマー比 50/50 重量平均分子量 10,0
00) D:マレイン酸/メタクリル酸共重合体ナトリウム塩
(モノマー比 70/30 重量平均分子量 50,0
00) E:マレイン酸/酢酸ビニル共重合体加水分解物カリウ
ム塩(モノマー比 50/50 重量平均分子量
7,000)
【0041】比較例1〜9 本発明における無機イオン交換体粉末および重合体を同
時に用いること無く、他の条件は実施例と同様にして表
2〜表4に示す組成からなる洗浄剤組成物を製造した。
【0042】試験例1 実施例1〜6、比較例1〜3で得られた洗浄剤組成物を
用いて、以下の条件で洗浄試験を行った。 (人工汚染布の調製)鹿沼園芸用赤玉土を120℃±5
℃で4時間乾燥後、十分粉砕し、150メッシュ(10
0μm)の篩を通過したものを更に120℃±5℃で2
時間乾燥後、土150gを1リットルのパークレンに分
散し、綿金巾♯2023布をこの液に接触・ブラッシン
グし、分散液の除去と過剰付着汚れを脱落させ(特開昭
55−26473号公報)、10cm×10cmの試験
布を調製した。 (洗浄条件)2槽式洗濯機(東芝(株)製,銀河)を使
用して、洗濯時間10分、温度20℃、使用水3°DH
(Ca/Mg=3/1)、流水すすぎ8分、洗剤濃度
0.0833%で洗濯を行った。 (洗浄率の算出)原布及び洗浄前後の460mμにおけ
る反射率を自記色彩計(島津製作所製)にて測定し、次
式によって洗浄率D(%)を算出した。その結果を表2
に併せて示す。 D=(L2 −L1 )/(L0 −L1 )×100(%) L0 :原布の反射率 L1 :洗浄前汚染布の反射率 L2 :洗浄後汚染布の反射率
【0043】
【表2】
【0044】試験例2 実施例7〜10、比較例4〜6で得られた洗浄剤組成物
を用い、洗浄条件のみを下記のように変えて、試験例1
と同様に試験を行った。 (洗浄条件)全自動洗濯機(松下電気産業(株)製,愛
妻号)を使用して、温度20℃、使用水3.5°DH
(Ca/Mg=3/1)、洗剤濃度0.0833%で、
標準コースにて洗濯を行った。その結果を表3に併せて
示す。
【0045】
【表3】
【0046】試験例3 実施例11〜13、比較例7〜9で得られた洗浄剤組成
物を用い、洗浄条件のみを下記のように変えて、試験例
1と同様に試験を行った。 (洗浄条件)全自動洗濯機(米国Whirlpool
製,Model LA5580XT)を使用して、温度
35℃、使用水8°DH(Ca/Mg=2/1)、洗剤
濃度0.1%で標準コースにて洗濯を行った。その結果
を表4に併せて示す。
【0047】
【表4】
【0048】以上の結果より、本発明の洗浄剤組成物
は、本発明における無機イオン交換体および(共)重合
体のいずれも用いない場合(比較例3,6)、本発明に
おける(共)重合体のみを用いない場合(比較例1,
4,9)と比較して、泥汚れに対する洗浄率はかなり向
上していた。また、従来より洗浄剤用イオン交換体とし
て用いられているゼオライトと本発明における(共)重
合体を用いた場合(比較例2,5)と比較しても、泥汚
れに対する洗浄率は同等ないしやや向上していた。ま
た、従来よりビルダーとして用いられているトリポリリ
ン酸ソーダを用いた場合(比較例7,8)と比較しても
ほぼ同等の洗浄率を示した。
【0049】
【発明の効果】本発明の洗浄剤組成物は、イオン交換能
とアルカリ能に優れるとともに、耐水溶性を有する無機
イオン交換体を含有するため濃縮化に適しており、特に
泥汚れに対する洗浄性に優れるものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)界面活性剤、(b)一般式
    (1)、xM2 O・ySiO2 ・zMem n (但し、Mは水素または周期表のIa族元素を、Meは
    周期表のIIa,IIb,IIIa,IVaもしくはVIII族元素を示
    し、y/x=0.5〜2.0、z/x=0.01〜1.
    0、n/m=0.5〜2.0である。)で表される組成
    からなる結晶性珪酸塩であって、少なくとも100mg
    CaCO3 /g以上のイオン交換容量を有する無機イオ
    ン交換体および/またはその水和物、および(c)一般
    式(2)で表される繰り返し単位を有する重合体あるい
    は共重合体 【化1】 (式中、X1 はメチル、HまたはCOOX3 を、X2
    メチル、HまたはOHを、X3 はH、アルカリ金属、ア
    ルカリ土類金属、NH4 またはエタノールアミンを示
    す。)を含有する洗浄剤組成物。
  2. 【請求項2】 界面活性剤が陰イオン界面活性剤、非イ
    オン界面活性剤、陽イオン界面活性剤及び両性界面活性
    剤からなる群より選択される一種以上である請求項1記
    載の洗浄剤組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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USRE38411E1 (en) 1994-09-13 2004-02-03 Kao Corporation Washing method and clothes detergent composition
US6900171B1 (en) 1998-06-03 2005-05-31 Arkema Polyacrylates with improved biodegradability
JP2011153306A (ja) * 2010-01-25 2011-08-11 Rohm & Haas Co 洗濯洗剤バー組成物

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