JPH06116366A - フレキシブル印刷配線板用接着剤組成物 - Google Patents

フレキシブル印刷配線板用接着剤組成物

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JPH06116366A
JPH06116366A JP29392092A JP29392092A JPH06116366A JP H06116366 A JPH06116366 A JP H06116366A JP 29392092 A JP29392092 A JP 29392092A JP 29392092 A JP29392092 A JP 29392092A JP H06116366 A JPH06116366 A JP H06116366A
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cationic polymerization
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Hiroshi Hasegawa
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 フレキシブル印刷配線板に使用されるプラス
チックフィルムと補強板との接着に好適な接着剤組成物
を提供する。 【構成】 (A)官能基を有するアクリルエラストマー
と、(B)2個以上のエポキシ基を有するエポキシ樹脂
と、(C)その硬化剤、(D)その硬化促進剤より成る
組成物であって、(A)と(B)の配合比が固形分重量
比で1/1〜10/1の範囲であり、(C)が芳香族ポ
リアミンであり、(D)がカチオン重合型触媒を粒径3
0μm以下の粉末状触媒と組合せて用いられ、かつ
(B)の固形分重量に対してカチオン重合型触媒の量は
0.5〜5.0重量%、マイクロカプセル化された触媒
の重量は1.0〜10.0重量%であるフレキシブル印
刷配線板用接着剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、フレキシブル印刷配線
板に使用されるプラスチックフィルムと補強板との接着
に好適な接着剤組成物に関するものである。とくに、本
発明は、カチオン重合型触媒と組み合わせて硬化促進剤
に用いる触媒として、微細な粉末状触媒又はマイクロカ
プセル化された特異な性状の触媒を用いることに特長を
持つ、フレキシブル印刷配線板用接着剤組成物に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術及び課題】従来のフレキシブル印刷配線用
接着剤は、以下のようなものであった。粉末状硬化剤を
使用すると、歪みを残さないようにするために常温まで
の加圧水冷が必要で、次のプレスを行なうために再昇温
する必要があり、プレスのサイクル時間が長い(特開平
2−202973号公報)。
【0003】また、硬化剤とカチオン重合型触媒を使用
すると、加圧水冷は必要ないもののプレス条件が180
℃×10hg/cm2×5分と高温であり、プレス機の設備価
格が高くかつ寿命が短く、更に作業性が悪い(特開平3
−221578号公報)。
【0004】さらに、従来この種の接着剤には、エポキ
シ樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂等が使用されて
いるが、十分な接着剤性能を得るために硬化剤に芳香族
ポリアミンやカチオン重合タイプの硬化剤(三フッ化ホ
ウ素アミン錯体、三フッ化ホウ素−エーテル錯体等)を
使用していたため、高温・高圧・長時間のプレスを要す
るという欠点があり、作業性が悪かった。しかも、これ
らは接着剤の流れ出しが大きいために、部品実装用補強
板とフレキシブル印刷配線板との接着剤には不向きであ
った。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題について種々検討を重ねた結果、 (A) 官能基を有するアクリルエラストマーと、
(B) 1分子内に2個以上のエポキシ基を有するエポ
キシ樹脂と、(C) その硬化剤及び(D)その硬化促
進剤より成る組成物であって、アクリルエラストマー
(A)とエポキシ樹脂(B)の配合比が固形分重量比で
1/1〜10/1の範囲であり、硬化剤(C)が芳香族
ポリアミンであり、硬化促進剤(D)がカチオン重合型
触媒と粒径が30μm以下である粉末状触媒と組合せて
用いるものであり、かつ該カチオン重合型触媒の重量
は、エポキシ樹脂(B)の固形分重量に対して0.5〜
5.0重量%、該粉末状触媒の重量は、エポキシ樹脂
(B)の固形分重量に対して1.0〜10.0重量%で
ある、フレキシブル印刷配線板用接着剤組成物であり、
さらに
【0006】 (A) 官能基を有するアクリルエラ
ストマーと、(B) 1分子内に2個以上のエポキシ基
を有するエポキシ樹脂と、(C) その硬化剤及び
(D)その硬化促進剤よりなる組成物であって、アクリ
ルエラストマー(A)とエポキシ樹脂(B)の配合比が
固形分重量比で1/1〜10/1の範囲であり、硬化剤
(C)が特に芳香族ポリアミンであり、硬化促進剤
(D)がカチオン重合型触媒と平均粒径が5μm以下の
マイクロカプセル化された触媒とを組合せて用いるもの
であり、かつ該カチオン重合型触媒の重量は、エポキシ
樹脂(B)の固形分重量に対して0.5〜5.0重量
%、該マイクロカプセル化触媒の重量は、エポキシ樹脂
(B)の固形分重量に対して1.0〜10.0重量%で
ある、フレキシブル印刷配線板用接着剤組成物である。
【0007】以下本発明を具体的に説明する。本発明の
接着剤組成物は、硬化促進剤に用いる触媒として、粒
径が30μm以下に微細化された粉末状触媒をカチオン
重合型触媒と組み合わせて用いることにより、従来の接
着剤の使用の場合に比して、特に1ケ月以上のポットラ
イフ、比較的低温、短時間のプレスで半田耐熱性、対補
強板の接着力に優れたフレキシブル印刷配線板用接着剤
組成物を提供できる。ここで言う粒径とは、粉末状触媒
の粒径が平均的粒径を有することを指すものである。
【0008】該微細な特定の触媒としては、例えばキュ
アゾールC17Z(四国化成(株)製、商品名)、キュ
アゾール2PHZ(四国化成(株)製、商品名)、キュ
アゾール2MZA(四国化成(株)製、商品名)、キュ
アゾールFFZ(四国化成(株)製、商品名)などを挙
げることができる。また、カチオン重合型触媒として
は、BF3 ーMEA、SbF5 ーMEA、PF5 ーME
A、FeCl3 、AlCl3 などを挙げることができ
る。
【0009】該触媒は粒径30μm以下に、好ましくは
3〜15μm以下に微細化された粉末状触媒であること
が望ましい。この場合に、該粉末状触媒の粒径が30μ
mを超えると、接着剤組成物を構成する樹脂組成物と接
触する面積が減少するために、接着に高温、長時間を要
し、また、粒径があまり小さくなり過ぎると、カチオン
重合型触媒との接触面積が大きくなる過ぎてポットライ
フが短くなる。
【0010】本発明の接着剤組成物を用いると、フレ
キシブル印刷配線板に使用されるプラスチックフィルム
と補強板との接着を比較的低温・短時間で実施しうると
同時に、1ケ月以上のポットライフを持ち極めて流れ出
し性の少ない利点を有する。
【0011】更に、本発明の接着剤組成物は、接着力
・半田耐熱性、耐流れ出し性、長いポットライフとい
う、フレキシブル印刷配線板に使用されるプラスチック
フィルムと補強板との接着に必要とされる特性を全て満
足した接着剤を提供する。
【0012】本発明の接着剤組成物は、特徴的には硬
化促進剤に用いる触媒として、マイクロカプセル化され
た特異な性状の触媒をカチオン重合型触媒と組み合わせ
てを用いることに技術的な意義を有する、フレキシブル
印刷配線板用接着剤組成物に関する。
【0013】該平均粒径5μm以下のマイクロカプセル
化触媒は、圧力又は温度をかけて容易にマイクロカプセ
ルが壊れる程度に、ポリウレタンなどの被覆剤で薄層に
被覆したものであり、例えばノバキュアHX−361
2、−3722、−3741、−3748(旭化成
(株)製、商品名)などを挙げることができる。また、
カチオン重合型触媒としては、BF3 ーMEA、SbF
5 ーMEA、PF5 ーMEA、FeCl3 、AlCl3
などを挙げることができる。
【0014】このようにマイクロカプセル化した触媒を
カチオン重合型触媒と組み合わせて使用すると、従来の
接着剤の使用の場合に比して、特に2ケ月以上の長いポ
ットライフと、比較的低温、短時間のプレスで半田耐熱
性、対補強板の接着力に優れたフレキシブル印刷配線板
用接着剤組成物を提供できる。
【0015】この理由は、接着剤組成物を構成する樹脂
組成物を硬化させる温度まで、硬化促進剤を構成する触
媒が、マイクロカプセル状フイルムの介在により該樹脂
組成物と接触しない若しくは接触が遅れることによるも
のである。
【0016】もちろん、該触媒はマイクロカプセル化さ
れていれば、他にどのような態様になっていても良い。
該マイクロカプセル化触媒は、平均粒径が5μm以下と
微細状であることがカチオン重合型触媒との接触し易さ
の上で望ましい。
【0017】本発明の接着剤組成物を用いると、フレ
キシブル印刷配線板に使用されるプラスチックフィルム
と補強板との接着を比較的低温・短時間で実施しうると
同時に、2ケ月以上のポットライフを持ち極めて流れ出
し性の少ない利点を有する。
【0018】更に、本発明の接着剤組成物は、接着力
・半田耐熱性、耐流れ出し性、長いポットライフとい
う、フレキシブル印刷配線板に使用されるプラスチック
フィルムと補強板との接着に必要とされる特性を全て満
足した接着剤を提供する。
【0019】以下、本発明の接着剤樹脂組成物を構成す
る各(A)、(B)、(C)、(D)成分について具体
的に説明する。本発明の接着剤組成物において、1/1
〜10/1のアクリルエラストマー(A)/エポキシ樹
脂(B)と芳香族ポリアミン(C)との組合せで、高い
接着力、高い半田耐熱性、長いポットライフを得ること
が出来るのである。
【0020】また、エポキシ樹脂の固形分重量に対して
0.5〜5.0重量%のカチオン重合型触媒と1.0〜
10重量%のマイクロカプセル化触媒又は30μm以下
の粒径を有する粉末状触媒を組み合わせた硬化促進剤
(D)を添加することで、ポットライフの低下を抑えか
つ流れ出しの少ない低温、短時間硬化の可能な接着剤を
得ることが出来るのである。
【0021】アクリルエラストマー(A)/エポキシ樹
脂(B)の配合比は、固形分重量比で1/1〜10/
1、好ましくは2/1〜6/1が良い。アクリルエラス
トマー(A)の配合比が1/1より少ないと、半田耐熱
性が低下する。逆に、10/1より多すぎると、接着力
の低下を生じる。
【0022】さらに、上記主成分(A)と(B)とに対
して、硬化剤(C)と硬化促進剤(D)とを添加する
が、この際に、硬化剤(C)の添加量は、エポキシ当量
〜1/2エポキシ当量が望ましい。硬化剤(C)の添加
量が1/2エポキシ当量以下であると、十分な硬化度が
得られず、半田耐熱性の低下を招く。また、エポキシ当
量以上を添加しても、半田耐熱試験において、分解ガス
を発生して望ましくない。
【0023】アクリルエラストマー(A)成分として
は、それ自体公知のアクリルエラストマーが使用可能で
あるが、一般的には、アクリル酸エステルまたはα−置
換アクリル酸エステルの1種又はそれ以上を主成分と
し、それに架橋点として少なくとも1個の官能基を含ま
せてなる重合体であるか、或いは該官能基含有モノマー
少なくとも1種を上記主成分モノマーと(グラフト)共
重合させたポリマーが含まれる。
【0024】さらに詳しくは、該アクリルエラストマー
(A)は、(a)アクリル酸エステルまたはα−置換ア
クリル酸エステルの1種又はそれ以上を多割合の構成分
とし、これに、(b)エポキシ基、(c)カルボキシル
基、(d)ヒドロキシル基の群から選ばれた1種又は2
種以上の官能基を持つモノマーを共重合させたアクリル
エラストマーを挙げることができる。
【0025】前記(a)〜(d)などのモノマーについ
て具体例を示す。アクリル酸エステルまたはα−置換ア
クリル酸エステル(a)としては、メチルアクリレー
ト、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、ブチ
ルアクリレート、オクチルアクリレート等を挙げること
ができる。また、エポキシ基含有モノマー(b)として
は、ビニルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエー
テルなどのグリシジルエーテル類;グリシジル(メタ)
クリレート類等を挙げることができる。
【0026】また、カルボキシル基含有モノマー(c)
としては、(メタ)クリル酸、イタコン酸、マレイン
酸、無水マレイン酸などを挙げることができる。また、
ヒドロキシル基含有モノマー(d)としては、メタクリ
ル酸−2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸−2−ヒド
ロキシプロピル、エチレングリコールジメタクリレー
ト、プロピレングリコールジメタクリレート、ポリエチ
レングリコールジメタクリレートなどの多価アルコール
のジメタクリレート類;メトキシメチルアクリレートな
どのアルコキシアルキルアクリレート類等を挙げること
ができる。
【0027】さらに、場合により、他のビニルモノマー
例えば、塩化ビニル、塩化ビニリデン、スチレン、メタ
クリロニトリル、酢酸ビニルなどをも共重合させても良
い。
【0028】該アクリルエラストマー(A)としては、
具体的には、アロンタックS−1511L、S−151
1X、S−1015、S−1017(東亜合成化学
(株)製商品名)、ノックスタイトPA−501、PA
−502(日本メクトロン社製商品名);テイサンレジ
ンWS022、WS023、SG51、SG80、SG
90(帝国化学(株)製 商品名)、AR−51(日本
ゼイン(株)製 商品名)等が挙げられる。これは、単
独又は2種以上混合して用いることができる。
【0029】なお、このアクリルエラストマー(A)
は、エポキシ基、カルボキシル基、ヒドロキシル基のい
ずれかの官能基を有しているものでよいが、その中でも
低温反応性のエポキシ基を有するものが好ましい。
【0030】エポキシ樹脂(B)としては特に制限され
ないが、一般には、1分子内に2個以上のエポキシ基を
有するものであればよい。例えば、ビスフェノールA型
エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、
臭素化エポキシ樹脂などを挙げることができる。
【0031】硬化剤(C)としては特に制限されない
が、一般に使用される硬化剤、例えば脂肪族ポリアミ
ン、芳香族ポリアミン、酸無水物などを挙げることがで
きる。特に、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、
4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−ジ
アミノジフェニルスルホン等の芳香族ポリアミンの使用
が好ましい。
【0032】硬化促進剤(D)を構成するカチオン重合
型触媒は、例えばBF3 −MEA、SbF5 −MEA、
PF5 −MEA、FeCl3 、AlCl3 などや、第4
級アンモニウム塩、第4級スルホニウム塩、有機弱酸の
アルカリ金属塩などを挙げることができる。
【0033】カチオン重合型触媒の重量は、エポキシ樹
脂(B)の固形分重量に対して0.5〜5.0重量%で
あることが好ましい。カチオン重合型触媒の添加量が
0.5重量%未満であると、ポットライフが長くなるも
のの、初期性能(接着力、半田耐熱性)が十分でない。
逆に、5.0重量%を超えると、ポットライフの激しい
低下を伴い、実用上使用不可能である。
【0034】また、カチオン重合型触媒と硬化促進剤
(D)を構成する粉末状触媒又はマイクロカプセル化触
媒の重量は、エポキシ樹脂(B)の固形分重量に対して
1.0〜10.0重量%であることが好ましい。粉末状
触媒又はマイクロカプセル化触媒の添加量が1.0重量
%未満であると、硬化促進剤としての機能、特に初期性
能(半田耐熱性)を十分に発揮できない。また、10.
0重量%を超えて添加すると、ポットライフが低下する
ので好ましくない。
【0035】本発明の接着剤組成物に用いる溶媒として
は、メチルエチルケトン、アセトン、トルエン、ジオキ
サン、メチルセロソルブアセテート、エチレングリコー
ルモノメチルエーテル等及びそれらの混合物が使用でき
る。
【0036】本発明の接着剤組成物には、必要に応じ
て、可塑剤、酸化防止剤、無水シリカ、水酸化アルミニ
ウムなどの微細な無機充填剤のような、種々の添加剤を
適宜添加できることは言うまでもないことである。
【0035】本発明の接着剤組成物をフィルム、補強板
に適用するには、この接着剤組成物の構成成分を先ず公
知の混合手段で混合して後、溶媒に溶解し、溶液状態で
塗布する。この際には、被接着物のいずれか一方に塗布
した後に、任意の加熱硬化手段などで積層、硬化する。
【0036】例えば、上記塗布物を熱風炉中で乾燥して
溶媒を乾燥し、あるいは予備硬化を行ってB−ステージ
物とし、次いで、他の被接着物と合体し、加熱プレスを
使用して130〜180℃で5kg/cm2 〜40kg
/cm2 の圧力で加熱圧着する方法が採用される。ま
た、連続的に塗布乾燥を行い、引き続き連続的に加熱ロ
ールに通過させ、加熱圧着して一体化した後、後加熱硬
化を行ってもよい。
【0037】本発明の接着剤組成物を適用する補強板と
しては、アルミ板、ケイ素鋼板、紙フェノール積層板、
ガラスエポキシ積層板、ポリプロピレン、ポリエチレン
などが挙げられる。また、本発明の接着剤組成物を適用
するフィルムは、高分子フィルムであれば特に制限され
ないが、特にFPC用として用いるものを指し、ポリイ
ミドフィルム、ポリエステルフィルム、ポリエーテルケ
トンフィルム、ポリエーテルスルホンフィルム、極薄積
層板などが挙げられる。
【0038】
【実施例】本発明を実施例により具体的に説明するが、
それらは本発明の範囲を制限しない。本発明は以下の評
価により具体的に説明される。 接着力 : JIS C6481に準拠 半田耐熱性 : JIS C6481に準拠 耐流れ出し性: FPCに0.8mmの孔を開けて
おきプレス後の接着剤の滲み量を測定する。 ポットライフ: 接着力が0.8hg/cmとなる
迄の日数
【0039】カチオン重合型触媒とマイクロカプセル化
された触媒を用いる場合。 (実施例1)アクリルエラストマーとしてSG90(帝
国化学産業(株)製、商品名)をトルエンに溶解した2
0重量%溶液93.5部、エポキシ樹脂としてエピコー
ト828(油化シェルエポキシ社製、商品名)6.25
部、芳香族ポリアミンとして4,4’−ジアミノジフェ
ニルメタン(住友化学(株)製、商品名)を0.7部、
硬化促進剤としてカチオン重合型触媒BF3 −MEA
(橋本化成(株)製、商品名)0.125部とマイクロ
カプセル化された触媒ノバキュアHX−3741(旭化
成工業(株)製、商品名、ポリウレタンで被覆した変性
イミダゾール)0.60部を混合攪拌して粘稠な接着剤
溶液とした。
【0040】その後、離型紙上に固型分量で40μm厚
となる様に塗布し120℃×5分乾燥でBステージ化フ
ィルムとした。これを用いてアルミニウム補強板とフレ
キシブル印刷配線板とを貼り合わせ160℃×10h g
/cm2 ×5分の条件下でプレスし、プレス後直ちに放
圧・放冷した。
【0041】(実施例2)アクリルエラストマーとして
SG80(帝国化学産業(株)製、商品名)エポキシ
樹脂としてエピコート154、芳香族ポリアミンとして
4,4’−ジアミノジフェニルスルホン(住友化学
(株)製、商品名)、硬化促進剤としてカチオン重合型
触媒Sb5 −MEAとマイクロカプセル化された触媒ノ
バキュアHX−3742を用いた以外は、実施例1と同
様に行った。
【0042】(実施例3)アクリルエラストマーとして
AR−51(日本ゼオン(株)製、商品名)、エポキシ
樹脂としてエピコート1004、芳香族ポリアミンとし
て4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、硬化促進剤
としてカチオン重合型触媒PF5 −MEAとマイクロカ
プセル化された触媒ノバキュアHX−3721を用いた
以外は、実施例1と同様に行った。
【0043】(比較例1)実施例1の配合を下記の様に
変更した以外は実施例1と同様に行った。 硬化剤 4,4’−ジアミノジフェニルメタン 1.25 部 硬化促進剤 BF3 −MEA 0.125部 (比較例2)実施例1の配合を下記の様に変更した以外
は実施例1と同様に行った。 硬化促進剤 ノバキュア HX−3741 0.6 部
【0044】(比較例3)実施例2の配合を下記の様に
変更した以外は実施例2と同様に行った。 アクリルエラストマー SG80(20%重量溶液) 80 部 エピコート 154 20 部 4,4’−ジアミノジフェニルスルホン 2.24部 Sb5 −MEA 0.40部 ノバキュア HX−3742 1.92部
【0045】(比較例4)実施例2の配合を下記の様に
変更した以外は実施例2と同様に行った。 実施例1〜3、比較例1〜4を以下の表1にまとめる。
【0046】
【表1】
【0047】カチオン重合型触媒と微細化した特定の粉
末状触媒を用いる場合。 (実施例4)アクリルエラストマーとしてSG90(帝
国化学産業(株)製、商品名)をメチルエチルケトン/
トルエン=1/1の混合溶媒に溶解した20重量%溶液
93.5部、エポキシ樹脂としてエピコート828(油
化シェルエポキシ社製、商品名)6.25部、芳香族ポ
リアミンとして4,4’−ジアミノジフェニルメタン
(住友化学(株)製、商品名)を0.7部、硬化促進剤
としてBF3 −MEA(橋本化成(株)製、商品名)を
0.125部とキュアゾールC17Z(四国化成(株)
製、商品名、粒径25μm))を0.3部、を混合攪拌
して粘稠な接着剤溶液とした。その後、離型紙上に固型
分量で40μm厚となる様に塗布し120℃×5分乾燥
でBステージ化フィルムとした。これを用いてアルミニ
ウム補強板とフレキシブル印刷配線板とを貼り合わせ1
60℃×10h g/cm2 ×5分の条件下でプレスし、
プレス後直ちに放圧・放冷した。
【0048】(実施例5)アクリルエラストマーとして
SG80(帝国化学産業(株)製、商品名)、芳香族ポ
リアミンとして4,4’−ジアミノジフェニルスルホン
(住友化学(株)製、商品名)、エポキシ樹脂としてエ
ピコート154、硬化促進剤としてSb5 −MEA0.
125部とキュアゾール2PHZ(四国化成(株)製、
商品名、粒径20μm)0.30部を用い以外は、実施
例4と同様に行った。
【0049】(実施例6)アクリルエラストマーとして
AR−51(日本ゼオン(株)製、商品名)、エポキシ
樹脂としてエピコート1004、芳香族ポリアミンとし
て4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、硬化促進剤
としてPF5 −MEA0.125部とキュアゾール2M
Z−A(四国化成(株)製、商品名、粒径18〜30μ
m))0.30部を用い以外は、実施例4と同様に行っ
た。
【0050】(比較例5)実施例4の配合を下記の様に
変更した以外は実施例4と同様に行った。 硬化剤 4,4’−ジアミノジフェニルメタン 1.25 部 硬化促進剤 BF3 −MEA 0.125部
【0051】(比較例6)実施例4の配合を下記の様に
変更した以外は実施例4と同様に行った。 硬化促進剤 C17Z 0.4 部
【0052】(比較例7)実施例5の配合を下記の様に
変更した以外は実施例5と同様に行った。 アクリルエラストマー SG90 80 部 エピコート 828 20 部 4,4’−ジアミノジフェニルメタン 2.24部 BF3 −MEA 0.40部 キュアゾール C17Z 0.96部 実施例4〜6、比較例5〜7を以下の表2にまとめる。
【0053】
【表2】
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のフレキシ
ブル印刷配線板用接着剤組成物は、総括的に、低温、短
時間で硬化可能であり、しかも接着力・半田耐熱性・耐
流れ出し性などに優れかつポットライフの長いものであ
り、それらの特性のバランスが良いので、特にフレキシ
ブル印刷配線板の補強板用として好適なものである。特
に、本発明のフレキシブル印刷配線板用接着剤組成物に
おいては、カチオン重合型触媒と粉末状触媒又はマイク
ロカプセル化された特異な性状の触媒を組み合わせて用
いることに特長を持つものであり、このことにより、
(イ)フレキシブル印刷配線板に使用されるプラスチッ
クフィルムと補強板との接着を比較的低温・短時間で実
施しうると同時に、1ケ月以上のポットライフを持ち極
めて流れ出し性の少ない利点を有すること、(ロ)接着
力・半田耐熱性、耐半田流れ出し性、長いポットライフ
という、フレキシブル印刷配線板に使用されるプラスチ
ックフィルムと補強板との接着に必要とされる特性を全
て満足した接着剤を提供する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A) 官能基を有するアクリルエラス
    トマーと、(B) 1分子内に2個以上のエポキシ基を
    有するエポキシ樹脂と、(C) その硬化剤及び(D)
    その硬化促進剤より成る組成物であって、 アクリルエラストマー(A)とエポキシ樹脂(B)の配
    合比が固形分重量比で1/1〜10/1の範囲であり、 硬化剤(C)が芳香族ポリアミンであり、 硬化促進剤(D)がカチオン重合型触媒と粒径が30μ
    m以下である粉末状触媒とを組合せて用いるものであ
    り、かつ該カチオン重合型触媒の重量は、エポキシ樹脂
    (B)の固形分重量に対して0.5〜5.0重量%、 該粉末状触媒の重量は、エポキシ樹脂(B)の固形分重
    量に対して1.0〜10.0重量%であることを特徴と
    する、フレキシブル印刷配線板用接着剤組成物。
  2. 【請求項2】 (A) 官能基を有するアクリルエラス
    トマーと、(B) 1分子内に2個以上のエポキシ基を
    有するエポキシ樹脂と、(C) その硬化剤及び(D)
    その硬化促進剤よりなる組成物であって、 アクリルエラストマー(A)とエポキシ樹脂(B)の配
    合比が固形分重量比で1/1〜10/1の範囲であり、 硬化剤(C)が特に芳香族ポリアミンであり、 硬化促進剤(D)がカチオン重合型触媒と平均粒径が5
    μm以下のマイクロカプセル化された触媒とを組合せて
    用いるものであり、かつ該カチオン重合型触媒の重量
    は、エポキシ樹脂(B)の固形分重量に対して0.5〜
    5.0重量%、 該マイクロカプセル化触媒の重量は、エポキシ樹脂
    (B)の固形分重量に対して1.0〜10.0重量%で
    あることを特徴とする、フレキシブル印刷配線板用接着
    剤組成物。 【0001】
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