JPH06116446A - 生分解性樹脂組成物 - Google Patents
生分解性樹脂組成物Info
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- JPH06116446A JPH06116446A JP29772492A JP29772492A JPH06116446A JP H06116446 A JPH06116446 A JP H06116446A JP 29772492 A JP29772492 A JP 29772492A JP 29772492 A JP29772492 A JP 29772492A JP H06116446 A JPH06116446 A JP H06116446A
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- JP
- Japan
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- protein
- alcohol
- ethylene
- esterified product
- esterified
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Biological Depolymerization Polymers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】A.エチレン含有量が10〜70モル%であ
り、230℃、2160g荷重でのメルトインデックス
が0.2〜30であるエチレン−ビニルアルコール共重
合体:100重量部、およびB.タンパク質と多官能性
アルコールとを反応させてエステル化を行い、タンパク
質の側鎖のカルボキシル基を鎖延長したタンパク質のエ
ステル化物あるいは前記タンパク質のエステル化物側鎖
に存在する多官能性アルコール由来の官能基を更に反応
させて得られるタンパク質誘導体:1〜30重量部を混
合して得られる生分解性樹脂組成物、並びに該組成物を
用いて得られる生分解性の成形物。 【効果】本発明の組成物を用いて得られるフィルムは、
透明性、強度に優れると共に生分解性に優れているため
環境への悪影響の心配のないものである。
り、230℃、2160g荷重でのメルトインデックス
が0.2〜30であるエチレン−ビニルアルコール共重
合体:100重量部、およびB.タンパク質と多官能性
アルコールとを反応させてエステル化を行い、タンパク
質の側鎖のカルボキシル基を鎖延長したタンパク質のエ
ステル化物あるいは前記タンパク質のエステル化物側鎖
に存在する多官能性アルコール由来の官能基を更に反応
させて得られるタンパク質誘導体:1〜30重量部を混
合して得られる生分解性樹脂組成物、並びに該組成物を
用いて得られる生分解性の成形物。 【効果】本発明の組成物を用いて得られるフィルムは、
透明性、強度に優れると共に生分解性に優れているため
環境への悪影響の心配のないものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自然界で長期間にわた
り分解せず環境に好ましくない影響を与える従来の合成
プラスチックスに代わる生分解性プラスチックスを製造
するための組成物、およびこれを用いて得られる生分解
性の成形物に関する。
り分解せず環境に好ましくない影響を与える従来の合成
プラスチックスに代わる生分解性プラスチックスを製造
するための組成物、およびこれを用いて得られる生分解
性の成形物に関する。
【0002】
【従来の技術・発明が解決しようとする課題】食品の包
装フィルム、包装容器をはじめ、農業用フィルム、土木
用シートなど従来使用されている合成プラスチックス
は、自然界で長期間にわたり分解しないため、環境に好
ましくない影響を与えている。近年、これらの合成プラ
スチックスに代わる新しい生分解性プラスチックスを提
供しようとする研究が行われている。具体的には、米国
特許第4,133,784号に澱粉およびエチレン−ア
クリル酸共重合体組成物、米国特許第4,337,18
1号に澱粉およびエチレン−アクリル酸塩共重合体組成
物、特開平3−31333号公報に変性澱粉およびエチ
レン−ビニルアルコール共重合体組成物、そして特開平
4−139247号公報にはポリペプチドおよびエチレ
ン−ビニルアルコール共重合体組成物などが提案されて
いる。しかしながら、澱粉を成分とする方法は、澱粉と
エチレン−アクリル酸共重合体あるいはエチレン−ビニ
ルアルコール共重合体との相溶性に問題があり、これを
フィルム化した場合に透明のものが得られなかったり、
例えば土中で生分解させた場合に、常に澱粉部分が分解
されるのみでプラスチック部分がそのままの形で残る
為、必ずしも完全な形で分解できるものではなかった。
また、フィルムとして成形した場合に、充分強度のある
ものが得にくい欠点もあった。また、澱粉の代わりにポ
リペプチドを用いた場合も同じような欠点があり、いず
れも成形物材料として使用するには問題点があった。本
発明の目的は、優れた生分解性を有し、フィルム成形時
に透明性およびガスバリヤー性が良好で、かつ機械的強
度の強い樹脂組成物、およびこれを用いて得られる生分
解性の成形物を提供することにある。
装フィルム、包装容器をはじめ、農業用フィルム、土木
用シートなど従来使用されている合成プラスチックス
は、自然界で長期間にわたり分解しないため、環境に好
ましくない影響を与えている。近年、これらの合成プラ
スチックスに代わる新しい生分解性プラスチックスを提
供しようとする研究が行われている。具体的には、米国
特許第4,133,784号に澱粉およびエチレン−ア
クリル酸共重合体組成物、米国特許第4,337,18
1号に澱粉およびエチレン−アクリル酸塩共重合体組成
物、特開平3−31333号公報に変性澱粉およびエチ
レン−ビニルアルコール共重合体組成物、そして特開平
4−139247号公報にはポリペプチドおよびエチレ
ン−ビニルアルコール共重合体組成物などが提案されて
いる。しかしながら、澱粉を成分とする方法は、澱粉と
エチレン−アクリル酸共重合体あるいはエチレン−ビニ
ルアルコール共重合体との相溶性に問題があり、これを
フィルム化した場合に透明のものが得られなかったり、
例えば土中で生分解させた場合に、常に澱粉部分が分解
されるのみでプラスチック部分がそのままの形で残る
為、必ずしも完全な形で分解できるものではなかった。
また、フィルムとして成形した場合に、充分強度のある
ものが得にくい欠点もあった。また、澱粉の代わりにポ
リペプチドを用いた場合も同じような欠点があり、いず
れも成形物材料として使用するには問題点があった。本
発明の目的は、優れた生分解性を有し、フィルム成形時
に透明性およびガスバリヤー性が良好で、かつ機械的強
度の強い樹脂組成物、およびこれを用いて得られる生分
解性の成形物を提供することにある。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するために種々検討した結果、エチレン−ビニル
アルコール共重合体とエステル化タンパク質からなる組
成物を用いることにより、上記目的物が得られることを
見出し、本発明を完成するに到った。即ち、本発明の要
旨は、エチレン含有量が10〜70モル%であり、23
0℃、2160g荷重でのメルトインデックスが0.2
〜30であるエチレン−ビニルアルコール共重合体:1
00重量部、およびタンパク質と多官能性アルコールと
を反応させてエステル化を行い、タンパク質の側鎖のカ
ルボキシル基を鎖延長したタンパク質のエステル化物あ
るいは前記タンパク質のエステル化物側鎖に存在する多
官能性アルコール由来の官能基を更に反応させて得られ
るタンパク質誘導体:1〜30重量部を混合して得られ
る生分解性樹脂組成物、およびこれを用いて得られる生
分解性の成形物に関する。
を解決するために種々検討した結果、エチレン−ビニル
アルコール共重合体とエステル化タンパク質からなる組
成物を用いることにより、上記目的物が得られることを
見出し、本発明を完成するに到った。即ち、本発明の要
旨は、エチレン含有量が10〜70モル%であり、23
0℃、2160g荷重でのメルトインデックスが0.2
〜30であるエチレン−ビニルアルコール共重合体:1
00重量部、およびタンパク質と多官能性アルコールと
を反応させてエステル化を行い、タンパク質の側鎖のカ
ルボキシル基を鎖延長したタンパク質のエステル化物あ
るいは前記タンパク質のエステル化物側鎖に存在する多
官能性アルコール由来の官能基を更に反応させて得られ
るタンパク質誘導体:1〜30重量部を混合して得られ
る生分解性樹脂組成物、およびこれを用いて得られる生
分解性の成形物に関する。
【0004】本発明で用いるエチレン−ビニルアルコー
ル共重合体は、エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化
物であり、エチレン含有量が10〜70モル%、ケン化
度は30%以上、好ましくは80%以上のものが使用さ
れる。エチレン含有量が10モル%未満ではフィルムな
どに成形する場合の成形性が悪くなり、逆に70モル%
を越えると本来の目的である生分解性が悪くなる。ケン
化度については上記30%以上で好ましくは80%以上
のものが使用されるが、30%未満ではやはりフィルム
成形時に、ガスバリヤー性が悪くなり好ましくない。ま
た、本発明で用いるエチレン−ビニルアルコール共重合
体の230℃、2160g荷重下でのメルトインデック
スが、0.2〜30のものが好適に使用できる。メルト
インデックスが0.2未満あるいは30を越えるとフィ
ルム成形性が悪い為好ましくない。
ル共重合体は、エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化
物であり、エチレン含有量が10〜70モル%、ケン化
度は30%以上、好ましくは80%以上のものが使用さ
れる。エチレン含有量が10モル%未満ではフィルムな
どに成形する場合の成形性が悪くなり、逆に70モル%
を越えると本来の目的である生分解性が悪くなる。ケン
化度については上記30%以上で好ましくは80%以上
のものが使用されるが、30%未満ではやはりフィルム
成形時に、ガスバリヤー性が悪くなり好ましくない。ま
た、本発明で用いるエチレン−ビニルアルコール共重合
体の230℃、2160g荷重下でのメルトインデック
スが、0.2〜30のものが好適に使用できる。メルト
インデックスが0.2未満あるいは30を越えるとフィ
ルム成形性が悪い為好ましくない。
【0005】本発明におけるタンパク質のエステル化物
およびタンパク質誘導体(以下、エステル化タンパク質
と略す場合がある)は、具体的には次のようなものが例
示される。 (1)タンパク質の水溶液、微粉末あるいはその懸濁液
と過剰の多官能性アルコールを反応させてエステル化を
行い、タンパク質側鎖のカルボキシル基を鎖延長したタ
ンパク質のエステル化物、(2)多官能性アルコールと
して多価アルコールを用い、鎖延長された側鎖に存在す
る多価アルコール由来の水酸基にイソシアネート基を持
つ化合物を反応させウレタン化したタンパク質誘導体、
(3)多官能性アルコールとして多価アルコールを用
い、鎖延長さた側鎖に存在する多価アルコール由来の水
酸基にエポキシ基を持つ化合物を反応させ、次いで樹脂
化したタンパク質誘導体、並びに、(4)多官能性アル
コールとして不飽和結合を有するアルコールを用い、鎖
延長された側鎖に存在する該アルコール由来の不飽和基
に重合開始剤の存在下、ビニルモノマーを付加重合させ
るか、または合成高分子をグラフト重合させるか、ある
いは合成高分子に該不飽和基を有するタンパク質のエス
テル化物をグラフト重合させたタンパク質誘導体であ
る。
およびタンパク質誘導体(以下、エステル化タンパク質
と略す場合がある)は、具体的には次のようなものが例
示される。 (1)タンパク質の水溶液、微粉末あるいはその懸濁液
と過剰の多官能性アルコールを反応させてエステル化を
行い、タンパク質側鎖のカルボキシル基を鎖延長したタ
ンパク質のエステル化物、(2)多官能性アルコールと
して多価アルコールを用い、鎖延長された側鎖に存在す
る多価アルコール由来の水酸基にイソシアネート基を持
つ化合物を反応させウレタン化したタンパク質誘導体、
(3)多官能性アルコールとして多価アルコールを用
い、鎖延長さた側鎖に存在する多価アルコール由来の水
酸基にエポキシ基を持つ化合物を反応させ、次いで樹脂
化したタンパク質誘導体、並びに、(4)多官能性アル
コールとして不飽和結合を有するアルコールを用い、鎖
延長された側鎖に存在する該アルコール由来の不飽和基
に重合開始剤の存在下、ビニルモノマーを付加重合させ
るか、または合成高分子をグラフト重合させるか、ある
いは合成高分子に該不飽和基を有するタンパク質のエス
テル化物をグラフト重合させたタンパク質誘導体であ
る。
【0006】このような本発明で用いるタンパク質のエ
ステル化物あるいはタンパク質誘導体を合成するために
は、まず第一段階として、タンパク質を構成するアミノ
酸の側鎖のカルボキシル基に、多官能性アルコールを反
応させてエステル化により鎖延長させ、タンパク質側鎖
に多官能性アルコール由来の官能基を持つ、タンパク質
のエステル化物を調製する。そして、第二段階として、
有機溶媒、たとえばトルエン、ジメチルホルムアミド、
酢酸エチル、テトラヒドロフラン、シクロヘキサン、ジ
メチルスルホキシドなど従来、タンパク質自体では親和
性が乏しく用いられることの少なかった溶媒中で、第一
段階で得られたエステル化物にエポキシ樹脂や、ウレタ
ン樹脂の原料化合物あるいは他の重合性ビニルモノマー
などを付加重合させ、あるいは合成高分子とグラフト重
合させるなどいわゆる従来の重合技術を組み合わせて、
タンパク質誘導体を製造する。
ステル化物あるいはタンパク質誘導体を合成するために
は、まず第一段階として、タンパク質を構成するアミノ
酸の側鎖のカルボキシル基に、多官能性アルコールを反
応させてエステル化により鎖延長させ、タンパク質側鎖
に多官能性アルコール由来の官能基を持つ、タンパク質
のエステル化物を調製する。そして、第二段階として、
有機溶媒、たとえばトルエン、ジメチルホルムアミド、
酢酸エチル、テトラヒドロフラン、シクロヘキサン、ジ
メチルスルホキシドなど従来、タンパク質自体では親和
性が乏しく用いられることの少なかった溶媒中で、第一
段階で得られたエステル化物にエポキシ樹脂や、ウレタ
ン樹脂の原料化合物あるいは他の重合性ビニルモノマー
などを付加重合させ、あるいは合成高分子とグラフト重
合させるなどいわゆる従来の重合技術を組み合わせて、
タンパク質誘導体を製造する。
【0007】このような製造方法について、各態様ごと
に詳しく説明する。 (1)第1の態様(タンパク質のエステル化物の製
造): タンパク質の水溶液、微粉末あるいはその懸濁液と過剰
の多官能性アルコールを反応させてエステル化を行な
い、タンパク質側鎖のカルボキシル基を鎖延長すること
により、タンパク質のエステル化物を製造することがで
きる。本発明で用いられるタンパク質は、特に限定され
るものではなく、例えば、ゼラチン、コラーゲン、カゼ
イン等が例示される。
に詳しく説明する。 (1)第1の態様(タンパク質のエステル化物の製
造): タンパク質の水溶液、微粉末あるいはその懸濁液と過剰
の多官能性アルコールを反応させてエステル化を行な
い、タンパク質側鎖のカルボキシル基を鎖延長すること
により、タンパク質のエステル化物を製造することがで
きる。本発明で用いられるタンパク質は、特に限定され
るものではなく、例えば、ゼラチン、コラーゲン、カゼ
イン等が例示される。
【0008】本発明においては、タンパク質の水溶液、
微粉末あるいはその懸濁液に、多官能性アルコールを加
え、エステル化反応を行うことにより、タンパク質のエ
ステル化物を得ることができる。ここでいう多官能性ア
ルコールとしては、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリンあ
るいはブタンジオール、プロパンジオール等の多価アル
コールまたはアリルアルコール、ヒドロキシエチルアク
リレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、4−アリ
ルカテコール、アリルカルビノール等の不飽和結合を有
するアルコールが挙げられ、さらにはエポキシ基を有す
るアルコール等であってもよい。
微粉末あるいはその懸濁液に、多官能性アルコールを加
え、エステル化反応を行うことにより、タンパク質のエ
ステル化物を得ることができる。ここでいう多官能性ア
ルコールとしては、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリンあ
るいはブタンジオール、プロパンジオール等の多価アル
コールまたはアリルアルコール、ヒドロキシエチルアク
リレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、4−アリ
ルカテコール、アリルカルビノール等の不飽和結合を有
するアルコールが挙げられ、さらにはエポキシ基を有す
るアルコール等であってもよい。
【0009】これらの多官能性アルコールの使用量は、
特に限定されることはないが、通常タンパク質中のカル
ボキシル基に対し過剰量が用いられ、具体的には前記タ
ンパク質1gに対し、0.0015〜0.1モルの量が
適量である。エステル化は反応温度として通常10〜1
00℃の範囲で任意に行うことができ、反応に要する時
間は、多官能性アルコールの使用量および反応温度によ
りエステル化率を任意に選択できるため一義的には定ま
らないが、通常1時間〜4日間の範囲で選ばれる。これ
らの多官能性アルコールを前記タンパク質と反応させる
ことにより、タンパク質中のグルタミン酸(Glu)、
アスパラギン酸(Asp)等の側鎖カルボキシル基がエ
ステル化され、鎖延長される。このようにして延長され
た鎖には、多官能性アルコール由来の種々の官能基を有
するタンパク質のエステル化物が得られる。例えば、前
記の多官能性アルコールのうち、多価アルコールを用い
た場合は、延長された鎖に水酸基を有するタンパク質の
エステル化物が得られ、また、不飽和結合を有するアル
コールを用いた場合には、延長された鎖に不飽和基を有
するタンパク質のエステル化物が得られる。
特に限定されることはないが、通常タンパク質中のカル
ボキシル基に対し過剰量が用いられ、具体的には前記タ
ンパク質1gに対し、0.0015〜0.1モルの量が
適量である。エステル化は反応温度として通常10〜1
00℃の範囲で任意に行うことができ、反応に要する時
間は、多官能性アルコールの使用量および反応温度によ
りエステル化率を任意に選択できるため一義的には定ま
らないが、通常1時間〜4日間の範囲で選ばれる。これ
らの多官能性アルコールを前記タンパク質と反応させる
ことにより、タンパク質中のグルタミン酸(Glu)、
アスパラギン酸(Asp)等の側鎖カルボキシル基がエ
ステル化され、鎖延長される。このようにして延長され
た鎖には、多官能性アルコール由来の種々の官能基を有
するタンパク質のエステル化物が得られる。例えば、前
記の多官能性アルコールのうち、多価アルコールを用い
た場合は、延長された鎖に水酸基を有するタンパク質の
エステル化物が得られ、また、不飽和結合を有するアル
コールを用いた場合には、延長された鎖に不飽和基を有
するタンパク質のエステル化物が得られる。
【0010】 (2)第2の様態(タンパク質誘導体の製造): 前記の第1の態様において、多官能性アルコールとして
多価アルコールを用い、鎖延長された側鎖に多価アルコ
ール由来の水酸基を有するタンパク質のエステル化物を
合成し、次いで該水酸基にイソシアネート基を持つ化合
物を反応させウレタン化することにより、タンパク質誘
導体を製造することができる。ここで用いられる多価ア
ルコールとしては、前記のような多官能性アルコールの
うち、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、グリセリンあるいはブタ
ンジオール、プロパンジオール等の分子内に2個以上の
水酸基を有するアルコールが挙げられる。得られたエス
テル化物の延長された側鎖に存在する水酸基をウレタン
化する方法としては、該エステル化物とイソシアネート
基を持つ化合物を反応させることにより行われる。具体
的には例えば、エステル化物をイソシアネート基を持つ
化合物と反応させた後、ポリオールやジアミンを用いて
ウレタン化してもよい。また、イソシアネート基を持つ
化合物として、末端ジイソシアネートのプレポリマーを
用いて該エステル化物と反応させてウレタン化し、タン
パク質誘導体としてもよい。ここで用いるイソシアネー
ト基を持つ化合物やポリオール、ジアミンは目的に応じ
て選択することができ、通常は汎用のものでよい。
多価アルコールを用い、鎖延長された側鎖に多価アルコ
ール由来の水酸基を有するタンパク質のエステル化物を
合成し、次いで該水酸基にイソシアネート基を持つ化合
物を反応させウレタン化することにより、タンパク質誘
導体を製造することができる。ここで用いられる多価ア
ルコールとしては、前記のような多官能性アルコールの
うち、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、グリセリンあるいはブタ
ンジオール、プロパンジオール等の分子内に2個以上の
水酸基を有するアルコールが挙げられる。得られたエス
テル化物の延長された側鎖に存在する水酸基をウレタン
化する方法としては、該エステル化物とイソシアネート
基を持つ化合物を反応させることにより行われる。具体
的には例えば、エステル化物をイソシアネート基を持つ
化合物と反応させた後、ポリオールやジアミンを用いて
ウレタン化してもよい。また、イソシアネート基を持つ
化合物として、末端ジイソシアネートのプレポリマーを
用いて該エステル化物と反応させてウレタン化し、タン
パク質誘導体としてもよい。ここで用いるイソシアネー
ト基を持つ化合物やポリオール、ジアミンは目的に応じ
て選択することができ、通常は汎用のものでよい。
【0011】 (3)第3の様態(タンパク質誘導体の製造): 前記の第1の態様において、多官能性アルコールとして
多価アルコールを用い、鎖延長された側鎖に多価アルコ
ール由来の水酸基を有するタンパク質のエステル化物を
合成し、次いで該水酸基にエポキシ基を持つ化合物を反
応させ、さらに樹脂化させることにより、タンパク質誘
導体を製造することができる。ここで用いられる多価ア
ルコールとしては、第2の態様の場合と同様のものが用
いられる。また、エポキシ基を持つ化合物としては、例
えばエピクロルヒドリン等が挙げられ、これを用いてエ
ステル化物をエポキシ化した後、例えば多価フェノール
を反応させて、順次樹脂化してもよく、あるいは末端エ
ポキシ化した樹脂をエステル化物の水酸基に反応させ、
タンパク質誘導体としてもよい。
多価アルコールを用い、鎖延長された側鎖に多価アルコ
ール由来の水酸基を有するタンパク質のエステル化物を
合成し、次いで該水酸基にエポキシ基を持つ化合物を反
応させ、さらに樹脂化させることにより、タンパク質誘
導体を製造することができる。ここで用いられる多価ア
ルコールとしては、第2の態様の場合と同様のものが用
いられる。また、エポキシ基を持つ化合物としては、例
えばエピクロルヒドリン等が挙げられ、これを用いてエ
ステル化物をエポキシ化した後、例えば多価フェノール
を反応させて、順次樹脂化してもよく、あるいは末端エ
ポキシ化した樹脂をエステル化物の水酸基に反応させ、
タンパク質誘導体としてもよい。
【0012】 (4)第4の態様(タンパク質誘導体の製造): 前記の第1の態様において、多官能性アルコールとして
不飽和結合を有するアルコールを用い、鎖延長された側
鎖に不飽和結合を有するアルコール由来の不飽和基を有
するタンパク質のエステル化物を合成し、次いで該不飽
和基に重合開始剤の存在下ビニルモノマーを付加重合さ
せるか、または合成高分子をグラフト重合させるか、あ
るいは合成高分子に該不飽和基を有するタンパク質のエ
ステル化物をグラフト重合させることにより、タンパク
質誘導体を製造することができる。ここで用いられる不
飽和結合を有するアルコールとしては、前記のようなア
リルアルコール、4−アリルカテコール、アリルカルビ
ノール等が挙げられる。このような不飽和基を有するエ
ステル化物を用いてタンパク質誘導体を製造するには、
種々の方法が挙げられる。例えば、従来の重合開始剤
を用いて種々の重合性ビニルモノマーと付加重合させ
る、合成高分子をエステル化物にグラフト重合させ
る、合成高分子にエステル化物をグラフト重合させる
方法が挙げられる。
不飽和結合を有するアルコールを用い、鎖延長された側
鎖に不飽和結合を有するアルコール由来の不飽和基を有
するタンパク質のエステル化物を合成し、次いで該不飽
和基に重合開始剤の存在下ビニルモノマーを付加重合さ
せるか、または合成高分子をグラフト重合させるか、あ
るいは合成高分子に該不飽和基を有するタンパク質のエ
ステル化物をグラフト重合させることにより、タンパク
質誘導体を製造することができる。ここで用いられる不
飽和結合を有するアルコールとしては、前記のようなア
リルアルコール、4−アリルカテコール、アリルカルビ
ノール等が挙げられる。このような不飽和基を有するエ
ステル化物を用いてタンパク質誘導体を製造するには、
種々の方法が挙げられる。例えば、従来の重合開始剤
を用いて種々の重合性ビニルモノマーと付加重合させ
る、合成高分子をエステル化物にグラフト重合させ
る、合成高分子にエステル化物をグラフト重合させる
方法が挙げられる。
【0013】前記における重合開始剤としては、例え
ば過酸化ベンゾイルや、アゾビスイソブチロニトリルな
どであり、さらに、放射線重合や紫外線重合あるいはメ
カノケミカル反応による重合などを利用した公知の重合
技術を用いてもよい。また、重合性ビニルモノマーとし
ては、塩化ビニル、エチレン、スチレン、メチルメタク
リレート、ブタジエン、クロロプレンなどのほか、シリ
コン系モノマーを用いることもできる。前記または
においては、エステル化物の不飽和基を合成高分子や合
成高分子成形品上で重合開始剤により開裂させて、該エ
ステル化物を合成高分子にグラフトさせたり、あるいは
逆に合成高分子を該エステル化物にグラフトすることに
より行われる。ここで用いられる重合開始剤は、前記
で列記したものと同様のものが使用できる。また、合成
高分子としてはポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリア
ミド樹脂、シリコンゴム、ポリブタジエンゴム、クロロ
プレンゴム、熱可塑性ゴムなどが挙げられる。但し、ゴ
ムについては加硫物でもグラフト可能であるが、未加硫
物に比べてその効果は小さい。
ば過酸化ベンゾイルや、アゾビスイソブチロニトリルな
どであり、さらに、放射線重合や紫外線重合あるいはメ
カノケミカル反応による重合などを利用した公知の重合
技術を用いてもよい。また、重合性ビニルモノマーとし
ては、塩化ビニル、エチレン、スチレン、メチルメタク
リレート、ブタジエン、クロロプレンなどのほか、シリ
コン系モノマーを用いることもできる。前記または
においては、エステル化物の不飽和基を合成高分子や合
成高分子成形品上で重合開始剤により開裂させて、該エ
ステル化物を合成高分子にグラフトさせたり、あるいは
逆に合成高分子を該エステル化物にグラフトすることに
より行われる。ここで用いられる重合開始剤は、前記
で列記したものと同様のものが使用できる。また、合成
高分子としてはポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリア
ミド樹脂、シリコンゴム、ポリブタジエンゴム、クロロ
プレンゴム、熱可塑性ゴムなどが挙げられる。但し、ゴ
ムについては加硫物でもグラフト可能であるが、未加硫
物に比べてその効果は小さい。
【0014】本発明におけるタンパク質誘導体は、前記
のような第1の態様により得られるエステル化物を中間
体として、第2〜4の各態様により得られるものであ
る。このようにして得られるタンパク質誘導体の構造上
の特徴は、タンパク質の側鎖にウレタン結合を有する
(第2の態様で得られる)、タンパク質の側鎖がエポキ
シ化されている(第3の態様で得られる)、およびタン
パク質の側鎖に合成高分子が結合している(第4の態様
で得られる)点が挙げられる。
のような第1の態様により得られるエステル化物を中間
体として、第2〜4の各態様により得られるものであ
る。このようにして得られるタンパク質誘導体の構造上
の特徴は、タンパク質の側鎖にウレタン結合を有する
(第2の態様で得られる)、タンパク質の側鎖がエポキ
シ化されている(第3の態様で得られる)、およびタン
パク質の側鎖に合成高分子が結合している(第4の態様
で得られる)点が挙げられる。
【0015】本発明の生分解性樹脂組成物の調製におい
て、エチレン−ビニルアルコール共重合体とタンパク質
のエステル化物あるいはタンパク質誘導体との混合割合
は、エチレン−ビニルアルコール共重合体100重量部
に対し、前記タンパク質のエステル化物あるいはタンパ
ク質誘導体を1〜30重量部用いる。エステル化タンパ
ク質が1重量部未満では目的とする生分解性が得られず
30重量部を越えて用いると経済的に不利になるばかり
でなくフィルム強度の低下を起こすなどの欠点を生じ好
ましくない。エチレン−ビニルアルコール共重合体とエ
ステル化タンパ質との混合は、必要であればヘンシェル
ミキサー、ナウターミキサーなどを用いる予備混合後、
バンバリーミキサー、多軸ロールなどにより溶解混合す
る。
て、エチレン−ビニルアルコール共重合体とタンパク質
のエステル化物あるいはタンパク質誘導体との混合割合
は、エチレン−ビニルアルコール共重合体100重量部
に対し、前記タンパク質のエステル化物あるいはタンパ
ク質誘導体を1〜30重量部用いる。エステル化タンパ
ク質が1重量部未満では目的とする生分解性が得られず
30重量部を越えて用いると経済的に不利になるばかり
でなくフィルム強度の低下を起こすなどの欠点を生じ好
ましくない。エチレン−ビニルアルコール共重合体とエ
ステル化タンパ質との混合は、必要であればヘンシェル
ミキサー、ナウターミキサーなどを用いる予備混合後、
バンバリーミキサー、多軸ロールなどにより溶解混合す
る。
【0016】必要により、本発明の組成物中にグリコー
ル類、グリセリン類、尿素類などの可塑剤、熱安定剤、
紫外線吸収剤、顔料さらに水なども適宜混合する。ま
た、本発明の組成物に他の樹脂類、例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共
重合体、ウレタン樹脂、ポリスチレンなどを適宜、適量
配合することもできる。
ル類、グリセリン類、尿素類などの可塑剤、熱安定剤、
紫外線吸収剤、顔料さらに水なども適宜混合する。ま
た、本発明の組成物に他の樹脂類、例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共
重合体、ウレタン樹脂、ポリスチレンなどを適宜、適量
配合することもできる。
【0017】本発明の組成物は、これを用いてインフレ
ーションなどの方法によりフィルム、シートにしたり、
インジェクションなどの方法により成形物にして使用さ
れる。このような本発明の組成物より得られるフィル
ム、シート、又は成形物は、土壌などの自然環境中で完
全に生分解する生分解性を有するものであり、食品用包
装フィルム、包装容器、農業用フィルム、土木用シート
等として使用された後に廃棄された場合でも環境に悪影
響を与えることなく自然に順化させることができる。
ーションなどの方法によりフィルム、シートにしたり、
インジェクションなどの方法により成形物にして使用さ
れる。このような本発明の組成物より得られるフィル
ム、シート、又は成形物は、土壌などの自然環境中で完
全に生分解する生分解性を有するものであり、食品用包
装フィルム、包装容器、農業用フィルム、土木用シート
等として使用された後に廃棄された場合でも環境に悪影
響を与えることなく自然に順化させることができる。
【0018】
【実施例】以下に、製造例および実施例を挙げて詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定さ
れるものではない。
説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定さ
れるものではない。
【0019】尚、実施例および比較例において得られた
フィルムについて以下に示した方法により、透明性、強
度、および自然環境下における生分解性の評価を行っ
た。すなわち、(1)透明性は目視により判定し、
(2)強度はオートグラフを用いた引張強度測定法によ
り評価を行った。また、(3)生分解性は実施例および
比較例において得られたフィルムを10×10cmに裁
断したもの3枚ずつを土壌中表層下約10cmに埋設
し、放置した。9カ月後に堀り起こし、フィルムの外観
を目視により観察し下記の4段階で評価した。 A:損傷の程度がフィルムの80%以上に亘り、原形を
留めないもの。 B:損傷の程度がフィルムの30〜80%に亘るが、原
形を留めるもの。 C:損傷の程度がフィルムの30%未満であるもの。 D:ほとんど損傷が見られないもの。
フィルムについて以下に示した方法により、透明性、強
度、および自然環境下における生分解性の評価を行っ
た。すなわち、(1)透明性は目視により判定し、
(2)強度はオートグラフを用いた引張強度測定法によ
り評価を行った。また、(3)生分解性は実施例および
比較例において得られたフィルムを10×10cmに裁
断したもの3枚ずつを土壌中表層下約10cmに埋設
し、放置した。9カ月後に堀り起こし、フィルムの外観
を目視により観察し下記の4段階で評価した。 A:損傷の程度がフィルムの80%以上に亘り、原形を
留めないもの。 B:損傷の程度がフィルムの30〜80%に亘るが、原
形を留めるもの。 C:損傷の程度がフィルムの30%未満であるもの。 D:ほとんど損傷が見られないもの。
【0020】製造例1 500mlの攪拌機付きセパラブルフラスコにアルカリ
処理ゼラチン(コニカゼラチン(株)製、分子量約10
万のαゼラチン)45g(乾物量)を入れ、これを蒸留
水100mlで溶解する。つぎに、50mlのアリルア
ルコールを加え、50℃で24時間反応させた。このエ
ステル化物を回収するため、溶媒である水と、反応にあ
ずからなかった過剰のアリルアルコールを50℃減圧下
で蒸発させた後、引き続き、80℃24時間減圧下で完
全に乾燥除去した。得られたエステル化物を再び蒸留水
100mlで溶解し、上記と同様の操作を3回繰り返し
た結果、エステル化物の収量が恒量に達した。最終収量
は、48gとなった。得られた微粉末は、平均粒径が約
40μmであり、拡散反射法FT−IRによる1724
cm-1の吸収およびヒドロキサム酸−鉄(III)による呈
色反応により、黄色から赤紫色への呈色からエステル結
合が存在することが確認された。また200MHzのN
MR分析によりゼラチンのカルボキシル基の約91%が
エステル化されたゼラチンのエステル化物(ゼラチン/
アリルアルコール)であることが判明した。
処理ゼラチン(コニカゼラチン(株)製、分子量約10
万のαゼラチン)45g(乾物量)を入れ、これを蒸留
水100mlで溶解する。つぎに、50mlのアリルア
ルコールを加え、50℃で24時間反応させた。このエ
ステル化物を回収するため、溶媒である水と、反応にあ
ずからなかった過剰のアリルアルコールを50℃減圧下
で蒸発させた後、引き続き、80℃24時間減圧下で完
全に乾燥除去した。得られたエステル化物を再び蒸留水
100mlで溶解し、上記と同様の操作を3回繰り返し
た結果、エステル化物の収量が恒量に達した。最終収量
は、48gとなった。得られた微粉末は、平均粒径が約
40μmであり、拡散反射法FT−IRによる1724
cm-1の吸収およびヒドロキサム酸−鉄(III)による呈
色反応により、黄色から赤紫色への呈色からエステル結
合が存在することが確認された。また200MHzのN
MR分析によりゼラチンのカルボキシル基の約91%が
エステル化されたゼラチンのエステル化物(ゼラチン/
アリルアルコール)であることが判明した。
【0021】製造例2 攪拌機付き500mlのセパラブルフラスコに50ml
のジエチレングリコールと53gのカゼイン(試薬1
級)および0.1N HCl 50mlとを入れ、攪拌
しながら、50℃に保って反応させた。24時間反応さ
せた後、停止し、反応物をメタノール中に沈澱させ、繰
り返し水洗して、結合に関与しなかったジエチレングリ
コールを完全に除去した。これを風乾した後、さらに減
圧乾燥を行って、微量の水分を除去した。この結果、5
3.6gの平均粒径約50μmのエステル化物(カゼイ
ン/ジエチレングリコール)を得た。
のジエチレングリコールと53gのカゼイン(試薬1
級)および0.1N HCl 50mlとを入れ、攪拌
しながら、50℃に保って反応させた。24時間反応さ
せた後、停止し、反応物をメタノール中に沈澱させ、繰
り返し水洗して、結合に関与しなかったジエチレングリ
コールを完全に除去した。これを風乾した後、さらに減
圧乾燥を行って、微量の水分を除去した。この結果、5
3.6gの平均粒径約50μmのエステル化物(カゼイ
ン/ジエチレングリコール)を得た。
【0022】製造例3 製造例1で得られたエステル化物(ゼラチン/アリルア
ルコール)40gとラジカル開始剤ベンゾイルパーオキ
サイド(以下、BPOという)の2mmol/リットル
のトルエン溶液100mlとを攪拌機付き1リットルの
セパラブルフラスコに入れた後、さらにスチレンモノマ
ー38gと250mlのトルエンを加えて、窒素置換後
80℃で3時間反応させた。次いでメタノールを加えて
反応を停止させた後、得られたグラフト物中のスチレン
モノマー、および結合に関与しないポリスチレンをアセ
トンで洗浄して除去し、43gのタンパク質誘導体(ゼ
ラチン/ポリスチレングラフト物)を得た。
ルコール)40gとラジカル開始剤ベンゾイルパーオキ
サイド(以下、BPOという)の2mmol/リットル
のトルエン溶液100mlとを攪拌機付き1リットルの
セパラブルフラスコに入れた後、さらにスチレンモノマ
ー38gと250mlのトルエンを加えて、窒素置換後
80℃で3時間反応させた。次いでメタノールを加えて
反応を停止させた後、得られたグラフト物中のスチレン
モノマー、および結合に関与しないポリスチレンをアセ
トンで洗浄して除去し、43gのタンパク質誘導体(ゼ
ラチン/ポリスチレングラフト物)を得た。
【0023】製造例4 攪拌機付き300mlのセパラブルフラスコに平均粒径
約200μmの塩化ビニル粉末50gと製造例1で得ら
れたエステル化物(ゼラチン/アリルアルコール)4.
5gを入れ、次いで3mmol/リットルBPOのジメ
チルスルホキシド溶液を1mlとトルエン50mlを加
え80℃で3時間反応させた。ヌッツェで濾過した後、
エタノールで充分洗浄を行なった後乾燥を行い、54.
3gのタンパク質誘導体(ゼラチン/塩化ビニルグラフ
ト物)を得た。
約200μmの塩化ビニル粉末50gと製造例1で得ら
れたエステル化物(ゼラチン/アリルアルコール)4.
5gを入れ、次いで3mmol/リットルBPOのジメ
チルスルホキシド溶液を1mlとトルエン50mlを加
え80℃で3時間反応させた。ヌッツェで濾過した後、
エタノールで充分洗浄を行なった後乾燥を行い、54.
3gのタンパク質誘導体(ゼラチン/塩化ビニルグラフ
ト物)を得た。
【0024】製造例5 製造例2においてジエチレングリコールに代えてブタン
ジオールを用い、カゼインに代えてゼラチンを用いた以
外は、製造例2と同様にして得られたゼラチンの86%
エステル化物(ゼラチン/ブタンジオール)を80℃で
24時間減圧乾燥し、水分を除去した後、その10.2
gをジメチルスルホキシドに溶解して約15%溶液とし
た。この溶液を攪拌しながら、−NCO/OHの当量比
を1.02としてトリレンジイソシアネートを加え、タ
ンパク質誘導体(ゼラチン/ウレタン化合物複合体)を
得た。
ジオールを用い、カゼインに代えてゼラチンを用いた以
外は、製造例2と同様にして得られたゼラチンの86%
エステル化物(ゼラチン/ブタンジオール)を80℃で
24時間減圧乾燥し、水分を除去した後、その10.2
gをジメチルスルホキシドに溶解して約15%溶液とし
た。この溶液を攪拌しながら、−NCO/OHの当量比
を1.02としてトリレンジイソシアネートを加え、タ
ンパク質誘導体(ゼラチン/ウレタン化合物複合体)を
得た。
【0025】製造例6 製造例5と同様にして得たエステル化物(ゼラチン/ブ
タンジオール)50gと2gの苛性ソーダとを250m
lの蒸留水に溶解した。一方、50mlのジメチルスル
ホキシドを入れた滴下ロート、およびコンデンサー付き
の三つ口フラスコに20mlのエピクロルヒドリンを入
れた。次に、エステル化物の苛性ソーダ溶液を滴下ロー
トから約10分かけて滴下し、攪拌しながら5時間反応
を行った。反応後、混合物を過剰のアセトンに注いで濾
過、洗浄を行った後、真空乾燥を行ってエステル化物の
エポキシ化中間体とした。引き続き、このエポキシ化中
間体の40gを250mlのジメチルスルホキシドに溶
解した。この溶液をコンデンサーおよび滴下ロートを付
けた三つ口フラスコに入れ、50℃に加熱し、ビスフェ
ノールA85mmolを加えた。溶解後、ビスフェノー
ルAと等モル量の40%苛性ソーダ溶液を徐々に加え、
6時間反応させた。反応停止後、反応物は過剰のアセト
ンで濾過し、繰り返し洗浄した。
タンジオール)50gと2gの苛性ソーダとを250m
lの蒸留水に溶解した。一方、50mlのジメチルスル
ホキシドを入れた滴下ロート、およびコンデンサー付き
の三つ口フラスコに20mlのエピクロルヒドリンを入
れた。次に、エステル化物の苛性ソーダ溶液を滴下ロー
トから約10分かけて滴下し、攪拌しながら5時間反応
を行った。反応後、混合物を過剰のアセトンに注いで濾
過、洗浄を行った後、真空乾燥を行ってエステル化物の
エポキシ化中間体とした。引き続き、このエポキシ化中
間体の40gを250mlのジメチルスルホキシドに溶
解した。この溶液をコンデンサーおよび滴下ロートを付
けた三つ口フラスコに入れ、50℃に加熱し、ビスフェ
ノールA85mmolを加えた。溶解後、ビスフェノー
ルAと等モル量の40%苛性ソーダ溶液を徐々に加え、
6時間反応させた。反応停止後、反応物は過剰のアセト
ンで濾過し、繰り返し洗浄した。
【0026】次に、この中に含まれる苛性ソーダを除く
ためこの反応生成物をビスキングチューブに入れ、pH
7.2のホウ酸ソーダ溶液中で2日間透析を行った後、
乾燥したところ約53gの生成物を得た。この53gを
硬化型の樹脂に変性するために、上記のエポキシ化中間
体で行ったのと同様の操作を繰り返すことにより、末端
の水酸基をエポキシ化したタンパク質誘導体(タンパク
質/エポキシ化合物複合体)を得た。
ためこの反応生成物をビスキングチューブに入れ、pH
7.2のホウ酸ソーダ溶液中で2日間透析を行った後、
乾燥したところ約53gの生成物を得た。この53gを
硬化型の樹脂に変性するために、上記のエポキシ化中間
体で行ったのと同様の操作を繰り返すことにより、末端
の水酸基をエポキシ化したタンパク質誘導体(タンパク
質/エポキシ化合物複合体)を得た。
【0027】製造例7 60℃、24時間減圧乾燥を行って水分を除去した製造
例2のエステル化物(カゼイン/ジエチレングリコー
ル)46.8gと100mlのジメチルスルホキシドと
を反応容器に入れた。次に、この溶液をスターラーで攪
拌しながら、9.52gのブタンジオールと100ml
のジメチルスルホキシド溶液とを加え、つづいて3.6
gのジフェニルメタンジイソシアネートを50mlのジ
メチルホルムアミドに溶かした溶液を添加した。つぎ
に、反応容器を50℃に加温し、約2時間反応させた
後、反応物をメタノールに沈澱させてポリマーを回収
し、ポリマー中に残存する未反応混合物を酢酸エチルに
より、24時間ソックスレー抽出した。この結果、得ら
れたタンパク質誘導体(タンパク質/ウレタン化合物複
合体)は、粉末状であった。
例2のエステル化物(カゼイン/ジエチレングリコー
ル)46.8gと100mlのジメチルスルホキシドと
を反応容器に入れた。次に、この溶液をスターラーで攪
拌しながら、9.52gのブタンジオールと100ml
のジメチルスルホキシド溶液とを加え、つづいて3.6
gのジフェニルメタンジイソシアネートを50mlのジ
メチルホルムアミドに溶かした溶液を添加した。つぎ
に、反応容器を50℃に加温し、約2時間反応させた
後、反応物をメタノールに沈澱させてポリマーを回収
し、ポリマー中に残存する未反応混合物を酢酸エチルに
より、24時間ソックスレー抽出した。この結果、得ら
れたタンパク質誘導体(タンパク質/ウレタン化合物複
合体)は、粉末状であった。
【0028】製造例8 BPOの3mmol/リットルのトルエン溶液を50m
l採り、この溶液を重合管に入れ、予め、60℃、24
時間減圧乾燥を行って水分を除去した製造例1で得たエ
ステル化物(ゼラチン/アリルアルコール)(微粉末
状)52.5gを加えた。さらに、常法により精製した
クロロプレンモノマー10mlをこのトルエン混合溶液
に溶解し、重合管内を窒素置換した後、60℃中で重合
を開始した。6時間重合反応を行った後、反応混合物を
メタノール中に注いでポリマーを回収した。得られたポ
リマー中に残存するモノマーならびにホモポリマーをベ
ンゼンにより、24時間ソックスレー抽出を行った。減
圧乾燥により、得られたポリマーは約55gであった
(タンパク質/合成高分子複合体)。
l採り、この溶液を重合管に入れ、予め、60℃、24
時間減圧乾燥を行って水分を除去した製造例1で得たエ
ステル化物(ゼラチン/アリルアルコール)(微粉末
状)52.5gを加えた。さらに、常法により精製した
クロロプレンモノマー10mlをこのトルエン混合溶液
に溶解し、重合管内を窒素置換した後、60℃中で重合
を開始した。6時間重合反応を行った後、反応混合物を
メタノール中に注いでポリマーを回収した。得られたポ
リマー中に残存するモノマーならびにホモポリマーをベ
ンゼンにより、24時間ソックスレー抽出を行った。減
圧乾燥により、得られたポリマーは約55gであった
(タンパク質/合成高分子複合体)。
【0029】実施例1 エチレン−ビニルアルコール共重合体〔エチレン含有率
25モル%、ケン化度99%、メルトインデックス(2
30℃、2160g荷重)1.5g/10分〕100重
量部と製造例1で得たゼラチンのエステル化物20重量
部とをヘンシェルミキサーでよく混合した後、尿素3重
量部、水5重量部を添加して、二度目の混合を行い本発
明の組成物を得た。次いで本組成物をバンバリーミキサ
ーにて溶融混合後、インフレーションにより厚み150
μmのフィルムを得た。フィルムの透明性、強度および
9カ月後の生分解性の評価結果を表1に示す。
25モル%、ケン化度99%、メルトインデックス(2
30℃、2160g荷重)1.5g/10分〕100重
量部と製造例1で得たゼラチンのエステル化物20重量
部とをヘンシェルミキサーでよく混合した後、尿素3重
量部、水5重量部を添加して、二度目の混合を行い本発
明の組成物を得た。次いで本組成物をバンバリーミキサ
ーにて溶融混合後、インフレーションにより厚み150
μmのフィルムを得た。フィルムの透明性、強度および
9カ月後の生分解性の評価結果を表1に示す。
【0030】実施例2〜8 製造例1で得たゼラチンのエステル化物20重量部の代
わりに製造例2〜8で得たエステル化タンパク質を表1
記載の量で用い、実施例1と同様の方法により厚み15
0μmのフィルムを得、フィルムの透明性、強度および
9カ月後の生分解性の評価を行った。結果は表1に示
す。
わりに製造例2〜8で得たエステル化タンパク質を表1
記載の量で用い、実施例1と同様の方法により厚み15
0μmのフィルムを得、フィルムの透明性、強度および
9カ月後の生分解性の評価を行った。結果は表1に示
す。
【0031】比較例1 実施例1で使用したエチレン−ビニルアルコール共重合
体(エチレン含有率25モル%、ケン化度99%、メル
トインデックス1.5g/10分)100重量部、尿素
3重量部、水5重量部をヘンシェルミキサーでよく混合
した後、バンバリーミキサーにて溶融混合後、インフレ
ーションにより厚み150μmのフィルムを得た。フィ
ルムの透明性、強度および9カ月後の生分解性の評価結
果を表1に示す。
体(エチレン含有率25モル%、ケン化度99%、メル
トインデックス1.5g/10分)100重量部、尿素
3重量部、水5重量部をヘンシェルミキサーでよく混合
した後、バンバリーミキサーにて溶融混合後、インフレ
ーションにより厚み150μmのフィルムを得た。フィ
ルムの透明性、強度および9カ月後の生分解性の評価結
果を表1に示す。
【0032】比較例2 製造例1で得たゼラチンのエステル化物の代わりに、澱
粉を用いた以外は実施例1と同様の方法により厚み15
0μmのフィルムを得た。フィルムの透明性、強度およ
び9カ月後の生分解性の評価結果を表1に示す。
粉を用いた以外は実施例1と同様の方法により厚み15
0μmのフィルムを得た。フィルムの透明性、強度およ
び9カ月後の生分解性の評価結果を表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】実施例9〜11 実施例1で用いたエチレン−ビニルアルコール共重合体
の代わりにエチレン含有率、ケン化度、メルトインデッ
クスの異なるエチレン−ビニルアルコール共重合体を用
いた以外は実施例1と同様の処理を行い、150μmの
フィルムを得た。フィルムの透明性、強度および9ヵ月
後の生分解性の評価を行った結果を表2に示す。
の代わりにエチレン含有率、ケン化度、メルトインデッ
クスの異なるエチレン−ビニルアルコール共重合体を用
いた以外は実施例1と同様の処理を行い、150μmの
フィルムを得た。フィルムの透明性、強度および9ヵ月
後の生分解性の評価を行った結果を表2に示す。
【0035】
【表2】
【0036】
【発明の効果】本発明の生分解性樹脂組成物を用いて得
られるフィルムは、透明性、強度に優れると共に生分解
性に優れているため環境への悪影響の心配のないもので
ある。
られるフィルムは、透明性、強度に優れると共に生分解
性に優れているため環境への悪影響の心配のないもので
ある。
Claims (3)
- 【請求項1】A.エチレン含有量が10〜70モル%で
あり、230℃、2160g荷重でのメルトインデック
スが0.2〜30であるエチレン−ビニルアルコール共
重合体:100重量部、および B.タンパク質と多官能性アルコールとを反応させてエ
ステル化を行い、タンパク質の側鎖のカルボキシル基を
鎖延長したタンパク質のエステル化物あるいは前記タン
パク質のエステル化物側鎖に存在する多官能性アルコー
ル由来の官能基を更に反応させて得られるタンパク質誘
導体:1〜30重量部 を混合して得られる生分解性樹脂組成物。 - 【請求項2】 タンパク質がゼラチン、コラーゲンまた
はカゼインである請求項1記載の生分解性樹脂組成物。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の生分解性樹脂組
成物を用いて得られる生分解性の成形物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29772492A JPH06116446A (ja) | 1992-10-08 | 1992-10-08 | 生分解性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29772492A JPH06116446A (ja) | 1992-10-08 | 1992-10-08 | 生分解性樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06116446A true JPH06116446A (ja) | 1994-04-26 |
Family
ID=17850362
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29772492A Pending JPH06116446A (ja) | 1992-10-08 | 1992-10-08 | 生分解性樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06116446A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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1992
- 1992-10-08 JP JP29772492A patent/JPH06116446A/ja active Pending
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