JPH06114999A - 溶接缶用ラミネート鋼板 - Google Patents

溶接缶用ラミネート鋼板

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JPH06114999A
JPH06114999A JP6155093A JP6155093A JPH06114999A JP H06114999 A JPH06114999 A JP H06114999A JP 6155093 A JP6155093 A JP 6155093A JP 6155093 A JP6155093 A JP 6155093A JP H06114999 A JPH06114999 A JP H06114999A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 食缶用のプレコート鋼板で、製缶時の溶接に
よる熱影響やレトルト処理の熱及び環境に耐える溶接缶
用素材。 【構成】 適切な化成処理が施されたニッケルめっき鋼
板に、ニス避け部を残して、ポリエチレンテレフタレー
ト系のフィルムをラミネートしたもので、テレフタル酸
の一部をイソフタル酸に置き換えた共重合体のフィルム
及びこの共重合体を下層とし単独重合体を上層とする二
層構造のフィルムは、適切な表面粗さのめっき面に直接
熱圧着でラミネートしてあり、単独重合体のフィルムは
エポキシ・フェノール系の接着剤でエポキシの分子量、
成分構成及び含有率が限定されたものを用いてラミネー
トしてある。 【効果】 樹脂フィルムと鋼板との間に短時間で強力な
密着力が得られ、フィルムの熱収縮性が小さく、溶接や
レトルト処理等の工程を経ても密着力が低下しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、食缶等の溶接缶に用
いられるラミネート鋼板に関し、特に溶接など製缶工程
で予めラミネートした樹脂フィルムの密着力が低下する
ことを防いだ皮膜構造に関する。
【0002】
【従来の技術】缶の製造法には、半田製缶法、溶接製缶
法、接着製缶法、絞りしごき製缶法、絞り製缶法等があ
る。溶接製缶法は、他の製缶法に比べ装置が簡単で設備
費が安く作業が容易に確実に行なうことができ、且つ溶
接部の強度が高く高度な加工に耐えられる等の利点があ
ることから、急速に普及してきた製缶法である。
【0003】半田製缶法や溶接製缶法向けの缶用材に
は、当初錫めっき鋼板が用いられたが、溶接法では、半
田付け法に較べ錫の付着量が遙に少なくても済むことか
ら、薄めっきや他の金属との併用が行われている。この
点でも、溶接製缶法の合理化が期待されている。
【0004】一方、食品缶の胴や蓋には塗装が施されて
きた。缶内面の耐食性を高めるための厚膜塗装や外面の
保護塗装、印刷等である。しかし、これらを施す場合、
めっき鋼板を所定寸法のシート状に切り、これらの一枚
づつに塗装・乾燥或いは印刷を施す。この工程は、物流
コストがかかったり、塗装による環境汚染に対する対策
等を要し、製缶工程における合理化すべき課題の一つに
なっていた。
【0005】このような状況にあって、従来、溶接部を
避けて、鋼帯にフィルムを帯状に積層した溶接缶向けの
積層鋼帯が提案されている。例えば、特開平3−236
954号公報では、幅2〜5mmの非積層部を残して、缶
の高さに対応する幅で熱可塑性フィルムを積層した缶用
材が提案されており、熱可塑性フィルムの樹脂種は、ポ
リエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン
がよいことを開示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
提案された缶用材では溶接時や溶接部の補修塗装時或い
はレトルト処理時等の熱影響による塗膜と下地の密着力
の低下が考慮されておらず、結果として耐レトルト性が
不足するという問題があった。
【0007】この問題を解決するためにこの発明は行わ
れたもので、製缶工程において密着性低下をもたらす原
因に対処する皮膜構造によって、加熱を受けても低下し
難い密着力を確保し耐レトルト性の高い溶接缶用ラミネ
ート鋼板を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の手段は、めっき鋼板の少なくとも片面に、所定幅のニ
ス避け部を残してストリップのライン方向に連続的に所
定幅の二軸延伸樹脂フィルムを直接に又は接着層を介し
て緊密に密着させたラミネート鋼板で、前記めっき鋼板
が次の(い)又は(ろ)であり、前記樹脂フィルムが次
の(は)、(に)又は(ほ)であって前記接着層が次の
(へ)であり、更に、(い)の上に(は)又は(に)を
密着させた溶接缶用ラミネート鋼板と、(ろ)の上に
(へ)を介して(ほ)を密着させた溶接缶用ラミネート
鋼板とである。
【0009】(い)鋼板表面に付着量が50mg/m2 以上
1000mg/m2 以下のニッケルめっき層を有し、このニ
ッケルめっき層の上に金属クロム量5mg/m2 以上50mg
/m2以下で水和酸化物クロム5mg/m2 以上25mg/m2
下の化成処理皮膜を有し、その表面粗さPPI(しきい値0.
5 μm ) が5以上150以下であるめっき鋼板。
【0010】(ろ)鋼板表面に付着量が50mg/m2 以上
1000mg/m2 以下のニッケルめっき層を有し、このニ
ッケルめっき層の上に金属クロム量5mg/m2 以上50mg
/m2以下で水和酸化物クロム5mg/m2 以上25mg/m2
下の化成処理皮膜を有するめっき鋼板。
【0011】(は)酸成分の0.5mol %以上10mol
%以下がイソフタル酸であるポリエチレンテレフタレー
ト共重合体の二軸延伸樹脂フィルム。 (に)酸成分の0.5mol %以上10mol %以下がイソ
フタル酸を含有するポリエチレンテレフタレート共重合
体を下層としポリエチレンテレフタレート単独重合体を
上層とする二層構造の二軸延伸樹脂フィルム。
【0012】(ほ)ポリエチレンテレフタレート単独重
合体の二軸延伸樹脂フィルム。 (へ)数平均分子量が15000以上30000以下の
ビスフェノールA型エポキシ樹脂とビスフェノールAを
基体とするレゾール型フェノール樹脂からなり、前記ビ
スフェノールA型エポキシ樹脂を70wt% 以上90wt%
以下含む接着剤を硬化させて得られる接着層。
【0013】
【作用】ニス避け部は樹脂がラミネートされておらず、
ニッケルめっきの上に塗料の密着をよくする化成処理が
施されている。したがって、ニス避け部を溶接代とする
ことによって、予め樹脂フィルムをラミネートした鋼板
であっても、製缶時の溶接に際して樹脂皮膜を取り除く
必要がなくなる。
【0014】一方、樹脂ラミネート帯は、ニス避け部と
同様にめっき層に化成処理が施され、その上に樹脂がラ
ミネートされている。このため、製缶時に手間の掛かる
塗装を施す必要がない。この樹脂ラミネート帯の幅は缶
の直径によって決まり、例えば200ml飲料缶では16
1mmである。
【0015】ニス避け部は、表裏接して溶接されるので
鋼板の両面に相対する位置に必要であるが、樹脂ラミネ
ート帯は少なくとも缶の内面となる片面に有していれば
よい。勿論、両面に設けても差し支えなく、この場合は
缶の内面と外面とを考慮して処理する。例えば、内面相
当面にはこの発明による樹脂ラミネート帯を有し、外面
相当面はめっき層のみとしたり、塗装塗膜帯としたり、
ホワイトコート樹脂ラミネート或いは印刷された樹脂ラ
ミネート帯とする等需要に応じた処理面とすればよい。
【0016】少なくとも製缶後に内面となる片面は予め
樹脂がラミネートされているので、製缶時の溶接、焼付
け印刷、ネックイン加工やフランジ出し加工等の工程を
経ても破損や劣化が生じることなく、且つ内容物充填時
及び充填後も耐食性を始め皮膜の密着性等を維持する皮
膜でなければならない。
【0017】溶接時には、ニス避け部の幅は重要な意味
を持つ。溶接部の温度は1000℃を超え、その熱は缶
胴の周方向にも伝播する。この影響で樹脂層の特性が低
下してはならない。ニス避け部の幅が狭過ぎる場合樹脂
が溶融したり或いは変質し防食性やめっき鋼板との密着
力を低下させたりする。溶接時の熱の影響を避けるため
に必要なニス避け部の幅は、溶接の方法により異なる。
現在多用されているスードロニック法と呼ばれる電気抵
抗溶接の場合では、この幅の所定値を5mm以上にすると
安全である。更に高密度エネルギーによる高速溶接法が
使われればこの幅は狭くてもよいが、缶用鋼板の厚さが
0.2mm前後であることから0.5mm程度は必要であ
る。
【0018】次に、樹脂フィルムは、上記工程中の加工
や加熱に耐え且つめっき層と相まって防食性が高くなけ
ればならない。又、樹脂フィルムを熱圧着する場合は熱
融着性がよくなければならない。このような樹脂には、
ポリオレフィンやポリエステル或いはナイロンがある。
しかし、レトルト処理時には過熱蒸気に曝されるので、
融点が比較的低く高温では不安定なポリオレフィンやナ
イロンはこの時密着性が低下し剥離等の問題を残す。加
工性とともに耐食性も有するバランスのとれた樹脂とし
てポリエステル系の樹脂が知られており、その中でも耐
熱性に優れるのはポリエチレンテレフタレートやポリエ
チレンナフタレートである。特にポリエチレンテレフタ
レート系の樹脂は耐食性とともに厳しい加工にも耐える
可とう性を備え、中でも二軸延伸フィルムは腐蝕物質を
遮蔽する高い性能を有する。
【0019】しかしながら、ポリエチレンテレフタレー
ト樹脂の二軸延伸フィルムを熱圧着法によりラミネート
した場合、めっき鋼板表面との密着性(以下、熱融着性
と称す)が必ずしも充分ではないことが判ってきた。熱
圧着時にめっき鋼板の温度が高くなり過ぎると、化成処
理層の水和酸化物が変化し、樹脂との密着力が低下する
傾向がある。このため、230℃を超えて加熱すること
は不適当である。
【0020】一方上記の樹脂フィルムは融点が260℃
以上と高いので、この原因は二軸延伸ポリエチレンテレ
フタレート樹脂フィルムでは、熱圧着の際に十分な流動
性が得られずめっき面の凹凸に追随しきれず、樹脂が隅
々まで充分に行き渡らない場合があるためと考えられ
る。樹脂が行き渡らない部分には空気や水分が残留し、
これが製缶工程以降の加熱により樹脂フィルムを剥離さ
せる方向に働く。これらの巻き込み、残留を防ぐには、
めっき鋼板表面が平坦であるとともに、樹脂フィルムが
熱圧着時に流動性を持つとよい。
【0021】めっき鋼板表面の粗さPPI(しきい値0.5 μ
m ) が150以下であれば、空気や水分の巻き込みが少
なく、後述する樹脂フィルムをラミネートしたとき充分
な密着性が得れる。この表面の粗さPPI は、表面の断面
に現れる山のうち高さがしきい値を超える山の数(1 イ
ンチ当たり)である。PPI が小さいほど空気や水分の巻
き込みが少ない。この様子を図1に示す。(a)図は表面
のPPI(しきい値0.5 μm)が500 程度の大きいめっき鋼
板にラミネートした場合で、(b)図はPPI(しきい値0.5
μm ) が50程度の比較的小さい表面にラミネートした場
合である。(a)図では、樹脂フィルム1とめっき鋼板表
面2との間に空間3が存在するが、(b)図では存在しな
い。
【0022】しかし、PPI(しきい値0.5 μm ) が余りに
も小さい鋼板表面は、印刷焼付等のハンドリング時に擦
り傷が発生し易い。即ち、めっき鋼板表面の粗さPPI(し
きい値0.5 μm ) は5以上150以下が適当である。1
00以下であれば一層好ましい。
【0023】めっき鋼板表面の粗さを小さくするために
は、素地鋼板の粗さを小さくすることが効果的である。
PPI(しきい値0.5 μm ) 150以下のめっき鋼板表面を
得るには、表面のPPI(しきい値0.5 μm ) 180以下の
鋼板を使用すればよい。
【0024】又、樹脂フィルムの融点を下げて熱融着性
を高める方法も種々有り、例えば、ポリエチレンテレフ
タレートのテレフタル酸の一部をフタル酸やイソフタル
酸或いはセバシン酸等に代えてやればよい。しかし、同
時に樹脂フィルムの結晶化の度合いも低下する。樹脂フ
ィルムの結晶化度合いは重要な要素で、結晶化の進んで
いない樹脂フィルムは、製缶工程以降即ち溶接、印刷イ
ンクの焼付、レトルト処理等の工程で加熱を受けるとそ
の時に結晶化が進み収縮する。特に、収縮は溶接の際に
ニス避け部の近傍に起こることが多く、収縮が起こると
樹脂フィルムの内部に応力が蓄積されるために、加工の
際に密着性が劣化し易い。ポリエチレンテレフタレート
単独重合体が有する耐熱性、防食性、可とう性等の特徴
を失わせることなく融点を下げなければ目的を達しな
い。
【0025】発明者らは、酸成分について種々検討の結
果、テレフタル酸の一部をイソフタル酸に置き換えるこ
とによって上記目的が達せられることを見出した。イソ
フタル酸置換は、フィルム形成時に樹脂の結晶化を低減
し融点を下げるものと考えられる。
【0026】この場合、イソフタル酸含有量は酸成分の
0.5mol%以上でなければ熱融着性改善の効果は顕著で
ない。一方、イソフタル酸含有量が多過ぎると、製缶工
程での加熱時に樹脂皮膜の収縮が起き、めっき鋼板表面
との密着力を低下させる。このため、酸成分の10mol%
を超える含有は避けるべきである。即ち、ポリエチレン
テレフタレートを主成分とするポリエチレンイソフタレ
ートとの共重合体の二軸延伸フィルムで、その酸成分の
0.5mol %以上10mol%以下がイソフタル酸である
と、熱融着性もよく又製缶工程において密着力が低下す
ることも防げる。なかでも、イソフタル酸含有量が1.
0mol%以上8.0mol%以下であると一層好ましい。
【0027】ポリエチレンテレフタレートの単独重合体
とポリエチレンイソフタレートとの共重合体とは各々上
述したような特徴をもつので、二層構造のフィルムとし
て、酸成分として0.5mol %以上10mol%以下がイソ
フタル酸である共重合体を下層とすれば、上層は単独重
合体であっても充分な密着力を得ることができる。
【0028】このようなフィルム構造にすることによっ
て、フィルム全体を共重合体とするフィルムよりもコス
ト面で有利となる。この場合、共重合体層の厚さは少な
くともめっき面の表面粗さのしきい値0.5μm以上は
必要で、1μm以上であることが望ましい。なお、樹脂
フィルムの厚さは限定するものではないが、後に述べる
めっき層と組み合わせた場合、5μm 〜60μm が適当
である。
【0029】樹脂フィルムの収縮を防ぐためには、ポリ
エチレンテレフタレート樹脂の結晶化が進んだ二軸延伸
フィルムをめっき鋼板表面に強力に密着させることが望
ましい。その手段の一つにフィルムよりも流動性に富む
接着剤を利用する方法がある。但し、この接着剤は、充
分な接着性は勿論のこと樹脂フィルムと同様に耐熱性が
あり、しかもラミネート鋼板を連続的に製造する場合な
ど短時間で充分に硬化すものでなければならない。硬化
が不十分のまま製缶されるとレトルト処理の際樹脂フィ
ルムの密着性が低下し、未硬化樹脂が反応して樹脂フィ
ルムが白く曇ってくるいわゆる「白化」と称する現象が
現れたりする。
【0030】エポキシ樹脂は接着剤としてよく用いられ
る。中でもビスフェノールA型エポキシは化学的に安定
で耐熱性も有する。しかし、接着剤樹脂の分子量にもよ
るが、硬化に時間が掛かり過ぎる欠点や場合によっては
硬くなりすぎ加工性を低下させることもある。発明者ら
は、これらの現象と樹脂との関係をつぶさに調べること
によって、エポキシ樹脂の欠点を補う樹脂があること、
及びエポキシ樹脂にも最適分子量範囲が存在することを
突き止めた。
【0031】先ず、硬化を短時間で完結させるために
は、ビスフェノールAを基体とするレゾール型フェノー
ル樹脂を適当量混合するとよい。この樹脂は、その添加
によって接着剤が短時間で硬化する( 以下、短時間硬化
性と称す) 以外に、前述した耐熱性や加工性を考慮して
選んだものである。このレゾール型フェノール樹脂は、
その反応性により、接着加熱時にエポキシ樹脂の未反応
官能基と反応しエポキシを架橋することによって硬化時
間を短縮するものと考えられる。一方、短時間硬化性
は、エポキシ樹脂自身の分子量にも関係し、分子量が大
きい樹脂程短時間で硬化する。
【0032】この様子を図2に示す。図で、縦軸は短時
間反応性、横軸は接着剤中のエポキシ樹脂の含有率で、
残りは上記のレゾール型フェノール樹脂である。エポキ
シ樹脂の数平均分子量が約5000、10000 、15000 、2000
0 、30000 の場合について調べた結果であるが、エポキ
シ樹脂含有率が大きくなるに従って短時間硬化性は低下
し、特に90wt% を超えるとその低下は顕著になる。短
時間硬化性の低下は、レトルト時の白化につながる。
又、エポキシ樹脂の数平均分子量が大きいほど短時間硬
化性は優れており、その効果は15000 以上で明瞭であ
る。
【0033】しかしながら、接着剤の接着性はエポキシ
に主として依存するものであり、エポキシ樹脂含有率を
70wt% 未満にすると、加工に際して充分な密着力が得
られないことがある。又、エポキシ樹脂の分子量にも上
限があり、分子量が大きいと加熱硬化後の接着剤皮膜が
硬くなる。数平均分子が30000 を超えると加工時に亀裂
を生じたり割れたりするおそれがある。
【0034】即ち、接着剤については、ビスフェノール
A型エポキシ樹脂にビスフェノールAを基体とするレゾ
ール型フェノール樹脂を含むものであるが、このビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂剤の含有率が70wt% 以上9
0wt% 以下であって、その数平均分子量が15000以
上30000以下であると、樹脂フィルムがポリエチレ
ンテレフタレートであっても、めっき鋼板の表面との間
に短時間の加熱でも強力な密着力が得られ、且つ、製缶
工程における加熱や加工或いはレトルト処理によって皮
膜の亀裂や剥離或いは白化等の欠陥発生を免れることが
出来る。
【0035】接着剤の量については、めっき鋼板の表面
粗さによって適切な塗布量が異なる。空気や水分を巻き
込んではいけないので、表面粗さを補うだけの量は必要
であり表面粗さが大きい場合は適切な塗布量は多くな
る。しかし、現状のめっき鋼板のめっき層表面粗さは中
心線平均粗さRa0.1μm 〜0.4μm 程度であり、
クロム酸系の化成処理後も殆ど変わらない。このような
めっき鋼板では接着剤量は2mg/dm2〜50mg/dm2程度が
適切である。
【0036】なお、接着剤を用いてラミネートする樹脂
フィルムは、単独重合体に限らず、酸成分として10mo
l%以下のイソフタル酸を含む共重合体でもよい。又、ラ
ミネートに際して、コロナ放電等の処理を併用してもよ
い。
【0037】めっきを施すのは高度の耐食性を付与する
ためであって、樹脂層のみでは、樹脂のイオン透過を完
全に遮断することが難しく、大きな腐食には到らなくと
も、僅かな鉄の溶出によって、食缶では内容物の味や香
りが変わることがある。又、めっき層が存在することに
よって、高温に曝されるレトルト処理を受けても、安定
して防食効果が保たれる。
【0038】ニッケルは無害の金属で耐食性に優れてい
る。ニッケルめっきは上記した耐食性を確保するととも
に、化成処理を施すことによって塗料やフィルム等の有
機樹脂と良く密着し、又、ニス避け部では高速溶接に際
して鉄スプラッシュの発生を防止する。
【0039】スプラッシュの発生を防ぐには、ニッケル
の付着量は50mg/m2 以上が必要であり、又、これだけ
の量があると、ラミネートされたポリエチレンテレフタ
レート樹脂フィルム或いはニス避け部では塗膜と相まっ
て、味や香りの変化を防ぐ。1000mg/m2 を超えるニ
ッケルのめっき量は過剰品質となり得策ではない。
【0040】製缶時に缶胴は丸く曲げられた後シーム溶
接後補修塗装を施され、その後ネックインと称する絞り
加工を受ける。即ち、缶の胴の上方が細く絞り込まれて
首の部分が成形される。更に、缶蓋を付けるために開口
部はフランジ加工を受ける。このような加工を受けると
充分に密着していないフィルムや塗膜は剥離する。
【0041】めっき後に、化成処理を施すのは、クロメ
ート皮膜を生成させ、これによってめっき鋼板表面と樹
脂フィルム或いは塗膜との密着性をよくするためであ
る。この処理皮膜はクロムの水酸化物や酸化物(以下、
水和酸化物と称す)と金属クロムとからなるが、金属ク
ロムの量が5mg/m2 以上で水和酸化物クロムがクロムと
して5mg/m2 以上の皮膜を形成すると一層強固な密着力
が得られる。金属クロムの量が50mg/m2 を超えて多く
ても、又水和酸化物クロムの量がクロムとして25mg/m
2 を超えて多くても密着力に対する効果は変わらない。
更に、水和酸化物クロムが25mg/m2 を超えて厚いと、
褐色が強くなり印刷下地としては好ましくない。
【0042】
【実施例】
実施例1.厚さ0.20mm、幅842mmの冷延鋼板を脱
脂及び酸洗により浄化し、両面にニッケルめっきを施
し、化成処理を行った。この処理鋼板をインダクション
ヒーターで180〜230℃に予熱し、何れもこの発明
のイソフタル酸を含むポリエチレンテレフタレート共重
合体或いはこの共重合体を下層とし単独重合体を上層と
する二層構造樹脂フィルムを、ロールで圧着させながら
連続的に接着した後、後加熱を行い冷却してラミネート
鋼板を得た。得られたラミネート鋼板について、溶接
性、ラミネート皮膜の熱融着性、収縮性、加工密着性及
び耐レトルト密着性を調べた。
【0043】用いたニッケルめっき浴は次の組成であ
る。 NiSO4・6H2O 240g/l NiCl ・6H2O 45g/l H3BO4 30g/l pH 2.6 化成処理は、硫酸ナトリウムを含む無水クロム酸浴を用
いて行った。
【0044】ラミネートは、幅161mm、厚さ10〜5
0μm の樹脂フィルムを、ニス避け部を設けながら19
0℃に保持したシリコンゴムロールで連続的に圧着した
後、205℃〜225℃で後加熱を行い水冷した。
【0045】試験及びその評価は次のように行った。 溶接性:スードロニックタイプ溶接機を用いて溶接速度
40mpmで200ml缶胴を溶接し、スプラッシュ発生
の有無を評価した。 熱融着性:ラミネート直後に180°ピールを行い、樹
脂フィルムがちぎれるまで剥離しなかったものを〇印
で、200g/cm以上で剥離したものを△印で、又200
g/cm以下で剥離したものを×印で評価した。
【0046】収縮性:ラミネート直後の鋼板をブランキ
ングし、210℃で30秒加熱後急冷し、加熱前後の樹
脂フィルム幅の差から収縮した率を求めた。 加工密着性:ラミネートフィルム面を内面側として溶接
により缶胴を製缶した後、溶接部近傍の缶胴から試験片
を切り出し、そのフィルム面に2mm間隔に碁盤目カット
を刻み、エリクセン4mm押出し後、粘着テープで強制的
に剥離し、剥離面積の百分率を基準に評価した。なお、
試験結果は、剥離面積が10%未満の場合〇、10%以
上30%未満の場合△、30%以上の場合×として取り
まとめた。
【0047】耐レトルト密着性:ラミネートフィルム面
を内面側として溶接により缶胴を製缶した後、溶接部近
傍の缶胴から試験片を切り出し、そのフィルム面にクロ
スカットを入れエリクセン4mm押出しを行った試験片
を、1.5%のNaClを含む125℃の水溶液に30
分間浸漬した後、粘着テープで強制的に剥離し、剥離の
状況を評価した。評価は、全く剥離しなかったものを
〇、クロスカット周辺部に僅かに剥離が見られたものを
△、ほぼ全面に剥離が見られたものを×、とした。
【0048】なお、特性の調査は、この発明の範囲外の
比較例ついても行い、この発明の実施例と比較した。調
査に供した試験片の詳細な条件及び試験の結果を表1に
示す。
【0049】
【表1】
【0050】試験No.1乃至6の実施例では、全ての試
験材で、溶接性ではスプラッシュの発生無しに40mp
mを達成し、熱融着率も良好で又熱収縮率も小さく加工
密着性・耐レトルト密着性においても満足な結果が得ら
れた。
【0051】これに対して、比較例では次のような結果
であった。 試験No.7:めっき付着量が不十分なため、鉄スプラッ
シュが発生し高速溶接ができず、溶接性が劣った。 試験No.8:化成処理層の金属クロム量が少なく加工密
着性が低下し、耐レトルト密着性に劣った。 試験No.9:めっき鋼板表面が粗く熱融着性が低下し加
工密着性、耐レトルト密着性に劣った。加工密着、レト
ルト試験では皮膜に膨れも見られた。
【0052】試験No.10:酸成分中のイソフタル酸の
含有率が小さいので熱融着性が低下し、したがって加工
密着性、耐レトルト密着性に劣った。 試験No.11:酸成分中のイソフタル酸の含有率が大き
いので樹脂フィルムの収縮率が大きく、耐レトルト密着
性に劣った。 試験No.12:二層構造フィルムの下層のイソフタル酸
の含有率が小さいので、熱融着性が低下し加工密着性、
耐レトルト密着性に劣った。
【0053】試験No.13はめっき層表面が粗く、熱融
着性、加工密着性、耐レトルト性に劣った。 試験No.14及び15では、樹脂フィルムが不適切なた
め、収縮が大きく、加工密着性に劣り又レトルト処理に
も耐えられなかった。
【0054】実施例2.この発明のポリエチレンテレフ
タレート単独重合体の樹脂フィルムの接着面に接着剤を
30mg/dm2程度(乾燥重量)塗布し、実施例1と同様に
ニッケルめっき後化成処理を施しためっき鋼板に、ロー
ルで圧着させながら連続的に接着した後、後加熱を行っ
てラミネート鋼板を得た。得られたラミネート鋼板につ
いて、加工密着性及び耐レトルト密着性を調べるととも
に、白化の発生を観察した。
【0055】加工密着性及び耐レトルト密着性は、実施
例1と同様に測定し、評価した。白化の発生状況は、全
く白化が認められないものを〇、僅かでも白化が認めら
れるものを△、白く曇って明瞭に白化が起きたものを
×、として評価した。調査に供した試験片の詳細な条件
及び試験の結果を表2に示す。
【0056】
【表2】
【0057】試験No.21乃至28の実施例では、全て
の試験材が加工密着性、耐レトルト密着性及び耐白化性
に優れ満足な結果が得られた。
【0058】これに対して、比較例では次のような結果
であった。 試験No.29:接着剤のエポキシ樹脂の分子量が小さく
未硬化成分が残留し、加工密着性、耐レトルト密着性が
低下していると共に耐白化性に劣った。 試験No.30:接着剤のエポキシ樹脂の分子量が大きく
加工密着性及び耐レトルト密着性に劣った。
【0059】試験No.31:接着剤中のエポキシ樹脂含
有率が小さく加工密着性、耐レトルト性密着性に劣っ
た。 試験No.32:接着剤中のエポキシ樹脂含有率が大きく
硬化不充分のため、加工密着性、耐レトルト密着性が低
下し耐白化性に劣った。
【0060】
【発明の効果】以上述べてきたように、この発明による
ラミネート鋼板は、溶接性・防食性に優れためっき鋼板
の表面に、防食性・加工性がよく且つ収縮性はないが熱
圧着に不適な樹脂フィルムは接着層を介して、又、熱融
着性の改善された樹脂フィルムは収縮性を抑えて、何れ
もニス避け部を残し、緊密強力に連続的に接着せしめた
もの或いはである。このため、製缶工程及び充填工程に
おいて樹脂フィルムとめっき層との間の密着力が低下す
ることがない。しかも、接着剤層は短時間硬化性に優れ
ているので、未硬化樹脂が残留することなくレトルト処
理において白化することがない。このように、材料の特
性を充分に引き出し、省力を図りながらも、高性能の缶
用材を提供するこの発明の効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一原理を説明するためのラミネート
鋼板の一部断面図である。
【図2】この発明の一つの原理を説明するための接着剤
のエポキシ樹脂含有率と短時間硬化性との関係を示す図
である。
【符号の説明】
1 樹脂フィルム 2 めっき鋼板表面 3 空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 163/00 JFP C23C 22/00 Z 28/00 C // B29K 67:00 4F B29L 9:00 4F (72)発明者 大庭 直幸 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 付着量が50mg/m2 以上1000mg/m2
    以下のニッケルめっき層の上に付着量が金属クロム5mg
    /m2 以上50mg/m2 以下で水和酸化物クロム5mg/m2
    上25mg/m2 以下の化成処理層を有しその表面粗さPP
    I(しきい値0.5 μm ) が5以上150以下であるめっ
    き鋼板の少なくとも片面に、酸成分の0.5mol %以上
    10mol %以下がイソフタル酸であるポリエチレンテレ
    フタレート共重合体の二軸延伸樹脂フィルムを、所定幅
    のニス避け部を残してストリップのライン方向に帯状に
    緊密に密着させて設けたことを特徴とする溶接缶用ラミ
    ネート鋼板。
  2. 【請求項2】 付着量が50mg/m2 以上1000mg/m2
    以下のニッケルめっき層の上に付着量が金属クロム5mg
    /m2 以上50mg/m2 以下で水和酸化物クロム5mg/m2
    上25mg/m2 以下の化成処理層を有しその表面粗さPP
    I(しきい値0.5 μm ) が5以上150以下であるめっ
    き鋼板の少なくとも片面に、ポリエチレンテレフタレー
    トを主成分とし酸成分の0.5mol %以上10mol %以
    下がイソフタル酸であるポリエチレンテレフタレート共
    重合体を下層としポリエチレンテレフタレート単独重合
    体を上層とする二層構造の二軸延伸樹脂フィルムを、所
    定幅のニス避け部を残してストリップのライン方向に帯
    状に緊密に密着させて設けたことを特徴とする溶接缶用
    ラミネート鋼板。
  3. 【請求項3】 付着量が50mg/m2 以上1000mg/m2
    以下のニッケルめっき層の上に付着量が金属クロム5mg
    /m2 以上50mg/m2 以下で水和酸化物クロム5mg/m2
    上25mg/m2 以下の化成処理層を有するめっき鋼板の少
    なくとも片面に、ポリエチレンテレフタレート単独重合
    体の二軸延伸樹脂フィルムを、数平均分子量が1500
    0以上30000以下のビスフェノールA型エポキシ樹
    脂を70wt% 以上90wt% 以下含み残りがビスフェノー
    ルAを基体とするレゾール型フェノール樹脂である接着
    剤を硬化させて得られる接着層を介して、所定幅のニス
    避け部を残してストリップのライン方向に帯状に緊密に
    密着させて設けたことを特徴とする溶接缶用ラミネート
    鋼板。
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