JPH06115011A - 積層用シートおよび積層成形品の製造方法 - Google Patents

積層用シートおよび積層成形品の製造方法

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JPH06115011A
JPH06115011A JP26160692A JP26160692A JPH06115011A JP H06115011 A JPH06115011 A JP H06115011A JP 26160692 A JP26160692 A JP 26160692A JP 26160692 A JP26160692 A JP 26160692A JP H06115011 A JPH06115011 A JP H06115011A
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resin
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顕隆 三宅
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朋子 植松
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Abstract

(57)【要約】 【目的】凹凸や曲面を有する物品表面に対しても比較的
簡単に積層することができ、積層することで、ソフトタ
ッチ感(スエード調)を有する表面層を有する積層成形
品を得ることができる積層用シートおよびこの積層用シ
ートを用いて容易に積層成形品を得ることができる積層
成形品の製造方法を提供することにある。 【構成】熱可塑性樹脂と、弾性ビーズまたは多孔性の無
機充填剤とを主成分とする表面層および熱可塑性エラス
トマー層をこの順で積層する構成、或いは、上記熱可塑
性エラストマー層側にさらに合成樹脂よりなる発泡層を
さらに積層する構成の積層用シートとした。そして、こ
のシートを、表面層が金型型面に沿って密着するように
予備成形する工程、金型内に成形品本体を形成する樹脂
を供給して成形品本体を成形すると同時に成形品本体表
面に前記積層用シートを積層する工程を経て積層成形品
を得るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に、OA機器・家電
製品などのハウジングや、文具、サニタリー、日用品、
自動車の内装や建築内装などに使用されるソフトタッチ
感(スエード感)を有する成形品を表面に積層すること
によって得ることができる積層用シートおよび積層成形
品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチック成形体または金属成形体な
どの表面にソフトタッチ感(スエード感)を付与するた
めに、一般にソフトタッチ(スエード調)塗料が用いら
れてきた。しかしながら、塗料を用いてスエード調の被
膜を形成する場合には、塗料の粘度や温度を調整する必
要があり、その作業が煩雑となる。特に、有機溶剤を用
いた塗料ではブースが必要であり、また作業環境の汚染
及び安全衛生上の問題が生じる。
【0003】そこで、これらの問題を解決するために、
塗料に代わり、シート状のスエード調被覆材料を用いる
ことが提案されている。例えば、特開平 2-41243号公報
には、ビーズ顔料を電子線(電離放射線)硬化樹脂のビ
ヒクルに添加して得られる艶消し塗料を、成形性のよい
基材フィルムの上に塗布し硬化させてなるスエード調シ
ートが提案されている。
【0004】即ち、これらのシートを用いれば、成形品
の表面にシートを積層するだけで、スエード調のソフト
タッチ感に溢れた積層成形品を形成することができ、上
記のように塗料の粘度や温度を調整したりする必要がな
くなり、作業性が向上するとともに、作業環境の汚染の
問題や安全衛生上の問題も解消される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記スエード
調シートでは、その塗膜が電子線によって架橋された樹
脂からなるので、シート全体の展延性に劣っていた。従
って、例えば、凹凸や曲面を有する被着体表面にシート
を積層しようとすると、シートを充分に延伸することが
できないのでシートが破れることがあり、特に深絞り成
形において簡易にソフトタッチ感(スエード感)を付与
することは困難であった。
【0006】本発明は上記欠点を解決するものであり、
その目的とするところは凹凸や曲面を有する物品表面に
対しても比較的簡単に積層することができ、積層するこ
とで、ソフトタッチ感(スエード調)を有する表面層を
有する積層成形品を得ることができる積層用シートおよ
びこの積層用シートを用いて容易に積層成形品を得るこ
とができる積層成形品の製造方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明にかかる積層用シートは、熱可塑性
樹脂と、弾性ビーズまたは多孔性の無機充填剤とを主成
分とする表面層および熱可塑性エラストマー層がこの順
で積層されている構成とした。また、請求項2の発明に
かかる積層用シートは、上記熱可塑性エラストマー層側
にさらに合成樹脂よりなる発泡層が積層されている構成
とした。
【0008】そして、請求項3の発明にかかる積層成形
品の製造方法は、表面層が金型型面に沿って密着するよ
うに上記請求項1の発明または請求項2の発明の積層用
シートをを予備成形する工程、金型内に成形品本体を形
成する樹脂を供給して成形品本体を成形すると同時に成
形品本体表面に前記積層用シートを積層する工程を包含
する構成とした。
【0009】上記表面層に含有される熱可塑性樹脂は、
シートにソフト感と耐擦傷性を付与するために、25℃で
の引っ張り弾性率が1×106 〜1×108 dyn /cm2 の範
囲のものが好ましい。引っ張り弾性率が上記範囲外のも
のを使用した場合には、それぞれソフト感が比較的不良
となる傾向がある。
【0010】例えば上記熱可塑性樹脂としては、ウレタ
ン樹脂を挙げることができる。このウレタン樹脂には直
鎖タイプと架橋タイプがあるがいずれも使用することが
できる。即ち、シートがあまり延伸されずに用いられる
時には、少し架橋したタイプも使用できる。こうしたウ
レタン樹脂は、通常ジイソシアネートとジオールと鎖延
長剤とを反応させて得ることができる。
【0011】上記ジイソシアネートとしては、例えば、
トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシ
アネート、ナフタレンジイソシアネート、p−フェニレ
ンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ビ
ス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、ジシクロ
ヘキシルメタンジイソシアネート、リジンジイソシアネ
ート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジ
イソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネ
ート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート等が
挙げられ、ジオールとしては、ポリエステルジオール
(縮合系ポリエステルジオール、ラクトン系ポリエステ
ルジオール、ポリカーボネートジオール等)、ポリエー
テルジオール等が挙げられ、鎖延長剤としては、エチレ
ングリコール、1,4-ブタンジオール、ハイドロキノンジ
エチロールエーテル等が挙げられる。
【0012】また、直鎖タイプのウレタン樹脂を使用す
る場合は、樹脂組成物をそのままキャスティング法によ
り成膜して積層用シートを作成する方法、キャスティン
グ成膜時に重合させて積層用シートを作成する方法があ
る。一方、架橋タイプのウレタン樹脂を使用する場合
は、上記後者の方法でシート化するのが好ましい。シー
トをキャスティングにより製造する場合には、上記材料
を予め溶液中で重合させてウレタン樹脂を得ることがで
きる(この反応を促進させるためジブチルチンジラウレ
ート等の触媒が添加される場合もある)。この場合、ウ
レタン樹脂は、その重量平均分子量が20.000〜1,000,00
0 の範囲のものが好ましい。重量平均分子量が20,000を
下回るとシート展延時にシートに亀裂が入りやすい。重
量平均分子量が 1,000,000を上回ると溶剤への溶解がし
にくくなり、例えば溶剤キャスティングによってシート
を作成する場合には溶剤粘度が高くなるので樹脂を低濃
度でしかキャスティングできず、そのため厚膜のシート
を作成するのに多大な費用がかかることになる。また、
キャスティング時にウレタン樹脂の材料を重合させる場
合は、前述の低分子材料やそれらの重合した高分子材料
を用い、さらに、2官能のイソシアネートを加え成膜時
の熱で重合し積層用シートを作成することができる。
【0013】架橋タイプのウレタン樹脂を使用してシー
トを作成する場合には、前述のキャスティング時に重合
させる場合と同様に低分子材料やそれらの重合した高分
子材料を用い、さらに、少なくとも3官能以上のイソシ
アネートを加え成膜時の熱で重合し積層用シートを作成
すればよい。これら少なくとも3官能以上のイソシアネ
ートは、シートの展延(曲面追従)が可能な範囲で加え
るものである。このようなイソシアネートとしては、例
えば、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレ
ート体やトリメチロールプロパン付加体等があげられ
る。このように一部架橋されたウレタン樹脂を用いるこ
とにより、積層用シートの耐溶剤性を向上させることが
できる。さらに、イソシアネートに加えてメラミン架橋
剤を用いてもよい。
【0014】表面層に使用されるウレタン樹脂の量は、
必要により添加される他の樹脂とからなる全樹脂成分
中、好ましくは80重量%以上、通常は50重量%以上とさ
れる。また、表面層を構成する熱可塑性樹脂としては、
ウレタン樹脂以外にも、ポリエステル樹脂、スチレン樹
脂、塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂や、さらにこれらの
変性材料や各種共重合体等も、引っ張り弾性率が上記範
囲のものであれば好適に用いられる。
【0015】上記表面層に含有される弾性ビーズとは、
その形状が変形するまで加圧した後開放する時、弾性回
復する性質を有するものであり、例えば、ポリウレタ
ン、アクリル−ウレタン共重合体、スチレン樹脂、スチ
レン−イソプレン共重合体等からなるものが挙げられ
る。これら弾性ビーズは、その粒径分布の極大が、1〜
50μmの範囲のものを上記ウレタン樹脂100 重量部(以
下「部」と記す)に対して20〜400 部添加するのが好ま
しい。弾性ビーズの粒径が1μmを下回ると、得られた
シートに充分なソフトタッチ感(スエード感)を付与す
ることが難しくなり、添加量が上記範囲より多すぎると
シートを延伸した時にその表面に亀裂が生じ易くなる。
また、この弾性ビーズは1種に限らず2種以上を併用し
てもよい。
【0016】上記表面層に含有される多孔性の無機材料
としては、例えば、含水ケイ酸(SiO2 ・xH2 O)
や含水ケイ酸アルミニウム(Al2 3 ・9SiO2
xH 2 O)や天然のけいそう土等、および、一般にホワ
イトカーボンと称せられているものが好ましく用いられ
る。これら無機材料は、得られるシートの膜厚によって
も異なるが、例えば膜厚 100μm以下のシートを得る場
合には、その平均粒子径が30μm以下のものが好まし
く、さらに好ましくは1〜20μmである。粒径が30μm
より大きくなると得られた被膜の表面の凹凸が大きくな
り、優れたソフト感が得られなくなるとともに、シート
延伸時にその表面に亀裂が生じ易くなる。
【0017】また、一般に多孔性材料には多孔性の程度
を表すものの一つとして吸油量がある。これは用いるバ
インダーの性質により異なるが、上記多孔性無機材料と
しては吸油量が50ml/100g以上のものが好ましく、さら
に好ましくは 100〜 400ml/100gである。即ち、吸油量
が50ml/100gを下回るとシート表面を粗面(凹凸面)に
するために多孔性無機材料を多く添加する必要があり、
その結果、形成された被膜が硬いものとなって、優れた
ソフト感が得られなくなる。
【0018】一方、多孔性無機材料の添加量は、得られ
るシートの膜厚や用いる無機材料とバインダーとの相溶
性等によっても異なるが、例えば膜厚 100μmのシート
を得る場合は、上記の多孔性無機材料を用いた場合、ウ
レタン樹脂 100部に対して10〜40部添加するのが好まし
い。添加量が10部を下回ると十分に被膜表面を粗面にす
ることができず優れたソフト感が得られない。
【0019】添加量が40部より多いとシートの延伸時に
その表面に亀裂が生じ易くなる。なお、多孔性無機材料
の一般的添加量はウレタン樹脂 100部に対して5〜60部
である。これら無機材料は1種に限らず、2種以上を併
用してもよい。また、これら多孔性無機材料と弾性ビー
ズを併用してもよい。上記表面層には、さらに必要に応
じて顔料、染料、酸化防止剤などの材料が添加される。
上記着色剤は塗料で用いられる顔料、染料を使用しう
る。
【0020】上記顔料としては、例えば、酸化チタン、
酸化鉄、カーボンブラック、シアニン系顔料、キナクリ
ドン系顔料などがある。染料ではアゾ系染料、アントラ
キノン系染料、インジゴイド系染料、スチルベンゼン系
染料等が挙げられる。また、アルミフレーク、ニッケル
粉、金粉、銀粉などの金属粉などを着色剤として用いて
もよい。これら材料はできるだけ微粒子のものが好まし
い。これらの添加量は、高隠ぺい性を有する着色剤を用
いる場合には、樹脂の固形分 100部に対して、2〜400
部の範囲が好ましい。しかしこれら着色剤を加えると弾
性ビーズや無機材料によって付与されるソフトタッチ感
が異なることがあるので、着色剤を加えた系では適正な
弾性ビーズ、多孔性の無機材料の量が変わることがあ
る。また、耐候性を改善するため、紫外線吸収剤、酸化
防止剤、ヒンダードアミン等が添加される場合もある。
【0021】本発明に使用される積層用シートに種々の
機能を付与するために上記表面層には、各種機能性付与
材が添加され得る。上記各種機能性付与材とは、導電性
材料、結露防止剤、フォトクロミック化合物などがあ
る。また、上記表面層の裏面(熱可塑性エラストマー層
との間)にはグラビア印刷、シルク印刷、オフセット印
刷などで印刷を施してもよい。
【0022】上記熱可塑性エラストマー層に用いられる
熱可塑性エラストマーとしては、ポリスチレン系、ポリ
オレフィン系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリ
塩化ビニル系、アイオノマー系、天然ゴム系など各種の
ものを適宜用い得る。これら熱可塑性エラストマーの硬
さとしてはASTM D2240に規定するショアA硬度で 100以
下のものがより好ましい。このような熱可塑性エラスト
マー層を有することで感触がさらに良好になる。
【0023】上記熱可塑性エラストマー層は押出成形や
カレンダー成形で作成される。上記表面層と熱可塑性エ
ラストマー層とは(加熱)ラミネートや熱可塑性エラス
トマー層上に表面層をキャスティングすることにより積
層される。両層間の密着性が悪い場合には、両層間に接
着剤層あるいはプライマー層を設けるようにしてもよ
い。
【0024】上記熱可塑性エラストマーとして、例え
ば、ポリスチレン系ではハードセグメントとしてポリス
チレンを、ソフトセグメントとしてポリブタジエン、ポ
リイソプレン、ポリエチレン−ポリブチレンを持つブロ
ック共重合体やさらにこれに水素添加したものや、官能
基を付与したものなどがある。ポリオレフィン系では、
ハードセグメントとしてポリプロピレンを持ち、ソフト
セグメントとしてエチレンを持つものやエチレンと共に
少量のジエン成分を持つもの(EPM、EPDM)、こ
れらをブレンドして得られたものや、これをさらに一部
架橋したものや、不飽和ヒドロキシ単量体、不飽和カル
ボン酸の誘導体等でグラフト変性したものがある。ウレ
タン系では、ハードセグメントとしてポリウレタン、ソ
フトセグメントとしてポリエーテル、ポリエステルを持
つ重合体などが挙げられる。
【0025】請求項2の発明における発泡層としては、
ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩
化ビニル、ポリウレタンなど各種の発泡体が用いられ
る。これら発泡体の発泡倍率としては、2倍以上が好ま
しい。発泡倍率が2倍より小さいと発泡層を積層するこ
とにより、さらにソフト感を向上させることが困難とな
る。
【0026】上記熱可塑性エラストマー層と発泡層と
は、通常(加熱)ラミネートにより積層されるが、両層
間の密着が悪い時には、接着剤層あるいはプライマー層
を両者の間に設けるようにしてもよい。上記接着剤層に
用いられる接着剤としては、感圧型接着剤、ホットメル
ト型接着剤、後硬化型接着剤が好適に用いられる。これ
らの接着剤は混合して用いてもよい。また、複数の異な
る種類の接着剤層を順次積層させてもよい。
【0027】上記感圧型接着剤には、例えばゴム系、ア
クリル系、ウレタン系、シリコーン系のものなどがあ
る。ホットメルト系接着剤には、例えばエチレン−酢酸
ビニル系共重合体(EVA)系、スチレン−イソプレン
−スチレンブロク共重合体(SIS)系のものなどがあ
る。後硬化型の接着剤には、例えばマイクロカプセル型
の接着剤があり、その素材としては、例えば、未架橋型
不飽和ポリエステル系接着剤、未架橋型アクリル系接着
剤などが包含される。
【0028】上記プライマー層には塩素化ボリプロピレ
ンや、上記ホットメルト型アクリル系接着剤などが包含
される。さらに、上記表面層の表面(熱可塑性エラスト
マー層と逆の面)には、保護層が設けられる場合があ
る。保護層は、シートの保存時及び使用時における形状
保持性と積層後の表面保護性を付与するために設けられ
る。
【0029】シートは必要に応じ引き伸ばして被着体に
積層されるので保護層は常温または、少なくとも加熱下
で展延性を有するフィルム(例えば、熱可塑性樹脂フィ
ルムやゴムフィルム)で構成される方が好ましい。上記
保護層として用いられる熱可塑性樹脂としては、例え
ば、軟質ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、アクリル系樹
脂、ポリエステル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポ
リエチレン、ポリプロピレンなどが挙げられる。一方、
ゴムフィルムとしては、例えば、天然ゴム、スチレンブ
タジエンゴム、ニトリル−ブタジエンゴム、イソプレン
ゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ウレタンゴ
ム、シリコーンゴム、アクリルゴムなどが挙げられる。
また、これら熱可塑性樹脂とゴムとの混合物や両フィル
ムを積層したものでも構わない。
【0030】さらに、保護層の表面にエンボスや模様を
付けておくと、シートの表面形状(外観)を変えること
もできる。上記表面層と熱可塑性エラストマー層の間に
はさらに着色層が設けられる場合がある。着色層は、上
記表面層に用いられるソフトタッチ樹脂組成物にて形成
される。この場合、着色層には弾性ビーズ、多孔性の無
機材料は含有されなくてもよい。
【0031】表面層と熱可塑性エラストマー層との合計
の厚みは、凹凸のある被着体表面へ積層する場合では、
100 〜2000μm程度が好ましく、平面へ積層する場合で
は、50〜1000μm程度でも構わない。また、発泡層の厚
みは、凹凸のある被着体へ積層する場合は500 〜5000μ
mが好ましく、平面へ積層する場合は100 〜3000μm程
度でも構わない。 〔積層成形品の製造方法〕例えば成形品を製造するに
は、射出成形用の金型の内側に上記積層用シートを常温
でまたは加熱して、真空および/または圧空成形等で密
着させ、金型を閉じてから成形用樹脂を注入する方法
等、通常行われているシートインサート射出成形で行わ
れる。射出する樹脂については、射出成形される材料で
あればどのような材料でも使用可能である。例えば、ポ
リスチレン、アクリル系ポリマー、ポリカーボネート、
ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、AB
S(アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン共重合
体)、変性ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレンサ
ルファイド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテ
ルケトン、ポリエチレンサルファイド、液晶ポリマー、
ガラス繊維強化ポリエステル、ガラス繊維強化エポキシ
樹脂、ガラス繊維強化アクリル樹脂等があげられる。
【0032】また、射出成形以外に、スタンピング成形
のように、シートを金型型面に沿って密着するように予
備成形し、樹脂を導入後金型を閉じることで積層成形品
を得る方法、押出成形品を製造した後、シートをラミネ
ートする方法、射出成形品を製造した後、シートを真空
貼付する方法等でも同様に積層成形品を得ることができ
る。
【0033】
【作用】請求項1の発明の積層用シートによれば、表面
層に含まれる弾性ビーズまたは多孔性無機材料と熱可塑
性エラストマー層の弾性力によって成形品表面に積層す
るだけで、ソフトタッチ(スエード)の触感を持つ積層
成形品とすることができる。
【0034】しかも、表面層に含まれる熱可塑性樹脂お
よび熱可塑性エラストマー層が展延性に富んでいるの
で、凹凸のある成形品表面にも亀裂が入ったりすること
なく積層することができ、ソフトタッチ(スエード)の
触感を持つ積層成形品とすることができる。また、請求
項2の発明の積層用シートによれば、熱可塑性エラスト
マー層に加えて合成樹脂発泡層も積層されており、請求
項1の発明の積層用シートと同様に凹凸のある成形品表
面にも亀裂が入ったりすることなく積層することがで
き、更にクッション性の触感を持つ積層成形品とするこ
とができるとともに、積層成形品表面に衝撃が加わって
も発泡層が衝撃を吸収し、積層用シートが積層された成
形品自体の破壊を防ぐことができる。
【0035】一方、請求項3の発明の積層成形品の製造
方法によれば、成形品の製造工程で上記積層用シートを
成形品表面に同時に積層して、ソフトタッチ(スエー
ド)の触感を持つ積層成形品を得ることができる。この
ため後工程で行っていた塗装が省略でき、塗装スペース
の除去や溶剤等の環境問題がなくなる。
【0036】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明
する。なお、以下で「部」とは、固形分での重量部を示
す。 (A)積層用シートの作成
【0037】実施例1 ウレタン樹脂(日本ポリウレタン工業(株)製、ニッポ
ラン5120、Tg=−33℃、固形分30%)100 部 弾性ビーズ(日本触媒化学工業(株)製、EBS300 、
アクリル−ウレタン樹脂製弾性ビーズ、平均粒径30μ
m)120 部 以上を攪拌しながら混合した。
【0038】この混合物を熱可塑性エラストマーシート
(ポリスチレン系、ショアA硬度80、膜厚500 μm)
に、塗工し80℃で5分間乾燥させることにより積層用シ
ートを得た。得られた積層用シートの表面層の厚みは10
0 μmであった。
【0039】実施例2 ウレタン樹脂(日本ポリウレタン工業(株)製、ニッポ
ラン5232、Tg=8℃、固形分30%)100 部 弾性ビーズ(積水化成品(株)製、SBX−6、架橋ポ
リスチレンの弾性ビーズ、平均粒径6μm)40部 以上を攪拌しながら混合した。
【0040】熱可塑性エラストマーシート(ポリオレフ
ィン系、ショアA硬度70、膜厚500μm)に塩素化ポリ
オレフィン系プライマー(山陽国策パルプ(株)製、ス
ーパークロン822)を、乾燥後の膜厚が5μmになる
ように塗布、乾燥して得たシートに、上記混合物を塗工
し、80℃で5分間乾燥させることにより積層用シートを
得た。得られた積層用シートの表面層の厚み(以外のシ
ート厚み)は100 μmであった。
【0041】実施例3 ウレタン樹脂(日本ポリウレタン工業(株)製、ニッポ
ラン5037、固形分45%)100 部 イソシアネート(日本ポリウレタン工業(株)製、コロ
ネートHL、固形分75%)10部 硬化触媒(ジブチルチンジラウレード)0.5 部 弾性ビーズ(日本触媒化学工業(株)製、EBS100 、
アクリル−ウレタン樹脂製弾性ビーズ、平均粒径10μ
m)80部 以上を攪拌しながら混合した。
【0042】熱可塑性エラストマーシート(ポリオレフ
ィン系、ショアA硬度55、膜厚500μm)に、塩素化ポ
リオレフィン系プライマー(山陽国策パルプ(株)製、
スーパークロン822 )を乾燥後の膜厚が3μmになるよ
うに塗布、乾燥したシートに、上記混合で得た混合物を
塗工し、80℃で15分間乾燥させることにより積層用シー
トを得た。得られた積層用シートの表面層の厚みは 100
μmであった。
【0043】実施例4 ウレタン樹脂(日本ポリウレタン工業(株)製、ニッポ
ラン5120、Tg=−33℃、固形分30%)100 部 弾性ビーズ(積水化成品(株)製、EAX−20、架橋ポ
リアクリル酸エステルの弾性ビーズ、平均粒径20μm)
80部 カーボンブラック4部 以上を攪拌しながら混合した。
【0044】この混合物を、実施例2と同様の、プライ
マー層を有する熱可塑性エラストマーシートに塗工し、
80℃で5分間乾燥させることにより積層用シートを得
た。得られた積層用シートの表面層の厚みは60μmであ
った。
【0045】実施例5 ウレタン樹脂(日本ポリウレタン工業(株)製、ニッポ
ラン5120、Tg=−33℃、固形分30%)100 部 多孔性無機材料(富士デヴィソン化学(株)製、サイロ
イド244、平均粒径1.8 μm、吸油量310ml /100
g)20部 以上を攪拌しながら混合した。
【0046】この混合物を、実施例3に用いたのと同様
の、プライマー層を有する熱可塑製エラストマーシート
に塗工し、80℃で5分間乾燥させることにより積層用シ
ートを得た。得られた積層用シートの厚みは60μmであ
った。
【0047】実施例6 ウレタン樹脂(日本ポリウレタン工業(株)製、ニッポ
ラン5120、Tg=−33℃、固形分30%)100 部 多孔性無機材料(富士デヴィソン化学(株)製、サイロ
イド620、平均粒径12μm、吸油量180ml /100 g)
20部 弾性ビーズ(日本触媒化学工業(株)製、EBS10
0)50部 以上を攪拌しながら混合した。
【0048】この混合物を、実施例3に用いたのと同様
の、プライマー層を有する熱可塑性エラストマーシート
( 膜厚500 μm) に塗工し、80℃で5分間乾燥させるこ
とにより積層用シートを得た。得られた積層用シートの
クリアー厚みは、 100μmであった。
【0049】実施例7 実施例3で得た表面層、熱可塑性エラストマー層を有す
る積層用シートにさらに合成樹脂性発泡シート(積水化
学(株)製、ソフトロン(8倍発泡膜厚1000μm)に塩
素化ポリオレフィン系プライマー(山陽国策パルプ
(株)製、スーパーフロン822 )を乾燥後膜厚が5μm
になるように塗布、乾燥したシート)を、熱可塑性エラ
ストマー層側に加熱ラミネートで積層して積層用シート
を得た。
【0050】実施例8 実施例6で得た表面層、熱可塑性エラストマー層とを有
する積層用シートに実施例7で用いた合成樹脂製発泡シ
ート(プライマー層を有する)を加熱ラミネートで積層
して積層用シートを得た。
【0051】つぎに、上記実施例1〜8で得た積層用シ
ートと図1に示す射出成形機とを用い、以下のように積
層成形品を成形した。なお、この射出成形機は、成形用
の凹部1aと真空に引くための通孔1bを有する雌型(移動
金型)1と、凸部2aを有する雄型(固定金型)2と、両
金型1、2間に配設されており両金型1、2間から外側
へ移動可能な、真空および圧空のための孔3aを有する熱
盤3と、樹脂射出機4とを具備している。
【0052】そして、まず、図1(a)に示すように、
上記雌型1と熱盤3との間に、雌型1側に表面層が来る
ように積層用シート5を配設したのち、該シート5を加
熱したのち真空および/または圧空成形し、図1(b)
に示すように雌型1の凹部1a 内面に沿って密着させ
た。次に、熱盤3を両金型1、2間から外側へ取り出
し、その後、図1(c)示すように雌型1を雄型2側へ
移動させて金型を閉合する。次いで、図1(d)に示す
ように、樹脂射出機4から成形品本体を形成する樹脂4
1、実施例1ではABS樹脂(電気化学工業(株)製、
ABS−ME)を実施例2〜8ではポリプロピレン樹脂
(三菱油化(株)製、BC−10)を、両金型1、2にて
形成されるキャビティ内に射出した。射出成形条件とし
ては、樹脂射出機のノズル先端の温度を230 ℃で行っ
た。成形後、成形品を金型より取り出して積層成形品を
得た。
【0053】そして、得られた成形品表面の積層用シー
トの碁盤目試験による密着性(テープ剥離後、残った碁
盤目の数)と、ソフト感(感覚)および外観を評価し
た。その結果を表1および表2に示す。
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】
【0056】比較例1 実施例2で用いたのと同様のプライマー層を有する熱可
塑性エラストマーシートにソフトタッチ塗料(カシュー
(株)製、セノソフトII)を塗膜厚が50μmになるよう
に塗布し80℃で30分間加熱硬化して積層用シートを得
た。比較例2 比較例1で用いたシートに、実施例7で用いた合成樹脂
発泡層を熱可塑性エラストマーシート側にさらに積層し
て積層用シートを得た。
【0057】上記比較例1〜2で得られた積層用シート
を用いて実施例1と同様の方法で成形テストを行った。
その結果を表3に示す。
【0058】
【表3】
【0059】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明の積層用
シートは、展延性に優れ、凹凸のある成形品表面にも亀
裂が入ったりすることなく積層することができ、成形品
をソフトタッチの触感を持つ積層成形品とすることがで
きる。また、積層するだけで上記積層成形品を得ること
ができるので、従来の塗装スペースの問題や溶剤等の環
境問題がなくなる利点があり、また、OA機器、家電等
のハウジングや文具等の各種プラスチック成形体の加飾
が簡易に、また安価に行える利点がある。
【0060】一方、請求項2の発明の積層用シートは、
上記積層用シートの効果に加えて積層成形品表面に衝撃
が加わっても発泡層が衝撃を吸収し、積層用シートが積
層された成形品自体の破壊を防ぐことができると言う効
果を奏する。さらに、請求項3の発明の積層成形品の製
造方法は、成形品の製造工程で上記積層用シートを成形
品表面に同時に積層することができ、成形品を成形後積
層用シートを貼り付けたりする手間がなく、作業工程を
簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる積層成形品の製造方法の1例を
工程順に説明する説明図である。
【符号の説明】
1 雌型 1a 凹部 2 雄型 5 積層用シート 41 樹脂

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂と、弾性ビーズまたは多孔性
    の無機充填剤とを主成分とする表面層および熱可塑性エ
    ラストマー層がこの順で積層されている積層用シート。
  2. 【請求項2】請求項1記載の積層用シートの熱可塑性エ
    ラストマー層側にさらに合成樹脂よりなる発泡層が積層
    されている積層用シート。
  3. 【請求項3】表面層が金型型面に沿って密着するように
    請求項1または請求項2記載の積層用シートを予備成形
    する工程、金型内に成形品本体を形成する樹脂を供給し
    て成形品本体を成形すると同時に成形品本体表面に前記
    積層用シートを積層する工程を包含する積層成形品の製
    造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002212349A (ja) * 2001-01-17 2002-07-31 Mitsui Chemicals Inc 射出成形用軟質樹脂組成物およびその用途
US6475423B1 (en) * 1999-12-10 2002-11-05 Slipmate Company Hybrid injection molding process for enhancing exterior appearance of molded articles by molding fabric thereto
JP2002321248A (ja) * 2001-04-24 2002-11-05 Tsuchiya Co Ltd 弾性感を有する塗工代替用シート材及びそれを使用した成形体並びにそれらの製造方法
US8313683B2 (en) 2009-02-10 2012-11-20 Moriroku Technology Company, Ltd. Method for producing a molded article with a laminated structure
CN113423886A (zh) * 2018-12-13 2021-09-21 菲利普·舍费尔 层状材料和生产层状材料的方法

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